JP5448408B2 - 二次電池制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、組電池を備える二次電池制御システムに関し、特に、組電池に含まれる二次電池セルのセルバランスを保つための技術に関する。
複数の二次電池セルを組み合わせて構成される組電池(電池モジュールや、モジュール電池とも呼ばれる)では、セルバランス、即ち、各セル(単電池)のセル電圧の均一性を保つことが重要である。特定セルのセル電圧が他のセルのセル電圧と比較して過剰に高かったり過剰に低かったりすると、当該特定セルが過充電されたり過放電されることがあり、当該特定セルの劣化が急速に進む。特に、複数のリチウムイオン二次電池セルを組み合わせて構成された組電池では、セルの過充電及び過放電を防ぐ必要性が高く、セルバランスを保つことが重要である。
セルバランスを保つ動作(以下では、「セルバランス制御」という。)の一つの方式は、図1A〜図1Cに示されているように、セル電圧が高いセルを放電する方法(放電方式)である。この方式は、組電池の各セルのセル電圧を検出し、その中の最小セル電圧を見出し、特定セル(一つとは限らない)のセル電圧が最小セル電圧よりも許容範囲を超えて高い場合に当該セルを放電してセル電圧を低下させるというものである。
セルバランス制御の他の方式は、図2A〜図2Cに示されているように、セル電圧が低いセルを充電する方法(充電方式)である。この方式は、組電池の各セルのセル電圧を検出し、その中の最大セル電圧を見出し、特定セルのセル電圧が最大セル電圧よりも許容範囲を超えて低い場合に当該セルを充電してセル電圧を低下させるというものである。
しかしながら、上記の2つの方式は、いずれも、エネルギー損失が多いという問題がある。放電方式では、少数のセルのセル電圧が高い場合(図1Aの場合)には、当該少数のセルを放電することによりセルバランス制御が行われるため、少ないエネルギー損失でセルバランスを保つことができる。しかしながら、少数のセルのセル電圧が低い場合(図1B、図1Cの場合)には、当該少数のセル以外の多数のセルが放電されるため、セルバランス制御のために多くのエネルギーが捨てられてしまう。
充電には少なからずエネルギー損失が伴うので、充電方式においても、事情は同じである。少数のセルのセル電圧が低い場合(図2Aの場合)には、当該少数のセルを充電することによりセルバランス制御が行われるため、少ないエネルギー損失でセルバランスを保つことができる。しかしながら、少数のセルのセル電圧が高い場合(図2B、図2Cの場合)には、当該少数のセル以外の多数のセルが充電されるため、充電の際のエネルギー損失が大きい。
関連して、特開平6−253463号公報は、充電によってセルバランス制御を行う回路と、放電によってセルバランス制御を行う回路とを開示している。なお、この公報には、一の組電池に対して、充電によってセルバランス制御を行う回路と放電によってセルバランス制御を行う回路の両方を用意することについて記載もなく示唆もないことに留意されたい。
このような背景から、セルバランス制御におけるエネルギー損失を低減するための技術の提供が望まれている。
特開平6−253463号公報
本発明の目的は、セルバランス制御におけるエネルギー損失を低減するための技術を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付記されている。但し、付記された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明の二次電池制御システムは、複数のセル(4)と、前記複数のセル(4)のうちから選択されたセルを充電するための充電手段と、前記複数のセル(4)のうちから選択されたセルを放電するための放電手段とを具備する。このような二次電池システムは、各セル(4)の状態に応じて充電、放電を使い分けることができ、よりエネルギー効率が高いセルバランス制御を実行することができる。
一実施形態では、前記充電手段は、前記複数のセル(4)と同数であり、前記複数のセル(4)にそれぞれに接続されて前記複数のセル(4)を充電する複数の充電部(5)を備えている。
一実施形態では、前記放電手段は、前記複数のセル(4)と同数であり、前記複数のセル(4)にそれぞれに接続されて前記複数のセル(4)を放電する複数の放電部(6)を備える。
また、前記充電手段が前記複数のセル(4)よりも少ない数の充電部(5)を備え、前記放電手段が前記充電部(5)と同数であり、前記充電部(5)にそれぞれに並列に接続された放電部(6)を備え、当該二次電池制御システムが、更に、前記複数のセル(4)と、前記充電部(5)及び前記放電部(6)との間の接続関係を切り換えるためのスイッチ(SW1〜SWn)を備えていてもよい。
また、前記充電手段が前記複数のセル(4)よりも少ない数の充電部(5)を備え、当該二次電池制御システムが、更に、前記充電部(5)と前記複数のセル(4)の間の接続関係を切り換えるための充電側スイッチ(SWc1〜SWcn)を具備していてもよい。この場合、前記充電部(5)は、前記複数のセル(4)のうちの前記充電側スイッチによって接続されたセルを充電する。
同様に、前記放電手段が前記複数のセル(4)よりも少ない数の放電部(6)を備え、当該二次電池制御システムが、更に、前記放電部(6)と前記複数のセル(4)の間の接続関係を切り換えるための放電側スイッチ(SWd1〜SWdn)を具備していてもよい。この場合、前記放電部(6)は、前記複数のセル(4)のうちの前記放電側スイッチによって接続されたセルを放電する。
当該二次電池制御システムは、更に、前記複数のセル(4)のそれぞれについて、前記複数のセル(4)のセル電圧(Vim)に応答して制御用セル電圧(Vi)を算出し、又は前記セル電圧をそのまま前記制御用セル電圧(Vi)として決定するセル電圧算出手段(2)と、前記制御用セル電圧(Vi)に応答して前記複数のセル(4)のうちから充電すべきセルと放電すべきセルの選択を行う制御手段(3)とを具備することがある。
一実施形態では、前記制御手段(3)は、目標セル電圧(Vavr)を決定し、前記目標セル電圧(Vavr)を用いて定義される第1閾値(Vavr+Vta)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて前記放電すべきセルを選択し、前記目標セル電圧(Vavr)を用いて定義される第2閾値(Vavr−Vta)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて前記充電すべきセルを選択する。このとき、前記制御手段(3)による前記放電すべきセルの選択は、前記第1閾値(Vavr+Vta)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に加え前記制御用セル電圧(Vi)のうちの最小値を用いて定義される第3閾値(Vmin+Vtc)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて行われ、前記制御手段(3)による前記充電すべきセルの選択は、前記第2閾値と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に加え、前記制御用セル電圧(Vi)のうちの最大値を用いて定義される第4閾値(Vmax−Vtc)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて行われてもよい。好適な実施形態では、前記目標セル電圧(Vavr)は、前記複数のセルの前記制御用セル電圧(Vi)の平均値又は中央値として決定される。
他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記制御用セル電圧(Vi)のうちの最小値を用いて定義される第5閾値(Vmin+Vta)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果と前記制御用セル電圧(Vi)のうちの最大値を用いて定義される第6閾値(Vmax−Vtb)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果とに基づいて前記放電すべきセルを選択し、前記最大値を用いて定義される第7閾値(Vmax−Vtb)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果及び前記最小値を用いて定義される第8閾値(Vmin+Vta)と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて前記充電すべきセルを選択する。
更に他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記制御用セル電圧(Vi)が所定幅の電圧範囲に属するセルの数がなるべく多くなるように前記電圧範囲を決定し、前記電圧範囲の上限値と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて前記放電すべきセルを選択し、前記電圧範囲の下限値と前記制御用セル電圧(Vi)との比較結果に基づいて前記充電すべきセルを選択する。
前記放電手段が前記複数のセル(4)と同数であり前記複数のセル(4)にそれぞれに接続されて前記複数のセル(4)を放電する複数の放電部(6)を備えている場合には、前記放電すべきセルが、前記複数の放電部(6)によって実際に放電されるセルとして選ばれる。同様に、前記充電手段が前記複数のセル(4)と同数であり前記複数のセル(4)にそれぞれに接続されて前記複数のセル(4)を充電する複数の充電部(5)を備えている場合には、前記充電すべきセルが、前記複数の充電部(5)によって実際に放電されるセルとして選ばれる。
前記放電手段が前記複数のセル(4)よりも少ない数しか放電部(6)を備えていない構成では、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多いことがあり得る。このような状況に対処するためには、制御手段(3)が下記のように動作することが好ましい。
一実施形態では、前記制御手段(3)は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記制御用セル電圧(Vi)に基づいて優先順位を決定し、決定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記放電すべきと推奨され始めた推奨時刻に基づいて優先順位を決定し、決定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。更に他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記放電すべきセルに対して決められた放電電流又は前記放電部(6)に含まれる可変抵抗の抵抗値に基づいて優先順位を決定し、決定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。更に他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記複数のセルの劣化度に基づいて決定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。更に他の実施形態では、前記制御手段(3)は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記複数のセルの容量に基づいて決定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。
