JP5427687B2 - 蠕動ポンプ - Google Patents

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Description

本開示は蠕動(ぜんどう)ポンプに関する。図示の実施形態は、保守システムが蠕動ポンプを利用して流体を移送する作像機械のための保守システムを対象としている。
インクジェット印刷システムなどの作像機械では、移動表面を用いて画像が基板上に転写される。インクジェットシステムでは、印刷ヘッドのノズルが回転転写ドラムなどの中間転写表面上にインク画像を射出する。最終受容表面または基材が中間ドラムと接触するとインク画像が基材に転写される。次に流体剥離剤が中間転写表面またはドラムと接触すると、次の画像転写のために表面が準備される。
時間とともに、中間転写表面には、印刷品質を低下させる未転写の画素および堆積物が蓄積されることがある。この付着した物質を抑制しないままにしておくと、転写ドラムが許容不能となり、ドラムの交換が必要となる場合がある。しかしながら作像機または印刷機によっては、機械の転写表面を清掃するように動作可能な保守ユニットが提供される。そのような保守システムの1つが、その開示がこの言及によって本文に編入される第2007/0146461号として公表された係属中の米国特許出願第11/315,178号に記述されている。一般的に言って、本願で開示される実施形態の1つは、図1に示すように中間ドラムDの転写表面5を清掃および修復するように動作可能なドラム保守ユニット(DMU(drum maintenance unit))10を備える。DMU10は、1以上の流体剤を表面5に塗布すると同時に表面から堆積物および画素を削除する塗布アセンブリ12を備える。ある実施形態では、塗布アセンブリは、リザーバ16から剥離剤を吸引してフェルトローラで表面5への塗布を行なうとともに、計量ブレードにより剥離剤の量を計量する。塗布アセンブリ12は、ドラム表面5から堆積物および未転写画素をあらかじめ清掃する別個のブレードを備えてもよい。堆積物および余分な流体は回収され、再捕集された流体Cは回収リザーバ14に移送される。回収された流体は、より大きな堆積物を除去するフィルタ18を通してポンプ20により吸引される。再生された流体Rは、塗布アセンブリ12による再利用のためリザーバ16に戻される。
図1に示すDMU10は、固体および半固体の粒子を流体とともに移動させることが可能な自吸ポンプを必要とする装置の代表的なものである。システムによっては、印刷機内で複数のリザーバに流体を移送するためポンプ20を必要としてもよい。
米国特許公開第2007/0146461号明細書
印刷機の設計がますますモジュール式になるにつれて、DMUも、定期的に廃棄および交換が可能なモジュール式自立式ユニットに進化することが好ましい。この場合、DMU、より詳細にはDMU内の流体回路は、輸送、保管および据付け中の取扱いの間、密封されて漏れのない状態が保たれていなければならない。最後に、印刷機が小型化するにつれて、DMUの寸法も小型化されなければならない。DMU内のポンプの小型化は、より小型のポンプは以前の大型ポンプと同じ負荷サイクルが可能でなければならないために問題となりうる。
蠕動ポンプ機構は、直流モータなどの駆動源と噛合い係合するように構成された歯を有する第1歯車と、第1輸送チューブを閉塞表面に対して圧縮するように構成された閉塞部材の第1の対とを有する。各閉塞部材は駆動軸に取り付けられ、駆動軸の一端は第1歯車に取り付けられ、各駆動軸の反対側端部は支持部材により係合している。歯車と支持要素との間には2個の支持リブが取り付けられている。閉塞部材の対は、歯車に相互に180度離して取り付けられた第1ローラ対を有している。2個の支持リブは歯車上に相互に180度離して、かつローラの対から90度ずらして取り付けられている。直流モータが、ポンプ機構の歯車と噛合い係合するウォームギヤを駆動する。
