以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、本発明に係る燃料集合体収納容器は、加圧水型原子力プラント(PWR:Pressurized Water Reactor)の燃料集合体に対して好適であるが、沸騰水型原子力プラント(BWR:Boiling Water Reactor)などの原子力プラント全般への適用を除外するものではない。また、本発明に係る燃料集合体収納容器は、特に燃料集合体の輸送時において好適であるが、貯蔵時での適用が除外されるものではない。さらに、本発明に係る燃料集合体収納容器は、原子炉から取り出された燃料集合体の収納に限らず、新しく製造されて原子炉に装荷される燃料集合体の収納に適用してもよい。
[実施の形態1]
図1に示すように、燃料集合体収納容器1は、主に原子炉から取り出した燃料集合体10(図2参照)を収納し、この燃料集合体10の輸送および貯蔵に用いられるものである。燃料集合体収納容器1は、上部が開口された有底の容器本体2と、容器本体2の外側に取り付けられる中性子遮蔽体3と、容器本体2の開口を閉塞する蓋部材4とを含んでいる。
容器本体2は、筒状の胴部と、胴部の下端に設けられる底部とで構成されており、胴部と底部とで形成される容器本体内空間(キャビティともいう)20が、燃料集合体10を収納する領域となる。容器本体内空間20には、格子状に区画された複数のセル51を有するバスケット5が配置される。バスケット5は、本実施の形態1において、断面外形および断面内形が矩形状(略正方形状)の角パイプ50が、束に複数組み合わせて構成されたもので、角パイプ50の中空の内部がセル51となる。そして、バスケット5は、容器本体内空間20に配置されると共に、各セル51の内部に個々の燃料集合体10を格納する。
容器本体2は、容器本体内空間20へ収納した燃料集合体10からのγ線を遮蔽する機能を有する。また、中性子遮蔽体3は、中性子を遮蔽するための中性子遮蔽物が内部に設けられている。また、容器本体2の容器本体内空間20には、容器本体2の内周壁とバスケット5との間に介在するスペーサ6が配置されている。スペーサ6は、バスケット5に格納された燃料集合体10からの崩壊熱を容器本体2へ伝える。この崩壊熱は、容器本体2および中性子遮蔽体3を介して大気中へ放出される。
蓋部材4は、一次蓋41と二次蓋42とを有している。一次蓋41は、容器本体2の容器本体内空間20に配置されたバスケット5に燃料集合体10を格納した後、容器本体2の上部の開口部21に取り付けられるものである。二次蓋42は、一次蓋41の外側を覆うように容器本体2の開口部21に取り付けられるものである。そして、蓋部材4は、一次蓋41および二次蓋42により、容器本体2の容器本体内空間20を密封する。なお、図には明示しないが、蓋部材4は、仕様により、二次蓋42の外側を覆う三次蓋を有することもある。
図2に示すように、燃料集合体10は、長手状に形成された複数の燃料棒11を、複数の支持格子12で束ねて構成される。燃料棒11の両方の端部には、それぞれノズル13が配置されている。このノズル13が燃料集合体10の端部となる。また、各燃料集合体10は、長さ方向の寸法Lが同じく形成されている。そして、図2に示すように、容器本体2の容器本体内空間20に収納された燃料集合体10は、その一端をなすノズル13が蓋部材4である一次蓋41の内壁面41aに向き、他端をなすノズル13が容器本体2の容器本体内空間20における底面としての内底面22に向く。なお、図2では、バスケット5を省略している。
このように、複数の燃料集合体10を収納する燃料集合体収納容器1では、図2に示すように、一次蓋41(蓋部材4)の内壁面41aであって、燃料集合体10の端部(ノズル13)に対向する部位に荷重分散手段が設けられている。本実施の形態1において、荷重分散手段は、一次蓋41の内壁面41aに設けられた凸部100として構成されている。凸部100は、燃料集合体10の端部であるノズル13に対向し、内壁面41aから下方(容器本体2の内底面22)に向けて突出して設けられている。
この凸部100は、少なくとも1つの燃料集合体10に対応して設けられている。そして、例えば、全部の燃料集合体10に対応して設けられた凸部100は、少なくとも1つが内壁面41aからの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、例えば、全部の燃料集合体10から選択された複数に対応して設けられた凸部100は、その全てが内壁面41aからの突出寸法Hを同じく形成されているか、または少なくとも1つが内壁面41aからの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、突出寸法Hを同じく形成された凸部100は、一体に連続して内壁面41aに設けられていてもよい。
すなわち、荷重分散手段としての凸部100は、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせる。
このような荷重分散手段としての凸部100を有する燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態について、図3を参照して説明する。図3(a)は、垂直落下前の状態を示し、図3(b)は、垂直落下途中の状態を示し、図3(c)は、固定面(床面や地面など)Gに到達した直後の状態を示す。
図3(a)に示すように、垂直落下前の状態では、全ての燃料集合体10の下端(ノズル13)が容器本体2の内底面22に接触している。そして、図3(b)に示すように、垂直落下途中の状態では、燃料集合体収納容器1が燃料集合体10よりも質量が大きいことから、容器本体2の容器本体内空間20において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与され、その上端(ノズル13)が、凸部100、または一次蓋41の内壁面41aに接触する。このため、垂直落下途中の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が、上記間隔h(図2参照)の分だけ容器本体2の内底面22から離隔する。そして、図3(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、全ての燃料集合体10が、その長手方向の下方に向けて外力を付与され、その下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22側に衝突する。このとき、上記間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22に先に衝突する。すなわち、上記間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22に衝突することになる。
