JP5377230B2 - 通流積層シート - Google Patents
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Description
また、性能面からは、特許文献1で提案された方法では、補強シートの厚み分だけイオン交換室の厚み(隣り合うイオン交換膜の間隔)が増すことで電気抵抗値が上がってしまうという問題もある。
本発明の他の目的は、特に電気透析装置における室枠に形成されている連通孔に配置され、液漏れを効果的に防止して液の伝送を行うことが可能であり、イオン交換室の厚みを増大することなく配設することが可能な通流積層シートを提供することにある。
(1)前記プラスチックフィルムの厚みが、それぞれ10乃至1000μmの範囲にあり、且つ前記流体流路を形成している2枚のプラスチックフィルムの間の空間の間隔が100乃至10000μmの範囲にあること、
(2)前記流体流路の空隙率が10乃至90%の範囲にあること、
(3)前記プラスチックフィルムがポリエステル製又はポリオレフィン製であり、該フィルムの剛性値(スティフネス)が15〜40℃において10N/m以上であり、前記網目状の線条体がポリオレフィン製であること、
(4)前記網目状の線条体は、押出成形により得られ、互いに交差している上方線条と下方線条とからなり、その交差部で該上方線条と下方線条とが一体に連なっていると共に、該上方線条の上面が上方に位置するプラスチックフィルムに接着され、該下方線条の下面が下方に位置するプラスチックフィルムに接着されていること、
が好適である。
図1の分解斜視図及び図2の側面図を参照して、全体として10で示す本発明の通流積層シートは、互いに対面するように配置された2枚のプラスチックフィルム11(上側のシートは11a,下側のシートは11bで示されている)と、その間に位置し且つ2枚のプラスチックフィルム11,11のそれぞれに接着固定されている網目状のプラスチック線条体(即ちネット)13とから構成されている。
但し、ストランドの織りによって得られた線条体13では、プラスチックフィルム11との接合部が点在することとなるため、その接合強度の観点からは、このような線条体よりも、一体押出成形により得られる線条体13の方が好適である。
また、この熱可塑性樹脂中には、種々の添加剤が配合されていてもよい。
また、この厚みが厚すぎると、例えばヒートシールなどに際して過度の圧力や加熱が必要となり、この結果、線条体13自体が潰れてしまい、流路Zの閉塞を生じてしまうこともある。
このような空隙率の調整は、網目状の線条体13によって形成されている開口の大きさの調整によって容易に行われる。
以下、本発明の通流積層シート10を電気透析装置に適用した場合の態様について説明する。
尚、実施例2及び実施例3は、参考例とする。
(通流積層シートの作製)
65mm押出機先端に円筒ダイを装着した。この円筒ダイは、図3に示すような外型とコア型とを下端に備え、外型とコア型とが互いに逆方向に回転する構造となっているものである。上記の押出機に高密度ポリエチレンを投入し170〜210℃で加熱溶解させながら、上記円筒ダイを介しての押し出しを行い、下向きに連続したネットの円筒状物を押し出した。押し出されたネットは水槽中のマンドレル(サイジング)に導かれ、冷却固化した後、押出方向に切り開き、通流積層シートの内部に装着するネットを得た。得られたネットは、厚み850μm、単位面積あたりの遮蔽率が60%であった。
クロロメチルスチレン90重量部、ジビニルベンゼン(57%品)10重量部、過酸化ベンゾイル5重量部、アセチルクエン酸トリブチル10重量部からなる混合溶液に、厚み25μmと55μmのポリエチレン製微多孔性フィルムを浸漬して、微多孔性フィルムの空隙に混合溶液を充填した。次いで、微多孔性フィルムを混合溶液から取り出し、100μmのポリエステルフィルムを剥離材として微多孔性フィルムの両側を被覆した後、80℃で8時間加熱重合した。得られた膜状物をトリメチルアミン水溶液中、室温で24時間反応せしめ第4級アンモニウム型アニオン交換膜を得た。得られたアニオン交換膜の厚みは、29μmと62μmであった。
株式会社アストム製の電気透析装置アシライザーAC02(濃縮室、脱塩室は、各10室で構成)を用い、配流部のネットを取り除き、取り除いたネットと同じ大きさに切り出した通流積層シートを装着した。イオン交換膜は、上記により調製したイオン交換膜を組み込んだ。次いで、電気透析装置へ水を通液し、通液の入口圧を0.05MPa、0.08MPa、0.10MPa、二調整し、各入口圧のときの脱塩室側から濃縮室側への水の移動量を測定した。結果を表1に示す。各実験終了後、イオン交換膜を取り出し観察した結果、配流部へのイオン交換膜の落ち込みにより生じるしわの発生は認められず平坦性を保持していた。
