JP5437298B2 - 往復動圧縮機のクリアランスポケット - Google Patents
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Description
本発明は、往復動圧縮機のクリアランスポケットに関し、特に、クリアランスピストンのロッドに螺合するナットを、ばね部材を介して係合する二体のナット部とし、一方のみ又は両方のナット部にグリス溜りを設け、ロッドのおねじとナット間の潤滑を行うための新規な改良に関する。
一般に、往復動圧縮機の容量制御の方法の1つとして、クリアランスポケットがある。圧縮機の容量を減少させたいとき、シリンダ内に接続されたクリアランスポケットを開くことにより、シリンダの隙間容積を増加させる。往復動圧縮機では、吐出行程が終わり吸入行程に入ってもシリンダ内の隙間容積部に残った圧縮ガスが膨張するため、シリンダ内の圧力が吸入圧力より低くなるまでガスの吸入は行われない。隙間容積を大きくすると、吸入行程で膨張ガスが占める体積が増加し、その分吸入量が減少する。この容積制御方式では、機械が圧縮するガス量そのものが減るため消費動力も節減ができるので、遠隔操作で連続的にこの容量制御を行えば、大きな省エネ効果が得られる。
そこで、アクチュエータを用いてクリアランスポケットの容積を遠隔操作でできるように構成し、吐出圧力などのプロセス条件に応じた測定値を用いて制御装置を介して自動で必要量を吐出するよう制御する装置が考案されており、この装置を組み込んだクリアランスポケットを自動可変容量クリアランスポケットという。
また、自動可変容量クリアランスポケットは、一般的に油圧を利用した方法が多く使用されている。これは油圧シリンダが小さなアクチュエータで大きな力を
出すことが可能なことと作動油は圧縮性が非常に小さいため、シリンダ内の圧力変動が容量調節ピストンに作用することで起きる変動荷重による振動を起こさないことである。
一方、油の混入による発火が考えられる酸素ガスやガスの清浄度が厳しいガスの場合には油を使用することができないので、エアモータなどの計装空気を用いたアクチュエータが使用される。
従来、用いられているクリアランスポケットの代表的な構成として、特許文献1に開示された構成を図4として挙げることができる。
すなわち、図4において、クリアランスポケット6と、第2シリンダ体60に第2ピストン体7を摺動自在に嵌合させてバランス室61が区画され、連通路62によって圧力室2aとバランス室61とが連通されると共に、第2ピストン体7が第1連結棒5によって第1ピストン体4に連結されて、バランス室61に、圧力室2a内のガス圧力が調節室31と対向させて導かれるバランス装置3と、第1ピストン体4を所定位置に移動させて調節室31の容積を増減化させる作動装置8とを有すると共に、アクチュエータとしては油圧手段8が用いられている。また、圧縮機の容量を減少させたいとき、シリンダ1内に接続されたクリアランスポケット6を開くことにより、シリンダ1の隙間容積を増加させる。往復動圧縮機では、吐出行程が終わり吸入行程に入ってもシリンダ1内の隙間容積部に残った圧縮ガスが膨張するため、シリンダ1内の圧力が吸入圧力より低くなるまでガスの吸入は行われない。隙間容積を大きくすると、吸入行程で膨張ガスが占める体積が増加し、その分吸入量が減少する。この容量制御方式では、ピストン2が圧縮するガス量そのものが減るため消費動力も節減できる。
そこで、アクチュエータを用いてクリアランスポケットの容積を遠隔操作でできるように構成し、吐出圧力などのプロセス条件に応じた測定値を用いて制御装置を介して自動で必要量を吐出するよう制御する装置が考案されており、この装置を組み込んだクリアランスポケットを自動可変容量クリアランスポケットという。
また、自動可変容量クリアランスポケットは、一般的に油圧を利用した方法が多く使用されている。これは油圧シリンダが小さなアクチュエータで大きな力を
出すことが可能なことと作動油は圧縮性が非常に小さいため、シリンダ内の圧力変動が容量調節ピストンに作用することで起きる変動荷重による振動を起こさないことである。
一方、油の混入による発火が考えられる酸素ガスやガスの清浄度が厳しいガスの場合には油を使用することができないので、エアモータなどの計装空気を用いたアクチュエータが使用される。
