以下、本発明の実施の形態による画像形成システムの一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による画像形成システム100の一例を一部破断して示す図である。図示の画像形成システム100は、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bと後処理装置500とを備えている。そして、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bはタンデム接続(つまり、連結)されている。
第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの構成は同一であるので、ここでは、第1の画像形成装置100Aに注目して、その構成及び動作を説明する。
なお、図示の例では、第1の画像形成装置100Aが、記録シートの排出方向の上流側に位置する上流側画像形成装置である。そして、第2の画像形成装置100Bが、記録シートの排出方向の下流側に位置する下流側画像形成装置である。第2の画像形成装置100Bの後段(つまり、下流側)には、製本等の後処理を行う後処理装置500が配置されている。
図示の例においては、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bは、カラー印刷を行うことができる画像形成装置であるが、モノクロ印刷のみの画像形成装置を用いても本発明を適用することができる。
第1の画像形成装置100Aは、原稿給送装置117、イメージリーダ(図示せず)、及びプリンタ部119を備えている。また、イメージリーダは、リーダスキャナユニット(図示せず)及びイメージセンサ(図示せず)を有している。
原稿給送装置117は、原稿セット台117Aにセットされた原稿を、先頭頁から順に1枚ずつ、湾曲したパスを介してプラテンガラス(図示せず)上を、図中左から右へ向けて搬送して、排紙トレイ117Bに排出する。
リーダスキャナユニットは、所定の位置に保持された状態にあり、原稿は、図中左から右に搬送される際に、リーダスキャナユニット上を左から右へ通過する。これによって、リーダスキャナユニットによって原稿の読み取りが行われる。つまり、原稿が通過する際、リーダスキャナユニットから光が原稿に照射されて、原稿からの反射光がミラーを介してイメージセンサに導かれる。なお、原稿給送装置117によって原稿を、プラテンガラス上に搬送した後に停止させて、リーダスキャナユニットを、図中左から右へ移動させることによって、原稿の読み取りを行うようにしてもよい。
イメージセンサは、原稿を読み取って画像情報として出力する。この画像情報は、必要に応じて画像処理が施された後、画像データとして露光制御部103y、103m、103c、及び103kへ送られる。なお、添え字y、m、c、及びkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックに対応する。
露光制御部103y、103m、103c、及び103kは、画像データに応じてレーザ光の出力制御を行う。そして、露光制御部103y、103m、103c、及び103kは、それぞれレーザ光を感光ドラム10y、10m、10c、及び10kに照射する。これよって、感光ドラム上に10y、10m、10c、及び10kにはそれぞれ静電潜像が形成される。
感光ドラム10y、10m、10c、及び10k上に形成された静電潜像は、それぞれ現像器102y、102m、102c及び102kによって現像されて、トナー像とされる。そして、これらトナー像は、1次転写部105y、105m、105c、105kにおいて、中間転写ベルト104上に順次転写される(1次転写)。これによって、原稿がカラー原稿である際には、中間転写ベルト104上には、カラートナー像が形成されることになる。
その後、このカラートナー像は、記録シートカセット(以下、単にカセットと呼ぶ)109及び110、手差し給紙部111、及び両面搬送パス112のいずれかから給送された記録シート上に2次転写部106で転写される(2次転写)。カラートナー像が転写された記録シートは、定着部107に送られて、ここで、定着処理が施される。
定着部107を通過した記録シートは、フラッパ121によって一旦パス122に導かれる。記録シートの後端がフラッパ121を抜けた後、記録シートをスイッチバックさせてフラッパ121によって排出ローラ118へと導く。これによって、印刷が施された面が下向きの状態(フェイスダウン)で、プリンタ部119から排出ローラ118によって記録シートが排出される。なお、現像器102y、102m、102c、102kには、それぞれトナー補給部101y、101m、101c、及び101kからトナーが補給される。
第1の画像形成装置100Aから排出された記録シートは、第2の画像形成装置100Bに送られる。なお、第1の画像形成装置100Aでは、記録シートの一面(例えば、表面)に印刷を施している。第2の画像形成装置100Bでは、第1の画像形成装置100Aと同様にして、記録シートの他面(例えば、裏面)に印刷を施す。なお、ここでは、原稿は、第1の画像形成装置100Aにおいて、その両面が読み取られる。そして、後述するように、記録シートの表面に印刷すべき画像を示す画像データが第1の画像形成装置100Aに送られ、記録シートの裏面に印刷すべき画像を示す画像データが第2の画像形成装置100Bに送られる。
上述のようにして、両面印刷が施された記録シートは、第2の画像形成装置100Bから後処理装置500に送られる。なお、図示はしないが、後処理装置500の後段には、さらに、別の後処理装置が接続される場合がある。以下の別の後処理装置を別後処理装置と呼ぶ。