前記充電手段が前記複数のセル(4)よりも少ない数の充電部(5)しか備えていない場合も同様な問題が起こり得る。一実施形態では、前記制御手段(3)は、前記充電すべきセルとして選択されたセルの数が前記充電部(5)の数よりも多い場合、前記制御用セル電圧(Vi)、前記放電すべきと推奨され始めた推奨時刻、前記充電すべきセルに対して決められた充電電流又は充電電圧、前記複数のセルの劣化度、又は前記複数のセルの容量に基づいて優先順位を決定し、決定された優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する。前記充電手段が、前記複数のセル(4)よりも少ない数の充電部(5)を備え、前記放電手段が、前記充電部(5)と同数であり、前記充電部(5)にそれぞれに並列に接続されて前記充電部(5)と対をなす放電部(6)を備えている場合も同様である。
他の手法として、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部(6)の数よりも多い場合、前記放電すべきセルとして選択されたセルは、時分割的に前記放電部(6)によって放電されてもよい。また、前記充電すべきセルとして選択されたセルの数が前記充電部(5)の数よりも多い場合、前記充電すべきセルとして選択されたセルは、時分割的に前記充電部(5)によって充電されてもよい。更に、前記充電すべきセル及び前記放電すべきセルとして選択されたセルの数の和が前記充電部(5)及び前記放電部(6)の対の数よりも多い場合、前記充電すべきセル又は前記放電すべきセルとして選択されたセルは、時分割的に前記充電部(5)又は前記放電部(6)によって充電又は放電されてもよい。
本発明によれば、セルバランス制御におけるエネルギー損失を低減することができる。
1.二次電池制御システムの構成
(第1の実施形態)
図3Aは、本発明の第1の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。二次電池制御システム10は、組電池(電池モジュール)1と、セル電圧計算部2、制御部3とを備えている。
組電池1は、直列に接続されたn個のセル(単電池)4と、充電部5と、放電部6と、セル監視部7とを備えている。充電部5は、各セル4を充電する機能を有する回路部であり、放電部6は、セル4を放電させる機能を有する回路部である。本実施形態では、充電部5、放電部6が、一つのセル4に対してそれぞれ一つずつ設けられている。以下では、各セル4を互いに区別する必要がある場合、セル#1〜#nと表記する。加えて、各充電部5、放電部6を互いに区別する場合には、セル#iに対応する充電部5を充電部#iと表記し、セル#iに対応する放電部6を放電部#iと表記することがある。セル監視部7は、各セル4の状態を監視し、各セル4の状態を示す組電池情報を生成する。本実施形態では、組電池情報は、セル監視部7によって計測された各セル4の実測電圧を含んでいる。以下では、セル#iの実測電圧を、計測セル電圧Vimという。
セル電圧計算部2は、組電池情報に含まれる計測セル電圧V1m〜Vnmに対して演算処理を行い、制御部3における制御に使用されるセル電圧V1〜Vn(以下、「制御用セル電圧V1〜Vn」という。)を算出する。実測電圧である計測セル電圧V1m〜Vnmは、ノイズの影響や各セル4の内部抵抗による影響を受けるため、これらの影響の少なくとも一方を除去した制御用セル電圧V1〜Vnが、セル電圧計算部2において算出されて制御部3における制御に使用される。セル電圧計算部2で行われる演算としては、例えば、ノイズを除去するフィルタリング処理や、計測セル電圧V1m〜Vnmから各セル4の開放電圧を求める演算処理が挙げられる。なお、計測ノイズの影響や各セル4の内部抵抗の影響を無視できる場合には、計測セル電圧V1m〜Vnmがそのまま制御用セル電圧V1〜Vnとして用いられてもよい。
制御部3は、制御用セル電圧V1に応答して充電部5に充電指令を供給すると共に放電部6に放電指令を供給して組電池1の各セル4の充放電を制御する。詳細には、制御部3は、セル#iを充電しようとする場合、セル#iに対応する充電部#iにセル#i充電指令を供給して充電部#iに充電を開始させる。一方、セル#iを放電しようとする場合、セル#iに対応する放電部#iにセル#i放電指令を供給して放電部#iに充電を開始させる。充電すべきセル4と放電すべきセル4は、制御用セル電圧V1〜Vnに応じて決定される。
このような構成の二次電池制御システム10では、各セル4の状態に応じて、(1)一部のセル4を充電することによるセルバランス制御、(2)一部のセル4を放電することによるセルバランス制御、及び(3)一部のセル4を充電すると共に、一部のセル4を放電することによるセルバランス制御を使い分けることができる。これにより、充電するセル4の数、放電するセル4の総数を減少させ、セルバランス制御におけるエネルギー損失を低減することができる。なお、放電させるセル4、及び、充電させるセル4の選択のロジックについては、後に詳細に説明する。
制御部3が、セル4の充電電流や放電電流を制御する構成も可能である。図3Bは、このような構成の二次電池制御システム10を示すブロック図である。制御部3は、充電電流を指示する充電電流指令を各充電部5に供給し、放電電流を指示する放電電流指令を各放電部6に供給する。図3Bでは、セル#iの充電電流を指示する充電電流指令が「セル#i充電電流指令」と記載され、セル#iの放電電流を指示する放電電流指令が「セル#i放電電流指令」と記載されている。
制御部3は、充電電流の代わりに充電電圧を指示することも可能である。また、放電部6における放電が可変抵抗を介して行われる場合には、制御部3は、放電電流の代わりに当該可変抵抗の抵抗値を指示してもよい。
(第2の実施形態)
図4Aは、第2の実施形態の二次電池制御システム10の構成を示す図である。図3A、図3Bの構成のように、一つのセル4に対して充電部5、放電部6が一つずつ設けられている構成は、所望のセル4に対して充電、放電を自在に行う上では好適であるが、充電部5及び放電部6の数が多くなる。これは、二次電池制御システム10のハードウェアを増大させるためコスト面で好ましくない。
二次電池制御システム10のハードウェアを低減させるためには、充電部5及び/又は放電部6の数がセル4の数よりも少ない構成が好適である。第2の実施形態では、セル4の数よりも充電部5及び放電部6の数が少なくされ、これにより、ハードウェアの低減が図られている。
より具体的には、図4Aの構成では、一対の充電部5及び放電部6が並列に接続されており、その充電部5及び放電部6の対とセル4のそれぞれの間に、スイッチSW1〜SWnが設けられている。スイッチSWiがオン状態にされると、セル#iと充電部5及び放電部6とが電気的に接続され、セル#iが充電又は放電可能になる。なお、並列に接続される充電部5及び放電部6の対の数は、複数であってもよく(ただし、充電部5及び放電部6の対の数がセル4の数よりも少なくなくては技術的意味がない)、この場合、複数のセル4が同時に充電、又は放電可能である。
留意すべきことは、図4Aの構成では、所望の数のセル4を同時に充電・放電できるとは限らないことである。充放電されるセル4は、充電部5及び放電部6の数に応じて選択されなくてはならない。
図4Aの構成の二次電池制御システムでは、充電又は放電されるセル4の選択は、制御部3に設けられたセルバランス制御部8とセル選択部9とで行われる。
セルバランス制御部8は、制御用セル電圧V1〜Vnに応答して、充電が推奨されるセル4と、放電が推奨されるセル4を選択し、各セル4を充電することを推奨する充電推奨指令及び各セル4を放電することを推奨する放電推奨指令を生成する。セルバランス制御部8では、充電部5及び放電部6の数は考慮されず、充電部5及び放電部6の数が充分に多い場合に各セル4が充電又は放電されるべきかが判断される。セルバランス制御部8が、充電が推奨されるセル4及び放電が推奨されるセル4を決定するロジックは、後に詳細に説明する。図4Aにおいて、セル#iを充電することを推奨する充電推奨指令は、「セル#i充電推奨指令」として記載され、セル#iを放電することを推奨する放電推奨指令は、「セル#i放電推奨指令」として記載されている。
セル選択部9は、セル#1〜#n充電推奨指令及びセル#1〜#n放電推奨指令に応答して、実際に充電又は放電することを指示する充電指令及び放電指令を生成する。セル選択部9が実際に充電又は放電するセル4を決定するロジックは、後に詳細に説明する。図4Aにおいて、セル#iを実際に充電することを指示する充電指令は、「セル#i充電指令」として記載され、セル#iを実際に放電することを指示する放電指令は、「セル#i放電指令」として記載されている。
セル選択部9によって生成されたセル#1〜セル#n充電指令は充電部5に供給され、セル#1〜#n放電指令は放電部6に供給される。また、セル#i充電指令及びセル#i放電指令がスイッチSWiに供給される。セル#i充電指令によってセル#iの充電が指示されると、スイッチSWiがオン状態にされて充電部5がセル#iに接続されると共に、充電部5はセル#i充電指令に応答して充電電流を出力する。このような動作により、セル#iが充電される。一方、セル#i放電指令によってセル#iの放電が指示されると、スイッチSWiがオン状態にされて放電部6がセル#iに接続されると共に、放電部6はセル#i放電指令に応答してセル#iからの放電電流を流す。このような動作により、セル#iが放電される。
なお、図4Bに示されているように、図3Bの構成と同様、制御部3が、セル4の充電電流や放電電流を制御する構成も可能である。この場合、セルバランス制御部8は、各セル4について推奨される充電電流を指示する充電電流推奨指令、及び、推奨される放電電流を指示する充電推奨電流指令を生成する。図4Bにおいて、セル#iの充電電流を推奨する充電推奨電流指令は、「セル#i充電電流推奨指令」として記載され、セル#iの放電電流を推奨する放電推奨電流指令は、「セル#i放電電流推奨指令」として記載されている。セル選択部9は、それに供給される充電電流推奨指令のうち、実際に充電が指示されたセル4に対応する充電電流推奨指令を充電電流指令として充電部5に供給し、それに供給される放電電流推奨指令のうち、実際に放電が指示されたセル4に対応する放電電流推奨指令を放電電流指令として放電部6に供給する。制御部3は、充電電流の代わりに充電電圧を指示することも可能である。また、放電部6における放電が可変抵抗を介して行われる場合には、制御部3は、放電電流の代わりに当該可変抵抗の抵抗値を指示してもよい。
(第3の実施形態)
図5Aは、第3の実施形態の二次電池制御システム10の構成を示す図である。図4A、図4Bの構成は、ハードウェアの量の低減には好適であるが、充電部5と放電部6とが直接に並列接続されているため、充電及び放電とを独立して行うことができない。図5Aに示された第3の実施形態の構成では、充電部5とセル#1〜#nの間にスイッチSWc1〜SWcnがそれぞれ接続され、放電部6とセル#1〜#nの間にスイッチSWc1〜SWcnがそれぞれ接続されているため、充電及び放電とを独立して行うことができる。即ち、あるセル4を充電部5で充電しつつ、他のセル4を放電部6で放電することができる。
