JP5400534B2 - 排熱回収タービンシステム - Google Patents

排熱回収タービンシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5400534B2
JP5400534B2 JP2009193695A JP2009193695A JP5400534B2 JP 5400534 B2 JP5400534 B2 JP 5400534B2 JP 2009193695 A JP2009193695 A JP 2009193695A JP 2009193695 A JP2009193695 A JP 2009193695A JP 5400534 B2 JP5400534 B2 JP 5400534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
hfe
working medium
exhaust heat
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009193695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010164043A (ja
Inventor
誠二 山下
大祐 仮屋
直樹 三宅
元 清水
雄志 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2009193695A priority Critical patent/JP5400534B2/ja
Priority to PCT/JP2010/004576 priority patent/WO2011024375A1/ja
Priority to KR1020127003197A priority patent/KR101317038B1/ko
Priority to CN2010800352180A priority patent/CN102472122A/zh
Priority to TW099125250A priority patent/TWI443255B/zh
Publication of JP2010164043A publication Critical patent/JP2010164043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5400534B2 publication Critical patent/JP5400534B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

本発明は、環境性および取扱性に優れた代替フロンを主媒体とする作動媒体で動作する排熱回収タービンシステムに関する。
近年、製鉄所や窯業などの製造過程で発生する100℃未満の温排水のような排熱を熱源とする排熱回収タービンシステムは、作動媒体として水以外の低沸点の媒体を用いることで、省エネルギーと併せて温暖化ガス削減を図るものとして注目されている。このようなタービンシステムでは、自然媒体であるアンモニアや、炭化水素、水よりも沸点が低い、代替フロンとしてのクロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)およびハイドロフルオロカーボン(HFC)などが、作動媒体として使用されている(特許文献1)。
特開2002−161716
しかしながら、前記作動媒体のうち、自然媒体であるアンモニアや炭化水素は毒性や可燃性の点でその取扱いが難しい。また、合成媒体であるクロロフルオロカーボン(CFC)およびハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)はオゾン層を破壊し、地球温暖化係数(GWP)も大きいなど環境性の点からその使用が難しい。ハイドロフルオロカーボン(HFC)はオゾン破壊係数(ODP)がゼロで、オゾン層を破壊しないものの、地球温暖化係数がやや大きい。そこで、オゾン破壊係数(ODP)がゼロであることに加えて、地球温暖化係数もさらに小さい、環境性の点でもより優れた媒体が要望されている。
そこで、本件発明者らが鋭意検討した結果、まず、ハイドロフルオロエーテル(HFE)を見い出した。このHFEは、住友スリーエム社から商品名ノベック7000として販売されているもの等があり、半導体や電子部品の洗浄用として専ら使用されており、これら用途に適した特性を有している。排熱回収タービンシステムは、半導体や電子部品の製造とはまったく異なる分野ではあるが、沸点や蒸発潜熱、さらには取扱い性、毒性等の観点から、HFEが排熱回収タービンシステムにも適合した媒体であることを見い出した。HFEは潤滑性に乏しいが、これに潤滑油を混合することにより、容易に潤滑性を付与できることも判明した。さらに、沸点や蒸発潜熱等でHFEに近い特性を持つフッ化アルコールも排熱回収タービンシステムに適合することが見い出された。