従来、用いられているクリアランスポケットの代表的な構成として、特許文献1に開示された構成を図4として挙げることができる。
すなわち、図4において、クリアランスポケット6と、第2シリンダ体60に第2ピストン体7を摺動自在に嵌合させてバランス室61が区画され、連通路62によって圧力室2aとバランス室61とが連通されると共に、第2ピストン体7が第1連結棒5によって第1ピストン体4に連結されて、バランス室61に、圧力室2a内のガス圧力が調節室31と対向させて導かれるバランス装置3と、第1ピストン体4を所定位置に移動させて調節室31の容積を増減化させる作動装置8とを有すると共に、アクチュエータとしては油圧手段8が用いられている。また、圧縮機の容量を減少させたいとき、シリンダ1内に接続されたクリアランスポケット6を開くことにより、シリンダ1の隙間容積を増加させる。往復動圧縮機では、吐出行程が終わり吸入行程に入ってもシリンダ1内の隙間容積部に残った圧縮ガスが膨張するため、シリンダ1内の圧力が吸入圧力より低くなるまでガスの吸入は行われない。隙間容積を大きくすると、吸入行程で膨張ガスが占める体積が増加し、その分吸入量が減少する。この容量制御方式では、ピストン2が圧縮するガス量そのものが減るため消費動力も節減できる。
また、可変容量型のクリアランスポケットの構成例として、特許文献2に開示された構成を図5として挙げることができる。
すなわち、図5は往復動圧縮機の要部のクリアランスポケットを示す断面図であり、隙間調整ロッド43が、先端側のテーパロッド部43tがピストンを収容するシリンダ40を閉蓋するクリアランスポケット41aを有するシリンダカバー41の隔壁41bに設けられ、クリアランスポケット41aとシリンダ40のヘッド側ガス圧縮室41hとを連通させるテーパ孔状のガス通過孔41c内に位置するように、基端側のねじロッド部43sのおねじをシリンダカバー41を閉蓋する外壁42に固着されているロッド支持金具44のめねじを螺着して支持し、隙間調整ロッド43のロッド支持金具44からの突出端をステッピングモーター45の出力軸に連結して、この隙間調整ロッド43を正逆自在に回転させることにより長手方向に往復動させる構成としている。
従って、隙間容積を遠隔操作で連続的に変化させれば、圧縮機の吸入量も連続的に変化するため、プロセスで必要となるガス量が時々刻々と変わる場合でも必要ガス量のみを圧縮することで大きな省エネ効果が得られる。このためアクチュエータを用いてクリアランスポケットの容積を遠隔操作できるように構成し、突出圧力などのプロセス条件に応じて測定値を用いて制御装置を介して自動で必要量を吐出するよう制御する装置が用いられている。
すなわち、図5は往復動圧縮機の要部のクリアランスポケットを示す断面図であり、隙間調整ロッド43が、先端側のテーパロッド部43tがピストンを収容するシリンダ40を閉蓋するクリアランスポケット41aを有するシリンダカバー41の隔壁41bに設けられ、クリアランスポケット41aとシリンダ40のヘッド側ガス圧縮室41hとを連通させるテーパ孔状のガス通過孔41c内に位置するように、基端側のねじロッド部43sのおねじをシリンダカバー41を閉蓋する外壁42に固着されているロッド支持金具44のめねじを螺着して支持し、隙間調整ロッド43のロッド支持金具44からの突出端をステッピングモーター45の出力軸に連結して、この隙間調整ロッド43を正逆自在に回転させることにより長手方向に往復動させる構成としている。
従って、隙間容積を遠隔操作で連続的に変化させれば、圧縮機の吸入量も連続的に変化するため、プロセスで必要となるガス量が時々刻々と変わる場合でも必要ガス量のみを圧縮することで大きな省エネ効果が得られる。このためアクチュエータを用いてクリアランスポケットの容積を遠隔操作できるように構成し、突出圧力などのプロセス条件に応じて測定値を用いて制御装置を介して自動で必要量を吐出するよう制御する装置が用いられている。
一般に、クリアランスポケットのメンテナンスはクリアランスポケットを設置している往復動圧縮機のメンテナンスと合わせて行う、この往復動圧縮機のメンテナンスは往復動圧縮機が圧縮するガスや圧縮機の設置環境によって大きく異なるが、一般的には1年間に1回程度行われる。つまり、クリアランスポケットのメンテナンスも年1回程度であり、このメンテナンス間隔で容量調節を行い続けることができる構造にしておく必要がある。
