JP5501672B2 - 感光性ポリイミド、感光性ポリイミドインク組成物及び絶縁膜 - Google Patents
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Description
(1) (a) ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物(TCDA)、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシシクロヘキシルオキシ)フェニルプロパン酸二無水物、及び3,3’,4,4’−ビシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物(HBPDA)よりなる下記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種を全酸二無水物成分に対して65モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と
下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを全ジアミン成分に対して70モル%以上100モル%未満の割合で含有するジアミン成分、若しくは下記一般式(2)で示される芳香族ジアミンとを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(b) 前記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種と、下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを全ジアミン成分に対して60モル%以上100モル%未満の割合で含有するジアミン成分とを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(c) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を全酸二無水物成分に対して80モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と、下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンとを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、又は、
(d) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を全酸二無水物成分に対して50モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と、前記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミン、並びに、ジアミノポリシロキサン(DAPS)、ビス4−アミノフェノキシフェニルプロパン(BAPP)、及び3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)のうち少なくとも一つの芳香族ジアミンを含有するジアミン成分とを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(メタ)アクリロイル基を有する化合物を、前記ポリイミド中に存在するカルボキシル基の一部に付加反応させ、又は、縮合反応させてなる有機溶媒可溶性であることを特徴とする感光性ポリイミドであり、
(2) 前記酸二無水物成分が前記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種を全酸二無水物成分に対して65モル%以上100モル%未満の割合で含有する場合に、前記酸二無水物成分が芳香族テトラカルボン酸二無水物を含むことを特徴とする前記(1)に記載の感光性ポリイミドであり、
(3) 前記芳香族テトラカルボン酸二無水物は、その含有量が前記酸二無水物成分に対して35モル%未満である前記(2)に記載の感光性ポリイミドであり、
(4) 前記ジアミン成分が、前記一般式(2)で示される芳香族ジアミン以外の芳香族ジアミンを含むことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の感光性ポリイミドであり、
(5) 前記ジアミン成分が、ジアミノポリシロキサンを含むことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の感光性ポリイミドであり、
(6) 前記ジアミノポリシロキサンは、その含有量が前記ジアミン成分に対して40モル%以下であることを特徴とする前記(5)に記載の感光性ポリイミドであり、
また、前記課題を解決するための他の手段は、
(7) 前記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の感光性ポリイミドとこの感光性ポリイミドを溶解することのできる有機溶媒とを含有することを特徴とする感光性ポリイミドインク組成物であり、
(8) 光重合開始剤、増感剤、耐熱性エポキシ樹脂及び無機充填剤を含有することを特徴とする前記(7)に記載の感光性ポリイミドインク組成物であり、
(9) 感光性ポリイミド100重量部に対して(メタ)アクリレート化合物5〜70重量部、光重合開始剤及び増感剤1〜50重量部、耐熱性エポキシ樹脂10〜70重量部、並びに無機充填剤10〜80重量部を含有することを特徴とする前記(8)に記載の感光性ポリイミドインク組成物であり、
また、前記課題を解決するためのその他の手段は、
(10) 前記(7)〜(9)のいずれか一つに記載の感光性ポリイミドインク組成物を基材に塗布し、プリベークし、露光し、かつ現像した後、ポストベークして成ることを特徴とする絶縁膜である。
(a) 下記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物を主成分とする酸二無水物成分と
下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを全ジアミン成分に対して70モル%以上の割合で主成分とするジアミン成分、若しくは下記一般式(2)で示される芳香族ジアミンとの反応により合成されるポリイミドに、