配流部を通流積層シートから既設のネットに取り替えた以外は、実施例と同様の方法により内部漏洩試験を実施した。測定結果を表1に示した。各実験終了後、イオン交換膜を取り出し観察した結果、配流部へのイオン交換膜の落ち込みによるしわが発生していた。
(熱交換器としての利用)
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製フィルム、厚さ750μmのポリエチレン製のネットを用いて、流通積層シートを作製した。作製した流通積層シートの200mm×200mmの内部に、15℃の冷却水を流し、流通積層シートの四隅表面部分の温度測定を行った結果、その測定点である4点の測定温度が1℃以内であった事から、シート内の冷却水が均一に行き渡っていることが確認できた。
(スタティックミキサーとしての利用)
実施例2と同様に、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製フィルム、厚さ750μmのポリエチレン製のネットを用いて、流通積層シートを作製した。作製した流通積層シートの300mm×100mmの内部に、長手方向である入口側の2方向より、異なる2液を流し、入口側とは反対側にある出口側から排出した。異なる2液には予め異なる指示薬を添加し着色ており、出口側で排出される2液の着色により均一に撹拌が行われた事を確認した。
11:プラスチックフィルム
13:網目状の線条体
Z:流体流路
C:イオン交換膜
A:アニオン交換膜
25:脱塩室
27:濃縮室
40:室枠
41,43:連通孔
45,47:配流部
Claims (5)
- 互いに対面するように配置された2枚のプラスチックフィルムの間の空間が流体流路となっており、該流体流路には、網目状に形成されたプラスチック線条体が配置され、該プラスチック線条体が、該流体流路を遮断しないように、前記2枚のプラスチックフィルムに接着されている通流積層シートであって、
電気透析装置における2枚のイオン交換膜により形成されたイオン交換室への液供給部または液排出部に設けられて使用されることを特徴とする通流積層シート。 - 前記プラスチックフィルムの厚みが、それぞれ10乃至1000μmの範囲にあり、且つ前記流体流路を形成している2枚のプラスチックフィルムの間の空間の間隔が100乃至10000μmの範囲にある請求項1に記載の通流積層シート。
- 前記流体流路の空隙率が10乃至90%の範囲にある請求項1に記載の通流積層シート。
- 前記プラスチックフィルムがポリエステル製又はポリオレフィン製であり、該フィルムの剛性値(スティフネス)が15〜40℃において10N/m以上であり、前記網目状の線条体がポリオレフィン製である請求項1乃至3の何れかに記載の通流積層シート。
- 前記網目状の線条体は、押出成形により得られ、互いに交差している上方線条と下方線条とからなり、その交差部で該上方線条と下方線条とが一体に連なっていると共に、該上方線条の上面が上方に位置するプラスチックフィルムに接着され、該下方線条の下面が下方に位置するプラスチックフィルムに接着されている請求項1乃至4の何れかに記載の通流積層シート。
Priority Applications (1)
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| JP2009250799A JP5377230B2 (ja) | 2009-10-30 | 2009-10-30 | 通流積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2009250799A JP5377230B2 (ja) | 2009-10-30 | 2009-10-30 | 通流積層シート |
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| JP2011093240A JP2011093240A (ja) | 2011-05-12 |
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Family Applications (1)
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| JP2009250799A Active JP5377230B2 (ja) | 2009-10-30 | 2009-10-30 | 通流積層シート |
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-
2009
- 2009-10-30 JP JP2009250799A patent/JP5377230B2/ja active Active
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