JP5384887B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡装置に関し、挿入部が着脱可能で、かつ本体部に接続されるケーブルも着脱可能な内視鏡装置に関する。
内視鏡装置は、工業分野及び医療分野において広く利用されている。内視鏡装置は、挿入部を有し、挿入部を被検体内部に挿入し、挿入部の先端に設けられた撮像装置により、被検体内を観察することができる。
特に、工業分野では被検体が高所にあったり、大きかったりする等、内視鏡装置は種々の環境において使用されるため、内視鏡装置は、使用環境に応じて挿入部が所望の長さを有することが望ましい。
そこで、挿入部が、本体装置から着脱可能な内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-151991号公報
しかし、上記提案に係る内視鏡装置においても、挿入部と本体間のケーブル長には、制限があった。すなわち、上記提案に係る内視鏡装置においても、ケーブル長の長さも自由な長さにすることができなかった。
これは、挿入部の先端部に設けられた撮像素子に供給する電圧が低下したり、画像信号のサンプリングのタイミングのズレが生じたりするからである。
従って、先端部に設けられた撮像素子に供給する電圧低下と、サンプリングタイミングのズレの問題のため、挿入部の長さを所望の長さにできないという問題があった。結果として、所望の長さの挿入部にすることができないため、ユーザにとって、内視鏡装置の使い勝手が悪い場合があった。
そこで、本発明は、以上の問題に鑑みてなされたもので、先端部に設けられた撮像素子に供給する電圧低下と、画像信号のサンプリングのタイミングのズレの問題を解消し、挿入部の長さを所望の長さにできる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る内視鏡装置は、先端部に撮像素子を有し、長さに対応した挿入部識別情報を備えた挿入部と、該挿入部が着脱可能に設けられた操作部と、該操作部とケーブルを介して接続され、前記撮像素子の出力信号のサンプリングのタイミングを決定するサンプリングタイミング決定処理部を備えた本体部と、を備え、前記操作部は、表示部を有し、前記本体部は、前記表示部の表示部識別情報に基づいて、前記表示部に供給される画像信号に対するスケーリング処理を行うスケーリング処理部を有し、前記サンプリングタイミング決定処理部は、前記撮像素子から前記本体部までの前記出力信号の伝送距離に応じて、前記撮像素子の出力信号のサンプリングのタイミングを決定することを特徴とする。
本発明によれば、先端部に設けられた撮像素子に供給する電圧低下と、画像信号のサンプリングのタイミングのズレの問題を解消し、挿入部の長さを所望の長さにできる内視鏡装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡装置の外観図である。内視鏡装置1は、挿入部11と、操作部12と、本体部13と、操作部12と本体部13を接続するケーブル14を含んで構成されている。
挿入部11の先端側には、湾曲部が設けられ、その湾曲部の湾曲動作により、湾曲部よりも先端側の先端部11aに設けられたCCDの撮像方向を所望の方向に向けて観察対象を容易に観察できるようになっている。先端部11aには、光学アダプタ15が装着可能になっている。
挿入部11と本体部13に対する中継部としての操作部12には、表示部12aが設けられており、ユーザは、操作部12を把持して各種操作ボタンを操作しながら、手元において、内視鏡画像を見ることができる。さらに、本体部13にも、表示部13aが設けられており、本体部13においても、ユーザは、内視鏡画像を見ることができる。
また、挿入部11の基端側には、コネクタ21が設けられている。中継部としての操作部12には、コネクタ21を着脱自在に接続可能なコネクタ22が設けられている。よって、挿入部11は、操作部12に対して着脱可能である。さらに、ケーブル14の両端には、コネクタ23と24が設けられている。コネクタ23は、操作部12に設けられたコネクタ25と着脱自在に接続可能となっている。また、コネクタ24は、本体部13に設けられたコネクタ26と着脱自在に接続可能となっている。よって、操作部12に着脱可能なケーブル14は、本体部13に対して着脱可能となっている。
工業分野では、被検体が種々の大きさであったり、被検体のある場所が高所であったりするため、内視鏡装置1の使用環境は大きく異なる。そのため、それぞれ使用環境に合った長さの挿入部11及びケーブル14が使用できるように、挿入部11とケーブル14は、それぞれ種々の長さのものが予め用意されており、ユーザは使用環境に応じて、適切な長さの挿入部11とケーブル14を選択して、操作部12及び本体部13に装着する。
