JP5387101B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体を吐出する吐出部と液体を蓄えている液体貯留部とを有する液体吐出装置が知られている。その種の液体吐出装置として、例えば、インクジェットプリンター(以下、プリンター)がある。プリンターが有する印刷ヘッド(以下、ヘッド)が、吐出部に相当し、インクカートリッジが、液体貯留部に相当する。
プリンターでは、一般に、インクカートリッジの消費状態を検出することが行なわれる。インク消費状態は、例えば、特許文献1に開示の技術を利用して検出することができる。
特許第3824216号公報
ヘッドを駆動させるためには、通常、ヘッド駆動用の電圧波形であるヘッド波形(信号)が必要である。また、圧電素子が搭載されているインクカートリッジのインク消費状態を検出するためには、圧電素子に対する電圧波形であるインク検出波形(信号)が必要である。これらの波形を必要とするプリンターとして、図1Aに示すプリンター100がある。
プリンター100は、制御部101と、DAC(Digital Analog Converter)回路102と、ヘッド駆動回路103と、インク検出回路104とを有する。
制御部101は、ヘッド波形データを生成する生成部1011と、インク検出波形データを生成する生成部1012とを有する。
DAC回路102は、波形生成回路1021を有する。波形生成回路1021は、ヘッド波形とインク検出波形の両方を生成することができる回路である。
具体的には、波形生成回路1021は、生成部1011で生成されたヘッド波形データを受けた場合、そのデータを基にヘッド波形を生成し、その波形をヘッド駆動回路103に出力する。ヘッド駆動回路103が、その波形に従ってヘッドを駆動する。
一方、波形生成回路1021は、生成部1012で生成されたインク検出波形データを受けた場合、そのデータを基にインク検出波形を生成し、その波形をインク検出回路104に出力する。インク検出回路104が、その波形に従ってインク消費状態を検出する。
波形生成回路1021は、回路都合上、ヘッド波形とインク検出波形を同時に生成して出力することができない。そのため、ヘッド波形を出力中の場合はインク消費状態の検出を行なえないし、逆に、インク検出波形を出力中の場合はヘッド駆動を行うことができない。また、ヘッド波形とインク検出波形は、根本的に波形が違うために、共通の波形として使用することはできない。
所定単位の印字(例えば1パスの印字)に必要なインクが残っているかどうかを確認するために、所定単位の印字の開始前にインク消費状態の検出をすることがある。しかし、そうすると、上述した理由からヘッド駆動の開始が遅れてしまうため、印字処理に要する時間が長くなるおそれがある。具体的には、図1Bに示すように、前パス印字が終了したときにインク消費状態の検出処理が開始され(時点T1)、その検出処理が終了した後に(時点T2)、次パス印字が開始される(時点T3)。
また、所定単位の印字中にインク供給を実行すると、その印字の途中でインクが枯渇して、ヘッダのインク吐出口からインクが抜けてしまうおそれもある。特に、プリンターがいわゆる大判プリンターの場合、他のタイプのプリンターに比べて、このような問題が生じる可能性が高いと考えられる。
以上の問題は、プリンターに限らず、他種の液体吐出装置にもあり得る。
本発明の目的は、液体の消費状態に基づく液体吐出を適切に実行できる液体吐出装置を提供することにある。
液体吐出装置が、第1貯留部を備える。液体を蓄える第2貯留部から第1貯留部に液体が供給される。その液体は、第1貯留部に蓄えられ、第1貯留部から、所定単位で繰り返し液体を吐出する吐出部に供給される。
また、液体吐出装置が、吐出部に液体を吐出させる吐出信号を生成する第1生成部を備え、第1生成部とは別に、第2貯留部の液体を検出するための検出信号を生成する第2生成部を備える。
液体吐出装置が、第1動作と第2動作とを行わせる制御部を備える。第1動作は、第1生成部による吐出信号の生成と吐出部による次の所定単位の吐出とを含む。第2動作は、ポンプによる液体の供給と第2生成部による検出信号の生成と第2貯留部の液体の検出とを含む。
制御部は、第1動作を行わせている間に、第2動作を行わせる。
以上の構成により、所定単位の吐出を行っている間に、第2貯留部の液体の検出を行なうことができ、且つ、次の所定単位の吐出が開始される前に、その次の吐出に必要な液体を蓄えることができる。故に、液体の消費状態に基づく液体吐出を適切に実行することができる。
なお、上述した第1貯留部は、第2貯留部から吐出部への液体供給路であっても良いし、その液体供給路とは別に設けられた、液体を蓄えるスペースを具備する部材であっても良い。