詳細には、図5Aの構成では、セル選択部9によって生成されたセル#1〜セル#n充電指令は充電部5に供給され、セル#1〜#n放電指令は放電部6に供給される。また、セル#i充電指令がスイッチSWciに供給されると共に、セル#i放電指令がスイッチSWdiに供給される。セル#i充電指令によってセル#iの充電が指示されると、スイッチSWciがオン状態にされて充電部5がセル#iに接続されると共に、充電部5はセル#i充電指令に応答して充電電流を出力する。このような動作により、セル#iが充電される。一方、セル#i放電指令によってセル#iの放電が指示されると、スイッチSWdiがオン状態にされて放電部6がセル#iに接続されると共に、放電部6はセル#i放電指令に応答してセル#iからの放電電流を流す。このような動作により、セル#iが放電される。
なお、図5Aでは、充電部5及び放電部6の数が、それぞれ一つである構成が図示されているが、充電部5及び/又は放電部6の数は、複数であってもよい(ただし、充電部5及び放電部6の数がセル4の数よりも少なくなくては技術的意味がない)。また、充電部5と放電部6の数は、異なっていてもよい。複数の充電部5を設ければ複数のセル4が同時に充電可能であり、また、複数の放電部6を設ければ複数のセル4が同時に放電可能である。
また、図5Bに示されているように、図4Bの構成と同様、制御部3がセル4の充電電流や放電電流を制御する構成も可能である。セルバランス制御部8は、各セル4について推奨される充電電流を指示する充電電流推奨指令、及び、推奨される放電電流を指示する充電推奨電流指令を生成する。セル選択部9は、それに供給される充電電流推奨指令のうち、実際に充電が指示されたセル4に対応する充電電流推奨指令を充電電流指令として充電部5に供給し、それに供給される放電電流推奨指令のうち、実際に放電が指示されたセル4に対応する放電電流推奨指令を放電電流指令として放電部6に供給する。制御部3は、充電電流の代わりに充電電圧を指示することも可能である。また、放電部6における放電が可変抵抗を介して行われる場合には、制御部3は、放電電流の代わりに当該可変抵抗の抵抗値を指示してもよい。
(第4の実施形態)
図6Aは、第4の実施形態における二次電池制御システム10の構成を示す図である。図6Aの構成では、充電部5がセル4のそれぞれに対して一つずつ接続されている一方、放電部6が、それぞれスイッチSWd1〜SWdnを介してセル#1〜#nに接続されている。このような構成では、充電部5の数は低減されないものの、放電部6の数をセル4の数よりも少なくすることができ、二次電池制御システム10のハードウェアを低減させるために好適である。
図6Aの構成では、セル選択部9によって生成されたセル#1〜セル#n充電指令が、それぞれ充電部#1〜#nに供給され、セル#1〜#n放電指令が放電部6に供給される。加えて、セル#i放電指令がスイッチSWdiに供給される。セル#i充電指令によってセル#iの充電が指示されると、充電部#iはセル#i充電指令に応答して充電電流を出力し、セル#iが充電される。一方、セル#i放電指令によってセル#iの放電が指示されると、スイッチSWdiがオン状態にされて放電部6がセル#iに接続されると共に、放電部6はセル#i放電指令に応答してセル#iからの放電電流を流す。このような動作により、セル#iが放電される。
なお、図6Aでは、放電部6の数が、一つである構成が図示されているが、放電部6の数は、複数であってもよい(ただし、放電部6の数がセル4の数よりも少なくなくては技術的意味がない)。この場合、複数のセル4が同時に放電可能である。
また、図6Bに示されているように、図3B〜図5Bの構成と同様、制御部3が、セル4の充電電流や放電電流を制御する構成も可能である。制御部3は、充電電流を指示する充電電流指令を各充電部5に供給し、放電電流を指示する放電電流指令を各放電部6に供給する。制御部3は、充電電流の代わりに充電電圧を指示することも可能である。また、放電部6における放電が可変抵抗を介して行われる場合には、制御部3は、放電電流の代わりに当該可変抵抗の抵抗値を指示してもよい。
(第5の実施形態)
図7Aは、第5の実施形態における二次電池制御システム10の構成を示す図である。図7Aの構成では、放電部6がセル4のそれぞれに対して一つずつ接続されている一方、充電部5が、それぞれスイッチSWc1〜SWcnを介してセル#1〜#nに接続されている。このような構成では、放電部6の数は低減されないものの、充電部5の数をセル4の数よりも少なくすることができ、二次電池制御システム10のハードウェアを低減させるために好適である。一般に、放電部6は、スイッチ及び抵抗素子で実現できるためコストが低廉である一方、充電部5は複雑な回路が必要でコストが高くなるから、図7Aの構成は、同時に放電可能なセル4の数を増大させつつ、コスト的な不利が少ない、実用的な構成である。
図7Aの構成では、セル選択部9によって生成されたセル#1〜セル#n充電指令が充電部5に供給され、セル#1〜#n放電指令がそれぞれ放電部#1〜#nに供給される。加えて、セル#i充電指令がスイッチSWciに供給される。セル#i充電指令によってセル#iの充電が指示されると、スイッチSWciがオン状態にされて充電部5がセル#iに接続されると共に、充電部5はセル#i充電指令に応答して充電電流を出力する。これにより、セル#iが充電される。一方、セル#i放電指令によってセル#iの放電が指示されると、放電部#iはセル#i放電指令に応答してセル#iからの放電電流を流し、これによりセル#iが放電される。
なお、図7Aでは充電部5の数が、一つである構成が図示されているが、充電部5の数は、複数であってもよい(ただし、充電部5の数がセル4の数よりも少なくなくては技術的意味がない)。この場合、複数のセル4が同時に充電可能である。
また、図7Bに示されているように、図3B〜図6Bの構成と同様、制御部3が、セル4の充電電流や放電電流を制御する構成も可能である。制御部3は、充電電流を指示する充電電流指令を各充電部5に供給し、放電電流を指示する放電電流指令を各放電部6に供給する。制御部3は、充電電流の代わりに充電電圧を指示することも可能である。また、放電部6における放電が可変抵抗を介して行われる場合には、制御部3は、放電電流の代わりに当該可変抵抗の抵抗値を指示してもよい。
2.充電/放電すべきセルの選択
上述された第1〜第5実施形態の二次電池制御システム10の構成のいずれについても、充電されるセル4及び放電されるセル4の選択手法は、エネルギー損失の低減やセル電圧の均一性に影響する。充放電されるセル4の数が少ないほどエネルギー損失は低減される一方、充放電されるセル4の数が多いほどセル電圧の均一性は向上する。以下では、充電/放電すべきセル4の好適な選択手法が4つ提示される。
(第1の選択手法)
図8A〜図8Dは、充電すべきセル4及び放電すべきセル4の第1の選択手法を示す図である。第1の選択手法では、目標セル電圧Vavrが決定され、その目標セル電圧Vavrを用いて充電/放電されるセル4が定められる。一実施形態では、目標セル電圧Vavrとしては、セル#1〜#4の制御用セル電圧V1〜Vnの平均値又は中央値(メディアン)が使用される。また、目標セル電圧Vavrは、予め設定された所定値や、外部から与えられる設定値でもよい。
第1の選択手法では、定められた目標セル電圧Vavrを用いて充電すべきセル4及び放電すべきセル4を判断するための閾値が決定される:あるセル#iの制御用セル電圧Viが、その目標セル電圧Vavrよりも所定値Vta以上(又は所定値Vtaを超えて)大きい場合にセル#iが放電される。一方、その目標セル電圧Vavrよりも所定値Vtb以上(又は所定値Vtbを超えて)小さい場合にセル#iが充電される。即ち、制御用セル電圧ViがVavr+Vta以上である場合(又は制御用セル電圧ViがVavr+Vtaを超える場合)に、セル#iが放電され、制御用セル電圧ViがVavr−Vtb以下である場合(又は制御用セル電圧ViがVavr+Vta未満である場合)にセル#iが充電される。制御用セル電圧Viが電圧Vavr−Vtbと電圧Vavr+Vtaとの間の範囲にある場合には、セル#iは、充電も放電もされない。
図8A〜図8Dは、第1の選択手法における充放電の制御の例を示している。図8Aは、全てのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbと電圧Vavr+Vtaとの間の範囲にある場合の充放電制御を示しており、この場合には、いずれのセル4も充放電されない。図8Bは、特定の2つのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回っている場合の充放電制御を示しており、この場合には、当該2つのセル4が充電される。図8Cは、特定の2つのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回っている場合の充放電制御を示しており、この場合には、当該2つのセル4が放電される。図8Dは、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回り、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回る場合の充放電制御を示しており、この場合には、制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回るセル4が放電され、御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回るセル4が充電される。
このような手法によれば、図9Aに示されているように、特定のセル4の制御用セル電圧(図9Aではセル#iの)が飛び抜けて高い場合には当該セル4を放電する一方で、図9Bに示されるように、特定のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて低い場合には当該セル4を充電する。また、図9Cに示されているように、制御用セル電圧が飛び抜けて高いセル4と、制御用セル電圧が飛び抜けて低いセル4との両方がある場合には、当該制御用セル電圧が高いセル4が放電され、当該制御用セル電圧が低いセル4が充電される。
このように、第1の選択手法では、セルバランスを取るために充電と放電が使い分けられることにより、充電又は放電されるセル4の数が減少され、エネルギー損失が有効に低減される。
動作の安定性を向上させるためには、充電又は放電が開始される制御用セル電圧と充電又は放電が終了される制御用セル電圧を相違させ、充放電の制御にヒステリシスを持たせることが有効である。図10は、このような制御を実現するための制御部3の動作のフローチャートを示す図である。初期状態では、セル#1〜セル#nは、いずれも充電も放電もされていないとする。
セルバランス制御の制御サイクルが開始されると、制御部3は、各セル4の制御用セル電圧V1〜Vnを取得する(ステップS01)。更に、制御に用いられる定数が決定される(ステップS02)。より具体的には、第1の選択手法では、制御用セル電圧V1〜Vnから目標セル電圧Vavrが決定される。上述のように、目標セル電圧Vavrとしては、セル#1〜#4の制御用セル電圧V1〜Vnの平均値又は中央値が使用可能である。また、目標セル電圧Vavrは、予め設定された所定値や、外部から与えられる設定値でもよい。
続いて、各セル4の充電/放電の開始、終了が制御される(ステップS03)。セル#iの充電/放電の開始、終了は、以下のようにして制御される。
(1)セル#iが、現在、充電も放電もされていない場合
この場合、下記式:
Vi−Vavr≧Vta+Vha1, ・・・(1a)
が成立する場合にセル#iの放電が開始される。ここで、Vtaは、所定の判定閾値電圧であり、Vha1は所定のヒステリシス電圧である。一方、下記式:
Vavr−Vi≧Vtb+Vhb1, ・・・(1b)
が成立する場合には、セル#iの充電が開始される。ここで、Vtbは、所定の判定閾値電圧であり、Vhb1は所定のヒステリシス電圧である。
(2)セル#iが、現在放電されている場合
この場合、下記式:
Vi−Vavr<Vta+Vha2, ・・・(2)
が成立する場合に放電が終了される。ここで、Vha2は所定のヒステリシス電圧である。式(1a)のヒステリシス電圧Vha1及び式(2)のヒステリシス電圧Vha2を、下記条件:
Vha1>Vha2≧0,
を満足するように設定することにより、放電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、放電の安定化が図られる。
(3)セル#iが、現在充電されている場合
この場合、下記式:
Vavr−Vi<Vta+Vhb2, ・・・(3)
が成立する場合に充電が終了される。ここで、Vhb2は所定のヒステリシス電圧である。式(1b)のヒステリシス電圧Vhb1及び式(3)のヒステリシス電圧Vhb2を、下記条件:
Vhb1>Vhb2≧0,
を満足するように設定することにより、充電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、充電の安定化が図られる。
上記のステップS01〜S03が適宜の間隔で繰り返されてセル4の充放電制御が行われる。セルバランス制御の終了が指示されると(ステップS04)、セルバランス制御が終了され、全てのセル4の充電、放電が停止される。より制御の安定性を向上させるためには、各セル4の充放電状態が変更された後、所定時間τの間、各セル4の充放電状態の変更が禁止されてもよい。
なお、上記の式(1a)、(1b)、(2)、(3)では、式(1a)、(1b)に不等号に等号が付される一方、式(2)(3)には等号が付されていないが、式(1a)、(1b)、(2)、(3)において等号の付加の有無は任意に決定可能である。また、放電の開始と終了にヒステリシスが与えられる必要が無い場合には、上記のヒステリシス電圧Vha1、Vha2を同一値に(典型的には0に)設定すればよい。同様に、充電の開始と終了にヒステリシスが与えられる必要が無い場合には、上記のヒステリシス電圧Vhb1、Vhb2を同一値に(典型的には0に)設定すればよい。
放電電流及び充電電流の制御が可能な場合、各セル#iの充電電流及び放電電流は、制御用セル電圧Viと目標セル電圧Vavrの差に応答して制御されることが好ましい。例えば、セル#iの放電電流Idi及び充電電流Iciは、下記関数Fd、Fcの関数値として決定されることが好ましい:
Idi=Fd((Vi−Vavr)−(Vta+Vha2)),
Ici=Fc((Vavr−Vi)−(Vta+Vhb2)).
ここで、Fd(x)、Fc(x)は、いずれも、xに対して(広義に)単調増加する関数である。関数Fd、Fcを用いて放電電流Idi及び充電電流Iciを算出する代わりに、制御用セル電圧Vi及び目標セル電圧Vavrと、放電電流Idi及び充電電流Iciとの関係を示すテーブルが用意されてもよい。
(第2の選択手法)
図11A〜図11Dは、充電/放電されるセル4を選択するための第2の選択手法を示す図である。第1の選択手法では、(ヒステリシス特性を除いて)制御用セル電圧Viが電圧Vavr−Vtbと電圧Vavr+Vtaとの間の範囲から外れる場合に無条件で充電及び放電が行われる。しかしながら、あるセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbと電圧Vavr+Vtaとの間の範囲から外れていても、他のセル4の制御用セル電圧との差が小さい場合には、本来的には、充放電が行われる必要はない。上述のように、充放電されるセル4の数を減少させることはエネルギー損失の低減に有効であるので、第2の選択手法では、第1の選択手法が以下のように改良される。
一実施形態では、制御用セル電圧の最大値Vmax及び最小値Vminを用いて、特定のセル4の制御用セル電圧と他のセル4の制御用セル電圧との差が判断される。即ち、制御用セル電圧ViがVavr+Vta以上であり(又はVavr+Vtaを超えており)、且つ、Vmin+Vtc以上である(又はVmin+Vtcを超えている)場合に、セル#iが放電される。ここで、Vavrは、上述の目標セル電圧であり、Vminは、制御用セル電圧V1〜Vnの最小値であり、Vta、Vtcは所定の判定閾値電圧である。
一方、制御用セル電圧ViがVavr−Vtb以下であり(又はVavr−Vtb未満であり)、且つ、Vmax−Vtc以下である(又はVmax−Vtc未満である)場合に、セル#iが充電される。ここで、Vmaxは、制御用セル電圧V1〜Vnの最大値であり、Vtb、Vtcは所定の判定閾値電圧である。
上記の2つの条件がいずれも満足されない場合には、充電も放電も行われない。
一実施形態では、上記の判定閾値電圧Vtcは、Vta+Vtbに設定される。図11A〜11Dは、この場合の充放電の制御の例を示している。図11Aは、全てのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbと電圧Vavr+Vtaとの間の範囲にある場合の充放電制御を示しており、この場合には、いずれのセル4も充放電されない。
図11Bは、特定の2つのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回っている場合の充放電制御を示している。当該2つのセル4のうちの一方の制御用セル電圧は、電圧Vmax−Vtcを下回っており、電圧Vmax−Vtcを上回っている。この場合、制御用セル電圧が電圧Vmax−Vtcを下回っているセル4のみが充電される。
図11Cは、特定の2つのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回っている場合の充放電制御を示している。当該2つのセル4のうちの一方の制御用セル電圧は、電圧Vmin+Vtcを上回っており、電圧Vmax+Vtcを下回っている。この場合、制御用セル電圧が電圧Vmax+Vtcを上回っているセル4のみが放電される。
図11Dは、特定の1つのセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回っており、他の一のセル4の制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回っている場合の充放電制御を示している。この場合、電圧Vavr+Vtaを上回っている制御用セル電圧は、自動的に電圧Vmin+Vtcを上回るので、制御用セル電圧が電圧Vavr+Vtaを上回っている当該セル4は放電される。同様に、電圧Vavr−Vtbを下回っている制御用セル電圧は、自動的に電圧Vmax−Vtcを下回るので、制御用セル電圧が電圧Vavr−Vtbを下回っている当該セル4は充電される。
上述のように、制御の安定のためには、充放電の制御にヒステリシスを持たせることが有効である。図12は、第2の選択手法において、充放電の制御にヒステリシスを与えるための制御部3の動作のフローチャートを示す図である。初期状態では、セル#1〜セル#nは、いずれも充電も放電もされていないとする。
第1の選択手法と同様に、各セル4の制御用セル電圧V1〜Vnの取得(ステップS01)と制御に用いる定数の決定(ステップS02)とが行われる。第2の選択手法では、ステップS02において、目標セル電圧Vavr、制御用セル電圧V1〜Vnの最小値Vmin及び最大値Vmaxが決定される。上述のように、目標セル電圧Vavrとしては、セル#1〜#4の制御用セル電圧V1〜Vnの平均値又は中央値が使用可能である。また、目標セル電圧Vavrは、予め設定された所定値や、外部から与えられる設定値でもよい。
続いて、各セル4の充電/放電の開始、終了が制御される(ステップS13)。セル#iの充電/放電の開始、終了は、以下のようにして制御される。
(1)セル#iが、現在、充電も放電もされていない場合
この場合、下記式:
Vi−Vavr≧Vta+Vha1, ・・・(1a)
Vi−Vmin≧Vtc+Vhc1, ・・・(1a−2)
の両方が成立する場合にセル#iの放電が開始される。一方、下記式:
Vavr−Vi≧Vtb+Vhb1, ・・・(1b)
Vmax−Vi≧Vtc+Vhc1, ・・・(1b−2)
の両方が成立する場合には、セル#iの充電が開始される。ここで、Vhc1は所定のヒステリシス電圧であり、一実施形態では、
Vhc1=Vha1+Vhb1,
と定められる。
(2)セル#iが、現在、放電されている場合
この場合、下記式:
Vi−Vavr<Vta+Vha2, ・・・(2)
Vi−Vmin<Vtc+Vhc2, ・・・(2−2)
の少なくとも一方が成立する場合に放電が終了される。ここで、Vhc2は所定のヒステリシス電圧である。式(1a)(1a−2)、のヒステリシス電圧Vha1、Vhc2及び式(2)(2−2)のヒステリシス電圧Vha2、Vhc2を、下記条件:
Vha1>Vha2≧0,
Vhc1>Vhc2≧0
を満足するように設定することにより、放電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、放電の安定化が図られる。
(3)セル#iが、現在、充電されている場合
この場合、下記式:
Vavr−Vi<Vta+Vhb2, ・・・(3)
Vmax−Vi<Vtc+Vhc2, ・・・(3−2)
が成立する場合に充電が終了される。式(1b)(1b−2)、のヒステリシス電圧Vhb1、Vhc1及び式(3)(3−2)のヒステリシス電圧Vhb2、Vhc2を、下記条件:
Vhb1>Vhb2≧0,
Vhc1>Vhc2≧0
を満足するように設定することにより、充電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、放電の安定化が図られる。
上記のステップS01、S02、S13が適宜の間隔で繰り返されてセル4の充放電制御が行われる。セルバランス制御の終了が指示されると(ステップS14)、セルバランス制御が終了され、全てのセル4の充電、放電が停止される。より制御の安定性を向上させるためには、各セル4の充放電状態が変更された後、所定時間τの間、各セル4の充放電状態の変更が禁止されてもよい。
上記の式(1a−2)、(1b−2)、(2−2)、(3−2)では、式(1a−2)、(1b−2)に不等号に等号が付される一方、式(2−2)(3−2)には等号が付されていないが、式(1a−2)、(1b−2)、(2−2)、(3−2)において等号の付加の有無は任意に決定可能である。
なお、充電及び放電の開始と終了にヒステリシスが与えられる必要が無い場合には、上記のヒステリシス電圧Vha1、Vha2を同一値に(典型的には0に)設定し、ヒステリシス電圧Vhb1、Vhb2を同一値に(典型的には0に)に設定し、且つ、ヒステリシス電圧Vhc1、Vhc2を同一値に(典型的には0に)設定すればよい。
放電電流及び充電電流の制御が可能な場合、各セル#iの充電電流及び放電電流は、制御用セル電圧Viと目標セル電圧Vavrの差に応答して制御されることが好ましい。第2の選択手法では、例えば、セル#iの放電電流Idi及び充電電流Iciは、下記関数の関数値として決定されることが好ましい:
Idi=Fd(min[(Vi−Vavr)−(Vta+Vha2),
(Vi−Vmin)−(Vtc+Vhc2)]),
Ici=Fc(min[(Vavr−Vi)−(Vta+Vhb2),
(Vmax−Vi)−(Vtc+Vhc2)]).