本発明は上記の研究を踏まえてなされたもので、環境性に優れ、かつ取扱性のよい代替フロンを主媒体として含む作動媒体で動作する排熱回収タービンシステムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る排熱回収タービンシステムは、作動媒体により駆動されるタービンと、外部の熱源からの排熱との熱交換により前記作動媒体を蒸気化して前記タービンに供給する蒸発器と、前記タービンを通過した作動媒体を液化する凝縮器とを備え、前記作動媒体が、ハイドロフルオロエーテル(HFE)およびフッ化アルコールの一群から選択された化合物を主媒体として含む。
この構成によれば、HFEおよび3FEの一群から選択された化合物は常圧での沸点が概して低いので、これを主媒体として含む作動媒体は、蒸発器で熱源からの排熱との熱交換により容易に蒸気化できる。加えて、これらの化合物はオゾン破壊係数がゼロで、かつ地球温暖化係数も小さいことから、環境負荷が少なくて環境性に優れ、毒性も弱いから取扱性もよい。
本発明において、前記主媒体は、常圧における沸点(以下、単に「沸点」という場合、常圧での沸点を指す。)が−24〜60℃のHFEであるのが好ましい。このように、前記主媒体の沸点が−24〜60℃であることで、熱源から回収される通常の排熱レベルのみで主媒体を容易に蒸気化できる。
本発明において、前記主媒体であるHFEの常圧における沸点が30℃を超えているのが好ましい。
このように、HFEの沸点が30℃を超えていると、凝縮器において、常温(約15〜30℃)の水で容易に液化できるので、システムが簡略化される。
本発明において、前記主媒体は、炭素数が2〜4のHFEであるのが好ましい。HFEの炭素数が2〜4であると、常圧での沸点が水よりも低いので、熱源からの排熱が温水である場合、この温水との熱交換により前記HFEを容易に蒸気化させることができる。このようなHFEとして、例えば、C37OCH3(HFE7000)、C49OCH3(HFE7100)、C49OC25(HFE7200)およびC613OCH3(HFE7300)がある。HFEは、CHF2−CF2−O−CH2−CF3(HFE-S7)であってもよい。
本発明において、前記作動媒体は前記主媒体に、この主媒体と相溶性のある潤滑油、例えばフッ素油が混合されたものであるのが好ましい。こうすることで、主媒体自身が潤滑性を備えない場合であっても、主媒体に混合される潤滑油によって潤滑性を保持させることができるので、回転機械であるタービンに好適である。また、フッ素油からなる潤滑油が主媒体と相溶性があるので、蒸発器の液相で作動媒体の主媒体と潤滑油とが分離しにくく、蒸発器の液相の下部の任意個所から潤滑油濃度が一定の作動媒体を取り出して、例えばタービンの潤滑対象部分の潤滑に使用できる。
本発明において、さらに、潤滑油を含む作動媒体を軸受に供給する供給通路を備えているのが望ましい。これにより、潤滑性のある作動媒体は、タービン駆動のために使用される一方で、前記供給通路からタービンの軸受に対して直接供給されるので、別途、潤滑油のみの供給手段を設けることなく、軸受を良好に潤滑できる。
この発明において、前記タービンの軸受に潤滑油を供給する潤滑系統と、前記タービンの回転軸の外周における前記軸受とタービンとの間をシールするシール部とを備え、前記潤滑系統が潤滑油を前記軸受に噴射する噴射部を有するのが望ましい。このようにすることで、軸受に対して噴射部から潤滑油を加圧状態で大量に強制的に噴射できるので、高速回転が必要で軸受の発熱が大きい場合にも、軸受の効果的な潤滑および冷却が可能になる。また、軸受とタービンとの間をシール部でシールしているから、潤滑油がタービン側に漏れ出るおそれがないので、高い歩留まりで潤滑油を回収できるとともに、潤滑油がタービンの作動媒体に混入してタービンの熱効率を下げるのを回避できる。
この発明において、前記タービンの軸受が、グリースを封入したグリース潤滑型であるのが望ましい。このようにすることで、噴射ポンプのような補機類が不要となり、グリース寿命のある限りメンテナンスが不要となる。
本発明によれば、HFEおよびフッ化アルコールの一群から選択された化合物は常圧での沸点が概して低いので、これを主媒体として含む作動媒体は、蒸発器で熱源からの排熱との熱交換により容易に蒸気化し、タービン通過後には凝縮器で容易に液化される。しかも、これらの化合物はオゾン破壊係数がゼロで、かつ地球温暖化係数も小さいことから、環境負荷が少なくて環境性に優れ、毒性も弱いから取扱性もよい。