(b) 酸二無水物成分が前記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物であるときにはその脂環式テトラカルボン酸二無水物と下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを主成分とするジアミン成分との反応により合成されるポリイミドに、
(c) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を主成分とする酸二無水物成分と、ジアミン成分が下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンであるときにはそのジアミン成分との反応により合成されるポリイミドに、又は、
(d) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を主成分とする酸二無水物成分と、前記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミン、並びに、ジアミノポリシロキサン(DAPS)、ビス4−アミノフェノキシフェニルプロパン(BAPP)、及び3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)のうち少なくとも一つの芳香族ジアミンを含有するジアミン成分との反応により合成されるポリイミドに、
(メタ)アクリロイル基を有する化合物を、前記ポリイミド中に存在するカルボキシル基の一部に付加反応させ、又は、縮合反応させることにより得ることができる。
(感光性ポリイミドの合成)
ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)14.89gとオキシジフタル酸二無水物(ODPA)9.31gとをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50.0gに溶解し、室温で5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)25.77gを添加し、次いで180℃で2時間反応させた。その2時間が経過した後に、温度100℃にてグリシジルメタクリレート11.37gを加え、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
前記感光性ポリイミド溶液55gに、光重合開始剤としての2,4−ジエチルチオキサントン0.6g、ジメチルアミノ安息香酸エチル1.1g、トリメチロールプロパントリアクリレート4.5g、アエロジル1.0g、硫酸バリウム1.5g、及びビフェノール型エポキシ樹脂1.7gを、添加し、得られる混合物を3本ロールにて混練して感光性ポリイミドインク組成物を得た。この感光性ポリイミド中のモノマー組成とそのモル比を表1に、その感光性ポリイミドインク組成物を用いて形成された塗膜の特性評価を以下のようにして行い、その評価結果を表2に示す。
1.塗膜の溶解性
感光性ポリイミドインク組成物を銅張積層板に200メッシュのスクリーン版で印刷し、80℃に加熱しつつ30分間のプリベークをした後にネガ型パターンを真空密着させ、ORC HMW 680C メタルハライドランプ内蔵の露光機で波長365nmの紫外線を400mJ/cm2の強度で照射した。次いで30℃に加温された1%炭酸ソーダ水溶液で15cmの距離から1kgf/cm2のスプレーを1分間行い、その結果として未露光部にポリイミド塗膜が全く残らず、しかも露光部における硬化パターンの縦断面における角部分が丸みを帯びることなく切れが良いものを◎、硬化パターンの角部分が丸みを帯びていて切れが劣るものを○、未硬化の感光性ポリイミドが一部残っているものを△、未硬化のポリイミド塗膜の全部が残っているものを×として評価した。
15μmの銅箔に感光性ポリイミドインク組成物を塗布し、80℃に加熱しつつ30分間のプリベークをした後に、メタルハライドランプ内蔵の露光機で波長365nmの紫外線を400mJ/cm2の強度で照射した。次いで150℃に加熱しつつ60分間のポストベークをして塗膜を外側にして内側に180度折り曲げた。折り曲げた線上の塗膜に変化がないものを○、一部に僅かに細かい傷を生じたけれど実用上問題なしと判定されたものを○−、全体的に亀裂を生じたものを×と評価した。
膜厚12.5μmの50mm平方のポリイミドフィルムの表面に感光性ポリイミドインク組成物を塗布し、80℃に加熱しつつ30分間のプリベークをした後に、メタルハライドランプ内蔵の露光機で波長365nmの紫外線を400mJ/cm2の紫外線を照射し、その後にさらに150℃に加熱しつつ60分間のポストベークをした結果としてフィルム全体の反りが5mm以下のものを○、反りが6〜10mmのものを○−、反りが10mmを越えるものを×と評価した。
感光性ポリイミドインク組成物を銅張積層板にスクリーン印刷し、プリベークした後に、紫外線を400mJ/cm2照射し、150℃に加熱しつつ60分間のポストベークをした後、フラックスを表面に塗り、その面を260℃のはんだ溶融面に10秒間浮かせて接触させた。その結果として、塗膜の膨れ、剥離、変色等が認められないものを○、多少認められるものを△、塗膜が流れたり、ふくれたり、変色したりしたものを×として評価した。
ポストベークした後の塗膜と、前記「はんだ耐熱性」を評価したときの、はんだ溶融面に接触させた後の塗膜とのそれぞれについてクロスカットし、クロスカット面に接着したセロテープ(登録商標)を剥離することにより評価した。クロスカットにより形成された碁盤目の一つも剥離しなかったものを○、碁盤目の一つでも剥離したものを×と評価した。
(感光性ポリイミドの合成)
オキシジフタル酸二無水物(ODPA)6.2gとジアミノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製 KF-8010)(アミノ当量410)(DAPS)8.2gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)36.4gに溶解し、180℃に加熱して2時間反応させた。引き続き、室温で5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)14.31gとビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)9.93gとを順次に添加し、次いで180℃で2時間反応させた。その2時間が経過した後に、温度100℃にてグリシジルメタクリレート1.6gを加え、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
