JP5460376B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、プロテクタによって覆われたマフラを備える鞍乗型車両に関する。
従来より、エンジンからの排気を消音するマフラが、車両後部の側部に配置された自動二輪車等の鞍乗型車両が知られている。マフラは、マフラを保護すると共にマフラと乗員等との接触を抑制するプロテクタによって覆われていることが多い。
このようなプロテクタの側面及び上面に、マフラへの通風を確保するための通風口を設けた鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロテクタの通風口は、乗員(ライダー)の脚部よりも後方に配置されている。
特開2009−162093号公報
しかし、上記特許文献1に記載のプロテクタの通風口は、ライダーの脚部によって走行風が乱される箇所に位置する。
従って、マフラへの通風の確保が困難であり、マフラの冷却性の向上が困難であった。
また、マフラへの通風を確保するために通風口を拡大する場合、プロテクタの剛性を高める必要がある。そのため、プロテクタの重量が増加してしまう虞があった。
本発明は、マフラの冷却性の向上とプロテクタの軽量化とを両立することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車両の後部の側部に配置され、エンジンからの排気を消音するマフラと、前記マフラを覆うプロテクタと、前記プロテクタに形成され、走行風を前記マフラに導く通風用開口部と、乗員が乗車状態で脚部を載置するステップと、を備える鞍乗型車両であって、前記通風用開口部は、前記ステップよりも下方に配置され、かつ、下方を臨むように前記プロテクタの下面に設けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記プロテクタは、前記マフラの車幅方向内側に開放していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記マフラの前面は、側面視で車両後方に向かって傾斜して下がっており、前記通風用開口部は、前記マフラの前面に対向して配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項1から3のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記プロテクタの前方に配置され、車両下方を覆うアンダーカウルを備え、前記アンダーカウルは、その下面が前記プロテクタの下面よりも上方となるように配置され、前記通風用開口部は、前面視で前記アンダーカウルよりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1から4のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記マフラは、車幅方向外側に配置される第1マフラと、前記第1マフラよりも排気上流側に配置され且つ前記ステップよりも車幅方向内側に配置される第2マフラと、前記第1マフラと前記第2マフラとを連通可能に接続する筒状部材からなるマフラ接続部と、を有し、前記プロテクタは、前記第1マフラ、前記第2マフラ及び前記マフラ接続部における車幅方向外側の側面を覆うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項1から5のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記プロテクタは、前記通風用開口部よりも下方かつ前方に形成される第1面と、前記通風用開口部の周囲に形成される第2面と、を有し、前記通風用開口部が設けられた位置における車幅方向の断面において、前記第1面と路面とがなす第1の角度は、前記第2面と前記路面とがなす第2の角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の構成に加えて、前記通風用開口部は、車両前後方向と略平行な方向に長手方向を有する長尺形状となっていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明においては、請求項6又は7に記載の構成に加えて、前記第1面は、車両後方に行くほど車幅方向外側に延びる傾斜面であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、通風用開口部は、ステップよりも下方に配置され、かつ、下方を臨むようにプロテクタの下面に設けられる。そのため、乗員の脚部による乱流が起こりにくい箇所に通風用開口部を位置させることができ、鞍乗型車両と路面との間を流れる走行風をこの通風用開口部から効率よくマフラへ導入することができる。これにより、通風用開口部を大型化する必要がなくなり、プロテクタの剛性を高める必要もなくなる。従って、マフラの冷却性の向上とプロテクタの軽量化とを両立することができる。