なお、図1においては、第1の画像形成装置100Aが記録シートの一面に印刷を施し、第2の画像形成装置100Bが記録シートの他面に印刷を施す例について説明したが、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの各々は、両面印刷機能を有している。つまり、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのいずれか一方を用いて、記録シートに両面印刷を施すことができるが、ここでは、その説明は省略する。
図2は、図1に示す画像形成システムで用いられる後処理装置500を説明するための断面図である。図示の例では、後処理装置500は、製本を行う所謂くるみ製本装置である。
図2を参照して、この後処理装置500は、用紙積載部500A、糊付け部500B、接着部500C、断裁部500D、及び製本排出部500Eを備えている。
用紙積載部500Aは、記録シートPを受領して、これら記録シートPを順次積載してシート束(以下、用紙束と呼ぶ)を形成する。そして、糊付け部500Bは、この用紙束に対して糊付けを行う。また、接着部500Cは、糊付けされた用紙束と表紙とを接着する。表紙の接着後、断裁部500Dは、製本端面の整合を行うために、糊付け面以外の3方向を断裁する。そして、完成した製本は製本排出部500Eから排出される。なお、後述するように、後処理モード、つまり、製本モードが設定されている場合に、記録シートは、用紙積載部500Aに送られる。
後処理装置500において、記録シートPが搬入される入口には、搬送ローラ対505が備えられており、搬送ローラ対505の下流側には、切換フラッパ521が配置されている。この切換フラッパ521は、搬送ローラ対505によって搬送された記録シートPを用紙積載部500A又は別後処理装置に選択的に導くためのものである。
図示の例では、通常モードが設定されていると、第2の画像形成装置100Bから排出された記録シートPは、搬送ローラ対505、510、511、513、及び514によって搬送路600Aを搬送されて、排紙ローラ515によって別後処理装置に排出される。
この別後処理装置は、例えば、後処理装置500の下流側装置として接続されるシート後処理装置である。このシート後処理装置として、例えば、フィニッシャがあり、フィニッシャは、記録シートを束状に加工する。つまり、フィニッシャは、束排出処理、綴じ処理、折り処理、及び製本処理等の後処理を施す。一方、後処理モード、つまり、製本モードが設定されていると、第2の画像形成装置100Bから排出された記録シートPは、搬送ローラ対506、507、及び508によって搬送路600Bを搬送されて、積載部排出ローラ509によって、用紙積載部500Aに排紙される。用紙積載部500Aは、用紙積載トレイ520を有しており、記録シートPは、用紙積載トレイ520上に排紙され、ここで、整合されて用紙束540とされる。
ここで、後処理装置500における製本動作について説明する。なお、ここでは、一連の製本動作の概要の説明のみを行い、その詳細な説明は省略する。
後処理モード、つまり、製本モードにおいて、用紙積載部500Aは、前述のように、記録シートPを順次受領して、記録シートを用紙積載トレイ520に積載して用紙束540を形成する。用紙束540は、用紙積載部500Aから糊付け部500Bに移動する。この糊付け部500Bは、糊容器525、糊塗布ローラ524、及び糊塗布ローラ制御モータ522を有している。そして、糊塗布ローラ524は、その一部が糊容器525に浸漬されており、糊塗布ローラ制御モータ522の駆動によって、糊塗布ローラ524は、用紙束540の下側面に糊の塗布を行う。
図示のように、後処理装置500の上部には、インサータ300が設けられている。このインサータ300は、用紙束540の表紙となるシート(表紙シート)を供給するためのものである。
インサータ300は、用紙束540が、糊付け部500Bへ移動している間に、給紙ローラ301によって、給紙トレイ310上に積載された表紙シート束の最上位に位置する表紙シートを給紙する。この表紙シートは、搬送ローラ302と搬送ローラ対303、503、及び504とによって搬送路600Cを搬送され、切換フラッパ521によって接着部500Cに導かれる。
その後、接着部500Cによって、糊付けされた用紙束540が、上述した表紙シートと接着されて、冊子570としてトリムグリッパ512に受け渡される。
冊子570は、トリムグリッパ512によって断裁部500Dまでに搬送される。断裁部500Dでは、カッター制御モータ527によってカッター528を図中水平方向へ移動させ、冊子570の断裁を行う。この際、断裁の結果発生した断裁屑は屑受け箱533の中に落下する。そして、一連の断裁動作が終了すると、屑箱532に断裁屑が回収される。断裁部500Dにおける断裁が終了すると、冊子570は、断裁部500Dから製本排出部500Eに搬送される。そして、冊子570は製本排出部500Eによって外部に排出される。
図3は、図1に示す画像形成システム100の制御機能を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、画像形成システム100は、メイン制御部200と、第1及び第2の制御部200A及び200Bとを有している。図示の例では、メイン制御部200は、第1の画像形成装置100Aに配置され、メイン制御部200は、後述するように、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを制御する。第1及び第2の制御部200A及び200Bはそれぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bに配置されている。
メイン制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、I/F(Interface)部204、及び操作206を有している。そして、これらCPU201、ROM202、RAM203、I/F部204、及び操作部206は、内部バス207を介して相互に接続されている。
第1の制御部200Aは、ジョブ制御部211、記録制御部212、記録部213、及びI/F部214を有している。そして、これらジョブ制御部211、記録制御部212、及びI/F部214は、内部バス215を介して相互に接続されている。同様に、第2の制御部200Bは、ジョブ制御部221、記録制御部222、記録部223、及びI/F部224を有しており、ジョブ制御部221、記録制御部222、及びI/F部224は、内部バス225を介して相互に接続されている。
図示のように、I/F部204、214、及び224は、外部バス230によって相互に接続されており、これによって、メイン制御部200と第1及び第2の制御部200A及び200Bとは通信を行うことができる。
ROM202には、CPU201が実行すべき制御内容が、制御プログラムとして格納されており、CPU201は、制御プログラムに応じて画像形成システム100全体の制御を行う。RAM203は、CPU201が画像形成システム100の制御を行う際に必要な作業領域として用いられる。このRAM203は、CPU201の作業領域として用いられる他、例えば、原稿の読み取りによって得られた画像データ、画像形成システム100の外部からの画像データ(例えば、パソコンからの画像データ)が格納される。さらに、RAM203は、画像データに対して画像処理を行う場合に、その作業領域としても用いられる。
操作部206を用いて、ユーザーは、画像形成システム100に対して実行させたいジョブを設定する。つまり、ユーザーは、操作部206から画像形成システム100にジョブの実行を指令するジョブ指令を入力する。CPU201は、上記のジョブ指令に応じて、原稿セット台117Aに載置された原稿を読み取って得られた画像データをRAM203に格納する。
例えば、CPU201は、操作部206から入力された片面印刷/両面印刷指令等のジョブ指令に応じて、又は原稿読取部118において原稿読み取りの結果得られた画像情報の内容に応じて、当該画像情報に対して必要な画像処理を行い、画像データとする。そして、CPU201は、この画像データをRAM203に格納する。なお、操作部206を用いることなく、例えば、パソコンからI/F部204を介して、画像形成システム100にジョブを実行させることもできる。
I/F部204は、TCP/IP等のネットワークとも接続されており、このネットワークに接続されたパソコン等のコンピュータからジョブ指令を受け取る。さらに、I/F部204は、画像形成システム100の各種内部情報を、ネットワークを介してコンピュータに通知することができる。
第1及び第2の制御部200A及び200Bにおいて、I/F部214及び224は、それぞれI/F部204からジョブに関する情報をジョブ情報として受け取る。そして、このジョブ情報は、それぞれジョブ制御部211及び221に送られ、ジョブ制御部211及び221は、ジョブ情報に応じてそれぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのジョブ制御(つまり、印刷制御)を行う。
記録制御部212及び222は、それぞれ記録部213及び223に対する記録制御を行うが、記録制御部212及び222は、それぞれジョブ制御部211及び221からの指示に基づいて上記の記録制御を実行する。なお、ここでは、記録部213及び223には、メイン制御部100から転送された画像データ等が一旦格納される。
図示のように、ジョブ制御部221には、後処理装置500が接続されている。後処理装置500は、CPU901、ROM902、RAM903、及び通信IF部907を有しており、ジョブ制御部221は、通信IF部907を介してCPU901と通信を行う。
ROM902には、CPU901で実行される制御プログラム等が格納されており、CPU901は、ジョブ制御部221から送られる後処理指令(つまり、ここでは、製本指令)に応じて、制御プログラムを実行する。そして、CPU901は、前述のようにして、用紙積載部500A、糊付け部500B、接着部500C、及び断裁部500Dを制御する。なお、RAM903は、CPU901の作業領域等として用いられる。
図4は、図1に示す画像形成システム100において、両面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
図1、図2、及び図4を参照して、ここでは、図示の両面印刷処理に係る制御は、メイン制御部200のCPU201が実行する。両面印刷処理を行う際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの原稿セット台117Aのいずれかに原稿がセットされる。
図示の例では、例えば、第1の画像形成装置100Aの原稿セット台117Aに原稿がセットされたとする。そして、リーダスキャナユニットによって、原稿の両面が読み取られて、画像データとして、前述のようにして、RAM203に一旦格納される。