ここで、Fd(x)、Fc(x)は、いずれも、xに対して(広義に)単調増加する関数であり、min[x,y]は、x、yのうち小さいほうを示す関数である。関数Fd、Fcを用いて放電電流Idi及び充電電流Iciを算出する代わりに、制御用セル電圧Vi、目標セル電圧Vavr、最大セル電圧Vmax及び最小セル電圧Vminと、放電電流Idi及び充電電流Iciとの関係を示すテーブルが用意されてもよい。
(第3の選択手法)
図13A〜図13Dは、充電/放電されるセル4を選択するための第3の選択手法を示す図である。第3の選択手法では、制御用セル電圧V1〜Vnの最大値Vmax及び最小値Vminと、各セル4の制御用セル電圧との間の関係から、充電/放電されるセル4が選択される。第3の選択手法は、第1及び第2の選択手法と較べてセルバランスをより重視した方法であり、セル4の電圧の均一性が高められている。
より具体的には、第3の選択手法では、制御用セル電圧Viが(a1)電圧Vmin+Vta以上であり(又は電圧Vmin+Vtaを超えており)、且つ、(a2)Vmax−Vtb以上である(又はVmax−Vtbを超えている)場合に、セル#iが放電される。一方、制御用セル電圧Viが(b1)電圧Vmax−Vtb以下であり(又は電圧Vmax−Vtb未満であり)、且つ、(b2)電圧Vmin+Vta以下である(又はVmin+Vta未満である)場合に、セル#iが充電される。
図13Aは、全てのセル4の制御用セル電圧が電圧Vmax−Vtbを上回り、且つ、電圧Vmin+Vtaを下回る場合の範囲にある場合の充放電制御の例を示している。この場合、いずれのセル4についても充放電は行われない。
図13Bは、少数のセル4(図13Bでは2つのセル4)の制御用セル電圧が、飛び抜けて低い場合の充放電制御の例を示している。詳細には、図13Bの例では、多数のセル4の制御用セル電圧が最大値Vmaxの近傍に分布している一方で電圧Vmin+Vtaを超えている。加えて、制御用セル電圧が低い2つのセル4のうち一方の制御用セル電圧が電圧Vmax−Vtbを下回り、他方が電圧Vmax−Vtbを上回っている。このような場合、制御用セル電圧が電圧Vmin+Vtaを上回る多数のセル4が放電され、制御用セル電圧が電圧Vmax−Vtbを下回る一のセル4が充電される。
図13Cは、少数のセル4(図13Cでは2つのセル4)の制御用セル電圧が、飛び抜けて高い場合の充放電制御の例を示している。詳細には、図13Cの例では、多数のセル4の制御用セル電圧が最小値Vminの近傍に分布している一方で電圧Vmax−Vtbを下回っている。加えて、制御用セル電圧が高い2つのセル4のうち一方の制御用セル電圧が電圧Vmin+Vtaを上回り、他方が電圧Vmin+Vtaを下回っている。このような場合、制御用セル電圧が電圧Vmax−Vtbを下回っている多数のセル4が充電され、制御用セル電圧が電圧Vmin+Vtaを上回る一のセル4が放電される。
図13Dは、一のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて高く、他の一のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて低く、他の多数のセル4の制御用セル電圧がそれらの中間である場合の充放電制御の例を示している。当該多数のセル4の制御用セル電圧は、電圧Vmin+Vtaと電圧Vmax−Vtbの間にある。このような場合、制御用セル電圧が飛び抜けて高いセル4が放電され、制御用セル電圧が飛び抜けて低いセル4が放電される;制御用セル電圧が中間であるセル4については、充電も放電も行われない。
以上の説明から理解されるように、第3の選択手法では、図14Aに示されているように、少数のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて高い場合、当該少数のセル4が放電されると共に、他の多数のセル4が充電されてセルバランスが取られる。同様に、図14Bに示されているように、少数のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて低い場合、当該少数のセル4が充電されると共に、他の多数のセル4が放電されてセルバランスが取られる。このような制御では、多数のセル4が充放電されることになるが、その一方で、セル4の間の電圧の均一性は向上する。また、図14Cに示されているように、少数のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて高く、且つ、少数のセル4の制御用セル電圧が飛び抜けて低い場合、制御用セル電圧が高い当該少数のセル4が放電されると共に制御用セル電圧が低い当該少数のセル4が充電される。この場合には、少ない数のセル4の充放電によりセルバランスが取られると共に、セル4の間の電圧の均一性も向上される。
上述のように、制御の安定のためには、充放電の制御にヒステリシスを持たせることが有効である。図15は、第3の選択手法において、充放電の制御にヒステリシスを与えるための制御部3の動作のフローチャートを示す図である。初期状態では、セル#1〜セル#nは、いずれも充電も放電もされていないとする。
第1及び第2の選択手法と同様に、各セル4の制御用セル電圧V1〜Vnの取得(ステップS01)と制御に用いる定数の決定(ステップS02)とが行われる。第3の選択手法では、ステップS02において、制御用セル電圧V1〜Vnの最小値Vmin及び最大値Vmaxが決定される。
続いて、各セル4の充電/放電の開始、終了が制御される(ステップS23)。セル#iの充電/放電の開始、終了は、以下のようにして制御される。
(1)セル#iが、現在、充電も放電もされていない場合
この場合、下記式:
Vi−Vmin≧Vta+Vha1, ・・・(11a−1)
Vmax−Vi<Vtb+Vhb1, ・・・(11a−2)
の両方が成立する場合にセル#iの放電が開始される。一方、下記式:
Vi−Vmin<Vta+Vha1, ・・・(11b−1)
Vmax−Vi≧Vtb+Vhb1, ・・・(11b−2)
の両方が成立する場合には、セル#iの充電が開始される。ここで、Vha1、Vhb1は所定のヒステリシス電圧である。
と定められる。
(2)セル#iが、現在、放電されている場合
この場合、下記式:
Vi−Vmin<Vta+Vha2, ・・・(12−1)
Vmax−Vi≧Vtb+Vhb1, ・・・(12−2)
の少なくとも一方が成立する場合に放電が終了される。ここで、Vha2は所定のヒステリシス電圧である。ヒステリシス電圧Vha1、Vha2を、下記条件:
Vha1>Vha2≧0,
を満足するように設定することにより、放電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、放電の安定化が図られる。
(3)セル#iが、現在、充電されている場合
この場合、下記式:
Vi−Vmin≧Vta+Vha1, ・・・(13−1)
Vmax−Vi<Vtb+Vhb2, ・・・(13−2)
の少なくとも一方が成立する場合に充電が終了される。ここで、Vhb2は所定のヒステリシス電圧である。ヒステリシス電圧Vhb1、Vhb2を、下記条件:
Vhb1>Vhb2≧0
を満足するように設定することにより、充電の開始と終了にヒステリシスが与えられ、充電の安定化が図られる。
上記のステップS01、S02、S23が適宜の間隔で繰り返されてセル4の充放電制御が行われる。セルバランス制御の終了が指示されると(ステップS04)、セルバランス制御が終了され、全てのセル4の充電、放電が停止される。より制御の安定性を向上させるためには、各セル4の充放電状態が変更された後、所定時間τの間、各セル4の充放電状態の変更が禁止されてもよい。
放電電流及び充電電流の制御が可能な場合、各セル#iの充電電流及び放電電流は、制御用セル電圧Viと目標セル電圧Vavrの差に応答して制御されることが好ましい。第2の選択手法では、例えば、セル#iの放電電流Idi及び充電電流Iciは、下記関数の関数値として決定されることが好ましい:
Idi=Fd(min[(Vi−Vmin)−(Vta+Vha2),
(Vmax−Vi)−(Vtb+Vhb1)]),
Ici=Fc(min[(Vi−Vmin)−(Vta+Vha1),
(Vmax−Vi)−(Vtb+Vhb2)]).
