以下、図面を参照しながら、本発明に係る遊技機の実施形態について説明する。図1〜図13は本発明を回胴式遊技機に採用した一実施形態を例示している。なお、以下の説明における上下左右の方向については、特に基準を示さない限り遊技機本体を前側から見た場合の上下左右をいうものとする。
本実施形態における回胴式遊技機は、前面側が開放された矩形状の木製の筐体と、その筐体の前面側を覆う矩形状の前扉とを備えており、筐体内には回胴装置ユニット(図示せず)が着脱可能に取り付けられると共に、その上方の前面側に図1に示す主基板ケースユニット14が取付ベース36を介して配設されている。
図1は主基板ケースユニット14及び取付ベース36の分解斜視図であり、これらは透明な合成樹脂で構成される。
主基板ケースユニット14は内部に主制御基板13を収納して保護するためのもので、図1に示すように、主制御基板(基板)13と、互いに嵌め合わせ可能な裏ケース体(第1ケース体)41と表ケース体(第2ケース体)42とで開閉自在に構成されかつ内部に主制御基板13を格納可能な主基板ケース(基板ケース)43と、主制御基板13上の特定のコネクタ61aをカバーするコネクタカバー46と、主基板ケース43を閉状態で封止する閉鎖封止部材47と、主基板ケース43を取付ベース36に対して装着状態で封止する装着封止部材48と、裏ケース体41と表ケース体42とを開閉可能に連結する第1連結手段49aおよび表ケース体42と閉鎖封止部材47とを封止操作可能に連結する第2連結手段49bを有する連結部材52と、主基板ケース43上に貼付されたICタグシール45の表面を覆うシールカバー50とを備えている。
また、主基板ケース43は、裏ケース体41と表ケース体42とを所定方向、例えば左右方向(以下、閉鎖スライド方向という)に互いに相対的にスライドさせることにより、閉鎖ロック手段53により互いに嵌め合わせた状態が保持される閉鎖ロック状態と保持されない閉鎖アンロック状態とを切り換え可能となっている。ここで、閉鎖ロック手段53は、図1に示すように裏ケース体41側の閉鎖係合手段54と表ケース体42側の閉鎖被係合手段55とで構成されており、それら閉鎖係合手段54と閉鎖被係合手段55とが互いに係合する閉鎖ロック状態において閉鎖封止部材47により封止(閉鎖封止状態)されるようになっている。
また、閉鎖封止状態の主基板ケース43は、取付ベース36に対して所定方向、例えば閉鎖スライド方向と同じ左右方向(以下、装着スライド方向という)に相対的にスライドさせることにより、装着ロック手段56により装着状態が保持される装着ロック状態と保持されない装着アンロック状態とを切り換え可能となっている。なお、本実施形態では2種類の装着ロック状態が設けられており、取付ベース36に対して主基板ケース43を装着アンロック状態から装着スライド方向の一方、例えば右にスライドさせることにより第1装着ロック状態となり、主基板ケース43を装着アンロック状態から装着スライド方向の他方、例えば左にスライドさせることにより第2装着ロック状態となるように構成されている。
ここで、装着ロック手段56は、図1に示すように取付ベース36側の装着係合手段57と表ケース体42側の装着被係合手段58とで構成され、それら装着係合手段57と装着被係合手段58とが互いに係合する2種類の第1、第2装着ロック状態でそれぞれ封止(第1、第2装着封止状態)されるようになっているが、装着封止部材48はそれら第1、第2装着ロック状態のうち、第1装着ロック状態での封止(第1装着封止状態)に用いられるようになっている。
主制御基板13は、回胴装置の回転、停止その他の遊技動作を制御するためのもので、複数個のコネクタ61、それらコネクタ61よりも内側に配置されるROM62の電子部品が装着されている。
主基板ケース43は、裏ケース体41と表ケース体42とを主制御基板13の両側から互いに嵌め合わせることにより、基板格納部63、封止部64、ICタグシール貼付部65等が形成されるようになっている。
基板格納部63は、主制御基板13が格納される部分で、裏ケース体41側の裏蓋部63aと表ケース体42側の表蓋部63bとで例えば前後に偏平な横長矩形状の箱形に形成されている。また、封止部64は、閉鎖封止部材47及び装着封止部材48を装着して封止を行うための部分で、裏ケース体41側の裏ケース側封止部64aと表ケース体42側の表ケース側封止部64bとで構成され、基板格納部63に対して閉鎖スライド方向の一方側、例えば右側に配置されている。ICタグシール貼付部65は、ICタグシール45を貼付するための部分で、裏ケース体41側の裏ケース側貼付部65aと表ケース体42側の表ケース側貼付部65bとで構成され、基板格納部63に対して閉鎖スライド方向の一方側、例えば封止部64と同じ右側に封止部64と並んで配置されている。
なお、ICタグシール貼付部65に貼付されるICタグシール45は、図1に示すように、内部にICチップとアンテナとを備えており、ICチップ45bには、当該パチンコ機の機種、制御基板の製造番号等の管理情報が記録されており、またベースシートの表面にはその管理情報と対応付けられた識別番号その他の識別情報が表示されている。
<1.裏ケース体41>
裏ケース体41は、主制御基板13の裏面側に対応するもので、図1に示すように、基板格納部63を構成する裏蓋部63a、封止部64を構成する裏ケース側封止部64a、ICタグシール貼付部65を構成する裏ケース側貼付部65a、連結部材52の第1連結バンド部49aの先端を固定する固定ベース部67等を一体に備えている。
裏蓋部63aは、底壁68と、この底壁68の上辺及び下辺に沿って立設される一対の嵌合壁69、70と、底壁68の内面側に設けられる複数の基板支持リブ71等を備えている。
嵌合壁69、70には、閉鎖ロック手段53を構成する閉鎖係合手段54が長手方向に沿ってそれぞれ4つずつ設けられている。この閉鎖係合手段54は、図2に示すように、嵌合壁69、70の縁部から表ケース体42側に向けて突出する係合脚部54aと、この係合脚部54aの先端側から閉鎖スライド方向の一方側、例えば封止部64と反対側(ここでは左側)に突出する係合爪部54bとで略L字型に形成されている。
図2に示すように、裏ケース側封止部64aは、裏蓋部63aの右側に一体に設けられており、裏蓋部63a側の底壁68から延設された裏カバー板72(図3)と、この裏カバー板72上に設けられた第1、第2裏ケース側封止装着部(甲ケース側封止装着部)73a、74aと端部壁75等を一体に備えている。
