JP5411027B2 - 水分散体 - Google Patents
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Description
このため、ポリオレフィン系樹脂成形物に塗装や接着を行う際は、その表面をクロム酸、火炎、コロナ放電、プラズマ、溶剤等で活性化することにより表面への付着性を改良するといったことが行われてきた。例えば、自動車用バンパーではその表面をトリクロロエタン等のハロゲン系有機溶剤でエッチング処理することにより塗膜との密着性を高めたり、又はコロナ放電処理やプラズマ処理、もしくはオゾン処理等の前処理をした後において、目的の塗装や接着を行うといったことがなされてきた。また、プライマーで成形品等の基材表面を処理する方法がとられており、例えばポリオレフィンにマレイン酸を導入した組成物(特許文献1)、又は塩素化変性ポリオレフィンを主成分とした組成物(特許文献2)といったものも提案されてきた。
しかしながら、これらは水系にするために多量の界面活性剤を使用するため、塗膜の耐水性や基材への密着性が低下したり、表面にブリードアウトしベタツキを発現するという問題を生じる。これらの原因となる界面活性剤の使用量を少なくすると、水系化できない或いは水系樹脂組成物の安定性が悪い等の問題を生じる。また、これらの多くは基材に対して十分な密着性を発現しないという問題もある。
[1] プロピレン系樹脂(A)とアミノ基を含有する有機酸(B)を含むことを特徴とする水分散体。
[2] 前記プロピレン系樹脂(A)がアミノ基を含有する有機酸(B)のアミノ基と反応可能な官能基を有するプロピレン系樹脂を含む[1]に記載の水分散体。
[3] アミノ基を含有する有機酸(B)のアミノ基と反応可能な前記プロピレン系樹脂(A)の官能基が、カルボン酸基、及び/又は無水酸基である[2]に記載の水分散体。
[4]前記プロピレン系樹脂(A)が未変性プロピレン系樹脂(A−1)及び/又は酸あるいは水酸基で変性されたプロピレン系樹脂(A−2)と重合体鎖に結合したカルボン酸またはその塩の基を樹脂1グラム当り
式(1) −C−O−
‖ ・・・(1)
O
で表される基換算で0.05〜5ミリモル当量の濃度で含むプロピレン系樹脂(A−3)を含むことを特徴とする[1]に記載の水分散体。
[5] 前記プロピレン系樹脂(A)と前記アミノ基を含有する有機酸(B)が更に、アニオン型及び/又はノニオン型界面活性剤(C)および水を含有することを特徴とする[1]に記載の水分散体。
[6] 前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して、
前記有機酸(B)の含有量が0.01〜20重量部、前記界面活性剤(C)の含有量が0.5〜40重量部であることを特徴とする請求項5記載の水分散体。
[7] 更に、石油系炭化水素樹脂(D)及び/又はロジン系樹脂(E)及び/又はテルペン系樹脂(F)及び/又ポリエステル樹脂(G)及び/又はアクリル系樹脂(H) 及び/又はウレタン樹脂(I)の水分散体を含有することを特徴とする[5]に記載の水分散体。
[8] 前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して、石油系炭化水素樹脂(D)及び/又はロジン系樹脂(E)及び/又はテルペン系樹脂(F)の含有量が0〜50重量部、ポリエステル(G)及び/又はアクリル系樹脂(H) 及び/又はウレタン樹脂(I)の含有量が0〜80重量部であることを特徴とする[7]に記載の水分散体。
更に、[1]〜[8]のいずれかに記載の水分散体を含有するコート材・プライマー・接着剤・添加剤・バインダー・フィルムである。
本発明のプロピレン系樹脂(A)は、以下に記載する樹脂(A−1)〜(A−3)を含むものである。
本発明に用いられるプロピレン系樹脂としては、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体等のプロピレン骨格を有する樹脂、或いはプロピレンに、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等のα−オレフィンを1種類以上共重合体させた樹脂が挙げられる。
下記(1)〜(3)を満たすプロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体を水系樹脂の材料に用いることで、より接着性に優れる。
このプロピレン・1−ブテン共重合体は、プロピレンおよび1−ブテン以外のオレフィン、たとえばエチレンなどから導かれる構成単位を1−ブテンの含有量以下で含んでもよく、たとえば15モル%以下の量を含んでいてもよい。
(2)135℃、デカリン中で測定される極限粘度が0.1〜12dl/g、好ましくは0.5〜10dl/g、より好ましくは1〜5dl/gである。
(3)ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により求められる分子量分布(Mw/Mn)が、1.0〜3.0の範囲であり、好ましくは1.8〜3.0、より好ましくは1.9〜2.5である。
本発明に用いられる、酸あるいは水酸基で変性されたプロピレン系樹脂(A−2)は、上記記載のプロピレン系樹脂(A−1)単独、又はこれら2種以上の混合物に、以下に記載した酸、或いは水酸基含有共重合性モノマーで変性させて得られるが、一部に変性しないものを含んでも何ら問題ない。
