JP5367478B2 - 回転切削具 - Google Patents

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Description

本発明は、切削対象物に有底穴を切削する際に使用される回転切削具に関する。
クロガキ、地松、ケヤキ、クワなどといった高級木材から製作された木製什器は、その風合の美しさなどを理由に、非常に高値で取引される。例えば、クロガキを有底円筒状に切削することによって製作された木製容器(例えば木製茶筒など)は、小さ目のものでも数千円から数万円で取引されている。木目や節の現われ方や色などによっては、それ以上の高値が付くこともある。
有底円筒状の木製什器の製作方法は、様々であるが、例えば、
[工程1]
円柱状に切り出された木材を用意する。
[工程2]
前記木材の上面(円柱状の前記木材における一対の円形面のうちの一方)にコアドリルを押し当てて回転させ、該コアドリルを所定深さ(前記木材の上面から底面(円柱状の前記木材における一対の円形面のうち上面でない方)までを貫通しない深さ)まで進入させることにより、前記木材の上面に所定深さの環状溝を形成する。
[工程3]
前記木材における前記環状溝よりも内側に残存する円柱状の残存部を別途用意したルータなどの器具を用いて切削し、前記木材を有底円筒状に形成する。
[工程4]
有底円筒状に形成された前記木材に仕上げ加工を施す。
といった工程を経る方法(以下においては、「非貫通法」と呼ぶことがある。)が知られている。
また、有底円筒状の木製什器の製作方法としては、
[工程1]
円柱状に切り出された木材を用意する。
[工程2]
前記木材の上面にコアドリルを押し当てて回転させ、該コアドリルの先端が前記木材の底面に達する(コアドリルが前記木材を貫通する)まで進入させることにより、前記木材を無底筒状の部材と、その内側の円柱状の部材とに完全に切り離す。
[工程3]
別途切り出した円盤状の木製の部材を、工程2によって得られた無底円筒状の部材の一方の開口端に貼り付けることにより、有底円筒状の製品を得る。
[工程4]
有底円筒状の前記製品に仕上げ加工を施す。
といった工程を経る方法(以下においては、「貫通法」と呼ぶことがある。)も知られている。
しかし、これら製作方法のうち、非貫通法では、工程3において、円柱状の残存部が木屑になってしまうため、非常に勿体無い。クロガキなど、最高級の木材を使用する場合には、数千円から数万円の価値のある木材を木屑にして捨てていることになる。上記の工程2を終えた際に残存する円柱状の残存部を木屑にすることなくそのままの形で取り出して、さらに寸法の小さな木製什器の製作などに利用できれば、木材の無駄を省くことができるものの、上述した非貫通法においては不可能である。
一方、貫通法では、非貫通法の残存部に相当する部分を、工程2において、木屑とすることなく円柱状のままで取り出すことができるので、その部分を、他の木製什器を製作する際などに利用することが可能になる。しかし、貫通法によって製作された木製什器は、その周壁を形成する無底円筒状の部材と、その底部を形成する円盤状の部分との境界で、木目が不連続になるため、非貫通法によって製作された木製什器よりも高値で取引されにくい。したがって、貫通法において単位体積当たりの木材から得られる利益は、非貫通法において単位体積当たりの木材から得られる利益と大差がないどころか、場合によっては少なくなってしまう。
非貫通法の工程3で、円柱状の残存部を木屑とすることなく、そのままの形態で取り出すことができれば、その残存部を別の木製什器の製作に利用できるとともに、得られる木製什器における周壁と底部を一体的に連続して形成することができるため、その木製什器を高値で取引することができるものの、そのような木製什器の製作方法は、これまでに提案されていなかった。
ところで、これまでには、
[従来技術1]
たがねを用いて前記残存部を分離する方法(例えば、特許文献1の第2頁上から19行目〜第3頁上から4行目及び第5図、同文献の第4頁上から14〜19行目及び第2図、及び特許文献2の第1頁右下欄上から12〜17行目、第6図及び第7図を参照)や、
[従来技術2]
コアドリルの内面に形成したテーパー部を前記残存部に押し当てることにより、コアドリルの振動を前記残存部に伝えて前記残存部を分離する方法(例えば、特許文献2の第2頁右上欄上から7行目〜同頁左下欄上から1行目、第1図及び第2図を参照)
などが既に知られている。
