JP5522014B2 - インクジェット用紙 - Google Patents
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Description
また、商業印刷等の分野においては、デジタル情報を製版することなく紙などのメディ
アに直接印刷できるため少部数の印刷や可変情報印刷(バリアブル印刷)に最適であるイ
ンクジェット記録方式や電子写真記録方式が、オンデマンド印刷分野で導入されている。
なかでも、インクジェット方式は記録時の騒音が少なく、カラー化が容易であること、高速記録が可能であること等の理由から近年、急速に発展をとげている。
こうした問題を解決するために、サイズ度の低い用紙を用いる(例えば、特許文献1参照)ことや、適度なサイズ性を有し、炭酸カルシウム等の填料を含有した電子写真とインクジェット記録共用紙(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかしながら、上記の提案にある記録媒体は、水性インクによる記録が行われるため、媒体上に形成された記録画像に水などが付着した場合、耐水性に劣り、再溶出により記録画像が損なわれるという欠点を有している。
また、本発明と同様、長鎖アルキル基を含有するデンプンを用いること(例えば、特許文献13参照)が提案されているが、塗工層に顔料を含み、インクジェット印刷適性に対し考慮しておらず、耐水性、バーコード印刷適性が十分ではなかった。
することにより、達成できることを見出し、本発明に至った。
(2)前記表面サイズプレス処理剤に含有されるカチオン樹脂の0.1%水溶液のカチオン電荷量が10〜30μeq/Lであることを特徴とする(1)記載のインクジェット用紙。(カチオン電荷量は、MUTEK社 パーティクル・チャージ・デテクター PCD03によりポリエチレン硫酸ナトリウムを用いて測定した。)
(3)前記表面サイズプレス処理剤が、スチレン・アクリル系共重合体を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載のインクジェット用紙。
(4)前記表面サイズプレス処理剤に含有されるカチオン樹脂がアミン・エピクロルヒドリン共重合体であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載のインクジェット用紙。
本発明で使用される表面サイズプレス処理剤は、カチオン性樹脂と長鎖アルキル基を有する酸化デンプンを含有し、更に好ましくは、スチレン・アクリル系共重合体を含有する。
通常使用される酸化デンプン、エステル化デンプンあるいはエーテル化デンプンなどは、そのデンプンは疎水性が低く、細線再現性のレベルは低い。これらの通常使用されるデンプンに表面サイズ剤を添加することで、用紙表面の疎水性を高めることはできる。しかし、表面サイズ剤を添加しても表面処理剤フィルムが万遍なく疎水化されている訳ではないので、用紙表面に疎水性の低い部分が生じる場合がある。
一方、本発明のサイズプレス処理剤の主成分である長鎖アルキル基を有する酸化デンプンは、疎水基が含有されているため、用紙表面を万遍なく疎水化することができ、ムラなくバーコード印刷適性を向上させることができる。
光沢付与剤、ワックス類、分散剤、流動変性剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、サイズ
剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡剤、耐水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤及び
香料等が必要に応じて適宜配合される。
本発明で用いるインクジェット用紙の原紙としては、原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、脱墨古紙パルプ(DIP等)等を単独または任意の比率で混合して使用される。特に、DIPを配合した場合には微細繊維や夾雑物の影響で内添薬品の効果、特にサイズ性が出にくい傾向にあるため、本発明を適応することが好ましい。また、ホワイトカーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの製紙用填料が抄紙時に添加される。また、必要に応じて、内添サイズ剤、定着剤、紙力増強剤、歩留り向上剤、耐水化剤、紫外線吸収剤等の公知公用の抄紙用薬品が適宜添加され、公知公用の抄紙機にて抄紙される。原紙の抄造条件についても、特に限定はない。抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。
本発明のインクジェット用紙に使用する原紙は、特に限定されるものではないが、一般的には、坪量が50〜200g/m2程度の範囲にある原紙が、目的に応じて適宜選択して使用される。
表面サイズプレス処理剤を紙原紙へ塗布するための装置としては、特に限定されるものではないが、例えば2ロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどのロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーターロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーターなどの公知公用の装置が適宜使用される。なお、表面処理剤組成物を塗布後の湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば、蒸気乾燥、ガスヒーター乾燥、電気ヒーター乾燥、赤外線ヒーター乾燥等の各種方式が採用できる。