本発明に用いられる重合体鎖に結合したカルボン酸またはその塩の基を樹脂1グラム当り
式(1) −C−O−
‖ ・・・(1)
O
で表される基換算で0.05〜5ミリモル当量の濃度で含むプロピレン系樹脂としては、前記プロピレン系樹脂をアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有ビニル類、無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の無水カルボン酸類で変性されたものが挙げられる。これら酸基は、一部、或いは全部がケン化されていても何ら問題ない。
重合体鎖に結合したカルボン酸またはその塩の基の濃度は、水への分散性の点で0.05〜5ミリモル当量である。
樹脂(A−3)の含有量は水への分散性の点で、樹脂(A)100重量部中0.3〜60重量部、好ましくは0.5〜50重量部である。
本発明に用いられるアミノ基を含有する有機酸(B)は、特に限定されないが、アミノ基の他に、顔料との相溶性が向上するアニオン性基を持つものが好ましい。アニオン性基としては、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、水酸基のいずれかの官能基を持つものが好ましい。
プロピレン系樹脂(A)に含まれるカルボン酸基、及び/又は無水酸基との反応性の観点から、アルキル鎖を持つグリシン、アラニンやアスパラギン酸、グルタミン酸がより好ましい。
本発明に用いられる、アニオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤は、限定なく公知のものが用いられる。
界面活性剤としては、アニオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤をそれぞれ単独で使用することができるし、複数を併用することもできる。
本発明において、前記プロピレン系樹脂(A)及びアミノ基を含有する有機酸(B)からなる樹脂を水に分散する方法は、例えば、特公平7−008933号報、特公平7−096647号報、特公平5−039975号報等に開示される。
本発明において、(C)の使用量は、前記プロピレン系樹脂(A)の固形分100重量部に対して、水への分散性の観点から0.5〜40重量部が好ましく、更に好ましくは1〜30重量部である。
尚、後述する石油系炭化水素樹脂(D)、ロジン系樹脂(E)、テルペン系樹脂(F)、ポリエステル(G)、アクリル系樹脂(H)、ウレタン樹脂(I)の含有量は、前記プロピレン系樹脂(A)の固形分100重量部に対して(D)、(E)、(F)が0〜50重量部であり、(G)、(H)、(I)が0〜80重量部である。また、(D)〜(I)の樹脂は単独で使用しても良く、更に各々の組合せでも構わない。
本発明で用いられる石油系炭化水素樹脂(D)としては、例えば、タールナフサのC5留分を主原料とする脂肪族系石油樹脂、C9留分を主原料とする芳香族系石油樹脂およびそれらの共重合系脂環族である。C5系石油樹脂(ナフサ分解油のC5留分を重合した樹脂)、C9系石油樹脂(ナフサ分解油のC9留分を重合した樹脂)、C5C9共重合石油樹脂(ナフサ分解油のC5留分とC9留分を共重合した樹脂)が挙げられ、タールナフサ留分のスチレン類、インデン類、クマロン、その他ジシクロペンタジエン等を含有しているクマロンインデン系樹脂、ρ−ターシャリブチルフェノールとアセチレンの縮合物に代表されるアルキルフェノール類樹脂、ο−キシレン、ρ−キシレン、m−キシレンをホルマリンと反応させたキシレン系樹脂等も挙げられる。これらは単独または2種類以上で組み合わせて使用することができる。これらの中でも、GPCによる測定で重量平均分子量が1,000〜50,000の石油系炭化水素樹脂が好ましく、なかでも1,500〜30,000が好ましい。また、これらの樹脂に極性基を有するものはさらに好ましい。
本発明で用いられるロジン系樹脂(E)としては、天然ロジン、重合ロジン、マレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸等で変性した変性ロジンが挙げられる。また、ロジン誘導体としては、前記のロジン類のエステル化物、フェノール変性物およびそのエステル化物等が挙げられ、これらの水素添加物も挙げることができる。
本発明で用いられるテルペン系樹脂(F)としては、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ジペンテン、テルペンフェノール、テルペンアルコール、テルペンアルデヒド等からなる樹脂が挙げられ、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ジペンテン等にスチレン等の芳香族モノマーを重合させた芳香族変性のテルペン系樹脂等が挙げられ、これらの水素添加物も挙げることができる。中でもテルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、およびこれらの水素添加物が好ましい。
本発明では、石油系炭化水素樹脂(F)、ロジン系樹脂(G)、テルペン系樹脂(H)を併用して使用することもできる。
ポリエステル(G)
本発明に使用されるポリエステル(G)としては、芳香族系ポリエステル、脂肪族系ポリエステル、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステルなどのポリエステルが挙げられる。これらは、主に酸成分単量体とアルコール成分単量体の重縮合体である。