請求項2に記載の発明によれば、プロテクタの通風用開口部から導入された走行風は、マフラを冷却した後、プロテクタによって流れを阻害されることなく、マフラの車幅方向内側から排出される。そのため、マフラの冷却効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、プロテクタの通風用開口部から導入された走行風は、マフラの前面に当たって冷却された後、この前面の傾斜に沿って車両後方に向かって流れる。そのため、走行風は、プロテクタにより、前後方向の流れを阻害されることなく車両後方に向かって円滑に導かれる。従って、マフラの冷却効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、アンダーカウルによって走行風を整流してプロテクタの下面まで導くことができる。そのため、この整流効果により、自動二輪車の運動性能を向上させることができる。また、プロテクタの通風用開口部は、アンダーカウルによる走行風の導入を阻害しない位置に配置される。そのため、マフラの冷却効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数のマフラ(第1マフラ及び第2マフラ)を同一のプロテクタで覆うことができる。そのため、プロテクタの部品点数を削減することができる。また、複数のマフラ(第1マフラ及び第2マフラ)間をマフラ接続部で接続することにより軽量化を図ることができると共に、マフラ全体を同一のプロテクタで覆うことができる。そのため、マフラの構造の一体感を創出することができ、外観性をも向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、通風用開口部における車幅方向の断面において、第1面と路面とがなす第1の角度は、第2面と路面とがなす第2の角度よりも大きい。そのため、第1面の表面を流れる走行風の走行抵抗を低減して、第2面の通風用開口部に走行風を導入することができる。
請求項7に記載の発明によれば、通風用開口部は、車両前後方向と略平行な方向に長手方向を有する長尺形状となっている。そのため、通風用開口部が、乗員側に露出することを低減することができ、外観性を高めることができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1面は、車両後方に行くほど車幅方向外側に延びる傾斜面である。そのため、第1面によって走行風の流れを車両の車幅方向における中心側から外側に制御することができると共に、流れを制御されたこの走行風を、第2面を経て通風用開口部に効率的に導くことができる。
本発明の実施形態の自動二輪車を示す右側面図である。 本発明の実施形態の自動二輪車を示す前面図である。 本発明の実施形態の自動二輪車を示す後面図である。 本発明の実施形態の自動二輪車の後部を示す右側面図である。 本発明の実施形態の自動二輪車の後部を示す底面図である。 本発明の実施形態のマフラ及びプロテクタを示す前面図である。 本発明の実施形態のプロテクタを示す右側面図である。 本発明の実施形態のプロテクタを示す平面図である。 通風用開口部が設けられた位置におけるプロテクタの車幅方向の断面を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について図1を参照しながら説明する。本実施形態においては、鞍乗型車両としての自動二輪車について説明する。図1は、本発明の実施形態の自動二輪車を示す右側面図である。なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、鞍乗型車両に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
先ず、図1を参照しながら、自動二輪車1の全体構成について説明する。図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム5と、前輪2と、車体フレーム5に支持され前輪2を軸支するフロントフォーク3と、フロントフォーク3に連結されたハンドル4と、車体フレーム5に懸架されたエンジン20と、駆動輪である後輪17と、車体フレーム5にリアクッション58を介して上下に揺動自在に取り付けられ且つ後輪17を軸支するスイングアーム60と、燃料を貯留する燃料タンク51と、乗員乗車用のシート85と、車体フレーム5を覆うボディカバー90と、前輪2の上方を覆うフロントフェンダ97と、後輪17の上方を覆うリアフェンダ98と、マフラ30と、マフラ30を覆うプロテクタ40と、プロテクタ40に形成された通風用開口部45と、乗員(運転者)が乗車状態で脚部を載置するステップ18と、を主体として構成される。