第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aは、裏蓋部63aの右縁部に沿って上下に隣接して配置されおり、それぞれ表ケース体42側に向けて開口する四角形の有底筒状に形成されており、図3に示すように、その底板部76が裏カバー板72の裏側に若干突出している。そして、この底板部76には、装着スライド方向に対して直交する方向、すなわち上下方向に突出する一対の嵌合鍔部77が一体に設けられている。
また、図3において、第2裏ケース側封止装着部74aの底板部76上には、細長状の貫通孔78が装着スライド方向に形成されている。更に、第1裏ケース側封止装着部73aの底板部76上には、例えばその略中央に開口蓋79が一体に設けられ、またその開口蓋79に対する装着スライド方向の一方側、すなわち左側には係合突起80が底板部76の裏側に向けて突設されている。開口蓋79は、底板部76上の薄肉部79aで取り囲まれた部分で、強く押圧して周囲の薄肉部79aを損壊させることにより底板部76から容易に分離して円形その他の開口部を形成するようになっている。なお、例えば第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aの上下両側には、嵌合壁69、70に設けられているものと同様の閉鎖係合手段54が、裏カバー板72の内面側に突設されている。
図2を参照して、裏ケース側貼付部65aは、裏蓋部63aの右側でかつ裏ケース側封止部64aの上側に一体に設けられており、裏ケース側貼付面82aを備えている。この裏ケース側貼付面82aは、表ケース側貼付部65b側の表ケース側貼付面82bと共にICタグシール貼付面82を構成する。
固定ベース部67は、図4に示すようにカシメピン67bを有して構成されている。
<2.表ケース体42>
表ケース体42は、主制御基板13の電子部品装着面側に対応するもので、図1に示すように、基板格納部63を構成する表蓋部63b、封止部64を構成する表ケース側封止部64b、ICタグシール貼付部65を構成する表ケース側貼付部65b、連結部材52の中間部である表ケース側固定部66bを固定するための固定ベース部92、封止に使用される前の閉鎖封止部材47を装着するための封止部材ホルダ93等を一体に備えている。
表蓋部63bは、主制御基板13の外縁を取り囲む上下左右の周壁94〜97と、主制御基板13の電子部品装着面に対向する上壁98とを一体に備え、裏ケース体41側が開放されて開口99を形成している。
図2に示すように、上壁98は、その外周に沿って設けられた低壁部98aと、その低壁部98aの内側で外向き(前向き)に膨出する膨出部98bとを備えている。低壁部98a上には、主制御基板13のコネクタ61に対応して内向きに凹入する複数の凹部100a〜100cが設けられ、それら凹部100a〜100cにはコネクタ61が嵌合するコネクタ嵌合孔101(図4参照)がそれぞれ1または複数設けられている。膨出部98bは、主制御基板13の電子部品装着面との間に電子部品の収容空間を確保するためのもので、ROM62に対応する位置にはROM62を不正に交換する行為等を防止するための凹部102が形成されている。
また、表蓋部63bには、閉鎖ロック手段53を構成する閉鎖被係合手段55と、装着ロック手段56を構成する装着被係合手段58とが、その上下の周壁94、95に沿って配置されている。すなわち、図2、図4等に示すように、上下の周壁94、95の内側にはそれぞれ若干の隙間を挟んで内ガイド板94a、95a及び外ガイド板94b、95bが上壁98の裏側に向けて立設されており、内ガイド板94a、95aと外ガイド板94b、95bとの間の閉鎖ガイド溝103内に閉鎖被係合手段55が、外ガイド板94b、95bと周壁94、95との間の装着ガイド溝104(図4参照)内に装着被係合手段58(図1)が、それぞれ設けられている。
閉鎖被係合手段55は、裏ケース体41側に設けた閉鎖係合手段54に対応して各4つ設けられており、図2に示すように、裏ケース体41と表ケース体42とを互いに嵌め合わせたときに閉鎖係合手段54の係合爪部54bが嵌合する嵌合部55aと(閉鎖アンロック状態)、その状態から表ケース体42を裏ケース体41に対して閉鎖ガイド溝103に沿って所定の向き(ここでは右向きとする)に相対的にスライドさせることにより係合爪部54bが係合する被係合部55bと(閉鎖ロック状態)で構成されている。
また、装着被係合手段58は、装着ガイド溝104内に各4つ設けられており、図3に示すように、主基板ケース43を取付ベース36に嵌め込んだときに装着係合手段57の第1、第2係合爪部57b、57cが嵌合する嵌合部58aと(装着アンロック状態)、その装着アンロック状態から主基板ケース43を取付ベース36に対して装着ガイド溝104に沿って一方側(ここでは右向きとする)に相対的にスライドさせることにより第1係合爪部57bが係合する第1被係合部58bと(装着ロック状態)、装着アンロック状態から主基板ケース43を取付ベース36に対して装着ガイド溝104に沿って他方側(ここでは左向きとする)に相対的にスライドさせることにより第2係合爪部57cが係合する第2被係合部58cと(装着ロック状態)で構成されている。
このような表蓋部63bに対し、主制御基板13は、コネクタ61をコネクタ嵌合孔101に嵌合させつつ開口99側から嵌め込まれ、電子部品装着面を凹部100a〜100cの内面側に当接させた状態でねじ止め等により着脱自在に固定される。また、表蓋部63bには、コネクタカバー46が着脱自在に装着可能となっている。
表ケース側封止部64bは、裏ケース体41側の裏ケース側封止部64aに対応して表蓋部63bの例えば右側に一体に設けられており、図2、図4に示すように、裏ケース側封止部64a側の第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aに対応する2つの第1、第2表ケース側封止装着部(乙ケース側封止装着部)73b、74bと、これら第1、第2表ケース側封止装着部73b、74bをそれぞれ1または複数の連結リブ(損壊部)108a〜108dおよび107を介して支持する封止支持フレーム109とを備えている。