まず、メイン制御部200は、RAM203に格納された画像データのうち、記録シートの一面(例えば、表面)に印刷すべき画像データを、順次第1の画像形成装置100A、つまり、第1の制御部200Aに転送する(ステップS31)。そして、この画像データは、前述のように、記録部213に一旦格納される。同様に、CPU201は、記録シートの他面(例えば、裏面)に印刷すべき画像データを、順次第2の画像形成装置100B、つまり、第2の制御部200Bに転送する(ステップS32)。そして、この画像データは、前述のように、記録部223に一旦格納される。
CPU201は、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して給紙指令を送出する(ステップS33)。これによって、ジョブ制御部211は、例えば、第1の画像形成装置100Aのカセット109又は110から記録シートを給紙する。続いて、CPU201は、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して画像形成指令を送出する(ステップS34)。つまり、CPU201は、ジョブ制御部211に対して、静電潜像の形成、現像、転写、及び定着の指示をする。これによって、第1の画像形成装置100Aでは、ジョブ制御部211が記録制御部212を制御して、記録部213に記録された画像データに応じて、前述したようにして、記録シートの表面に画像形成を行う。
次に、CPU201は、記録シートの反転指示を、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して送出する(ステップS35)。これによって、ジョブ制御部211の制御下で、記録シートにトナー像が定着された後、記録シートは、第1の画像形成装置100Aにおいて反転用パス122に搬送される。記録シートは、反転用パス122において反転され、排紙ローラ118に給送される。
そして、記録シートは、排紙ローラ118によって第1の画像形成装置100Aの外に排出される。ここでは、記録シートは、排紙ローラ118から第2の画像形成装置100Bに送られる。
第1の画像形成装置100Aから排出された記録シートは、第2の画像形成装置100Bの給紙部111に送られ、ここから、第2の画像形成装置100B内に給送される。
第2の画像形成装置100Bでは、第1の画像形成装置100Aと同様の処理手順で、記録シートの裏面に印刷が行われることになる。CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部221)に対して画像形成指令を送出して、画像形成制御を実行する。
これによって、記録シートの裏面にトナー像が形成される。そして、トナー像を定着した後、記録シートの反転を行わず、記録シートは第2の画像形成装置100Bの排紙ローラ118よって外部に排出される(第2の画像形成装置制御:ステップS36)。そして、メイン制御部200は両面印刷処理を終了する。
なお、前述のしたように、第2の画像形成装置100Bの後段に配置されている後処理装置500による後処理が指定されている場合は、引き続いて、後処理装置500によって、製本等の後処理が行われて、印刷物が完成する。
図5は、図1に示す画像形成システム100において、片面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
図1、図2、及び図5を参照して、ここでは、図示の片面印刷処理に係る制御は、メイン制御部200のCPU201が実行する。片面印刷処理を行う際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの原稿セット台117Aのいずれかに原稿がセットされる。
図示の例では、例えば、第2の画像形成装置100Bの原稿セット台117Aに原稿がセットされたとする。そして、リーダスキャナユニットによって、原稿の片面上の画像が読み取られて、画像データとして、前述のようにして、RAM203に一旦格納される。
片面印刷処理の際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのうち1つの画像形成装置が用いられることになるが、ここでは、第2の画像形成装置100B、つまり、下流側画像形成装置が用いられる。なぜならば、第1の画像形成装置100A、つまり、上流側画像形成装置をスリープ状態としても、第2の画像形成装置100Bのみで画像形成及び記録シートの通紙を行うことができるからである。逆に、第1の画像形成装置100Aを用いて、片面印刷処理を行うとすると、記録シートを搬送するため、第2の画像形成装置100Bも動作させねばならず、電力消費の増加及び部品寿命の低下が発生する。
このため、原稿が第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのいずれかの原稿セット台117Aにセットされたか否かに拘わらず、メイン制御部200では、第2の画像形成装置100Bを用いて画像形成を実行する。
まず、メイン制御部200のCPU201は、RAM203に格納された画像データを、順次第2の画像形成装置100B、つまり、第2の制御部200Bに転送する(ステップS41)。次に、CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部221)に対して給紙指令を送出する(ステップS42)。これによって、ジョブ制御部221は、例えば、第2の画像形成装置100Bのカセット109又は110から記録シートを給紙する。
続いて、CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部211)に対して画像形成指令を送出する(ステップS43)。つまり、CPU201は、ジョブ制御部211に対して、静電潜像の形成、現像、転写、及び定着の指示をする。
