JP5386771B2 - 有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 - Google Patents
有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5386771B2 JP5386771B2 JP2006074994A JP2006074994A JP5386771B2 JP 5386771 B2 JP5386771 B2 JP 5386771B2 JP 2006074994 A JP2006074994 A JP 2006074994A JP 2006074994 A JP2006074994 A JP 2006074994A JP 5386771 B2 JP5386771 B2 JP 5386771B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic acid
- compound
- bismuth
- calcium
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
しかしながら、有機酸鉛は、環境や人体への悪影響が懸念されその使用が問題とされることから、代替触媒の検討がなされている。有機酸鉛に代わる硬化触媒としては、有機酸ビスマス等が提案されている。
また、特許文献1について、硬化触媒の安定剤として含有されるカルボン酸がイソシアネートと反応して炭酸ガスを発生させる可能性が高く、特許文献1のシーリング材用ポリウレタン組成物が発泡しやすいこと、更に塗装を施した場合、塗膜を汚染する可能性があることを見出した。
また、本発明者は、特許文献3に記載されている発明の発泡性、可使時間、可使時間と硬化速度とのバランスについて改善の余地があることを見出した。
そこで、本発明は、発泡しにくく、十分な可使時間を有し、可使時間と硬化速度とのバランスに優れる2液型ポリウレタン組成物を提供することを課題とする。
(1) 有機酸ビスマスと有機酸カルシウムとを含み、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、3.0〜10.0質量部であり、ポリイソシアネート化合物と活性水素基を2個以上有する化合物との反応に使用される有機金属触媒。
(2) ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と上記(1)に記載の有機金属触媒とを含有する硬化剤とを有する2液型ポリウレタン組成物(以下、「本発明の第1の態様の組成物」ということがある。)。
(3) ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と有機酸カルシウムとを含有する硬化剤とを有する2液型ポリウレタン組成物であって、
前記基剤および前記硬化剤のうちの一方または両方に有機酸ビスマスが含有され、
前記有機酸ビスマスの含有量は、前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、ビスマス量換算で0.01〜1質量部であり、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、3.0〜10.0質量部であり、
前記有機酸ビスマスと前記有機酸カルシウムとは、前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との反応に使用される有機金属触媒である、2液型ポリウレタン組成物(以下、「本発明の第2の態様の組成物」ということがある。)。
(4) 前記ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、前記各ポリイソシアネートのカルボジイミド変性ポリイソシアネート、これらのイソシアヌレート変性ポリイソシアネート、及びウレタンプレポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記(2)または(3)に記載の2液型ポリウレタン組成物。
(5) 前記基剤が、さらに、オキサゾリジン化合物を含有する上記(2)〜(4)のいずれかに記載の2液型ポリウレタン組成物。
(6) 前記オキサゾリジン化合物の含有量が前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して0.3〜10質量部である上記(5)に記載の2液型ポリウレタン組成物。
まず、はじめに、本発明の有機金属触媒について説明する。
本発明の有機金属触媒は、
有機酸ビスマスと有機酸カルシウムとを含み、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、1.0〜10.0質量部であるものである。
本発明の有機金属触媒に含まれる有機酸ビスマスは、有機酸とビスマスとの塩であれば特に制限されない。
有機酸ビスマスの製造の際に使用される有機酸としては、例えば、オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ネオデカン酸、ドデカン酸、ネオドデカン酸、ケイ皮酸、p−オキシケイ皮酸などの鎖状脂肪族系カルボン酸;d−ピマル酸、イソ−d−ピマル酸、ポドカルピン酸、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、ナフテン酸などの脂環族系カルボン酸;安息香酸、ナフトエ酸のような芳香族系カルボン酸が挙げられる。
有機酸ビスマスは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、有機酸ビスマスとして市販されているものを用いることができる。例えば、プキャット20T(ビスマス量:20質量%、日本化学産業社製)、プキャットB3(ビスマス量:3質量%、日本化学産業社製)、ネオスタンU660(ビスマス量:3質量%、日東化成社製)、ビスマスネオデカノエート(ビスマス量:20質量%、シェファードケミカル社製)が挙げられる。
本発明の有機金属触媒に含まれる有機酸カルシウムは、有機酸とカルシウムとの塩であれば特に制限されない。
有機酸カルシウムの製造の際に使用される有機酸は、上記と同義である。