第1、第2表ケース側封止装着部73b、74bは、裏ケース側封止部64a側の第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aと共にそれぞれ第1、第2封止装着部73、74を構成するもので、この例では四角形の筒状に形成されており、裏ケース体41と表ケース体42とが閉鎖ロック状態となったときに、第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aに対して閉鎖スライド方向に対して直交する方向、すなわち前後方向に合致して、第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aと共に各1本の筒体を形成するように配置されている。
また、第2表ケース側封止装着部74bには、第2裏ケース側封止装着部74aとは反対側の端部(以下、外側端部)を閉鎖する閉鎖蓋110が一体に設けられている。閉鎖蓋110は、その周囲が薄肉部110aを介して第2表ケース側封止装着部74bの外側端部に一体に設けられており、強く押圧して周囲の薄肉部110aを損壊させることにより第2表ケース側封止装着部74bから容易に分離し、それによって外側端部が開放されるようになっている。
封止支持フレーム109は、第1、第2表ケース側封止装着部73b、74bの周囲を一定の隙間を介して取り囲む矩形枠状に形成され、表蓋部63bの右周壁97の外面側に一体に設けられている。そして、この封止支持フレーム109に、4つの連結リブ108a〜108dにより第1表ケース側封止装着部73bが一体に連結され、また3つの連結リブ108c、108dおよび107により第2表ケース側封止装着部74bが一体に連結されている。また、封止支持フレーム109上には、裏ケース側封止部64aに設けられた閉鎖係合手段54に対応して、例えばその上下両端側に閉鎖ガイド溝103内と同様の閉鎖被係合手段55が設けられている。
ここで、第1表ケース側封止装着部73bの片側を支持する2つの連結リブ108a〜108b、および他の片側を支持する連結リブ108c〜108dは、長方形断面の板状に形成されている。また、第2表ケース側封止装着部74bの片側を支持する2つの連結リブ108c〜108dも、同様に長方形断面の板状に形成されている。しかし、第2表ケース側封止装着部74bの他の片側を支持する連結リブ107は、表面を脆弱性のある特殊形状とした1つの連結リブとして形成されている。この連結リブ107の表面を脆弱性のある特殊形状とした作用効果については図15〜図17において後述する。
表ケース側貼付部65bは、正面視略矩形状の表ケース側貼付面82bを備えており、表ケース側貼付面82bが裏ケース側貼付面82aと閉鎖スライド方向に連結して1つのICタグシール貼付面82を形成するようになっている。
また、表ケース側貼付面82bの近傍には、図2、図4等に示すようにシールカバー50を主基板ケース43に封止するための被結合部112が、複数のスリットにより形成されている。
固定ベース部92は、第1表ケース側封止装着部73bの近傍において封止支持フレーム109に一体に形成されており、図2、図4に示すように2本のカシメピン92bを備えて構成されている。
封止部材ホルダ93は固定ベース部92の下側に配置され、表蓋部63bの右周壁97から閉鎖スライド方向に突設される上下一対の保持片93aにより構成されている。
<3.閉鎖封止部材47>
閉鎖封止部材47は、主基板ケース43等とは別体に形成され、例えば1つの主基板ケース43に対して1個設けられており、図2、図4に示すように、挿通軸部121と、この挿通軸部121の挿入方向後端側に設けられた鍔部122と、挿通軸部121上に設けられた抜け止め係合爪(抜け止め部)123と、挿通軸部121の挿入方向後端側に設けられた固定ベース部124とを一体に備えている。
挿通軸部121は、主基板ケース43が閉鎖ロック状態のときに第1表ケース側封止装着部73bと第1裏ケース側封止装着部73aとに跨るように第1封止装着部73内に挿通されて閉鎖アンロック状態側へのスライドを阻止するもので、第1封止装着部73の内側に略隙間なく挿通可能な形状、例えば四角形の筒状に形成されており、その軸方向長さは第1封止装着部73の内部長さと略一致している。また、挿通軸部121の外周面上には、第1封止装着部73の内面側に形成された溝125に対応して軸方向の突条126が設けられており、この突条126を溝125に嵌合させた状態でなければ挿通軸部121が第1封止装着部73に挿通不可能とすることで第1封止装着部73に装着する際の閉鎖封止部材47の方向が規定されている。
鍔部122は、筒状に形成された挿通軸部121の後端側を閉鎖すると共に、その外縁側が挿通軸部121の外周面よりも外側に鍔状に突出しており、挿通軸部121を第1封止装着部73内に挿通させたとき、第1表ケース側封止装着部73bの外側端部に略当接して挿入方向への移動を所定位置で規制するようになっている。
抜け止め係合爪123は、第1封止装着部73に挿通された挿通軸部121の抜けを阻止するもので、挿通軸部121の外周側に1または複数、例えば2つ設けられている。この抜け止め係合爪123は、挿通軸部121の外周面よりも外側に突出する突出状態と突出しない退避状態とに切り換え可能でかつ突出状態側に弾性付勢され、挿通軸部121が第1封止装着部73に挿通されたときに第1表ケース側封止装着部73bの裏側端部に係合するように、挿通軸部121の軸方向中間位置に配置されている。
固定ベース部124は、連結部材52の第2連結バンド部49bの先端を固定するための部位であり、鍔部122から略垂直に突設される1本のカシメピン124bを有している。
<4.装着封止部材48>
装着封止部材48は、主基板ケース43、閉鎖封止部材47等とは別体に形成され、例えば1つの主基板ケース43に対して1個設けられており、図2に示すように、挿入本体部127と、この挿入本体部127の挿入方向先端側に設けられた突起部128とを一体に備えている。
挿入本体部127は、突起部128を貫通孔78から外側に突出させた状態で保持すべく第2封止装着部74内に挿入されるもので、第2封止装着部74の内側に略隙間なく収容可能な形状、ここでは四角形の筒状に形成されており、その軸方向長さは第2裏ケース側封止装着部74aの内部長さと略一致している。また、挿入本体部127の外周面上にも、閉鎖封止部材47と同様、第2封止装着部74の内面側に形成された溝125に対応して軸方向の突条126が設けられている。なお、第2表ケース側封止装着部74b側の閉鎖蓋110には、図7等に示すようにその内面側に押さえリブ129が突設されており、主基板ケース43が閉鎖ロック状態のときにその押さえリブ129が挿入本体部127の挿入方向後端側に略当接することにより、装着封止部材48の第2封止装着部74内での軸方向移動が規制されるようになっている。