このような長期運転の際に起きやすい問題として、ねじのかみ合い部の潤滑不足が挙げられる。油圧式可変容量クリアランスポケットの場合では、ロッドを動かす動作源が油であるため、潤滑不足はおきない。しかし、ねじ式可変容量クリアランスポケットにおいて、動作を頻繁に行う場合には、ねじのかみ合い部の潤滑不足が起きる。潤滑不足が起きた場合、おねじとめねじの直接接触による異音、またはめねじとおねじの接触時の摩擦力が大きくなるため、クリアランスポケットの稼働に必要な動力が増加する等の問題が起きていた。
このような長期運転の際に起きやすい問題として、ねじのかみ合い部の潤滑不足が挙げられる。油圧式可変容量クリアランスポケットの場合では、ロッドを動かす動作源が油であるため、潤滑不足はおきない。しかし、ねじ式可変容量クリアランスポケットにおいて、動作を頻繁に行う場合には、ねじのかみ合い部の潤滑不足が起きる。潤滑不足が起きた場合、おねじとめねじの直接接触による異音、またはめねじとおねじの接触時の摩擦力が大きくなるため、クリアランスポケットの稼働に必要な動力が増加する等の問題が起きていた。
本発明による往復動圧縮機のクリアランスポケットは、吸入口と吐出口が形成されピストンが内設されたシリンダと、前記シリンダ内に前記ピストンにより分割された上側ガス圧縮室及び下側ガス圧縮室と、前記シリンダの上部に設けられ前記上側ガス圧縮室と連通すると共にポケット室とポケット背圧室とを有するクリアランスポケット本体と、前記クリアランスポケット本体内のクリアランスピストンと、前記クリアランスピストンを摺動させるための駆動体とを備え、前記クリアランスピストンの摺動により、前記上側ガス圧縮室と連通する前記ポケット室の容積を可変とするようにした往復動圧縮機のクリアランスポケットにおいて、前記クリアランスピストンに設けられおねじを有すると共に廻り止めにより非回転状態に保持されたロッドと、前記おねじに螺合するナットと、前記ナットを形成し、ばね部材を介して互いに逆方向に付勢されて係合する第1、第2ナット部と、前記各ナット部のうち、一方のみ又は両方に形成され潤滑剤を溜めるための溜め部とを有し、前記潤滑剤が前記おねじに供給される構成であり、また、前記溜め部は、前記第1ナット部の上部に位置する第1グリス溜りを有する構成であり、また、前記溜め部は、前記第1ナット部と第2ナット部のかみ合い部に形成された第2グリス溜りを有する構成であり、また、前記第2ナット部には、前記第2グリス溜りにグリスを充填するためのグリス充填通路及びグリス充填口が設けられている構成であり、また、前記第1ナット部の筒状下部は、前記第2ナット部の筒状上部の内側に挿入されている構成である。
本発明による往復動圧縮機のクリアランスポケットは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、吸入口と吐出口が形成されピストンが内設されたシリンダと、前記シリンダ内に前記ピストンにより分割された上側ガス圧縮室及び下側ガス圧縮室と、前記シリンダの上部に設けられ前記上側ガス圧縮室と連通すると共にポケット室とポケット背圧室とを有するクリアランスポケット本体と、前記クリアランスポケット本体内のクリアランスピストンと、前記クリアランスピストンを摺動させるための駆動体とを備え、前記クリアランスピストンの摺動により、前記上側ガス圧縮室と連通する前記ポケット室の容積を可変とするようにした往復動圧縮機のクリアランスポケットにおいて、前記クリアランスピストンに設けられおねじを有すると共に廻り止めにより非回転状態に保持されたロッドと、前記おねじに螺合するナットと、前記ナットを形成し、ばね部材を介して互いに逆方向に付勢されて係合する第1、第2ナット部と、前記各ナット部のうち、一方のみ又は両方に形成され潤滑剤を溜めるための溜め部とを有し、前記潤滑剤が前記おねじに供給される構成としたことにより、ロッドの稼働と共にグリス溜りのグリスがロッドのおねじとナット部のめねじに供給され、潤滑不足による異音、又は、クリアランスポケットの稼働に必要な動力の増加を防止することが可能となる。
また、前記溜め部は、前記第1ナット部の上部に位置する第1グリス溜りを有することにより、おねじの上部へのグリスの供給が可能となる。