図2は、内視鏡装置1の内部構成の例を示す模式的なブロック図である。図1と同じ構成要素については、同じ符号を付し、説明は省略する。
図2に示すように、先端部11aは、撮像素子であるCCD31を有する。さらに、挿入部11の基端側には、挿入部11の識別のための識別情報である挿入部IDを保持する挿入部ID部32が設けられている。挿入部IDは、挿入部11の長さに対応したIDである。挿入部ID部32は、挿入部IDを記憶する挿入部ID記憶部である。
操作部12は、フリーズ等の指示を与える各種ボタンからなる操作ボタン部33と、CPU34と、LVDS規格に基づく通信のための通信回路であるLVDSIC部35と、表示部12aの制御を行う表示部制御部36と、表示部12aの識別のための識別情報である表示部IDを保持する表示部ID部37と、メモリ38とを含む。表示部IDは、表示部12aの出力画像の画面サイズに対応したIDである。表示部ID部37は、表示部IDを記憶する表示部ID記憶部である。メモリ38は、ROM及びRAMから構成され、CPU34が実行する、後述する処理のためのプログラムを記憶する。
ケーブル14は、ケーブル14の識別のための識別情報であるケーブルIDを保持するケーブルID部39を含む。ケーブルIDは、ケーブル14の長さに対応したIDである。ケーブルID部39は、ケーブルIDを記憶するケーブルID記憶部である。
本体部13は、A/D変換回路であるA/D部41と、画像処理部42と、D/A変換回路であるD/A部43と、電圧供給部44と、CPU45と、スケーリング部46と、LVDS規格に基づく通信のための通信回路であるLVDSIC部47と、不揮発性メモリであるEEPROM48と、メモリ49とを含んで構成されている。さらに、本体部13には、表示部13aが接続されている。また、本体部13には、静止画及び動画の内視鏡画像を記録するための外部記録部50も、設けられている。外部記録部50は、ハードディスク装置、本体部13に対して着脱可能なメモリーカード等の記憶装置である。
内視鏡装置1のユーザは、操作部12の操作ボタン部33を操作しながら、挿入部11を被検体内部へ挿入する。操作ボタン部33の操作信号は、CPU34に入力され、CPU34は、操作信号に応じた、例えば湾曲制御等の制御を行うと共に、本体部13へ例えばフリーズ信号等の撮影指示信号の送信を行う。
CCD31には、電源として所定の電圧が電圧供給部44から供給される。電圧供給部44は、後述するような複数のレギュレータ回路を含んで構成され、複数の電圧レベルの電圧を出力することができる。
CCD31は、画像処理部42とも接続されており、画像処理部42からの駆動信号に基づいて駆動される。CCD31で得られた画像信号は、挿入部11、操作部12及びケーブル14を介して、A/D部41に供給される。
A/D部41は、画像処理部42によって駆動され、A/D部41でデジタル信号に変換された画像信号は、画像処理部42に供給される。画像処理部42は、A/D部41へ、画像信号のサンプリングを行うためのサンプリングパルス信号を供給する。画像処理部42は、後述するようなサンプリングパルス遅延回路42a(図4参照)を含み、サンプリングパルス信号を、所定の時間だけ遅延させることができる。
画像処理部42は、本体部13のCPU45により制御されて画像処理した画像信号をD/A部43を介して表示部13aに出力する。
また、EEPROM48は、後述するような、電圧供給部44、画像処理部42、及びスケーリング部46を制御するための、各種データを記憶する、複数のテーブルデータを記憶する。
メモリ49は、ROM及びRAMから構成され、CPU45が実行する、後述する処理を行うためのプログラムを記憶する。
画像処理部42の画像信号は、スケーリング部46にも供給されている。CPU45は、表示部12aに供給される画像信号に対して、表示部12aに応じたスケーリング処理を行うように、スケーリング部46を制御する。
スケーリング部46でスケーリング処理された画像信号は、LVDSIC部47を介して、シリアル信号形式で、操作部12のLVDSIC部35に伝送される。LVDSIC部35は、受信した画像信号をパラレル信号形式に変換して、表示部制御部36に供給する。その結果、操作部12の表示部12aに内視鏡画像が表示される。
挿入部ID部32,表示部ID部37及びケーブルID部39は、不揮発性メモリである。