突起部128は、挿入本体部127の挿入方向先端側の略中央から軸方向に突出しており、装着封止部材48が第2封止装着部74内に装着されたとき、図3に示すように貫通孔78を介して裏ケース体41の裏側に突出するようになっている。また、突起部128の先端部は装着スライド方向のロック側(右側)からアンロック側(左側)に向けて徐々に突出量が大きくなる傾斜状に形成されている。なお、突起部128は貫通孔78の形状に対応して例えば装着スライド方向に沿った板状に形成され、挿入本体部127内に軸方向に配置された補強リブ等を介して挿入本体部127に一体に設けられている。
<5.連結部材52>
連結部材52は、裏ケース体41、表ケース体42、閉鎖封止部材47の三者を連結するもので、図4に示すように、裏ケース体41側の固定ベース部67に先端が着脱不能に固定される第1連結バンド部49aと、表ケース体42側の固定ベース部92に着脱不能に固定される表ケース側固定部66bと、閉鎖封止部材47側の固定ベース部124に先端が着脱不能に固定される第2連結バンド部49bとを備え、合成樹脂により一体成形されている。
ここで、第1連結バンド部49a及び表ケース側固定部66bが、裏ケース体41と表ケース体42とを開閉可能な状態で連結し、表ケース側固定部66b及び第2連結バンド部49bが、表ケース体42と閉鎖封止部材47とを封止操作可能な状態で連結する。
シールカバー50は、ICタグシール貼付面82上のICタグシール45の表面に略密着されたとき、シールカバー50の結合ピン(図示せず)が被結合部112の挿通スリットに係合するようになっている。
<6.取付ベース36>
取付ベース36は、図1に示すように、主基板ケース43の裏面に対応する略矩形状に形成されたベース板151と、主基板ケース43の装着ガイド溝104に対応してベース板151の上下両縁に沿って前向き突出状に設けられる装着レール板152、153と、ベース板151の装着スライド方向の一方側(ここでは右側)の縁部に沿って前向き突出状に設けられるスライド規制板154と、上下の装着レール板152、153の外側にそれぞれ前向き突出状に設けられる仮固定フック155、156とを一体に備えており、ベース板151に設けられた複数の固定孔151aにおいて遊技機筐体内の前面側にねじ止め固定されている。なお、取付ベース36に主基板ケース43を装着した状態ではその主基板ケース43によって固定孔151a及び固定ねじ(図示省略)が覆われてしまうため、パチンコ遊技機から取付ベース36ごと主基板ケース43を取り外すことはできない。
装着レール板152、153には、装着ロック手段56を構成する装着係合手段57が長手方向に沿ってそれぞれ4つずつ設けられている。この装着係合手段57は、図3に示すように、装着レール板152、153の縁部から主基板ケース43側(前側)に向けて突出する係合脚部57aと、この係合脚部57aの先端側から装着レール板152、153の長手方向に沿って装着スライド方向の一方側、例えば左側に突出する第1係合爪部57bと、同じく係合脚部57aの先端側から装着スライド方向の他方側、例えば右側に突出する第2係合爪部57cとで略T字型に形成されており、主基板ケース43が取付ベース36に嵌め込まれて装着アンロック状態となったときに装着係合手段57の第1、第2係合爪部57b、57cが装着被係合手段58の嵌合部58aに嵌合し、その状態から主基板ケース43を取付ベース36に対して右向きに相対的にスライドさせることにより第1係合爪部57bが装着被係合手段58の第1被係合部58bに係合して第1装着ロック状態となり、または装着アンロック状態から主基板ケース43を取付ベース36に対して左向きに相対的にスライドさせることにより第2係合爪部57cが装着被係合手段58の第2被係合部58cに係合して第2装着ロック状態となるように構成されている。
また、ベース板151上には、2組の第1、第2装着封止係合爪157、158が設けられている。第1装着封止係合爪157は、第1装着ロック状態での封止に用いられるもので、装着封止部材48の突起部128に対応して設けられており、ベース板151上に装着スライド方向に沿って形成された第1凹入部159内に設けられている。この第1装着封止係合爪157は、装着封止部材48の突起部128に係合可能な係合位置と係合しない退避位置とに切り換え可能でかつ係合位置側に弾性付勢され、装着スライド方向に沿ってその第1装着ロック側(右端側)が係合面160a、前面側が傾斜状の案内面160bとなっており、主基板ケース43が取付ベース36に対して装着アンロック状態から第1装着ロック状態となるまで右向きにスライドされたとき、係合面160aが装着封止部材48の突起部128の左側に係合して装着アンロック状態側(左側)へのスライドを規制するようになっている。
また、第2装着封止係合爪158は、第2装着ロック状態での封止に用いられるもので、裏ケース体41側の係合突起80に対応して設けられており、例えばベース板151上に装着スライド方向に沿って形成された第2凹入部161内に設けられている。この第2装着封止係合爪158は、第1装着封止係合爪157と同様の形状に形成されているが、第1装着封止係合爪157とは左右逆に配置されており、主基板ケース43が取付ベース36に対して装着アンロック状態から第2装着ロック状態となるまで左向きにスライドされたとき、係合面160aが裏ケース体41側の係合突起80の右側に係合して装着アンロック状態側(右側)へのスライドを規制するようになっている。
なお、第1、第2装着封止係合爪157、158の両側には、第1、第2装着ロック状態のときに嵌合鍔部77がそれぞれ嵌合してベース板151から離間する方向への移動を規制する第1、第2装着嵌合溝162、163が設けられている。