ここで、Fd(x)、Fc(x)は、いずれも、xに対して(広義に)単調増加する関数であり、min[x,y]は、x、yのうち小さいほうを示す関数である。関数Fd、Fcを用いて放電電流Idi及び充電電流Iciを算出する代わりに、制御用セル電圧Vi、最大セル電圧Vmax及び最小セル電圧Vminと、放電電流Idi及び充電電流Iciとの関係を示すテーブルが用意されてもよい。
(第4の選択手法)
図16A〜図16Dは、充電/放電されるセル4を選択するための第4の選択手法を示す図である。第4の選択手法では、制御用セル電圧が当該電圧範囲に入るセル4の数が最大になるような特定幅の電圧範囲が探索される。当該電圧範囲の下限値よりも制御用セル電圧が低いセル4が充電されると共に、当該電圧範囲の上限値よりも制御用セル電圧が高いセル4が放電される。
より具体的には、電圧Vparaと電圧Vpara+Vtcの間の電圧範囲(以下、「電圧範囲Vtc」という。)に制御用セル電圧が入っているセル4の数が最も多くなる電圧Vparaの値が探索されて決定される。ここで、Vtcは、電圧範囲Vtcの幅の広さを示す所定の定数である。制御用セル電圧が電圧Vpara以下である(又は電圧Vpara未満である)セル4が充電され、制御用セル電圧が電圧Vpara+Vtc以上である(又は電圧Vpara+Vtcを超えている)セル4が放電される。制御用セル電圧が電圧Vpara以上であり(又は電圧Vparaを超えており)、電圧Vpara+Vtc以下である(又は電圧Vpara+Vtc未満である)セル4については、充電も放電も行われない。
図16A〜図16Dは、第4の選択手法における充放電の制御の例を示している。図16Aは、全てのセル4の制御用セル電圧が電圧Vparaと電圧Vpara+Vtcの間の範囲にある場合の充放電制御を示しており、この場合には、いずれのセル4も充放電されない。図16Bは、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vparaを下回っている場合の充放電制御を示しており、この場合には、当該特定のセル4が充電される。図16Cは、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vpara+Vtcを上回っている場合の充放電制御を示しており、この場合には、当該特定のセル4が放電される。図16Dは、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vpara+Vtcを上回り、特定のセル4の制御用セル電圧が電圧Vparaを下回る場合の充放電制御を示しており、この場合には、制御用セル電圧が電圧Vpara+Vtcを上回るセル4が放電され、制御用セル電圧が圧Vparaを下回るセル4が充電される。
以上に述べられた選択手法は、第1の実施形態の構成(図3A、図3B)では、制御部3による充電指令及び放電指令の生成に使用される。上述の第1乃至第4の選択手法のいずれかによって充電/放電されるセル4が選択されると、その選択に対応した充電指令及び放電指令が制御部3によって生成されて組電池1に供給される。
一方、第2〜第5の実施形態では、以上に述べられた選択手法は、制御部3のセルバランス制御部8による充電推奨指令及び放電推奨指令の生成に使用される。上述の第1乃至第4の選択手法のいずれかによって充電/放電されるセル4が選択されると、セルバランス制御部8は、その選択に対応した充電推奨指令及び放電推奨指令を生成してセル選択部9に供給する。セル選択部9は、充電推奨指令及び放電推奨指令によって指定されたセル4のうちから実際に充電又は放電するセル4を決定する。
3.セル選択部のロジック
上述の第2〜第5の実施形態の構成では、充電部5及び/又は放電部6の数がセル4の数より少ないため、上述の選択手法によって生成された充電推奨指令及び放電推奨指令によって指定された数のセル4を同時に充電又は放電できないことがある。このような場合、何らかのロジックによって実際に充電又は放電するセル4を選出しなければならない。以下では、充電推奨指令及び放電推奨指令によって充放電が推奨されたセル4から実際に充電又は放電するセル4を選出するロジックについて説明する。
一つの手法は、充電推奨指令及び放電推奨指令によって充放電が推奨されたセル4に対して何らかのパラメータに基づいて優先順位を決定し、その優先順位に基づいて実際に充放電するセル4を選出する方法である。以下では、優先順位に基づいて実際に充放電するセル4を選出するロジックについて説明する。
(1)放電部6の数が不足する場合(第3及び第4の実施形態)
第3及び第4の実施形態(図5A、図5B、図6A、図6B)では、放電部6の数がセル4の数より少ない。放電推奨指令によって放電が推奨されたセル4の個数がα個であり、放電部6の数がβ(α>β)個である場合、放電が推奨されたα個のセル4に対して優先順位が定められ、当該α個のセル4のうち優先順位が高いβ個のセル4が実際に放電されるセル4として選出される。
一実施形態では、図17Aに示されているように、セル電圧許容上限値VHLと放電が推奨されたセル4の制御用セル電圧Viとの差ΔVi(=VHL−Vi)に基づいて優先順位が決定される。ここで、セル電圧許容上限値VHLとは、予めセル選択部9に設定される値であり、許容されるセル電圧の上限値である。差ΔViが小さいほどセル#iの放電に高い優先順位が与えられる。差ΔVi(=VHL−Vi)は通常正の値をとるから、上記の決定方法では、制御用セル電圧Viが高いほど高い優先順位が与えられることになる。制御用セル電圧Viがセル電圧許容上限値VHLに近いほど高い優先順位が与えられることは、当該セル4の過充電を防ぐために有効である。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に放電されるセル4として選出される。
他の実施形態では、放電推奨指令によって放電が推奨され始めた時刻(推奨時刻)に基づいて優先順位が決定される。推奨時刻が古いほど高い優先順位が与えられてもよく、推奨時刻が新しいほど高い優先順位が与えられてもよい。
更に他の実施形態では、放電電流推奨指令に指定された放電電流の大きさに基づいて優先順位が決定される。放電電流が大きいほど、高い優先順位が与えられる。放電部6が可変抵抗を用いて放電する場合には、代わりに、可変抵抗の大きさに基づいて優先順位が決定されてもよい。
更に他の実施形態では、各セル4の劣化度(セル4は、一般に、使用暦が長いほど劣化する)に基づいて優先順位が決定される。各セル4の劣化度に応じた優先順位が、予め、セル選択部9に設定される。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に放電されるセル4として選出される。
更に他の実施形態では、各セル4の容量に基づいて優先順位が決定される。各セル4の容量に応じた優先順位が、予め、セル選択部9に設定される。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に放電されるセル4として選出される。
(2)充電部5の数が不足する場合(第3及び第5の実施形態)
第3及び第5の実施形態(図5A、図5B、図7A、図7B)では、充電部5の数がセル4の数より少ない。充電推奨指令によって充電が推奨されたセル4の個数がα個であり、充電部5の数がβ(α>β)個である場合、充電が推奨されたα個のセル4に対して優先順位が定められ、当該α個のセル4のうち優先順位が高いβ個のセル4が実際に充電されるセル4として選出される。
一実施形態では、図17Bに示されているように、セル電圧許容下限値VLLと充電が推奨されたセル4の制御用セル電圧Viとの差ΔVi(=Vi−VLL)に基づいて優先順位が決定される。ここで、セル電圧許容下限値VLLとは、予めセル選択部9に設定される値であり、許容されるセル電圧の下限値である。充電が推奨されたセル4には、差ΔViが小さいほど高い優先順位が与えられる。差ΔVi(=Vi−VLL)は通常正の値をとるから、上記の決定方法では、制御用セル電圧Viが低いほど高い優先順位が与えられることになる。制御用セル電圧がセル電圧許容下限値に近いほど高い優先順位が与えられることは、当該セル4の過放電を防ぐために有効である。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に充電されるセル4として選出される。
他の実施形態では、充電推奨指令によって充電が推奨され始めた時刻(推奨時刻)に基づいて優先順位が決定される。推奨時刻が古いほど高い優先順位が与えられてもよく、推奨時刻が新しいほど高い優先順位が与えられてもよい。
更に他の実施形態では、充電電流推奨指令に指定された充電電流の大きさに基づいて優先順位が決定される。充電電流が大きいほど、高い優先順位が与えられる。充電電流の代わりに、充電電圧の大きさに基づいて優先順位が決定されてもよい。
更に他の実施形態では、各セル4の劣化度(セル4は、一般に、使用暦が長いほど劣化する)に基づいて優先順位が決定される。各セル4の劣化度に応じた優先順位が、予め、セル選択部9に設定される。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に充電されるセル4として選出される。
更に他の実施形態では、各セル4の容量に基づいて優先順位が決定される。各セル4の容量に応じた優先順位が、予め、セル選択部9に設定される。優先順位が高いβ個のセル4が、実際に充電されるセル4として選出される。
(3)充電部5と放電部6の対の数が不足する場合(第2の実施形態)
第2の実施形態(図4A、図4B)では、充電部5及び放電部6の数がセル4の数より少ない上、充電及び放電が独立して行うことができない。充電推奨指令によって充電が推奨されたセル4の個数と、放電推奨指令によって放電が推奨されたセル4の個数の和がα個であり、充電部5と放電部6の数の数がβ(α>β)個である場合、充電又は放電が推奨されたα個のセル4に対して優先順位が定められ、当該α個のセル4のうち優先順位が高いβ個のセル4が実際に充電又は放電されるセル4として選出される。
一実施形態では、図17Cに示されているように、放電が推奨されたセル4についてはセル電圧許容上限値VHLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔVi(=VHL−Vi)が算出され、充電が推奨されたセル4についてはセル電圧許容下限値VLLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔVi(=Vi−VLL)が算出され、算出された差ΔViの大きさ(絶対値)に基づいて優先順位が決定される。
一つの手法としては、セル4のそれぞれについて算出された差ΔViが小さいほど、高い優先順位が与えられる。上述のように、差ΔViは、放電が推奨されたセル4については差VHL−Viとして定義され、充電が推奨されたセル4については差Vi−VLLとして定義されることに留意されたい。
他の手法としては、充電よりも放電を優先させる運用がなされ得る(放電優先運用)。詳細には、放電が推奨されたセル4については優先的に高い優先順位が与えられ、充電が推奨されたセル4については、放電が推奨されたセル4のうち最も優先順位が低いセル4よりも低い優先順位が与えられる。放電が推奨されたセル4の中ではセル電圧許容上限値VHLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。同様に、充電が推奨されたセル4の中ではセル電圧許容下限値VLLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。
