JP5386822B2 - 透明導電性フィルム、その製造方法 - Google Patents
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"ニューサイエンティスト(New Scientist)", 1996年7月6日, p.28−31, 「ナノチューブによって(Through the Nanotube)」, Philip Ball J.Chen等、Science, 282, 95 (1998) Nakajima等、Chem. Lett., 638 (2002)
<1>基材と基材の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる導電層を有し、さらに、導電層の上に樹脂層からなる層を有する透明導電性フィルムであって、前記芳香族ポリマーが親水基で官能基化された芳香族ポリマーであり、前記芳香族ポリマーを構成するモノマー単位の50〜100質量%が芳香族骨格を有するモノマー単位であり、透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nm光線透過率が50%以上、表面抵抗値が100〜104Ω/□であり、かつ摺動耐久性試験後の表面抵抗値の変化率(負荷後表面抵抗値/初期表面抵抗値)が1.5以下であることを特徴とする透明導電性フィルム。
<2>芳香族ポリマーがスルホン酸、カルボン酸系官能基を有するポリマーであることを特徴とする請求項1記載の透明導電性フィルム。
<3>芳香族ポリマーがポリスチレンスルホン酸やその塩、またはその誘導体であることを特徴とする請求項1または2記載の透明導電性フィルム。
<4>基材が表面樹脂層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
<5>表面樹脂層がアクリル樹脂またはポリエステル樹脂からなることを特徴とする請求項4記載の透明導電性フィルム。
<6>導電層の上に積層される樹脂層がアクリル樹脂および/またはポリエステル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
<7>カーボンナノチューブ100本中50本以上が単層〜5層カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
<8>カーボンナノチューブ塗布量が1〜40mg/m2であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
<9>基材の導電層側とは反対の面にハードコート層を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の透明導電性フィルム。
<10>基材の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる分散液を塗布し、さらに樹脂を塗布することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の透明導電性フィルムの製造方法。
<11>基材の上に表面樹脂層を形成し、該表面樹脂層の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる分散液を塗布し、さらに樹脂を塗布することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の透明導電性フィルムの製造方法。
ポリエステル樹脂を構成する酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビスフェノキシエタン−p,p’−ジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など、およびそれらのエステル形成性誘導体など、また、スルホン酸基およびその塩基を含む酸成分として、例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリコール、2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、およびアンモニウム塩などを用いることができ1種もしくは2種以上共重合される。
スルホン酸基の導入率の測定方法は、限定されないが、例えば元素分析計(カルロエルバ社製EA−1108型)により測定した炭素原子と硫黄原子の比から芳香環1ユニット当たりのスルホン酸基導入率を計算できる。また、該水溶性ポリマー中に硫酸塩を含む場合は、イオンクロマトグラフィーでその量を定量し、その硫黄原子量を元素分析計で得た硫黄原子量より差し引いて求めることができる。
本発明において活性線とは、紫外線、電子線、放射線(α線、β線、γ線など)などアク
リル系のビニル基を重合させる電磁波を意味し、実用的には、紫外線が簡便であり好まし
い。紫外線源としては、紫外線蛍光灯、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノ
ン灯、炭素アーク灯などを用いることができる。また、電子線方式は、装置が高価で不活
性気体下での操作が必要ではあるが、光重合開始剤や光増感剤などを含有させなくてもよ
い点から有利である。
本発明の透明導電性フィルムは以下のように製造される。
本発明のカーボンナノチューブは、例えば以下のように製造される。
カーボンナノチューブ分散体の分散媒は特に限定されない。水系溶媒でも良いし非水系溶媒でも良い。非水系溶媒としては、炭化水素類(トルエン、キシレン等)、塩素含有炭化水素類(メチレンクロリド、クロロホルム、クロロベンゼン等)、エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ等)、エーテルアルコール(エトキシエタノール、メトキシエトキシエタノール等)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル等)、ケトン類(シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等)、アルコール類(エタノール、イソプロパノール、フェノール等)、低級カルボン酸(酢酸等)、アミン類(トリエチルアミン、トリメタノールアミン等)、窒素含有極性溶媒(N、N−ジメチルホルムアミド、ニトロメタン、N−メチルピロリドン等)、硫黄化合物類(ジメチルスルホキシド等)などを用いることができる。
摺動耐久性試験後の表面抵抗値の変化率(負荷後表面抵抗値/初期表面抵抗値)を1.5以下にすることが可能であり、さらに基材に表面樹脂層を有する場合には1.2以下とすることも可能である。下限としては特に制限はなく、変化しないことが最も好ましいので、1以上である。本発明においてはこの測定は3回繰り返し、その結果を平均したものを変化率とする。
以下のようにカーボンナノチューブを得た。