有機酸カルシウムとしては、例えば、脂肪族系カルボン酸カルシウムが挙げられる。具体的には、例えば、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸カルシウム、ネオデカン酸カルシウムのような鎖状脂肪族系カルボン酸カルシウム;ナフテン酸カルシウムのような脂環族系カルボン酸カルシウムが挙げられる。
なかでも、有機酸カルシウムは、オクチル酸カルシウムおよびネオデカン酸カルシウムが好ましい。
有機酸カルシウムは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、有機酸カルシウムとして市販されているものを用いることができる。例えば、ニッカオクチックスCa5%(T)(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)、ナフテックスCa3%(T)(カルシウム量:3質量%、日本化学産業社製)、プキャットCa−5B(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)が挙げられる。
有機酸ビスマスおよび有機酸カルシウム以外の有機酸金属塩は、有機酸とビスマスおよびカルシウム以外の金属との塩であれば特に制限されない。
このような有機酸金属塩の製造に使用される有機酸は、上記と同義である。
有機酸ビスマスおよび有機酸カルシウム以外の有機酸金属塩は、有機酸ビスマスとの共存下において良好な触媒作用を有する有機酸金属塩となり、可使時間と硬化速度が良好となる理由から、2−エチルヘキシル酸カリウム、2−エチルヘキシル酸セリウムが好ましい。
有機酸ビスマスおよび有機酸カルシウム以外の有機酸金属塩は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、有機酸ビスマスおよび有機酸カルシウム以外の有機酸金属塩として市販されているものを用いることができる。例えば、プキャット15G(カリウム量:15質量%、日本化学産業社製)が挙げられる。
本発明の有機金属触媒を含有するポリウレタン組成物は、発泡しにくく、十分な可使時間を有し、可使時間と硬化速度とのバランスに優れるものとなりうる。
また、本発明の有機金属触媒をポリウレタン組成物の硬化触媒として使用し、有機酸カルシウムのカルシウムの量が、有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、10.0質量部を超える場合、組成物の可使時間を確保するには有機酸ビスマスの量が少なくなりすぎ発泡の危険性が高まり、更に、コスト面で不利である。
本発明の第1の態様の組成物は、
ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と本発明の有機金属触媒とを含有する硬化剤とを有する組成物である。
本発明の第1の態様の組成物に用いられる基剤は、ポリイソシアネート化合物を含有するものであれば特に限定されない。
また、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)であるのが、比較的安価である理由から好ましい。
キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)であるのが、反応性が高い理由から好ましい。
得られる組成物の粘度が低くなるという観点から、トリレンジイソシアネート(TDI)が好ましい。
これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なかでも、得られるウレタンプレポリマーの粘度が低く、作業性に優れ、硬化物が耐水性に優れたものとなる等の理由から、ポリエーテルポリオールが好ましい。
これらのうち、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)およびジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)からなる群より選択される少なくとも1種と、ポリプロピレングリコール(PPG)を反応させて得られる反応生成物が好ましい。
なかでも、ポリイソシアネート化合物は、ウレタンプレポリマーの粘度が低いという観点から、トリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとポリオールとのウレタンプレポリマーが好ましい。
ポリイソシアネート化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の第1の態様の組成物に用いられる硬化剤は、活性水素基を2個以上有する化合物と本発明の有機金属触媒とを含有するものであれば特に限定されない。
これらのうち、入手のしやすさ、硬化物の伸びと強度のバランス、価格の観点から、ポリプロピレングリコール(PPG)であることが好ましい。
活性水素基を2個以上有する化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
オキサゾリジン化合物は、分子内にオキサゾリジン環を1個以上有する化合物であれば特に限定されない。
なかでも、加水分解速度と貯蔵安定性のバランスがウレタン系シーリング材に好適に用いられる程度となる理由から、3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジンおよび/または2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンであるのが好ましい。
オキサゾリジン環およびヒドロキシ基を有する化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なかでも、キシリレンジイソシアネート(XDI)であるのが反応性の高さと安全性の観点から好ましい。また、入手しやすく安価である理由からは、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)およびトリレンジイソシアネート(TDI)であるのが好ましい。
ポリイソシアネート化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なかでも、プレポリマーの粘度の観点からTDIの反応生成物が好ましく、人体への安全性の面からMDIの反応生成物が好ましい。