本発明の第1実施形態にかかる排熱回収タービンシステムを示す概略構成図である。 本発明で用いる主媒体と他の媒体との特性比較表である。 本発明の第2実施形態にかかる排熱回収タービンシステムを示す概略構成図である。 噴射部の詳細を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる排熱回収タービンシステムを示す概略構成図である。 図5の軸受の詳細を示す縦断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の第1実施形態にかかる排熱回収タービンシステムの概略構成を示す。同図に示す排熱回収タービンシステムは、発電機10とこれを駆動するタービン13とを有するタービン発電ユニットUを備え、タービン13を回転駆動させる作動媒体Mを循環させる媒体通路30に、流下液膜式の蒸発器16、凝縮器17および媒体送給ポンプ18が設けられている。
発電機10は、発電機ロータ11と発電機ステータ12とを有し、その両端にタービン13,13が配置され、前記発電機ロータ11とタービン13,13とが単一の回転軸21で連結されている。この回転軸21は、発電機10と2つのタービン13,13との間に配置された2つの軸受19,19により回転自在に支持され、これら各軸受19の下方には油槽25が設けられている。2つのタービン13,13は互いに反対向きに配置されて、いわゆる鏡像型となっており、これによって、両タービン13,13に作用する軸推力が相殺されて、スラスト軸受を省略もしくは簡便化している。したがって、各軸受19は、回転軸21の主としてラジアル荷重を負担する。
熱源15は、例えば、製鉄所や窯業などの製造過程で多量に発生する温水等の排熱である。この熱源15から導出された温水は、加熱流体供給通路15aを通って蒸発器16内の伝熱管16aに導入されたのち、伝熱管16aから加熱流体回収通路15bを通って熱源15側へ戻される。
蒸発器16は、伝熱管16aを通る温水との熱交換、つまり、熱源15の排熱との熱交換により作動媒体Mを蒸気化し、気相となった作動媒体Mを、気相媒体送給路30aを経由して前記タービン発電ユニットUに供給する。蒸発器16には、蒸発器16の下部と上部との間を連通するように配置した循環通路29に循環ポンプ27が設けられ、この循環ポンプ27により蒸発器16の下部から取り出した液相の作動媒体Mを、蒸発器16内の部に配置した噴射管26の噴出口から蒸発器16内部にシャワー状に噴出して伝熱管16aに噴き付けることにより、熱交換を促進させる。
タービン発電ユニットUのタービン13を回転駆動させたのちの作動媒体Mは、気相媒体回収路30bを経由して凝縮器17に送られる。凝縮器17は、内部に冷却媒体Cの配
管を通した公知の構造のものであり、気相の作動媒体Mを冷却媒体Cによって冷却することにより液化させる。
凝縮器17で液化された作動媒体Mは、液相媒体送給路30cを通る際に、この液相媒体送給路30cに設置された媒体送給ポンプ18により昇圧されて蒸発器16に供給される。前記気相媒体送給路30a、気相媒体回収路30bおよび液相媒体送給路30cにより、循環経路である媒体通路30が形成されている。
各軸受19の下方には油槽25が設けられている。他方、前記循環ポンプ27の出口側には循環通路29から分岐する供給通路20が形成され、この供給通路20から循環ポンプ27により蒸発器16の下部から取り出した液相の作動媒体Mの一部が、各軸受19の下方の油槽25へ供給される。したがって、高圧の作動媒体Mが油槽25から軸受19に供給されて、潤滑が円滑になされる。また、前記供給通路20にはオリフィス等の絞りもしくは減圧弁からなる減圧器28が設けられており、減圧によって液相の作動媒体Mの一部を蒸発させることにより、潤滑油濃度を向上させるとともに、蒸発潜熱で作動媒体Mの温度を低下させている。
各軸受19と凝縮器17との間、具体的には各油槽25と前記凝縮器17の入口との間は、軸受19から排出される液相の作動媒体Mを凝縮器17に戻す戻し通路23によって接続されている。この戻し通路23から凝縮器17に戻された液相の作動媒体Mは、気相媒体回収路30bを通った作動媒体Mに、凝縮器17内で合流する。
前記作動媒体Mの主媒体としては、例えば、HFE(ハイドロフルオロエーテル)、つまり、一般式Cn2n+1−O−Cm2m+1のHを一部Fで置換したもの、またはフッ化アルコール、つまり、Cn2n+1−OHのOH以外のHを一部Fで置換したものを用いる。
主媒体としては、炭素Cの数が2〜4であるHFEが好ましい。HFEの炭素数が2〜4であると、常圧での沸点が水よりも低いので、熱源15からの排熱が100℃以下の温水であっても、この温水との熱交換により前記HFEを容易に蒸気化させることができる。
