JP5501151B2 - 黒色インクジェット用記録シートの製造方法 - Google Patents
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Description
(数1)ηaverage calc.1=(η1×V1)/V1
(数2)ηaverage calc.2={(η1×V1)+(η2×V2)}/(V1+V2)
(数3)ηaverage calc.3={(η1×V1)+(η2×V2)+(η3×V3)}/(V1+V2+V3)
数1、数2及び数3において、η1[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定したポリビニルアルコール10%水溶液の単独での粘度であり、V1[L]はポリビニルアルコール水溶液の添加量である。η2[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の単独での粘度であり、V2[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の添加量である。η3[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の単独での粘度であり、V3[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の添加量である。塗料の状態を、凝集、増粘などのない良好な状態とすることができ、結果として、塗工層強度を確保し、色むらの無い塗工面とすることができる。
数5において、nは、1〜3の正の整数であり、図1の添加ステップ1〜3に対応した数字である。
数7において、nは正の整数であり、薬品を添加する順位を示す。
(数2)ηaverage calc.2={(η1×V1)+(η2×V2)}/(V1+V2)
(数3)ηaverage calc.3={(η1×V1)+(η2×V2)+(η3×V3)}/(V1+V2+V3)
数1、数2及び数3において、η1[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定したポリビニルアルコール10%水溶液の単独での粘度であり、V1[L]はポリビニルアルコール水溶液の添加量である。η2[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の単独での粘度であり、V2[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の添加量である。η3[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の単独での粘度であり、V3[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の添加量である。以下、Δη1、Δη2及びΔη3をΔηnと総称することもある。
<原紙の作製>
LBKP100部(カナダ標準ろ水度500mlCSF)のパルプスラリーに、パルプ(乾燥固形分)に対し、カチオン澱粉(商品名:ネオタック40T、日本食品加工社製)1.00部と、タルク(商品名:NTL、日本タルク社製)5.00部と、酸性ロジンサイズ剤(商品名:AL1203、星光PMC社製)0.200部と、液体硫酸バンド1.00部とを配合して紙料を得た。得られた紙料を長網式抄紙機で抄紙し、坪量180g/m2の原紙を得た。
引続き、前記原紙上にサイズ液として酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コンスターチ社製)の固形分濃度6%水溶液をサイズプレスによって乾燥塗布量が片面当たり1.5g/m2となるようにオンマシンで両面に塗布し、シリンダードライヤーで乾燥し、支持体を得た。
顔料として平均粒子径7μmの合成非晶質シリカ(商品名:サイロジェットP407、グレースデビソン社製)50.0部と、平均粒子径6μmの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイド74X6500、グレースデビソン社製)50.0部と、水と、pH調整剤として酢酸0.500部とを配合し、カウレス分散機にて固形分濃度28%のシリカスラリーを調製した。このシリカスラリーにバインダーとしてポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)15.0部と、インク定着剤としてカチオン性樹脂(商品名:スミレッズレジンSR1001、住友化学社製)15.0部と、バインダーとしてエチレン酢酸ビニル系樹脂(商品名:スミカフレックス401、住友化学製)35.0部と、着色剤として黒色着色顔料(商品名:TB510 BlackTR、大日精化社製)9.00部とを順次、添加・攪拌し、更に水を添加して固形分濃度が25%のインク受容層用塗料を得た。インク受容層用塗料の調製において、一の薬品を添加して完全混合した後、次の薬品を添加することを基本とするが、凝集又は増粘によって、完全混合が困難な場合には、途中で攪拌を中断して、次の順番の薬品を添加した。
d/D(−):3.0/7.5〜5/5.5
h/H(−):1.0/9.0〜3.0/7.0
H/D(−):7.0/7.5〜9.0/5.5
とすること好ましいが、本実施例では、
d/D=4.0/6.5
h/H=2.0/8.0
H/D=8.0/6.5
とした。なお、攪拌時での液ホールドアップによる値の変動を加味しない条件である。また、攪拌条件は、前述のとおり、攪拌子の周速が攪拌子の半径と角速度とを乗じた計算値で求めた値で2.8〜9.4(km/時)の範囲内で行うことが好ましいが、本実施例では、4.7(km/時)とした。
得られたインク受容層用塗料を前記支持体のインクジェット記録面となる面に乾燥塗工量が10g/m2となるように、引続き、オンマシンでエアーナイフコーターを用いて塗工し、エアードライヤーで熱風乾燥してインク受容層を形成した。
