JP5492997B2 - ニトリルゴムのメタセシス用のルテニウムベース触媒 - Google Patents
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Description
XおよびX’はアニオン性配位子、好ましくはハロゲン、より好ましくはClまたはBrであり;
Lは中性配位子であり;
a、b、c、dは独立してH、−NO2、C1〜12アルキル、C1〜12アルコキシまたはフェニルであり、ここで、フェニルは、基C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシから選択される残基で置換されていてもよく;
R1はC1〜12アルキル、C5〜6シクロアルキル、C7〜18アラルキル、アリールであり;
R2はH、C1〜12アルキル、C5〜6シクロアルキル、C7〜18アラルキル、アリールであり;
R3はH、C1〜12アルキル、C5〜6シクロアルキル、C7〜18アラルキル、アリールである)
のメタセシス触媒が開示されている。
Mはルテニウムまたはオスミウム、好ましくはルテニウムであり、
Yは酸素(O)、硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカル、好ましくは酸素(O)またはNラジカルであり、
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機または無機ラジカルであり、
R6はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
Lは配位子である)
の少なくとも1種の触媒の存在下でのニトリルゴムのメタセシス方法を提供する。
式(Ib)におけるMはルテニウムまたはオスミウムであり、
式(Ia)におけるYは酸素(O)、硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカルであり、
式(Ib)におけるY’は硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカルであり、
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機または無機ラジカルであり、
R6はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
Lは配位子である)
の触媒に関する。
R8、R9、R10、R11は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30アルキル、好ましくはC1〜C20アルキル、C3〜C20シクロアルキル、好ましくはC3〜C10シクロアルキル、C2〜C20アルケニル、好ましくはC2〜C10アルケニル、C2〜C20アルキニル、好ましくはC2〜C10アルキニル、C6〜C24アリール、好ましくはC6〜C14アリール、C1〜C20カルボキシレート、好ましくはC1〜C10カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、好ましくはC1〜C10アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、好ましくはC2〜C10アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ、好ましくはC2〜C10アルキニルオキシ、C6〜C24アリールオキシ、好ましくはC6〜C14アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、好ましくはC2〜C10アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、好ましくはC1〜C10アルキルチオ、C6〜C24アリールチオ、好ましくはC6〜C14アリールチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、好ましくはC1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C20アルキルスルホネート、好ましくはC1〜C10アルキルスルホネート、C6〜C24アリールスルホネート、好ましくはC6〜C14アリールルスルホネート、またはC1〜C20アルキルスルフィニル、好ましくはC1〜C10アルキルスルフィニルである)
の構造を有する。
M、L、X1、X2、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、一般式(I)について与えられた意味を有する)
の触媒である。
X1およびX2が両方ともハロゲン、特に、両方とも塩素であり、
R1が水素であり、
R2、R3、R4、R5が、一般式(I)について与えられた意味を有し、
R6、R7が、一般式(I)について与えられた意味を有し、
Lが、一般式(I)について与えられた意味を有する
一般式(IV)の触媒が特に好ましい。
X1およびX2が両方とも塩素であり、
R1が水素であり、
R2、R3、R4、R5がすべて水素であり、
R6がメチルであり
R7がメチルであり、および
Lが、式(IIa)または(IIb)
R8、R9、R10、R11は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、直鎖もしくは分枝のC1〜C30アルキル、C3〜C20シクロアルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、C6〜C24アリール、C1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ、C6〜C24アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、C6〜C24アリールチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、C1〜C20アルキルスルホネート、C6〜C24アリールスルホネートまたはC1〜C20アルキルスルフィニルである)
の置換もしくは非置換イミダゾリジンラジカルである
一般式(IV)の触媒が非常に特に好ましい。
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機または無機ラジカルであり、
R6 はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで場合により置換されていてもよく、
Lは配位子である)
の触媒である。
M、L、X1、X2、R1、R2、R3、R5、R6およびR7は、一般式(I)について与えられた意味を有するかまたは上述の好ましいもしくは特に好ましい実施形態すべてについて与えられた意味を有することができる)
の構造を有する]
の樹枝状触媒を使用することもまた可能である。
(R1’ mB)lM’X’n
(式中、M‘はルテニウムまたはロジウムであり、ラジカルR1’は同一であるかまたは異なり、それぞれC1〜C8アルキル基、C4〜C8シクロアルキル基、C6〜C15アリール基またはC7〜C15アラルキル基である。Bはリン、ヒ素、硫黄またはスルホキシド基S=Oであり、X’は水素またはアニオン、好ましくはハロゲン、特に好ましくは塩素もしくは臭素であり、lは2、3または4であり、mは2または3であり、nは1、2または3、好ましくは1または3である)の触媒を使用することが可能である。好ましい触媒は、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(III)クロリドおよびトリス(ジメチルスルホキシド)ロジウム(III)クロリド、そしてまた式(C6H5)3P)4RhHのテトラキス(トリフェニルホスフィン)ロジウムヒドリドならびに式中トリフェニルホスフィンがトリシクロヘキシルホスフィンに完全にまたは部分的に取って代わられた相当する化合物である。触媒は少量で利用することができる。ポリマーの重量を基準として、0.01〜1重量%の範囲、好ましくは0.03〜0.5重量%の範囲、特に好ましくは0.1〜0.3重量%の範囲の量が好適である。
