JP5386810B2 - Mis型fet及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、MIS型FET及びその製造方法に関するものである。
従来技術におけるMIS(Metal Insulator Semiconductor)型FET(Field Effect Transistor)の一例として、MIS型AlGaN/GaN−HEMT(High Electron Mobility Transistor)(例えば、非特許文献1参照)について説明する。
図3(A)乃至図3(C)は一般的なMIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造工程の概略を示すための素子要部の断面構造を示した図である。
このMIS型AlGaN/GaN−HEMT500は、先ず、SiC(Silicon Carbide)、Si又はサファイア等の基板400上に、有機金属化学気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法又は分子線エピタキシ(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法等を用いて順次積層されたバッファ層402、i−GaNチャネル層404及びi−AlGaN障壁層406からなる半導体積層構造体410を形成する。この半導体積層構造体410においては、i−GaNチャネル層404とi−AlGaN障壁層406のエネルギーバンドギャップの違いによって、i−GaNチャネル層404内のi−AlGaN障壁層406側に2次元電子ガス層408が形成される(図3(A))。この2次元電子ガス層408内を走行する電子を利用してHEMT動作が行われる。
次に、この半導体積層構造体410の最上層のi−AlGaN障壁層406の表面に、プラズマCVD(P−CVD)法により窒化シリコン膜を例えば40nmの厚みに堆積して、絶縁膜412−1を形成する(図3(A))。
続いて、この絶縁膜412−1を通して、半導体積層構造体410の表面から2次元電子ガス層408の下側までの深さまで選択イオン注入を行い、素子分離領域414を形成して素子動作領域450を画定する(図3(B))。
さらに、絶縁膜412−1の一部をエッチング除去して開口した2箇所のオーミックコンタクトホール416を介して、半導体積層構造体410の最上層であるi−AlGaN障壁層406の表面に、それぞれソース電極418及びドレイン電極420を形成する(図3(B))。
次に、これらソース電極418とドレイン電極420との中間に残存した窒化シリコン膜から成るゲート絶縁膜412上にゲート電極426を形成するためのレジストパターン422を成形して、ゲート電極426形成用のレジスト開口部424を形成する(図3(B))。
そして、レジストパターン422及びレジスト開口部424の上面からゲート電極材料を真空蒸着して周知のリフトオフ法により、ゲート電極426を形成することにより、MIS型AlGaN/GaN−HEMT500が作製される(図3(C))。
金村 他:信学技報 IEICE Technical Report ED2006-236, MW2006-189(2007-1), pp.199-203
上述した従来のMIS型AlGaN/GaN−HEMT500においては、以下に示す問題点を有している。
すなわち、ゲート電極426をパターン形成する場合、平坦なゲート絶縁膜412上にリフトオフ法によってゲート電極426をパターン形成しているため、ゲート電極426とゲート絶縁膜412との接触界面428の形状は平面であり、又、ゲート電極底端部430の断面の角度が鋭角となって形成されてしまう。すなわち、尖端部分が形成される(図3(C))。これは、ゲート電極426の形成方法としてリフトオフ法を採用しているためであり、エッチング法による電極形成方法とは異なり、リフトオフ法によって形成されたパターン形状の特徴であると言える。
このため、このMIS型AlGaN/GaN−HEMT500を動作させた場合、ゲート電極底端部430の尖端部分に電界集中が発現する。これは一定電位表面の頂点近傍で発生する電界の一般的性質であり、頂点の内角が小さいほど電界が尖端部分に集中する傾向がある。そして、通常FETのゲート長が1μmより短くなるとこの電界集中の現象が顕著に発生することも良く知られている。