前記溜め部は、前記第1ナット部と第2ナット部のかみ合い部に形成された第2グリス溜りを有することにより、おねじの下部にグリスの供給が可能となる。
また、前記第2ナット部には、前記第2グリス溜りにグリスを充填するためのグリス充填通路及びグリス充填口が設けられていることにより、クリアランスポケットを分解することなく、グリス溜りへのグリスの供給を容易に行うことができる。
すなわち、吸入口と吐出口が形成されピストンが内設されたシリンダと、前記シリンダ内に前記ピストンにより分割された上側ガス圧縮室及び下側ガス圧縮室と、前記シリンダの上部に設けられ前記上側ガス圧縮室と連通すると共にポケット室とポケット背圧室とを有するクリアランスポケット本体と、前記クリアランスポケット本体内のクリアランスピストンと、前記クリアランスピストンを摺動させるための駆動体とを備え、前記クリアランスピストンの摺動により、前記上側ガス圧縮室と連通する前記ポケット室の容積を可変とするようにした往復動圧縮機のクリアランスポケットにおいて、前記クリアランスピストンに設けられおねじを有すると共に廻り止めにより非回転状態に保持されたロッドと、前記おねじに螺合するナットと、前記ナットを形成し、ばね部材を介して互いに逆方向に付勢されて係合する第1、第2ナット部と、前記各ナット部のうち、一方のみ又は両方に形成され潤滑剤を溜めるための溜め部とを有し、前記潤滑剤が前記おねじに供給される構成としたことにより、ロッドの稼働と共にグリス溜りのグリスがロッドのおねじとナット部のめねじに供給され、潤滑不足による異音、又は、クリアランスポケットの稼働に必要な動力の増加を防止することが可能となる。
また、前記溜め部は、前記第1ナット部の上部に位置する第1グリス溜りを有することにより、おねじの上部へのグリスの供給が可能となる。
前記溜め部は、前記第1ナット部と第2ナット部のかみ合い部に形成された第2グリス溜りを有することにより、おねじの下部にグリスの供給が可能となる。
また、前記第2ナット部には、前記第2グリス溜りにグリスを充填するためのグリス充填通路及びグリス充填口が設けられていることにより、クリアランスポケットを分解することなく、グリス溜りへのグリスの供給を容易に行うことができる。
本発明は、クリアランスピストンのロッドに螺合するナットを、ばね部材を介して係合する二体のナット部とし、一方のみ又は両方のナット部にグリス溜りを設け、ロッドのおねじとナット間の潤滑を円滑に行うようにした往復動圧縮機のクリアランスポケットを提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による往復動圧縮機のクリアランスポケットの好適な実施の形態について説明する。
尚、図4の従来例と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明する。
図1において、圧縮機のフレーム1A上にシリンダ1が設置され、ピストン棒2cを介して駆動されるピストン2はシリンダ1内で往復動される。このシリンダ1はピストン2の上面と下面の両側でガスを圧縮するダブルアクティング式であり、上側ガス圧縮室2aおよび下側ガス圧縮室2bにはそれぞれ吸入弁12a,12bおよび吐出弁14a,14bが設置されている。これらシリンダ弁(吸入弁12a,12bと吐出弁14a,14b)は前後の差圧により受動的に開閉する逆止弁となっている。
前記シリンダ1の上部にはクリアランスポケット6が設けてあり、クリアランスポケット6の容積はクリアランスポケットの駆動部8で変更可能に構成されている。
尚、図4の従来例と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明する。
図1において、圧縮機のフレーム1A上にシリンダ1が設置され、ピストン棒2cを介して駆動されるピストン2はシリンダ1内で往復動される。このシリンダ1はピストン2の上面と下面の両側でガスを圧縮するダブルアクティング式であり、上側ガス圧縮室2aおよび下側ガス圧縮室2bにはそれぞれ吸入弁12a,12bおよび吐出弁14a,14bが設置されている。これらシリンダ弁(吸入弁12a,12bと吐出弁14a,14b)は前後の差圧により受動的に開閉する逆止弁となっている。
前記シリンダ1の上部にはクリアランスポケット6が設けてあり、クリアランスポケット6の容積はクリアランスポケットの駆動部8で変更可能に構成されている。