図1Aは、ヘッド波形とインク検出波形を一つの回路で生成するプリンターの機能ブロックを示す。図1Bは、図1Aに示したプリンターでの1パス印字処理とインク消費状態検出とのタイミングチャートを示す。 図2は、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置が適用されたインクジェットプリンターの機能ブロックを示す。 図3Aは、図1Bと同じ図面である。図3Bは、本発明の一実施形態での1パス印字処理とインク消費状態検出とのタイミングチャートを示す。 図4は、本発明の一実施形態で行なわれる印刷処理の流れを示す。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置が適用されたインクジェットプリンター(以下、プリンター)を説明する。
図2は、本発明の第一実施形態に係るプリンター110の機能ブロックを示す。
プリンター110は、DAC(Digital Analog Converter)回路112、ヘッド駆動回路113、印刷ヘッド(以下、ヘッド)201、インク検出回路114、インクカートリッジ202、インクバッファ203、インク供給装置210、及び制御部111を有する。
DAC回路112は、制御部111からのデジタル信号(データ)をアナログ信号に変換する回路である。DAC回路112には、ヘッド駆動用の電圧波形であるヘッド波形(信号)を生成する回路1121が設けられる。また、その回路1121とは別に、インクカートリッジ202のインク消費状態を検出するための電圧波形であるインク検出波形(信号)を生成する回路1122が設けられる。
ヘッド波形生成回路1121は、制御部111からヘッド波形データを受け、そのデータを基にヘッド波形を生成し、その波形をヘッド駆動回路113に出力する。ヘッド駆動回路103が、インクを吐出するかどうかを示す吐出データとそのヘッド波形とに従ってヘッド201を駆動する。
インク検出波形生成回路1122は、制御部111からインク検出波形データを受け、そのデータを基にインク検出波形を生成し、その波形をインク検出回路114に出力する。インク検出回路104が、その波形に従って、インクカートリッジ202のインク消費状態(言い換えれば、インク残量)を検出する。
これらの回路1121及び1122は、それぞれが所定種類の波形を生成すれば良いので、並行して動作することができる。
ヘッド201は、多数のノズルを有しており、ヘッド駆動回路113により駆動される。ヘッド201は、供給されてきたインクに基づくインク滴を各ノズルから吐出する。ヘッド201は、キャリッジ(図示せず)により一方から他方へ走行しながら印字する。本実施形態の説明では、一方から他方へのヘッド201の走行を「パス」と言う。なお、ヘッド201は、走行しないタイプのヘッドであっても良い。
インク供給装置210は、インクカートリッジ202内のインクをヘッド201に供給するための装置である。インク供給装置210は、例えば、インクカートリッジ202からヘッド201へのインク供給路204と、インクカートリッジ202からからインクバッファ203にインクを供給するためのポンプ205と、インクの逆流を防ぐための弁2081、2082と、インクバッファ203へと供給したインクの戻りを防ぐ自己封止弁206とを有する。上流側(インクカートリッジ202側)の弁2081と下流側(ヘッド201側)の弁2082との間にポンプ205が設けられる。下流側の弁2082のより下流に、自己封止弁206が設けられる。
ポンプ205内部は、例えば、弾性シート(例えばゴム膜)2053によって、インク供給路204と反対側の第1の部屋2051とインク供給路側の第2部屋2052とに仕切られている。そして、第1の部屋2051には、第2の部屋2052側に付勢する付勢部材(例えばバネ)2054が設けられている。
ポンプ205の動作としては、吸引動作と送り出し動作とがある。吸引動作では、第1の部屋2051内の減圧が行なわれることで、インクカートリッジ202からインクが吸引される。送り出し動作では、第1の部屋2051内の減圧の解除(大気解放)が行なわれることで、付勢部材2054の付勢圧により、下流側へインクが送り出される。送り出されたインクが、インクバッファ203に蓄えられる。
なお、インク供給装置210は上記の装置に限らず、他種の装置が採用されても良い。例えば、本出願人の別の出願(特願2008−222047号(本出願時点では未公開))に開示されている液体供給装置の一実施形態が適用されたインク供給装置が採用されても良い。