従って、FETの順方向抵抗成分の増大や逆方向耐圧減少等が発生してFETのI−V特性等が劣化してしまい、延いては、FETの製造歩留り及び信頼性の低下をもたらすことになる。
この発明の目的は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ゲート絶縁膜を加工成形してゲートコンタクトホールの底部側面及び底部を下地側に凸形状の曲面として形成しその上部にゲート電極を設けることによって、ゲートコンタクトホールの形状を反映したゲート電極形状を有するMIS型FETを得ることによって、動作時のゲート電極底端部において発生する電界集中を低減させた、製造歩留り及び信頼性の高いMIS型FET構造とその製造方法を提供することにある。
この発明は以上の目的を達成するために成されたものであり、この発明のMIS型FET及びその製造方法は、以下のような特徴を有している。
すなわち、この発明の第1の要旨によれば、MIS型FETは、下地上に、下地側から下層の第1ゲート絶縁膜と第1ゲート絶縁膜のエッチングレートより大なるエッチングレートを有する上層の第2ゲート絶縁膜との二層構造のゲート絶縁膜を有し、ゲート絶縁膜には、ゲートコンタクトホールが加工形成されている
このMIS型FETにおいて、ゲートコンタクトホールは、第1ゲート絶縁膜に形成された部分において、下地側に凸形状の側面及び底部を有し、かつ第2ゲート絶縁膜に形成された部分において、垂直の側壁形状を有する
そして、このMIS型FETにおいて、ゲート絶縁膜は窒化シリコン膜であることが好適である。
又、この発明の第2の要旨によれば、MIS型FETの製造方法は、下地上に、下地側から下層の第1ゲート絶縁膜と第1ゲート絶縁膜のエッチングレートより大なるエッチングレートを有する上層の第2ゲート絶縁膜との二層構造のゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜にゲートコンタクトホールをエッチングレートの差を利用して開口して、ゲートコンタクトホールを、第1ゲート絶縁膜に形成された部分において、下地側に凸形状の側面及び底部を有し、かつ第2ゲート絶縁膜に形成された部分において、垂直の側壁形状を有するように加工する工程とを含むことを特徴とする
このMIS型FETの製造方法においては、先ず、下地上に熱CVD法によって第1ゲート絶縁膜を下層として形成し、次に、下層上にプラズマCVD法によって第2ゲート絶縁膜を上層として形成することによって、ゲート絶縁膜を形成することが好適である。
この発明の第1の要旨のMIS型FETによれば、ゲート電極底端部が曲面形状を有する構造であるためゲート電極底端部での電界集中が抑制される。従って、ゲート電極のゲート耐圧及びゲート絶縁膜の絶縁破壊耐圧が向上すると共にリーク電流等を低減させて特性劣化を防止した高信頼性を持つMIS型FETを得ることができる。
又、この発明の第2の要旨のMIS型FETの製造方法によれば、電界集中がゲート電極底端部で発生しない曲面形状のゲート電極底端部を有するゲート電極を、簡便なリフトオフ法によって形成することができる。従って、再現性が良く信頼性の高いMIS型FETを作製することができる。
すなわち、この発明の第1及び第2の要旨のMIS型FET及びその製造方法によれば、歩留り及び信頼性の高いMIS型FETデバイスを得ることができる効果を奏するものである。
以下、図を参照して、この発明の実施形態につき説明する。尚、これらの図は、この発明が理解できる程度に各構成要素の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してあるにすぎず、又、以下に説明する数値的及びその他の条件は単なる好適例であり、この発明は、この発明の実施形態にのみ何等限定されるものではない。尚、断面図において、図の複雑化を防ぐために、断面を表すハッチング等を省略して示してある。
(実施形態)
この発明の実施形態に係るMIS型FET及びその製造方法について、MIS型AlGaN/GaN−HEMTを例に挙げてその構造及び製造方法について図1乃至図2を参照して説明する。
(MIS型AlGaN/GaN−HEMTの構造)