クエン酸アンモニウム鉄(和光純薬工業社製)5gをメタノール(関東化学社製)250mLに溶解した。この溶液に、軽質マグネシア(和光純薬工業社製、かさ密度は0.16g/mLであった)を50g加え、超音波洗浄機で60分間処理し、40℃〜60℃で攪拌しながら乾燥してメタノールを除去し、軽質マグネシア粉末に金属塩が担持された固体触媒を得た。
図1に示した縦型反応器でカーボンナノチューブを合成した。
約10mgのカーボンナノチューブ組成物を示差熱分析装置(島津製作所製 DTG-60)に設置し、空気中、10℃/分の昇温速度にて室温〜900℃まで昇温した。そのときの燃焼ピーク温度は511℃であった。
カーボンナノチューブ30gを磁性皿(150φ)に取り、マッフル炉(ヤマト科学社製、FP41)にて大気下、500℃まで1時間で昇温し、60分保持した後、自然放冷した。さらに、上記のカーボンナノチューブから触媒を除去するため、次のように精製処理を行った。6Nの塩酸水溶液に添加し、80℃のウォーターバス内で2時間攪拌した。孔径1μmのフィルターを用いてろ過して得られた回収物を、さらに6Nの塩酸水溶液に添加し、80℃のウォーターバス内で1時間攪拌した。これを孔径1μmのフィルターを用いてろ過し、数回水洗した後、ろ過物を120℃のオーブンで一晩乾燥することでマグネシアおよび金属を除去でき、カーボンナノチューブを精製することができた。
上記のようにして得たカーボンナノチューブ含有組成物を高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、層数が2層のカーボンナノチューブが観察された。またカーボンナノチューブ100本中の単層〜5層の本数は、98本であり、2層〜5層の本数は95本であり、2層カーボンナノチューブは91本であった。
上記のようにして得たカーボンナノチューブを含有する組成物を、ラマン分光測定した。その結果、G/D比は75(532nm)と、結晶化度の高い高品質なカーボンナノチューブであることがわかった。
50mLの容器に上記カーボンナノチューブ10mg、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム水溶液(アルドリッチ社製、30重量%、重量平均分子量20万、GPCで測定、ポリスチレン換算)100mgを量りとり、蒸留水9.89mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理しカーボンナノチューブ液を調製した。調製した液には凝集体は目視では確認できず、カーボンナノチューブはよく分散していた。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心し、上清9mLを得た。この時の残存液1mLを孔径1μmのフィルターを用いてろ過、その後よく洗浄して得られたろ過物を120℃乾燥機にて乾燥した。重量を測ったところ、2.8mgであった。よって7.2mg(0.72mg/mL)のカーボンナノチューブが上清中に分散していることがわかった。
(カーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む透明導電性フィルム)
参考例1で得たカーボンナノチューブ分散液300μLにメタノール/水(重量比1/1)をぬれ剤として300μL添加後、アクリル樹脂表面樹脂層(Dry厚み80nm)を持つポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率91.2%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.8、塗布厚み12μm、カーボンナノチューブ塗布量計算値4.3mg/m2)を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は1.6kΩ/□、光線透過率は76.2%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=84%)、ヘイズは0.6であり、高い導電性および、透明性を示した。
(樹脂層を塗布した透明導電性フィルム)
上記で得た透明導電性フィルムにポリメタクリル酸メチル樹脂バインダー(綜研化学(株)社製フォレットGS−1000)を1.5wt%にメチルイソブチルケトンで希釈し、バーコーター(No.8、塗布厚み12μm)を用いて塗布し、120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は1.8kΩ/□、光線透過率は80.5%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=88%)、ヘイズは0.4であり、塗布前よりも透過率が向上した。
(カーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む分散液調製)
50mLの容器に上記カーボンナノチューブ10mg、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム水溶液(アルドリッチ社製、30重量%、重量平均分子量20万、GPCで測定、ポリスチレン換算)33mgを量りとり、蒸留水9.96mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理しカーボンナノチューブ分散液を調製した。調製した液には凝集体は目視では確認できず、カーボンナノチューブはよく分散していた。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心し、上清9mLを得た。この時の残存液1mLを孔径1μmのフィルターを用いてろ過、その後よく洗浄して得られたろ過物を120℃乾燥機にて乾燥した。重量を測ったところ、3.5mgであった。よって6.5mg(0.65mg/mL)のカーボンナノチューブが上清中に分散していることがわかった。
上記で得たカーボンナノチューブ分散液にメタノール/水(重量比1/1)をぬれ剤として300μL添加後、アクリル樹脂表面樹脂層(Dry厚み80nm)を持つポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率91.2%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.5、塗布厚み8μm、カーボンナノチューブ塗布量計算値3.9mg/m2))を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は390Ω/□、光線透過率は77.1%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=85%)、ヘイズは1.0であり、高い導電性および、透明性を示した。
