JP5567366B2 - 樹脂組成物およびフィルム - Google Patents
樹脂組成物およびフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5567366B2 JP5567366B2 JP2010054611A JP2010054611A JP5567366B2 JP 5567366 B2 JP5567366 B2 JP 5567366B2 JP 2010054611 A JP2010054611 A JP 2010054611A JP 2010054611 A JP2010054611 A JP 2010054611A JP 5567366 B2 JP5567366 B2 JP 5567366B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- component
- film
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CCCCC*CCCN=C=N Chemical compound CCCCC*CCCN=C=N 0.000 description 4
- IZZBXQFWNDNXFO-UHFFFAOYSA-N C1Oc(cccc2)c2N=C=Nc2ccccc2OCCOc(cccc2)c2N=C=Nc2ccccc2OC1 Chemical compound C1Oc(cccc2)c2N=C=Nc2ccccc2OCCOc(cccc2)c2N=C=Nc2ccccc2OC1 IZZBXQFWNDNXFO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BPARUHIMXHYIIZ-UHFFFAOYSA-N Cc(cccc1)c1OCC(C(COc1c(C)cccc1)Oc(cccc1)c1N=C=N)Oc1ccccc1N=C=N Chemical compound Cc(cccc1)c1OCC(C(COc1c(C)cccc1)Oc(cccc1)c1N=C=N)Oc1ccccc1N=C=N BPARUHIMXHYIIZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Description
脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)、アクリル系樹脂(B成分)、カルボジイミド基を1個有しその第一窒素と第二窒素とが結合基により結合されている下記式(1)で表される環状構造を少なくとも含み、環状構造を形成する原子数が8〜30である化合物(C成分)とを含み、A成分とB成分との割合が重量比で(99/1)〜(1/99)の範囲にあり、C成分は、A成分とB成分との合計量100重量部を基準にして0.001〜5重量部含有する、樹脂組成物によって達成される。
また、本発明の他の目的は、上記組成物よりなるフィルムによって達成することができる。
<C成分>
まず、本発明において特徴的な成分である、カルボジイミド基を1個有しその第一窒素と第二窒素とが結合基により結合されている環状構造を少なくとも含む化合物(C成分)について説明する。C成分は環状構造を有する(以下、C成分を環状カルボジイミド化合物と略記することがある。)。環状カルボジイミド化合物は、環状構造を複数有していてもよい。
<環状カルボジイミド化合物(a)>
本発明で用いる環状カルボジイミド化合物として下記式(2)で表される化合物(以下、「環状カルボジイミド化合物(a)」ということがある。)を挙げることができる。
さらに、本発明で用いる環状カルボジイミド化合物として下記式(3)で表される化合物(以下、「環状カルボジイミド化合物(b)」ということがある。)を挙げることができる。
Qbは、下記式(3−1)、(3−2)または(3−3)で表される3価の結合基であることが好ましい。
本発明で用いる環状カルボジイミド化合物として下記式(4)で表される化合物(以下、「環状カルボジイミド化合物(c)」ということがある。)を挙げることができる。
Medium−and Large−Membered Rings from Bis(iminophosphoranes):An Efficient Preparation of Cyclic Carbodiimides, Pedro Molina etal.
Journal of Organic Chemistry,Vol.61,No.13,4289−4299,1996.
New Models for the Study of the Racemization Mechanism of Carbodiimides.Synthesis and Structure(X−ray Crystallography and 1H NMR) of Cyclic Carbodiimides, Pedro Molina etal.
Journal of Organic Chemistry,Vol.43,No8,1944−1946,1978.
Macrocyclic Ureas as Masked Isocyanates, Henri Ulrich etal.
Journal of Organic Chemistry,Vol.48,No.10,1694−1700,1983.
Synthesis and Reactions of Cyclic Carbodiimides,R.Richteretal.
Journal of Organic Chemistry,Vol.59,No.24,7306−7315,1994.
A New and Efficient Preparation of Cyclic Carbodiimides from Bis(iminophosphoranea)and the System Boc2O/DMAP,Pedro Molina etal.