車体フレーム5は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成され、車体の骨格をなすものである。車体フレーム5は、例えば、車体フレーム5の前端部に配置されフロントフォーク3を支持するヘッドパイプ(図示せず)と、側面視でヘッドパイプから斜め下後方に延びる左右一対のメインフレーム7と、メインフレーム7に連結され燃料タンク51やシート85等を支持する左右一対のシートレール(図示せず)と、一対のメインフレーム7やシートレール等を左右方向に連結する複数のクロスメンバ(図示せず)等を備える。
エンジン20は、自動二輪車1の原動機(例えば、4サイクル単気筒型水冷エンジン)であり、図1に示すように、車体フレーム5における前後方向の略中央部に搭載される。エンジン20は、クランクシャフト(図示せず)を車体における左右方向に沿わせるように配置されている。エンジン20には、排気ガスを排気する排気管28が接続されている。排気管28は、例えば、エンジン20の下方を通って車体後方の右側面に向かって延びている。
マフラ30は、排気管28(図1、図3及び図4参照)の後端部に接続され、排気音を低減する。プロテクタ40は、マフラ30を少なくとも車幅方向外側から覆うように形成される。マフラ30及びプロテクタ40の詳細については、後述する。
ステップ18は、側面視で車体の中央部からやや後方よりに配置され、かつ、マフラ30の前部の上方に配置されている。
ボディカバー90は、フロントカウル91と、センターカウル92と、ミドルカウル95と、アンダーカウル93と、リアカウル94と、を備える。
フロントカウル91は、ヘッドパイプ(図示せず)の前方を覆う。センターカウル92は、フロントカウル91の後部に連なり、車体の前部両側面を覆う。ミドルカウル95は、センターカウル92の後部に連なり、車体の中央部両側面を覆う。アンダーカウル93は、車両下方を覆う。アンダーカウル93の側面は、前面視でプロテクタ40の側面よりも車幅方向内側に配置されている。リアカウル94は、車体の後部を覆う。
次に、本実施形態の特徴部分である自動二輪車1のマフラ30及びプロテクタ40について、図1から図9を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施形態の自動二輪車1を示す前面図である。図3は、本発明の実施形態の自動二輪車1を示す後面図である。図4は、本発明の実施形態の自動二輪車1の後部を示す右側面図である。図5は、本発明の実施形態の自動二輪車1の後部を示す底面図である。図6は、本発明の実施形態のマフラ30及びプロテクタ40を示す前面図である。図7は、本発明の実施形態のプロテクタ40を示す右側面図である。図8は、本発明の実施形態のプロテクタ40を示す平面図である。図9は、通風用開口部45が設けられた位置におけるプロテクタ40の車幅方向の断面を示す断面図であり、図5におけるA−A断面を示している。
先ず、マフラ30について図2から図6を参照しながら説明する。マフラ30は、排気管28(図1、図4及び図6参照)の後端部に接続され、排気音を低減する。図4及び図5に示すように、マフラ30は、第1マフラ31と、第2マフラ32と、マフラ接続部33と、を有する。
第1マフラ31は、車幅方向における断面が略三角形状の容器として構成されている。第1マフラ31の後面には、排気を排出する排気口31cが設けられている。図4及び図6に示すように、第1マフラ31の後部における上面及び車幅方向の内側面には、第1マフラ用支持ステー65が固定されている。第1マフラ用支持ステー65は、第1マフラ31を車体フレーム5の後部のピリオンステップ用ステー64(図4参照)に固定する。第1マフラ用支持ステー65は、プロテクタ40の後部の上部を係止する係止片65aを有する。
第1マフラ31の前面31aは、図4に示すように、側面視で車両後方に向かって傾斜して下がっている。
また、第1マフラ31は、図3から図5に示すように、車体の車幅方向外側(右側)に配置され、かつ、ステップ18よりも後方に配置されている。
第2マフラ32は、図4から図6に示すように、車幅方向における断面が略三角形状の容器として構成されている。第2マフラ32には、図6に示すように、第2マフラ用支持ステー66と、プロテクタ支持ステー34と、が固定される。第2マフラ用支持ステー66は、第2マフラ32の前部における上面に固定される。この第2マフラ用支持ステー66は、第2マフラ32を車体フレーム5の前後方向における略中央部の下部に固定する。プロテクタ支持ステー34は、図6に示すように、車幅方向における断面が略三角形状に形成される第2マフラ32において、この三角形の車幅方向外側(右側)における頂点部32cの近傍に固定される。
第2マフラ32は、図5及び図6に示すように、第1マフラ31の前側に配置され、かつ、ステップ18よりも車幅方向内側に配置される。第2マフラ32は、車幅方向の中心C(図5参照)に対して第1マフラ31側にオフセットして配置される。
