JP5378557B2 - 固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法 - Google Patents

固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法 Download PDF

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Description

本発明は、固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法に関するものである。
従来から、上挟持部と下挟持部とを備えた固定金物を、固定対象に設けた上下に貫通する孔に上方から挿通し、上方からの操作で固定対象を上挟持部と下挟持部とで挟持する技術が特許文献1、特許文献2等により知られている。
特許文献1、特許文献2に示された固定金物は、金物基体の上部にボルトが螺合され、金物基体とボルトの頭部との間に上挟持部となる座金部材を介在され、金物基体の下端部に下挟持部となるフックの一端部が回転自在に軸支されることで構成される。
フックは、固定対象に設けた孔に上方から金物基体を挿通する際、金物基体に沿わせた起立姿勢にして孔を通過させるようになっており、孔通過後は、自重により回動して横向きに開く。フックを回動して横向きに開くと、後端部が金物基体の下端面に当って、それ以上の回動が規制されて固定される。
固定対象は、例えば、梁と、この梁の上フランジに載置された床パネルである。
そして、作業者が現場で、フックを起立させた状態で金物基体を床パネルに設けた孔に上方から挿通し、フックを床フランジの下方に突出させ、且つ、座金部材を床フランジの上面側に当接させる。
フックは孔通過後に、自重などで回動して横向きに開いて後端部が金物基体の下端面に当って回動が規制されて固定された状態となる。
この状態で、作業者は、ボルトの頭部を回転操作し、座金部材とフックとの間隔の距離を小さくして、フックを上フランジの下面に当接し、固定対象である床パネルと梁(上フランジ)を、座金部材とフックとで挟み込む。
このようにして、作業者は固定対象の上面側からの作業のみで固定金物を用いた固定対象の挟持による固定を行うことができる。
特開2001−146807号公報 特開2010−84467号公報
しかしながら、従来の固定金具は、金物基体が必要である。このため、部材点数が増え、構造が複雑となり、固定金具のコストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したもので、従来のような金物基体を必要とせず、構造が簡略化されて、コストが安価となる固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法を提供するにある。
本発明の固定金物は、固定対象に設けた上下に貫通する孔に上方から挿入自在なボルトと、このボルトの下部に設けられて固定対象を下から挟持する下挟持部と、前記ボルトの上部に設けられて前記固定対象を上から挟持する上挟持部とを備え、前記下挟持部が、前記ボルトに対して垂直面内で回動自在で且つ上下方向に移動可能となり、前記下挟持部が、前記垂直面内で前記ボルトに対して回動することで、前記ボルトに沿うように起立する起立姿勢と、横向きとなる横向き姿勢を有し、前記下挟持部が、前記ボルトに対して沿うように起立した起立姿勢で前記固定対象に設けた前記上下に貫通する孔を通過して前記固定対象の下側に突出可能で、且つ、前記固定対象の下側に突出した状態で、横向きとなる横向き姿勢となり、前記ボルトを上方から回転することで、前記上挟持部と前記下挟持部との間が小さくなって、前記固定対象が、前記上挟持部と前記下挟持とで挟み込まれるものとなされていることを特徴とする。
また、前記ボルトに対して回動可能で且つ上下移動可能な前記下挟持部が、前記ボルトに対して沿うように起立した起立姿勢で前記固定対象に設けた前記上下に貫通する孔を通過して前記固定対象の下側に突出可能で、且つ、前記固定対象の下側に突出した状態で、自由状態で左右のバランスが取れて横向きとなる横向き姿勢となり、前記横向き姿勢の下挟持部の両端部がそれぞれ第1下挟持部と、第2下挟持部となり、前記横向き姿勢で、前記上挟持部と前記下挟持部との間の間隔よりを小さくすることで、固定する対象が、前記上挟持部と、前記第1下挟持部及び前記第2下挟持部とで挟み込まれるものとなっていることが好ましい。