(上記式中、Ar1およびAr2は各々独立に、炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基で置換されていてもよい芳香族基である。E1およびE2は各々独立に、ハロゲン原子、トルエンスルホニルオキシ基およびメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ基からなる群から選ばれる基である。Araは、フェニル基である。Xは、下記式(i−1)から(i−3)の結合基である。)
本発明において、脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)としては、脂肪族ヒドロキシカルボン酸を主たる構成成分とする重合体、脂肪族多価カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と脂肪族多価アルコールを主成分として重縮合してなる重合体やそれらの共重合体が例示される。
かかる失活剤としてはイミノ基を有し且つ重合金属触媒に配位し得るキレート配位子の群からなる有機リガンドが挙げられる。
またこれらの酸の酸性塩、一価、多価のアルコール類、あるいはポリアルキレングリコール類の部分エステル、完全エステル、ホスホノ置換低級脂肪族カルボン酸誘導体等が挙げられる。
(但し、ΔHmsはステレオコンプレックス相結晶の融解エンタルピー、ΔHmhはホモ相ポリ乳酸結晶の融解エンタルピー。)
ステレオコンプレックスポリ乳酸結晶の形成を安定的且つ高度に進めるために特定の添加物を配合する手法が好ましく適用される。
本発明において用いるアクリル系樹脂(B成分)は、シクロヘキシルメタクリレート、4−tert−ブチルシクロへキシルメタクリレート、メチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステルより選ばれる1種以上の単量体を重合したものである。これらの単量体は、単独でまたは2種以上混合して用いることができる。なかでも、メタクリル酸メチルの単独重合体または他の単量体との共重合体が好ましい。
本発明の樹脂組成物において、脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)とアクリル系樹脂(B成分)との割合は、具体的なA成分、B成分と、得ようとするフィルムとの特性(光学特性、機械特性)とで適宜設定すればよいが、重量比(A成分/B成分)で、(99/1)〜(1/99)の範囲で設定すればよく、好ましくは(99/1)〜(50/50)、より好ましくは(80/20)〜(50/50)、さらに好ましくは(70/30)〜(50/50)の範囲である。
本発明の樹脂組成物をフィルムとするため、押し出し成形、キャスト成形等の成形手法を用いて製膜することができる。例えば、Tダイ、円形ダイ等が装着された押出機等を用いて、製膜することができる。
本発明の樹脂組成物から得られた未延伸フィルムは機械的流れ方向(MD)に一軸延伸することもできるし、機械的流れ方向に直交する方向(TD)に一軸延伸することもできる。またロール延伸とテンター延伸の逐次2軸延伸法、テンター延伸による同時2軸延伸法、チューブラー延伸による2軸延伸法等によって延伸することにより2軸延伸フィルムを製造することができる。
延伸フィルムは、熱処理することが好ましい。この熱処理によって、延伸フィルムの熱収縮率を好適に低下させることができる。
(厚み)
本発明のフィルムの厚みは、好ましくは1〜300μm、より好ましくは10〜300μm、さらに好ましくは20〜150μmである。取扱い時のシワになりにくさ(シワ防止)の観点から10μm以上であることが好ましい。また透明性の観点から200μm以下であることが好ましい。
(光弾性係数)
本発明のフィルムの光弾性係数の絶対値は、好ましくは10×10−12/Pa未満、より好ましくは8×10−12/Pa未満、さらに好ましくは5×10−12/Pa未満、特に好ましくは3×10−12/Pa未満である。
Δn=nx−ny
但し、CRは光弾性係数、σRは伸張応力、△nは複屈折率差、nxは伸張方向の屈折率、nyは伸張方向と直角方向の屈折率を表す。
本発明のフィルムの面方向の位相差(Re)と厚み方向の位相差(Rth)は、複屈折率差Δnと厚みd(nm)の積であり、ReとRthはそれぞれ下記式で定義される。
Re = (nx−ny) × d
Rth= ((nx+ny)/2−nz) × d
nxは、長手方向の屈折率を表す。nyは幅方向の屈折率を表す。nzは厚み方向の屈折率を表す。dは厚み(nm)を表す。
本発明のフィルムのReおよびRthは共に、好ましくは10nm以下、より好ましくは5nm以下、さらに4nm以下である。ReやRthの値がこの範囲にある材料は押し出し成形、キャスト成形における成形起因の配向による位相差斑が発生し難いため好ましい。
本発明のフィルムは、DSC測定において190℃以上のステレオコンプレックス相ポリ乳酸の結晶融解ピークを有することが好ましく、さらにDSC測定の結晶融解ピーク強度より下記式で定義されるステレオコンプレックス結晶化度(S)が好ましくは80%以上、より好ましくは90〜100%、さらに好ましくは97〜100%、特に好ましくは100%である。