しかし、これらの方法はいずれも、コンクリートを切削対象物としたものであり、切削対象物を木材とした場合に好適に使用できるものとなっていない。すなわち、上記の従来技術1,2はいずれも、前記残存部を根本で折ることにより分離するものとなっているため、これらの方法を、木材に使用すると、前記残存部が意図しない部分で折れるおそれがある。また、仮に前記残存部が意図した部分で折れたとしても、その折れた部分からひび割れが生じ、製品(木製什器など)に使用する部位にまでそのひび割れが達するおそれもある。
実開平02−086710号公報 特開平02−190208号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、木材などの切削対象物に有底穴を切削して木製什器などの製品を製作する際に、前記切削対象物における前記有底穴の内部を形成していた部分の略全体をそのままの形態で綺麗に取り出すことのできる回転切削具を提供するものである。
上記課題は、円筒状のコアドリルの先端に設けられた環状溝形成刃を切削対象物の表面に押し当てながらコアドリルを回転させ、環状溝形成刃を所定深さまで進入させることにより、切削対象物に環状溝を形成する回転切削具であって、前記環状溝よりも内側で円柱状に残存する残存部をその根本部分で切削対象物における他の部分から切り離すための残存部切り離し刃が、コアドリルの先端近傍の周壁に収容され、環状溝形成刃を前記所定深さまで進入させた後、残存部切り離し刃をコアドリルの周壁から内側へ突出させながらコアドリルを回転させることにより、前記残存部の略全体を円柱状のまま切り離すことができるようにしたことを特徴とする回転切削具を提供することによって解決される。
このように、残存部切り離し刃をコアドリルの周壁に収容するとともに、残存部切り離し刃をコアドリルの周壁から内側へ突出させることのできる構成を採用することにより、切削対象物に環状溝を形成した際に該切削対象物における前記環状溝よりも内側に残存する円柱状の残存部を根本部分で綺麗に切り取ることが可能になる。したがって、前記環状溝よりも内側に残存する円柱状の残存部を他の木製什器の製作などに利用することも可能になる。
また、本発明の回転切削具を使用して得られた有底穴を有する製品において、該有底穴の周壁の部分と底の部分とは一体的に連続した形態となっているため、その境界で木目や節目が非連続になることもない。また、周壁の部分に対して底の部分を貼り合わせる必要もないので、接着剤などを使用する必要もない。したがって、得られる製品を高値で取引し、その販売によって得られる利益を高めることもできるようになる。
本発明の回転切削具において、残存部切り離し刃の具体的な形態や、コアドリルの周壁に対して残存部切り離し刃をどのように収容するかは特に限定されない。しかし、残存部切り離し刃を、円弧状に湾曲された帯状片の先端に設け、該帯状片の全体を、コアドリルの先端近傍の周壁にその周方向に沿って設けられた帯状開口部の内側に収容し、前記帯状片の基端に、前記帯状片の先端をコアドリルの内側へ回動可能に軸支する軸体を接続すると好ましい。これにより、コアドリルの周壁に対して残存部切り離し刃をコンパクトに収容することが可能になる。
このとき、コアドリルの周壁に、前記帯状開口部の基端からコアドリルの基端へ向かって延びるスリット又は長溝を形成し、該スリット又は該長溝を通って前記軸体の一端をコアドリルの基端よりも後方まで延在させ、前記軸体の前記一端には、前記軸体を一の方向へ回転するよう付勢するための付勢手段を接続し、該付勢手段によって、残存部切り離し刃をコアドリルの内側へ突出するように付勢すると好ましい。これにより、コアドリルの先端近傍に収容された残存部切り離し刃を、コアドリルの基端側から付勢することが可能になり、残存部切り離し刃を前記残存部の外面に常に押し当てることが可能になる。
以上のように、本発明によって、木材などの切削対象物に有底穴を切削して木製什器などの製品を製作する際に、前記切削対象物における前記有底穴の内部を形成していた部分の略全体をそのままの形態で綺麗に取り出すことのできる回転切削具を提供することが可能になる。