前記主媒体は、沸点が−24〜60℃、より望ましくは30℃を越え60℃以下のものが好ましい。沸点が60℃以下であれば、熱源15から回収される比較的低温の排熱を利用して主媒体を蒸気化できる。30℃を越えていれば、常圧(大気圧)、常温(約15〜30℃)の水で凝縮できて容易に液化可能となり、システムの簡略化が図れる。
沸点が−24〜60℃の条件を満足するHFEとして、例えばC37OCH3(HFE7000)やCHF2−CF2−O−CH2−CF3がある。C37OCH3(HFE7000)の具体例として、住友スリーエム社の商品名ノベック7000(沸点34℃)があり、CHF2−CF2−O−CH2−CF3の具体例として、ダイキン工業株式会社の商品名HFE−S7および旭硝子社の商品名アサヒクリンAE−3000(ともに、沸点56.7℃、ODP=0、GWP=870)がある。さらに、炭素数が2のCF3OCH3(HFE−143mc、沸点−24℃)、炭素数が3のCF3CF2OCH3(HFE−245mc、沸点5.5℃)、およびCHF2CF2OCH3(HFE−254pc、沸点37.2℃)、炭素数が4のCHFCFOCH2CF3(HFE−347pc−f、沸点56℃)、(CF3) 2CFOCH3(HFE−347mmy, 沸点29.4℃)、およびCF3CF2CF2OCH3(HFE−347mcc、沸点34.2℃)がある。
この他、主媒体の沸点が60℃を超え、また、炭素Cの数が5〜7個である場合であっ
ても、前記熱源15からの排熱温度が主媒体の沸点を上回る場合には使用できる。このような主媒体として、沸点61℃のC49OCH3(HFE7100),76℃のC49OC25(HFE7200)および98℃のC613OCH3(HFE7300)がある。
主媒体としては、前述のとおり、フッ化アルコールも使用でき、例えば、一般式Cn2n1−OHのOH以外のHを一部Fで置換した3FE(3フッ化アルコール)が好ましい。3FEは常圧での沸点が74℃で、弱い可燃性があるものの、オゾン破壊係数ODPがゼロで、地球温暖化係数GWPも小さい。
このように、本発明では、主媒体として、オゾン破壊係数ODPがゼロで、かつ地球温暖化係数GWPも小さいことから環境負荷が少なくて環境性に優れ、毒性がないから取扱性もよい媒体を用いるので、蒸発器16で排熱との熱交換により容易に蒸気化し、しかもタービン13を通過後には凝縮器17で容易に液化させることができる。
ここで、前記HFE(ハイドロフルオロエーテル)で代表される媒体が排熱回収タービンシステムの主媒体として適している理由を、図2に示す媒体の特性比較表を参照しながら説明する。図2には、CFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)、HFEおよび3FE(3フッ化アルコール)を例示した。
この特性比較表から明らかなように、HFE7000〜7300は、いずれもエーテル化合物中の酸素Oの存在により大気中で分解し、オゾン破壊係数ODP=0であるためオゾン層を破壊しないうえ、地球温暖化係数GWPも370以下であるため、環境性に優れており、毒性もない。したがって、総合評価から明らかなように、主媒体として優れている(◎印または○印)このうち、HFE7000は沸点60℃以下であるから、蒸気化し易い点で極めて優れている(◎印)。3FEは、前述のとおり、オゾン破壊係数ODP=0、地球温暖化係数GWP=57と環境性に優れているが、弱い可燃性があって取扱いに注意を要するので、総合評価はHFEよりも若干低い(〇印)。これに対し、CFC、HCFCは環境性および毒性の点で劣っている(×印)。HFCは、環境性は比較的良好であるが、毒性があるので、総合評価はHFEよりも低い(△印)。
その他に、比較表に例示しないが、HFEと同様に環境性に優れた媒体としてHFO(ハイドロフルオロオレフィン)があり、これも主媒体として使用できる。HFOとして、例えばHFO-1234yf(化学式CF3CF=CH2)がある。
ところで、主媒体として用いるHFEは、温暖化係数が小さく、オゾン層を破壊することがない優れた媒体である反面、潤滑性を有しない。そこで、この実施形態では、HFEにフッ素油からなる潤滑油を混合することで、作動媒体Mに潤滑性を与えている。
主媒体に混合される潤滑油としては、潤滑油の基油もしくは添加物の末端が一部もしくは全部、フッ素で封鎖された重合構造の、つぎの化学式で示されるフッ素油などが挙げられている。
Figure 0005400534
もしくは、
Figure 0005400534
前者には、例えばデュポン社製の商品名クライトックスがある。このフッ素油は、前記したHFEのような主媒体との相溶性が良好なもので、液相状態で主媒体とフッ素油が分離しない。