図3は、電圧供給部44の構成例を示すブロック図である。電圧供給部44は、ここでは、それぞれが所定の電圧変換を行う、7つのレギュレータ1から7を有する。レギュレータ1、2,4,6には、バッテリ等の主電源からの電力が供給される。レギュレータ1は、操作部12と本体部13の電源を生成する電源IC44aである。
レギュレータ2,4,6は、第1レギュレータ群44bを構成し、レギュレータ3,5,7は、第2レギュレータ群44cを構成する。第1レギュレータ44b群は、主電源の電圧を入力して、CPU45からの制御信号に基づいて、所定の電圧変換を行って第2レギュレータ44c群へ変換した電圧を出力する。第2レギュレータ44c群は、第1レギュレータ群44bの出力電圧を入力して、CPU45からの制御信号に基づいて、所定の電圧変換を行ってCCD31への電源電圧を生成して供給する。
例えば、第1レギュレータ群44bのレギュレータ2は、主電源の電圧12Vを10Vに変換し、レギュレータ4は、主電源の電圧12Vを8Vに変換し、レギュレータ6は、主電源の電圧12Vを6Vに変換する。
同様に、第2レギュレータ群44cのレギュレータ3は、第1レギュレータ群44bの出力電圧を1.5Vに低下させるように変換し、レギュレータ5は、第1レギュレータ群44bの出力電圧を1.0Vに低下させるように変換し、レギュレータ7は、第1レギュレータ群44bの出力電圧を0.5Vに低下させるように変換する。
このように、第1レギュレータ群44bのレギュレータは、第2レギュレータ群44cのレギュレータよりも、入力電圧と出力電圧の差が大きい、すなわち、大きな電圧変換を行うように構成されている。
CPU45からの制御信号は、第1レギュレータ群44bの中の一つのレギュレータを選択し、第2レギュレータ群44cの中の一つのレギュレータを選択する。その結果、第1レギュレータ群44bの一つのレギュレータの出力が、第2レギュレータ群44cの一つのレギュレータに入力され、選択されたレギュレータの組み合わせにより、所望の値の出力電圧を、CCD31に供給することができる。
なお、ここでは、2つのレギュレータ群の例であるが、3つ以上あってもよく、また、各レギュレータ群内のレギュレータの数も、2あるいは4以上あってもよい。さらに、第1と第2のレギュレータ群の配置は逆でもよい、すなわち、第2レギュレータ群の出力が第1レギュレータ群の入力となるように配置してもよい。
図4は、画像処理部42のサンプリングパルス遅延回路42aの構成例を示すブロック図である。サンプリングパルス遅延回路42aは、第1シフトレジスタ群42bと、第2シフトレジスタ群42cとを含んで構成される。
第1シフトレジスタ群42bは、第1、第2及び第3のシフトレジスタを含み、それぞれにサンプリングパルス信号が入力される。
第2シフトレジスタ群42cは、第4,第5及び第6のソフトレジスタを含み、第1シフトレジスタ群の出力が入力される。
例えば、第1シフトレジスタ群42bの第1シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、5msの時間だけ遅延させ、第2シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、10msの時間だけ遅延させ、第3シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、15msの時間だけ遅延させる。
同様に、第2シフトレジスタ群42cの第4シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、1msの時間だけ遅延させ、第5シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、2msの時間だけ遅延させ、第6シフトレジスタは、入力されたサンプリングパルス信号を、3msの時間だけ遅延させる。
このように、第1シフトレジスタ群42bのシフトレジスタは、第2シフトレジスタ群42cのシフトレジスタよりも、入力されたサンプリングパルス信号に対する遅延量が大きい、すなわち、大きな時間遅延を行うように構成されている。
CPU45からの制御信号は、第1シフトレジスタ群42bの中の一つのシフトレジスタを選択し、第2シフトレジスタ群42cの中の一つのシフトレジスタを選択する。その結果、第1シフトレジスタ群42bの一つのシフトレジスタの出力が、第2シフトレジスタ群42cの一つのシフトレジスタに入力され、選択されたシフトレジスタの組み合わせにより、所望の量だけ遅延したサンプリングパルス信号を、A/D部41に供給することができる。