ある実施形態では、蠕動ポンプ機構は、駆動源と噛合い係合するように構成された歯を有する第2歯車と、第2輸送チューブを閉塞表面に対して圧縮するように構成された閉塞部材の第2の対とを有する。第2閉塞部材は各々、第2駆動軸に取り付けられ、第2駆動軸の一端は第2歯車に取り付けられ、反対側端部は第1歯車に取り付けられる。閉塞部材の第1の対は、第1歯車に相互に180度離して取り付けられた第1ローラ対を有する一方、閉塞部材の第2の対は、第2歯車に相互に180度離して、かつ第1ローラ対から90度ずらして取り付けられた第2ローラ対である。
別の実施形態における蠕動ポンプは、ポンプ機構区画とこの区画内の閉塞表面とを形成するハウジングと、区画内で回転するように配置され1対の閉塞部材を有する蠕動ポンプ機構と、閉塞表面および閉塞部材の間の区画内に配置された輸送チューブと、区画内でポンプ機構を回転させるようにポンプ機構に連結された駆動部材とを備える。ハウジングは、下部ハウジングと、下部ハウジングに取り付けられたキャップとを備え、下部ハウジングとキャップとは、輸送チューブがポンプ機構区画内に配置されたときに輸送チューブの入口および出口端部を受容するための1対のチューブ保持チャネルを形成する。下部ハウジングとキャップとは、キャップを下部ハウジングに取り付けた際にチューブ保持チャネル内に突出して輸送チューブをチャネル内で係合させる互い違いの歯を形成する。
別の実施形態では、1対の同一に構成されたポンプ機構を備え、その各々が、駆動源と噛合い係合するように構成された歯を有する歯車と、輸送チューブを閉塞表面に対して圧縮するように構成された1対の閉塞部材と、閉塞部材の間の歯車に取り付けられた1対の支持リブとを備える単一流路または二流路蠕動ポンプを組み立てるためのキットが提供される。支持板が一方のポンプ機構の閉塞部材の駆動軸と係合する。キットはさらに、各々が閉塞表面と閉塞部材との間に配置されるように構成された1対の輸送チューブと、各々がポンプ機構区画を形成する1対の下部ハウジングとを備える。一方の下部ハウジングの区画は、一方のポンプ機構と支持板とを受容するような寸法を有し、他方の下部ハウジングの区画は、ポンプ機構の対と相互の上部に積み重ねられた支持板とを受容するような寸法を有する。ポンプ機構区画を取り囲むように下部ハウジングの対のいずれかと係合可能なキャップが提供される。キットはさらに、ポンプ機構を回転させるためポンプ機構区画内に配置されたポンプ機構の対のうち少なくとも一方の歯車に連結された駆動部材を備える。
流体再生利用を特徴とするドラム保守ユニットの図である。 本明細書で開示される一実施形態の単一流路蠕動ポンプ機構の斜視図である。 本明細書で開示されるさらなる実施形態の二流路蠕動ポンプ機構の斜視図である。 本明細書で開示される別の実施形態の単一流路蠕動ポンプ機構を下部ハウジング内に取り付けた状態で示す上方斜視図である。 本明細書で開示される別の実施形態の単一流路蠕動ポンプの上方斜視図である。 図5に示すポンプの上面図である。 図5および6に示すポンプのチューブ保持の特徴に関する拡大断面図である。 ある開示された実施形態の単一流路蠕動ポンプの構成要素の展開図である。 別の開示された実施形態の二流路蠕動ポンプの構成要素の展開図である。 図9に示す組み立てられた二流路蠕動ポンプの一部分の拡大図である。
蠕動ポンプ機構30は、図2に示すように小型モジュラパッケージ内に配設されており、高い流量対体積および流量対費用の比率と、流体を固体汚染物とともにポンプ駆動する能力とを組み合わせたものである。本明細書で記述されるように、このポンプ機構は、図1に示すドラム保守ユニット10のポンプ20のために利用可能である。しかしながら、本明細書で記述される実施形態は、様々な流体を給配するため他の機械および装置において使用してよいものと理解される。