更に、ベース板151の前面側には、図3に示すように主基板ケース43の装着アンロック状態から第2装着ロック状態側への移動を規制する突起状のスライド規制部164が設けられている。主基板ケース43側には、裏ケース体41の裏側にこのスライド規制部164に対応する突起部165が一体に設けられており、主基板ケース43が取付ベース36に装着されて装着アンロック状態となったとき、突起部165がスライド規制部164の右側に係合して第2装着ロック状態側へのスライドが規制されるようになっている。なお、突起部165はニッパー等により容易に除去可能となっており、この突起部165を除去することにより装着アンロック状態から第2装着ロック状態側へのスライドが可能となる。
仮固定フック155、156は、取付ベース36に装着された主基板ケース43を装着アンロック状態で仮固定するためのもので、例えば取付ベース36の上下に1組設けられており、主基板ケース43の上周壁94及び下周壁95に沿ってその前縁側に係脱自在に係合して主基板ケース43を保持するようになっている。
また、主基板ケース43側には、図2に示すように、表ケース体42上に、下側の仮固定フック156に対応する位置決めリブ166が一体に設けられている。この位置決めリブ166は、主基板ケース43が取付ベース36に装着されて装着アンロック状態となったときに仮固定フック156に対して装着スライド方向の一方側、例えば第1装着ロック側(右側)に略当接する位置に配置されており、この位置決めリブ166を仮固定フック156の右側に沿わせながら主基板ケース43を取付ベース36に装着すれば容易に装着アンロック状態に位置決めできる。なお、主基板ケース43を装着アンロック状態から第1装着ロック状態側にスライドさせる際には仮固定フック156を弾性変形させて位置決めリブ166への係合を一時的に解除すればよい。
<7.装着・封止手順及びその後の開封手順>
以上のような主基板ケース43を遊技機に装着する際には、まず主制御基板13を格納した状態で主基板ケース43を封止すると共にその主基板ケース43にICタグシール45を貼付してシールカバー50を装着し、更にその状態の主基板ケース43を、予め遊技機の筐体内に固定された取付ベース36に対して装着・封止するという手順で行う。以下、図5〜図9を参照しつつ、その装着・封止手順及びその後の開封手順を簡単に説明する。
(7−A1.主基板ケース43への主制御基板13の装着)
まず、主制御基板13を主基板ケース43に装着するが、その前段階として、裏ケース体41、表ケース体42及び閉鎖封止部材47を連結部材52により互いに連結しておく。
なお、装着封止部材48を第2裏ケース側封止装着部74a内に挿入した状態で裏ケース体41と表ケース体42とを嵌め合わせ、互いにスライドさせて閉鎖ロック状態とし、閉鎖封止部材47を封止部材ホルダ93に装着して裏ケース体41と表ケース体42を連結すれば、未封止の主基板ケース43を一体として容易に搬送できる。このとき、装着封止部材48は第2封止装着部74内に格納されており、また閉鎖封止部材47は連結部材52により主基板ケース43に連結されているため、何れも脱落して紛失する心配はない。
主制御基板13を装着する際には、上記のように未封止の状態で仮組みされていた主基板ケース43の裏ケース体41と表ケース体42とを装着アンロック状態側にスライドさせて開放し、表ケース体42の内側に主制御基板13を装着する。
(7−A2.主基板ケース43の閉鎖・封止)
主制御基板13を装着した表ケース体42を、第2裏ケース側封止装着部74a内に装着封止部材48が挿入された状態の裏ケース体41に対して、前側から嵌め合わせて閉鎖アンロック状態とする(図5(a))。
このとき、裏ケース体41側の第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aと表ケース体42側の第1、第2表ケース側封止装着部73b、74bとは互いの軸が閉鎖スライド方向にずれた状態となっている。
続いて、表ケース体42を裏ケース体41に対して右向きにスライドさせる。これにより、図2において、裏ケース体41側の閉鎖係合手段54が表ケース体42側の被係合部55bに係合し、主基板ケース43は閉鎖ロック状態になる。また、裏ケース体41側の第1、第2裏ケース側封止装着部73a、74aと表ケース体42側の第1、第2表ケース側封止装着部73b、74bとが閉鎖スライド方向に対して直交する前後方向に互いに合致した状態となる(図5(b))。
なおこのとき、図7から判るように、第2表ケース側封止装着部74b側の押さえリブ129が第2裏ケース側封止装着部74a内の装着封止部材48の挿入方向後端側に略当接するため、装着封止部材48はその先端側の突起部128を貫通孔78から裏側に突出させた状態で固定された状態となる。
続いて、閉鎖封止部材47を封止部材ホルダ93から取り外して第1封止装着部73に挿入し、抜け止め係合爪123を第1表ケース側封止装着部73bの裏側端部に係合させた状態(図7参照)とする(図5(c))。これにより、第1裏ケース側封止装着部73aと第1表ケース側封止装着部73bとは閉鎖スライド方向に相対移動不可能となるため、裏ケース体41と表ケース体42とは閉鎖ロック状態で規制される。しかも抜け止め係合爪123は第1裏ケース側封止装着部73aによって覆われた状態となるため(図7参照)、外部から抜け止め係合爪123の係合を解除して閉鎖封止部材47を抜き取ることはできず、従って主基板ケース43は閉鎖アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された閉鎖封止状態となる。
(7−A3.ICタグシール45の貼付及びシールカバー50の装着)
続いて、ICタグシール貼付面82上にICタグシール45を貼付し、そのICタグシール45の表面を覆うようにシールカバー50を重ね合わせ、図7に示すように結合ピン143を被結合部112の挿通スリットに貫通させることで装着する。
ここで、例えば以上のように封止された状態の主基板ケース43を複数用意し、それぞれの主基板ケース43から開封の痕跡のない状態のシールカバー50、裏ケース体41、表ケース体42、閉鎖封止部材47等をそれぞれ取り出すことに成功したとしても、裏ケース体41、表ケース体42及び閉鎖封止部材47は連結部材52(第1連結バンド部49a及び第2連結バンド部49b)により互いに連結されているため、それらを組み合わせて新たな主基板ケース43を作り出すためには連結部材52を切断する必要がある。すなわち、複数の主基板ケース43から取り出した裏ケース体41、表ケース体42、閉鎖封止部材47等を組み合わせて新たな主基板ケース43を作り出したとしても、連結部材52で連結された状態までも再現することはできず、そのような不正行為を効果的に防止できる。