第2の画像形成装置100Bおいて、ジョブ制御部221が記録制御部222を制御して、記録部223に記録された画像データに応じて、前述したようにして、記録シートの表面に画像形成を行う。記録シートにトナー像が定着された後、記録シートは、第2の画像形成装置100Bにおいて、排紙ローラ118に給送される。記録シートは、排紙ローラ118によって第2の画像形成装置100Bの外に排出される。後処理装置500による後処理が指定されている場合には、前述したように、後処理装置500によって、製本等の後処理が行われて、印刷物が完成する。そして、CPU201は片面印刷処理を終了する。
続いて、図1に示す画像形成システムにおけるスリープ制御について説明する。第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの各々は、画像形成中又はスタンバイ状態においては、例えば、ステッピングモータ(図示せず)に電流を通電するとともに、定着部の温度調整を行っている。このため、電力を消費している状態である。
一方、スタンバイ状態よりも電力消費状態が少ないスリープ状態においては、図2に示すジョブ制御部211及び221のみが通電状態とされる。そして、スリープ状態においては、モータ及びヒータ等の負荷に対しては、通電を停止して、電力消費を少なくしている。スリープ状態における制御は、CPU201の指示で実行されている。つまり、CPU201からジョブ制御部211又は221にスリープ指令が与えられ、ジョブ制御部211及び221は、スリープ指令に応じて、それぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bにおける通電状態を制御する。
なお、ユーザーが操作部206からスリープ状態への移行の操作を行えば、CPU201はこの操作に応じて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを選択的にスリープ状態とする。つまり、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスリープ状態とすることもできるし、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのいずれか一方をスリープ状態とすることができる。
さらに、ユーザーが操作部206からスリープ移行開始時間を設定すると、CPU201は、内蔵するタイマーのカウントに応じて、スタンバイ状態からスリープ移行開始時間で規定された時間が経過すると、指定された画像形成装置を自動的にスリープ状態に遷移させる。
上記のスリープ移行操作及びスリープ移行開始時間の設定が行われると、CPU201は、I/F部204を介して第1及び第2の制御部200A及び200Bの双方又はいずれか一方に対して、スリープ遷移コマンドを発行する。これによって、該当する画像整形装置がスリープ状態に遷移する。
このように、CPU201は、印刷を行わない場合には、第1及び第2の画像形成置100A及び100Bを、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と、このスタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御している。
続いて、スリープ状態からスタンバイ状態への復帰について説明する。図1に示す画像形成システム100では、スリープ状態からスタンバイ状態に移行(復帰)する際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bにおいて、制御モータ(図示せず)の初期位置出しを行う必要がある。
さらに、第1及び第2の制御部200A及び200Bに対して初期状態設定を行うとともに、定着部の温度をスタンバイ温度にする必要がある。このうち、定着部の温度をスタンバイ温度に調整するのに要する時間は、最大で約3分である。つまり、定着部が冷えている状態で通電を開始すると、スリープ状態から印刷可能なスタンバイ状態への復帰には、最大で3分の時間がかかることになる。印刷の後、スタンバイ状態からスリープ状態へ遷移した際に、その後の時間にもよるが、定着部の温度がある程度高ければ、より短い時間で、スリープ状態からスタンバイ状態への復帰が可能となる。スリープ状態からスタンバイ状態の復帰を行う際には、CPU201は、I/F部231を介してそれぞれ第1及び第2の制御部200A及び200Bに対してスリープ復帰コマンドを発行する。
ここで、図示の画像形成システム100において、両面印刷を行って、その後、後処理装置500を用いて後処理を行う際のスリープ制御について説明する。なお、ここでは、複数部を印刷する場合について説明する。
図6は、図1に示す画像形成システム100において、スリープ制御の際の処理を説明するためのフローチャートである。また、図7は、図1に示す画像形成システム100で用いられるディシジョンテーブルを示す図である。(A)は、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを用いて両面印刷を行う際の第1及び第2の画像形成装置の状態を表わすディシジョンテーブルを示す図である。(B)は、第2の画像形成装置100Bを用いて両面印刷を行う際の第1及び第2の画像形成装置の状態を表わすディシジョンテーブルを示す図である。