また、有機溶剤存在下で乳化剤を用いる方法や、乳化剤と溶融混練する方法では、乳化剤の添加量は0.1〜25重量部%の範囲が好ましく、更には0.5〜20重量部%の範囲が好ましい。
ここで用いられる乳化剤は、重合体鎖に結合したカルボン酸を含むプロピレン系樹脂(A)、界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、スルホン酸塩含有のポリエステルなどが挙げられ、これらの2種以上を併用しても構わない。
本発明で用いる溶融混練の手段は公知のいかなるものでも良いが、好適には、ニーダー、バンバリーミキサー、一軸押出機、二軸押出機を例示することができる。
本発明に使用されるアクリル系樹脂(H)は、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマーからなる樹脂であり、これら共重合性モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウロイル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート等の水酸基含有ビニル類、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有ビニル類及びこれらのモノエステル化物、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル類、ビニルイソシアナート、イソプロペニルイソシアナート等のイソシアナート基含有ビニル類、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等の芳香族ビニル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド等のアミド類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジエチルアミノエチル(メタアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N、N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジヒドロキシエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル(メタ)アクリレート類、スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類、モノ(2−メタクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート、モノ(2−アクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート等の不飽和リン酸類、その他アクリロニトリル、メタクリルニトリル、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、エチレン、プロピレン、C4〜C20のα−オレフィン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。また、前記単量体、或いはその共重合体をセグメントに有し、末端にビニル基を有するマクロモノマー類等も使用できる。
また、ここに記載されたメチル(メタ)アクリレートのような記載は、メチルアクリレート及びメチルメタアクリレートを示す。
本発明のα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマーからなる樹脂を合成するのに用いる。
これら重合開始剤の使用量は通常、単量体の総量に対して0.1〜10重量%である。
さらに水への安定性を向上させるために、上記の界面活性剤を使用することができる。
本発明に使用されるウレタン樹脂(I)を構成する成分である、多官能イソシアネート化合物としては、例えばエチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネートなどの各種脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、4,4´−ジシクロヘキシルメタン−ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアネート、2,2−ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナト−n−ブチリデン)ペンタエリスリトール、ダイマ酸ジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、エチルフェニレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3´−ジメチルジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート、ポリメリックMDI、ナフタレントリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4´−トリイソシアネート、ヘキサヒドロジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、などの芳香族ポリイソシアネート、チオジエチルジイソシアネート、チオプロピルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、ジメチルスルフォンジイソシアネート、などの含硫脂肪族イソシアネート、ジフェニルスルフィド−2,4´−ジイソシアネート、ジフェニルスルフィド−4,4´−ジイソシアネート、などの芳香族スルフィド系イソシアネート、ジフェニルジスルフィド−4,4´−ジイソシアネート、2,2´−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5´−ジイソシアネートなどの脂肪族ジスルフィド系イソシアネート、ジフェニルスルホン−4,4´−ジイソシアネート、ジフェニルスルホン−3,3´−ジイソシアネート、などの芳香族スルホン系イソシアネート、4−メチル−3−イソシアナトベンゼンスルホニル−4´−イソシアナトフェノールエステル、などのスルホン酸エステル系イソシアネート、4,4´−ジメチルベンゼンスルホニル−エチレンジアミン−4,4´−ジイソシアネート、4,4´−ジメトキシベンゼンスルホニル−エチレンジアミン−3,3´−ジイソシアネート、などの芳香族スルホン酸アミド系イソシアネート、チオフェン−2,5−ジイソシアネート、1,4−ジチアン−2,5−ジイソシアネートなどの含硫複素環化合物等が挙げられる。
上記のカルボキシル基及び/又はスルホニル基含有化合物を用いる際の好ましい量は、ウレタン樹脂の水分散体の固形分換算における酸価が2〜35KOHmg/g、より好ましくは3〜30KOHmg/gの範囲内である。上記酸価の範囲未満であると、樹脂の機械的安定性が傾向にある。
前記中和剤の使用量は、好ましくは前記カルボキシル基及び/又はスルホニル基を有するポリウレタン樹脂中のカルボキシル基及び/又はスルホニル基1当量に対し、0.5〜3当量、より好ましくは0.7〜1.5当量である。前記範囲未満であると、ウレタン樹脂(I)の水中における安定性が低下する傾向にある。
このようにして得られたウレタン樹脂(I)の水分散体の中でも、破断伸び率が0.1〜800%が好ましい。さらに水への安定性を向上させるために、上記の界面活性剤を使用することができる。
本発明に用いられる硬化剤としては、イソシアナート基が、オキシム類、ラクタム類およびフェノール類等のブロック剤で処理したものが水中に存在するようなタケネートWBシリーズ(三井武田ケミカル(株)製)、エラストロンBNシリーズ(第一工業製薬(株)製)等を用いることができる。
また、メラミン、尿素、ベンゾグアナミンおよびグリコールウリル等の少なくとも1種とホルムアルデヒドとから合成される樹脂であって、たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールおよびイソブタノール等の低級アルコールによってメチロール基の1部または全部をアルキルエーテル化したようなアミノ樹脂も硬化剤として使用することができる。
カルボジイミド樹脂としては、末端にイソシアナート基が2個以上有するイソシアナートをカルボジイミド化触媒等を用いてカルボジイミド化して得る事ができる。また、水系の化合物として使用できるようにするため、分子鎖に親水性を持たせる等で、水溶性或いはエマルションにしたものを用いることができる。
具体的には、日清紡ホールディングスのカルボジライトなどが挙げられる。
本発明の水分散体と活性水素及び/又は水酸基と反応可能な硬化剤とは任意の割合で使用する事ができる。
活性水素及び/又は水酸基と反応可能な硬化剤がイソシアナート基を有する硬化剤である場合の配合割合は、活性水素とイソシアナート基の当量比で0.5:1.0〜1.0:0.5の範囲が好ましく、0.8:1.0〜1.0:0.8の範囲が更に好ましい。
また、活性水素及び/又は水酸基と反応可能な硬化剤がアミノ樹脂である場合は、本発明の水分散体/アミノ樹脂のソリッドの重量比で95/5〜20/80の範囲で用いるのが好ましく、90/10〜60/40の範囲が更に好ましい。
活性水素及び/又は水酸基と反応可能な硬化剤がオキサゾリン化合物である場合は、本発明の水分散体/オキサゾリン化合物のソリッドの重量比で95/5〜20/80の範囲で用いるのが好ましく、90/10〜60/40の範囲が更に好ましい。
上記に記載の硬化剤を混合したものは、そのままでも塗工し硬化させることもできるが、必要に応じて反応性触媒を併用することもできる。
貯蔵安定性
<水分散体単独の安定性>
実施例および比較例で得られた水分散体を、不揮発分30%、室温と40℃、それぞれの条件で1ヶ月静置し、液体の状態を評価した。1ヶ月の経過後、この水分散体について、分離および沈殿がともに確認されなかったものを○、分離及び/又は沈殿の観察されたもので攪拌にて容易に分散できるものを△、分離及び/又は沈殿の観察された攪拌にて容易に分散できないものを×とした。
実施例および比較例で得られた水分散体と酸化チタン顔料(東洋インキ製造株式会社製)を、固形分比:10/90で配合し、不揮発分30%、40℃の条件で攪拌し、1日間後の凝集物の有無を確認した。凝集物の確認は、上記配合物を300メッシュの濾布で濾過し、凝集物量が1.0%未満であるものを○、1.0%〜30%未満であるものを△、30%以上の凝集物が発生したものを×とした。