前記シリンダ1の前記各吸入弁12a,12b側には、吸入ガスAを吸入するための吸入口13aが形成され、各吐出弁14a,14b側には、吐出ガスBを吐出するための吐出口13bが形成されている。
前記クリアランスポケット6のクリアランスポケット本体60の両側には一対の取付フランジ部50が設けられ、前記吸入ガスAの吸入口13aと前記ポケット背圧室51との間は、第1導圧配管55によって連通されている。
前記クリアランスポケット6のクリアランスポケット本体60の両側には一対の取付フランジ部50が設けられ、前記吸入ガスAの吸入口13aと前記ポケット背圧室51との間は、第1導圧配管55によって連通されている。
図2は、図1のクリアランスポケット6の詳細拡大図であり、前記クリアランスポケット本体60内には、スリッパーリング56及びライダーリング57からなるクリアランスピストン58が上下方向に摺動自在に設けられている。
前記クリアランスピストン58に設けられたロッド59は、前記クリアランスポケット本体60の上面に設けられたカバー70のシール72aとシール固定蓋72を介して上方へ延設され、このポケット背圧室51内のガスをクリアランスポケット本体60とカバー70外には漏らさないように構成されている。
前記ロッド59の上部には、おねじ59aが形成され、このおねじ59aの外周には、おねじ59aに螺合するめねじ73を有するナット74が設けられている。
前記ロッド59の上部には、おねじ59aが形成され、このおねじ59aの外周には、おねじ59aに螺合するめねじ73を有するナット74が設けられている。
前記ナット74は、めねじ73を有する上ねじとしての第1ナット部75とめねじ73を有する下ねじとしての第2ナット部76とからなり、各ナット部75,76は、例えば、皿ばね等からなるばね部材77を介して逆方向に付勢される状態で、設置されている。
前記各ナット部75,76は、ばね部材77によるばね力が最適となり、おねじ59aとめねじ73間にバックラッシュがない状態となった時点で、止めねじ78が、第2ナット部76の外側から挿入されて各ナット部75,76の位置関係が固定されるように構成されている。
前記カバー70上には、複数の棒状体等からなるサポート部79が植立した状態で設けられており、前記ロッド59に設けられた廻り止め84の端部84aは、前記サポート部79に対して上下動自在に案内され、前記ロッド59が正の荷重方向C及び負の荷重方向Dに沿って上下動するのみで回転しないように構成されている。
前記サポート部79の上部には、台状の機械台90が固定されており、この機械台90には、一対の軸受91を介して前記ナット74が回転自在に保持されており、このナット74の一方の前記第2ナット部76の外周には、キー92を介して第1歯車93が固定して設けられている。
前記機械台90の上部には、エアモータ等からなる駆動体94が設けられ、この駆動体94の回転軸95に設けられた第2歯車96は前記第1歯車93と噛合している。
従って、駆動体94の駆動により、各歯車93,96を介してナット74が回転することにより、クリアランスピストン58が上下動すると共に、駆動体94のエアの供給ポート(図示せず)を切り替えることにより、ナット74の正転・逆転ができるように構成されている。従って、図1のクリアランスポケット駆動部8は、前述のおねじ59a,ナット74、各歯車93,96、機械台90、サポート部79及び駆動体94等により構成されている。
従って、駆動体94の駆動により、各歯車93,96を介してナット74が回転することにより、クリアランスピストン58が上下動すると共に、駆動体94のエアの供給ポート(図示せず)を切り替えることにより、ナット74の正転・逆転ができるように構成されている。従って、図1のクリアランスポケット駆動部8は、前述のおねじ59a,ナット74、各歯車93,96、機械台90、サポート部79及び駆動体94等により構成されている。
前記第1ナット部75と第2ナット部76は、図3で示されるように、第1ナット部75の筒状下部75aが前記第2ナット部76の筒状上部76aの内側に挿入され、各ナット部75,76は前記ばね部材77の伸び力により互いに逆方向に付勢されるように構成されている。