また、図には明示しないが、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した場合、容器本体2の内底面22に衝突した後の燃料集合体10は、容器本体2の内底面22にて上方に跳ね返ってその長手方向の上方に向けて外力を付与され、今度は上端(ノズル13)が一次蓋41側に衝突する。このときも、上記間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の上端(ノズル13)が、凸部100、または一次蓋41の内壁面41aに先に衝突する。すなわち、上記間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の上端(ノズル13)が、凸部100、または一次蓋41の内壁面41aに衝突することになる。
ここで、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達してからの時間経過に応じた燃料集合体収納容器1に生じる応力について、図4を参照して説明する。図4(a)は、荷重分散手段(凸部100)を有する燃料集合体収納容器1の場合を示し、図4(b)は、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器の場合を示す。
図4(a)に示すように、荷重分散手段(凸部100)を有する場合、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の端(ノズル13)が衝突するため、衝突に時間差が生じる。このため、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが小さくなる。一方、荷重分散手段(凸部100)を有さない場合、全ての燃料集合体10の端(ノズル13)が同時に衝突するため、衝突に時間差は生じない。このため、燃料集合体の荷重によって生じる蓋部材や容器本体での応力のピークが大きい。
このように、本実施の形態1の燃料集合体収納容器1では、収納されている各燃料集合体10が長手方向に向けて外力を付与された場合、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対して作用する燃料集合体10の荷重を複数に分散させる。すなわち、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。
この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態1における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段は、凸部100に限らず、凹部(図示せず)により、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせてもよい。さらに、凸部100および凹部の双方により、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせてもよい。
また、上述した実施の形態1における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100(や凹部)は、一次蓋41と一体に形成したものでよい。また、上述した実施の形態1における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、一次蓋41とは別体で形成したものであってもよい。
荷重分散手段の凸部100を、一次蓋41とは別体で形成した場合、凸部100を緩衝部材で構成することが好ましい。凸部100を緩衝部材で構成することにより、燃料集合体10が凸部100に衝突した際の衝撃を緩和させることができ、蓋部材4や容器本体2に発生する応力をさらに緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態1では、燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態についての作用および効果を説明したが、この限りではない。例えば、燃料集合体収納容器1を、横置きにした状態で収納されている各燃料集合体10が長手方向(水平方向)に向けて外力を付与された場合であっても、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分けることができる。この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
[実施の形態2]
以下に説明する実施の形態2において、上述した実施の形態1と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態2において、荷重分散手段は、図5に示すように、容器本体2の内底面22に設けられた凸部100として構成されている。凸部100は、燃料集合体10の端部であるノズル13に対向し、内底面22から上方(一次蓋41の内壁面41a)に向けて突出して設けられている。
この凸部100は、少なくとも1つの燃料集合体10に対応して設けられている。そして、例えば、全部の燃料集合体10に対応して設けられた凸部100は、少なくとも1つが内底面22からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、例えば、全部の燃料集合体10から選択された複数に対応して設けられた凸部100は、その全てが内底面22からの突出寸法Hを同じく形成されているか、または少なくとも1つが内底面22からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、突出寸法Hを同じく形成された凸部100は、一体に連続して内底面22に設けられていてもよい。
すなわち、荷重分散手段としての凸部100は、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせる。
このような荷重分散手段としての凸部100を有する燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態について、図5を参照して説明する。図5(a)は、垂直落下前の状態を示し、図5(b)は、垂直落下途中の状態を示し、図5(c)は、固定面(床面や地面など)Gに到達した直後の状態を示す。
