JP5563287B2 - 戸当たり部材 - Google Patents

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本発明は、開き扉の戸枠に設けられる戸当たり部材に関する。
従来より、クローゼットなどの収納空間や収納キャビネットなどの開口に取り付けられた開き扉の戸枠に戸当たり部材を設け、この戸当たり部材によって扉を閉めた際に扉がいきすぎないように規制したものが知られている。
このように戸枠に戸当たり部材を設けた場合、扉を閉めた際に戸当たり部材に扉が当たるため、扉を閉める度に衝撃音が生じる。
そこで扉を開閉自在にする蝶番や戸枠側にダンパー部品を取り付けたり、戸当たり部材の戸当たり面や扉の裏面にゴム材やフェルト材などのクッション材を貼り付けることなどして戸当たり部材への衝撃を和らげることがなされている。
例えば、このような戸当たり部材として下記特許文献1には、略直方形の緩衝装置本体に閉められた扉を受け止める複数のピストンが設けられたものが開示されている。このピストンには緩衝用バネが内蔵されており、その先端にはマグネット片が設けられている。そして扉側に設けられたマグネット片とピストンの先端に設けられたマグネット片とが扉が閉められると磁力によってくっつくように構成されている。
これによれば、勢いよく扉が閉められても、緩衝用バネによって戸当たり部材への衝撃を和らげ、扉を閉じる際の生じる衝撃音の発生を防ぐことができるとされている。
また、下記特許文献2には、ゴム等のクッション材からなる戸当たり部材が開示されており、ここにはキャビネット本体における天板の前端面に形成されたレール状の凹溝に嵌め込んで取り付けられる戸当たり部材が記載されている。
これによれば、戸当たり部材がクッション材からなるので、扉の当たる衝撃を吸収することができ、また戸当たり部材を少ない部品点数で構成することができる。さらに凹溝に嵌め込むだけでよいので、取り付けが容易である。
特開平10−140927号公報 特開2000−8730号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、複数のピストンに緩衝用バネが内蔵されるなど機構が複雑で、またピストンの先端にはマグネット片などを取り付ける必要があるため、部品点数が増えてしまう。
上記特許文献2に記載のものは、ゴム等のクッション材からなるので、変形しやすく経年劣化でクッション性が衰えてしまうおそれがある。またこの戸当たり部材を嵌め入れるためにキャビネット本体の天板の前端面に、予めレール状の凹溝を形成しておく必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構成でありながら、扉を閉める際の音を小さくすることができる戸当たり部材を提供することを目的とする。
本発明に係る戸当たり部材は、開き扉の戸枠に設けられる戸当たり部材であって、戸枠に固定される固定面と、該固定面に対して垂直に設けられた戸当たり面と、前記固定面の外縁から前記戸当たり面の下端部に向けて傾斜した傾斜面と、を有した外郭とされ、弾性を有する硬質の樹脂材料によって形成された成型体からなり、前記成型体の内方には、前記戸当たり面の内面側と前記傾斜面の内面側との間に架け渡すように前記戸当たり面に対して垂直に形成された複数のリブ片が設けられ、前記戸当たり面には、前記リブ片と対応する位置に戸当たり突部が設けられていることを特徴とする。
本発明において、前記固定面には、戸枠側に突出して形成されたダボ部が設けられており、前記ダボ部には、固定具を貫通させる貫通孔が形成されているものとしてもよい。
本発明に係る戸当たり部材によれば、簡易な構成でありながら、扉を閉める際の音を小さくすることができる。
(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る戸当たり部材を模式的に示した図であり、(a)は戸当たり部材を戸当たり面側からみた全体斜視図、(b)は戸当たり部材を傾斜面側からみた全体斜視図ある。 同戸当たり部材が戸枠に設けられた状態を説明するための概略部分正面図である。 図2におけるX−X線矢視断面図である。
以下に本発明における実施の形態について、図1〜図3に基づいて説明する。
本実施形態では、住居等の内壁13(図3参照)に開設された開口部12に取り付けられた戸枠9に、戸当たり部材1が設けられた例を説明する。