即ち本発明のフィルムは、ポリ乳酸のステレオコンプレックス相が高度に形成されていることが好ましい。
S(%)=〔ΔHms/(ΔHmh+ΔHms)〕×100
ΔHmsはステレオコンプレックス相ポリ乳酸の結晶融解エンタルピー(J/g)を表す。△Hmhはホモ相ポリ乳酸の結晶融解エンタルピー(J/g)を表す。
ステレオコンプレックス結晶化度(S)は熱処理過程において最終的に生成するステレオコンプレックスポリ乳酸結晶の割合を示すパラメーターである。
本発明では,DSC測定において190℃以上に現れる結晶融解ピークは、ステレオコンプレックス相ポリ乳酸の融解に帰属される結晶融解ピークであり、190℃未満に現れる結晶融解ピークは、ホモ相ポリ乳酸の融解に帰属される結晶融解ピークである。
本発明のフィルムは、90℃、5時間処理時の縦方向(MD)の収縮率および横方向(TD)の収縮率が、共に好ましくは5%以下、より好ましくは4%以下であることが好ましく、A成分として、ステレオコンプレックスポリ乳酸を選択することで達成可能である。
本発明のフィルムは、動的粘弾性(DMA)測定による貯蔵弾性率(E’)が、常温(25℃)から150℃の温度範囲で極小値を発現することがなく且つ50MPaより大きい値を有することが好ましい。
このようなフィルムは、例えば、偏光フィルムの製造工程で必要とされる150℃程度の温度範囲に加熱されたときも、E’が極小値を示すことがないため寸法安定性が良好である。
またE’が50MPaより大きい値を有するため、外力により変形が起こりにくく、位相差の変動が発生しにくく、さらに偏光フィルムの製造工程において良好な加工性を発揮することができる。
本発明のフィルムは、偏光板保護フィルムとして有用である。偏光板保護フィルムとは、偏光板の構成部材として用いられ、偏光フィルム(例えば、高重合度のPVAベースフィルムにポリヨウ素等の二色性色素または二色性染料を含浸・吸着させたもの)の両面もしくは片面に貼り合わせて、偏光フィルムの強度向上、熱・水分からの保護、晶質劣化防止等の目的で使用されるフィルムである。
本発明のフィルムからなる偏光板保護フィルムは、偏光板の構成部材として、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、リアプロジェクションテレビ等のディスプレイに用いることができる。本発明のフィルムからなる偏光板保護フィルムは、必要に応じて、例えば反射防止処理、透明導電処理、電磁波遮蔽処理、ガスバリア処理、防汚処理等の表面機能化処理をすることもできる。
また本発明のフィルムは、位相差フィルムとして有用である。本発明のフィルムからなる位相差フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)とアクリル系樹脂(B成分)とのブレンド比率を変えることで、発現する位相差をコントロールすることができ、例えば、脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)としてステレオコンプレックスポリ乳酸を用いるときには、ステレオコンプレックスポリ乳酸が50重量%を超え、アクリル系樹脂が50重量%未満の場合は長手方向(MD)に強い複屈折率を得ることができ、逆の場合は幅方向(TD)に強い複屈折率を得ることができる。さらに、必要な位相差によって適正なブレンド比に変えることが可能で、さらに延伸することによって位相差をコントロールすることができ、液晶パネルディスプレイの位相差板として好適に用いることができる。
以下に、本発明および実施例で用いた評価法を説明する。
(1)分子量:
ポリマーの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定、標準ポリスチレンに換算した。
GPC測定機器は、
検出器;(株)島津製作所製 示差屈折計RID−6A
カラム;東ソー(株)TSKgel G3000HXL、TSKgel G4000HXL,TSKgel G5000HXLとTSKguardcolumnHXL−Lを直列に接続したもの、あるいは東ソー(株)TSKgel G2000HXL、TSKgel G3000HXLとTSKguardcolumnHXL−Lを直列に接続したものを使用した。
クロロホルムを溶離液とし温度40℃、流速1.0ml/minにて、濃度1mg/m1(1%ヘキサフルオロイソプロパノールを含むクロロホルム)の試料を10μl注入し測定した。
試料を精製o−クレゾールに溶解、窒素気流下溶解、ブロモクレゾールブルーを指示薬とし、0.05規定水酸化カリウムのエタノール溶液で適定した。
ステレオコンプレックス結晶化度(S)、ステレオコンプレクスポリ乳酸の結晶融解温度は、DSC(TAインスツルメント社製TA−2920)を用いて結晶融解温度、結晶融解エンタルピーを測定し、その結晶融解エンタルピーから下記式に従って求めた。
S(%) = [△Hms/(△Hmh+△Hms)] × 100
(但し、△Hmsはステレオコンプレックス相結晶の結晶融解エンタルピー、△Hmhはホモ相結晶の結晶融解エンタルピー)