図2に示すポンプ機構は単一流路の実施形態であり、これは、単一の流体を輸送する機構を、図4に示すチューブ64のような単一のチューブが貫通していることを意味する。ポンプ機構は、駆動源により回転する歯車32を有する。従来の蠕動ポンプには、代表的に、均等な角度間隔に離間された3個以上のローラが配設され、輸送チューブを確実に閉塞および密閉するようになっている。これら複数のローラは中央支柱を介して連接されたキャリッジ上に支持される。従来のポンプに必要なパッケージ寸法から必要な空間を低減するため、本明細書で開示される蠕動ポンプ機構30は、既知の態様で輸送チューブを圧縮するように構成され180度ずらされた1対の閉塞部材34に依存している。これらローラは、歯車と一体化したローラマウント36に支持された駆動軸38により保持されている。ローラマウントは、図4に示すローラ駆動軸72を受容する凹部71のような軸受凹部とともに構成してもよい。閉塞部材34は、駆動軸38に回転可能に取り付けられるか、歯車32に対して駆動軸38とともに回転可能なローラであることが好ましい。
従来の蠕動ポンプでは、キャリッジ内に3個以上のローラが取り付けられ、キャリッジは中心軸を介して駆動される。中心軸は動力源により駆動される。ポンプ機構30の全体的寸法を低減するため、歯車32は、蠕動ローラ34を支持するキャリッジとして機能しながら駆動される。ポンプ機構に対する動力伝達は直接的である。この構成では、従来のポンプに見られる中心軸を支持する構造が不要となる。
閉塞の問題を回避するため、ローラは歯車が回転する180度を超えて延びる閉塞表面内で動作する。したがって図4に示すように、下部ハウジング62の閉塞表面63は、歯車が回転する180度の点を越えてチューブ64を支持する。閉塞表面63は、U字状の構成においてチューブ64を保持する側壁面68に対し接線方向で合流しており、ローラが180度回転点を越えてチューブとの接触を確実に維持するようになっている。
従来の蠕動ポンプの設計では、3個以上のローラを用いることにより、キャリッジおよびポンプの構造安定性および強度がもたらされる。ポンプ30では、この強度および安定性は、図2に示すように一端が歯車32に装着された1対の支持リブ42により与えられる。支持リブ42は相互に正反対、かつローラ34から90度ずれた位置にある。これらリブを図2に示すようにローラ間の空間に密に嵌合するような外形とすることにより、従来の蠕動ポンプの設計に対してポンプ機構30の全体的寸法を低減することができる。したがって、外表面42aは2つのローラ34の間の接線に略平行かつ直近、ただしその内側に延在してもよい。内表面42bは三角形または切頭体の形状であってもよく、円筒形ローラ間の空間内で円筒形ローラの湾曲に実質的に沿うような外形を有してもよい。
ポンプ機構はさらに、支持リブに取り付けられた支持板40を備える。支持板には、ローラ駆動軸38を受容するための駆動軸穴41(図3)が形成されている。支持リブ42は、板内の係合孔(図示せず)内に受容される位置合せ支柱43により支持板40に装着される。図2および3に示すように、装着ピン46が支持板40を貫通して支持リブ内の係合凹部44内に延在してもよい。歯車に対するリブの装着に同様の係合構造を組み入れてもよい。ピンの代わりに、図4に示すような係合ねじ75を用いて支持リブを支持板40および/または歯車に固定してもよい。代替的に、リブ42を歯車36または支持板40のいずれかと一体的に形成してもよい。ポンプ機構を組み立てる際、すなわちローラ34を歯車に取り付けた際に、係合構造を音波溶接または接着剤などにより永久的に固着させるか、プレス嵌めまたは締り嵌め係合などにより半永久的に固着させてもよい。
図2に示す実施形態では、ポンプ機構は単一流路ポンプとして構成される。したがって、1対のローラが単一のチューブと係合するように配設される。図3に示す実施形態では、ポンプ機構50は二流路ポンプとして構成される。この実施形態では、2組のローラ34が1対のチューブと係合するように配設される。図2に示すポンプ機構30の構成要素は、モジュール性により、アセンブリに同様の構成要素を付加することにより単一流路または複数流路のポンプのアセンブリが可能となるように設計される。図3において、ポンプ機構50の下部流路51は、上部流路52と同じ構成要素、すなわち歯車32、ローラ34および支持リブ42を有していることが分かる。上部流路52は、単一流路ポンプ機構30と同じ様態で支持板40に覆われている。