<水分散体とアクリルエマルションとの配合後の安定性>
実施例および比較例で得られた水分散体とアクリルエマルション(三井化学株式会社製:アルマテックスE198)を、固形分比:50/50で配合し、不揮発分30%、40℃の条件で攪拌し、1日間の凝集物の有無を確認した。凝集物の確認は、上記配合物を300メッシュの濾布で濾過し、凝集物量が1.0%未満であるものを○、1.0%〜30%未満であるものを△、30%以上の凝集物が発生したものを×とした。
塗装ガン(岩田塗装機工業株式会社製ワイダースプレーガン(商品名;W−88−13H5G))を使用し、霧化圧4kg/cm2、ノズル1回転開き、塗装ブース内の温度30℃にて、実施例および比較例で得られた水分散体をスプレーし、糸曳きが発生するか否かを観察し、発生しなかったものを○、1本でも発生したものを×とした。
評価に用いた水分散体は、各実施例、比較例で得られた水分散体の樹脂に対して、濡れ剤としてオルフィンE1010(日信化学工業株式会社製)の50%水溶液を3部添加して調整した。
水分散体を、イソプロピルアルコールで表面を拭いたポリプロピレン製(株式会社プライムポリマー製、製品名:X708)の角板に、乾燥後の膜厚が20μmとなるようにそれぞれ塗布したのち、80℃のオーブンに入れて30分間処理した。この塗膜の上に、白色の上塗り塗料を乾燥後の膜厚が80μmになるように塗布して塗膜を成形し、室温にて10分間放置した後、80℃のオーブンに入れて30分間処理を行い、試験片を作成した。これらの試験片について、24時間後の碁盤目剥離試験、ピール強度の測定と、耐候性試験後の光沢保持率と碁盤目剥離試験と、耐温水性試験後の外観と碁盤目剥離試験を行った。尚、碁盤目剥離試験で剥離するものについてはピール強度の試験を、24時間後のピール強度で800g/cm以上の強度がでなかったものについては、耐候性、耐温水性の各試験を実施しなかった。また、上塗り塗料を塗布しなかった塗膜について、24時間後の碁盤目剥離試験のみ実施した。
水分散体を、イソプロピルアルコールで表面を拭いた公知の電着エポキシ塗料により表面処理(厚さ約20μm)を施した鋼板の電着塗料表面に、乾燥後の膜厚が20μmとなるようにそれぞれ塗布したのち、150℃のオーブンに入れて30分間処理した。この塗膜の上に、白色の上塗り塗料を乾燥後の膜厚が80μmになるように塗布して塗膜を成形し、室温にて10分間放置した後、80℃のオーブンに入れて30分間処理を行い、試験片を作成した。これらの試験片について、24時間後の碁盤目剥離試験を行った。また、上塗り塗料を塗布しなかった塗膜について、24時間後の碁盤目剥離試験を実施した。
水分散体を、アルミ箔に乾燥後の膜厚が3μmとなるようにそれぞれ塗布したのち、100℃のオーブンに入れて10分間処理した。この塗膜の上に、ポリプロピレンフィルムである#500T−T(東セロ株式会社製)をJISZ1707に準拠した方法により、100℃で1秒間、0.098MPaの圧力をかけてヒートシールした。このようにして得た試験片でピール強度を測定した。
水分散体を、PETフィルムに乾燥後の膜厚が3μmとなるようにそれぞれ塗布したのち、100℃のオーブンに入れて10分間処理した。この塗膜の上に、ポリプロピレンフィルムである#500T−T(東セロ株式会社製)をJISZ1707に準拠した方法により、100℃で1秒間、0.098MPaの圧力をかけてヒートシールした。このようにして得た試験片でピール強度を測定した。
JIS−K−5400に記載されている碁盤目剥離試験の方法に準じ、碁盤目を付けた試験片を作成し、粘着テープ(ニチバン株式会社品)を碁盤目上に貼り付けた後、速やかに90°方向に引っ張って剥離させ、碁盤目100個の中、剥離されなかった碁盤目数にて評価した。
<ポリプロピレン製の基材>
基材塗工された塗膜に1cm幅の切れ目を入れ、その端部を剥離した後、端部を50mm/分の速度で180°方向に引っ張りピール強度を測定し、ピール強度が1000g/cm以上のものを◎、800g/cm以上、1000g/cm未満のものを○、800g/cm未満のものを×として評価した。
試験片を1.5cmの短冊状に切り、端部を50mm/分の速度で180°方向に引っ張りピール強度を測定し、ピール強度が500g/cm以上のものを◎、300g/cm以上、500g/cm未満のものを○、300g/cm未満のものを×として評価した。
試験片を1.5cmの短冊状に切り、端部を50mm/分の速度で180°方向に引っ張りピール強度を測定し、ピール強度が2000g/cm以上のものを◎、1000g/cm以上、2000g/cm未満のものを○、1000g/cm未満のものを×として評価した。
JIS−K−5400に記載されている促進耐候性試験の方法に準じ、サンシャインカーボンアーク灯式で1000時間評価したものについて、碁盤目剥離試験と光沢保持率の評価を行った。
試験前後の60度鏡面光沢度(JIS−K−5400)から、その測定値の保持率(%)=(試験後の光沢度/初期の光沢度)×100を算出し、光沢保持率80%以上で変色が認められなかったものを○、60%以上80%未満のものを△、60%未満のものを×として評価した。
上記で得られた試験片を、40℃に調整した温水中に240時間浸漬したものについて、塗膜の外観と碁盤目剥離試験の評価を行った。
試験後の塗膜について、ブリスタの有無等を評価し、ブリスタのないものを○、マイクロブリスタが発生したものを△、直径が2mm以上のブリスタが発生したものを×とした。