図1、図2、図6、及び図7を参照して、このスリープ制御処理は、図2に示すメイン制御部200のCPU201において実行される。なお、ROM202には、図7(A)及び(B)に示すディシジョンテーブル(決定テーブル)が設定されており、CPU201はスリープ制御処理の際、これらディシジョンテーブルを参照する。
まず、CPU201は、画像形成システムに入力された印刷ジョブの内容を解析して解析結果を得る(ステップS501)。この解析結果には、少なくとも用紙サイズと両面印刷処理及び片面印刷処理の別が含まれているものとする。一方、ROM202には、用紙サイズと片面印刷及び両面印刷の別に応じた単位時間当りの処理能力(つまり、処理速度)が生産性データとして格納されている。
CPU201は、ROM202から解析結果に対応する生産性データを読み出す(ステップS502)。続いて、CPU201は、後処理指定(つまり、ここでは、製本指定)が設定されているか否かを判定する(ステップS503)。後処理指定が設定されていないと(ステップS503において、NO)、CPU201は、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを用いて両面印刷(第1の両面印刷制御)を実行する(ステップS508)。
ステップS508においては、CPU201は図7(A)に示すディシジョンテーブル(以下、第1のディシジョンテーブルと呼ぶ)に基づいて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのスリープ制御(第1のスリープ制御)を実行する。第1のスリープ制御において、CPU201は、第1のディシジョンテーブルを参照して、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの双方がスリープ状態であると、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、前述したように、CPU201は、第1の制御部200Aに記録シートの表面に印刷すべき画像データを転送し、第2の制御部200Bに記録シートの裏面に印刷すべき画像データを転送する。
第1の画像形成装置100Aのみスリープ状態であると、CPU201は、第1の画像形成装置100Aをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第2の画像形成装置100Bのみスリープ状態であると、CPU201は、第2の画像形成装置100Bをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。なお、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態であれば、CPU201は、第1及び第2の画像形成装置をスタンバイ状態のままにしておく(変更なし)。
後処理指定が設定されていると(ステップS503において、YES)、CPU201は、これから実行する両面印刷が一部目であるか否かを判定する(ステップS504)。そして、一部目であると(ステップS504において、YES)、後処理装置500における後処理時間の制限を受けないので、CPU201は、ステップS508に移行し、第1及び第2の画像形成装置の状態に従って、第1のスリープ制御を行って、両面印刷を実行する。
そして、CPU201は、2部目以降の両面印刷を第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの両方で行うか又は一方で行うかを決定するために、一部目の処理(後処理装置500における後処理時間を含む)に要した時間を一部目経過時間として計測し(ステップS509)、ステップS501に戻る。
一方、これから実行する両面印刷が一部目でないと(ステップS504において、NO)、CPU201は、前述の一部目経過時間に基づいて、時間生産性Tを求める(ステップS505)。この時間生産性Tは、印刷開始から後処理終了までの処理能力(第1の処理能力)を表しており、例えば、一部目の用紙束を処理するまでに掛かった時間÷頁数として計算される。これによって、後処理装置500を考慮した処理能力(つまり、単位時間あたりの処理頁数)が求められることになる。
続いて、CPU201は、上記の時間生産性Tが、第2の画像形成装置100Bの処理能力(第2の処理能力、つまり、単位時間当りの処理頁数)よりも小さいか否かを判定する(ステップS506)。
時間生産性Tが、第2の画像形成装置100Bの処理能力以上(第2の処理能力以上)の場合には(ステップS506において、NO)、第2の画像形成装置100Bのみでは、画像形成システム100の生産性を最大にすることができないことになる。従って、CPU201は、ステップS508に移行して、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを用いて両面処理を実行する。
時間生産性Tが、第2の画像形成装置100Bの処理能力よりも小さい場合には(ステップS506において、YES)、第2の画像形成装置100Bのみを用いても、画像形成システム100の生産性は変わらない。従って、CPU201は、第2の画像形成装置100Bのみを用いて両面印刷(第2の両面印刷制御)を実行する(ステップS507)。つまり、下流側画像形成装置である第2の画像形成装置100Bのみを用いて両面印刷が行われることになる。
ステップS507においては、CPU201は図7(B)に示すディシジョンテーブル(以下、第2のディシジョンテーブルと呼ぶ)に基づいて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのスリープ制御(第2のスリープ制御)を実行する。
