JP5486332B2 - 生分解性長繊維不織布 - Google Patents
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Description
また、ティーバッグ用途等に使用されている包装材料として紙が用いられていることが多いが、紙は透明性が悪く、包装材料の中身が見えないこと、ヒートシール加工ができないこと等の問題もある。
[1]融点が150℃以上のポリ乳酸系重合体100wt%に対して、融点が140℃以下の脂肪族ポリエステル共重合体0.5〜10wt%を添加したものを、該ポリ乳酸系重合体と該脂肪族ポリエステル共重合体の溶融流動比が0.2〜1.5の範囲で、溶融紡糸して得られ、該ポリ乳酸系重合体が海部を形成し、該脂肪族ポリエステル共重合体が島部を形成する海島型複合長繊維を、熱圧着面積率5〜40%で、熱圧着で一体化して得られ、複屈折率が0.012を越え、沸水収縮率が5%以下であり、ヒートシール強度が1.5N/25mm以上であり、かつ、透明性が50%以上であることを特徴とする生分解性長繊維不織布。
本発明に用いるポリ乳酸系重合体としては、ポリL−乳酸、ポリD−乳酸、L−乳酸とD−乳酸との共重合体、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体およびL−乳酸とD−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体からなる群から選ばれるいずれかの重合体、又は該重合体の2種類以上のブレンド体が挙げられる。ポリ乳酸系重合体としては、融点が150℃以上である重合体が好適に使用できる。
まず、測定方法、評価方法を説明する。
(1)目付(g/m2):JIS L−1906に準拠し、縦20cm×横25cmの試験片を試料の幅1m当たり3箇所採取して質量を測定し、その平均値を単位面積当たりの質量に換算して求めた。
(2)厚み:JIS L−1906に規定の方法で荷重100g/cm2の厚みを測定した。
(3)平均見掛け密度(g/cm3):JIS L−1906に規定の方法で測定した目付と厚みから、以下の式により単位体積当たりの質量を求め、試料の幅1m当たり3箇所の平均で求めた。
平均見掛け密度(g/cm3)=(目付 g/m2)/((厚み mm)×1000)
(5)MFR(g/10min):メルトインデクサー(東洋精機社製:MELT INDEXER S−101)溶融流量装置を用い、JIS K−7210に準じてオリフィス径2.095mm、オリフィス長0.8mm、荷重2.16kg、測定温度230℃の条件で一定体積分を吐出するのに要する時間から10分間当たりの溶融ポリマーの吐出量(g)を算出し、求めた。
尚、溶融流動比は、以下の式:
溶融流量比=[(脂肪族ポリエステル共重合体のMFR)/(ポリ乳酸系共重合体のMFR)]
で計算される。
透明性(%)={(Lw−Lb)/(Lw0−Lb0)}×100
粉漏れ率(wt%)=(W2/W1)×100
結晶化度χc(%)=(ΔHm−ΔHc)/93×100
ここで、93J/gはポリ乳酸の完全結晶の融解熱量である。
○:不織布の形態を保持していない、または、破断強度が初期値に対して50%以下に低下している。
×:破断強度が初期値に対して50%を超える。
1.0級:試験片が破損するほど繊維が剥ぎ取られる。
2.0級;試験片が薄くなるほど甚だしく繊維が剥ぎ取られる。
2.5級:毛玉が大きくはっきりと見られ、複数箇所で繊維が浮き上がり始める。
3.0級:はっきりとした毛玉ができ始め、または小さな毛玉が複数見られる。
3.5級:繊維が3〜5本程度、もしくは数ヶ所に小さな毛玉ができ始める程度に毛羽立っている。
4.0級:繊維が1〜2本程度、もしくは一ヶ所に小さな毛玉ができ始める程度に毛羽立っている。
5.0級:毛羽立ちがない。
[実施例1]
融点167℃、MFR44g/10minであるポリ乳酸系重合体に、溶融流動比が1.1であるポリブチレンサクシネートを添加量が10wt%となるようにドライブレンドにて混合し、常用の溶融紡糸装置に供給した。次に、230℃にて均一に溶融混合し、円形断面の紡糸孔を有する紡糸口金から紡糸速度4600m/minにて溶融紡出して繊度が2.0dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を得た。この繊維を開繊分散して目付20g/m2のウェブを作製し、エンボスロールとフラットロール間において熱圧着面積率7.1%で部分熱圧着することにより、生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例1においてポリブチレンサクシネートの添加率が6.0wt%となるようにブレンドしたこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例1においてポリブチレンサクシネートの添加率が3.0wt%となるようにブレンドしたこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例1においてポリブチレンサクシネートの添加率が3.0wt%となるようにブレンドし、繊度が2.4dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を開繊分散して目付40g/m2のウェブを作製したこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
融点167℃、MFR44g/10minであるポリ乳酸系重合体に、溶融流動比が1.1であるポリブチレンサクシネートを添加率が1.0wt%となるようにドライブレンドにて混合し、常用の溶融紡糸装置に供給した。次に、230℃にて均一に溶融混合し、円形断面の紡糸孔を有する紡糸口金から紡糸速度6000m/minにて溶融紡出して繊度が1.3dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を得た。この繊維を開繊分散して目付16g/m2のウェブを作製し、エンボスロールとフラットロール間において熱圧着面積率7.1%で部分熱圧着することにより生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例5において熱圧着面積率11.4%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例5において熱圧着面積率14.4%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例5において熱圧着面積率30.0%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例5において繊度が2.0dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を熱圧着面積率11.4%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。