前記第1ナット部75の上端面75b側には、上方開放形の第1輪状段部75cが形成され、この第1輪状段部75c内には潤滑剤であるグリスが溜められた第1グリス溜り100が形成され、この第1グリス溜り100のグリスは前記ロッド59のおねじ59aに直接接している。
前記第2ナット部76の軸方向中央位置の内側に形成された第2輪状段部76bと前記第1ナット部75の輪状下端部75dとの間に軸方向に沿って形成された輪状空隙76c内には、前記グリスが充填されて第2グリス溜り101が形成されている。
従って、前記各グリス溜り100,101により溜め部110が形成されていると共に、各ナット部75,76の一方のみ又は両方にグリス溜り100,101を設けておねじ59aに対するグリスの供給を行うことができる。
前記第2ナット部76の軸方向中央位置の内側に形成された第2輪状段部76bと前記第1ナット部75の輪状下端部75dとの間に軸方向に沿って形成された輪状空隙76c内には、前記グリスが充填されて第2グリス溜り101が形成されている。
従って、前記各グリス溜り100,101により溜め部110が形成されていると共に、各ナット部75,76の一方のみ又は両方にグリス溜り100,101を設けておねじ59aに対するグリスの供給を行うことができる。
前記第2グリス溜り101は、前記各ナット部75,76のかみ合い部に形成されており、この第2グリス溜り101には、前記第2ナット部76内に形成されたグリス充填通路102及びグリス充填口103を介して外部からグリスを充填し、プラグ103aにて閉栓することができるように構成されている。
従って、前記各グリス溜り100,101に対してグリスを供給する場合は、クリアランスポケット6を分解することなく、第1グリス溜り100は上部開放型であるため、その上部から供給することができ、さらに、第2グリス溜り101には外部に露出した前記グリス充填口103からグリス充填通路102を介してグリスを充填することができる。
尚、前記各グリス溜り100,101に対して供給する潤滑剤としてのグリスは、グリスのみに限ることはなく、グリスに相当する他の材料を供給して用いることができる。
従って、前記各グリス溜り100,101に対してグリスを供給する場合は、クリアランスポケット6を分解することなく、第1グリス溜り100は上部開放型であるため、その上部から供給することができ、さらに、第2グリス溜り101には外部に露出した前記グリス充填口103からグリス充填通路102を介してグリスを充填することができる。
尚、前記各グリス溜り100,101に対して供給する潤滑剤としてのグリスは、グリスのみに限ることはなく、グリスに相当する他の材料を供給して用いることができる。
次に、動作について述べる。前述のように駆動体94を駆動し、各歯車93,96を介してナット74を回転させる場合、ナット74を構成するための各ナット部75,76がばね部材77を介して互いに逆方向に付勢されているため、めねじ73に予め荷重(予荷重)がかかり、前記クリアランスピストン58にかかるガス圧力と前記予荷重のために、ナット74を回転させるには比較的大きいトルクが必要となるが、第1歯車93の直径が第2歯車96の直径よりn倍大きくしてあることにより、大きい減速比による大きいトルクによって容易にナット74が回転され、バックラッシュのないおねじ59aとめねじ73の噛合回転によって高精度にクリアランスピストン58を上下動させて、ガス圧調整用のポケット室31の容積を可変とすることができる。
前述の場合、第1グリス溜り100内のグリスは、第1ナット部75の回転によってロッド59のおねじ59aに供給されてグリスの潤滑が十分に行われる。
また、第2グリス溜り101内のグリスは、第1、第2ナット部75,76のかみ合い部に接触・付着することによって前記おねじ59aへのグリスの潤滑が行われる。
従って、互いに軸方向に沿って離間して配設された前記各グリス溜り100,101からのグリスが前記おねじ59aに供給されることにより、前記ロッド59のおねじ59a全体にわたり十分なグリスの潤滑が行われ、クリアランスポケット6の長寿命化、及び、メンテナンスの簡略化を達成することができる。
また、第2グリス溜り101内のグリスは、第1、第2ナット部75,76のかみ合い部に接触・付着することによって前記おねじ59aへのグリスの潤滑が行われる。