このモジュール性の一部として、歯車32の下側は、ローラ駆動軸38および支持リブのインタフェース要素34および46と係合するように構成される。したがって各歯車32の下側および支持板40の下側は同様に構成される。さらに、構成要素のモジュール性を拡張するため、歯車は両面を同一に構成可能であると考えられる。
図3で分かるように、下部流路51のローラ34は上部流路52のローラから90度ずらされている。蠕動ポンプにおけるトルク荷重が、ローラの輸送チューブとの係合および係合解除の際に変動しうることは既知である。二流路ポンプを駆動するモータに関するピークトルク需要を最小化するため、ローラを支持するキャリッジ(すなわち、歯車、支持リブおよび支持板)は、図3で示すように、下部流路51のローラ34が上部流路52のローラから90度ずれるように構成されている。言い換えれば、下部流路51のローラは上部流路52のローラに対して90度位相がずれている。このローラの構成により、ピークトルク荷重は、同位相のローラの荷重の約半分になる。二流路ポンプを駆動するための電力の必要条件はローラの向きによっては変わらないが、ピークトルクの低減によりモータに関するピーク電流需要が低減することになる。ピーク電流が低減することにより、より小型のモータの使用が可能になる。ローラの位相をずらした配置によりトルク変動の大きさが最小化され、ポンプ機構が受ける周期的荷重が低減することにも言及可能である。周期的荷重の低減により、ポンプ50の疲れ寿命が改善される。
図3に示すように、支持板40は取付けハブ48を備える。この取付けハブは、ポンプ機構30、50を収容するハウジングに形成された対応する凹部と係合するように構成されている。ある実施形態では、この凹部は図8および9に示すキャップ103、103’内に形成される。歯車は、図8および9の下部ハウジング102、102’のような下部ハウジングの対応する凹部との係合のため、図4に示す歯車67上のハブ74のような同様の取付けハブを備えてもよい。ハブ74は、ハウジングの上部および下部の対応する凹部と係合するように歯車32(図2)および66、67(図4)の両側に組み込んでもよいと考えられる。取付けハブ48は、ハウジング内でのポンプ機構の回転のための軸受面を提供するように構成されている。
二流路ポンプ機構50は、対象流体が2つの異なる場所に輸送されるある種のDMUシステムにとって都合が良い。DMUによっては、塗布器の長さに沿って流体剤が2つの場所に給配されるものがある。従来のシステムでは、この2つの場所への給配は単一流路ポンプの出力におけるTフィッティングにより実現される。流体フィッティングの付加により漏出のリスクが増大する。さらに、Tフィッティングの各分岐を通る流体は、下流における圧力差または、ある分岐における堆積物の集中のいずれかにより均一ではなかった。ポンプ機構50の二流路の特性により、2つの別個の孤立した出力が得られ、その結果、DMU塗布器の双方の場所で実質的に同じ流体流が観察される。
ポンプ構成要素のモジュール性により、単一流路ポンプ60が1対のローラ70を備える一方、2個の歯車66、67を有する図4に示すようなポンプ構成が可能になる。図3の二流路ポンプ50および図4の単一流路ポンプ70の2個の歯車により、歯車を回転させるための新規の駆動機構の実現が可能になる。図4に示すように、モータ80は、ポンプ機構を収容する下部ハウジング62に装着または代替的に一体化されたモータマウント81に保持される。伝動装置82はモータの出力軸(図示せず)を2個の歯車66、67に連結している。ある実施形態では、伝動装置82はモータの出力軸に固定されたピニオン歯車84を備えている。ピニオン歯車は、軸88により上部アイドル歯車87に連結された下部アイドル歯車86と噛み合っている。下部アイドル歯車86は下部歯車66と噛合い係合する一方、上部アイドル歯車87は上部歯車67と噛み合っている。このように2個のアイドル歯車が両方の歯車を駆動することにより、下部歯車のみが駆動される場合に生じることがある、ねじれ曲げが防止される。双方の歯車66、67はアイドル歯車86/87を介して同じ回転速度で駆動されるので、蠕動動作の間、輸送チューブ64に対するローラ70の圧力は安定して均一に維持されるであろう。代替的な構成では、ピニオン歯車は、軸88の中間の別個の歯車と噛み合い、2個のアイドル歯車86/87の間に生じうるねじれ撓みを均等化することができる。