自己封止弁206よりもインクカートリッジ202側に、インクバッファ203が設けられる。インクバッファ203は、ヘッド201に供給されるインクを蓄えるためのバッファである。インクバッファ203に蓄えられている。図2にグレーで示す部分、すなわち、ヘッド201内のインク、インクバッファ203内のインク、自己封止弁206におけるインク、及び、ヘッド201とインクバッファ203との間の経路213内のインクの総量が、次パス印字(次の1パスでの印字)で必要とされるインクの量以上である。それが実現されるよう、インクバッファ203の容積や経路213の容積が定義されている。なお、インクバッファ203に代えて、経路213がより長くされる等の方法が採られても良い。また、インクバッファ203の容量は、少なくとも一所定単位の液体吐出が可能なだけの容量である。
制御部111は、例えば、プロセッサやメモリ等を備えた回路基板であっても良いし、プロセッサであっても良い。制御部111は、ヘッド波形データ生成部1111、インク検出波形データ生成部1112、インク供給制御部1113及び印刷処理制御部114を有し、インク消費量カウント値1115及びバッファ閾値1116を管理する。
ヘッド波形データ生成部1111は、ヘッド波形データを生成し、そのデータをヘッド波形生成回路1121に送信する。
インク検出波形データ生成部1112は、インク検出波形データを生成し、そのデータをインク検出波形生成回路1122に送信する。
インク供給制御部1113は、インク供給装置210の動作、例えばポンプ205の動作を制御する。
印刷処理制御部1114は、生成部1111、1112、及びインク供給制御部1113の動作を制御する。
インク消費量カウント値1115は、ヘッド201から吐出されたインク滴の数を表すカウント値である。この値1115は、インクバッファ203にインクが供給された場合に、制御部111によってリセットされる。
バッファ閾値1116は、インクバッファ203に蓄えられているインクの量の下限を表す値である。バッファ閾値116は、カウント値1115と比較される。
以上の制御部111は、第1動作と第2動作とを行わせる。第1動作は、ヘッド波形の生成と次パス印字とを含む。第2動作は、ポンプ205によるインクの供給とインク検出波形の生成とインク消費状態の検出とを含む。制御部111は、第1動作を行わせている間に、第2動作を行わせる。
以上の構成により、1パスでの印字を行っている間に、インクカートリッジ202のインク消費状態の検出を行なうことができ、且つ、次パス印字が開始される前に、その次のパスでの印字に必要なインクを蓄えることができる。故に、複数のパスでの印字を必要とする印刷処理(例えば1ページの印刷の処理)に要する時間を短縮でき、且つ、印字中にインクが枯渇してしまうことを防ぐことができる。
印刷処理に要する時間の短縮は、縦に並んだ図3Aと図3Bを比較からわかる。
図3Aは、図1Bと同じ図面であり、図3Bとの比較のために用意された従来の形態の図である。図3Bは、本実施形態での1パス印字処理とインク消費状態検出とのタイミングチャートを示す。
図3Aと図3Bとの比較によれば、インク消費状態の検出が終了する前に(時点T2の前に)、次パス印字が開始され(時点T4)、その次パス印字の間に、インク消費状態の検出が終了する(時点T2)。このため、前パス印字の終了から次パス印字の開始までの時間(印刷開始処理中時間)が、図3Aに示す時点T1と時点T3との間の時間から、図3Bに示す時点T1と時点T4との間の時間に短縮される。つまり、印刷開始処理中時間が、時点T4と時点T3との時間分短縮される。
また、次パス印字の間に、その次のパスでの印字のための、インクバッファ203へのインクの供給が、終了する。このため、その次のパスでの印字において、インクが枯渇してインク抜けが生じる可能性を低減することができる。
図4は、本実施形態で行なわれる印刷処理の流れを示す。この印刷処理は、1パスでの印字に関わる処理である。
前述したように、第1動作が行われている間に、第2動作が行われる。従って、第1動作と第2動作が並行して行われることになる。
まず、第1動作に関わるステップ401〜403を説明する。
ステップ401で、印刷処理制御部1114が、ヘッド波形データ生成部1111に、ヘッド波形データを生成させる。ヘッド波形データ生成部1111は、そのデータをヘッド波形生成回路1121に出力する。
ステップ402で、ヘッド波形生成回路1121が、ヘッド波形データを基にヘッド波形を生成し、その波形をヘッド駆動回路113に送信する。
ステップ403で、ヘッド駆動回路113が、その波形を基にヘッド201を駆動する。
次に、第2動作に関わるステップ411〜ステップ411を説明する。
ステップ411で、印刷処理制御部1114が、インク消費量カウント値1115がバッファ閾値1116を超えているか否かの判断を行なう。インク消費量カウント値1115がバッファ閾値1116を超えていると、多くのインクが消費されたということであるため、次パス印字に必要なインクが保証できないおそれがある。このため、その判断の結果が肯定的の場合に、ステップ412〜415が行われ、その判断の結果が否定的の場合に、ステップ412〜415がスキップされる。