(7−A4.主基板ケース43の取付ベース36への装着・封止)
次に、閉鎖封止状態の主基板ケース43を、予め遊技機に固定された取付ベース36に前側から嵌め込み、取付ベース36側の装着係合手段57を、表ケース体42側の装着ガイド溝104内の嵌合部58aにそれぞれ嵌合させて装着アンロック状態とし、上下の仮固定フック155、156により仮固定する。この装着アンロック状態では、図3に示す主基板ケース43の裏側の突起部165が取付ベース36側のスライド規制部164の右側に係合しているため、そのままでは主基板ケース43を第2装着ロック状態側(左側)にスライドさせることはできない。
続いて、仮固定フック156を弾性変形させて位置決めリブ166への係合を一時的に解除した上で、主基板ケース43を取付ベース36に対して右向きにスライドさせる(図6(a)→(b))。これにより、図1に示す取付ベース36側の装着係合手段57が表ケース体42側の装着被係合手段58に係合し、主基板ケース43は取付ベース36に対して第1装着ロック状態となる。このとき、図6(b)に示すように、主基板ケース43側の突起部128が第1装着封止係合爪157に係合し、装着アンロック状態側へのスライドが規制される。しかも、外部から第1装着封止係合爪157の係合を解除することはできず、従って主基板ケース43は取付ベース36に対して装着アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された装着封止状態となる。
なお、コネクタカバー46は、主基板ケース43を取付ベース36に装着し、主基板ケース43側のコネクタ61aにハーネス側コネクタ105を接続した後に装着すればよい。
(7−B1.主基板ケース43の取り外し)
以上のような手順でパチンコ遊技機内に装着された主基板ケース43を検査等のために開封する場合には、まずコネクタカバー46を取り外してコネクタ61aからハーネス側コネクタ105を抜き取る。そして、ドライバー等の工具を用いて閉鎖蓋110を突き破り、閉鎖蓋110を除去して第2封止装着部74の端部を開放し、その中から装着封止部材48を抜き取る(図8)。これにより、第1装着封止係合爪157に係合していた突起部128がなくなって装着封止状態が解除されるため、仮固定フック156を弾性変形させて位置決めリブ166への係合を一時的に解除させた上で、主基板ケース43を取付ベース36に対して装着アンロック状態側にスライドさせることにより取付ベース36から取り外すことができる。
(7−B2.シールカバー50の取り外し及びICタグシール45の切断)
続いて、取付ベース36から取り外した主基板ケース43からシールカバー50を取り外し、ICタグシール45をカッターナイフ等により切断する。これにより、主基板ケース43は、シールカバー50による封止状態、及びICタグシール45による封印状態が解除される。
(7−B3.主基板ケース43の開封)
続いて、連結部材52の第2連結バンド部49bを切断して主基板ケース43と閉鎖封止部材47との連結を解除した上で、第1表ケース側封止装着部73bの連結リブ108a〜108dをニッパー等の切断工具を用いて切断し、その第1表ケース側封止装着部73bを閉鎖封止部材47と共に表ケース体42から取り外す(図9(a)、(b))。これにより、主基板ケース43の閉鎖封止状態が解除されるため、裏ケース体41を表ケース体42に対して閉鎖アンロック状態側にスライドさせることにより主基板ケース43を開封することができる。
(7−C1.2回目の主基板ケース43の封止)
本実施形態の主基板ケースユニット14では、一度開封された後、その痕跡を残した状態でもう一度封止を行うことができるようになっている。以下、その2回目の封止、開封手順について簡単に説明する。なお、シールカバー50は1回目の開封時に損壊させたので、2回目の封止時にこれを再び装着することはできない。また、2回目の封止には装着封止部材48は使用しない。
まず、1回目の封止時と同じように、表ケース体42を裏ケース体41に対して前側から嵌め合わせて閉鎖アンロック状態とした後、表ケース体42を裏ケース体41に対して右向きにスライドさせて閉鎖ロック状態とする。このとき、装着封止部材48は第2裏ケース側封止装着部74a内へは挿入しない。
続いて、1回目の開封時に表ケース体42から切り離した閉鎖封止部材47を、今回は第1封止装着部73ではなく第2封止装着部74に挿入する(図10)。なお、第2封止装着部74を構成する第2表ケース側封止装着部74bは、1回目の開封時に閉鎖蓋110が除去(図8参照)されて閉鎖封止部材47を挿入可能な状態となっている。これにより、第2裏ケース側封止装着部74aと第2表ケース側封止装着部74bとが閉鎖スライド方向に相対移動不可能となるため、裏ケース体41と表ケース体42とは閉鎖ロック状態で規制される。しかも抜け止め係合爪123は第2裏ケース側封止装着部74aによって覆われた状態となるため、外部から抜け止め係合爪123の係合を解除して閉鎖封止部材47を抜き取ることはできず、従って主基板ケース43は閉鎖アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された閉鎖封止状態となる。
(7−C2.2回目の主基板ケース43の取付ベース36への装着・封止)
次に、主基板ケース43を、その裏側の突起部165(図3)をニッパー等により除去した上で取付ベース36に嵌め込んで装着アンロック状態とし、上下の仮固定フック155、156により仮固定する。そして、主基板ケース43を取付ベース36に対して第2装着ロック状態側、すなわち1回目とは逆の左向きにスライドさせる。このとき、スライド規制部164に対応する突起部165が既に除去されているため、その第2装着ロック状態側へのスライドが規制されることはない。
これにより、主基板ケース43側の係合突起80(図3)が第2装着封止係合爪158に係合し、装着アンロック状態側へのスライドが規制される(図11)。しかも、外部から第2装着封止係合爪158の係合を解除することはできず、従って主基板ケース43は取付ベース36に対して装着アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された装着封止状態となる。