上記構成にかかる排熱回収タービンシステムの動作について図1を参照しながら説明する。熱源15から排熱として導出された温水が、加熱流体供給通路15aから蒸発器16に導入され、蒸発器16内の作動媒体Mが、導入された温水との熱交換により、つまり、熱源15からの受熱により蒸気化されて、例えば4気圧程度の高圧の気相となる。一方、潤滑油は蒸発しにくいので、蒸発器16の下部に高い潤滑油濃度で液相の作動媒体Mとして残る。
気相となった作動媒体Mは、蒸発器16の上部から取り出され、気相媒体送給路30aを通ってタービン発電ユニットUの一対のタービン13,13に供給され、両タービン13,13を駆動する。これにより、タービン13と回転軸21で連結された発電機10が駆動されて発電が行われる。タービン13でエネルギを放出した作動媒体Mは気相媒体回収路30bを通って凝縮器17に入り、冷却媒体Cとの熱交換によって冷却されて凝縮される。こうして、液相となった作動媒体Mが液相媒体送給路30cを通り、媒体送給ポンプ18により昇圧されて蒸発器16へ戻る。
一方、前記蒸発器16の下部に残された潤滑油濃度の高い液相の作動媒体Mは、供給通路20によりタービン発電ユニットUの軸受19の油槽25に供給される。その際、作動媒体Mは、供給通路20に設けた減圧器28により冷却される。この実施形態における供給通路20に、減圧器28に代えて、または減圧器28に加えて、冷却器を設けてもよい。循環通路29の循環ポンプ27出口側から油槽25に供給された液相の作動媒体Mは、潤滑油を多量に含んだ潤滑油濃度の高い作動媒体であり、タービン発電機の回転時、軸受19は常時、この潤滑油濃度の高い液相の作動媒体Mにより良好に潤滑される。このように、潤滑油濃度が高い作動媒体Mにより軸受19を潤滑できるので、潤滑性を高めるために大量の潤滑油を作動媒体に混合する必要がないから、蒸発器16や凝縮器17の伝熱性を阻害することもない。
油槽25には軸受19の潤滑に必要な量の作動媒体Mがあれば足り、余剰分は油槽25から戻り通路23に排出され、この戻り通路23から前記凝縮器17へ戻される。したがって、作動媒体Mが系外へ排出されて周辺環境に影響を及ぼすことはなく、閉鎖系システムの中で循環して利用される。作動媒体Mは、軸受19での昇温により一部が気相となることがあり、その場合は、液相と気相が混じった作動媒体Mが戻り通路23を通って凝縮器17に入る。ここで、凝縮器17の入口は常圧程度であるから、若干高圧となっている油槽25から凝縮器17に円滑に作動媒体Mが回収される。特に、この実施形態の場合、
循環ポンプ27が蒸発器16内の液位に応じて流量が変動する媒体送給ポンプ18とは異なり、流量一定で運転されるので、この循環ポンプ27の出口から分岐した供給通路20から潤滑油濃度の濃い液相の作動媒体Mを軸受19に安定した量で供給することができる利点がある。なお、戻り通路23の下流端は、凝縮器17の入口に代えて媒体回収路30bに接続してもよい。
また、この実施形態では、供給通路20に設けた減圧器28により、作動媒体Mの一部が蒸発して作動媒体Mの潤滑油濃度が高められ、かつ蒸発潜熱による温度低下によって作動媒体M中の潤滑油の粘度が上がるので、良好な潤滑性能が維持される。
以上のように、潤滑性のある作動媒体Mは、タービン駆動のために使用される一方で、前記供給通路20からタービン13の軸受19に対して直接供給されるので、軸受19が良好に潤滑される。
なお、上記実施形態ではタービン13により発電機10を駆動しているが、タービン13によりプラント類のポンプのような他の負荷を駆動するシステムにも、本発明を適用できる。
図3は本発明の第2実施形態にかかる排熱回収タービンシステムを示す。この第2実施形態において、図1に示す第1実施形態と同一部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。前記第1実施形態では、図1に示したように、潤滑油Lが混入された作動媒体Mをタービン13の軸受19に供給する供給通路20を備えているのに対し、図3の第2実施形態では、潤滑油を含まない作動媒体M1を用い、前記供給通路20に代えて、タービン13の軸受19に潤滑油Lを貯留する潤滑系統40を新たに設けている。この潤滑系統40は、潤滑油Lを貯留する潤滑油溜まり41と、この潤滑油溜まり41と軸受19,19に潤滑油Lを噴射する噴射部33との間を接続する潤滑油供給通路42と、潤滑油Lを加圧して噴射部33に送る噴射ポンプ43とを有している。噴射部33から軸受19,19に噴射された潤滑油Lは戻し通路35により潤滑油溜まり41に戻され、繰り返して利用されるようになっている。