ASTM D1204に準じ、90℃、5時間処理した後、室温(25℃)に戻し、長さ変化より熱収縮率をもとめ、更にヘーズの値を求めた。
Polymer Engineering and Science1999,39,P.2349−2357に詳細に記載された複屈折測定装置を用いた。
レーザー光の経路にフィルムの引っ張り装置を配置し、23℃で伸張応力をかけながら複屈折を測定した。伸張時の歪速度は50%/分(チャック間:10mm、チャック移動速度:5mm/分)、試験片幅は8mmで測定を行った。複屈折率差(△n)と伸張応力(σR)との関係から、最小二乗近似によりその直線の傾きをもとめ光弾性係数(CR)を計算した。
CR = Δn/σR
Δn = nx − ny
(CR:光弾性係数、σR:伸張応力、Δn:複屈折率差、nx:伸張方向の屈折率、ny:伸張方向と垂直な屈折率)
ASTM D1003に準拠し測定を行った。
90℃×5時間熱処理した後に室温(25℃)に戻し、フィルムの耐久性を以下の基準で評価した。
○:10回折り曲げても割れない。
△:2回折り曲げても割れない。
×:折り曲げると割れる。
日本電色(株)製Hazemeter MDH2000を使用し、40μm厚フィルムを使用し、JIS K7105−1981の6.4に準拠して測定した。
へ−ズが1.6%を超えると透明性不良と判断.へ−ズが0〜1.6%の時、光学用途のフィルムとして適用可能と判断、また1%以下の時は光学用フィルムとして好適な透明性と判断した。
DSC(TAインストルメント社製TA−2920)を用いて求めた。
長手方向の屈折率(nx)および幅方向の屈折率(ny)は分光エリプソメーター(日本分光(株)製M−150)で測定した。
フィルムの面方向の位相差(Re)と、厚み方向の位相差(Rth)は、長手方向の屈折率(nx)、幅方向の屈折率(ny)、厚み(d:nm)から下記各式より求めた。
Re = (nx−ny) × d
Rth = ((nx+ny)/2−nz) × d
試料(短冊状、フィルム幅4mm、チャック間20mm)を下記装置を用いて測定した。
測定装置: TAインスツルメント社製RSA−III
測定モード:自動テンション、自動ひずみ制御法
測定温度範囲:20から200℃
昇温速度:3℃/min
測定周波数:1Hz
DMA物性(極小値有無)
無し:室温(25℃)から150℃の温度範囲に極小値発現しない。
有り:室温(25℃)から150℃の温度範囲に極小値発現する。
また、150℃におけるE’値を求めた。
50cm×50cmのフィルムを100℃のステンレス板上、30分間静置した後、表面の凹凸の生成状況を判定した。
×:1mm以上の凹凸が発生し、目視で表面が明らかに波打っていると認識できる。
△:0.2以上1mm未満の凹凸が発生し、目視で表面が波打っていると認識できる。
○:0.2mm未満での凹凸であり、目視では殆ど平面とみなせる。
試料を、160℃で5分間加熱し、熱分解GC/MS分析によりイソシアネートガスの発生有無を確認した。GC/MSは日本電子(株)製GC/MS Jms Q1000GC K9を使用した。
得られた試料を恒温恒湿機にて、80℃、95%RHにて100時間処理したときの還元粘度保持率を評価した。
o−ニトロフェノール(0.11mol)とペンタエリトリチルテトラブロミド(0.025mol)、炭酸カリウム(0.33mol)、N,N−ジメチルホルムアミド200mlを撹拌装置及び加熱装置を設置した反応装置にN2雰囲気下仕込み、130℃で12時間反応後、DMFを減圧により除去し、得られた固形物をジクロロメタン200mlに溶かし、水100mlで3回分液を行った。有機層を硫酸ナトリウム5gで脱水し、ジクロロメタンを減圧により除去し、中間生成物D(ニトロ体)を得た。
次に中間生成物D(0.1mol)と5%パラジウムカーボン(Pd/C)(2g)、エタノール/ジクロロメタン(70/30)400mlを、撹拌装置を設置した反応装置に仕込み、水素置換を5回行い、25℃で水素を常に供給した状態で反応させ、水素の減少がなくなったら反応を終了した。Pd/Cを回収し、混合溶媒を除去すると中間生成物E(アミン体)が得られた。
次に撹拌装置及び加熱装置、滴下ロートを設置した反応装置に、N2雰囲気下、トリフェニルホスフィンジブロミド(0.11mol)と1,2−ジクロロエタン150mlを仕込み撹拌させた。そこに中間生成物E(0.025mol)とトリエチルアミン(0.25mol)を1,2−ジクロロエタン50mlに溶かした溶液を25℃で徐々に滴下した。滴下終了後、70℃で5時間反応させる。その後、反応溶液をろ過し、ろ液を水100mlで5回分液を行った。有機層を硫酸ナトリウム5gで脱水し、1,2−ジクロロエタンを減圧により除去し、中間生成物F(トリフェニルホスフィン体)が得られた。
次に、撹拌装置及び滴下ロートを設置した反応装置に、N2雰囲気下、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.11mol)とN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(0.055mol)、ジクロロメタン150mlを仕込み撹拌させる。そこに、25℃で中間生成物F(0.025mol)を溶かしたジクロロメタン100mlをゆっくりと滴下させた。滴下後、12時間反応させる。その後、ジクロロメタンを除去し得られた固形物を、精製することで、下記構造式に示す化合物(MW=516)を得た。構造はNMR、IRにより確認した。