また、前記下挟持部に前記ボルトを挿通するボルト挿通部を設け、このボルト挿通部が、前記下挟持部の起立姿勢における前記ボルトの挿通を許容する第1ボルト挿通部と、前記下挟持部の横向き姿勢における前記ボルトの挿通を許容する第2ボルト挿通部と、前記ボルトが前記第1ボルト挿通部に挿通された姿勢から前記第2ボルト挿通部に挿通される姿勢となるように前記ボルトの回動を許容する連通部とを備え、前記ボルト挿通部を挿通した前記ボルトの下部に、前記第2ボルト挿通部の巾よりも大きいナットを螺合して前記第2ボルト挿通部の裏側に位置させ、前記下挟持部が前記ナット部分を支点として回動可能となり、前記下挟持部の横向き姿勢で前記ボルトを回転することで、前記下挟持部が前記ナットで上方に押し上げられることで、前記上挟持部と前記下挟持部との間が小さくなることが好ましい。
また、前記上挟持部に前記ボルトに沿って垂下する垂下部を備え、この垂下部に前記上挟持部に対する前記下挟持部の平面視における回転を阻止する水平回転規制部を設けルことが好ましい。
また、前記上挟持部に上方から棒材を抜き差し自在に挿通し、この棒材は、前記横向き姿勢の下挟持部が前記ボルトの回転により上昇することで上方に押し上げられるものであることが好ましい。
また、本発明の固定金物を用いた固定対象の挟持方法は、前記固定金物を、前記下挟持部を前記ボルトに対して沿わせるように起立させた状態で、前記固定対象に設けた前記孔に上方より挿入して前記下挟持部を前記孔を通過させて前記固定対象の下側に突出させ、下側に突出した状態で、前記下挟持部を回動させることで自由状態で左右のバランスが取れて横向きとなる横向き姿勢にし、次に、前記ボルトを上方から操作して、前記上挟持部と前記下挟持部との間の間隔よりを小さくすることで、前記固定対象を、前記上挟持部と、前記第1下挟持部及び前記第2下挟持部とで挟み込むことを特徴とする。
本発明は、固定金物が、ボルトに上挟持部及び下挟持部を備えて構成されているので、従来のように金物基体を必要とせず、部材点数を少なくできて、構成が簡略化され、金物コストが安価となる。
本発明の固定金物の一実施形態を示し、(a)は下挟持部が起立姿勢をした状態を示す斜視図であり、(b)は下挟持部が起立姿勢をした状態を他の方向から見た斜視図である。 同上の下挟持部が横向き姿勢をした状態を示す前方から見た斜視図である。 同上の下挟持部が横向き姿勢をした状態を示す背方から見た斜視図である。 同上の下挟持部が起立姿勢をした状態を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同上の下挟持部が横向き姿勢をした状態を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同上の固定金物を固定対象の孔に挿通する前の状態の断面図である。 同上の固定金物を固定対象の孔に挿通している途中の状態の断面図である。 同上の固定金物を固定対象の孔に挿通して固定対象の下面側で下挟持部が横向き姿勢に回動する状態を示す断面図である。 同上の固定金物の上挟持部と下挟持部で固定対象を挟持して固定している状態を示す断面図である。 本発明の固定金物の他の実施形態を示し、(a)は下挟持部が横向き姿勢をした状態を示す斜視図であり、(b)は下挟持部が横向き姿勢をした状態の他の方向から見た斜視図である。 本発明の固定金物の更に他の実施形態を示し、(a)は斜視図であり、(b)は棒材の下端が受け部内に嵌め込まれた部分の断面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
固定金物11は、固定対象1に設けた上下に貫通する孔2に上方から挿入自在なボルト9と、ボルト9の下部に設けられて固定対象1を下から挟持する下挟持部5と、ボルト9の上部に設けられて固定対象1を上から挟持する上挟持部4とを備える。
上挟持部4は金属製の座金部材4aで構成され、座金部材4aに設けた孔4bにボルト9が挿通される。
また、下挟持部5は、ボルト9に対して、ボルト9に沿うように起立する起立姿勢と、横向きとなる横向き姿勢が可能となるように垂直面内で回動可能に取付けられる。
更に、下挟持部5は、ボルト9に対して前記のように垂直面内での回動に加え、ボルト9に対して上下方向に移動可能に取付けられている。
図1乃至図5には、下挟持部5のボルト9の取付けの一実施形態が示されている。