本発明の回転切削具の全体を示した斜視図である。 本発明の回転切削具におけるコアドリルを示した斜視図である。 本発明の回転切削具における残存部切り離し刃(カッター)を示した斜視図である。 図2のコアドリルを使用して切削対象物に環状溝を形成している途中の状態を示した断面図である。 図4の状態からコアドリルをさらに進入させ、切削対象物に環状溝を形成し終えた状態を示した断面図である。 図5の状態からコアドリルを引き抜いた状態を示した断面図である。 図6の環状溝に図1の回転切削具を嵌め込んだ状態を示した断面図である。 図7の状態からコアドリルを回転させ、切削対象物における残存部を他の部分から切り離している途中の状態を示した断面図である。 図8の状態から残存部切り離し刃をコアドリルの内側へさらに突出させ、切削対象物における残存部を他の部分から切り離し終えた状態を示した断面図である。 図9の状態から回転切削具と残存部を引き抜いた状態を示した断面図である。 図10の切削対象物(加工品)に仕上げ加工を施すことによって得られた製品を示した断面図である。 図7の回転切削具及び切削対象物をコアドリルの基端側から見た状態を示した平面図である。 図8の回転切削具及び切削対象物をコアドリルの基端側から見た状態を示した平面図である。 図9の回転切削具及び切削対象物をコアドリルの基端側から見た状態を示した平面図である。
本発明の回転切削具について、図面を用いてより具体的に説明する。
1.回転切削具の概要
本実施態様の回転切削具10は、図1〜図3に示すように、円筒状のコアドリル11と、クランク状のカッター12と、カッター12を付勢するためのカッター付勢手段13と、コアドリル11の最大進入深さを調節するためのコアドリルストッパー14とで構成されたものとなっている。コアドリル11の基端には、コアドリル11をその中心軸回りに回転させるための回転シャフト20が接続される。
2.コアドリル
コアドリル11は、図2に示すように、その一方の開口端(先端)に沿って複数の刃(環状溝形成刃11a)が環状に設けられたものとなっている。このコアドリル11は、環状溝形成刃11aを切削対象物30の表面に押し当てながらコアドリル11を回転させ(図4を参照)、環状溝形成刃11aを所定深さまで進入させることにより(図5を参照)、切削対象物30に環状溝31を形成するものとなっている(図6を参照)。
コアドリル11の周壁の厚さは、図4に示すように、環状溝形成刃11aが設けられた先端部よりも、それ以外の部分の方が薄くなっている。これにより、環状溝31を形成する際に、コアドリル11の先端のみが切削対象物30に接触し、コアドリル11における先端以外は切削対象物30に接触しないようにすることができるので、コアドリル11を回転又は進入させる際の抵抗を低減することができる。
コアドリル11の周壁の具体的な厚さは、切削する環状溝31の寸法やコアドリル11の素材などによっても異なり、特に限定されないが、コアドリル11の強度を維持できる範囲でできるだけ薄くすると好ましい。これにより、環状溝31の幅を狭くして、切削対象物30における環状溝31よりも内側の円柱状の残存部32を大きく残すことができるからである。本実施態様の回転切削具10においては、コアドリル11を炭素鋼によって形成しており、その周壁の厚さは、先端部で約2mm、それ以外の部分で約1.5mmとしている。
コアドリル11の先端近傍の周壁には、図2に示すように、コアドリル11の周方向に沿った帯状開口部11bと、帯状開口部11bの基端からコアドリル11の基端にまで達するスリット11cとが設けられている。スリット11cは、その長手方向がコアドリル11の中心軸方向に対して平行となる向きに設けられている。図1に示すように、帯状開口部11bの内側には、後述するカッター12における帯状片12bが収容され、スリット11cには、後述するカッター12における軸体12aが収容される。このため、帯状開口部11bとスリット11cは、それぞれ帯状片12bと軸体12aよりも少なくとも一回り大きく形成しておく。
コアドリル11の基端面には、図1に示すように、カッター付勢手段13を取り付けるためのカッター付勢手段取付部11dと、コアドリル11を内外に貫通する貫通孔11eとが設けられている。本実施態様の回転切削具10において、カッター付勢手段取付部11dは、コアドリル11の本体から着脱することができるようになっており、カッター付勢手段取付部11dや、それに接続されるカッター12を、コアドリル11から簡単に取り外すことができるようになっている。
3.カッター