図1及び図2(C)を参照して、この発明の実施形態のMIS型AlGaN/GaN−HEMTの構造について説明する。図1は、この実施形態に係るMIS型AlGaN/GaN−HEMT100の要部の概略構造断面を示した図であり、図2(C)はこの実施形態に係るMIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造方法で得られた要部の概略構造断面を示した図である。
この実施形態のMIS型AlGaN/GaN−HEMT100は、半絶縁性(Semi-Insulating:SI)SiC基板10上に、MOCVD法により順次積層されたバッファ層12、i−GaNチャネル層14及びi−AlGaN障壁層16から成る半導体積層構造体20(以後、下地20と称する。)を用いる。この様な構成にすると、下地20のi−GaNチャネル層14とi−AlGaN障壁層16との界面近傍のi−GaNチャネル層14側に、両者すなわちGaNとAlGaNのエネルギーバンドギャップの違いから2次元電子ガス層18が生成される(図1)。この2次元電子ガス層18内を走行する電子を利用してHEMT動作が行われることになる。
このHEMTの素子動作領域50を画定するための素子分離領域22が、下地20の上面であるi−AlGaN障壁層16の表面から2次元電子ガス層18の下側までの深さまで形成され、この素子分離領域22の一部を含むHEMTの素子動作領域50の下地20の表面にオーミックコンタクトホール24を介してオーミック電極としてのソース電極26とドレイン電極28とが離間して配設されている(図1)。
ソース電極26とドレイン電極28の間には、二層構造のゲート絶縁膜として下地20の上面側から第1ゲート絶縁膜30と第2ゲート絶縁膜32が形成されている(図1)。この二層構造のゲート絶縁膜を有することがこの実施形態の特徴の一つである。
この実施形態では、ゲート絶縁膜の種類として二層共に窒化シリコン膜であり、下層の第1ゲート絶縁膜30は熱CVD法により形成され、上層の第2ゲート絶縁膜32はP−CVD法によって形成される。すなわち、エッチングレートの相対値として小なる熱CVD法により形成された第1ゲート絶縁膜30を下層とし、エッチングレートの相対値として大なるP−CVD法により形成された第2ゲート絶縁膜32を上層として構成されている。一般に同種の絶縁膜をP−CVD法又は熱CVD法によって形成した場合には、相対的にP−CVD法によって形成された絶縁膜の方が熱CVD法によって形成された絶縁膜よりもエッチングレートが大きいことが周知である。これは、膜の形成温度や形成された膜の密度の違いによるとされている。
この二層構造のゲート絶縁膜のエッチングレートの差を利用して、レジストパターンを成形してゲート電極形成用のレジスト開口部36を形成し、以下に示すゲートコンタクトホールが開口されている(図2(C))。すなわち、P−CVD法で形成された第2ゲート絶縁膜32のゲートコンタクトホール38−1は下地20の表面に対してほぼ垂直の側壁形状を有し、一方、熱CVD法で形成された第1ゲート絶縁膜30のゲートコンタクトホール40−1は下地20側に凸形状の底部側面及び底部をそれぞれ有した形状のゲートコンタクトホールが形成されている。このゲートコンタクトホールの形状もこの実施形態の特徴である。
ゲート電極42は、上述のゲート電極形成用のレジスト開口部36を利用してゲート電極材料の真空蒸着法とリフトオフ法によって形成され、ソース電極26とドレイン電極28の中間に配設されている。そして、ゲート電極42は、上述の二層構造のゲート絶縁膜に開口したゲートコンタクトホール38−1及び40−1の形状を反映してリフトオフ法によって形成されている(図1)。すなわち、下地20の表面に対してほぼ垂直の側壁形状を有する第2ゲート絶縁膜32との界面のゲート電極面38と、下地20側に凸形状の底部側面及び底部を有しその下地20表面方向の先端が第2ゲート絶縁膜32を貫通し第1ゲート絶縁膜30の厚みの途中の深さまで埋め込まれている第1ゲート絶縁膜との界面のゲート電極面40とを含んだゲート電極42を有するMIS型FETのゲート構造となっている。
(MIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造方法)