以下の実施例において、いずれの場合にも同じ量のルテニウムで、一般構造式(I)の触媒のメタセシス活性は、Grubbs II触媒が使用されるときより高いことが示される。
アクリロニトリル含有率: 34重量%
ムーニー粘度(100℃でのML 1+4): 27ムーニー単位
残存含水率: <0,5重量%
Mw: 255,000g/モル
Mn: 76,000g/モル
PDI(Mw/Mn): 3,36
メタセシス分解はいずれの場合にも500グラムのクロロベンゼン(本明細書においては以下「MCB」と言われ、それはAldrichから購入することができる)を使用して実施した。75gのNBRを10時間の期間にわたって室温でそれに溶解させた。3.0g(4phr)の1−ヘキセンをいずれの場合にもNBR含有溶液に加え、混合物を120分間撹拌してそれを均一にした。
Mw[kg/モル]:重量平均モル質量
Mn[kg/モル]:数平均モル質量
PDI:モル質量分布の幅(Mw/Mn)
Claims (15)
- 一般式(I)
(式中、
Mはルテニウムまたはオスミウムであり、
Yは酸素(O)、硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカルであり、
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機または無機ラジカルであり、
R6はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
Lは配位子である)
の少なくとも1種の触媒の存在下でのニトリルゴムのメタセシス方法。 - 前記一般式(I)におけるLがP(X3)3ラジカル(ここで、ラジカルX3はそれぞれ、互いに独立して、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキルもしくはアリールである)であるかまたはLが置換もしくは非置換イミダゾリジンラジカル(「Im」)である、請求項1に記載の方法。
- 前記イミダゾリジンラジカル(Im)が一般式(IIa)または(IIb)
(式中、
R8、R9、R10、R11は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、直鎖もしくは分枝のC1〜C30アルキル、C3〜C20シクロアルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、C6〜C24アリール、C1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ、C6〜C20アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、C6〜C20アリールチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、C1〜C20アルキルスルホネート、C6〜C20アリールスルホネートまたはC1〜C20アルキルスルフィニルである)
の構造を有する、請求項2に記載の方法。 - 前記一般式(IV)において、
Mがルテニウムであり、
X1およびX2が両方とも塩素であり、
R1が水素であり、
R2、R3、R4、R5がすべて水素であり、
R6がメチルであり、
R7がメチルであり、
Lが式(IIa)または(IIb)
(式中、
R8、R9、R10、R11は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、直鎖もしくは分枝のC1〜C30アルキル、C3〜C20シクロアルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、C6〜C24アリール、C1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ、C6〜C24アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、C6〜C24アリールチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、C1〜C20アルキルスルホネート、C6〜C24アリールスルホネートまたはC1〜C20アルキルスルフィニルである)
の置換もしくは非置換イミダゾリジンラジカルである、
請求項5に記載の方法。 - 使用される触媒の量が、使用されるニトリルゴムを基準として、1〜1000ppmの貴金属である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 使用される前記ニトリルゴムが、24〜70の範囲のムーニー粘度(100℃でのML 1+4)を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記メタセシスされたニトリルゴムがその後水素化される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 式(Ia)または(Ib)
(ここで、
式(Ib)におけるMはルテニウムまたはオスミウムであり、
式(Ia)におけるYは酸素(O)、硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカルであり、
式(Ib)におけるY’は硫黄(S)、NラジカルまたはPラジカルであり、
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機または無機ラジカルであり、
R6はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
Lは配位子である)
の触媒。 - 前記一般式(Ia)および前記一般式(Ib)におけるLがP(X3)3ラジカル(ここで、ラジカルX3はそれぞれ、互いに独立して、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキルもしくはアリールである)であるかまたはLは置換もしくは非置換イミダゾリジンラジカル(「Im」)である、請求項12に記載の触媒。
- 一般式(Iaa)
(式中、
X1およびX2は同一のまたは異なる配位子であり、
R1は水素またはアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアリールラジカルであり、
R2、R3、R4、R5は同一であるかまたは異なり、それぞれ水素、有機もしくは無機ラジカルであり、
R6はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルまたはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
R7は水素またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニルもしくはアルキルスルフィニルラジカルであり、そのそれぞれは1つ以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールもしくはヘテロアリールラジカルで置換されているか、または置換されていなくてもよく、
Lは配位子である)
を有する、請求項12または13のいずれかに記載の触媒。 - ニトリルゴムのメタセシスのための、請求項1〜8のいずれか一項に定義されるような触媒の、または請求項12〜14のいずれか一項に定義されるような触媒の使用。
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