本実施形態において、下挟持部5は、ボルト9を挿通するボルト挿通部20が設けられる。このボルト挿通部20は、下挟持部5の起立姿勢におけるボルト9の挿通を許容する第1ボルト挿通部21と、下挟持部5の横向き姿勢におけるボルト9の挿通を許容する第2ボルト挿通部22と、ボルト9が第1ボルト挿通部21に挿通された姿勢から第2ボルト挿通部22に挿通される姿勢となるようにボルト9の回動を許容する連通部23を備えることで構成される。
本実施形態では、下挟持部5は、鋼板を折り曲げて形成した細長部材15により構成される。
細長部材15は、図1、図2、図3に示されるように、一対の側面片15a、側面片15a同士を一体に連続する上面片15bを備える。この細長部材15の側面片15a間に、長手方向に沿ってボルト9の挿通(下挟持部5の起立姿勢におけるボルト9の挿通)を許容する第1ボルト挿通部22が形成されている。
細長部材15を上面片15bが上面側となるように横向き姿勢にした状態で、細長部材15の上面の長手方向の一端部から他端部にかけて、順に、上面片15bで一体に連結した部位、第1開口部15c、第2開口部15dとなっている。
上面片15bは、対向する細長い側面片15aの巾方向の一端で且つ長手方向の略片側分部同士を一体に連続している。
第1開口部15cは細長部材15の長手方向の略中央部の上面が開口しているだけでなく、側面片15aの上部を切除することで、側面上部が開口させてある。
したがって両側面片15aは、第1開口部15c部分においては、巾が短くなっている。
この側面片15aの巾が狭くなった部分の第1開口部15c側の端縁部には内側斜め下方に向けて傾斜片15eが一体に連出されている。
上記一対の傾斜片15eは略逆ハ字状に対向して受け部15fが形成される。
細長部材15の内部の両側面片15a、上面片15b、受け部15fで囲まれた部分が、第1ボルト挿通部21となっている。
第2開口部15dは上下方向に開口するだけでなく、長手方向の一端部が第1開口部15cに連通するように開口させてあり、また、長手方向の他端部も開口させてある。
なお、添付図面に示す実施形態では、両側面片15aの端縁部から内側に補強用の縁片15gを突出させて、両縁片15g間を第2開口部15dとして形成してあるが、必ずしも縁片15gを設けなくてもよい。
第1開口部15c、第2開口部15dの開口巾寸法はボルト9の軸部分の直径よりも大きく設定される。
上面片15bの第1開口部15c側の端部には第1ボルト挿通部21に開口する細長切込み部15hが形成されており、この細長切込み部15hが、下挟持部5の横向き姿勢におけるボルト9の挿通を許容する第2ボルト挿通部22となっている。
細長切込み部15hの巾寸法は、ボルト9の軸部分の直径より大きく、ボルト9に螺合するナット18の対面寸法より小さく形成されている。
また、第1開口部15cと第2開口部15dにより、ボルト9が第1ボルト挿通部21に挿通された姿勢から第2ボルト挿通部22に挿通される姿勢となるようにボルト9の回動を許容する連通部23が構成される。
この連通部23は第1ボルト挿通部21に連通され、また、第2ボルト挿通部22である細長切込み部15hに連通されている。
細長部材15には当り部19が設けられている。この当り部19は細長部材15の長手方向の略中間部の下部に設けられる。
ボルト9は、座金部材4aの孔4bに挿通した状態で、細長部材15の第1ボルト挿通部21の一端、つまり、両側面片15a間の長手方向の一端(第1開口部15c側の端部)から細長部材15内に差し込まれる。ここで、ボルト9は、受け部15fと上面片15bの間を通過させられ、先端部にナット18が螺合される。
ナット18は細長切込み部15hの巾よりも大きいものが用いられる。ここで、ナット18は、両側面片15a間に配置した状態で、両側面片15a間で回転できないように、対面寸法が両側面片15a間の寸法より小さく、且つ、対角寸法が両側面片15a間の寸法より大きいものを用いるのが好ましい。
本実施形態の固定金物11は、図1、図4(b)のように、細長部材15をボルト9に沿うように起立させ、当り部19にナット18を当てることで、細長部材15が起立姿勢でボルト9から下方に抜け落ちない。
この場合、細長部材15の重心位置は、ナット18が当り部19に当っている位置、または、ナット18が当り部19に当っている状態で細長部材15を図4(b)において矢印で示す方向(図では反時計回り方向)に回転させることができる位置に設定されている。また、この細長部材15の重心位置は、細長部材15を横向き姿勢にした状態で、細長部材15の重心を通る垂直線が細長切込み部15h内を通るように設定されている。