引続き、オンマシンにてソフトカレンダーを用いて、線圧30kg/cm、25℃、2ニップ1パスの条件で表面処理を行い、黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここで、インクジェット記録面の明度(以降、L*と称す。)、色度(以降、a*、b*と称す。)、ISO白色度及び商工会議所カラーコーディネーション・チャート(以降、CCICと称す。)は、次のとおりとなった。なお、インクジェット記録面のL*、a*、b*及びISO白色度は、分光式白色度計・色差計(商品名:SPECTRO COLOR METER、型式:MODEL PF−10、日本電色工業社製)を用いて測定した。CCICは、商工会議所カラーコーディネーション・チャート(CCIC)を用いて、色彩の感覚値を判断・評価した。
L*:22.0、a*:0.14、b*:−0.20、ISO白色度:4.91、CCIC:Bk(10)Black相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、黒色着色顔料を2/3倍に減らして6.00部とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:26.76、a*:0.16、b*:−0.03、ISO白色度:7.17、CCIC:Bk(20)Black相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、更にバイオレット系顔料(商品名:TB1500 Violet3R、大日精化社製)を0.015部添加した以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:21.7、a*:−0.21、b*:0.21、ISO白色度:5.24、CCIC:Bk(10)Black相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、更にブルー系顔料(商品名:TB520 Blue2B、大日精化社製)を0.0008部添加した以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:21.8、a*:0.12、b*:−0.57、ISO白色度:5.29CCIC:Bk(10)Black相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、カチオン性樹脂の添加速度を6L/分とした以外は、実施例に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、薬品の添加順をポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル系樹脂、カチオン性樹脂の順とした以外は実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ポリビニルアルコールの添加量を10.0部とし、エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加量を30.0部とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ポリビニルアルコールの添加量を20.0部とし、エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加量を40.0部とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ポリビニルアルコールの添加速度を20L/分とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加速度を20L/分とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、カチオン性樹脂の添加速度を5L/分とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層を設けなかった以外は、実施例1に準じてインクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:93.80、a*:−0.90、b*:3.78、ISO白色度:80.12、CCIC:Wt(95)White相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、黒色着色顔料を添加しなかった以外は、実施例1に準じてインクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:92.63、a*:−0.82、b*:2.01、ISO白色度:83.42、CCIC:Wt(95)White相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、黒色着色顔料を1/10倍に減らして0.90部とした以外は、実施例1に準じてインクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:52.17、a*:0.56、b*:2.95、ISO白色度:25.07、CCIC:mG(60)Medium grayish相当
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、カチオン性樹脂の添加速度を40L/分とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、薬品の添加順をエチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール、カチオン性樹脂の順とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、薬品の添加順をエチレン酢酸ビニル系樹脂、カチオン性樹脂、ポリビニルアルコールの順とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、薬品の添加順をカチオン性樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル系樹脂の順とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、薬品の添加順をカチオン性樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコールの順とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ポリビニルアルコールの添加量を5.00部とし、エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加量を25.0部とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ポリビニルアルコールの添加量を25.0部とし、エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加量を45.0部とした以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、実施例1と同一となった。