開示された蠕動ポンプにより得られるさらなる利点は、ポンプ機構がコンパクトであり、既知のポンプより包絡面がはるかに小さくなるということである。ローラ34、70を支持するキャリッジに回転駆動を直接組み入れることにより、ポンプの小型化が容易になる。図4の実施形態の歯車66、67および伝動装置82により、蠕動ローラのためのコンパクトな駆動機構が得られる。ポンプの寸法のさらなる低減は、図5および6に示すようにして実現可能である。この実施形態では、ポンプ100は、下部ハウジング102のモータ区画104内に取り付けられたモータ80を備える。ポンプ機構区画106は、図2の単一流路機構30として図4に示されるポンプ機構を収容するものである。ポンプ機構の歯車32は、モータ駆動軸の一部分から延びるか一部分を形成する親ねじまたはウォームギヤ90により駆動される。下部ハウジングは、ウォームギヤ90の自由端部を支持する軸受スロット108を形成する。このスロットは、軸受けまたはブッシングを備えるか、またはデルリン(Delrin)(登録商標)プラスチックまたは同様の材料などの軸受材料で形成してもよい。図5および8から、軸受スロット108はポンプ100の組み立てを容易にするように下部ハウジング102に開口していることに言及が可能である。
モータは、外部電源および制御システムに接続された小型DCブラシモータであってもよい。用途によって、モータ制御システムはパルス幅変調を用いて回転速度を制御することにより、流量を制御するとともに過熱を回避してもよい。ある具体的用途として、図1に示すDMU10のモータ20として用いる場合、モータは流路当たり毎分2.20mlの平均総流量を実現するように動作可能である。この具体的実施形態では、ウォームギヤ90と歯車32との歯車比は48:1である。
本明細書で開示されるポンプ機構の小型化により、所与のモータの流量能力を実際に増大させうることが分かっている。開示された実施形態では、ローラを支持するキャリッジ、より具体的には歯車32、支持リブ42および支持板40の直径は、従来の蠕動ポンプよりも小さくすることができる。この低減した直径により、キャリッジに対するトルク荷重のモーメントアームも低減される。トルク荷重の低減により、DCモータのより高速での回転が可能になり、その結果、モータの失速トルクによっては、流量の増大がもたらされる場合がある。
図5から10に示す実施形態では、駆動歯車は下部ハウジング102のポンプ区画106に対し略垂直方向を向いたウォームギヤである。ポンプ区画に対するウォームギヤの他の方位角も考慮可能であり、それらにはウォームギヤ90が区画の長手軸に略平行に延びる構成が含まれるものと理解すべきである。この構成では、モータ区画104はポンプ区画に対し、図6に示す直角の方位ではなく、概ね一直線上に配置される。モータ、ウォームギヤおよびポンプ機構のパッケージングは、ポンプが存在すべき空間の寸法および形状により決定可能である。
図示の実施形態では、モータ80から歯車32への動力伝達はウォームギヤ90を介して行なわれる。この方式により、図6で分かるように歯車間の実体的な歯の係合による利益がもたらされる。代替的実施形態では、モータとポンプ機構との間の伝達インタフェースには平歯車、はすば歯車または傘歯車の構成など、他の歯車構成を組み込んでもよい。