図4は噴射部33の詳細を示す。同図に示すように、左右一対の軸受19、19の間に、回転軸21に固定された内輪間座36と、ハウジングHに固定された外輪間座37とが配置されており、外輪間座37に噴射ノズル38が設けられている。この噴射ノズル38は、中央の流入口38aと、流入口38aから分岐して左右の軸受19、19に向かう噴射通路38bとを有し、噴射通路38bの先端は、軸受19の内輪19aと外輪19bとの間の軸受空間19cに向けられており、この軸受空間19cを通して転動体19dに潤滑油Lが吹き付けられる。ハウジングHには、潤滑油Lを噴射部33に供給する潤滑油供給通路42の下流部と、潤滑油Lの戻し通路35の上流部とが形成されている。前記噴射ノズル38は、各軸受19、19ごとに1〜2本設けられる。
タービン13の回転軸14の外周における軸受19とタービン13との間に、両者19,13間をシールするシール部39が設けられ、同様に、発電機10(図3)のロータ11の外周における軸受19と発電機10との間にもシール部39が設けられている。シール部39は、ハウジングHに固定されて回転軸14の外周面との間にラビリンスシールを形成するシールリングにより構成されている。
この第2実施形態の場合、図3に示すように、潤滑油溜まり41からの潤滑油Lは潤滑油供給通路42を通って噴射部33から高速の噴流として噴射され、軸受19、19の潤滑が行われる。したがって、高速回転が必要で軸受の発熱が大きい場合にも、軸受19を効果的に潤滑し、かつ冷却できる。また、軸受19の両側にシール部39,39を設けた
ことで、軸受19の潤滑に用いる潤滑油Lがタービン13側およびロータ11側に漏れ出るおそれがなく、高い歩留まりで潤滑油Lの回収ができる。さらに、潤滑油Lがタービン13の作動媒体Mに混入してタービン13の熱効率を下げるのを回避できる。
図5は本発明の第3実施形態にかかる排熱回収タービンシステムを示す。この第3実施形態では、タービン13の軸受19に代えて、グリースGを封入したグリース潤滑型の軸受19Bを用いている。
図6は軸受19Bの詳細を示す。同図に示すように、この軸受19Bは軸受外輪19Baと軸受内輪19Bbとの間に転動体19Bdが保持器19Bcにより転動可能に保持され、前記保持器19Bcの軸方向外側に一対の封止板19Be,19Beが設けられている。封止板19Beの上端は前記軸受外輪19Baの内周面に設けた溝に係合し、封止板19Beの下端は、回転軸21と一体に回転する軸受内輪19Bbの回転に支障がない程度に、僅かな隙間hを残して軸受内輪19Bbの外周面に近接している。前記軸受外輪19Ba、軸受内輪19Bbおよび一対の封止板19Be,19Beで囲まれた軸受空間内にゲル状のグリースGが封入され、転動体19Bdは常にグリースGに浸漬された状態となっている。グリースGは一定の粘度を保有し、かつその表面張力により、前記隙間hから外部へ漏れ出るおそれがなく、軸受19BはグリースGの潤滑特性などの寿命がある限り、常に安定して潤滑される。
軸受19Bは図4に示した第2実施形態と同様に2つ並べてもよい。また、前記第2実施形態と同様に、図5の軸受19Bと、タービン13および発電機10との間をシールするシール部を設けて、グリースGがタービン13側や発電機10側に漏れ出ないようにしてもよい。
この第3実施形態の場合、第1実施形態で用いた供給通路20や、第2実施形態で用いた潤滑油供給通路42および噴射ポンプ43のような補機類が不要となるため、構造の簡素化が図れて、グリース寿命のある限りメンテナンスも不要となる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。したがって、そのような変更および修正は、添付の特許請求の範囲から定まるこの発明の範囲内のものと解釈される。
C 冷却媒体
G グリース
M 作動媒体
L 潤滑油
U タービン発電ユニット
10 発電機
13 タービン
15 熱源
16 蒸発器
16a 伝熱管
17 凝縮器
18 媒体送給ポンプ
19 軸受
19B グリース封入型軸受
20 供給通路
26 噴射管
27 循環ポンプ
28 減圧器
29 循環通路
30 媒体通路
30a 気相媒体送給路
30b 気相媒体回収路
30c 液相媒体送給路
35 戻し通路
39 シール部
40 潤滑系統
41 潤滑油溜まり
42 潤滑油供給通路
43 噴射ポンプ

Claims (7)

  1. 作動媒体により駆動されるタービンと、
    外部の熱源からの排熱との熱交換により前記作動媒体を蒸気化して前記タービンに供給する蒸発器と、前記タービンを通過した作動媒体を液化する凝縮器とを備え、
    前記作動媒体が、ハイドロフルオロエーテル(HFE)およびフッ化アルコールの一群から選択された化合物を主媒体として含み、