またここでは、2枚の扉11,11によって開閉される開口部12の奥側の空間は、ものを収納しておく収納空間となっている例について説明するが、これに限定されるものではなく、隣室空間であってもよい。
戸当たり部材1は、図1(a)及び(b)に示すように、戸枠9に固定される固定面2と、固定面2に対して垂直に設けられた戸当たり面3と、固定面2の外縁2aから戸当たり面3の下端部3aに向けて傾斜した傾斜面4を有した外郭とを備えている。戸当たり部材1は、ポリエチレンなどの弾性を有する硬質の樹脂材料によって形成された成型体10からなり、扉11,11が閉められた際の衝撃を吸収できるものが用いられることが望ましい。
図2に示すように、戸枠9は、開口部12の上部横方向に配される上横枠90と、開口部12の左右縦方向に配される縦枠91とで構成されている。
戸当たり部材1は、上横枠90の長手方向略中央に設けられており、扉11を閉じた際に2枚の扉11の裏面上端の角部とその近傍に戸当たり部材1の戸当たり面3が当たるように上横枠90から突出した状態に取り付けられる。
また戸当たり部材1は、閉められた扉11,11が戸当たり面3に当接した状態で、開口部12内に収まり、図3に示すように内壁13の前面位置より扉11,11の表面が突出しない位置に設置される。
なお、戸枠9は上述の3方枠に限らず、下横枠(不図示)を備えた4方枠であってもよく、戸当たり部材1は下横枠から突出した状態に取り付けられるものとしてもよい。
扉11,11は、正面視して略長方形状の板体よりなり、開口部12を閉塞または開放する扉とされており、開口部12の左右に配された縦枠91,91に設けられた蝶番(不図示)によって、開口部12を閉塞または開放するように開閉自在に取り付けられている。
上横枠90に対面して固定される固定面2には、好ましくは上横枠90側に突出して形成された円筒状のダボ部7が設けられおり、ダボ部7を除いた面は、上横枠90の下面に沿って固定配置されるように平坦に形成されている。図1(b)に示すようにダボ部7は、固定面2の両端部に且つ上横枠90への取付状態において固定面2の奥側角部に設けられており、ダボ部7には、固定具8を貫通させる貫通孔70が形成されている。
そしてこの場合、図2に示すように上横枠90には、ダボ部7が嵌め入れられる円筒有底のダボ穴90aが形成されている。
戸当たり部材1を上横枠90に固定する固定具8は、特に限定するものではないが、タッピンねじなどのねじ部材を用いることができる。
ダボ穴90aは、ダボ部7の構成に応じて形成すればよく、例えば図例のものはダボ部7が固定面2の両端部から2つ突出して形成されているので、これに合わせて上横枠90にも2つのダボ穴90aを形成されている。
これによれば、従来のように上横枠90の長手方向に沿ってレール状に凹溝を形成することなく、戸当たり部材1のダボ部7が形成されている位置に合わせてダボ穴90aを加工形成すればよい。よって上横枠90側への加工が少ないものとすることができる。
またダボ穴90aにダボ部7を嵌め入れれば戸当たり部材1を適正な位置に取り付けることができるので、戸当たり部材1の取付位置の位置決めがし易い。
戸当たり面3には、好ましくは、戸当たり部材1の取付状態において縦方向に細長い筋状に形成された戸当たり突部32が複数設けられており、戸当たり突部32を除いた面は、固定面2に対して垂直な平坦面をなしている。
図1(b)における戸当たり突部32の横断面形状は特に限定されるものではないが、角部を面取りしてもよい。
成型体10の固定面2及び戸当たり面3以外の外郭の形状は、固定面2の外縁2aから戸当たり面3の下端部3aに向けて傾斜した傾斜面4を備えていればよく、その他の外郭形状は特に限定するものではない。
例えば図1(b)に示すように固定面2と対向する位置には、固定面2より小さい面積を有する正面視して略長方形の底面6を形成してもよい。このとき、底面6は上横枠90への取付状態において、床面と略並行となる。また、戸当たり面3及び傾斜面4を除く側面を固定面2の外縁2aから底面6の端部に向かって傾斜した側部傾斜面5としてもよい。
これによれば、図2に示すように戸当たり部材1を戸当たり面3側見ると下方角部が傾斜しており、収納空間からものを出し入れする際にものの出し入れがしやすくなり、見栄えもよい。