ミネラルスピリットは硬化剤に添加するのが好ましい態様の1つとして挙げられる。
ミネラルスピリットの含有量は、活性水素基を2個以上有する化合物100質量部に対して、0.1〜50質量部であるのが好ましく、1〜20質量部であるのがより好ましい。
これらのうち、フタル酸系可塑剤、アジピン酸系可塑剤等のエステル系可塑剤が好ましい。
アジピン酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルアジペート(DOA)、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジイソデシルアジぺート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルアジペートが好ましい。
その他の可塑剤としては、例えば、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジイソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリオクチルフォスフェート、トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、リン酸トリクレジル、トリブチルトリメリテート(TBTM)、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油;分子量500〜10,000のブチルアクリレート等のアクリルオリゴマーが挙げられる。
表面処理されていない重質炭酸カルシウムとしては、例えば、ホワイトンSSB赤(白石工業社製)、スーパーS(丸尾カルシウム社製)等が挙げられ、表面処理された重質炭酸カルシウムとしては、ライトンA−4(備北粉化工業社製)、スノーライト(丸尾カルシウム社製)等が挙げられる。
また、表面処理されていない沈降炭酸カルシウムとしては、白艶華A、Brilliant-1500(ともに白石工業社製)等が挙げられ、表面処理された沈降炭酸カルシウムとしては、例えば、ビスコライトMBP(白石工業社製)、カルファイン200(丸尾カルシウム社製)等が挙げられる。
SAFとしてはシースト9(東海カーボン社製)、ISAFとしてはショウブラックN220(昭和キャボット社製)、HAFとしてはシースト3(東海カーボン社製)、FEFとしてはHTC#100(中部カーボン社製)等が例示される。
また、GPFとしては旭#55(旭カーボン社製)、シースト5(東海カーボン社製)、SRFとしては旭#50(旭カーボン社製)、三菱#5(三菱化学社製)、FTとしては旭サーマル(旭カーボン社製)、HTC#20(中部カーボン社製)、MTとしては旭#15(旭カーボン社製)等が例示される。
クレーとしては、例えば、ろう石クレー、カオリン質クレー(カオリナイト、ハロイサイト)、パイロフィライト質クレー、セリサイト質クレー、焼成クレー等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、トリメトキシビニルシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
無機顔料としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、弁柄、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物(例えば、チタンエロー系、亜鉛−鉄系ブラウン、チタン・コバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルトブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック)などの酸化物;黄鉛、モリブデートオレンジなどのクロム酸塩;紺青等のフェロシアン化物;カドミウムエロー、カドミウムレッド、硫化亜鉛などの硫化物;硫酸バリウムなどの硫酸塩;塩酸塩;群青などのケイ酸塩;炭酸カルシウムなどの炭酸塩;マンガンバイオレットなどのリン酸塩;黄色酸化鉄などの水酸化物;カーボンブラックなどの炭素;アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉;チタン被覆雲母が挙げられる。
老化防止剤は、例えば、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミン(DNPD)、2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリン(TMDQ)、N−フェニル−1−ナフチルアミン(PAN)、ヒンダードフェノール系化合物等が挙げられる。
酸化防止剤は、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などのヒンダードフェノール系化合物;亜リン酸トリフェニルが挙げられる。
帯電防止剤は、例えば、第四級アンモニウム塩、アミンなどのイオン性化合物;ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物が挙げられる。
難燃剤は、例えば、クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチルビスヒドロキシエチルアミノホスフェート、ネオペンチルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等が挙げられる。
分散剤は、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、リノール酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩;ステアリン酸エチル、ラウリン酸エチル、オレイン酸ブチル、アジピン酸ジオクチル、ステアリン酸モノグリセライドなどの脂肪酸エステルが挙げられる。
脱水剤は、例えば、メチルスアテアロキシポリシロキサン等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシッドアニリド系紫外線吸収剤、フォルムアミジン系紫外線吸収剤、トリアジン環系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の第2の態様の組成物は、
ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と有機酸カルシウムとを含有する硬化剤とを有する2液型ポリウレタン組成物であって、
前記基剤および前記硬化剤のうちの一方または両方に有機酸ビスマスが含有され、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、1.0〜10.0質量部である組成物である。
基剤に含有されるポリイソシアネート化合物は、本発明の第1の態様の組成物と同義である。なかでも、ポリイソシアネート化合物は、ウレタンプレポリマーの粘度が低いという観点から、トリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとポリオールとのウレタンプレポリマーが好ましい。
硬化剤に含有される活性水素基を2個以上有する化合物は、本発明の第1の態様の組成物と同義である。
また、硬化剤に含有される有機酸カルシウムは、本発明の有機金属触媒に含有される有機酸カルシウムと同義である。
有機酸ビスマスは、本発明の有機金属触媒に含有される有機酸ビスマスと同義である。
このような範囲の場合、有機酸カルシウムは有機酸ビスマスが水によって失活するのを防ぐことができる。有機酸ビスマスが水によって失活するのをより防ぐことができるという観点から、有機酸カルシウムのカルシウムの量は、有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、3.0〜8.0質量部であるのが好ましく、4.0〜6.0質量部であるのがより好ましい。
含有しうるオキサゾリジン化合物は、本発明の第1の態様の組成物と同義である。
本発明の第1または第2の態様の組成物を使用することができる被着体としては、例えば、モルタル、コンクリート、ガラス、プラスチック、金属、木材が挙げられる。
これに対して、本発明の第1または第2の態様の組成物は、カルボン酸を含有しないので、発泡性が低くこれにより接着強度が高い。また、塗膜を汚染することがほとんどない。
また、本発明の第1または第2の態様の組成物は、水分の影響を受けにくいので発泡しにくく、貯蔵後の硬化物性が低下しにくく、十分な可使時間を確保しつつ、被着体に打設後翌朝には表面の硬化が十分進み、指で強く押しても跡がつかない程度に硬化することができる。
なお、本発明の第1または第2の態様の組成物について、基剤と硬化剤とを混合してから2時間後に、JIS A5758:2004に記載のカートリッジ式押し出し試験法において23℃×50%RHの条件下で押し出し試験を行い、組成物の押出時間が3.5秒以内である場合、十分な可使時間を有すると言える。
以上のことから、本発明によれば、本発明の第1または第2の態様の組成物を被着体に打設した翌日には塗装等の次工程に進めるため、工期の短縮が可能で、計画的な工事を行うことができる。また、誤って打設後の塗膜の表面に触ってしまっても、変形など外観上の問題を引き起こすことが少なく、これを修正するための作業をする必要性が低くなる。
1.ウレタンプレポリマー1(基剤1)の製造
数平均分子量3000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール3030、旭硝子社製)1500質量部と、数平均分子量4000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール4030、旭硝子社製)1500質量部とを反応容器に入れ、110℃、20mmHg以下で4時間減圧脱水し、ポリオール混合物とした。
このポリオール混合物を80℃に冷却し、455質量部のトリレンジイソシアネート(コスモネートT−80、三井武田ケミカル社製)をかくはんしながら加えた後、80℃で約24時間かくはんした時のNCO%は3.12質量%であった。その後、かくはんしながらオキサゾリジン化合物として5BO57.3質量部(ウォーターケム社製)を添加し、更に2時間かくはんしてウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーをウレタンプレポリマー1とする。
上記のとおり得られたウレタンプレポリマー1と、下記第1表に示される配合の硬化剤とを、第1表に示す質量比で混合して組成物を得た。
得られた各組成物の粘度およびチクソインデックス(T.I.)、硬度、タックおよび発泡性を、以下に示す測定方法により測定した。結果を第1表に示す。
得られた各組成物の23℃、65%RH(相対湿度)における、回転速度1rpmおよび10rpmでの粘度を、BS型粘度計にてNo.7ローターを用いて測定した。
また、チクソインデックス(T.I.)を、1rpmでの粘度と10rpmでの粘度との比(T.I.=1rpmでの粘度/10rpmでの粘度)から求めた。
なお、粘度の測定は、基剤と硬化剤とを15分間混練し混練が終了した直後(混練直後)と、混練終了から2時間後の時点で測定した。
得られた各組成物について、日本ゴム協会標準規格(SRIS)0101に準じてアスカーC硬度を測定した。
アスカーC硬度は、20℃、65%RHの環境下で硬化させ、1日後、3日後、7日後の硬度を、それぞれ測定した。
発泡性は、得られた各組成物を、湿潤モルタル(サイズ:25mm×50mm×50mm)の25mm×50mmの部分(面)に、厚さ5mmとなるように打設し、35℃、70%RHの恒温恒湿槽内で硬化させた後の発泡状態を確認することにより評価した。
ここで、湿潤モルタルとは、上記サイズのモルタルを24時間以上水に浸し、水分をもった状態のモルタルのことをいい、各組成物の打設は、打設面表面に残った水を拭い取った後に行った。
発泡状態の確認は、組成物の打設表面、モルタルとの界面および硬化した樹脂組成物の内部において発泡が見られるか否かを目視によって行った。
評価基準としては、3mm以上の発泡が認められたり、1mm以上の発泡が密に認められたものを「×」と評価し、3mm未満の発泡が認められたものを「△」と評価し、発泡が認められなかったものを「○」とした。
上記発泡性の評価に用いられた湿潤モルタルにおいて、硬化した後の表面タックの残存度合いを、表面を指で触ることにより確認した。指をモルタル表面に押付けた後、引き上げた時にモルタルが持ち上がったものを「×」と評価し、持ち上がることはないが粘着感を感じたものを「△」と評価し、粘着感を殆ど感じなかったものを「○」と評価した。