したがって、細長部材15がボルト9に沿った起立姿勢で、自重又は振動等の外力を加えることで、細長部材15はナット18と当り部19の当接部分を中心に回動を開始する。細長部材15が回動することで、ボルト9が連通部23内を回動して、図2、図3、図5に示されるように、細長切込み部15hを挿通する状態となり、ナット18が細長切込み部15hの下面側に当接する。この状態で、細長部材15がナット18の当接部分を中心にして自由状態で左右のバランスが取れた横向き姿勢で停止する。
細長部材15の横向き姿勢で、長手方向の両端部上端が、それぞれ第1下挟持部5a、第2下挟持部5bとなる。
この図2、図3、図5に示される横向き姿勢で停止している状態の下挟持部5に外力が作用すると、ナット18が細長切込み部15hの裏面に当っている部分を中心にシーソ揺動可能となっている。つまり、下挟持部5は、自由状態で左右のバランスが取れて横向き姿勢で停止する状態で、この横向き姿勢を超えて更に回動可能になされている。
上記の構成の固定金物11を用いて固定対象1を挟持する。
添付図面においては固定対象1が、H型鋼のような型鋼よりなる梁13と、この梁13の上フランジ13aに載置されたALCなどの床パネル14である場合の例が示されている。つまり、本例は、固定金物11を用いて、固定対象1の一つの構成要素である床パネル14と、固定対象の他の構成要素である梁13が挟持固定される例である。
図4に示されるように、床パネル14には上フランジ13aの先端に隣接した位置に上下に貫通する孔2が形成され、この孔2は小径孔部2aと小径孔部2aの上端に連通する大径孔部2bで構成されている。
本実施形態の固定金物11を用いて固定対象1を挟持するには以下のようにして行われる。
作業者は、まず、下挟持部5である細長部材15を回動してボルト9に沿わせた状態で、床パネル14の孔2に、図6〜図8の順序で固定金物11を上方から挿通する。
起立姿勢の下挟持部5が孔2を通過して下挟持部5の上端が、固定対象1である床パネル14の下面、上フランジ13aの下面より下方に至ると、下挟持部5が自重により側方に回動する。
下挟持部5が側方に倒れると、図8のように、倒れた自由状態でナット18が細長切込み部15hの裏面に当っている部分を中心に左右のバランスが取れて横向き姿勢で停止する。
また、下挟持部5が孔2を通過した後、上挟持部4、ボルト9の頭部9aを大径孔部2b内に嵌め込み、大径孔部2bの底面2cに載置する。
作業者は、次に、床パネル14の上方からボルト9の回転操作部10である頭部9aを回転操作し、ナット18により下挟持部5を上方に押し上げ、上挟持部4と下挟持部5との間の間隔を小さくしていく。
上挟持部4と下挟持部5との間の間隔を小さくしていくと、まず、下挟持部5の一端部の第1下挟持部5aが上フランジ13aの下面に当接する。更に、上挟持部4と下挟持部5との間の間隔を小さくすると、横向き姿勢で停止していた下挟持部5が上フランジ13aの下面に当接したままナット18の当接部分を中心に回動して傾き、第2下挟持部5bが床パネル14の下面に当接する。
この第1下挟持部5a、第2下挟持部5bが、上フランジ13aの下面、床パネル14の下面に当接した状態で、ボルト9を強く締めつけることで、図9に示されるように、上挟持部4が大径孔部2bの底面2cに圧接され、且つ、第1下挟持部5a、第2下挟持部5bが、上フランジ13aの下面、床パネル14の下面に圧接される。
このようにして、固定金物11により固定対象1である梁13と床パネル14が上下から挟持されて固定されることになる。
本実施形態の固定金物11は、ボルト9に上挟持部4及び下挟持部5を備える構成なので、従来のように金物基体を必要とせず、部材点数を少なくできて、構成が簡略化され、金物コストが安価となる。
また、本実施形態は、下挟持部5が横向き姿勢で、シーソ揺動が可能なので、上フランジ13aの肉厚が異なる場合であっても、挟持状態における下挟持部5の回動角度が異なるのみで、第1下挟持部5a、第2下挟持部5bが、上フランジ13aの下面、床パネル14の下面に圧接される。
これにより、下挟持部5は両端部の第1下挟持部5a、第2下挟持部5bが固定対象1である梁13の上フランジ13aと下面と床パネル14の下面に2箇所で圧接挟持されるので、固定対象1の下面側における固定箇所が増えて強固に固定される。
しかも、固定金物11に振動が加わっても、下挟持部5は2箇所で圧接して挟持しているので、挟持位置がずれ難く、安定した固定が可能となる。
図10には他の実施形態が示されている。