ある組立て方式では、図8に示すように、ウォームギヤ90がスロット内に存している状態でモータがモータ区画104内に落下させられる。次に、ローラ34の周囲に巻き付けられたチューブ64を含むポンプ機構30を、歯車32がウォームギヤ90に噛み合いU字状のチューブがウォームギヤ上に配置された状態で、下部ハウジング102の区画106内に落下させてもよい。蓋103が下部ハウジング102と係合することにより組立てが完了する。上記説明のように、下部ハウジングおよび蓋の内側は、支持板40の取付けハブ48および選択的に歯車のハブ74を回転可能に支持するための凹部を形成する。ハウジングおよび蓋は、図8に示す切欠き125およびラッチ126のようにスナップ係合または噛み合い係合を行なうように構成してもよい。
二流路ポンプの組立てを図9に示す。この実施形態では、下部ハウジング102’は、二流路ポンプ30を収容するため、図8の単一流路ポンプの下部ハウジング102よりも深くなっている。さらに、軸受スロット108’は単一流路の実施形態のスロット108よりも浅い。二流路の実施形態では、最下部のポンプ機構がウォームギヤ90の下に配置される一方、図9に示すように、最上部の機構30はウォームギヤの上方に配置される。輸送チューブの位置決めを図10に示す。具体的には、下部チューブが下部チューブ保持チャネル110を通る一方、上部チューブは上部保持チャネル120を通る。図10から、保持チャネルは下部ハウジング102’と蓋103’との境界に形成されていることが分かる。結果として、下部保持チャネル110は上部チャネル120から内側にずれた位置にある。下部ハウジング102’は、蓋103’の中央フランジ119を受容する中央窓部118を形成する。したがって下部保持チャネルは窓部118とフランジ119との境界に形成される。上部チャネル120は下部ハウジング102’の上縁121と蓋103’の本体122との境界に形成される。
従来の蠕動ポンプの設計では、ローラが輸送チューブに圧力を加えている間、輸送チューブと係合してそれらをハウジング内の定位置に保持するためのフィッティングまたは取付手段が必要である。これらのフィッティングはチューブの位置保持には好適であるが、本質的に漏出のリスクを増大させるものである。さらに、フィッティングとチューブとの境界は流体流内に混入する堆積物の捕集点となる。結果として、従来の蠕動ポンプは「汚れた」流体を移動させるには好適であるが、特に輸送チューブの吸入側において詰まりやすい。この詰まりによっても、フィッティングにおける流体漏出のリスクが増大する。結果として、本明細書で開示されるポンプ組立て部品では、チューブ保持チャネル110、120の構成によりフィッティングは不必要となる。図7に示す例示的構成では、下部ハウジング102’は、両側に1対の凹部113が位置する保持歯112を形成する。蓋103’は、両側に1対の歯115が位置する凹部116を形成する。これら凹部および歯は互い違いまたは相補的であり、すなわち歯112が凹部116に直接対向しており、凹部113が上部の歯115に直接対向している。歯112および115は、対応する保持チャネル110、120内にわずかに突出するように構成される。そのため、これらの歯は、保持チャネルにおいてチューブ64を圧縮およびわずかに湾曲させ、チューブが上方凹部116内へわずかに上向きに撓み、下方凹部113内へわずかに下向きに撓むようになっている。この構成により、チューブがローラの回転圧力の下でポンプハウジングからはみ出すことが防止される。
本明細書で開示される蠕動ポンプおよびポンプ機構の構成要素は流体輸送に適した材料で形成されていると考えられる。例えば、様々な実施形態でキャリッジを形成する構成要素、すなわち歯車、支持リブおよび支持板は、適切なプラスチックで形成可能である。ローラは従来の設計によるものでよく、かつ硬質のプラスチックまたはゴム材料で形成してもよい。