ステップ412で、印刷処理制御部114が、インクバッファ203へのインク供給をインク供給制御部113に行わせる。インク供給制御部113は、ポンプ205を動作させて、インクカートリッジ202内のインクをインクバッファ203に供給する。なお、その際、インク供給制御部113は、ポンプ205によるインクの供給を行う前に、ポンプ205を動作させる動作量を計算し、計算された動作量でポンプ205を動作させることができる。例えば、インク供給制御部113は、インク消費量カウント値1115とバッファ閾値1116との差分を計算し、計算された差分を基に、ポンプ205の動作量を計算する。その差分が小さければ、動作量が少なく、その差分が大きければ、動作量が大きくなる。
ステップ413で、印刷処理制御部1114が、インク検出波形データ生成部1112に、インク検出波形データを生成させる。インク検出波形データ生成部1112は、そのデータをインク検出波形生成回路1122に出力する。
ステップ414で、インク検出波形生成回路1122が、インク検出波形データを基にインク検出波形を生成し、その波形をインク検出回路114に送信する。
ステップ415で、インク検出回路114が、その波形に従い、インクカートリッジ202内の圧電素子を駆動し、この駆動によっておきる共振を検出し、共振の検出に基づいて、インクカートリッジ202内のインクの有無をインク消費状態として検出する。インク検出回路114は、インク消費状態の検出結果を制御部111に通知する。制御部111は、そのインク消費状態検出の間に行われている印字の次のパスでの印字が可能か否かを、そのインク消費状態検出の結果に基づいて判断する(次のパスの印字の分のインクは、そのインク消費状態検出と同じ第2動作で供給されるので、供給動作が完了してもインクがインクカートリッジ202内に残っているならば、次のパスではインク枯渇が生じないことが保証される)。その判断の結果が否定的であれば、制御部111は、所定のエラー処理を行なうことができる(例えば現在のパスの印字が終わったタイミングで印刷を中断してエラーメッセージを出力することができる)。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、液体吐出装置は、インクジェットプリンターに限定されず、インク以外の液体を吐出するその他の液体吐出装置であっても良い。つまり、印刷に限らない他の記録を行う液体吐出装置であっても良い。ここで、「記録」は、印刷による記録以外に、例えば所定の特性を有する材料を含む液体を、被記録媒体としての回路基板上に吐出して配線パターンや画素などを描画する記録をも含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料が分散または溶解された液体を吐出する液体吐出装置であっても良い。
110…インクジェットプリンター 1121…ヘッド波形生成回路 1122…インク検出波形生成回路

Claims (4)

  1. 所定単位の記録において繰り返し液体を吐出する吐出部と、
    前記吐出部に供給する液体を蓄える第1貯留部と、
    前記第1貯留部に供給する液体を蓄える第2貯留部と、
    前記第2貯留部から前記第1貯留部に液体を供給するためのポンプと、
    前記吐出部に液体を吐出させる吐出信号を生成する第1生成部と、
    前記第2貯留部の液体を検出するための検出信号を生成する第2生成部と、
    前記第1生成部による吐出信号の生成と前記吐出部による次の所定単位の記録における吐出とを含む第1動作と、前記ポンプによる液体の供給と前記第2生成部による検出信号の生成と前記第2貯留部の液体の検出とを含む第2動作とを並行して行わせ、前記第2貯留部の液体の検出中に行われている所定単位の記録の次の所定単位の記録における吐出が可能か否かを、前記第2貯留部の液体の検出結果に基づいて判断する制御部と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第2動作における前記第2貯留部の液体の検出は、前記検出信号を供給した事に対する反応に基づいて、前記第2貯留部の液体が、所定量以上残っているか否かを検出する、
    請求項1記載の液体吐出装置。
  3. 前記第2貯留部は、少なくとも一所定単位の記録に必要な液体吐出が可能なだけの液体容量を持つ、
    請求項1又は2記載の液体吐出装置。
  4. 前記第2動作は、前記ポンプによる液体の供給を行う前に、前記ポンプを動作させる動作量を計算することを含む、
    請求項1ないしのうちのいずれかに記載の液体吐出装置。
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