充分に窒素置換した2リットルのオートクレーブに、ヘキサンを900cm3、1−ブテンを60g仕込み、トリイソブチルアルミニウムを1ミリモル加え、70℃に昇温した後、プロピレンで0.7MPaに加圧した。次いで、ジメチルメチレン(3−tert−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロリド0.002mmolとアルミニウム換算で0.6mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温70℃、系内圧力を0.7MPaにプロピレンで保ちながら30分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、大量のメタノール中でポリマーを回収し、130℃で12時間減圧乾燥し、プロピレン系樹脂を9.2g得た。
尚、得られた樹脂は、ブテン含量は19モル%からなるPBRであり、GPCにより測定した分子量分布(Mw/Mn)は2.0であった。また、DSC測定によるポリマーの融点は80℃であった。
製造例1で得られた未変性プロピレン系樹脂(B)を100重量部に、カルボン酸基として無水マレイン酸1重量部、重合開始剤にパーヘキシン25B(日油株式会社製)を0.3重量部とを混合したものを2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)を用いて加熱温度220℃、16kg/時間で変性を行い、酸あるいは水酸基で変性されたプロピレン系樹脂(B)を得た。
製造例2で得られた樹脂100重量部、2−ヒドロキシプロピルアクリレート1重量部、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3を0.08重量部とをヘンシェルミキサーで混合したものを2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)を用いて加熱温度240℃、16kg/時間で変性を行い、酸あるいは水酸基で変性されたプロピレン系樹脂(B)を得た。
製造例1で得られた樹脂100重量部、ハイワックスNP0555A(三井化学株式会社製)を30重量部、アラニンを1.1重量部、無水マレイン酸1重量部、重合開始剤にパーヘキシン25B(日油株式会社製)を0.3重量部とを混合したものを2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)を用いて加熱温度220℃、16kg/時間で変性を行い、プロピレン系樹脂(A)を得た。
製造例2で得られたプロピレン系樹脂100重量部と、アラニンを1.1重量部、ハイワックスNP0555A(三井化学株式会社製)を30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの30%水溶液を600g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度230℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで140℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.20μmであった。
製造例2で得られたプロピレン系樹脂100重量部と、アスパラギン酸を1.6重量部、ハイワックスNP0555A(三井化学株式会社製)を30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの30%水溶液を540g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度230℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで140℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.25μmであった。
製造例2で得られたプロピレン系樹脂100重量部と、アミノエタンスルホン酸を1.5重量部、ハイワックスNP0555A(三井化学株式会社製)を30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの30%水溶液を540g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度230℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで140℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.20μmであった。
アラニンを0.04重量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行った。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.20μmであった。
アラニンを4重量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行った。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.25μmであった。