なお、ここでは、2つのシフトレジスタ群の例であるが、3つ以上あってもよく、また、各シフトレジスタ群内のシフトレジスタの数も、2あるいは4以上あってもよい。さらに、第1と第2のシフトレジスタ群の配置は逆でもよい、すなわち、第2シフトレジスタ群の出力が第1シフトレジスタ群の入力となるように配置してもよい。
EEPROM48に記憶される3つのテーブルは、図5から図7に示すようなテーブルデータである。
図5は、CCD31への適切な電圧値の供給電圧を決定するためのレギュレータ選択テーブルデータの例を示す図である。CPU45は、挿入部IDとケーブルIDから、レギュレータ選択テーブル61に基づいて、レギュレータの組み合わせを決定し、決定された組み合わせの2つのレギュレータを選択する制御信号を、電圧供給部44へ出力する。
従って、図5は、挿入部IDとケーブルIDのそれぞれのIDの組み合わせに応じて、第1レギュレータ群44bの中から選択されるレギュレータと、第2レギュレータ群44cの中から選択されるレギュレータのデータが記憶されている。
図6は、A/D部41へ適切なサンプリングパルス信号を供給するためのシフトレジスタ選択テーブルデータの例を示す図である。CPU45は、挿入部IDとケーブルIDから、シフトレジスタ選択テーブル62に基づいて、シフトレジスタの組み合わせを決定し、決定された組み合わせの2つのシフトレジスタを選択する制御信号を、画像処理部42のサンプリングパルス遅延回路42aへ出力する。
従って、図6は、挿入部IDとケーブルIDのそれぞれのIDの組み合わせに応じて、第1シフトレジスタ群42bの中から選択されるシフトレジスタと、第2シフトレジスタ群42cの中から選択されるシフトレジスタのデータが記憶されている。
図7は、スケーリング部46に適切なスケーリング処理をさせるようにするための出力画像サイズ選択テーブルデータの例を示す図である。CPU45は、表示部IDから、画面サイズ選択テーブル63に基づいて、画面サイズを決定し、決定された画面サイズにスケーリングする制御信号を、スケーリング部46へ出力する。
これらの3つのテーブルデータの利用の態様は、次の動作の説明において説明する。
(動作)
次に、内視鏡装置1の動作を説明する。
内視鏡装置1の電源スイッチがオンされると、CPU34と45が、それぞれ図8と図9に示す処理を実行する。図8は、内視鏡装置1の電源がオン時の操作部12のCPU34の処理の流れの例を示すフローチャートである。図9は、内視鏡装置1の電源がオン時の本体部13のCPU45の処理の流れの例を示すフローチャートである。
まず、操作部12のCPU34の動作について説明する。図8の処理プログラムは、メモリ38に記憶され、CPU34によって読み出されて実行される。
内視鏡装置1の電源がオンになると、操作部12のCPU34は、挿入部ID部32から挿入部IDを、表示部ID部37から表示部IDを、読み込む(ステップS1)。
CPU34は、読み込んだ挿入部IDと表示部IDの情報を本体部のCPU45へ伝送する(ステップS2)。
次に、本体部13のCPU45の動作について説明する。図9の処理プログラムは、メモリ49に記憶され、CPU45によって読み出されて実行される。
内視鏡装置1の電源がオンになると、本体部13のCPU45は、ケーブル14のケーブルID部39からケーブルIDを読み込む(ステップS11)。
CPU45は、操作部12のCPU34と通信が可能か否かを判定する(ステップS12)。CPU45は、操作部12のCPU34との通信が不可能であれば、ステップS12でNOとなり、所定のエラー処理を実行する(ステップS13)。所定のエラー処理は、例えば、表示部13aに所定のエラーメッセージの表示をする等の処理である。
CPU45は、操作部12のCPU34との通信が可能であれば、ステップS12でYESとなり、操作部12のCPU34から、挿入部IDと表示部IDの情報を取得する(ステップS14)。この処理は、図8のステップS2に対応した処理である。
次に、CPU45は、取得した挿入部ID、表示部ID及びケーブルIDの3つデータに対応する照合データが、EEPROM48に記憶された3つのテーブルデータにあるか否かの照合を行う(ステップS15)。
3つのテーブルデータは、上述した図5のレギュレータ選択テーブル61、図6のシフトレジスタ選択テーブル62及び図7の画面サイズ選択テーブル63である。
対応する照合データが無ければ、ステップS16でNOとなり、所定のエラー処理を行う(ステップS17)。所定のエラー処理は、例えば、対応する照合データが無い旨のメッセージを表示する処理、等である。なお、対応する照合データがないときには、挿入部11の長さデータ等の入力をさせる画面を表示して、ユーザに、レギュレータ、シフトレジスタ、あるいは画面サイズを決定できるようにするためのデータ入力させるようにしてもよい。