図1及び図2を参照して、この発明の実施形態のMIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造方法について説明する。図2は、この実施形態に係るMIS型AlGaN/GaN−HEMT100の製造方法を説明するための主な製造工程段階で得られた要部の概略構造断面を示した図である。尚、上述のMIS型AlGaN/GaN−HEMTの構造の説明において説明した構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明する。
先ず、半導体積層構造体である下地20を用意する。この下地20は、SI−SiC基板10上に、バッファ層12、i−GaNチャネル層14及びi−AlGaN障壁層16との積層構造を含んでおり、例えば以下のように作製する。
基板としてSI−SiC基板10を用い、その上面に周知のMOCVD法により結晶成長温度1100℃〜1200℃でAlN(Aluminum Nitride)から成るバッファ層12を100nmの厚みに成長する。続いて、結晶成長温度1070℃程度の温度でi−GaNチャネル層14を1μmの厚みに、そして、i−AlGaN障壁層16を23nmの厚みに順次積層することにより下地20を得る。この様な構成にすると、下地20のi−GaNチャネル層14とi−AlGaN障壁層16との界面近傍のi−GaNチャネル層14側に、両者すなわちGaNとAlGaNのエネルギーバンドギャップの違いから2次元電子ガス層18が生成される。
次に、下地20のi−AlGaN障壁層16の表面に二層構造の絶縁膜として前駆第1ゲート絶縁膜30−1と前駆第2ゲート絶縁膜32−1を順次形成する(図2(A))。この場合、エッチングレートの相対値として小なる熱CVD法により形成された前駆第1ゲート絶縁膜30−1を下層とし、エッチングレートの相対値として大なるP−CVD法により形成された前駆第2ゲート絶縁膜32−1を上層として形成することがこの実施形態の製造方法の特徴の一つである。
そのために、この二層構造の絶縁膜は例えば以下のように作製する。先ず、下地20の表面に前駆第1ゲート絶縁膜30−1として窒化シリコン膜を周知の熱CVD法により20nmの均一の厚みに形成する。主な形成条件として、常圧、温度800℃、ソースガス流量としては0.7重量%SiH(Nベース)が100sccm、100%NHが6slmである。続いて、前駆第1ゲート絶縁膜30−1上に前駆第2ゲート絶縁膜32−1として窒化シリコン膜を周知のP−CVD法により20nmの均一の厚みに形成する。主な形成条件として、圧力900mTorr、温度300℃、RF(13.56MHz)パワー45W、ソースガス流量としてはSiHが31sccm、NHが5.5sccm、キャリアガス流量としてNが1500sccmである。
次に、上述の二層構造の絶縁膜を通して下地20の表面から2次元電子ガス層18の下側までの深さまで選択イオン注入を行い、素子分離領域22を形成してHEMTの素子動作領域50を画定する(図2(B))。この素子分離工程すなわちアイソレーション工程は、例えばArイオンのイオン注入により行い、その注入条件はArを加速電圧130keV、ドーズ量6.3×1013cm−2及びAr++を加速電圧125keV、ドーズ量2.4×1014cm−2である。
次に、この素子分離領域22の一部を含むHEMTの素子動作領域50に、上述の二層構造の前駆ゲート絶縁膜30-1及び32−1に開口したオーミックコンタクトホール24を形成して、このオーミックコンタクトホール24内の露出した下地20表面にオーミック電極としてのソース電極26とドレイン電極28とを離間して形成する。このとき、ソース電極26とドレイン電極28との間に残存した二層構造の絶縁膜をここではゲート絶縁膜と称する。すなわち、ゲート絶縁膜としての構成は下地20側から下層の第1ゲート絶縁膜30と上層の第2ゲート絶縁膜32となる(図2(B))。
そのためにこの工程では、周知のフォトリソグラフィー技術とエッチング技術を使用してオーミックコンタクトホール24を開口する。続いて、オーミック電極材料として例えばTi及びAlをそれぞれ15nm及び200nmの厚みで順次連続的に真空蒸着を行い、次にリフトオフ法によりオーミック電極としてのソース電極26とドレイン電極28とを形成する。その後、図2(B)に示す構造体に対して、Nガス雰囲気中において625℃の温度で2分間の熱処理を行うことにより、オーミック電極としてのソース電極26及びドレイン電極28と下地20のi−AlGaN障壁層16とのオーミック接触を得る。