前記感光性ポリイミド溶液から実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製し、評価を行った。この感光性ポリイミド中のモノマー組成を表1に、また感光性ポリイミドインク組成物を用いて形成された塗膜に関する評価を、前記実施例と同様にして行い、その評価結果を表2に示す。
(感光性ポリイミドの合成)
ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)12.41gにN−メチル7−2−ピロリドン(NMP)35.3gを加えてこれに溶解し、5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)8.59gと3,3‘−ジヒドロキシ4,4’−ジアミノジフェニル(HAB)4.32gとを添加して180℃に加熱しつつ2時間反応させた。次いでグリシジルメタクリレート8.20gを加えて100℃に加熱しつつ0.5時間反応させることにより感光性ポリイミド溶液を得た。
前記感光性ポリイミド溶液から実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製し、評価を行った。この感光性ポリイミド中のモノマー組成を表1に、また感光性ポリイミドインク組成物を用いて形成された塗膜に関する評価を、前記実施例と同様にして行い、その評価結果を表2に示す。
(感光性ポリイミドの合成)
2,3,5−トリカルボキシシクロペンチルアセチル二無水物(TCDA)11.21gにN−メチル7−2−ピロリドン(NMP)34.5gを加えて溶解し、5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)8.59gと3,3’−ヒドロキシ4,4’−ジアミノジフェニル(HAB)4.32gを添加し180℃で2時間反応した。次いで温度100℃にてグリシジルメタクリレート8.5gを加え0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
前記感光性ポリイミド溶液から実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製し、実施例1におけるのと同様の評価を行った。この感光性ポリイミド中のモノマー組成を表1に、また感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表2に示す。
オキシジフタル酸二無水物(ODPA)を使用しなかった以外は実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製した。しかしながら、紫外線照射部分も炭酸ソーダ水溶液に溶解してしまい、光硬化特性を見出すことができなかった。したがって、表2には評価の記号を記載することができなかった。
5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)の代わりに2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAFA)を使用し、オキシジフタル酸二無水物(ODPA)を使用しなかった以外は、前記実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製した。しかしながら、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液に不溶であり、光硬化特性は測定できなかった。したがって、表2には評価の記号を記載することができなかった。
実施例1において5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)に代えて3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)を使用した以外は実施例1と同様に行って、感光性ポリイミドインク組成物を調製した。しかしながら、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液に不溶であり、光硬化特性は測定できなかった。したがって、表2には評価の記号を記載することができなかった。
実施例1において5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)の3分の1をジアミノジフェニルエーテル(DADE)に置き換えた以外は同様にして、感光性ポリイミドインク組成物を調製した。しかしながら、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液に不溶であり、光硬化特性は測定できなかった。したがって、表2には評価の記号を記載することができなかった。
TCDA:2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物
ODPA:4,4’−オキシジフタル酸二無水物
MBA:5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸]
BAFA:2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
DABA:3,5−ジアミノ安息香酸
DAPS:ジアミノポリシロキサン
HAB:3,3’−ヒドロキシ4,4’−ジアミノジフェニル
DADE:ジアミノジフェニルエーテル
実施例1において硫酸バリウムに代えてタルクを使用した他は同様に行って、感光性ポリイミドインク組成物を調製した。結果は同じく良好であった。
(感光性ポリイミドの合成)
ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)24.82gをN−メチル−2−ピロロドン(NMP)105gに溶解させ、得られた溶液にジアミノポリシロキサン(アミノ当量410)(DAPS)31.16gを注入し、注入後に180℃に加熱しながら2時間の反応を行った。次いで室温に戻し、5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)17.75gを添加し、180℃で2時間反応させた。次いで、温度100℃にてグリシジルメタクリレート7.1gを注入し、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