ステップS16で照合データがあれば、ステップS16でYESとなり、図5のレギュレータ選択テーブル61を参照して、挿入部IDとケーブルIDの組み合わせに応じたレギュレータの組み合わせデータを取得して、電圧供給部44の最適出力電圧値の設定処理を実行する(ステップS18)。ステップS18が、挿入部IDとケーブルIDに基づいてCCD31への供給電圧を決定する供給電圧決定処理を行う供給電圧決定処理部を構成する。
上述したように、図5のレギュレータ選択テーブル61は、挿入部IDとケーブルIDとから、2つのレギュレータ群のそれぞれから選択されるレギュレータの組み合わせの情報が記憶されているテーブルデータである。
図5のテーブルデータのそれぞれは、挿入部11の長さとケーブル14の長さに対して、CCD31へ印加される電圧値が適切になるように、電圧供給部44の出力電圧値をするためのレギュレータの組み合わせデータである。すなわち、図5のテーブルデータのそれぞれは、本体部13からCCD31までの駆動信号の伝送距離に応じて、CCD31へ印加される電圧値が適切になるように、電圧供給部44の出力電圧値をするためのレギュレータの組み合わせデータである。
例えば、挿入部IDがS-1であって、かつケーブルIDがK-1の場合は、第1レギュレータ群44bからはレギュレータ2を選択し、第2レギュレータ群44cからはレギュレータ3を選択することを示している。同様に、挿入部IDがS-2であって、かつケーブルIDがK-3の場合は、第1レギュレータ群44bからはレギュレータ4を選択し、第2レギュレータ群44cからはレギュレータ7を選択することを示している。このような2つのレギュレータ群のそれぞれからのレギュレータの選択を行うことにより、CCD31へ印加される電圧値が適切となる。
図10は、ステップS18における電圧供給部44の最適出力電圧値の設定処理の流れの例を示すフローチャートである。
CPU45は、レギュレータ選択テーブル61に基づいて、挿入部IDとケーブルIDとから、2つのレギュレータ群のそれぞれから選択されるレギュレータの組み合わせの情報である照合データを取得する(ステップS21)。
そして、CPU45は、取得した照合データの中から、第1レギュレータ群44bから選択すなわち使用するレギュレータを選択し(ステップS22)、取得した照合データの中から、第2レギュレータ群44cから選択すなわち使用するレギュレータを選択する(ステップS23)。CPU45は、選択されたレギュレータをオンにし、選択されなかったレギュレータをオフにする制御信号を電圧供給部44に出力する。
図9に戻り、次に、図6のシフトレジスタ選択テーブル62を参照して、挿入部IDとケーブルIDの組み合わせに応じたシフトレジスタの組み合わせデータを取得して、画像処理部42のサンプリングパルスを最適化する最適化処理を実行する(ステップS19)。具体的には、CCD31の出力信号をサンプリングするためのサンプリングパルス信号が最適な量だけ遅延するように、シフトレジスタの選択が行われる。ステップS19が、挿入部IDとケーブルIDに基づいてCCD31の出力信号のサンプリングのタイミングとを決定するサンプリングタイミング決定処理を行うサンプリングタイミング決定処理部を構成する。
上述したように、図6は、挿入部IDとケーブルIDとから、2つのシフトレジスタ群のそれぞれから選択されるシフトレジスタの組み合わせの情報が記憶されているテーブルデータである。
図6のテーブルデータのそれぞれは、挿入部11の長さとケーブル14の長さに対して、A/D部41に対するサンプリングパルスが適切なタイミングになるように、画像処理部42のサンプリングパルス遅延回路42aのシフトレジスタの組み合わせデータである。すなわち、図6のテーブルデータのぞれぞれは、CCD31から本体部13までの出力信号の伝送距離に応じて、A/D部41に対するサンプリングパルスが適切なタイミングになるように、画像処理部42のサンプリングパルス遅延回路42aのシフトレジスタの組み合わせデータである。
例えば、挿入部IDがS-1であって、かつケーブルIDがK-1の場合は、第1シフトレジスタ群42bからは第1シフトレジスタを選択し、第2シフトレジスタ群42cからは第4シフトレジスタを選択することを示している。同様に、挿入部IDがS-2であって、かつケーブルIDがK-3の場合は、第1シフトレジスタ群42bからは第2シフトレジスタを選択し、第2シフトレジスタ群42cからは第6シフトレジスタを選択することを示している。このような2つのシフトレジスタ群のそれぞれからのシフトレジスタの選択を行うことにより、A/D部41のサンプリングパルスのタイミングが適切となる。