従って、互いに軸方向に沿って離間して配設された前記各グリス溜り100,101からのグリスが前記おねじ59aに供給されることにより、前記ロッド59のおねじ59a全体にわたり十分なグリスの潤滑が行われ、クリアランスポケット6の長寿命化、及び、メンテナンスの簡略化を達成することができる。
また、前述の場合、クリアランスピストン58を移動させたとき、ポケット背圧室51の容積が変わりガス圧縮・膨張される。これを避けるための方法として、図1のようにシリンダ1の吸入ガスAのの吸入口13aまたは吸入弁室12Aとポケット背圧室51を第1導圧配管55で介して接続する。この場合、クリアランスピストン58には概略で吸入/吐出圧力差分の荷重が正方向Cにのみ間欠的に作用する。
本発明による往復動圧縮機のクリアランスポケットは、例えば、化学プラント等のガス圧縮等の容量可変動作を遠隔操作で簡単に行うことができる。
1 シリンダ
1A フレーム
2 ピストン
2a 上側ガス圧縮室
2b 下側ガス圧縮室
2c ピストン棒
A 吸入ガス
B 吐出ガス
C 正の荷重方向
D 負の荷重方向
6 クリアランスポケット
8 クリアランスポケットの駆動部
12a,12b 吸入弁
12A 吸入弁室
13a 吸入口
13b 吐出口
14a.14b 吐出弁
31 ポケット室
50 取付フランジ部
51 ポケット背圧室
55 第1導圧配管
56 スリッパーリング
57 ライダーリング
58 クリアランスピストン
59 ロッド
59a おねじ
60 クリアランスポケット本体
70 カバー
71 Oリング
72 シール固定蓋
72a シール
73 めねじ
74 ナット
75 第1ナット部(上ねじ)
75a 筒状下部
75b 上端面
75c 第1輪状段部
75d 輪状下端部
76 第2ナット部(下ねじ)
76a 筒状上部
76b 第2輪状段部
76c 輪状空隙
77 ばね部材(皿ばね)
78 止めねじ
79 サポート部
84 廻り止め
90 機械台
91 軸受
92 キー
93 第1歯車
94 駆動体
96 第2歯車
100 第1グリス溜り
101 第2グリス溜り
102 グリス充填通路
103 グリス充填口
103a プラグ
110 溜め部
1A フレーム
2 ピストン
2a 上側ガス圧縮室
2b 下側ガス圧縮室
2c ピストン棒
A 吸入ガス
B 吐出ガス
C 正の荷重方向
D 負の荷重方向
6 クリアランスポケット
8 クリアランスポケットの駆動部
12a,12b 吸入弁
12A 吸入弁室
13a 吸入口
13b 吐出口
14a.14b 吐出弁
31 ポケット室
50 取付フランジ部
51 ポケット背圧室
55 第1導圧配管
56 スリッパーリング
57 ライダーリング
58 クリアランスピストン
59 ロッド
59a おねじ
60 クリアランスポケット本体
70 カバー
71 Oリング
72 シール固定蓋
72a シール
73 めねじ
74 ナット
75 第1ナット部(上ねじ)
75a 筒状下部
75b 上端面
75c 第1輪状段部
75d 輪状下端部
76 第2ナット部(下ねじ)
76a 筒状上部
76b 第2輪状段部
76c 輪状空隙
77 ばね部材(皿ばね)
78 止めねじ
79 サポート部
84 廻り止め
90 機械台
91 軸受
92 キー
93 第1歯車
94 駆動体
96 第2歯車
100 第1グリス溜り
101 第2グリス溜り
102 グリス充填通路
103 グリス充填口
103a プラグ
110 溜め部
Claims (5)
- 吸入口(13a)と吐出口(13b)が形成されピストン(2)が内設されたシリンダ(1)と、前記シリンダ(1)内に前記ピストン(2)により分割された上側ガス圧縮室(2a)及び下側ガス圧縮室(2b)と、前記シリンダ(1)の上部に設けられ前記上側ガス圧縮室(2a)と連通すると共にポケット室(31)とポケット背圧室(51)とを有するクリアランスポケット本体(60)と、前記クリアランスポケット本体(60)内のクリアランスピストン(58)と、前記クリアランスピストン(58)を摺動させるための駆動体(94)とを備え、
前記クリアランスピストン(58)の摺動により、前記上側ガス圧縮室(2a)と連通する前記ポケット室(31)の容積を可変とするようにした往復動圧縮機のクリアランスポケットにおいて、
前記クリアランスピストン(58)に設けられおねじ(59a)を有すると共に廻り止め(84)により非回転状態に保持されたロッド(59)と、前記おねじ(59a)に螺合するナット(74)と、前記ナット(74)を形成し、ばね部材(77)を介して互いに逆方向に付勢されて係合する第1、第2ナット部(75,76)と、前記各ナット部(75,76)のうち、一方のみ又は両方に形成され潤滑剤を溜めるための溜め部(110)とを有し、前記潤滑剤が前記おねじ(59a)に供給される構成としたことを特徴とする往復動圧縮機クリアランスポケット。 - 前記溜め部(110)は、前記第1ナット部(75)の上部に位置する第1グリス溜り(100)を有することを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機のクリアランスポケット。
- 前記溜め部(110)は、前記第1ナット部(75)と第2ナット部(76)のかみ合い部に形成された第2グリス溜り(101)を有することを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機のクリアランスポケット。
- 前記第2ナット部(76)には、前記第2グリス溜り(101)にグリスを充填するためのグリス充填通路(102)及びグリス充填口(103)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の往復動圧縮機のクリアランスポケット。
- 前記第1ナット部(75)の筒状下部(75a)は、前記第2ナット部(76)の筒状上部(76a)の内側に挿入されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の往復動圧縮機のクリアランスポケット。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011051811A JP5437298B2 (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 往復動圧縮機のクリアランスポケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011051811A JP5437298B2 (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 往復動圧縮機のクリアランスポケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012188962A JP2012188962A (ja) | 2012-10-04 |
| JP5437298B2 true JP5437298B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=47082404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011051811A Expired - Fee Related JP5437298B2 (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 往復動圧縮機のクリアランスポケット |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5437298B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58178894A (ja) * | 1982-04-14 | 1983-10-19 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 往復動圧縮機の自動容量調整装置 |
| JP5210363B2 (ja) * | 2010-08-17 | 2013-06-12 | 株式会社日本製鋼所 | 往復動圧縮機のクリアランスポケット |
-
2011
- 2011-03-09 JP JP2011051811A patent/JP5437298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2012188962A (ja) | 2012-10-04 |
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