第2のスリープ制御において、CPU201は、第2のディシジョンテーブルを参照して、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの双方がスリープ状態であると、第2の画像形成装置100Bのみをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、CPU201は、第2の制御部200Bに記録シートの表面及び裏面に印刷すべき画像データを転送して、両面印刷を実行する。第1の画像形成装置100Aのみスリープ状態であると、CPU201は、第2の画像形成装置100Bが用いられるので、第1の画像形成装置100Aの復帰制御を実行しない(変更なし)。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第2の画像形成装置100Bのみスリープ状態であると、CPU201は、第2の画像形成装置100Bをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。さらに、CPU201は、第1の画像形成装置100Aをスリープ状態に遷移させる遷移処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態であると、CPU201は第1の画像形成装置100Aのみをスリープ状態に遷移させる遷移処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。
このようにして、上記の実施の形態では、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを備える画像形成システム100において、両面印刷を行って後処理装置において製本等の後処理を行う際に、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの両方を用いて両面印刷を行うか、一方のみを用いて両面印刷を行うかを、画像形成システムの生産性に応じて決定していることになる。従って、後処理に要する時間を考慮して、スリープ制御を行って使用する画像形成装置の台数が決定することができ、結果的に、消費電力の削減を行うことができるという効果がある。
さらに、上述のようなスリープ制御を行なって、消費電力を低減させれば、通電時間が減少することになって、部品寿命の高寿命化が図れる。そして、第2の画像形成装置100Bのみを駆動させれば、不必要な騒音の発生も減少する。
上述の説明から明らかなように、メイン制御部200、つまり、CPU201は、印刷制御選択手段及び印刷制御決定手段として機能する。そして、CPU201は、記録シートに両面印刷を行う場合に、記録シートの一面に第1の画像形成装置100Aで画像形成を行った後、この記録シートの他面に第2の画像形成装置100Bで画像形成を行う第1の両面印刷制御と、第2の画像形成装置100Bを用いて記録シートに両面印刷を行う第2の両面印刷制御とのいずれかを選択することになる。そして、この選択の際には、第1の両面印刷制御を行った際の後処理を含めた単位時間当りの第1の処理能力と、第2の画像形成装置100Bの単位時間当りの第2の処理能力とに応じて、第1及び第2の両面印刷制御のいずれを用いるかを決定することになる。
また、CPU201は、状態選択手段として機能する。そして、CPU201は第1及び第2の画像形成置100A及び100Bを、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と、このスタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択することになる。
さらに、CPU201は、第2の両面印刷制御を用いると決定した際には、第1の画像形成装置100Aをスリープ状態とし、第2の画像形成装置100Bをスタンバイ状態とする。一方、CPU201は第1の両面印刷制御を用いると決定した際、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bをスタンバイ状態とする。
なお、上記の実施の形態では、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの各々が、両面印刷機能を有するとしたが、少なくとも第2の画像形成装置100Bが両面印刷機能を有していれば、上記の実施の形態に係る各制御を実行することができる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態の機能を制御方法として用いて、メイン制御部200に当該制御方法を実行させて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを制御するようにしてもよい。この際には、制御方法は、上記の実施の形態の機能を、第1のステップ、第2のステップ、及び第3のステップとして有することになる。
また、第1及び第2の画像形成装置を制御するコンピュータを配置し、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、コンピュータに実行させるようにしてもよい。さらには、この制御プログラムが格納された記録媒体からコンピュータに読み込ませて、実行させるようにしてもよい。
制御プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリが用いられる。また、制御プログラムを供給する際には、コンピュータネットワーク上のサーバに当該プログラムを記憶し、クライアントコンピュータがこのプログラムをダウンロードするようにしてもよい。