(7−D1.2回目の主基板ケース43の取り外し)
以上のように装着された主基板ケース43を取り外す際には、まず第1封止装着部73内にドライバー等の工具を用いて開口蓋79(図3)を突き破り、開口蓋79を除去して開口部81を形成する(図12)。そして、その開口部81を通して第2装着封止係合爪158を押圧して係合突起80への係合を解除しつつ主基板ケース43を取付ベース36に対して装着アンロック状態側にスライドさせることにより取付ベース36から取り外すことができる。
(7−D2.2回目の主基板ケース43の開封)
続いて、第2表ケース側封止装着部74bの連結リブ108c〜108dおよび107をニッパー等の切断工具を用いて切断し、その第2表ケース側封止装着部74bを閉鎖封止部材47と共に表ケース体42から取り外す(図13)。これにより、主基板ケース43の閉鎖封止状態が解除されるため、裏ケース体41を表ケース体42に対して閉鎖アンロック状態側にスライドさせることにより主基板ケース43を開封することができる。
<8.連結リブ107の構造>
ここで連結リブの切断に関して行われる可能性のある不正行為について説明する。
図14は第1封止装着部73における第1表ケース側封止装着部73bの取り出し過程を示したもので、(a)は第1表ケース側封止装着部73bの連結リブ108a〜108dをニッパー等の切断工具を用いて切断している様子を示した図、(b)は表ケース体42から第1表ケース側封止装着部73bを取り外した後の空間部73cを示した図、そして(c)は取り外した第1表ケース側封止装着部73bを示した図である。
このような正常な取り外し作業においては、ニッパー等の切断工具を用いて切断する作業が容易であることが好ましく、このため連結リブ108a〜108dは長方形断面の板状に形成されている。すなわち連結リブ108a〜108dをニッパー等の切断工具で切断した場合、必ずその切断の痕跡が残ることから、切断作業の容易性だけが重要視され、不正の可能性については考慮されて来なかった。
ところが第2封止装着部74について、仮に、第2表ケース側封止装着部74bの両側を第1表ケース側封止装着部73bと同じ長方形断面の板状の連結リブ108a〜108dにより支持する構成とした場合、第2表ケース側封止装着部74bの連結リブ108a〜108dを特殊な切断工具を用いて綺麗な切り口に切断し、第2表ケース側封止装着部74bを閉鎖封止部材47と共に表ケース体42から取り外した後(図13)、再び第2表ケース側封止装着部74bを元通りの場所に戻し、かつ透明な接着剤を用いて切断箇所を切断の痕跡が残らないように接続してしまう、という不正行為の可能性が報告された。
そこで、この実施形態においては、図15に示すように、第2表ケース側封止装着部74bの片側については、長方形断面の板状をした2つの連結リブ108c〜108dを封止支持フレーム109との間の空間に掛け渡すが、他の片側については、脆弱性表面107aを持つ1つの連結リブ107を封止支持フレーム109との間の空間に掛け渡す構成としている。ここで脆弱性表面を持つ連結リブとは、連結リブを切断すると表面の形状が変化してしまう、という脆弱性のある特殊形状をした連結リブをいう。
そのような脆弱性のある特殊形状として、この実施形態における連結リブ107は、その外側表面となる上面107aが、第2表ケース側封止装着部74bの辺に沿った方向に見て、三角断面の突条が連続する形状(三角波形状)に形成されている。また、図16から良く判るように、連結リブ107は第2表ケース側封止装着部74bの側から見て全体として門状に形成され、上記脆弱性表面107aを持つ上辺部105とその両側の補強用の側辺部106とを有している。上辺部105の長さ、つまり第2表ケース側封止装着部74bの連結リブ107が位置する側の辺に沿った方向の長さWは、連結リブ107の幅に相当するものであり、この連結リブ107の幅Wは、第2表ケース側封止装着部74bの辺の長さLにほぼ等しくなっている。したがって連結リブ107は、幅広の1つの連結リブとして構成されている。側辺部106はこの連結リブ107の切断方向(図16の矢印Y方向)両端に位置しているため、両端の側辺部106の外面間は第2表ケース側封止装着部74bの一辺の両端間に相当する距離だけ離れている。この離間距離は、第1裏ケース側封止装着部73aの連結リブ108a、108bにおける外面間の間隔と同じになっている。すなわち、連結リブ107は連結リブ108a、108bと同じ構成の側辺部106、106間を上辺部105で連結した形状となっている。
図17に示すように、連結リブ107は、その両側の側辺部106が連結リブ108c〜108dと同じ肉厚t1で同じ高さHに形成され、この両側辺部106の上端間を繋ぐ形で上辺部105が設けられている。ここで上辺部105は、両側辺部106の肉厚t1とほぼ同じかそれより若干薄い肉厚t2に形成されている。この上辺部105の上面、すなわち連結リブ107の外側表面に脆弱性を付与する三角形断面の突条は、第2表ケース側封止装着部74bの側辺に沿った方向、つまり切断方向(図16の矢印Y方向)に適数個の三角形が所定のピッチPと深さdで連続するように形成されている。この実施形態では10個の三角断面の突条が、その断面の三角形が肉厚t2に達しない深さで連続するように設けられ、これにより上面が脆弱性表面107aとして形成されている。
<9.連結リブ107の作用>
上記のように連結リブ107が構成されていると、次のような作用効果が得られる。連結リブ107を切断する場合は、何らかの切断工具を用いて連結リブ107を図16に矢印Yで示すように切断することとなる。この切断は三角形断面の突条が連なっている方向に脆弱性表面107aを切断することになるため、必ず一連の三角形の突起を次々と切断しなければならなくなる。これにより、切断時に三角形断面の突起先端が小さく欠ける等、その三角形の突起形状に傷が付き三角波形の連続性が損なわれ、切り口を綺麗に切断することができなくなる。
したがって、連結リブ107を切断して不正に主基板ケース43を開封した後、仮に切り口に透明な接着剤を塗布して連結リブ107の切り口同士を接続してみても、その接続箇所の脆弱性表面107aに切断の痕跡が顕著に残り、外部から肉眼で直ぐに接続箇所が視認されて、不正を発見できる状態になる。このため連結リブ107の上面に上記三角形断面の突条のような突起を多数形成して脆弱性を付与しておくことにより、透明な接着剤を用いて切断箇所を切断の痕跡が残らないように接続してしまう、という不正行為を未然に防止することができる。