上記で得た透明導電性フィルムにポリメタクリル酸メチル樹脂バインダー(綜研化学(株)社製フォレットGS−1000)を1.5wt%にメチルイソブチルケトンで希釈し、バーコーター(No.8、塗布厚み12μm)を用いて塗布後120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は550Ω/□、光線透過率は81.4%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=89%)、ヘイズは0.6であり、塗布前よりも透過率が向上しヘイズが低下した。
(カーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む透明導電性フィルム)
実施例2で得たカーボンナノチューブ分散液を、ポリエステル樹脂表面樹脂層(Dry厚み140nm)を持つポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率90.6%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.8、塗布厚み12μm、塗布量計算値4.3mg/m2)を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は597Ω/□、光線透過率は78.5%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=87%)であり、高い導電性および、透明性を示した。
上記で得た透明導電性フィルムにポリエステル樹脂(互応化学工業(株)社製、プラスコート)を1.0wt%、バーコーター(No.10、塗布厚み120μm)を用いて塗布後120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は868Ω/□、光線透過率は80.1%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=88%)であり、塗布前よりも透過率が向上した。
(カーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む分散液調製)
50mLの容器に製造例1で得られたカーボンナノチューブ10mg、ポリアニソールスルホン酸ナトリウム(アルドリッチ社製)30mgを量りとり、蒸留水9.96mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理しカーボンナノチューブ液を調製した。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心し、上清9mLを得た。この時の残存液1mLを孔径1μmのフィルターを用いてろ過、その後よく洗浄して得られたろ過物を120℃乾燥機にて乾燥した。重量を測ったところ、5.4mgであった。よって4.6mg(0.46mg/mL)のカーボンナノチューブが上清中に分散していることがわかった。
上記で得たカーボンナノチューブ分散液300μLに、メタノールをぬれ剤として300μL添加後、ポリエステル樹脂表面樹脂層(Dry厚み80nm)を持つポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率91.2%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.8、塗布厚み12μm、カーボンナノチューブ塗布量5.5mg/m2))を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は5.5×103Ω/□、光線透過率は82.8%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=91%)であり、高い導電性および、透明性を示した。
上記で得た透明導電性フィルムにポリメタクリル酸メチル樹脂バインダー(綜研化学(株)社製フォレットGS−1000)を1.5wt%にメチルイソブチルケトンで希釈し、バーコーター(No.8、塗布厚み12μm)を用いて塗布後120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は6.5×103Ω/□、光線透過率は85.8%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=94%)であり、塗布前よりも透過率が向上した。
(カーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む透明導電性フィルム)
実施例2で得たカーボンナノチューブ分散液300μLに、メタノールを濡れ剤として300μL添加後、コロナ放電処理により濡れ性をあげた表面樹脂層を持たないポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率89.8%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.8、塗布厚み12μm、塗布量計算値4.3mg/m2)を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は903Ω/□、光線透過率は82.9%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=92%)であり、高い導電性および、透明性を示した。
上記で得た透明導電性フィルムにポリメタクリル酸メチル樹脂バインダー(綜研化学(株)社製フォレットGS−1000)を1.5wt%にメチルイソブチルケトンで希釈し、バーコーター(No.8、塗布厚み12μm)を用いて塗布後120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は1.5kΩ/□、光線透過率は85.1%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=95%)であり、塗布前よりも透過率が向上した。
実施例1〜5で得た樹脂層を塗布する前のフィルムの摺動耐久性試験を実施例1の場合と同様にして行った。
(カーボンナノチューブと芳香族モノマーを含む分散液の調製)
50mLの容器に参考例1で得たカーボンナノチューブ10mg、トルエンスルホン酸1水和物(ナカライテスク(株)社製)30mgを量りとり、蒸留水9.96mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理した。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心したところすべて沈殿した。
(カーボンナノチューブと非芳香族ポリマーを含む分散液の調製)
50mLの容器に参考例1で得たカーボンナノチューブ10mg、ポリビニルスルホン酸ナトリウム水溶液(アルドリッチ社製、25重量%)120mgを量りとり、蒸留水9.87mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理した。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心したところすべて沈殿した。