図11は、ステップS19におけるサンプリングパルスの最適化処理の流れの例を示すフローチャートである。
CPU45は、シフトレジスタ選択テーブル62に基づいて、挿入部IDとケーブルIDとから、2つのシフトレジスタ群のそれぞれから選択されるシフトレジスタの組み合わせの情報である照合データを取得する(ステップS31)。
そして、CPU45は、取得した照合データの中から、第1シフトレジスタ群42bから選択すなわち使用するシフトレジスタを選択し(ステップS32)、取得した照合データの中から、第2シフトレジスタ群42cから選択すなわち使用するシフトレジスタを選択する(ステップS33)。CPU45は、選択されたシフトレジスタをオンにし、選択されなかったシフトレジスタをオフにする制御信号をサンプリングパルス遅延回路42aに出力する。
図9に戻り、次に、図7の画面サイズ選択テーブル63を参照して、表示部IDに応じた画面サイズデータを取得して、スケーリング部46のスケーリングパラメータの設定処理を実行する(ステップS20)。ステップS20が、表示部IDに基づいて、表示部12aに供給される画像信号のスケーリング処理を行うスケーリングパラメータ設定処理部を構成する。
上述したように、図7の画面サイズ選択テーブル63に基づいて、表示部IDとから、操作部12の表示部12aの画面サイズに合うスケーリング処理を行うためのテーブルデータである。
図7のテーブルデータのそれぞれは、表示部12aの画面サイズに対して、スケーリング部46が適切なスケーリング処理の内容を示すデータである。
例えば、表示部H-1の場合は、表示部12aへ出力する画像データのサイズは、QVGAの規格サイズであることを示している。同様に、表示部IDがH-3の場合は、表示部12aへ出力する画像データのサイズは、XGAの規格サイズであることを示している。CPU45は、このような画像データのサイズの選択を行い、スケーリング部46にそのサイズに応じたスケーリング処理を行うように指示することにより、操作部12の表示部12aの画面サイズは、適切となる。画面サイズ情報は、画面の解像度情報ということもできる。
図12は、ステップS20におけるスケーリングパラメータの設定処理の流れの例を示すフローチャートである。
CPU45は、画面サイズ選択テーブル63は、表示部IDから、画面サイズの情報である照合データを取得する(ステップS41)。
そして、CPU45は、取得した照合データの画面サイズに合わせるためのデータを、スケーリング部46の所定のレジスタに設定する(ステップS32)。その結果、スケーリング部46は、設定されたデータに基づいて、スケーリング処理を行うので、表示部12aには、適切な画面サイズの画面が表示される。
以上のように、上述した実施の形態に係る内視鏡装置によれば、先端部に設けられたCCD31に供給する電圧低下がなく、CCD31に適切な電圧を供給でき、サンプリングパルス信号のサンプリングのタイミングのズレも生じない。よって、挿入部11とケーブル14の長さを所望の長さにでき、使い勝手のよい内視鏡装置を実現することができる。
次に、上述した実施の形態の変形例を説明する。
上述した内視鏡装置においては、サンプリングパルスの最適化処理では、挿入部IDとケーブルIDから、シフトレジスタ選択テーブル62に基づいて、2つのシフトレジスタ群のそれぞれから選択されるシフトレジスタの組み合わせを決定した。
本変形例では、2つのシフトレジスタ群のそれぞれにおいて、所定の順番に1つずつシフトレジスタを選択して、ユーザが表示部12aに表示された画像を見て、満足できる画像であると判定されたときの、シフトレジスタの組み合わせによりサンプリングパルス遅延回路42aが駆動されるようにしたものである。
図13は、この変形例の場合のCPU45の処理の流れの例を示すフローチャートである。図13の処理は、図11の処理に代えて実行される。なお、図13の処理は、第1及び第2シフトレジスタ群には、それぞれ3つのシフトレジスタがある場合の処理の例である。
まず、CPU45は、変数MとNをそれぞれ初期値の1に設定する(ステップS51)。
CPU45は、第1シフトレジスタ群42bのM番目のシフトレジスタを選択する(ステップS52)。すなわち、第1シフトレジスタ群42bの第1シフトレジスタが選択される。
そして、CPU45は、第2シフトレジスタ群42cのN番目のシフトレジスタを選択する(ステップS53)。すなわち、第2シフトレジスタ群42cの第4シフトレジスタが選択される。