続いて、レジストパターン34を成形してゲートコンタクトホール形成用のレジスト開口部36を形成し、上述の二層構造のゲート絶縁膜のエッチングレートの差を利用して、このレジストパターン34をマスクに以下に示す形状のゲートコンタクトホールを形成する(図2(C))。このゲートコンタクトホールの形成方法もこの実施形態の特徴の一つである。
そのために、通常のフォトリソグラフィー技術によりゲートコンタクトホール形成予定部にレジストパターン34を成形してレジスト開口部36を形成する。続いて、このレジストパターンをマスクにICP−RIE(Inductively Coupled Plasma-Reactive Ion Etching:誘導結合型プラズマ反応性イオンエッチング)法を用いて、上層の第2ゲート絶縁膜32が異方性エッチングによって除去される時間だけエッチングを行う。このとき、第2ゲート絶縁膜32のみをエッチングするだけの時間でICP−RIEを行っても、下層の第1ゲート絶縁膜30は僅かながら等方的にエッチングされる。
すなわち、P−CVD法で形成された第2ゲート絶縁膜32のゲートコンタクトホール38−1は異方性エッチングされることにより下地20の表面に対してほぼ垂直の側壁形状が得られ、一方、熱CVD法で形成された第1ゲート絶縁膜30のゲートコンタクトホール40−1は等方性エッチングされることにより下地20側に凸形状の底部側面及び底部をそれぞれ有した形状のゲートコンタクトホールが得られる。
ICP−RIE法によるエッチング条件としては例えば以下の条件により行われた。エッチングガスとしてSFガスを用い、圧力7.6mTorr、エッチングRFパワーとしてICP側RF(13.56MHz)パワーが50W、RIE側RF(13.56MHz)パワーが10Wである。以上の条件では、ゲート絶縁膜である窒素化シリコン膜のエッチングレートは、それぞれ第2ゲート絶縁膜32であるP−CVD膜が30〜40nm/minであり、第1ゲート絶縁膜30である熱CVD膜が10〜15nm/minである。
最後に、ゲート電極42を上述のゲート電極形成用のレジスト開口部36を利用してゲート電極材料の真空蒸着法とリフトオフ法によって形成する。そのために、ゲート電極材料として、Niを50nmの厚みに、Auを500nmの厚みにそれぞれ連続的に真空蒸着を行い、リフトオフ法を行うことにより形成する。このゲート電極42は、ソース電極26とドレイン電極28の中間に形成され、ゲートコンタクトホール38−1及び40−1との接触面部分の形状は、上述の二層構造のゲート絶縁膜に開口したゲートコンタクトホール38−1及び40−1の形状を反映して形成される(図1)。
すなわち、ゲート電極42の形状として、下地20上にこの下地20の表面に対してほぼ垂直の側壁形状を有する第2ゲート絶縁膜32との界面のゲート電極面38と、下地20側に凸形状の底部側面及び底部を有しその下地20表面方向の先端が第1ゲート絶縁膜30の厚みの上層の途中の深さまで埋め込まれている第1ゲート絶縁膜との界面のゲート電極面40とを含んだ形状のMIS型FETのゲート電極42が形成される。
尚、この実施形態においては、第1ゲート絶縁膜30として熱CVD法によって形成された窒化シリコン膜を採用したが、この第1ゲート絶縁膜30を熱CVD法によらず第2ゲート絶縁膜32と同様のP−CVD法によって形成しても良い。但し、その場合は1000℃程度の熱処理を行うことにより窒化シリコン膜の改質処理が必要となる。この改質処理によって、ICP−RIEのエッチングレートを15nm/min程度にすることができるため熱CVD法による窒化シリコン膜と同等のエッチングレートを得ることができる。
又、この実施形態においては、AlGaN/GaN−HEMTの下地20の基板10としてSI−SiCを使用したが、基板10としてはこれに限らず、Si又はサファイア基板を使用しても良い。但し、その場合は下地20の構成要素であるバッファ層の結晶成長条件を、その上層にi−GaNチャネル層が形成される条件に、適当に選定すれば良い。