A成分として、L−ラクチド((株)武蔵野化学研究所製、光学純度100%)100重量部に対し、オクチル酸スズを0.005重量部加え、窒素雰囲気下、撹拌翼のついた反応器にて、180℃で2時間反応し、オクチル酸スズに対し触媒失活剤剤として、1.2倍当量の燐酸を添加しその後、13.3Paで残存するラクチドを除去し、チップ化し、ポリL−乳酸を得た。
得られたポリL−乳酸の重量平均分子量は15.2万、ガラス転移温度(Tg)55℃、融点は175℃であった。
参考例1において、L−ラクチドをD−ラクチド((株)武蔵野化学研究所製、光学純度100%)に変更したこと以外は同条件で重合を行い、ポリD乳酸を得た。
得られたポリD−乳酸の重量平均分子量は15.1万、ガラス転移温度(Tg)55℃、融点は175℃であった。
得られたポリD−乳酸と、参考例1の操作で得たポリL−乳酸,各50重量部とリン酸エステル金属塩((株)ADEKA製「アデカスタブ」NA−71)0.1重量部をブレンダーで混合、110℃、5時間真空乾燥した後、シリンダー温度250℃、ベント圧13.3Paで真空排気しながら溶融混練後、水槽中にストランド押し出し、チップカッターにてチップ化して、A成分としての、ステレオコンプレックス結晶化度(S)100%、結晶融解温度216℃のポリ乳酸組成物を得た。
三菱レイヨン(株)製「アクリペット」VH001をアクリル系樹脂(B成分)とした。
参考例の操作で得られた脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)と参考例4記載のアクリル系樹脂(B成分)を表1中記載の量比で混合し、脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)とアクリル系樹脂(B成分)との合計100重量部あたり、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合した。
その後、110℃で5時間乾燥した後、参考例1の操作で得た環状カルボジイミド化合物(C成分)を混合しながら2軸押出機にてシリンダー温度、230℃で溶融混練し、ダイ温度、220℃で210μmのフィルム状に溶融押し出し、白金コート線状電極を用い、静電キャスト法によって鏡面冷却ドラム表面に密着、固化させ未延伸フィルムを得た。
得られた未延伸フィルムを、100℃で、縦方向に1.1〜2.0倍、横方向に1.1〜2.0倍延伸した。次に120〜140℃で熱固定を行い厚さ約40μmの二軸延伸フィルムを得た。樹脂組成物およびフィルムの製造条件、フィルムの物性を表1に示す。
表1中記載の種類、量比のA成分およびB成分を実施例1と同様にして、押し出し、延伸、フィルム化した。熱処理温度は、120℃で行った。結果を表1に記載する。
なお、比較例4は、C成分として、参考例1で合成した環状カルボジイミド化合物(C成分)に代えて、線状構造を有するカルボジイミド化合物(日清紡ケミカル(株)製「カルボジライト」LA−1)を用いた。
Claims (14)
- 脂肪族ポリエステル系樹脂(A成分)、アクリル系樹脂(B成分)、カルボジイミド基を1個有しその第一窒素と第二窒素とが結合基により結合されている下記式(1)で表される環状構造を少なくとも含み、環状構造を形成する原子数が8〜30である化合物(C成分)とを含み、A成分とB成分との割合が重量比で(99/1)〜(1/99)の範囲にあり、C成分は、A成分とB成分との合計量100重量部を基準にして0.001〜5重量部含有する、樹脂組成物。
(式中、Qは、下記式(1−1)、(1−2)または(1−3)で表される2〜4価の結合基である。)
(式中、Ar 1 およびAr 2 は各々独立に、2〜4価の炭素数5〜15の芳香族基である。R 1 およびR 2 は各々独立に、2〜4価の炭素数1〜20の脂肪族基、2〜4価の炭素数3〜20の脂環族基またはこれらの組み合わせ、またはこれら脂肪族基、脂環族基と2〜4価の炭素数5〜15の芳香族基の組み合わせである。X 1 およびX 2 は各々独立に、2〜4価の炭素数1〜20の脂肪族基、2〜4価の炭素数3〜20の脂環族基、2〜4価の炭素数5〜15の芳香族基、またはこれらの組み合わせである。sは0〜10の整数である。kは0〜10の整数である。なお、sまたはkが2以上であるとき、繰り返し単位としてのX 1 、あるいはX 2 が、他のX 1 、あるいはX 2 と異なっていてもよい。X 3 は、2〜4価の炭素数1〜20の脂肪族基、2〜4価の炭素数3〜20の脂環族基、2〜4価の炭素数5〜15の芳香族基、またはこれらの組み合わせである。但し、Ar 1 、Ar 2 、R 1 、R 2 、X 1 、X 2 およびX 3 はヘテロ原子を含有していてもよい、また、Qが2価の結合基であるときは、Ar 1 、Ar 2 、R 1 、R 2 、X 1 、X 2 およびX 3 は全て2価の基である。Qが3価の結合基であるときは、Ar 1 、Ar 2 、R 1 、R 2 、X 1 、X 2 およびX 3 の内の一つが3価の基である。Qが4価の結合基であるときは、Ar 1 、Ar 2 、R 1 、R 2 、X 1 、X 2 およびX 3 の内の一つが4価の基であるか、二つが3価の基である。) - Yは、単結合、二重結合、原子、原子団またはポリマーである請求項4記載の樹脂組成物。