ステップS52とS53における2つのシフトレジスタの選択の結果、表示部12aには、画像が表示されるので、その画像を見て、ユーザは、その表示された画像が、適切な表示画像であるか否かを判定し、その結果を操作部12の操作ボタン部33を操作することによって入力する。
その入力の結果、ユーザが画像はOKであると判定した場合、ステップS54でYESとなり、処理は、終了する。その結果、そのときのシフトレジスタの組み合わせによりサンプリングパルス遅延回路42aが駆動される。
また、ユーザが画像はOKでない、すなわち表示画像は適切であるとは判定しなかった場合、ステップS54でNOとなり、次に、CPU45は、N=N+1の処理を行う(ステップS55)。
そして、N=4か否かが判定される(ステップS56)。ステップS56でNOの場合すなわちN=4でない場合は、第1シフトレジスタ群42bの一つのシフトレジスタに対して、第2シフトレジスタ群42c内の全てのシフトレジスタの組み合わせの表示が終了していなことを意味する。よって、処理は、ステップS53に戻る。
ステップS56でYESの場合すなわちN=4の場合は、第1シフトレジスタ群42bの一つのシフトレジスタに対して、第2シフトレジスタ群42c内の全てのシフトレジスタの組み合わせの表示が終了したことを意味する。よって、CPU45は、M=M+1の処理を行う(ステップS57)。
そして、M=4か否かが判定される(ステップS58)。ステップS58でNOの場合すなわちM=4でない場合は、第1シフトレジスタ群42bの全てのシフトレジスタに対して、第2シフトレジスタ群42c内の全てのシフトレジスタとの組み合わせの表示が終了していないことを意味する。よって、処理は、ステップS52に戻る。
ステップS58でYESの場合すなわちM=4の場合は、第1シフトレジスタ群42bの全てのシフトレジスタのそれぞれに対して、第2シフトレジスタ群42c内の全てのシフトレジスタとの組み合わせの表示が終了したことを意味する。よって、CPU45は、適切な画面サイズの画像が得られなかったことになるので、所定のメッセージ出力を行う(ステップS59)。
以上のように、本変形例によれば、第1及び第2のシフトレジスタ群の中の各レジスタの組み合わせを順番に試して、画像表示が適切に行われたときのシフトレジスタの組み合わせが、サンプリングパルス遅延回路42aにおいて利用される。より具体的には、それぞれがサンプリングパルス信号を入力して所定の遅延時間だけ遅延させる複数のシフトレジスタを所定の順番に選択していき、選択されたシフトレジスタの中で、ユーザにより画像が適切なサイズであるとして指定すなわち選択された2つのシフトレジスタを選択することによって、CCD31の出力信号のサンプリングのタイミングが決定される。
上述した実施の形態およびその変形例に係る内視鏡装置によれば、先端部に設けられた撮像素子に供給する電圧低下と、画像信号のサンプリングのタイミングのズレの問題を解消し、挿入部の長さを所望の長さにできる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本発明の実施の形態に係る内視鏡装置の外観図である。 本発明の実施の形態に係る内視鏡装置の内部構成の例を示す模式的なブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電圧供給部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る、画像処理部のサンプリングパルス遅延回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る、CCDへの適切な電圧値の供給電圧を決定するためのレギュレータ選択テーブルデータの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、A/D部へ適切なサンプリングパルス信号を供給するためのシフトレジスタ選択テーブルデータの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、スケーリング部に適切なスケーリング処理をさせるようにするための画面サイズ選択テーブルデータの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、内視鏡装置の電源がオン時の操作部のCPUの処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、内視鏡装置の電源がオン時の本体部のCPUの処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