カッター12は、コアドリル11によって環状溝31が形成された切削対象物30(図6を参照)における環状溝31よりも内側に残存する円柱状の残存部32を、切削対象物30における他の部位から切り離すためのものとなっている。カッター12は、図3に示すように、軸体12aと、軸体12aの先端近傍に固定された帯状片12bと、軸体12aの基端を折り曲げることによって形成された折り曲げ部12cとで構成されている。帯状片12bと折り曲げ部12cはいずれも、それぞれの長手方向が軸体12aの長手方向に対して垂直となる向きに設けられている。
図1に示すように、カッター12をコアドリル11にセットした状態において、カッター12の折り曲げ部12cは、カッター付勢手段13に接続されるようになっている。このため、折り曲げ部12cは、図12〜図14に示すように、カッター付勢手段13によって矢印aの向きに付勢された状態となる。このため、軸体12aを介して折り曲げ部12cに接続されている帯状片12bは、軸体12aを中心として矢印b(図12〜図14を参照)の向きに付勢された状態となる。軸体12aの先端は、スリット11cの先端側の端面に設けられた小穴11f(図1を参照)に挿入されて回転可能に軸支されている。
帯状片12bは、その先端(軸体12aに接続されていない側の端)の内側のエッジが先鋭に形成されており、刃(残存部切り離し刃12d)として機能するようになっている。このため、コアドリル11にカッター12をセットした状態でコアドリル11を矢印c(図12〜図14を参照)の向きに回転させると、図7〜図9に示すように、残存部32の根本付近が残存部切り離し刃12dによって外側から削り取られるようになる。帯状片12bにおける残存部32の外面に接触する部分には鋸歯などを形成してもよい。これにより、残存部32をより速やかに切断することが可能になる。残存部切り離し刃12dは、上述したカッター付勢手段13の作用によって、残存部32を削るにつれてさらにコアドリル11の中心に向かって進んでいく。残存部切り離し刃12dが削り取った削り屑は、スリット11cや環状溝31を通って切削対象物30の表面まで移送される。
残存部切り離し刃12dの先端がコアドリル11の中心に達したときには、図9に示すように、残存部32は、切削対象物30における他の部位から完全に切り離された状態となる。この切り離された残存部32は、他の製品を製作する際に使用することができる。残存部切り離し刃12dがコアドリル11の中心に達すると、図14に示すように、折り曲げ部12cが、回転シャフト20の外面に突き当たってそれ以上移動しなくなる。切削対象物30から回転切削具10と残存部32を引き抜くと、図10に示すように、有底円筒状の加工品33が得られる。この後、加工品33の内底面などに必要な仕上げ加工を施すと、図11に示すように、製品34が得られる。残存部切り離し刃12dが形成された帯状片12bをコアドリル11の最先端部に収容すると(環状溝形成刃11aの一部を切り欠いてその切り欠いた部分に帯状片12bを収容すると)、加工品33の内定部におけるでっぱりを無くすことも可能である。
ところで、帯状片12bは、図12に示すように、円弧状に湾曲した形状となっており、コアドリル11の周壁に収容できるようになっている。帯状片12bの寸法は、特に限定されないが、残存部32を完全に切り離すためには、帯状辺12bの先端がコアドリル11の中心まで達するようにしておかなければならない。したがって、帯状辺12bの基端と先端とを結ぶ線分の長さが、コアドリル11の半径よりも大きくなるようにしておかなければならないことに注意する。
カッター12の素材は、特に限定されない。しかし、カッター12の軸体12aや帯状片12bは、コアドリル11の周壁に収容しなければならない関係上、寸法的に強度を出すことが困難であるので、できるだけ高硬度の素材を採用すると好ましい。また、カッター12は摩擦によって高温になることから、高温に耐えることのできる素材を採用すると好ましい。本実施態様の回転切削具10においては、高速度工具鋼(いわゆるハイスピード鋼)によってカッター12を形成している。高速度工具鋼は、高炭素鋼に、クロム、モリブデン、タングステン、バナジウム、コバルトなどの合金元素を多量に添加したものである。
4.カッター付勢手段
カッター付勢手段13は、カッター12を所望の向きに付勢できるものであれば特に限定されないが、通常、弾性体が採用される。カッター付勢手段13として好適な弾性体としては、コイルばねや板ばねなどが例示される。本実施態様の回転切削具10においては、図1に示すように、コイルばねをカッター付勢手段13として使用している。使用するコイルばねのばね定数は、切削対象物30の硬さや、コアドリル11の回転速度や、カッター12における帯状辺12bの寸法などに応じて適宜決定される。
