JP5489622B2 - ガス栓用保護キャップ - Google Patents
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Description
前記保護キャップとして、実開平7−43674号公報に開示のものがある。
このものは、図10に示すように、ガス栓本体(31)から突出しているプラグ部(3)の先端に、軟質樹脂製又は合成ゴム製で且つ一方に開放する筒状のキャップ部(4)を、その弾性を利用して密に外嵌させる構成のものであり、キャップ部(4)の弾性によってプラグ部(3)の開放端が外周気密状態に閉塞される。尚、キャップ部(4)は、連結バンド(42)を介して、ガス栓本体(31)に装着させるための取付環(41)に一体的に連結されている。
キャップ部(4)の内周面の、プラグ部(3)の外周面に設けられている、ソケット接続用の環状凹溝(30)に対応する所定位置には、前記環状凹溝(30)に嵌入可能な環状凸条(40)が突設されてあり、環状凸条(40)を環状凹溝(30)に嵌入させるように、キャップ(4)をプラグ部(3)に被嵌させることにより、キャップ部(4)はプラグ部(3)に対して抜け止め状態に装着させることができる。
尚、配管をゴム管止め金具によって接続させる形式のガス栓のホースエンドにも、不使用時には、一般に、軟質樹脂製又は合成ゴム製の保護キャップを外周気密状態に被嵌させている。
上述した従来の保護キャップのキャップ部(4)は、弾性を有する軟質樹脂又は合成ゴム等の成型体であるから、キャップ部(4)に、水、熱湯、油、洗剤等がかかったり、熱の影響が及んだりした場合、キャップ部(4)の変形や劣化が生じ弾性が低下することがある。弾性が低下すると、プラグ部(4)やホースエンド部に対するキャップ部(4)の装着保持力が不十分となり、気密性が損なわれたり、最終的には不用意に外れたりする不都合がある。
前記リング体は、拡縮可能な環状又は断面C字状の弾性体のみからなり、その縮径力は前記筒体の弾性による縮径力と同程度に設定されており、
前記筒体の外周面には前記リング体の全体を脱落防止状態に収容可能な環状のリング体収容部が設けられ、
前記リング体の内周面の一部又は全部の内径は、前記筒体を前記ガス出口筒部に被嵌させたときの前記リング体収容部の一部又は全部の外径よりも小径に設定されている』ことを特徴とするものである。
リング体を筒体に装着させるには、弾性材料製の筒体を縮径させながらリング体内に挿通させて、前記リング体を筒体に外嵌させると共に、前記筒体の外周面に設けられているリング体収容部内に収容させる。これにより、筒体にリング体を外嵌させた状態のキャップ部が構成される。リング体は、リング体収容部内に脱落防止状態に収容されるが、リング体収容部から強制的に脱出させて筒体から取り外すことができる。
自然状態における前記筒体の胴部内径は、ガス出口筒部の胴部外径よりもやや小さく設定されているため、ガス栓のプラグ部又はホースエンド部であるガス出口筒部を筒体に差し込んでいくと、筒体はその開放端から順に拡径させられ、それに伴って、前記リング体収容部の外径も拡径させられる。リング体の内周面の一部又は全部の内径は、拡径させられた前記リング体収容部の一部又は全部よりも小径に形成されているから、リング体収容部はリング体によって、部分的或いは全域的に半径方向に締め付けられる。
これにより、ガス出口筒部には、筒体がその弾性により外周気密状態に被嵌される上に、その密着状態はリング体の締付力によって強化される。
キャップ部を取り外すときは、筒体からガス出口筒部を強制的に引き抜けばよいが、長期の使用により、筒体がガス出口筒部に固着している場合には、先にリング体をリング体収容部から取り出して、筒体から取り外しておけば、筒体をガス出口筒部から外し易くなる。
尚、上記弾性体としては、請求項2に係る発明のように、『前記リング体はコイルスプリングから構成されている』ものや、請求項3に係る発明のように、『前記リング体は断面C字状の筒状薄板から構成されている』ものが採用可能である。請求項2のものでは、所定長さのコイルスプリングの両端を接合させることにより環状に構成したリングばねが採用可能であり、請求項3のものでは、両端に開放するスリットが形成されるように、薄板を筒状に曲げ加工したものが採用可能である。
請求項5に係る発明の保護キャップは、ガス栓のプラグ部又はホースエンド部等のガス出口筒部に外周気密状態に被嵌させるキャップ部を具備するガス栓用保護キャップにおいて、
前記キャップ部は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小さな内径を有する一方開放の弾性材料製の筒体と、前記筒体に着脱自在に外嵌するリング体からなり、