、ステップS18における電圧供給部の最適出力電圧値の設定処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、ステップS19におけるサンプリングパルスの最適化処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、ステップS20におけるスケーリングパラメータの設定処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例の場合のCPUの処理の流れの例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内視鏡装置、11 挿入部、12 操作部、12a、13a 表示部、13 本体部、14 ケーブル、15 光学アダプタ、21〜26 コネクタ、42a サンプリングパルス遅延回路、42b、42c シフトレジスタ群、44b、44c レギュレータ群、61 レギュレータ選択テーブル、62 シフトレジスタ選択テーブル、63 画面サイズ選択テーブル

Claims (8)

  1. 先端部に撮像素子を有し、長さに対応した挿入部識別情報を備えた挿入部と、
    該挿入部が着脱可能に設けられた操作部と、
    該操作部とケーブルを介して接続され、前記撮像素子の出力信号のサンプリングのタイミングを決定するサンプリングタイミング決定処理部を備えた本体部と、
    を備え、
    前記操作部は、表示部を有し、
    前記本体部は、前記表示部の表示部識別情報に基づいて、前記表示部に供給される画像信号に対するスケーリング処理を行うスケーリング処理部を有し、
    前記サンプリングタイミング決定処理部は、前記撮像素子から前記本体部までの前記出力信号の伝送距離に応じて、前記撮像素子の出力信号のサンプリングのタイミングを決定することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記本体部は、前記撮像素子への供給電圧を決定する供給電圧決定処理部をさらに備え、
    前記供給電圧決定処理部は、前記本体部から前記撮像素子までの駆動信号の伝送距離に応じて、前記撮像素子への供給電圧を決定することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記ケーブルは、該ケーブルの長さに対応したケーブル識別情報を備えるとともに、前記本体部に対して着脱可能に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記サンプリングタイミング決定処理部は、前記挿入部の挿入部識別情報と前記ケーブルのケーブル識別情報に基づいて、前記撮像素子の出力信号のサンプリングのタイミングを決定することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記供給電圧決定処理部は、前記挿入部の挿入部識別情報と前記ケーブルのケーブル識別情報に基づいて、前記本体部から前記撮像素子への供給電圧を決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記サンプリングタイミング決定処理部は、それぞれがサンプリングパルス信号を入力して所定の遅延時間だけ遅延させる複数のシフトレジスタを所定の順番に選択していき、選択されたシフトレジスタの中で指定されたシフトレジスタを選択することによって、前記撮像素子の出力信号の前記サンプリングのタイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の内視鏡装置。
  7. 前記供給電圧決定処理部は、それぞれが入力電圧を所定の電圧変換を行うレギュレータを選択することによって、前記撮像素子への供給電圧を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の内視鏡装置。
  8. 前記挿入部識別情報は、前記挿入部に設けられた挿入部識別情報記憶部に記憶され、
    前記ケーブル識別情報は、前記ケーブルに設けられたケーブル識別情報記憶部に記憶され、
    前記本体部は、前記挿入部識別情報記憶部に記憶された前記挿入部識別情報を読み出し、かつ前記ケーブル識別情報記憶部に記憶された前記ケーブル識別情報を読み出すことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
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