また図3に示すように傾斜面4が形成されていることにより、上横枠90から突出して設けられる戸当たり部材1の設置スペースが矩形に形成されたものと比べて拡がるので、例えば背の高いものの出し入れがしやすくなる。
なお、図1(b)に示すようにダボ部7の貫通孔70は、側部傾斜面5の外面側からダボ部7の端部に向かって固定具8が貫通するように形成されており、側部傾斜面5には固定具8を貫通孔70に挿通しやすくするための切欠部50が形成されたものとしてもよい。
成型体10の内方には、戸当たり面3の内面31側と傾斜面4の内面41側との間に架け渡すように形成された壁状のリブ片10aが、戸当たり面3に対して垂直に複数設けられている。
図1(a)に示すように、リブ片10aは戸当たり面3に対して垂直方向に配され、且つリブ片10aの上端部は、複数のリブ片10aの上端部によって固定面2が構成されるよう平坦に形成されている。
これによれば、閉められた扉11,11が当たる衝撃で戸当たり部材1が変形してしまうことを防ぐことができる。
また成型体10は硬質の樹脂材料からなるので、戸当たり部材1を非常に軽量に構成できる。
さらに戸当たり突部32の形成位置は、図例のようにリブ片10aと対応する位置やその近傍に形成してもよい。こうすれば、戸当たり突部32に加えられた力がリブ片10aにより支持されるので、戸当たり部材1の変形をより効果的に防ぐことができる。
そして、図1(b)に示すように成型体10の角部が面取りされているものとすれば、ものを出し入れするときに角部にあたっても傷つきにくい。
このように構成された戸当たり部材1の戸枠9(上横枠90)への固着要領を以下に説明する。
まず戸当たり部材1のダボ部7をダボ穴90aに嵌め入れ、取り付け位置の位置決めを行なう。次にその位置を保持した状態で、固定具8を固定面2の反対側、すなわち傾斜面4及び側部傾斜面5の外面側から貫通孔70に挿通させる。
そして上横枠90に向けて固定具8を螺入していけば、戸当たり部材1を上横枠90に安定して強固に固着することができる。
以上の構成によれば、戸当たり部材1は、樹脂材料によって形成された成型体10からなるので、軽量で取り扱い性がよく、扉11,11が閉められる際に扉11,11が戸当たり部材1にあたっても、その際に生じる音の軽減を図ることができる。よって従来のように戸当たり部材の戸当たり面や扉の裏面にゴム材やフェルト材などのクッション材を貼り付ける必要ない。また扉11,11を開閉自在にする蝶番や戸枠9側にダンパー部品を取り付けたりする必要もない。
以上、本実施形態では、クローゼットなどの収納空間用の扉11,11に適用した例を示したが、これに限られず、例えば、各種部屋の開き扉、収納戸棚の開き扉のための戸当たり部材1とすることもできる。
また、ダボ部7の形成位置、形状などは図例に限定されるものではなく、戸当たり部材1の大きさなどに応じて形成され、戸当たり突部32やリブ片10aの構成も図例に限定されるものではない。
さらに扉11,11の形状、構成も図例に限定されず、一枚扉であってもよく、側部傾斜面5が傾斜面でなく、固定面2に対して垂直に設けられたものでもよい。
1 戸当たり部材
10 成型体
10a リブ片
11 扉
2 固定面
2a 外縁
3 戸当たり面
3a 下端部
30 外面
31 内面
32 戸当たり突部
4 傾斜面
7 ダボ部
70 貫通孔
8 固定具
9 戸枠

Claims (2)

  1. 開き扉の戸枠に設けられる戸当たり部材であって、
    戸枠に固定される固定面と、該固定面に対して垂直に設けられた戸当たり面と、前記固定面の外縁から前記戸当たり面の下端部に向けて傾斜した傾斜面と、を有した外郭とされ、弾性を有する硬質の樹脂材料によって形成された成型体からなり、
    前記成型体の内方には、前記戸当たり面の内面側と前記傾斜面の内面側との間に架け渡すように前記戸当たり面に対して垂直に形成された複数のリブ片が設けられ、
    前記戸当たり面には、前記リブ片と対応する位置に戸当たり突部が設けられていることを特徴とする戸当たり部材。
  2. 請求項1において
    前記固定面には、戸枠側に突出して形成されたダボ部が設けられており、
    前記ダボ部には、固定具を貫通させる貫通孔が形成されていることを特徴とする戸当たり部材。
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