図5(a)に示すように、垂直落下前の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が凸部100に接触している。そして、図5(b)に示すように、垂直落下途中の状態では、燃料集合体収納容器1が燃料集合体10よりも質量が大きいことから、容器本体2の容器本体内空間20において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与され、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触する。このため、垂直落下途中の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が、間隔hの分だけ、凸部100、または容器本体2の内底面22から離隔する。そして、図5(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、全ての燃料集合体10が、その長手方向の下方に向けて外力を付与され、その下端(ノズル13)が、凸部100、または容器本体2の内底面22側に衝突する。このとき、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)が、凸部100に先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)が、凸部100、または容器本体2の内底面22に衝突することになる。
なお、燃料集合体収納容器1の落下距離が短い場合、図5(b)において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与されても、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触しないことがある。このような場合であっても、図5(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)が、凸部100に先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)が、凸部100、または容器本体2の内底面22に衝突することになる。
また、図には明示しないが、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した場合、凸部100、または容器本体2の内底面22に衝突した後の燃料集合体10は、凸部100、または容器本体2の内底面22にて上方に跳ね返ってその長手方向の上方に向けて外力を付与され、今度は上端(ノズル13)が一次蓋41側に衝突する。このときも、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに衝突することになる。
このように、本実施の形態2の燃料集合体収納容器1では、収納されている各燃料集合体10が長手方向に向けて外力を付与された場合、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対して作用する燃料集合体10の荷重を複数に分散させる。すなわち、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。
この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態2における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段は、凸部100に限らず、凹部(図示せず)により、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせてもよい。さらに、凸部100および凹部の双方により、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせてもよい。
また、上述した実施の形態2における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100(や凹部)は、容器本体2と一体に形成したものでよい。また、上述した実施の形態2における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、容器本体2とは別体で形成したものであってもよい。
荷重分散手段の凸部100を、容器本体2とは別体で形成した場合、凸部100を緩衝部材で構成することが好ましい。凸部100を緩衝部材で構成することにより、燃料集合体10が凸部100に衝突した際の衝撃を緩和させることができ、蓋部材4や容器本体2に発生する応力をさらに緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態2では、燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態についての作用および効果を説明したが、この限りではない。例えば、燃料集合体収納容器1を、横置きにした状態で収納されている各燃料集合体10が長手方向(水平方向)に向けて外力を付与された場合であっても、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分けることができる。この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
[実施の形態3]
以下に説明する実施の形態3において、上述した実施の形態1と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態3において、荷重分散手段は、図6に示すように、燃料集合体10の上端(ノズル13)に設けられた凸部100として構成されている。凸部100は、一次蓋41の内壁面41aに対向し、燃料集合体10の上端(ノズル13)から上方(一次蓋41の内壁面41a)に向けて突出して設けられている。
この凸部100は、少なくとも1つの燃料集合体10に対応して設けられている。そして、例えば、全部の燃料集合体10に対応して設けられた凸部100は、少なくとも1つがノズル13からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、例えば、全部の燃料集合体10から選択された複数に対応して設けられた凸部100は、その全てがノズル13からの突出寸法Hを同じく形成されているか、または少なくとも1つがノズル13からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。