前記筒体の外周面には前記リング体を脱落防止状態に収容可能な環状のリング体収容部が設けられ、
前記リング体の内周面の一部又は全部の内径は、前記筒体を前記ガス出口筒部に被嵌させたときの前記リング体収容部の一部又は全部の外径よりも小径に設定されており、
前記リング体は、前記筒体の外周面の略全域を被覆する両端開放又は一方開放の筒状に構成され、
前記リング体を前記リング体収容部に収容させた状態にて、前記リング体の内周面と前記リング体収容部の環状底面との間には、空間が形成される』ことを特徴としたもので、両端開放又は一方開放の筒状に形成されたリング体を筒体に外嵌させることにより、筒体の外表面の略全域がリング体によって覆われる構造となり、筒体は、熱、水、熱湯、洗剤、油や、外的衝撃等から保護される。又、リング体はリング体収容部の環状底面に密着状態で収容されておらず、前記環状底面との間には空間が形成された状態で収容されるから、筒体をガス出口筒部に被嵌させるとき、筒体の胴部の拡径は前記空間によって担保される。
又、リング体は筒体のリング体収容部に脱落防止状態に収容されているから、筒体から不用意に脱落することはないが、必要に応じて筒体から取り外すことができるので、ガス出口筒部に固着した筒体を取り外す際には、先にリング体を筒体から取り外しておけば、筒体の取り外し作業がやり易い。
尚、弾性を有するリング体としては、請求項2に記載したようなリングばねや、請求項3に記載したような薄板を筒状に曲げ加工したものが採用可能である。
請求項5に係る発明によれば、筒体の外周面はリング体によって略全域的に保護された構造となるから、筒体に対する外的衝撃や、水、熱湯、油、洗剤等による影響を緩和することができる。よって、キャップ部の劣化を防止することができる上に、これらの影響を受け易い台所でも、ガス出口筒部への装着保持力を維持したままで且つシール性能も損なわれることなく、保護キャップを長期に渡って使用することができる。又、リング体の内周面とリング体収容部の底面との間には、筒体の拡径を担保する空間が設けられているから、ガス出口筒部へのキャップ部の装着時に、筒体の胴部を容易に拡径させることができる。よって、キャップ部の装着作業をスムーズに行うことができる。
これらプラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の不使用時には、ガス栓は閉状態になっているが、より高い安全性の確保と、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の開放端からの異物の浸入を防止するために、それぞれ保護キャップを被嵌させている。
保護キャップは、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)の円筒形胴部(32)にそれぞれ被嵌させる合成ゴム製の一方開放の筒体(10)と、筒体(10)の外周面側に開放するように設けられているリング体収容部(11)に嵌め込まれるリング体とからキャップ部(1)が構成されているもので、第1番目の実施の形態では、前記リング体として、縮径方向に付勢する金属製のリングばね(2)が採用されている。尚、キャップ部(1)は、筒体(10)の開放端に連設されている連結バンド(34)を介して、ガス栓本体(31)に取り付けられる取付環(35)に連結されている。
筒体(10)の内径は、プラグ部(3a)の円筒形胴部(32)の外径よりも若干小さく形成されていると共に、その内周面の所定位置には、プラグ部(3a)の円筒形胴部(32)の外表面に形成されている環状凹溝(30)に嵌入可能な環状凸条(13)が周方向全域に渡って突設されている。
リングばね(2)としては、所定長さのコイルバネの両端を接合させて環状に形成されたものが採用可能であり、リング体収容部(11)の幅は、リングばね(2)を構成しているコイルバネの外径よりわずかに大きく設定されていると共に、リング体収容部(11)の対向する両開放端縁からは、リングばね(2)の脱落を防止するための係止突起(12)(12)が相互に近接する方向に張り出している。
又、自然状態でのリングばね(2)の内径は、リング体収容部(11)の環状底面(14)の外径に略一致する程度に設定されていると共に、リングばね(2)の縮径力は、筒体(10)を構成している合成ゴムの弾性による縮径力と同程度に設定されている。
万一、誤って不使用状態にあるプラグ部(3a)の操作つまみを回動させて、内蔵されている弁装置を開弁してしまった場合でも、本件発明の保護キャップのキャップ部(1)が装着されている限り、ガスが外部に漏れることはなく安全である。