実施例1において、インク受容層用塗料の調製で、ノニオン性黒色着色顔料に替えて、アニオン性黒色着色顔料(商品名:TB786 Black、大日精化工業社製)を添加した以外は、実施例1に準じて黒色インクジェット用記録シートを作製した。ここでインクジェット記録面のL*、a*、b*、ISO白色度及びCCICは、次のとおりとなった。
L*:21.0、a*:0.16、b*:−0.15、ISO白色度:4.70、CCIC:Bk(10)Black相当
薬品添加時の塗料又は各薬品単独での20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を、B粘度計(型式:B−8L、東京計器社製)を用いて測定し、次に示す要領でB型粘度差異量Δηn(n=1、2、3)を算出した。なお、実測粘度の測定時は、完全混合を前提とした。ただし、凝集又は増粘によって完全混合が困難な場合には、攪拌を途中で中断して粘度を測定した。シリカスラリーへポリビニルアルコールの10%水溶液を添加して完全に混合した第一次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.1と数1から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.1との差異量をΔη1とした。第一次混合液へ固形分濃度50%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方を添加して完全に混合した第二次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.2と数2から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.2との差異量をΔη2とした。第二次混合液へ固形分濃度50%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方を添加して完全に混合した第三次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.3と数3から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.3との差異量をΔη3とした。
(数2)ηaverage calc.2={(η1×V1)+(η2×V2)}/(V1+V2)
(数3)ηaverage calc.3={(η1×V1)+(η2×V2)+(η3×V3)}/(V1+V2+V3)
数1、数2及び数3において、η1[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定したポリビニルアルコール10%水溶液の単独での粘度であり、V1[L]はポリビニルアルコール水溶液の添加量である。η2[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の単独での粘度であり、V2[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の添加量である。η3[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の単独での粘度であり、V3[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の添加量である。
Δηn(n=1、2、3)が、|Δηn|<700mPa・s・・・○(実用レベル)、
Δηn(n=1、2、3)が、|Δηn|≧700cps・・・×(実用に適さない。)。
インクジェット記録面の面感均一性、すなわち、表面の平滑性を目視で総合評価し、次に示す要領によって表2に記述した。
○:表面の平滑性が高く、良好である(実用レベル)、△:表面の平滑性が若干劣り、やや不良である(実用下限レベル)、×:表面の平滑性が低く、不良である(実用に適さない。)。
インクジェット記録面の色むら感を10cm×10cm角における最大色差ΔE*で評価した。ΔE*は、JIS P 8150:2004で規定する明度指数L*、知覚色度指数a*及びb*から算出する方法を用いて、インクジェット記録面の任意に設定した10cm×10cm角の範囲中における、任意の10箇所で測定した明度指数(L*)及び知覚色度指数(a*、b*)の各々の最大値と最小値との差をΔE*として、評価した。ΔE*は、数4から求めた。
○…ΔE*が0.5以下である(実用レベル)、×…ΔE*が0.5を超える(実用に適さない)。
インクジェットプリンター(型式:JV−33、ミマキ社製)を用いて、JV−33用白色インクでインクジェット記録面にテスト印字パターン(文字、線及びベタ)を印字して、視感で評価した。
IJ印字適性:
○:印字の滲みが無く、良好である(実用レベル)、△:印字の滲みが若干あり、やや不良である(実用下限レベル)、×:印字の滲みがあり、不良である(実用に適さない。)。
白色印字の鮮明さ:
○:白色インクの印字が映え、良好である(実用レベル)、△:白色インクの印字が映えにくく、やや不良である(実用下限レベル)、×:白色インクの印字が映えず、不良である(実用に適さない。)。
インクジェット記録面の表面強度を表面の擦れ強度を学振式摩擦堅牢度試験機(AB−301 COLOR FASTNESS RUBBING TESTER、テスター産業社製)を用いて測定した。試験条件は、300gの荷重の条件下、得られた記録シートのインク受容層とコピー用紙(商品名:マリコピーR70、北越紀州製紙社製)とが接するようにして20回往復させ、塗工層の削れ具合及びコピー用紙への脱落した塗工層の程度を目視によって評価し、次に示す要領によって表2に記述した。
○:塗工層が擦れず良好である(実用レベル)、△:塗工層がやや削れ、弱い(実用下限レベル)、×:塗工層が削れ、明らかに弱い(実用に適さない。)。
インク受容層用塗料の調製時に、シリカスラリーへポリビニルアルコール、カチオン性樹脂又はエチレン酢酸ビニル系樹脂を添加する時の添加始まりから終わりまでの時間を投入時間:t(分)とし、薬品の投入量:V(L)として、薬品の添加速度を数5で規定し、その値を経済性の指標とした。すなわち、数5で求めた計算値が小さいほど経済性に優れ、反対に大きいほど劣る。しかし、pHを大きく変化させる薬品(本実施例ではカチオン性樹脂)の添加速度が速すぎると、その後の塗料物性に悪影響を及ぼすので、その事象も考慮して評価した。
数5において、nは、1〜3の正の整数であり、シリカスラリーへポリビニルアルコール、カチオン性樹脂又はエチレン酢酸ビニル系樹脂を添加した順番に対応した数字である。
1)カチオン性樹脂の添加
5L/分<V/t<40L/分の場合 ・・・○(実用レベル)、
V/t≦5L/分又は40L/分≦V/tの場合 ・・・×(実用に適さない。)。
2)カチオン性樹脂以外の添加
20L/分<V/tの場合 ・・・○(実用レベル)、
20L/分≧V/tの場合 ・・・×(実用に適さない。)。
Claims (5)
- 顔料として合成シリカと、バインダーとしてポリビニルアルコール及びエチレン酢酸ビニル系樹脂と、インク定着剤としてカチオン性樹脂と、着色剤としてノニオン性の黒系着色顔料と、を必須成分として含有する塗料を、木材繊維を主体とした支持体の少なくとも片面に塗工して1層以上のインク受容層を設けた黒色インクジェット用記録シートの製造方法であって、
前記インク受容層を形成するための塗料は、前記バインダーを前記合成シリカ100質量部に対して40〜60質量部含有し、かつ、前記黒系着色顔料を前記塗料の全固形分のうち3.5〜5.5質量%含有し、
前記合成シリカは、水に分散されたシリカスラリーとし、
該シリカスラリーに、前記必須成分のうち、前記ポリビニルアルコールを少なくとも前記エチレン酢酸ビニル系樹脂及び前記カチオン性樹脂より先に添加して混合し、
前記カチオン性樹脂の添加速度が、前記シリカスラリー1000Lに対して、40L/分未満であることを特徴とする黒色インクジェット用記録シートの製造方法。 - 前記塗料は、前記シリカスラリーへ前記ポリビニルアルコールを添加して完全に混合した第一次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.1と数1から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.1との差異量Δη1が、|Δη1|<700mPa・sであり、かつ、前記第一次混合液へ前記エチレン酢酸ビニル系樹脂又は前記カチオン性樹脂のいずれか一方を添加して完全に混合した第二次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.2と数2から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.2との差異量Δη2が、|Δη2|<700mPa・sであり、かつ、前記第二次混合液へ前記エチレン酢酸ビニル系樹脂又は前記カチオン性樹脂のいずれか他方を添加して完全に混合した第三次混合液の20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した実測粘度ηobs.3と数3から求めた理論的計算値である体積平均粘度ηaverage calc.3との差異量Δη3が、|Δη3|<700mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載の黒色インクジェット用記録シートの製造方法。
(数1)ηaverage calc.1=(η1×V1)/V1
(数2)ηaverage calc.2={(η1×V1)+(η2×V2)}/(V1+V2)
(数3)ηaverage calc.3={(η1×V1)+(η2×V2)+(η3×V3)}/(V1+V2+V3)
数1、数2及び数3において、η1[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定したポリビニルアルコール10%水溶液の単独での粘度であり、V1[L]はポリビニルアルコール水溶液の添加量である。η2[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の単独での粘度であり、V2[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか一方の添加量である。η3[mPa・s]は20℃条件下で60rpmにおけるB型粘度を測定した固形分濃度50質量%のエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又は固形分濃度30質量%のカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の単独での粘度であり、V3[L]はエチレン酢酸ビニル系樹脂の水分散液又はカチオン性樹脂の水分散液のいずれか他方の添加量である。 - 前記塗料の調製方式は、回分式であることを特徴とする請求項1又は2に記載の黒色インクジェット用記録シートの製造方法。
- 前記カチオン性樹脂の添加速度が、前記シリカスラリー1000Lに対して、5L/分を超えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の黒色インクジェット用記録シートの製造方法。
- 前記ポリビニルアルコールの添加速度が、前記シリカスラリー1000Lに対して、20L/分を超え、
前記エチレン酢酸ビニル系樹脂の添加速度が、前記シリカスラリー1000Lに対して、20L/分を超えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の黒色インクジェット用記録シートの製造方法。
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