・ウレタンプレポリマー1:上記のとおり製造されたウレタンプレポリマー
・ポリオール:数平均分子量3000の2官能ポリオール(エクセノール3020、旭硝子社製)
・老化防止剤:チヌビン326、チバスペシャリティーズ社製
・炭酸カルシウム1:コロイダル炭酸カルシウム(ビスコライトMBP、白石工業社製)
・炭酸カルシウム2:重質炭酸カルシウム(ライトンA−4、備北粉化工業社製)
・酸化チタン:R−820(石原産業社製)
・オクチル酸ビスマス:プキャット20T(ビスマス量:20質量%、日本化学産業社製)
・脂肪酸カルシウム:プキャットCa−5B(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)
・溶剤:Aソルベント(ミネラルスピリット、新日本石油社製)
これに対して、実施例1、参考例1、2の2液型ポリウレタン組成物は、発泡がなく、十分な可使時間を有し、施工から1日後には十分な硬度を有し表面にタックがなく可使時間と硬化速度とのバランスに優れる。
Claims (6)
- 有機酸ビスマスと有機酸カルシウムとを含み、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、3.0〜10.0質量部であり、ポリイソシアネート化合物と活性水素基を2個以上有する化合物との反応に使用される有機金属触媒。 - ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と請求項1に記載の有機金属触媒とを含有する硬化剤とを有する2液型ポリウレタン組成物。 - ポリイソシアネート化合物を含有する基剤と、
活性水素基を2個以上有する化合物と有機酸カルシウムとを含有する硬化剤とを有する2液型ポリウレタン組成物であって、
前記基剤および前記硬化剤のうちの一方または両方に有機酸ビスマスが含有され、
前記有機酸ビスマスの含有量は、前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、ビスマス量換算で0.01〜1質量部であり、
前記有機酸カルシウムのカルシウムの量が、前記有機酸ビスマスのビスマス1.0質量部に対して、3.0〜10.0質量部であり、
前記有機酸ビスマスと前記有機酸カルシウムとは、前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との反応に使用される有機金属触媒である、2液型ポリウレタン組成物。 - 前記ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、前記各ポリイソシアネートのカルボジイミド変性ポリイソシアネート、これらのイソシアヌレート変性ポリイソシアネート、及びウレタンプレポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2または3に記載の2液型ポリウレタン組成物。
- 前記基剤が、さらに、オキサゾリジン化合物を含有する請求項2〜4のいずれかに記載の2液型ポリウレタン組成物。
- 前記オキサゾリジン化合物の含有量が前記ポリイソシアネート化合物と前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して0.3〜10質量部である請求項5に記載の2液型ポリウレタン組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006074994A JP5386771B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006074994A JP5386771B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007246829A JP2007246829A (ja) | 2007-09-27 |
| JP5386771B2 true JP5386771B2 (ja) | 2014-01-15 |
Family
ID=38591462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006074994A Expired - Lifetime JP5386771B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5386771B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5844010B2 (ja) * | 2013-10-07 | 2016-01-13 | リンテック株式会社 | 印刷用コート剤及び印刷用コートフィルムの製造方法 |
| US11274228B2 (en) | 2016-10-13 | 2022-03-15 | Basf Coatings Gmbh | Coating agent system based on salts of an aliphatic monocarboxylic acid |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3696452B2 (ja) * | 1999-09-22 | 2005-09-21 | サンスター技研株式会社 | シーリング材用ポリウレタン組成物 |
| JP4663171B2 (ja) * | 2001-07-31 | 2011-03-30 | 三井化学株式会社 | 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法 |
| JP2003040967A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法 |
| JP4689895B2 (ja) * | 2001-07-31 | 2011-05-25 | 三井化学株式会社 | 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法 |
| JP3973394B2 (ja) * | 2001-09-21 | 2007-09-12 | 横浜ゴム株式会社 | 2液型ポリウレタンシーリング材組成物 |