長期の使用によって筒体(10)がプラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)の胴部(32)に固着している場合では、先に、リングばね(2)を拡径させてリング体収容部(11)から取り出して、筒体(10)と分離させ、その後、筒体(10)を無理に引き剥がすように取り外せば、取り外し作業がやり易い。
筒体(10)の外周面の開放端近傍には環状凸部(15)を全周に渡って突設させていると共に、前記外周面の略中央の相互に対向する各位置には、係合突起(16)(16)を突設させている。
リング板(20)は、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)に被嵌させる前の自然状態における筒体(10)の外径に略一致する内径で且つ、筒体(10)の外周面を略全域に渡って外嵌可能な長さの筒状に形成されている。そして、リング板(20)の一端開放部が環状凸部(15)に当接するようにリング板(20)を筒体(10)に装着させたとき、係合突起(16)(16)に対応する各位置には、係合突起(16)(16)が密嵌状態に挿入可能な係合孔(21)(21)が形成されている。
この第2番目の実施の形態のリング板(20)の内径は、上述したように、自然状態における筒体(10)の外径に略一致させているが、スリット(22)が設けられていることから拡縮可能である。よって、リング板(20)は、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)が筒体(10)内に挿入される際には筒体(10)と共に拡径し、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)の挿入完了後には、拡径したままの筒体(10)の外周面を締め付ける機能を有する。
筒体(10)をプラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)から取り外す場合には、リング板(20)付きの筒体(10)を強制的に引っ張って取り外せば良いが、取り外し難い場合は、リング板(20)のみを拡径させて、先に筒体(10)から取り外すことも可能である。
リング板(20)は係合突起(17)(17)によって抜け止め状態に保持されており、第2番目の実施の形態にて説明したように、筒体(10)内にプラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)を挿入させると、筒体(10)と共に拡径すると共に、筒体(10)をプラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)に被嵌させた状態にて、筒体(10)の外周面を略全域的に締め付ける構成となっている。
筒体(10)内にプラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)が挿入される際の筒体(10)の胴部の拡径は、同図の二点鎖線に示すように、空間(S)によって担保されることとなるから、筒体(10)は拡径し易い。よって、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)に筒体(10)を被嵌させ易い。
尚、リング板(20)は、段部(18)(18)を締め付ける態様となるから、筒体(10)の装着保持力に問題はない。また、長期に渡る取り付けに対しても十分なシール性を有する。
このものでも、筒体(10)の拡径は空間(S)で担保できると共に、リング板(20)は、段部(18)(18)のほか、突起(23)も締め付ける態様となるから、突起(23)の位置をホースエンド部(3b)の最大径部に一致させることにより、リング板(20)による締付強度及びシール性が十分なものとなる。また、空間(S)があることによって、ホースエンド部(3b)への挿入を軽く行うことができる。
カバー部(29)を設けることにより、キャップ部(1)の周壁は、筒体(10)の周壁(10a)と、リング板(20)と、カバー部(29)との三層構造となり、調理時の熱でキャップ部(1)が加熱されたり、水、熱湯、油、洗剤等がかかったりしても、これらの影響が、筒体(10)の周壁(10a)に直接及ぶことがないため、筒体(10)の周壁(10a)が変形したり劣化したりすることはなく、プラグ部(3a)又はホースエンド部(3b)に対する長期に渡る取り付けに対しても十分なシール性を有した状態に被嵌状態は維持されることとなる。又、リング板(20)にも、水や熱湯や油、又は洗剤や漂白剤等がかかることがないため、リング板(20)の腐食も防止することができる。