すなわち、荷重分散手段としての凸部100は、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせる。
このような荷重分散手段としての凸部100を有する燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態について、図6を参照して説明する。図6(a)は、垂直落下前の状態を示し、図6(b)は、垂直落下途中の状態を示し、図6(c)は、固定面(床面や地面など)Gに到達した直後の状態を示す。
図6(a)に示すように、垂直落下前の状態では、全ての燃料集合体10の下端(ノズル13)が容器本体2の内底面22に接触している。そして、図6(b)に示すように、垂直落下途中の状態では、燃料集合体収納容器1が燃料集合体10よりも質量が大きいことから、容器本体2の容器本体内空間20において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与され、その上端(ノズル13)、または凸部100が、一次蓋41の内壁面41aに接触する。このため、垂直落下途中の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が、間隔hの分だけ容器本体2の内底面22から離隔する。そして、図6(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、全ての燃料集合体10が、その長手方向の下方に向けて外力を付与され、その下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22側に衝突する。このとき、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22に先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)が、容器本体2の内底面22に衝突することになる。
また、図には明示しないが、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した場合、容器本体2の内底面22に衝突した後の燃料集合体10は、容器本体2の内底面22にて上方に跳ね返ってその長手方向の上方に向けて外力を付与され、今度は上端(ノズル13)、または凸部100が、一次蓋41側に衝突する。このときも、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の上端(ノズル13)の凸部100が、一次蓋41の内壁面41aに先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の上端(ノズル13)、または凸部100が、一次蓋41の内壁面41aに衝突することになる。
このように、本実施の形態3の燃料集合体収納容器1では、収納されている各燃料集合体10が長手方向に向けて外力を付与された場合、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対して作用する燃料集合体10の荷重を複数に分散させる。すなわち、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。
この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態3における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、燃料集合体10のノズル13と一体に形成したものでよい。また、上述した実施の形態3における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、燃料集合体10のノズル13とは別体で形成したものであってもよい。
荷重分散手段の凸部100を、燃料集合体10のノズル13とは別体で形成した場合、凸部100を緩衝部材で構成することが好ましい。凸部100を緩衝部材で構成することにより、燃料集合体10が一次蓋41の内壁面41aに衝突した際の衝撃を緩和させることができ、蓋部材4や容器本体2に発生する応力をさらに緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態3では、燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態についての作用および効果を説明したが、この限りではない。例えば、燃料集合体収納容器1を、横置きにした状態で収納されている各燃料集合体10が長手方向(水平方向)に向けて外力を付与された場合であっても、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分けることができる。この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
[実施の形態4]
以下に説明する実施の形態4において、上述した実施の形態1と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態4において、荷重分散手段は、図7に示すように、燃料集合体10の下端(ノズル13)に設けられた凸部100として構成されている。凸部100は、一次蓋41の内壁面41aに対向し、燃料集合体10の下端(ノズル13)から下方(容器本体2の内底面22)に向けて突出して設けられている。
この凸部100は、少なくとも1つの燃料集合体10に対応して設けられている。そして、例えば、全部の燃料集合体10に対応して設けられた凸部100は、少なくとも1つがノズル13からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。また、例えば、全部の燃料集合体10から選択された複数に対応して設けられた凸部100は、その全てがノズル13からの突出寸法Hを同じく形成されているか、または少なくとも1つがノズル13からの突出寸法Hを異ならせて形成されている。
すなわち、荷重分散手段としての凸部100は、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、少なくとも1つの燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを、他の燃料集合体10における同間隔hと異ならせる。
