JP5501347B2 - ガス発生器およびガス発生器組立体 - Google Patents
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Description
また、本発明は、上記のガス発生器にコネクタを取付けたガス発生器組立体に関するものである。
特許文献1には、ガス発生器内に充填されたガス発生剤を燃焼させることにより、高温・高圧ガスを発生させるガス発生器が開示されている。このガス発生器は、ハウジング内に、ガス発生剤、かかるガス発生剤を着火するための点火器、ガス発生剤から発生する高温・高圧ガスを冷却し、ろ過するフィルタ等を具える。また、ガス発生器の製造の際には、上記した各種構成部材をハウジング内に配置して、最終的に、ハウジングの開口に金属製のホルダーを挿入し、ホルダーのかしめ溝に開口側の端部をかしめることにより開口を封止した圧力容器としての密閉構造を有する。
或いは、上記した端子ピンの短絡部材であるリテーナー(ショーティングクリップ)は、円筒形の樹脂部材と短絡用の金属部材、すなわちショーティングバーとで構成される。かかるショーティングバーが点火器の2本の端子ピン間を短絡することで、ガス発生器の輸送中およびガス発生器をシートベルトモジュール等に組付ける際に、両端子ピン間に誤って迷走電流が流れた場合に誤発火することを防止できる。リテーナーの樹脂部材は、コネクタをガス発生器に挿入する際に、コネクタの挿入をガイドする機能も有する。
さらに、この発明の第2の目的は、上記のガス発生器にコネクタを強固に取付けたガス発生器組立体を提供することにある。
1.ガス発生剤が充填されたハウジングと、点火器と、該点火器を保持する円筒状のホルダーと、円筒状の取り付け部材とを具えるガス発生器であって、
該ホルダーは金属製で、しかも該ホルダーは、ホルダー中心軸と同軸方向に開口し、かつ点火器に電気信号を発信するコネクタが挿入される挿入部を有し、該挿入部の側壁に、ホルダーの周方向に離間し、側壁の外側と内側とを貫通した複数の貫通孔を有し、
該側壁は厚さが1.3〜2.0mmで、
該ホルダーにおける該貫通孔配設部を含む挿入部の横断面積が、貫通孔配設前の横断面積の66〜86%で、
該円筒状の取り付け部材は、該ホルダーの貫通孔と係合する係止凸部と、衝突センサーと電気的に接続するためのコネクタと係合する貫通孔または凹溝とを有し、該係止凸部と該ホルダーの貫通孔が係合していることを特徴とするガス発生器。
また、この発明の製造方法によれば、ガス発生器のホルダーを、切削加工の必要なしに成形可能であるので、切削バリに起因した電気的トラブルを回避することができ、また製造コストの低減化を図ることが可能となる。
以下、シートベルト用のプリテンショナー装置に使用される小型のガス発生器を例に説明するが、基本的な構成は、エアバック装置に使用されるガス発生器にも同様に適用し得るものである。
また、この発明のガス発生器1のホルダー5の形状が単純であることから、製造時に切削加工を施すことなく、ホルダー5を製造することが可能となり、ホルダー5の製造が容易となる。
また、ホルダーにおける貫通孔配設部を含む挿入部の横断面積は、貫通孔配設前の横断面積の66〜86%とする必要がある。これは、この面積が66%未満(貫通孔形成のための抜き面積が34%超)ではホルダー強度の低下を招き、一方86%超(抜き面積が14%未満)ではコネクタの強固な保持が難しくなるからである。
また、図1に示したように、かかる貫通孔10は、ホルダーの挿入部の端面より1.5〜2.0mmの間隔cをあけて配設することが好ましい。この間隔cが1.5mmに満たないとホルダーに肉薄部分が生じホルダー強度が不足するため、コネクタ保持力が弱くなり、一方2.0mmを超えるとコネクタの挿入が困難となり、係合不良が生じるおそれがある。貫通孔10の短辺長さaは1.1〜1.6mmとすることが好ましい。この短辺長さaが1.1mmに満たないとコネクタの凸部の係合が浅くなり、コネクタ保持力が不足気味となり、一方1.6mmを超えると凸部との係合がゆるくなり、その結果コネクタが可動して接合不具合が生じるおそれがあり、またプレスせん断面積の増加にともなってプレスでの貫通孔の形成も困難になる。貫通孔10の長辺長さbは3.0〜6.0mmとすることが好ましい。この長辺長さbが3.0mmに満たないとコネクタの凸部による係合面が小さいため、コネクタ保持力が不足し、一方6.0mmを超えると、プレス受け金具の強度が不足するため、プレスでの貫通孔の形成が困難になる。
なお、この発明では、金属製のホルダーを用いるが、かかる金属材料としては、アルミニウムやアルミニウム合金、またはステンレス鋼を含む鉄系材料がとりわけ有利に適合する。
かくして得られたコネクタ付きガス発生器組立体を、図3(a)〜(c)に、一部断面で示す。図3において、符号200がコネクタ、201がコネクタ200に設けた係止凸部である。このコネクタ200は、点火器の端子ピンを挿入する端子穴(図示しない)を具え、内部に導電性ケーブルを内在する。内在する導電性ケーブルは一方を端子穴に配置される導電端子を介して点火器の端子ピンと接続され、もう一方は該コネクタ200から外部に延伸しており、シートベルトプリテンショナー機構を起動させる外部センサーと接続される。したがってシートベルトプリテンショナー機構を確実に作動させるため、起動外部センサーと点火器の電気的接続を確実にする必要がある。本発明は、ガス発生器に電気的な起動信号を伝達するコネクタと確実に且つ堅固に接続できるものである。
図示したとおり、ホルダー5の挿入部の側壁9の縮径部90に貫通孔10が設けてあるので、この貫通孔10を観察することにより、コネクタ200が挿入部に正確に挿入され、確実にコネクタの係止凸部201がホルダー5に係合されたかどうかを目視にて確認することができ、ひいては両者の固定を堅固なものとすることができる。またコネクタの係止凸部201は従来品コネクタより大きい形状のものを使用することを可能としており、より深い係合状態を形成することができ、堅固な固定を達成できる。また、貫通孔10と係止凸部201の係合状態は、接続したコネクタの回転防止機能も有するものである。
これらの場合も、図3の場合と同様、目視によりコネクタの係止凸部201A,201Bがホルダーに確実に係合されたかどうかを確認することができる。更には、より深い係合状態を確保するとともに、接続したコネクタの回転防止機能を有する態様である。
この場合は、コネクタ200に、ホルダーに対する円筒状の取り付け部材300を装着し、かかる取り付け部材300を介してホルダー5Aと係合させることが好ましい。
かかる取り付け部材300は、ホルダーの貫通孔10と係合する係止凸部301と共に、コネクタの係止凸部201と係合する貫通孔または凹溝、この例で凹溝311をそなえている。そして、コネクタ200の係止凸部201を取り付け部材300の凹溝311と係合することにより、取り付け部材300をコネクタ200と一体化し、係止凸部301を有するコネクタを作成する。この取付け部材300を設置したコネクタ200を、係止凸部301をホルダーの貫通孔10に係合させることにより、コネクタ200をホルダー5Aに装着するのである。
このような構成を採用しても、図1に示す実施形態と同様に、ホルダー5Aの構造を複雑とすることなく、コネクタの取付けの確実性の向上と、両者の堅固な固定を図るとともに、ガス発生器1Aの軽量化及び低コスト化が達成されることとなる。
また、上記の構成において、取り付け部材は、コネクタに係止凸部を配設するための部材であり、コネクタの外形調整だけでなく、より大きな係止凸部(貫通孔をはみ出し、さらに折り曲げて係合する形態も可能とする)を配設するためのコネクタ係止部調整用の部材として機能する。
この例は、ガス発生器1Bの挿入部8Bの側壁9Bに縮径部を設けず、かつ、図5に示すホルダー5Aの挿入部8Aの側壁9Aよりも厚い側壁9Bを具えるホルダー5Bにおいても、この発明の構成を適用したものである。すなわち、取り付け部材300Bとして、金属製の薄肉のものを用い、この取り付け部材300Bは、ホルダー5Bに挿入した際に、ホルダー5Bの挿入部8Bの側壁9Bに設けられた貫通穴10に嵌め込まれる突出形状を有する係止凸部315とコネクタ200の係止凸部201と係合するための係合孔314を具えている。さらに取り付け部材300Bは、コネクタ200の挿入を容易とするため、端部316が拡径した形状になっている。そして、コネクタ200の係止凸部201を取り付け部材300Bの係合孔314と係合することにより、取り付け部材300Bをコネクタ200と一体化し、係止凸部315を有するコネクタを作成する。この取付け部材300Bを設置したコネクタ200を、係止凸部315をホルダーの貫通孔10に係合させることにより、コネクタ200をホルダー5Bに装着するのである。
このような構成についても、同様の理由により、ホルダー5Bの構造を複雑とすることなく、コネクタの取付けの確実性の向上と、両者の堅固な固定を図るとともに、ガス発生器1Bの軽量化及び低コスト化が達成されることとなる。
更に、上述の取付け部材300及び300Bの挿入部の形状や内径を変更することにより、同一のホルダー5A及び5Bにおいて、それらを様々な形状のコネクタの係合のために適用ができるという利点もある。
図2に示した従来技術のガス発生器101のホルダー105は、以下のようにして製造される。まず、図7(a)に示すような、ホルダー105の原材料となる金属製の素材塊17を準備する。次いで、かかる素材塊17を焼鈍し、ボンデ処理(金属表面処理)を施し、洗浄する。そして、金型を用いて、素材塊17を図7(b)に示すような形状に(冷間)鍛造する。その後、熱処理及び酸洗処理を施す。それから、点火器4の端子ピン18を通す位置にパンチにより孔19を開け、次いで、切削加工により、図7(c)に示すように、挿入部108にスナップフィットのための凹溝111、点火器4を固定するための第一鍔20、ハウジング2を固定するための固定溝21及び第二鍔22を有する形状に成形し、ホルダー105が得られる。そして、円筒状に成形された第一鍔20内に点火器4を収容し、第一鍔20を点火器4に対しかしめ、更に、ガス発生剤3を充填したカップ状のハウジング2の開口部フランジを固定溝21に嵌め込み、第二鍔22を該フランジに対しかしめることにより、図2に示したガス発生器101が得られる。
2 ハウジング
3 ガス発生剤
4 点火器
5、105、5A、5B ホルダー
6、106、6B、 点火器組立体
7 ガス発生室
8、108、8A、8B 挿入部
9、9A、109 挿入部の側壁
90、190 縮径部
10 貫通孔
111、311 凹溝
17 素材塊
18 端子ピン
19 孔
20 第一鍔
21 固定溝
22 第二鍔
200、200A、200B コネクタ
201、201A、201B 係止凸部
300、300B 取付け部材
301、315 係止凸部
314 係合孔
316 取付け部材の端部
Claims (4)
- ガス発生剤が充填されたハウジングと、点火器と、該点火器を保持する円筒状のホルダーと、円筒状の取り付け部材とを具えるガス発生器であって、
該ホルダーは金属製で、しかも該ホルダーは、ホルダー中心軸と同軸方向に開口し、かつ該点火器に電気信号を発信するコネクタが挿入される挿入部を有し、該挿入部の側壁に、ホルダーの周方向に離間し、該側壁の外側と内側とを貫通した複数の貫通孔を有し、
該側壁は厚さが1.3〜2.0mmで、
該ホルダーにおける該貫通孔配設部を含む挿入部の横断面積が、貫通孔配設前の横断面積の66〜86%で、
該円筒状の取り付け部材は、該ホルダーの貫通孔と係合する係止凸部と、衝突センサーと電気的に接続するためのコネクタと係合する貫通孔または凹溝とを有し、該係止凸部と該ホルダーの貫通孔が係合していることを特徴とするガス発生器。 - 前記複数の貫通孔を、ホルダー中心軸に対し、対称位置に配設してなる、請求項1に記載のガス発生器。
- 前記貫通孔は、前記ホルダーの前記挿入部の端面より1.5〜2.0mmの間隔をあけて配設されている請求項1または2に記載のガス発生器。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス発生器の前記円筒状の取り付け部材に、係止凸部を有するコネクタを、ホルダー中心軸と同軸方向から挿入し、該係止凸部と前記円筒状の取り付け部材の貫通孔または凹溝とを係合させてなる、コネクタ付きガス発生器組立体。
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