また、図6に示すように、第2マフラ32は、その頂点部32cがプロテクタ40側に位置するように配置される。そのため、プロテクタ40によって第2マフラ32を覆う範囲(上下幅)をコンパクトにすることができる。
マフラ接続部33は、図4及び図5に示すように、第1マフラ31と第2マフラ32とを連通可能に接続する筒状部材である。マフラ接続部33の先端部は、第2マフラ32の後面と接続される。マフラ接続部33の後端部は、第1マフラ31の前面31aと接続される。
マフラ接続部33は、第1マフラ31及び第2マフラ32に対して断面形状の大きさが小さくなっている。スイングアーム60は、このマフラ接続部33に対して上方を通過するように配置されている。
次に、プロテクタ40について説明する。図4及び図5に示すように、プロテクタ40は、車幅方向外側の第1マフラ31の側面31b、第2マフラ32の側面32a及びマフラ接続部33の側面33aを覆う。また、プロテクタ40は、第2マフラ32の前面32bの一部を覆う。そして、プロテクタ40は、図3及び図5に示すように、マフラ30の車幅方向内側及び下方側に開放されている。
プロテクタ40は、図7及び図8に示すように、第1側面部52と、第2側面部53と、下面41としての下面部54と、を備える。
第1側面部52は、車幅方向外側の第1マフラ31の側面31b(図4及び図5参照)を覆い、幅広に形成される。第1側面部52は、第1マフラ31に対して固定する手段である締結穴部42と、ステー部材56,57と、を有する。締結穴部42及びステー部材56,57については、後述する。
第2側面部53は、第1側面部52よりも幅が狭く形成され、第1側面部52に連なって、マフラ接続部33の側面33a(図4及び図5参照)及び第2マフラ32の側面32aを覆う。第2側面部53は、第2マフラ32に対して固定する手段である締結穴部43を有する。締結穴部43については、後述する。
プロテクタ40の下面部54は、通風用開口部45と、第1面46と、第2面48と、ガイド壁面55と、を備える。
下面部54(下面41)は、図2に示すように、アンダーカウル93の下面93aよりも下方となるように配置される。
通風用開口部45は、第1マフラ31の前面31aよりも前方に配置され、かつ、前面31aと対向するように、プロテクタ40の下面41に開口されている。より具体的には、図2及び図4に示すように、通風用開口部45は、ステップ18よりも下方かつ後方に配置され、下方を臨むように設けられる。
通風用開口部45は、前面視でアンダーカウル93よりも車幅方向外側に配置される。
通風用開口部45は、図5に示すように、車幅方向の中心C(車両前後方向)と略平行な方向に長手方向を有する長尺形状となっている。
第1面46は、図4から図7に示すように、通風用開口部45よりも下方かつ前方に形成される。第1面46は、図5に示すように、車両後方に行くほど車幅方向外側(中心Cから離れる方向)に延びる傾斜面である。
第2面48は、図4から図7に示すように、通風用開口部45の周囲に形成され、第1面46及びガイド壁面55に沿って流れる走行風を通風用開口部45に導入する。
ガイド壁面55は、下面部54の上部に、後方に向かって幅広となるように形成され、かつ、第2面48の前部に連なるように形成される。ガイド壁面55は、主に下面部54に沿って流れる走行風を通風用開口部45に導入する。
また、第1面46と第2面48との関係は、次のようになっている。図9に示すように、通風用開口部45が設けられた位置における車幅方向の断面において、第1面46と路面49とがなす角度を第1の角度a1とし、第2面48と路面49とがなす角度を第2の角度a2とした場合、第1の角度a1は、第2の角度a2よりも大きくなっている。
このように構成されるプロテクタ40は、例えば、鋼板を成形して形成され、耐熱塗装が施される。
次に、マフラ30とプロテクタ40との固定手段について説明する。図6から図8に示すように、プロテクタ40の後部における裏面の上部には、ステー部材56が固定されている。このステー部材56は、第1マフラ用支持ステー65の係止片65a(図4及び図6参照)に係止される。
プロテクタ40の後部の下部には、締結穴部42及びステー部材57が設けられている。締結穴部42には、ねじ手段67(図4参照)が挿通される。プロテクタ40の裏面には、この締結穴部42の位置に対応して、ステー部材57が固定されている。ステー部材57は、図7及び図8に示すように、ねじ手段67(図4参照)を挿通する貫通穴57aを有する。つまり、プロテクタ40の後部の下部は、ステー部材57及び第1マフラ31に設けられたステー部材(図示せず)を介して、ねじ手段67(図4参照)によって第1マフラ31に締結される。
図6から図8に示すように、プロテクタ40の前部の上部には、締結穴部43が設けられている。締結穴部43には、ねじ手段68(図4及び図6参照)が挿通される。プロテクタ40の前部の上部は、このねじ手段68によって第2マフラ32のプロテクタ支持ステー34に締結される。
このようにして、プロテクタ40は、マフラ30に固定される。