このような荷重分散手段としての凸部100を有する燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態について、図7を参照して説明する。図7(a)は、垂直落下前の状態を示し、図7(b)は、垂直落下途中の状態を示し、図7(c)は、固定面(床面や地面など)Gに到達した直後の状態を示す。
図7(a)に示すように、垂直落下前の状態では、全ての燃料集合体10の下端(ノズル13)、または凸部100が、容器本体2の内底面22に接触している。そして、図7(b)に示すように、垂直落下途中の状態では、燃料集合体収納容器1が燃料集合体10よりも質量が大きいことから、容器本体2の容器本体内空間20において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与され、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触する。このため、垂直落下途中の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)、または凸部100が、間隔hの分だけ、容器本体2の内底面22から離隔する。そして、図7(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、全ての燃料集合体10が、その長手方向の下方に向けて外力を付与され、その下端(ノズル13)、または凸部100が、容器本体2の内底面22に衝突する。このとき、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)の凸部100が、内底面22に先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)、または凸部100が、容器本体2の内底面22に衝突することになる。
なお、燃料集合体収納容器1の落下距離が短い場合、図7(b)において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与されても、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触しないことがある。このような場合であっても、図7(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した直後の状態では、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の下端(ノズル13)の凸部100が、内底面22に先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の下端(ノズル13)、または凸部100が、容器本体2の内底面22に衝突することになる。
また、図には明示しないが、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した場合、容器本体2の内底面22に衝突した後の燃料集合体10は、凸部100、または容器本体2の内底面22にて上方に跳ね返ってその長手方向の上方に向けて外力を付与され、今度は上端(ノズル13)が一次蓋41側に衝突する。このときも、間隔hが最も小さく形成されている燃料集合体10の上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに先に衝突する。すなわち、間隔hが小さく形成されている順に燃料集合体10の上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに衝突することになる。
このように、本実施の形態4の燃料集合体収納容器1では、収納されている各燃料集合体10が長手方向に向けて外力を付与された場合、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対して作用する燃料集合体10の荷重を複数に分散させる。すなわち、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。
この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態4における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、燃料集合体10のノズル13と一体に形成したものでよい。また、上述した実施の形態4における燃料集合体収納容器1の荷重分散手段の凸部100は、燃料集合体10のノズル13とは別体で形成したものであってもよい。
荷重分散手段の凸部100を、燃料集合体10のノズル13とは別体で形成した場合、凸部100を緩衝部材で構成することが好ましい。凸部100を緩衝部材で構成することにより、燃料集合体10が容器本体2の内底面22に衝突した際の衝撃を緩和させることができ、蓋部材4や容器本体2に発生する応力をさらに緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態4では、燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態についての作用および効果を説明したが、この限りではない。例えば、
燃料集合体収納容器1を、横置きにした状態で収納されている各燃料集合体10が長手方向(水平方向)に向けて外力を付与された場合であっても、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分けることができる。この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
ところで、上述した実施の形態1の燃料集合体収納容器1では、荷重分散手段の凸部100(や凹部)が、一次蓋41の内壁面41aに設けられており、上述した実施の形態2の燃料集合体収納容器1では、荷重分散手段の凸部100(や凹部)が、容器本体2の内底面22に設けられており、上述した実施の形態3の燃料集合体収納容器1では、荷重分散手段の凸部100が、燃料集合体10の上端(ノズル13)に設けられており、上述した実施の形態4の燃料集合体収納容器1では、荷重分散手段の凸部100が、燃料集合体10の下端(ノズル13)に設けられている。この構成に限らず、荷重分散手段は、燃料集合体10の端部(ノズル13)、または容器本体2の内底面22における燃料集合体10の端部が対向する部位、もしくは蓋部材4の内壁面41aにおける燃料集合体10の端部が対向する部位のうちの選択された少なくとも1つ、すなわち実施の形態1〜実施の形態4を選択的に組み合わせた形態で設けられていてもよい。