10 ドラム保守ユニット、12 塗布アセンブリ、14 回収リザーバ、16 リザーバ、18 フィルタ、20 自吸ポンプ、30 蠕動ポンプ機構、 32 歯車、 34 閉塞部材、 36 ローラマウント、 38 駆動軸、 40 支持板、 41 駆動軸穴、 42 支持リブ、 43 位置合せ支柱、 44 係合凹部、 46 装着ピン、 48 取付けハブ、 50 ポンプ機構、 51 下部流路、 52 上部流路、 62 下部ハウジング、 63 閉塞表面、 64 チューブ、 66、67 歯車、 70 ローラ、 71 凹部、 72 ローラ駆動軸、 74 ハブ、 80 モータ、 81 モータマウント、 82 伝動装置、 84 ピニオン歯車、 86 下部アイドル歯車、87 上部アイドル歯車、 88 軸、 100 ポンプ、 102、102’ 下部ハウジング、 103、103’ キャップ、 104 モータ区画、 106 ポンプ機構区画、 108 軸受スロット、 110 下部チューブ保持チャネル、 112、115 歯、 113、116 凹部、 118 窓部、 120 上部保持チャネル、 121 上縁、 122 本体、 125 切欠き、 126 ラッチ。

Claims (6)

  1. 駆動源と噛合い係合するように構成された歯を有する第1歯車と、
    前記第1歯車と平行に配置された支持要素と、
    前記支持要素と前記第1歯車との間に配置された一対のみの閉塞部材であって、前記各閉塞部材は円筒形ローラであり、前記一対の円筒形ローラは第1輸送チューブを閉塞表面に対して圧縮するように構成され、前記一対の円筒形ローラにおける各円筒形ローラは第1の対の軸部材を中心としてそれぞれ取り付けられており、前記各軸部材の一端は前記一対の円筒形ローラを相互に180度離して位置させるように前記第1歯車に取り付けられている、一対の閉塞部材と、
    前記第1歯車と前記支持要素との間に取り付けられる一対のみの支持リブであって、前記支持リブは相互に180度離して、かつ前記一対の円筒形ローラの各円筒形ローラから90度ずらして配置されており、前記各支持リブは前記一対の円筒形ローラに直近で対向する三角形または切頭体形状の内表面を有するとともに前記内表面は前記円筒形ローラの湾曲に実質的に沿うように湾曲している、一対の支持リブと、
    を備える蠕動ポンプ機構。
  2. 請求項1に記載の蠕動ポンプ機構において、
    前記一対の支持リブにおける各支持リブは前記一対の円筒形ローラから離れた外表面を有し、前記外表面は前記一対の円筒形ローラの接線に近接して配置されている、蠕動ポンプ機構。
  3. 請求項1に記載の蠕動ポンプ機構において、
    前記支持要素は、駆動源に噛合い係合するように構成された歯を有する第2歯車である、蠕動ポンプ機構。
  4. 請求項3に記載の蠕動ポンプにおいて、
    ポンプ機構区画と前記閉塞表面とを形成するハウジングと、
    前記ポンプ機構区間内で回転するように配置されている前記第1歯車、前記一対のみの円筒形ローラおよび前記支持リブと、
    前記ポンプ機構区画内で前記閉塞表面と前記円筒形ローラとの間に配置される前記第1輸送チューブと、
    モータと、
    前記モータによって回転駆動される出力歯車と、
    前記出力歯車によって回転駆動される伝達装置であって、前記第1歯車に噛み合う第1アイドル歯車、前記第2歯車に噛み合う第2アイドル歯車、および、前記第1および第2アイドル歯車を連結する軸を含む伝達装置と、をさらに備える蠕動ポンプ機構。
  5. 請求項1に記載の蠕動ポンプ機構において、
    駆動源に噛合い係合する第2歯車と、閉塞表面に対して第2輸送チューブを圧縮するように構成された第2の対の閉塞部材とを含み、
    前記第2の対の閉塞部材における各閉塞部材は、第2の対の軸部材を中心としてそれぞれ取り付けられており、前記第2の対の軸部材の各軸部材の一端は前記第2歯車に取り付けられ前記各軸部材の他端は前記第2の対の閉塞部材を構成する2つの閉塞部材を相互に180度離して位置させるように前記第1歯車に取り付けられている、蠕動ポンプ機構。
  6. 請求項5に記載の蠕動ポンプ機構において、
    前記支持要素と前記第1歯車との間にある前記一対の閉塞部材は一対のローラであり、前記第2の対の閉塞部材は第2の対のローラであって前記支持要素と前記第1歯車との間にある前記一対のローラから90度ずれて位置するように前記第2の対の軸部材を中心として取り付けられている、蠕動ポンプ機構。
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