筒体(10)の開放端側には、図3に示した第2番目の実施の形態の筒部(10)のように、環状凸部(15a)が突設されていると共に、閉塞端側と外周面の略中央部にも凸部(15b)(15c)をそれぞれ突設させている。尚、凸部(15b)(15c)は、前記外周面の周方向全域に設けられている他、部分的に設けられていても良い。
被覆キャップ(24)の内周面の略中央部と閉塞端近傍には、凸部(15c)(15b)が各々嵌め込まれる環状凹溝(25)(26)が形成されている。
筒体(10)に被覆キャップ(24)を被嵌させると、被覆キャップ(24)の開放端が筒体(10)の開放端側の環状凸部(15a)に当接すると共に、凸部(15c)が環状凹溝(25)に、凸部(15b)が環状凹溝(26)にそれぞれ嵌まり込む態様で装着される。すなわち、この実施の形態のものでは、環状凸部(15a)から凸部(15b)までの間がリング体収容部(11)として機能し、凸部(15c)が環状凹溝(25)に嵌合することにより、被覆キャップ(24)は筒体(10)に対して抜け止め状態に保持される。
上述した各実施の形態の保護キャップの例のうち、図2、図3及び図6に示したキャップ部(1)はプラグ部(3a)装着用であり、図5、図7〜図9に示したキャップ部(1)はホースエンド部(3b)装着用であるが、筒体(10)の内周面の形状及び全体の長さを変えることによって、プラグ部(3a)及びホースエンド部(3b)のどちら用のキャップ部(1)として機能させることができることは言うまでもない。
(10)・・・・・・・筒体
(11)・・・・・・・リング体収容部
(2)(20)(24) ・・・リング体
(3a)・・・・・・・プラグ部
(3b)・・・・・・・ホースエンド部
Claims (5)
- ガス栓のプラグ部又はホースエンド部等のガス出口筒部に外周気密状態に被嵌させるキャップ部を具備するガス栓用保護キャップにおいて、
前記キャップ部は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小さな内径を有する一方開放の弾性材料製の筒体と、前記筒体に着脱自在に外嵌するリング体からなり、
前記リング体は、拡縮可能な環状又は断面C字状の弾性体のみからなり、その縮径力は前記筒体の弾性による縮径力と同程度に設定されており、
前記筒体の外周面には前記リング体の全体を脱落防止状態に収容可能な環状のリング体収容部が設けられ、
前記リング体の内周面の一部又は全部の内径は、前記筒体を前記ガス出口筒部に被嵌させたときの前記リング体収容部の一部又は全部の外径よりも小径に設定されていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。 - 請求項1に記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記リング体はコイルスプリングから構成されていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
- 請求項1に記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記リング体は断面C字状の筒状薄板から構成されていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
- 請求項1から3のいずれかに記載のガス栓用保護キャップにおいて、前記リング体を前記リング体収容部に収容させた状態にて、前記リング体収容部の開放部の一部又は略全域を覆うカバー部が、前記筒体と一体的に設けられていることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
- ガス栓のプラグ部又はホースエンド部等のガス出口筒部に外周気密状態に被嵌させるキャップ部を具備するガス栓用保護キャップにおいて、
前記キャップ部は、前記ガス出口筒部の胴部外径よりも小さな内径を有する一方開放の弾性材料製の筒体と、前記筒体に着脱自在に外嵌するリング体からなり、
前記筒体の外周面には前記リング体を脱落防止状態に収容可能な環状のリング体収容部が設けられ、
前記リング体の内周面の一部又は全部の内径は、前記筒体を前記ガス出口筒部に被嵌させたときの前記リング体収容部の一部又は全部の外径よりも小径に設定されており、
前記リング体は、前記筒体の外周面の略全域を被覆する両端開放又は一方開放の筒状に構成され、
前記リング体を前記リング体収容部に収容させた状態にて、前記リング体の内周面と前記リング体収容部の環状底面との間には、空間が形成されることを特徴とするガス栓用保護キャップ。
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