[実施の形態5]
以下に説明する実施の形態5において、上述した実施の形態1と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態5において、荷重分散手段は、図8に示すように、容器本体2の内底面22に設けられた凸部100として構成されている。凸部100は、燃料集合体10の端部であるノズル13に対向し、内底面22から上方(一次蓋41の内壁面41a)に向けて突出して設けられている。
この凸部100は、全ての燃料集合体10、または選択された複数の燃料集合体10に対応して設けられている。この凸部100は、その全てが内壁面41aからの突出寸法Hを同じく形成されている。すなわち、燃料集合体10を燃料集合体収納容器1に収納した状態で、凸部100に対応する燃料集合体10について、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hが同じである。さらに、凸部100は、ヤング率が異なる弾性材からなる緩衝部材で構成されている。なお、凸部100は、一体に連続して内壁面41aに設けられていてもよい。
このような荷重分散手段としての凸部100を有する燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態について、図8を参照して説明する。図8(a)は、垂直落下前の状態を示し、図8(b)は、垂直落下途中の状態を示し、図8(c)は、固定面(床面や地面など)Gに到達した直後の状態を示す。
図8(a)に示すように、垂直落下前の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が凸部100に接触している。そして、図8(b)に示すように、垂直落下途中の状態では、燃料集合体収納容器1が燃料集合体10よりも質量が大きいことから、容器本体2の容器本体内空間20において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与され、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触する。このため、垂直落下途中の状態では、燃料集合体10の下端(ノズル13)が、間隔hの分だけ、凸部100、または容器本体2の内底面22から離隔する。そして、図8(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した状態では、全ての燃料集合体10が、その長手方向の下方に向けて外力を付与され、その下端(ノズル13)が、凸部100、または容器本体2の内底面22側に衝突する。このとき、凸部100の位置に対応する燃料集合体10は、凸部100に衝突する。
なお、燃料集合体収納容器1の落下距離が短い場合、図8(b)において、全ての燃料集合体10が、その長手方向の上方に向けて外力を付与されても、その上端(ノズル13)が、一次蓋41の内壁面41aに接触しないことがある。このような場合であっても、図8(c)に示すように、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した状態では、凸部100の位置に対応する燃料集合体10は、凸部100に衝突する。
また、図には明示しないが、燃料集合体収納容器1が固定面Gに到達した場合、容器本体2の内底面22に衝突した後の燃料集合体10は、凸部100、または容器本体2の内底面22にて上方に跳ね返ってその長手方向の上方に向けて外力を付与され、今度は上端(ノズル13)が一次蓋41に衝突する。このとき、凸部100の位置に対応する燃料集合体10は、凸部100の弾性力により上方に跳ね返されつつ、一次蓋41に衝突する。
本実施の形態5の燃料集合体収納容器1では、凸部100は、ヤング率が異なる弾性材からなる緩衝部材で構成されている。このため、収納されている各燃料集合体10が長手方向に向けて外力を付与された場合、荷重分散手段(凸部100)のヤング率の異なりにより、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対して作用する燃料集合体10の荷重を複数に分散させる。すなわち、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。
この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。
なお、上述した実施の形態5では、荷重分散手段の凸部100が、容器本体2の内底面22に設けられているが、この限りではない。図には明示しないが、例えば、荷重分散手段は、燃料集合体10の端部(ノズル13)、または容器本体2の内底面22における燃料集合体10の端部が対向する部位、もしくは蓋部材4の内壁面41aにおける燃料集合体10の端部が対向する部位のうちの選択された少なくとも1つに設けられていてもよい。また、例えば、荷重分散手段は、燃料集合体10の端部(ノズル13)や、容器本体2の内底面22における燃料集合体10の端部が対向する部位や、蓋部材4の内壁面41aにおける燃料集合体10の端部が対向する部位を選択的に組み合わせた形態で設けられていてもよい。
また、本実施の形態5における荷重分散手段の凸部100を、上述した実施の形態1〜実施の形態4の凸部100に適用してもよい。
また、本実施の形態5では、荷重分散手段(凸部100)のヤング率の異なりにより、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分散させる。このため、容器本体2の内底面22および一次蓋41の内壁面41aと、端部(ノズル13)との間隔hを0としてもよく、上述した効果を得ることが可能である。
なお、上述した実施の形態5では、燃料集合体収納容器1が、容器本体2の底部から垂直落下する状態についての作用および効果を説明したが、この限りではない。例えば、燃料集合体収納容器1を、横置きにした状態で収納されている各燃料集合体10が長手方向(水平方向)に向けて外力を付与された場合であっても、荷重分散手段(凸部100)により、容器本体2の内底面22または一次蓋41の内壁面41aに対し、燃料集合体10の荷重が加わるまでの時間を複数に分けることができる。この結果、燃料集合体10の荷重による蓋部材4や容器本体2での応力の発生時間が分散され、そのピークが、荷重分散手段を有さない従来の燃料集合体収納容器と比較して小さくなるので、蓋部材4や容器本体2に発生する応力を緩和することが可能になる。