    前記作動媒体は、前記主媒体に、この主媒体と相溶性のあるフッ素油からなる潤滑油が混合されたものである排熱回収タービンシステム。
  2. 請求項1において、前記主媒体は、沸点が−24〜60℃のHFEである排熱回収タービンシステム。
  3. 請求項2において、前記主媒体であるHFEの常圧における沸点が30℃を超えている排熱回収タービンシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項において、前記主媒体は、炭素数が2〜4のHFEである排熱回収タービンシステム。
  5. 請求項1において、HFEは、C37OCH3,C49OCH3,C49OC25,およびC613OCH3よりなる群から選択された化合物である排熱回収タービンシステム。
  6. 請求項4において、HFEは、CHF2−CF2−O−CH2−CF3である排熱回収タービンシステム。
  7. 請求項1において、さらに、前記作動媒体を前記タービンの軸受に供給する供給通路を備えている排熱回収タービンシステム。
JP2009193695A 2008-11-20 2009-08-24 排熱回収タービンシステム Expired - Fee Related JP5400534B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009193695A JP5400534B2 (ja) 2008-11-20 2009-08-24 排熱回収タービンシステム
PCT/JP2010/004576 WO2011024375A1 (ja) 2009-08-24 2010-07-14 排熱回収タービンシステム
KR1020127003197A KR101317038B1 (ko) 2009-08-24 2010-07-14 배열회수 터빈 시스템
CN2010800352180A CN102472122A (zh) 2009-08-24 2010-07-14 余热回收涡轮系统
TW099125250A TWI443255B (zh) 2009-08-24 2010-07-29 Exhaust heat recovery turbine system

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008296578 2008-11-20
JP2008296578 2008-11-20
JP2008320969 2008-12-17
JP2008320969 2008-12-17
JP2009193695A JP5400534B2 (ja) 2008-11-20 2009-08-24 排熱回収タービンシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010164043A JP2010164043A (ja) 2010-07-29
JP5400534B2 true JP5400534B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=42580393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009193695A Expired - Fee Related JP5400534B2 (ja) 2008-11-20 2009-08-24 排熱回収タービンシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5400534B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9219404B2 (en) 2010-09-01 2015-12-22 Ihi Corporation Waste heat power generator
IT1406472B1 (it) * 2010-12-22 2014-02-28 Nuovo Pignone Spa Prova per similitudine di prestazione di compressore
JP6074305B2 (ja) * 2013-03-29 2017-02-01 メタウォーター株式会社 バイナリー発電システム
JP2016061237A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社Ihi 廃熱発電装置
KR20180069407A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 한국과학기술연구원 유기랭킨 사이클 시스템