以上に説明した本実施形態の自動二輪車1によれば、以下に示す各効果が奏される。
本実施形態の自動二輪車1は、マフラ30と、マフラ30を覆うプロテクタ40と、プロテクタ40に形成され、走行風をマフラ30に導く通風用開口部45と、ステップ18と、を備える。通風用開口部45は、ステップ18よりも下方に配置され、かつ、下方を臨むようにプロテクタ40の下面41に設けられる。
そのため、乗員の脚部による乱流が起こりにくい箇所に通風用開口部45を位置させることができ、自動二輪車1と路面49との間を流れる走行風をこの通風用開口部45から効率よくマフラ30へ導入することができる。これにより、通風用開口部45を大型化する必要がなくなり、プロテクタ40の剛性を高める必要もなくなる。従って、マフラ30の冷却性の向上とプロテクタ40の軽量化とを両立することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、プロテクタ40は、マフラ30の車幅方向内側に開放している。そのため、プロテクタ40の通風用開口部45から導入された走行風は、マフラ30を冷却した後、プロテクタ40によって流れを阻害されることなく、マフラ30の車幅方向内側から排出される。そのため、マフラ30の冷却効率を向上させることができる。
また、第1マフラ31は、スイングアーム60の車幅方向における外側に配置され、かつ、マフラ30のスイングアーム60側には、プロテクタ40を配置していない。そのため、マフラ30を、スイングアーム60と干渉させないようにしつつ、スイングアーム60に近接させて配置することができる。従って、自動二輪車1のマス(質量)の集中化を図ることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、第1マフラ31の前面31aは、側面視で車両後方に向かって傾斜して下がっている。また、通風用開口部45は、第1マフラ31の前面31aに対向して配置される。
そのため、プロテクタ40の通風用開口部45から導入された走行風は、第1マフラ31の前面31aに当たって冷却された後、この前面31aの傾斜に沿って車両後方に向かって流れる。これにより、プロテクタ40により、前後方向の流れを阻害されることなく車両後方に向かって円滑に導かれる。従って、第1マフラ31の冷却効率を向上させることができる。
また、後面視において、第1マフラ31の下面は、プロテクタ40によって覆われておらず、露出している。そのため、プロテクタ40の通風用開口部45から導入された走行風は、プロテクタ40によって遮断されることなく、マフラ30の下側から効率よく排出される。更に、マフラ30を冷却した走行風は、マフラ30の下方を流れる走行風に引かれて、車両の後方に効率的に排出される。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、プロテクタ40の前方に、車両下方を覆うアンダーカウル93を備える。アンダーカウル93は、その下面93aがプロテクタ40の下面41よりも上方となるように配置される。通風用開口部45は、前面視でアンダーカウル93よりも車幅方向外側に配置される。
そのため、アンダーカウル93によって走行風を整流してプロテクタ40の下面41まで導くことができる。従って、自動二輪車1の運動性能を向上させることができる。また、プロテクタ40の通風用開口部45は、アンダーカウル93による走行風の導入を阻害しない位置に配置されているので、マフラ30の冷却効率を向上させることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、マフラ30は、第1マフラ31と、第2マフラ32と、第1マフラ31と第2マフラ32とを連通可能に接続するマフラ接続部33と、を有する。プロテクタ40は、第1マフラ31、第2マフラ32及びマフラ接続部33における車幅方向外側の側面31b,32a,33aを覆う。
そのため、複数のマフラ(第1マフラ31び第2マフラ32)を同一のプロテクタ40で覆うことができる。従って、プロテクタ40の部品点数を削減することができる。
また、複数のマフラ30(第1マフラ31及び第2マフラ32)間をマフラ接続部33で接続することにより、軽量化を図ることができると共に、マフラ30の全体を同一のプロテクタ40で覆うことができる。従って、マフラ30の構造の一体感を創出することができ、外観性をも向上させることができる。