プロピレン系樹脂(A)を製造例3で得られた樹脂に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行った。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.21μmであった。
製造例1で得られたプロピレン系樹脂(A)50重量部と、製造例2で得られたプロピレン系樹脂(A)を50重量部、アラニンを0.8重量部、ハイワックスNP0555A(三井化学株式会社製)を30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15%水溶液を480g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度230℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで140℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.25μmであった。
製造例4で得られたプロピレン系樹脂(A)100重量部、オレイン酸カリウム8重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの30%水溶液を600g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度230℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで140℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:40%、pH:11で、平均粒径:0.22μmであった。
下記で得られた石油樹脂(D)の水分散体を60gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサンを300g、石油樹脂(三井化学株式会社製、ハイレッツT−480X)を300g仕込み、還流下、加熱溶解した。この溶液500g、蒸留水250g、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王株式会社製、ネオペレックスF−25)1.5gを混合し、回転数10000rpmで15分間攪拌した。ついでポリアクリル酸(和光純薬品工業株式会社製、ハイビスワコー304)0.7gを加え、攪拌混合し、乳化液を得た。この乳化液中のヘキサンをエバポレータで減圧留去し、石油系炭化水素樹脂(D)の水系樹脂組成物を得た。得られた水系樹脂組成物は、収率:98%、固形分濃度:50%、pH:8、平均粒径:0.6μm(マイクロトラックの測定)であった。
ロジン系樹脂(E)の水分散体であるスーパーエステルE720(荒川化学工業株式会社製)を60gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
テルペン系樹脂(F)の水分散体であるナノレットR1050(ヤスハラケミカル株式会社製)を60gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
実施例9で得られた石油樹脂(D)の水分散体20gに、攪拌混合下、スーパーエステルE720を20g、ナノレットR1050を40g、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
下記で得られたポリエステル(G)の水分散体44gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えたフラスコに、トルエン300重量部、ポリエステル系エラストマー(東洋紡株式会社製、バイロン500)を300重量部仕込み、還流下、加熱溶解した。この溶液500重量部、蒸留水375重量部、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王株式会社製、ネオペレックスF−25)1.5重量部を混合し、回転数10000rpmで15分間攪拌し、乳化液を得た。この乳化液中のトルエンをエバポレータで減圧留去し、ポリエステルの水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:98%、固形分濃度:45%、pH:7、平均粒径:0.6μmであった。
下記で得られたアクリル樹脂(H)の水分散体50gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、トルエンを500重量部、酢酸エチル100重量部を仕込み、窒素ガス雰囲気下85℃に加熱昇温した。ついでこの中に、共重合モノマーとしてメチルメタクリレート150重量部、エチルアクリレート120重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート30重量部、メタクリル酸10重量部と重合開始剤として(以下PBOと略記する)3重量部の混合液を4時間かけてフィードさせ反応させた。フィード終了から1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.2重量部添加し、最後の添加から2時間反応させ、樹脂溶液を得た。得られた樹脂溶液にトリエチルアミンで理論上100%となるように中和を行い、不揮発分が40%となるように脱イオン水を添加したのち、減圧下、トルエンと酢酸エチルを除去することにより、固形分:40%、pH:8、平均粒径:0.3μmのアクリル樹脂の水分散体を得た。