上記の感光性ポリイミド溶液100質量部に、光重合開始剤2,4−ジエチルチオキサントン2重量部、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル4重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート15重量部、ビフェノール型エポキシ樹脂YX4000HK6重量部、硫酸バリウム5重量部、泡消剤1重量部を添加し、3本ロールにて混練して感光性ポリイミドインク組成物を調製した。
感光性ポリイミドインク組成物を銅張積層板に200メッシュのスクリーン版で印刷し、得られた印刷物を80℃に保った熱風循環式定温乾燥器に30分間放置して乾燥した後に、乾燥後の印刷物における膜厚13μmの塗膜に種々のパターン径を持つネガ型テストパターンフイルムを真空密着させ、ネガ型テストパターンフィルム側からORC HMW 680C メタルハライドランプ内蔵の露光機で波長365nmで、且つ400mJ/cm2の紫外線を照射した。紫外線の照射後に、ネガ型テストパターンフィルムを取り除き、露出した塗膜に30℃に保持された1%炭酸ソーダ水溶液を塗膜表面から15cmの距離から1分間1kgf/cm2の噴射圧でスプレーし、さらに30℃の温水を噴霧してリンスを行った。リンス後に、乾燥して観察したところ、紫外線照射部分が硬化しており、紫外線未露光部は洗い流されていて切れの良い150μmの円形開口となっていることが認められた。
前記塗膜の特性評価欄に記載された手法と同様にして折り曲げ性を評価した。その評価結果は○であり、折り曲げた線上に塗膜の亀裂や剥離は生じなかった。
前記塗膜の特性評価欄に記載された手法と同様にして反り性を評価した。その評価結果は○であり、フィルムの反りは4〜5mmであった。
前記塗膜の特性評価欄に記載された手法と同様にしてはんだ耐熱性を評価した。その評価結果は○であり、塗膜のふくれ、剥離、変色等が認められなかった。
前記塗膜の特性評価欄に記載された手法と同様にして密着性を評価した。その評価結果は○であり、塗膜の剥離は認められなかった。
感光性ポリイミドインク組成物を銅張積層板に200メッシュのスクリーン版で印刷し、80℃、30分プリベークした後、膜厚13μmの塗膜にネガ型テストパターンフイルムを真空密着させ、ORC HMW 680C メタルハライドランプ内蔵の露光機で波長365nmの紫外線を400mJ/cm2照射後、30℃、1%炭酸ソーダ水溶液でスプレー現像を行い、パターンが得られたものを150℃、60分間ベークしたものを用いて、めっき試験を行った。
(感光性ポリイミドの合成)
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)13.45gと4,4'-オキシジフタル酸二無水物(ODPA)4.65gとをN−メチル-2-ピロリドン33gに溶解し、室温で5,5'-メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)21.47gを添加し、次いで2時間室温に維持した。その後に、180℃で2時間反応させた。反応終了後に、100℃にてグリシジルメタクリレート10.67gを加え、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
実施例1に記載された感光性ポリイミド溶液の代わりに上記感光性ポリイミド溶液を使用したほかは、前記実施例1と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を得た。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。
1.塗膜の溶解性
400mJ/cm2の紫外線を照射する代わりに600mJ/cm2の紫外線を照射した外は前記実施例1におけるのと同様にして塗膜の溶解性の評価を行った。
実施例1におけるのと同様にして折り曲げ性を評価した。
実施例1におけるのと同様にして反り性を評価した。
紫外線を400mJ/cm2の強度で照射する代わりに紫外線を600mJ/cm2の紫外線を照射した外は前記実施例1におけるのと同様にして塗膜のはんだ耐熱性の評価を行った。
実施例1におけるのと同様にして密着性を評価した。
ポストベーク後の塗膜について、その表面に光沢が有るものを○、光沢が無いものを×と評価した。
(感光性ポリイミドの合成)
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)17.93gと4,4'-オキシジフタル酸二無水物(ODPA)6.20gとをN−メチル-2-ピロリドン48gに溶解させ、5,5'-メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)17.18gとジアミノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製 KF−8010)(DAPS)33.20gを添加し、室温で1時間、その後に180℃で2時間反応させた。次いで温度を100℃に下げてグリシジルメタクリレート8.53gを加え、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
上記の感光性ポリイミド溶液から実施例7と同様にして感光性ポリイミドインクを調製し、実施例7におけるのと同様の評価を行った。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。
(感光性ポリイミドの合成)
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)8.96gとビシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物(HBPDA)12.41gとをN−メチル-2-ピロリドン30gに溶解させ、5,5'-メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)20.04gとビス4−アミノフェノキシフェニルプロパン(BAPP)4.10gとを添加して室温で1時間、180℃で2時間反応させた。次いで温度を100℃に下げてグリシジルメタクリレート8.53gを加え、30分反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