更に他の手法として、放電よりも充電を優先させる運用がなされ得る(充電優先運用)。詳細には、充電が推奨されたセル4については優先的に高い優先順位が与えられ、放電が推奨されたセル4については、充電が推奨されたセル4のうち最も優先順位が低いセル4よりも低い優先順位が与えられる。充電が推奨されたセル4の中では、セル電圧許容下限値VLLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。同様に、放電が推奨されたセル4の中ではセル電圧許容上限値VHLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。
更に他の手法として、充電と放電とを交互に行う運用がなされ得る(充放電交互運用)。充電が推奨されたセル4と放電が推奨されたセル4とで交互に高い優先順位が与えられる。例えば、放電が推奨されたセル4については奇数番目の優先順位が与えられ、充電が推奨されたセル4については偶数番目の優先順位が与えられる。その代わりに、放電が推奨されたセル4については偶数番目の優先順位が与えられ、充電が推奨されたセル4については奇数番目の優先順位が与えられてもよい。放電が推奨されたセル4の中ではセル電圧許容上限値VHLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。同様に、充電が推奨されたセル4の中ではセル電圧許容下限値VLLと当該セル4の制御用セル電圧Viとの差ΔViが小さい程、高い優先順位が与えられる。
更に他の手法として、充電と放電のいずれを優先させるかを、充電が推奨されたセル4の数と放電が推奨されたセル4の数に基づいて決定してもよい(少数セル優先運用)。充電が推奨されたセル4の数が、放電が推奨されたセル4の数よりも少ない場合、上述の充電優先運用がなされる。一方、放電が推奨されたセル4の数が、充電が推奨されたセル4の数よりも少ない場合、上述の放電優先運用がなされる。
他の実施形態では、充電推奨指令及び放電推奨指令によって充電が推奨され始めた時刻(推奨時刻)に基づいて優先順位が決定される。推奨時刻が古いほど高い優先順位が与えられてもよく、推奨時刻が新しいほど高い優先順位が与えられてもよい。また、推奨時刻に基づいて優先順位が決定の場合にも、差ΔViに基づく制御と同様に、放電優先運用、充電優先運用、交互運用、少数セル優先運用が適用され得る。
更に他の実施形態では、充電電流推奨指令に指定された充電電流、又は放電電流推奨指令に指定された放電電流の大きさに基づいて優先順位が決定される。一つの手法としては、充電電流又は放電電流が大きいほど、高い優先順位が与えられる。充電電流又は放電電流に基づいて優先順位が決定される場合にも、差ΔViに基づく制御と同様に、放電優先運用、充電優先運用、交互運用、少数セル優先運用が適用され得る。
更に他の実施形態では、各セル4の劣化度に基づいて優先順位が決定される。各セル4の劣化度に応じた優先順位が、予めセル選択部9に設定される。一つの手法としては、高い優先順位が与えられたβ個のセル4が、実際に充電されるセル4として選出される。また、劣化度に基づいて優先順位が決定される場合にも、差ΔViに基づく制御と同様に、放電優先運用、充電優先運用、交互運用、少数セル優先運用が適用され得る。
更に他の実施形態では、各セル4の容量に基づいて優先順位が決定される。各セル4の容量に応じた優先順位が、予め、セル選択部9に設定される。一つの手法としては、高い優先順位が与えられたβ個のセル4が、実際に充電されるセル4として選出される。また、各セル4の容量に基づいて優先順位が決定される場合にも、差ΔViに基づく制御と同様に、放電優先運用、充電優先運用、交互運用、少数セル優先運用が適用され得る。
実際に充電又は放電するセル4を選出する更に他の手法は、充電又は放電が推奨されたセル4に対して充電部5及び放電部6による充放電を、時分割的に行うことである。この場合には、優先順位は決定されない。例えば、第3及び第4の実施形態において放電部6の数が不足する場合、放電が推奨されたセル4がスイッチSWd1〜SWdnによって順次に放電部6に接続され、放電部6によって時分割的に逐次に放電される。また、第3及び第5の実施形態において充電部5の数が不足する場合、充電が推奨されたセル4がスイッチSWc1〜SWcnによって順次に充電部5に接続され、充電部5によって時分割的に逐次に放電される。更に、第2の実施形態において充電部5及び放電部6の数が不足する場合、充電が推奨されたセル4及び放電が推奨されたセル4が、スイッチSW1〜SWnによって並列接続された充電部5及び放電部6に接続され、充電部5又は放電部6よって時分割的に逐次に充電又は放電される。
4.制御用セル電圧の計算
上述のように、セル電圧計算部2は、計測セル電圧V1m〜Vnmから制御用セル電圧V1〜Vnを算出する演算処理を行う機能を有している。セル電圧計算部2で行われる演算処理の一つの目的は、計測ノイズの影響の除去である。計測セル電圧V1m〜Vnmに計測ノイズが多く含まれる場合、計測セル電圧V1m〜Vnmに応じて各セル4の充放電を制御すると、不適切な制御が行われることがある。フィルタリング処理は、計測ノイズの影響を抑制可能にする。
セル電圧計算部2で行われる演算処理の他の目的は、各セル4の内部抵抗と充放電電流とによるセル電圧変動の影響の除去である。各セル4の充放電は、本来的には、充放電電流が流れない場合のセル電圧(即ち、開放電圧)に応じて制御されることが好適である。しかしながら、充放電電流が流れると、各セル4の内部抵抗の影響により、開放電圧とは異なる電圧が各セル4から出力される。例えば、あるセル4に対して充電が行われる場合、当該セル4の出力電圧VOUTは、下記式で表される:
OUT=Vo+ImRo.
ここで、Voは、当該セル4の開放電圧であり、Imは当該セル4に流れ込む充電電流であり、rは、当該セル4の内部抵抗である。この式を変形すれば、下記式が得られる:
Vo=VOUT−ImRo.
この式に基づく演算処理によって開放電圧を求め、開放電圧を制御用セル電圧V1〜Vnとして使用すれば、より好適な充放電制御を実現できる。
セル電圧計算部2の演算処理は、上記の2つの目的の少なくとも一方を満足するように行われる。図18は、セル電圧計算部2の構成の一例を示している。図18の構成では、セル電圧計算部2は、計測セル電圧V1m〜Vnmに対してフィルタリング処理を行うフィルタ14を備えている。フィルタ14で行われるフィルタリング処理としては、例えば、一次遅れフィルタによるフィルタリング、移動平均の算出、ローパスフィルタによるフィルタリングが例示される。このようなフィルタリングは、計測ノイズの影響を抑制し、より、良好な充放電制御を実現する。
図19は、セル電圧計算部2の構成の他の例を示している。図19の構成では、各セル4の開放電圧を推定し、推定された開放電圧が、制御用セル電圧Viとして出力される。詳細には、セル電圧計算部2は、ルックアップテーブル11と、乗算器12と、減算器13と、フィルタ14とを備えている。ルックアップテーブル11には、セル4の温度をパラメータとして、セル4の充電率と内部抵抗Roの関係が記述されている。セル電圧計算部2には、各セル4の充電率SOCi、セル温度の計測値(計測セル温度)THim、組電池1を流れる電流の計測値(計測組電池電流)Im、及び計測セル電圧Vimが与えられる。充電率SOCi、計測セル温度THim、計測組電池電流Im、計測セル電圧Vimが与えられると、セル#iの充電率SOCi及び計測セル温度THimからセル#iの推定内部抵抗Roiが算出される。推定内部抵抗Roiの算出にはルックアップテーブル11が用いられる。更に、推定内部抵抗Roiと計測組電池電流Imとが乗算器12によって乗算されて電流変動分ΔVi(=Im×Roi)が算出される。更に、計測セル電圧Vimから電流変動分ΔViが減算器13によって減じられてセル#iの推定セル開放電圧Voiが算出される。推定セル開放電圧Voiに対してフィルタ14によってフィルタリング処理が行われ、これにより、セル#iの制御用セル電圧Viが算出される。
このようにして算出された制御用セル電圧Viを充放電制御に用いることにより、計測ノイズの影響及び内部抵抗と充放電電流による電圧変動の影響を抑制して充放電制御を行うことができる。
図20は、セル電圧計算部2の構成の更に他の例を示している。図20の構成でも、図19の構成と同様に各セル4の開放電圧が推定される。詳細には、セル電圧計算部2は、セル4の温度をパラメータとしながらセル4の充電率と内部抵抗Roの関係を記述するルックアップテーブル15と、フィルタ14とを備えている。セル電圧計算部2には、各セル4の充電率SOCiと計測セル温度THimとが与えられる。充電率SOCiと計測セル温度THimとが与えられると、ルックアップテーブル15を用いてセル#iの充電率SOCi及び計測セル温度THimから推定セル開放電圧Voiが算出される。更に、推定セル開放電圧Voiに対してフィルタ14によってフィルタリング処理が行われ、これにより、セル#iの制御用セル電圧Viが算出される。
このようにして算出された制御用セル電圧Viを充放電制御に用いることにより、計測ノイズの影響及び内部抵抗と充放電電流による電圧変動の影響を抑制して充放電制御を行うことができる。
図21は、セル電圧計算部2の構成の更に他の例を示している。図21では、将来における各セル4の開放電圧が予想され、予想される開放電圧Voi(t)から制御用セル電圧Viが算出される。詳細には、セル電圧計算部2は、充電率予想部16と、ルックアップテーブル17と、計算結果処理部18とを備えている。
充電率予想部16は、セル監視部7の計測によって得られた各セル4の充電率(計測充電率)SOCimと、将来における電池電流計画値I(t)(t=0〜L)と、各セル4のセル容量Ahiから、将来における充電率の予想値である将来予想充電率SOCi(t)を算出する。ここで、電池電流計画値I(t)は、今後、組電池1に入出力されることが計画されている(或いは、予測されている)電流値であり、二次電池制御システム10の外部から与えられる。また、時刻t=0は、現在時刻を表しており、時刻t=Lは、特定の将来時刻を表している。詳細には、充電部予想部16は、下記式:
SOCi(t)=SOCim+∫I(t)dt/Ahi,
によって将来予想充電率SOCi(t)を算出する。
ルックアップテーブル17には、計測セル温度THimをパラメータとしながらセル4の充電率と開放電圧の関係が記述されている。ルックアップテーブル17は、充電率予想部16によって算出された将来予想充電率SOCi(t)と計測セル温度THimとから将来におけるセル#iの開放電圧の予想値である将来予想セル電圧Voi(t)を算出するために使用される。
計算結果処理部18は、ルックアップテーブル17を用いて算出された将来予想セル電圧Voi(t)から所定の演算処理によって制御用セル電圧Viを算出する。一実施形態では、計算結果処理部18は、将来予想セル電圧Voi(t)の時刻t=0から時刻t=Lまでの平均値を制御用セル電圧Viとして算出する。他の実施形態では、計算結果処理部18は、将来予想セル電圧Voi(t)の最終値Voi(L)を制御用セル電圧Viとして算出する。計算結果処理部18において計測ノイズの低減のためのフィルタリング処理を行うことも可能である。
なお、上述の制御用セル電圧Viの算出において、各セル4のセル温度が計測できない場合には、組電池1の温度等、各セル4のセル温度に対応するようなパラメータが使用されてもよい。また、また、二次電池制御システム10の環境温度が概略一定である場合には、各セル4の計測セル温度THimに依存せずに制御用セル電圧Viが算出されてもよい。