5.コアドリルストッパー
コアドリルストッパー14は、図5又は図9に示すように、コアドリル11の環状溝形成刃11aが所定の最下点に達した際に切削対象物30の表面に突き当たり、コアドリル11が切削対象物30に対してそれ以上進入できないようにするためのものとなっている。コアドリルストッパー14は、このような作用効果を奏することができるのであれば、その形態は、特に限定されないが、本実施態様の回転切削具10においては、図1に示すように、コアドリル11に外観された開環状の部材を用いている。閉環状ではなく、開環状としたのは、その切れた部分からカッター12における軸体12aをコアドリル11にセットできるようにするためである。
コアドリルストッパー14について更に詳しく説明する。本実施態様の回転切削具10において、コアドリルストッパー14は、図1に示すように、第一リング14aと、第一リング14aよりもコアドリル11の基端側に配される第二リング14bと、第二リング14bをコアドリル11の周壁に対して位置固定する固定具14cとで構成されている。第二リング14aは、固定具14cによってコアドリル11と一体化されているため、コアドリル11と一体となって回転するようになっているが、第二リング14bは、コアドリル11の外周面に遊びがある状態で取り付けられており、コアドリル11に対して自由に回転できるようになっている。これにより、コアドリル11を回転させても、切削対象物30に接触する第一リング14aが回転しないようにすることが可能になり、切削対象物30が摩擦によって痛むのを防ぐことができる。
6.用途
本発明の回転切削具10も用いて切削する切削対象物30の種類は特に限定されない。しかし、残存部32をそのままの形状で取り出して他の製品の製作に利用するという観点からは、切削対象物30が木材であると特に好ましい。なかでも、クロガキ、地松、ケヤキ、クワなどといった高級木材が切削対象物30である場合に好適に使用することができる。また、本発明の回転切削具10によって製作する製品は、有底穴を有する形態のものであれば特に限定されない。上述した理由により木製製品であると好ましい。このような製品としては、木製茶筒などの各種木製容器を始めとする木製什器が例示される。
10 回転切削具
11 コアドリル
11a 環状溝形成刃
11b 帯状開口部
11c スリット
11d カッター付勢手段取付部
11e 貫通孔
11f 小穴
12 カッター
12a 軸体
12b 帯状片
12c 折り曲げ部
13 カッター付勢手段
14 コアドリルストッパー
14a 第一リング
14b 第二リング
14c 固定具
20 回転シャフト
30 切削対象物
31 環状溝
32 残存部
33 加工品
34 製品

Claims (1)

  1. 円筒状のコアドリルの先端に設けられた環状溝形成刃を切削対象物の表面に押し当てながらコアドリルを回転させ、環状溝形成刃を所定深さまで進入させることにより、切削対象物に環状溝を形成する回転切削具であって、
    前記環状溝よりも内側で円柱状に残存する残存部をその根本部分で切削対象物における他の部分から切り離すための残存部切り離し刃が、コアドリルの先端近傍の周壁に収容されるとともに、
    残存部切り離し刃が、円弧状に湾曲された帯状片の先端に設けられて、該帯状片の全体が、コアドリルの先端近傍の周壁にその周方向に沿って設けられた帯状開口部の内側に収容され、前記帯状片の基端には、前記帯状片の先端をコアドリルの内側へ回動可能に軸支する軸体が接続され、
    コアドリルの周壁には、前記帯状開口部の基端からコアドリルの基端へ向かって延びるスリット又は長溝が形成されて、該スリット又は該長溝を通って前記軸体の一端がコアドリルの基端よりも後方まで延在され、
    前記軸体の前記一端には、前記軸体を一の方向へ回転するよう付勢するための付勢手段が接続されて、該付勢手段によって、残存部切り離し刃がコアドリルの内側へ突出するように付勢され、
    環状溝形成刃を前記所定深さまで進入させた後、残存部切り離し刃をコアドリルの周壁から内側へ突出させながらコアドリルを回転させることにより、前記残存部の略全体を円柱状のまま切り離すことができるようにしたことを特徴とする回転切削具。
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