また、マフラ接続部33に対して、スイングアーム60が、マフラ接続部33の上方を通過するように配置されている。そのため、スイングアーム60との干渉を回避しつつ、マフラ30(第1マフラ31)を、より上方に配置することができる。従って、重心を車両の高さ方向の略中央にもってくることができ、運動性能を向上させることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、プロテクタ40は、通風用開口部45よりも下方かつ前方に形成される第1面46と、通風用開口部45の周囲に形成される第2面48と、を有する。そして、通風用開口部45における車幅方向の断面において、第1の角度a1は、第2の角度a2よりも大きくなっている。そのため、第1面46の表面を流れる走行風の走行抵抗を低減して、第2面48の通風用開口部45に走行風を導入することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、通風用開口部45は、車両前後方向と略平行な方向に長手方向を有する長尺形状となっている。そのため、通風用開口部45が、乗員側に露出することを低減することができ、外観性を高めることができる。また、通風用開口部45からマフラ接続部33等を視認しにくくなるため、外観性を高めることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、第1面46は、車両後方に行くほど車幅方向外側に延びる傾斜面である。そのため、第1面46によって走行風の流れを、車両の車幅方向における中心C側から外側に制御することができると共に、流れを制御されたこの走行風を、第2面48を経て通風用開口部45に効率的に導くことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、本発明を鞍乗型車両としてのいわゆるフルカウル型の自動二輪車に適用したが、これに制限されない。例えば、本発明を三輪の鞍乗型車両や四輪の不整地走行車両に適用してもよく、フルカウル型の自動二輪車以外の自動二輪車等に適用してもよい。つまり、鞍乗型車両とは、車体にまたがって乗車する車両全般を含む。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
18 ステップ
20 エンジン
30 マフラ
31 第1マフラ
31a 前面
31b 側面
32 第2マフラ
32a 側面
33 マフラ接続部
33a 側面
40 プロテクタ
41 下面
45 通風用開口部
46 第1面
48 第2面
49 路面
54 下面部(下面)
a1 第1の角度
a2 第2の角度
93 アンダーカウル
93a 下面

Claims (7)

  1. 車両の後部の側部に配置され、エンジンからの排気を消音するマフラと、
    前記マフラを覆うプロテクタと、
    前記プロテクタに形成され、走行風を前記マフラに導く通風用開口部と、
    乗員が乗車状態で脚部を載置するステップと、
    を備える鞍乗型車両であって、
    前記通風用開口部は、前記ステップよりも下方に配置され、かつ、下方を臨むように前記プロテクタの下面に設けられ
    前記マフラの前面は、側面視で車両後方に向かって傾斜して下がっており、
    前記通風用開口部は、前記マフラの前面に対向して配置される鞍乗型車両。
  2. 前記プロテクタは、前記マフラの車幅方向内側に開放している請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記プロテクタの前方に配置され、車両下方を覆うアンダーカウルを備え、
    前記アンダーカウルは、その下面が前記プロテクタの下面よりも上方となるように配置され、
    前記通風用開口部は、前面視で前記アンダーカウルよりも車幅方向外側に配置される請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記マフラは、車幅方向外側に配置される第1マフラと、前記第1マフラよりも排気上流側に配置され且つ前記ステップよりも車幅方向内側に配置される第2マフラと、前記第1マフラと前記第2マフラとを連通可能に接続する筒状部材からなるマフラ接続部と、を有し、
    前記プロテクタは、前記第1マフラ、前記第2マフラ及び前記マフラ接続部における車幅方向外側の側面を覆う請求項1からのいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記プロテクタは、前記通風用開口部よりも下方かつ前方に形成される第1面と、前記通風用開口部の周囲に形成される第2面と、を有し、
    前記通風用開口部が設けられた位置における車幅方向の断面において、前記第1面と路面とがなす第1の角度は、前記第2面と前記路面とがなす第2の角度よりも大きい請求項1からのいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記通風用開口部は、車両前後方向と略平行な方向に長手方向を有する長尺形状となっている請求項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記第1面は、車両後方に行くほど車幅方向外側に延びる傾斜面である請求項5又は6に記載の鞍乗型車両。
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