上記の感光性ポリイミド溶液から実施例7と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製し、実施例7におけるのと同様の評価を行った。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。
(感光性ポリイミドの合成)
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)17.93gとビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)5.88gとをN−メチル-2-ピロリドン48gに溶解させ、5,5'-メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)18.60gと3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)5.32gとを添加して室温で1時間、180℃で2時間反応させた。次いで温度を100℃に下げてグリシジルメタクリレート8.53gを加え30分反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
上記の感光性ポリイミド溶液から実施例7と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製し、実施例7におけるのと同様の評価を行った。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。
実施例7においてシクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)の代わりにビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)を使用した外は前記実施例7におけるのと同様にして得られた感光性ポリイミド溶液を用いて調製された感光性ポリイミドインク組成物を実施例7におけるのと同様にし塗膜を形成してその塗膜の評価を行った。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。特に、現像後におけるパターンの切れが劣り、塗膜の光沢がなかった。
実施例8におけるシクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)の代わりにビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)を使用し、5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)の組成比を上げた外は前記実施例8と同様に実施して炭酸ソーダ水に溶解性が向上すると思われる感光性ポリイミドを含有する感光性ポリイミド溶液を調製し、この感光性ポリイミド溶液を用いて前記実施例8と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製した。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。特に、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液による現像の切れはやや悪く、光硬化後の塗膜の光沢も劣っていた。
実施例7において5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)に代えて3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)を使用した以外は実施例7と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製した。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。特に、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液に不溶であり、光硬化特性は測定できなかった。
実施例7において5,5'−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)の3分の1をジアミノジフェニルエーテルに置き換えた以外は実施例7と同様にして感光性ポリイミドインク組成物を調製した。この感光性ポリイミドインク組成物に含まれる感光性ポリイミドのモノマー組成とそのモル比とを表3に、その感光性ポリイミドインク組成物に関する評価結果を表4に示す。特に、未露光部分は炭酸ソーダ水溶液に不溶であり、光硬化特性は測定できなかった。
実施例7において合成した感光性ポリイミドを用いて感光性ポリイミドインク組成物を調製するにあたり、硫酸バリウムに代えてタルクを使用した以外は実施例7と同様に行って感光性ポリイミドインク組成物を調製した。この硬化性ポリイミドインク組成物を用いて前記実施例7と同様にして塗膜を形成したところ、硬化塗膜の特性結果は実施例7におけるのと同様に良好であった。
(感光性ポリイミドの合成)
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物(HPMDA)17.93gとビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)6.20gとをN−メチル−2−ピロリロドン(NMP)45gに溶解させ、ジアミノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製 KF−8010)(アミノ当量415)(DAPS)24.90gを滴下し、180℃で2時間反応させた。次いで5,5’−メチレンビス[2−アミノ安息香酸](MBA)20.04gを添加し、180℃で2時間反応した。次いで100℃に下げ、グリシジルメタクリレート8.10gを滴下し、0.5時間反応させて感光性ポリイミド溶液を得た。