- Z 1 およびZ 2 は各々独立に、単結合、二重結合、原子、原子団またはポリマーである請求項7記載の樹脂組成物。
- A成分が、ポリ乳酸系樹脂を含む、請求項1記載の樹脂組成物。
- ポリ乳酸系樹脂が、ステレオコンプレックス結晶を形成している、請求項10記載の樹脂組成物。
- B成分が、メタクリル酸メチル重合体を含む、請求項1記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜12のいずれか記載の樹脂組成物よりなるフィルム。
- 光弾性係数の絶対値が10×10 −12 /Pa未満である、請求項13記載のフィルム。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010054611A JP5567366B2 (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 樹脂組成物およびフィルム |
| SG2012053203A SG182593A1 (en) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | Film |
| KR1020127022097A KR101859237B1 (ko) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | 필름 |
| BR112012018682A BR112012018682A2 (pt) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | película. |
| AU2011211260A AU2011211260A1 (en) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | Film |
| CN201180017628.7A CN102812072B (zh) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | 膜 |
| CA2786665A CA2786665A1 (en) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | Film |
| EP11737187.2A EP2530111A4 (en) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | MOVIE |
| RU2012136467/04A RU2012136467A (ru) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | Пленка |
| PCT/JP2011/051843 WO2011093478A1 (ja) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | フィルム |
| US13/575,327 US20120302676A1 (en) | 2010-01-27 | 2011-01-25 | Film |
| TW100102885A TWI596146B (zh) | 2010-01-27 | 2011-01-26 | film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010054611A JP5567366B2 (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 樹脂組成物およびフィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011184662A JP2011184662A (ja) | 2011-09-22 |
| JP5567366B2 true JP5567366B2 (ja) | 2014-08-06 |
Family
ID=44791315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010054611A Expired - Fee Related JP5567366B2 (ja) | 2010-01-27 | 2010-03-11 | 樹脂組成物およびフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5567366B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5046491B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2012-10-10 | 帝人株式会社 | ステレオコンプレックスポリ乳酸を含有する樹脂組成物の製造方法 |