下記で得られたウレタン樹脂の水分散体67gに、攪拌混合下、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土ヶ谷化学工業株式会社製、PTG2000SN)を399.5重量部、2,2−ジメチロールブタン酸21.0重量部、1,4−ブタンジオール12.4重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート96.3重量部、およびメチルエチルケトン374.0重量部を仕込み、窒素ガス雰囲気下90℃で6時間反応させた。その後、60℃に冷却し、トリエチルアミン13.3重量部を添加し、この温度下で30分混合した。得られたプレポリマーを0.86%ヘキサメチレンジアミン水溶液1275.7重量部と混合攪拌し、その後60℃で減圧下メチルエチルケトンを脱溶剤することにより、固形分:30%、固形分酸価:15KOHmg/g、pH:8、平均粒径:0.2μmのウレタン樹脂の水分散体を得た。
ナノレットR1050を60gに、攪拌混合下、実施例14で得られたアクリル樹脂(H)の水分散体を33g、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
ナノレットR1050を60gに、攪拌混合下、実施例15で得られたウレタン樹脂(I)の水分散体を33g、実施例1で得られた水分散体222gを順次、滴下混合して水分散体を得た。
製造例2で得られた未変性プロピレン系樹脂100重量部と、ハイワックスNP0555Aを30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの30%水溶液を540g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度210℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで110℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:45%、pH:11で、平均粒径:0.2μmであった。
製造例1で得られたプロピレン系樹脂50重量部と、製造例2で得られた未変性プロピレン系樹脂50重量部、ハイワックスNP0555Aを30重量部およびオレイン酸カリウム10重量部とを混合したものを、2軸スクリュー押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30,L/D=40)のホッパーより3000g/時間の速度で供給し、同押出機のベント部に設けた供給口より、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15%水溶液を450g/時間の割合で連続的に供給し、加熱温度210℃で連続的に押出した。押出した樹脂混合物を、同押出機口に設置したジャケット付きスタティックミキサーで110℃まで冷却し、さらに80℃の温水中に投入して水分散体を得た。得られた水分散体は、収率:99%、固形分濃度:45%、pH:11で、平均粒径:0.2μmであった。
得られた結果を表1に示す.
Claims (11)
- 前記プロピレン系樹脂(A)と前記アミノ基を含有する有機酸(B)が更に、アニオン型及び/又はノニオン型界面活性剤(C)および水を含有することを特徴とする請求項1に記載の水分散体。
- 前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して、
前記界面活性剤(C)の含有量が0.5〜40重量部であることを特徴とする請求項2記載の水分散体。 - 更に、石油系炭化水素樹脂(D)及び/又はロジン系樹脂(E)及び/又はテルペン系樹脂(F)及び/又ポリエステル樹脂(G)及び/又はアクリル系樹脂(H) 及び/又はウレタン樹脂(I)の水分散体を含有することを特徴とする請求項2に記載の水分散体。
- 前記樹脂(A)の固形分100重量部に対して、石油系炭化水素樹脂(D)及び/又はロジン系樹脂(E)及び/又はテルペン系樹脂(F)の含有量が0〜50重量部、ポリエステル(G)及び/又はアクリル系樹脂(H)及び/又はウレタン樹脂(I)の含有量が0〜80重量部であることを特徴とする請求項4に記載の水分散体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体を含有するコート材。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体を含有するプライマー。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体を含有する接着剤。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体を含有する添加剤。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体を含有するバインダー。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水分散体より得られるフィルム。
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