本実施形態の基本的構成は、前述の図1乃至図9に示される構成と同じなので、異なる構成について説明する。
上挟持部4を構成する座金部材4aから細巾板状又は棒状の水平回転規制部25が下方に向けて突出形成され、この水平回転規制部25の下端が細長部材15の側面片15aの外面に当接又は小間隙を介して沿わせてある。
水平回転規制部25は、座金部材4aの外端より内側に引き込んだ位置から下方に突出形成される。
本実施形態では、水平回転規制部25の下端が細長部材15の側面片15aの外面に当接又は小間隙を介して沿わせてあることで、細長部材15が座金部材4aに対して平面視での位置が規定され、座金部材4aに対して回動ができない構造とされている。
このため、ボルト9を回転した際、ナット18がボルト9と共回りして平面視で細長部材15が回動するのが規制され、第1下挟持部5aが、平面視で上フランジ13aの下面側から外れるのを防止しながら、ボルト9を締め付けることが可能となる。
この場合、図10のように座金部材4aに下向き突起4cが設けられていると、下向き突起4cが大径孔部2bの底面2cに食い込んで座金部材4aの平面視における回転をより防止することが可能となる。したがって、下向き突起4cを設けた場合は、平面視で細長部材15が回動するのがよりいっそう規制される。下向き突起4cは1個でもよいが、複数設けるのが好ましい。
もちろん、図1乃至図9の実施形態においても、座金部材4aに下向き突起4cが設けてあってもよい。
また、座金部材4aには切欠きが設けてあって、この切欠きにより目印部16が構成されている。上記のように、細長部材15が座金部材4aに対して平面視での位置が規定されているため、目印部16の向きを床パネル14の上面側で確認することで、床パネル14の下面側において、細長部材15の横向きに倒れる方向を確認することが可能となる。
図11には更に他の実施形態が示されている。
本実施形態の基本的構成は、前述の図1乃至図9に示される構成と同じなので、異なる構成について説明する。
上挟持部4を構成する座金部材4aには、棒材挿入孔4dが形成され、この棒材挿入孔4dに上方から棒材26が挿入される。
棒材26は上端部にストッパ26aを備えている。この棒材26は、図8に示される段階で、棒材挿入孔4dに上方から挿入され、棒材26の下端が図11(b)のように逆ハ字状をした受け部15f内に嵌め込まれる。
この状態で、ボルト9を上方から回転操作して横向き姿勢の細長部材15がナット18により上方に押し上げられると、棒材26が上方に持ち上げられ、ストッパ26aの座金部材4aからの上方への突出量が増えていく。これにより、ボルト9の回転操作で細長部材15が上方に移動していることが床パネル14の上面側から確認できる。
また、本実施形態においては、棒材26の下端が逆ハ字状をした受け部15f内に嵌め込まれることで、ボルト9を回転した際、ナット18がボルト9と共回りして平面視で細長部材15が回動するのが規制される。
したがって、本実施形態においても、第1下挟持部5aが、平面視で上フランジ13aの下面側から外れるのを防止しながら、ボルト9を締め付けることが可能となる。
本実施形態においては、棒材挿入孔4d又は棒材挿入孔4dに挿入された棒材26で目印部16が構成されている。上記のように、棒材挿入孔4dに挿入された棒材26が受け部15f内に嵌め込まれるため、目印部16の向きを床パネル14の上面側で確認することで、床パネル14の下面側において、細長部材15の横向きに倒れる方向を確認することが可能となる。
ところで、下挟持部5をボルト9に回動自在に取付ける形態は、前述の各実施形態にのみ限定されず、要は、下挟持部5は、垂直面内で回動自在で且つ上下方向に移動可能となり、垂直面内で回動することで、ボルト9に沿うように起立する起立姿勢と、横向きとなる横向き姿勢が可能となるようにボルト9に取付けられるものであればよい。
また、下挟持部5は、前述の実施形態のように、ボルト9に対して長手方向の略中間部分で回動自在に支持されて、起立状態から側方に回動した場合、自由状態で左右のバランスが取れて横向きとなる横向き姿勢となるように構成されたものにのみ限定されない。
つまり、起立姿勢から側方に回動した場合、下支持部5が横向きになると、回動規制手段で回動が規制されてそれ以上回動しないような構造でもよい。
なお、添付図面の実施形態では、固定対象1が梁13と、この梁13に載置された床パネル14の例で説明したが、必ずしもこの例にのみ限定されず、固定対象1が屋根材と屋根下地構造材であってもよく、また、固定対象1として他の種々の建築部材であってもよい。