| JPWO2008010355A1 (ja) * | 2006-07-21 | 2009-12-17 | 日本電気株式会社 | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物及びその製造方法 |
| JP5110834B2 (ja) * | 2006-09-07 | 2012-12-26 | 帝人株式会社 | ポリ乳酸の製造方法 |
| JP5290587B2 (ja) * | 2008-01-24 | 2013-09-18 | 帝人株式会社 | ポリ乳酸組成物の製造方法 |
-
2010
- 2010-03-11 JP JP2010054611A patent/JP5567366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2011184662A (ja) | 2011-09-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5492561B2 (ja) | フィルム | |
| TWI689528B (zh) | 聚碳酸酯樹脂、成形品及光學薄膜 | |
| JP5563328B2 (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物およびそれよりなるフィルム | |
| JPWO2009099225A1 (ja) | 樹脂組成物および成形品 | |
| JP5734779B2 (ja) | ポリエステル重合体、樹脂組成物、成形体、及びフィルム | |
| JP5647254B2 (ja) | ステレオコンプレックスポリ乳酸系フィルムおよび樹脂組成物 | |
| JP2008050583A (ja) | 樹脂組成物 | |
| JP2011245788A (ja) | 多層フィルムおよびそれを用いた偏光板 | |
| JP5654258B2 (ja) | 樹脂フィルム、それよりなる加飾フィルム並びに加飾成形品 | |
| JP2012036392A (ja) | ポリヒドロキシアルカノエートに基づいた新規持続性バイオベースプラスチック類、それらを製造する方法およびそれらの使用 | |
| US20140100318A1 (en) | Polylactic acid-polyalkylene glycol copolymer with fast crystallization rate and composition comprising the same | |
| JP5567366B2 (ja) | 樹脂組成物およびフィルム | |
| JP2009249583A (ja) | ポリ乳酸組成物および成形品 | |
| JP5679691B2 (ja) | 樹脂フィルム、それよりなる加飾フィルム並びに加飾成形品 | |
| JP2011162713A (ja) | 白色二軸延伸ポリ乳酸フィルム | |
| JP2010181561A (ja) | 光学用ポリ乳酸フィルムおよびその製造方法 | |
| JP2011256233A (ja) | 脂肪族ポリエステル系樹脂白色フィルムおよびそれを用いた反射板 | |
| JP2011256235A (ja) | 脂肪族ポリエステルフィルム | |
| JP5829382B2 (ja) | 多層フィルム | |
| JP5679705B2 (ja) | 脂肪族ポリエステル系樹脂白色フィルムおよびそれを用いた反射板 | |
| JP5662004B2 (ja) | 光学用ポリ乳酸フィルムおよびその製造方法 | |
| JP2015160872A (ja) | 樹脂組成物 | |
| JP2010181560A (ja) | 光学用ポリ乳酸フィルムおよびその製造方法 | |
| HK1143985B (en) | Film |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110630 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110630 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130118 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140311 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140509 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140527 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140619 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5567366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