また、セル電圧計算部2における制御用セル電圧Viの計算は、ハードウェアによって行われてもよく、ソフトウェアによって行われてもよく、また、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって行われてもよい。
図1Aは、従来の放電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図1Bは、従来の放電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図1Cは、従来の放電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図2Aは、従来の充電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図2Bは、従来の充電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図2Cは、従来の充電方式によるセルバランス制御を示す概念図である。 図3Aは、本発明の第1の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図3Bは、第1の実施形態の二次電池制御システムの他の構成を示すブロック図である。 図4Aは、本発明の第2の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図4Bは、第2の実施形態の二次電池制御システムの他の構成を示すブロック図である。 図5Aは、本発明の第3の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図5Bは、第3の実施形態の二次電池制御システムの他の構成を示すブロック図である。 図6Aは、本発明の第4の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図6Bは、第4の実施形態の二次電池制御システムの他の構成を示すブロック図である。 図7Aは、本発明の第5の実施形態の二次電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図7Bは、第5の実施形態の二次電池制御システムの他の構成を示すブロック図である。 図8Aは、充放電されるセルを選択するための第1の選択手法を示す概念図である。 図8Bは、充放電されるセルを選択するための第1の選択手法を示す概念図である。 図8Cは、充放電されるセルを選択するための第1の選択手法を示す概念図である。 図8Dは、充放電されるセルを選択するための第1の選択手法を示す概念図である。 図9Aは、第1の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図9Bは、第1の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図9Cは、第1の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図10は、第1の選択手法を実行するための動作手順を示すフローチャートである。 図11Aは、充放電されるセルを選択するための第2の選択手法を示す概念図である。 図11Bは、充放電されるセルを選択するための第2の選択手法を示す概念図である。 図11Cは、充放電されるセルを選択するための第2の選択手法を示す概念図である。 図11Dは、充放電されるセルを選択するための第2の選択手法を示す概念図である。 図12は、第2の選択手法を実行するための動作手順を示すフローチャートである。 図13Aは、充放電されるセルを選択するための第3の選択手法を示す概念図である。 図13Bは、充放電されるセルを選択するための第3の選択手法を示す概念図である。 図13Cは、充放電されるセルを選択するための第3の選択手法を示す概念図である。 図13Dは、充放電されるセルを選択するための第3の選択手法を示す概念図である。 図14Aは、第3の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図14Bは、第3の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図14Cは、第3の選択手法によるセルバランス制御を説明する概念図である。 図15は、第3の選択手法を実行するための動作手順を示すフローチャートである。 図16Aは、充放電されるセルを選択するための第4の選択手法を示す概念図である。 図16Bは、充放電されるセルを選択するための第4の選択手法を示す概念図である。 図16Cは、充放電されるセルを選択するための第4の選択手法を示す概念図である。 図16Dは、充放電されるセルを選択するための第4の選択手法を示す概念図である。 図17Aは、放電部の数が不足する場合における、実際に放電されるセルの選出手法を説明する図である。 図17Bは、充電部の数が不足する場合における、実際に放電されるセルの選出手法を説明する図である。 図17Cは、放電部と充電部の対の数が不足する場合における、実際に放電されるセルの選出手法を説明する図である。 図18は、セル電圧計算部の構成の一例を示す図である。 図19は、セル電圧計算部の構成の一例を示す図である。 図20は、セル電圧計算部の構成の一例を示す図である。 図21は、セル電圧計算部の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1:組電池
2:セル電圧計算部
3:制御部
4:セル
5:充電部
6:放電部
7:セル監視部
8:セルバランス制御部
9:セル選択部
10:二次電池制御システム

Claims (11)

  1. 複数のセルと、
    前記複数のセルのうちから選択されたセルを充電するための充電手段と、
    前記複数のセルのうちから選択されたセルを放電するための放電手段
    とを具備する二次電池制御システムであって、
    前記充電手段は、前記複数のセルと同数であり、前記複数のセルにそれぞれに接続され
    て前記複数のセルを充電する複数の充電部を備えており、
    前記二次電池制御システムが、更に、
    前記複数のセルのそれぞれについて、前記複数のセルのセル電圧に応答して制御用セル
    電圧を算出し、又は前記セル電圧をそのまま前記制御用セル電圧として決定するセル電圧
    算出手段と、
    前記制御用セル電圧に応答して、前記複数のセルのうちから充電すべきセルと放電すべ
    きセルの選択を行う制御手段
    とを具備し、
    前記制御手段は、目標セル電圧を決定し、前記目標セル電圧を用いて定義される第1閾
    値と前記制御用セル電圧との比較結果に基づいて前記放電すべきセルを選択し、前記目標
    セル電圧を用いて定義される第2閾値と前記制御用セル電圧との比較結果に基づいて前記
    充電すべきセルを選択し、
    前記制御手段による前記放電すべきセルの選択は、前記第1閾値と前記制御用セル電圧
    との比較結果に加え、前記制御用セル電圧のうちの最小値を用いて定義される第3閾値と
    前記制御用セル電圧との比較結果に基づいて行われ、
    前記制御手段による前記充電すべきセルの選択は、前記第2閾値と前記制御用セル電圧
    との比較結果に加え、前記制御用セル電圧のうちの最大値を用いて定義される第4閾値と
    前記制御用セル電圧との比較結果に基づいて行われる
    二次電池制御システム。
  2. 請求項に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルと同数であり、前記複数のセルにそれぞれに接続され
    て前記複数のセルを放電する複数の放電部を備える
    二次電池制御システム。
  3. 請求項に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    当該二次電池制御システムは、更に、前記放電部と前記複数のセルの間の接続関係を切
    り換えるための放電側スイッチを具備し、
    前記放電部は、前記複数のセルのうちの前記放電側スイッチによって接続されたセルを
    放電する
    二次電池制御システム。
  4. 請求項に記載の二次電池制御システムであって、
    前記目標セル電圧は、前記複数のセルの前記制御用セル電圧の平均値又は中央値として
    決定される
    二次電池制御システム。
  5. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルと同数であり、前記複数のセルにそれぞれに接続され
    て前記複数のセルを放電する複数の放電部を備え、
    前記放電すべきセルが、前記複数の放電部によって実際に放電されるセルとなる
    二次電池制御システム。
  6. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記制御手段は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数より
    も多い場合、前記制御用セル電圧に基づいて優先順位を決定し、決定された前記優先順位
    に従って実際に放電されるセルを選定する
    二次電池制御システム。
  7. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記制御手段は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数より
    も多い場合、前記放電すべきと推奨され始めた推奨時刻に基づいて優先順位を決定し、決
    定された前記優先順位に従って実際に放電されるセルを選定する
    二次電池制御システム。
  8. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記制御手段は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数より
    も多い場合、前記放電すべきセルに対して決められた放電電流又は前記放電部に含まれる
    可変抵抗の抵抗値に基づいて優先順位を決定し、決定された前記優先順位に従って実際に
    放電されるセルを選定する
    二次電池制御システム。
  9. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記制御手段は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数より
    も多い場合、前記複数のセルの劣化度に基づいて決定された前記優先順位に従って実際に
    放電されるセルを選定する
    二次電池制御システム。
  10. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記制御手段は、前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数より
    も多い場合、前記複数のセルの容量に基づいて決定された前記優先順位に従って実際に放
    電されるセルを選定する
    二次電池制御システム。
  11. 請求項1又は4に記載の二次電池制御システムであって、
    前記放電手段は、前記複数のセルよりも少ない数の放電部を備え、
    前記放電すべきセルとして選択されたセルの数が前記放電部の数よりも多い場合、前記
    放電すべきセルとして選択されたセルは、時分割的に前記放電部によって放電される
    二次電池制御システム。
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