1 固定対象
2 孔
4 上挟持部
5 下挟持部
5a 第1下挟持部
5b 第2下挟持部
9 ボルト
11 固定金物
20 ボルト挿通部
21 第1ボルト挿通部
22 第2ボルト挿通部
23 連通部
25 水平回転規制部
26 棒材

Claims (6)

  1. 固定対象に設けた上下に貫通する孔に上方から挿入自在なボルトと、このボルトの下部に設けられて固定対象を下から挟持する下挟持部と、前記ボルトの上部に設けられて前記固定対象を上から挟持する上挟持部とを備え、
    前記下挟持部が、前記ボルトに対して垂直面内で回動自在で且つ上下方向に移動可能となり、前記下挟持部が、前記垂直面内で前記ボルトに対して回動することで、前記ボルトに沿うように起立する起立姿勢と、横向きとなる横向き姿勢を有し、
    前記下挟持部が、前記ボルトに対して沿うように起立した起立姿勢で前記固定対象に設けた前記上下に貫通する孔を通過して前記固定対象の下側に突出可能で、且つ、前記固定対象の下側に突出した状態で、横向きとなる横向き姿勢となり、
    前記ボルトを上方から回転することで、前記上挟持部と前記下挟持部との間が小さくなって、前記固定対象が、前記上挟持部と前記下挟持とで挟み込まれるものとなされていることを特徴とする固定金物。
  2. 前記ボルトに対して回動可能で且つ上下移動可能な前記下挟持部が、前記ボルトに対して沿うように起立した起立姿勢で前記固定対象に設けた前記上下に貫通する孔を通過して前記固定対象の下側に突出可能で、且つ、前記固定対象の下側に突出した状態で、自由状態で左右のバランスが取れて横向きとなる横向き姿勢となり、
    前記横向き姿勢の下挟持部の両端部がそれぞれ第1下挟持部と、第2下挟持部となり、
    前記横向き姿勢で、前記上挟持部と前記下挟持部との間の間隔よりを小さくすることで、固定する対象が、前記上挟持部と、前記第1下挟持部及び前記第2下挟持部とで挟み込まれるものとなっていることを特徴とする請求項1記載の固定金物。
  3. 前記下挟持部に前記ボルトを挿通するボルト挿通部を設け、このボルト挿通部が、前記下挟持部の起立姿勢における前記ボルトの挿通を許容する第1ボルト挿通部と、前記下挟持部の横向き姿勢における前記ボルトの挿通を許容する第2ボルト挿通部と、前記ボルトが前記第1ボルト挿通部に挿通された姿勢から前記第2ボルト挿通部に挿通される姿勢となるように前記ボルトの回動を許容する連通部とを備え、
    前記ボルト挿通部を挿通した前記ボルトの下部に、前記第2ボルト挿通部の巾よりも大きいナットを螺合して前記第2ボルト挿通部の裏側に位置させ、
    前記下挟持部が前記ナット部分を支点として回動可能となり、前記下挟持部の横向き姿勢で前記ボルトを回転することで、前記下挟持部が前記ナットで上方に押し上げられることで、前記上挟持部と前記下挟持部との間が小さくなることを特徴とする請求項2記載の固定金物。
  4. 前記上挟持部に前記ボルトに沿って垂下する垂下部を備え、この垂下部に前記上挟持部に対する前記下挟持部の平面視における回転を阻止する水平回転規制部を設けて成ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の固定金物。
  5. 前記上挟持部に上方から棒材を抜き差し自在に挿通し、この棒材は、前記横向き姿勢の下挟持部が前記ボルトの回転により上昇することで上方に押し上げられるものであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の固定金物。
  6. 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の固定金物を、前記下挟持部を前記ボルトに対して沿わせるように起立させた状態で、前記固定対象に設けた前記孔に上方より挿入して前記下挟持部を前記孔を通過させて前記固定対象の下側に突出させ、下側に突出した状態で、前記下挟持部を回動させることで自由状態で左右のバランスが取れて横向きとなる横向き姿勢にし、
    次に、前記ボルトを上方から操作して、前記上挟持部と前記下挟持部との間の間隔よりを小さくすることで、前記固定対象を、前記上挟持部と、前記第1下挟持部及び前記第2下挟持部とで挟み込む
    ことを特徴とする固定金物を用いた固定対象の挟持方法。




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