<10.変形例>
上記実施形態では、連結リブ107の脆弱性表面107aを形成する突条の形状を、断面が三角波形の形状としたが、連結リブ107の少なくとも外側表面(図17の紙面に沿った上方の面)に脆弱性を付与し得る断面形状であればよく、たとえば切断方向(Y方向)全長に亘って、図18(a)に示すような断面鋸歯状の突起が連続する鋸歯状断面波形の脆弱性表面107aとし、あるいは図18(b)に示すような波状の突起が連続する波状断面波形の脆弱性表面107aとすることができる。
また、これらの脆弱性を付与する三角形状や鋸歯形状や波形状等の断面形状をした突条は、連結リブ107の切断方向(Y方向)全長に亘って必ずしも連続的に存在している必要はなく、図19(a)〜(c)に示すように、三角波形や鋸歯状波形や波状波形から、それらを構成する一部の歯形(突起)を間引くことにより連続性が部分的に失われた形態、すなわち三角や鋸歯や波の形を間欠的に配置した形態の脆弱性表面107aとすることもできる。
また、連結リブ107の上面を鋸歯状波形の脆弱性表面107aとする形態においては、図19(d)に示すように、切断方向(Y方向)に見て、その鋸歯状波形の向きを途中から逆方向に変更した形態とすることもできる。さらに、この形態においても、図19(e)に示すように、鋸歯状波形から一部の鋸歯状突条を間引くことにより連続性が部分的に失われた形態、すなわち三角形や鋸歯形や波形の突条を間欠的に配置した形態とすることができる。
上記実施形態では、第2表ケース側封止装着部74bの側から連結リブ107を見て、連結リブ107の全体の形状を門状(図16参照)に構成したが、図20に示すように、(a)直線的に中央が下がったM字状、(b)円弧状に中央が下がった凹面状、(c)直線的に中央が上がった屋根状、(d)円弧状に中央が上がった凸面状、などとして構成することができる。
また上記実施形態では、三角形断面の突条が切断方向(Y方向)と直交する方向に長く延在している形態について説明したが、脆弱性表面107aを構成する三角形断面の突起や、鋸歯状波形の突起や、波状波形の突起は、必ずしも切断方向(Y方向)と直交する方向に長く延在している必要はなく、連結リブ107の上面の面内に多数の突起として千鳥状にあるいは無秩序に配置されていてもよい。したがって、これらの多数の突起は、突起で文字や記号などを描くように配設することもできる。
また連結リブ107に両側辺部106を設けている主たる理由は、上面107aに三角波形等により脆弱性を付与した上辺部105を補強するものであるので、上辺部105に対して側辺部106を直角に設けることは必ずしも必要でなく、たとえば図20(e)に示すように連結リブ107の全体が台形になるように設けることもできる。また事情によっては両側辺部106の一方を省いたり、または両側辺部106の両方を省いて上辺部105のみで連結リブ107を構成することもできる。
また上記実施形態では、第2表ケース側封止装着部74bの一方の側辺についてのみ脆弱性表面107aを持つ幅広の連結リブ107で支持したが、両側辺について、脆弱性表面107aを持つ幅広の連結リブ107でそれぞれ支持することもできる。
また上記実施形態では、第2表ケース側封止装着部74bの一側辺について1つの連結リブ107を配設して支持したが、脆弱性表面を持つ連結リブを一側辺に対して2以上配設して、第2表ケース側封止装着部74bを支持することもできる。
また上記実施形態では、第2表ケース側封止装着部74bにのみ脆弱性表面を持つ連結リブ107を設けたが、第1表ケース側封止装着部73bの連結リブ108c〜108dや108a〜108bの代わりに脆弱性表面107aを持つ連結リブ107を設けることもできる。
また上記実施形態では、連結リブ107の構成として、両側辺部106、106間を上辺部105で門状等の形に連結したが、上辺部105で連結せずに独立した各側辺部106の頂部の面(すなわち外側表面)や側面に対して、図21に示すように脆弱性表面107aを形成することもできる。図21において、(a)は側辺部106の頂部に三角形断面の突条を設けて脆弱性表面107aを形成した例、(b)は側辺部106の頂部に側辺部106の肉厚方向両側に若干の平坦部を残して三角形断面の突条を設けることにより脆弱性表面107aを形成した例、(c)は側辺部106の頂部に側辺部106の肉厚方向両側に若干の平坦部を残して台形断面の突条を設けることにより脆弱性表面107aを形成した例である。また(d)は側辺部106の頂部に三角形断面の突条を設けて脆弱性表面107aを形成すると共に、側辺部106の側面にも三角形断面の突条を設けて脆弱性表面107aを形成した例である。
また上記実施形態では、裏ケース体(第1ケース体)41と表ケース体(第2ケース体)42とで開閉可能に構成される基板ケース43内に、遊技機の制御基板13を格納し、該基板ケースを防犯用の封止手段で封止する遊技機用基板ケースの封止装置において、前記封止手段としての封止部64が、裏ケース体41側の封止部73a、74aと、表ケース体42側の封止装着部73b、74bと、上記封止装着部73b、74bから上記封止部73a、74aにかけて挿入され裏ケース体41と表ケース体42とを封止状態にする閉鎖封止部材47と、上記封止装着部73b、74bを支持し基板ケース43の開封時に外部から損壊して上記封止状態を解除する損壊部として連結リブ107、108a〜108dを備えることを前提とし、その損壊部が、少なくともその外側表面に、切断時に痕跡が残る脆弱性表面107aを備えている構成とした。
しかし、本発明は、このような構成に限らず他の構成の遊技機用基板ケースの封止装置に対し広く適用することができる。たとえば、(イ)第1のケースと第2のケースを一方向ネジで締結する封止構造や、(ロ)第1のケースと第2のケースを通常のネジや特殊なピンで固定し、そのネジやピンを外せないように嵌め殺しとするカバーで覆う封止構造を持ち、かつ、この封止構造の一部として、基板ケースの開封時に外部から損壊して封止状態を解除する損壊部を有する封止装置に対し、その損壊部の少なくとも外側表面に、切断時に痕跡が残る脆弱性表面107aを設けることもできる。