| JP4267979B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2009-05-27 | セメダイン株式会社 | 二液型ポリウレタンシーリング材組成物及びポリウレタン用遅延剤組成物 |
| JP2005226037A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Dainippon Ink & Chem Inc | 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆剤 |
| JP2006249344A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 2液型ウレタン組成物およびその製造方法ならびにウレタンプレポリマーの製造方法 |
| JP4720259B2 (ja) * | 2005-04-05 | 2011-07-13 | 横浜ゴム株式会社 | 2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 |
| JP2007308656A (ja) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Sunstar Engineering Inc | 硬化性組成物 |
-
2006
- 2006-03-17 JP JP2006074994A patent/JP5386771B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2007246829A (ja) | 2007-09-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7073297B2 (ja) | 一液湿気硬化型組成物 | |
| JP5186805B2 (ja) | 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物 | |
| JP6171302B2 (ja) | ウレタン接着剤組成物 | |
| JP2013095759A (ja) | 樹脂ガラス用ポリウレタン接着剤組成物 | |
| JP7235698B2 (ja) | ウレタン接着剤組成物 | |
| JP2017524747A (ja) | シリル化ポリウレタン | |
| JP4720259B2 (ja) | 2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 | |
| JP5359207B2 (ja) | ウレタン樹脂用硬化剤およびそれを用いたウレタン樹脂組成物 | |
| JP5386771B2 (ja) | 有機金属触媒およびこれを含有する2液型ポリウレタン組成物 | |
| JP6070128B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
| JP5446153B2 (ja) | 潜在性硬化剤およびそれを用いた硬化性樹脂組成物 | |
| JP5327035B2 (ja) | 二液常温硬化型ウレタン塗膜防水組成物 | |
| JP2007308656A (ja) | 硬化性組成物 | |
| JP3929462B2 (ja) | 1液湿気硬化型ウレタン組成物 | |
| JP6044161B2 (ja) | 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物及びそれを用いたシーリング材 | |
| JP2008013695A (ja) | ウレタンプレポリマー組成物 | |
| US9315616B2 (en) | Blocked prepolymers and acrylic plastisol compositions comprising the blocked prepolymers | |
| JP4760045B2 (ja) | 2液型ポリウレタンシーリング材組成物 | |
| JP5167590B2 (ja) | 2液型ポリウレタン組成物 | |
| JP2014051585A (ja) | 1液湿気硬化性樹脂組成物及びそれを用いたシーリング材 | |
| JP5552756B2 (ja) | 2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物 | |
| JP5267084B2 (ja) | ウレタン樹脂組成物 | |
| JP2012111904A (ja) | 2成分形ポリサルファイド系シーリング材組成物 | |
| JP2020033445A (ja) | 硬化促進剤組成物 | |
| JP2008081541A (ja) | 硬化性樹脂組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090304 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110817 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111125 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120904 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121019 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130806 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130821 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130910 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130923 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5386771 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