(カーボンナノチューブと非芳香族ポリマーを含む分散液調製)
50mLの容器に参考例1で得たカーボンナノチューブ10mg、ポリジアリルジメチルアンモニウム水溶液(アルドリッチ社製、20重量%、重量平均分子量15万、GPCで測定)150mgを量りとり、蒸留水9.84mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力20W、20分間で氷冷下分散処理しカーボンナノチューブ液を調製した。得られた液を高速遠心分離機にて10000G、15分遠心し、上清9mLを得た。この時の残存液1mLを孔径1μmのフィルターを用いてろ過、その後よく洗浄して得られたろ過物を120℃乾燥機にて乾燥した。重量を測ったところ、6.3mgであった。よって3.7mg(0.37mg/mL)のカーボンナノチューブが上清中に分散していることがわかった。
上記で得たカーボンナノチューブ分散液を、コロナ放電処理により濡れ性をあげた表面樹脂層を持たないポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ(株)社製188μm)光線透過率89.8%、15cm×10cm)上にバーコーター(No.8、塗布厚み12μm、カーボンナノチューブ塗布量計算値4.9mg/m2)を用いて塗布し、風乾した後、120℃乾燥機内で2分間乾燥させカーボンナノチューブを固定化した。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は2.5×104Ω/□、光線透過率は79.5%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=89%)であった。
上記で得た透明導電性フィルムにポリメタクリル酸メチル樹脂バインダー(綜研化学(株)社製フォレットGS−1000)を1.5wt%にメチルイソブチルケトンで希釈し、バーコーター(No.8、塗布厚み12μm)を用いて塗布後120℃で5分乾燥させた。得られた塗布フィルムの表面抵抗値は1.8×105Ω/□、光線透過率は83.0%(透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nmの光線透過率=92%)であり、塗布前よりも透過率が向上した。得られたフィルムの摺動耐久性試験を行い、表面抵抗値を測定した。表面抵抗値の変化率は32.5であった。
実施例2で得た樹脂層を塗布した透明導電性フィルム(導電層上に樹脂層を塗布し得たフィルム)の基材上(導電層と反対面)に次の組成のハードコート層形成塗液を塗布後、紫外線を15秒間照射し、硬化させ、積層フィルム上にハードコート層を設けた。
(ハードコート層形成塗液)
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70重量部
・ジペンタエリスリトールテトラメタアクリレート 10重量部
・エチルアクリレート 5重量部
・N−ビニルピロリドン 15重量部
・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 4重量部
その後、耐屈曲試験を行い表面抵抗値を測定した。表面抵抗値の変化率は1.02であった。
実施例2で得たカーボンナノチューブと芳香族ポリマーを含む透明導電性フィルム(導電層上に樹脂層を塗布しないフィルム)の基材上(導電層の反対面)に実施例6と同様の方法によりハードコート層を設けた。その後、耐屈曲試験を行い表面抵抗値を測定した。表面抵抗値の変化率は1.23であった。
2 触媒を置く台
3 触媒
4 触媒以外の物体と触媒の混合物
5 触媒
100 反応器
101 石英焼結板
102 密閉型触媒供給機
103 触媒投入ライン
104 原料ガス供給ライン
105 廃ガスライン
106 加熱器
107 点検口
108 触媒
Claims (11)
- 基材と基材の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる導電層を有し、さらに、導電層の上に樹脂層からなる層を有する透明導電性フィルムであって、前記芳香族ポリマーが親水基で官能基化された芳香族ポリマーであり、前記芳香族ポリマーを構成するモノマー単位の50〜100質量%が芳香族骨格を有するモノマー単位であり、透明導電性フィルムの550nmの光線透過率/基材の550nm光線透過率が50%以上、表面抵抗値が100〜104Ω/□であり、かつ摺動耐久性試験後の表面抵抗値の変化率(負荷後表面抵抗値/初期表面抵抗値)が1.5以下であることを特徴とする透明導電性フィルム。
- 芳香族ポリマーがスルホン酸、カルボン酸系官能基を有するポリマーであることを特徴とする請求項1記載の透明導電性フィルム。
- 芳香族ポリマーがポリスチレンスルホン酸やその塩、またはその誘導体であることを特徴とする請求項1または2記載の透明導電性フィルム。
- 基材が表面樹脂層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
- 表面樹脂層がアクリル樹脂またはポリエステル樹脂からなることを特徴とする請求項4記載の透明導電性フィルム。
- 導電層の上に積層される樹脂層がアクリル樹脂および/またはポリエステル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
- カーボンナノチューブ100本中50本以上が単層〜5層カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
- カーボンナノチューブ塗布量が1〜40mg/m2であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の透明導電性フィルム。
- 基材の導電層側とは反対の面にハードコート層を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の透明導電性フィルム。
- 基材の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる分散液を塗布し、さらに樹脂を塗布することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の透明導電性フィルムの製造方法。
- 基材の上に表面樹脂層を形成し、該表面樹脂層の上にカーボンナノチューブと芳香族ポリマーからなる分散液を塗布し、さらに樹脂を塗布することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の透明導電性フィルムの製造方法。
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