更に、この実施形態においては、MIS型AlGaN/GaN−HEMTについて述べたが、HEMT構造に限らずその他の構造すなわちシリコン又は化合物半導体等を用いたMIS型FETにおいても、ゲート絶縁膜をこの発明の実施形態のように作製することにより、同様の効果が期待できる。
この発明の実施形態に係るMIS型AlGaN/GaN−HEMTの要部の概略構造断面を示した図である。 この発明の実施形態に係るMIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造方法を説明するための主な製造工程で得られた要部の概略構造断面を示した図である。 従来のMIS型AlGaN/GaN−HEMTの製造方法を説明するための要部の断面を示した工程図である。
符号の説明
10:SI−SiC基板
12:バッファ層
14:i−GaNチャネル層
16:i−AlGaN障壁層
18:2次元電子ガス層
20:下地(半導体積層構造体)
22:素子分離領域
24:オーミックコンタクトホール
26:ソース電極
28:ドレイン電極
30:第1ゲート絶縁膜
30−1:前駆第1ゲート絶縁膜
32:第2ゲート絶縁膜
32−1:前駆第2ゲート絶縁膜
34:レジストパターン
36:レジスト開口部
38:第2ゲート絶縁膜との界面のゲート電極面
38−1:第2ゲート絶縁膜のゲートコンタクトホール
40:第1ゲート絶縁膜との界面のゲート電極面
40−1:第1ゲート絶縁膜のゲートコンタクトホール
42:ゲート電極
50:素子動作領域
100:この発明のMIS型AlGaN/GaN−HEMT
400:基板
402:バッファ層
404:i−GaNチャネル層
406:i−AlGaN障壁層
408:2次元電子ガス層
410:半導体積層構造体
412:ゲート絶縁膜
412−1:絶縁膜
414:素子分離領域
416:オーミックコンタクトホール
418:ソース電極
420:ドレイン電極
422:レジストパターン
424:レジスト開口部
426:ゲート電極
428:接触界面
430:ゲート電極底端部
450:素子動作領域
500:従来のMIS型AlGaN/GaN−HEMT

Claims (5)

  1. 下地上に、前記下地側から下層の第1ゲート絶縁膜と該第1ゲート絶縁膜のエッチングレートより大なるエッチングレートを有する上層の第2ゲート絶縁膜との二層構造のゲート絶縁膜を有し、
    前記ゲート絶縁膜には、ゲートコンタクトホールが加工形成されており、
    前記ゲートコンタクトホールは、前記第1ゲート絶縁膜に形成された部分において、前記下地側に凸形状の側面及び底部を有し、かつ前記第2ゲート絶縁膜に形成された部分において、垂直の側壁形状を有する
    ことを特徴とするMIS型FET。
  2. 前記ゲート絶縁膜が窒化シリコン膜である
    ことを特徴とする請求項1に記載のMIS型FET。
  3. 下地上に、前記下地側から下層の第1ゲート絶縁膜と該第1ゲート絶縁膜のエッチングレートより大なるエッチングレートを有する上層の第2ゲート絶縁膜との二層構造のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜にゲートコンタクトホールを前記エッチングレートの差を利用して開口して、該ゲートコンタクトホールを、前記第1ゲート絶縁膜に形成された部分において、前記下地側に凸形状の側面及び底部を有し、かつ前記第2ゲート絶縁膜に形成された部分において、垂直の側壁形状を有するように加工する工程と
    を含
    ことを特徴とするMIS型FETの製造方法。
  4. 先ず、前記下地上に熱CVD法によって第1ゲート絶縁膜を下層として形成し、次に、該下層上にプラズマCVD法によって第2ゲート絶縁膜を上層として形成することによって、前記ゲート絶縁膜を形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載のMIS型FETの製造方法。
  5. 前記ゲートコンタクトホールを、ICP−RIE法を用いて開口する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のMIS型FETの製造方法。
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