上記の感光性ポリイミド溶液中の固形分100部に対し光重合開始剤2,4−ジエチルチオキサントン2重量部、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル4重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート15重量部、ビフェノール型エポキシ樹脂YX4000HK6重量部、硫酸バリウム5重量部、泡消剤3重量部を添加し、3本ロールで混練して感光性ポリイミドインク組成物を調製した。
Claims (10)
- (a) ビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物(BTA)、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物(TCDA)、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシシクロヘキシルオキシ)フェニルプロパン酸二無水物、及び3,3’,4,4’−ビシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物(HBPDA)よりなる下記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種を全酸二無水物成分に対して65モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と
(一般式(1)中、Rは脂環式テトラカルボン酸二無水物のカルボン酸二無水物残基(但し、シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物のカルボン酸二無水物残基を除く。)である。)
下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを全ジアミン成分に対して70モル%以上100モル%未満の割合で含有するジアミン成分、若しくは下記一般式(2)で示される芳香族ジアミンとを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(b) 前記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種と、下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンを全ジアミン成分に対して60モル%以上100モル%未満の割合で含有するジアミン成分とを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(c) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を全酸二無水物成分に対して80モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と、下記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミンとを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、又は、
(d) シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物を全酸二無水物成分に対して50モル%以上100モル%未満の割合で含有する酸二無水物成分と、前記一般式(2)で示されるカルボキシル基を分子中に2個有する芳香族ジアミン、並びに、ジアミノポリシロキサン(DAPS)、ビス4−アミノフェノキシフェニルプロパン(BAPP)、及び3,5−ジアミノ安息香酸(DABA)のうち少なくとも一つの芳香族ジアミンを含有するジアミン成分とを等モル量で反応させることにより合成されるポリイミドに、
(メタ)アクリロイル基を有する化合物を、前記ポリイミド中に存在するカルボキシル基の一部に付加反応させ、又は、縮合反応させてなり、かつ有機溶媒可溶性であることを特徴とする感光性ポリイミド。
(但し、一般式(2)中、XはO、CH2、C(CF3)2、O−C6H4−C(CH3)2−C6H4−O、又は直接結合を示す。) - 前記酸二無水物成分が前記一般式(1)で示される脂環式テトラカルボン酸二無水物の群から選択される少なくとも一種を全酸二無水物成分に対して65モル%以上100モル%未満の割合で含有する場合に、前記酸二無水物成分が芳香族テトラカルボン酸二無水物を含むことを特徴とする前記請求項1に記載の感光性ポリイミド。
- 前記芳香族テトラカルボン酸二無水物は、その含有量が前記酸二無水物成分に対して35モル%未満であることを特徴とする前記請求項2に記載の感光性ポリイミド。
- 前記ジアミン成分が、前記一般式(2)で示される芳香族ジアミン以外の芳香族ジアミンを含むことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の感光性ポリイミド。
- 前記ジアミン成分が、ジアミノポリシロキサンを含むことを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の感光性ポリイミド。
- 前記ジアミノポリシロキサンは、その含有量が前記ジアミン成分に対して40モル%以下であることを特徴とする前記請求項5に記載の感光性ポリイミド。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性ポリイミドとこの感光性ポリイミドを溶解することのできる有機溶媒とを含有することを特徴とする感光性ポリイミドインク組成物。
- 光重合開始剤、増感剤、耐熱性エポキシ樹脂及び無機充填剤を含有することを特徴とする前記請求項7に記載の感光性ポリイミドインク組成物。
- 感光性ポリイミド100重量部に対して(メタ)アクリレート化合物5〜70重量部、光重合開始剤及び増感剤1〜50重量部、耐熱性エポキシ樹脂10〜70重量部、並びに無機充填剤10〜80重量部を含有することを特徴とする前記請求項8に記載の感光性ポリイミドインク組成物。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載の感光性ポリイミドインク組成物を基材に塗布し、プリベークし、露光し、かつ現像した後、ポストベークして成ることを特徴とする絶縁膜。
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