実施例1においてポリブチレンサクシネートを添加しないこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。熱圧着性が悪いため、ヒートシール強度と引張強度が不良であった。
実施例1において溶融流動比が2.0であるポリブチレンサクシネートをブレンドしたこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。溶融流動比が高いために配向結晶化抑制効果が少なく、ヒートシール強度と引張強度が不良であった。
実施例1においてポリブチレンサクシネート樹脂を添加率が15wt%となるようにブレンドしたこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得ようとしたが、糸切れの多発と紡口付近での糸曲がりが発生し、紡糸不可の状態であり、連続した糸が得ることはできなかった。
実施例5において繊度が5.0dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を熱圧着面積率11.4%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。紡糸速度が低く、繊度が大きいために沸水収縮性が高く、且つ、粉漏れ性が高くなり、フィルター性能に劣るものであった。
実施例1においてポリブチレンサクシネートの添加率が3.0wt%となるようにブレンドし、繊度が2.4dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を開繊分散して目付60g/m2のウェブを作成したこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。高目付であるために透明性が低く、通気度が低いためにフィルターとして抽出性の悪いものとなった。
実施例1において溶融流動比が0.1であるポリブチレンサクシネートの添加率が3.0wt%となるようにブレンドしたこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得ようとしたが、糸切れの多発と紡口付近での糸曲がりが発生し、紡糸不可の状態であり、連続した糸を得ることはできなかった。
実施例1においてポリブチレンサクシネートの添加率が3.0wt%となるようにブレンドし、繊度が0.6dtexのポリ乳酸系ブレンド長繊維を作成したこと以外は、実施例1と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。繊度が小さすぎたために透明性が不良であり、フィルター性能に劣るものであった。
実施例5において熱圧着面積率3.0%で部分熱圧着したこと以外は、実施例5と同様にして生分解性長繊維不織布を得た。得られた不織布の物性を以下の表1に示す。熱圧着面積率が低く、ウェブの熱圧着が不完全なため、ヒートシール強度と引張強度が不良であった。
Claims (8)
- 融点が150℃以上のポリ乳酸系重合体100wt%に対して、融点が140℃以下の脂肪族ポリエステル共重合体0.5〜10wt%を添加したものを、該ポリ乳酸系重合体と該脂肪族ポリエステル共重合体の溶融流動比が0.2〜1.5の範囲で、溶融紡糸して得られ、該ポリ乳酸系重合体が海部を形成し、該脂肪族ポリエステル共重合体が島部を形成する海島型複合長繊維を、熱圧着面積率5〜40%で、熱圧着で一体化して得られ、複屈折率が0.012を越え、沸水収縮率が5%以下であり、ヒートシール強度が1.5N/25mm以上であり、かつ、透明性が50%以上であることを特徴とする生分解性長繊維不織布。
- 前記ポリ乳酸系重合体が、ポリL−乳酸、ポリD−乳酸、L−乳酸とD−乳酸との共重合体、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、及びL−乳酸とD−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体からなる群から選ばれる重合体、又は該重合体の種類以上のブレンド体である、請求項1に記載の生分解性長繊維不織布。
- 前記脂肪族ポリエステル共重合体がポリブチレンサクシネートである、請求項1又は2に記載の生分解性長繊維不織布。
- 前記生分解性長繊維不織布の粉漏れ率が10%以下であり、かつ、毛羽等級が2.5級以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の生分解性長繊維不織布。
- 前記生分解性長繊維不織布の目付が10〜50g/m2 であり、かつ、厚みが0.02〜0.50mmである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の生分解性長繊維不織布。
- 前記生分解性長繊維不織布のMD方向の100g/m2目付に換算した時の引張強度が200N/50mm以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の生分解性長繊維不織布。
- 前記長繊維は、紡糸速度3000〜8000m/minで牽引されて紡糸され、繊度が1.0〜4.0dtexであり、かつ、結晶化度が30〜60%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の生分解性長繊維不織布。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の生分解性長繊維不織布を含む食品用フィルター。
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