ユーカリ、オーク材を原料としてECF漂白されたLBKP90%とDIP10%を450mlCSFに叩解し、填料として軽質炭酸カルシウムを10.0%、内添サイズ剤としてアルケニル無水コハク酸(ナショナルスターチ社製、ファイブラン81)を0.07%、歩留向上剤(協和産業社製、パーコール182)を0.02%で長網多筒型抄紙機によって抄紙し、坪量81.4g/m2の原紙を作成した。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合体(星光PMC製、DK6810、カチオン電荷量20μeq/L)30部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)70部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合物(里田化工製、ジェットフィックス30、カチオン電荷量22μeq/L)30部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)67部、スチレン・アクリル系共重合体(星光PMC社、SE2220)3部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合体(星光PMC社製、DK6810、カチオン電荷量20μeq/L)22部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−Tll0)78部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、ジアリル・ジメチル・アンモニウムクロライド重合体(センカ社製、ユニセンスCP−103、カチオン電荷量35μeq/L)30部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)70部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように、2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合物(里田化工製、ジェットフィックス30、カチオン電荷量22μeq/L)30部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)50部、ポリビニルアルコール(クラレ社製:PVA110)17部、スチレン・アクリル系共重合体(星光PMC社、SE2220)3部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合物(星光PMC社製、DK6802、カチオン電荷量3μeq/L)30部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)50部、ポリビニルアルコール(クラレ社製:PVA110)20部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
上記原紙上に、アミン・エピクロルヒドリン重合体(星光PMC社製、DK6810、カチオン電荷量20μeq/L)65部、長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)35部の混合塗布液を両面で2.5g/m2となるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
実施例1の長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)70部を酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)70部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用紙を作製した。
実施例1の長鎖アルキル基を有する酸化デンプン(王子コーンスターチ製、GRS−T110)70部をポリビニルアルコール(クラレ社製:PVA110)70部とした以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用紙を作製した。
各実施例および比較例で得たインクジェット用紙をミヤコシ製高速インクジェット プリンティングシステムMJP600で、「UCC/EAN128コード」を印刷した後、インクジェット印刷されたEAN128バーコードについて、バーコード検証機「Inspector D4000」(RJS社製)を用いてバーコードを10回走査させ評価した。
〈評価基準〉
5:バーコードリーダーの10回の走査の内、10回読み取れる。
4:バーコードリーダーの10回の走査の内、9回読み取れる。
3:バーコードリーダーの10回の走査の内、6以上9回未満読み取れる。
2:バーコードに対して複数の走査線を通過させると読み取れるレベル。
1:読み取ることが出来ないレベル。
なお、評価が2以下のものは、実用上問題がある。
インクジェット 印刷を行った部位について、インクの転写汚れについて、目視判定を行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が2以下のものは、実用上問題がある。
インクジェット 印刷後のシートを水道水中に30秒間浸積した後、自然乾燥した。その後、印刷画像の滲みの程度を目視で評価した。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が2以下のものは、実用上問題がある。
各実施例および比較例で得たインクジェット用紙から巾2cmの試料ストリップを切り取り、これをサンプル台紙(OK特アートポスト 256g/m2)に貼りつけ、RI印刷試験機(明製作所製)にて、印刷インキ(紙試験 SD50紅BT&K TOKA株式会社製)を0.4cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。評価は次の5段階評価で行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が2以下のものは、実用上問題がある。
フォーム用オフセット印刷機(ミヤコシ社製 MVF18B)で、長さ5,000m分を印刷し、非画線部の地汚れの状況を目視評価した。評価は次の5段階評価で行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が2以下のものは、実用上問題がある。
Claims (4)
- 原紙の両面にカチオン樹脂とデンプンを含有し、顔料を含まない表面サイズプレス処理剤が塗布されているインクジェット用紙において、表面サイズプレス処理剤中にカチオン樹脂と前記デンプンとして長鎖アルキル基を有する酸化デンプンを含有することを特徴とするインクジェット用紙。
- 前記表面サイズプレス処理剤に含有されるカチオン樹脂の0.1%水溶液のカチオン電荷量が10μeq/L〜30μeq/Lであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット用紙。
- 前記表面サイズプレス処理剤が、スチレン・アクリル系共重合体を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット用紙。
- 前記表面サイズプレス処理剤に含有されるカチオン樹脂がアミン・エピクロルヒドリン共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用紙。
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