JP7615441B2 (ja) * 2021-04-06 2025-01-17 株式会社アース・テクノ・サポート バイナリー発電システム
JP2023178158A (ja) * 2022-06-03 2023-12-14 株式会社アース・テクノ・サポート バイナリー発電システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2516204B2 (ja) * 1986-12-08 1996-07-24 富士電機株式会社 配管内蔵形発電装置
BRPI0413986A (pt) * 2003-08-27 2006-11-07 Ttl Dynamics Ltd sistema de recuperação de energia, usos de hfe-7100 ou hexano ou água e de um dos alcanos, sistema de geração de energia elétrica, unidade de turbina de afluxo radial, mancal, acoplamento magnético rotativo, método realizado em um sistema de recuperação de energia para extrair energia a apartir de uma fonte de calor residual, método de controle de um sistema de recuperação de energia, e, sistemas de controle programável e de purificação de fluido de trabalho para um sistema de conversão de energia
JP4427364B2 (ja) * 2004-03-19 2010-03-03 株式会社荏原製作所 発電装置
AU2006256540B2 (en) * 2005-06-10 2012-04-26 City University Expander lubrication in vapour power systems
CN101400756B (zh) * 2006-03-14 2015-05-13 旭硝子株式会社 热循环用工作介质、朗肯循环系统、热泵循环系统及制冷循环系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010164043A (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5372660B2 (ja) タービン発電機システム
JP5400534B2 (ja) 排熱回収タービンシステム
CN105462562B (zh) 可用作有机液兰金循环工作流体的氯-和溴-氟烯烃化合物
US20060277910A1 (en) Working medium for cyclic steam processes
JP6213194B2 (ja) 熱エネルギーを機械エネルギーへ変換する方法、有機ランキンサイクル装置、及び作動流体を置換える方法
CN101194084B (zh) 蒸汽动力系统中的膨胀机润滑
CN104745147B (zh) 假共沸混合物的组合物、传热组合物、清洁剂、高温热泵装置及传热方法
CA2823996C (en) Lubrication of volumetrically operating expansion machines
JP2009508978A (ja) Orcプロセスのための作動流体、orcプロセスおよびorc装置
WO2011123592A2 (en) Absorption refrigeration cycles using a lgwp refrigerant
WO2011024375A1 (ja) 排熱回収タービンシステム
US20180320520A1 (en) Apparatus, systems and methods for lubrication of fluid displacement machines
JP6468331B2 (ja) 熱エネルギーを機械エネルギーへ変換する方法、有機ランキンサイクル装置、及び作動流体を置換える方法
JP7615441B2 (ja) バイナリー発電システム
JP2023178158A (ja) バイナリー発電システム
JP7131434B2 (ja) 溶剤組成物、洗浄方法、塗膜付き物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5400534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees