JP5501558B2 - 床材 - Google Patents

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本発明は、廃材から得られる木粉とプラスチックとから形成され、長手方向に延在する中空部を有する床材に関する。
建築現場や工場などから排出される木材およびプラスチックを粉砕し、混合・溶融して押出成形にて形成された再生複合材が屋外デッキ等の床材として用いられている(特許文献1,2参照)。この床材は、プラスチックが木粉の間を埋め、表面を保護する構造になっているため、耐水性が高く、細菌による腐食やシロアリによる食害を受けにくい性質を有している。また、廃材を利用するため、資源保護の観点からも地球環境に配慮した製品である。
特開2003−201760号公報 意匠登録第1245461号公報
この床材は、木材とプラスチックの複合材であることから、開発時点では、吸水による膨張は無いと考えられていた。しかし、通気性が悪かったり、落葉やゴミ等により排水溝が塞がれたりして水はけが悪いと、数ヶ月から数年に亘って毛細管現象により床材内に水が浸透して床材が膨張することが発明者等の調査によって判明した。
床材の施工に当たっては、連設される床材間に5mm以上のクリアランスをとるようにしているが、クリアランスを10mmとった場合でも、床材の膨張によってクリアランスが全く無くなるという事態が生じている。その結果、中空部に水が溜まり、床材に反りや割れが発生するという問題が生じている。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、床材の中空部に水が溜まらないようにして床材の反りや割れを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、廃材から得られる木粉とプラスチックの混合材料を押出成形して形成され、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を有する床材において、連設される前記床材間に設けたクリアランスが該床材の膨張によって無くなった際に、前記中空部に滲入した水を外部に排水する切欠部が前記小口の下端部に形成されていることを特徴としている。
ここで、小口とは、床材の長手方向の端面を指す。また、小口の下端部とは、床材を施工した際に、小口の下側になる部分のことである。
本発明では、木粉とプラスチックとの混合材料を押出成形して、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を形成した床材において、小口の下端部に、中空部と連通する切欠部を設けているので、床材の膨張によって床材間のクリアランスが全く無くなった場合でも、中空部に滲入した水は切欠部から外部に排水される。このため、中空部に水が溜まることが無く、床材に反りや割れが発生することもない。
加えて、本発明では、小口の下端部を削るだけで切欠部を形成することができるので、製作も容易である。
また、本発明では、廃材から得られる木粉とプラスチックの混合材料を押出成形して形成され、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を有する床材において、連設される前記床材間に設けたクリアランスが該床材の膨張によって無くなった際に、前記中空部に滲入した水を外部に排水するスリットを底面に形成してもよい。
ここで、底面とは、床材を施工した際に、底側になる面のことである。
底面に中空部と連通するスリットを形成することにより、上記発明と同様に、床材の膨張によって床材間のクリアランスが全く無くなった場合でも、中空部に滲入した水はスリットから外部に排水される。
本発明では、木粉とプラスチックとの混合材料を押出成形して、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を形成した床材において、小口の下端部もしくは底面に、中空部と連通する切欠部もしくはスリットを設けているので、床材の膨張によってクリアランスが全く無くなった場合でも、中空部に滲入した水は切欠部もしくはスリットから外部に排水される。このため、中空部に水が溜まることが無く、床材に反りや割れが発生することもない。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に本発明に係る床材を底面側から見た斜視図を、図2に同床材を側面から見た図をそれぞれ示す。
本発明に係る床材1は、木粉とプラスチックとの混合材料を押出成形にて形成した、幅約145mm、厚さ約30mm、長さは4000mm程度とされた長方形板状の再生複合材である。また、床材1の内部には、長手方向に延在する中空部3が形成されている。
中空部3は、長手方向に延在する仕切壁4,5で仕切られており、特に仕切壁4は、ビスが仕切壁4内を貫通しやすいように断面が8の字状とされている。また、両側面部には、それぞれ凹部7が長手方向に形成されるとともに、底面8には、長手方向に延在する溝9が床材1の幅方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。
小口2の下端部には、床材1の幅全面に亘って、中空部3と連通する切欠部6が形成されている。切欠部6は、中空部3に滲入した水を外部に排水するためのものであり、その深さDは3mm以上とすることが好ましい。
ここで、床材1の材料および製造方法について説明しておく。
木粉は、住宅解体時に出る廃材、パレットに使われていた木材および間伐材などを粉砕したものである。一方、プラスチックは、工場廃棄物のトレーや自動車のバンパー、農業用ビニールなどをフレーク状に砕いたものである。プラスチックの材質としては、例えば、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が好適である。
住宅解体時等に出る廃材は、受入検査を経た後、金属や小石などの異物が除去され、段階的な粉砕が行われる。そして、最終的に篩い機で粒度を揃えた粒径数百ミクロン程度の木粉とされ、配合工程へ送られる。また、プラスチック工場から出る廃プラスチックは、受入検査後、粉砕機により粒径10mm程度に粉砕され、配合工程へ送られる。配合工程では、木粉、廃プラスチック、および添加剤を所定の比率(例えば、木材約55%、プラスチック約45%)にて加熱混合し、中間原料(ペレット)を作製する。そして、押出機により中間原料は再度加熱され、金型を用いて所定の形状に成形される。
本床材1は、何度でもリサイクルが可能であり、リサイクルを10回繰り返しても1回目の品質と変わらないことが確認されている。また、本床材1は、優れた耐候性を持つと同時に、天然材の欠点である反り、ねじれ、割れ、ささくれ、腐れがなく、強度のバラツキが小さい。さらにまた、建築解体材の内、CCA(クロム・銅・ヒ素化合物系木材防腐剤)等の塗布部分を使用していないため、重金属を溶出しないことが確認されており、シックハウス症候群の原因の一部と考えられているホルムアルデヒドについても、その放散量は0.02mg/Lである。
本床材1を屋外デッキとして使用する場合は、水平二方向に所定の間隔をおいて支持脚(図示省略)を立設し、支持脚上に根太10を並設した後、根太10,10間に床材1を設置する(図3参照)。この際、床材1,1間には、5mm以上のクリアランスを設け、中空部3に滲入した水がクリアランスから外部に排水されるようにする。
ところが、通気性が悪かったり、落葉やゴミ等により排水溝が塞がれたりして水はけが悪いと、毛細管現象により床材1内に水が浸透して床材1が膨張し、クリアランスが全く無くなる事態が発生することがある。しかし、本発明では、図3に示すように、クリアランスが全く無くなった場合でも、中空部3と連通する切欠部6から外部に水が排水されるので、中空部3に水が溜まることが無く、床材1に反りや割れが発生することがない。
次に、本発明に係る床材の他の実施形態について説明する。
図4に、本発明に係る床材の他の実施形態の側断面図を示す。
本実施形態では、見栄えを良くするために、小口2を目隠し板12で塞いで中空部3が見えないようにしている。この際、目隠し板12と床材1との接着面積を確保するため、切欠部に代えて、床材1の底面8に中空部3と連通するスリット11を床材1の幅方向に形成している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、床材は矩形断面としているが、方形など他の断面形状でも良いことは言うまでもない。また、上記の実施形態では、中空部を仕切る断面8の字状の仕切壁を設けているが、仕切壁の形状は他の形状でも良いし、あるいは仕切壁を無くしても良い。さらにまた、上記の実施形態では、スリットを床材の幅方向に設けているが、長手方向に設けても良い。要は、本発明において所期の機能が得られればよいのである。
本発明に係る床材を底面側から見た斜視図である。 本発明に係る床材の側面図である。 本発明に係る床材を使用した屋外デッキの構成図である。 本発明に係る床材の他の実施形態を示す側断面図である。
符号の説明
1 床材
2 小口
3 中空部
4,5 仕切壁
6 切欠部
7 凹部
8 底面
9 溝
10 根太
11 スリット
12 目隠し板
D 深さ

Claims (2)

  1. 廃材から得られる木粉とプラスチックの混合材料を押出成形して形成され、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を有する床材において、
    連設される前記床材間に設けたクリアランスが該床材の膨張によって無くなった際に、前記中空部に滲入した水を外部に排水する切欠部が前記小口の下端部に形成されていることを特徴とする床材。
  2. 廃材から得られる木粉とプラスチックの混合材料を押出成形して形成され、長手方向に延在し、小口で開口する中空部を有する床材において、
    連設される前記床材間に設けたクリアランスが該床材の膨張によって無くなった際に、前記中空部に滲入した水を外部に排水するスリットが底面に形成されていることを特徴とする床材。
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