JP5568954B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

この発明はパワーコンディショナに関し、より詳細には、燃料電池や太陽電池などの発電部を備えた発電システムにおいて、発電部と商用電源系統(系統)とを連系させるパワーコンディショナに関する。
燃料電池や太陽電池などの発電部を備えた発電システムにおいては、発電部と商用電源系統(系統)とを連系させるためにパワーコンディショナを備えている。この種のパワーコンディショナは、発電部で発電した直流電力を系統に供給可能な交流電力に変換するための構成として、図4(a)に示すように、発電部aで発電された直流電圧を昇圧するコンバータ部bと、コンバータ部bで昇圧された直流電圧を系統dと同期のとれた交流電圧に変換するインバータ部cとを備えている(たとえば、特許文献1参照)。なお、図4においてeは、インバータ部cのDCリンクコンデンサ(DCリンク部)を示している。
図4(b)は、コンバータ部bの概略構成の一例を示している。この図に示すコンバータ部bはHブリッジ回路fと直並列回路gとから構成されている。Hブリッジ回路fは、共振型スイッチング方式のスイッチング素子と2個の昇圧トランス(いずれも図示せず)を備えており、これら各昇圧トランスの巻数比に応じて昇圧された2つの直流電圧出力が、直並列回路gにおける直列・並列の回路切り替えによって1〜2倍の範囲内で昇圧されて出力されるように構成されている。すなわち、コンバータ部bは、発電部aからの入力電圧を、トランスの巻数比と直並列回路の回路切り替えとによって昇圧するように構成されている。
ところで、このように構成されたパワーコンディショナにおいて、パワーコンディショナから系統に電力を供給するためには、DCリンク部eの電圧(DCリンク電圧)は、系統電圧よりも高くしなければならないことから、系統電圧のピーク値(系統最大電圧)に一定のマージンαを加算した電圧値に設定されている。
たとえば、系統が3相交流200Vの場合、DCリンク電圧として最低限必要な電圧は、200V×√2≒280Vであるが、DCリンク電圧の目標値は、系統で定められた系統過電圧判定値を120Vとすると、たとえばその最大値となる120V×2×√2≒340Vを系統最大電圧とし、この電圧にマージンαを加算した値(ここで、マージンα=50Vとすると、DCリンク電圧の目標値は340V+50V=390V)に設定される。
図5は、コンバータ部bの入力電圧(発電部aの出力電圧)と、DCリンク電圧と、系統電圧との関係を示している。この図5(a)に示すように、DCリンク電圧が系統電圧よりも高い場合には、パワーコンディショナから系統に正常な電圧波形の電力を供給することができる。しかし、DCリンク電圧が系統電圧よりも低くなると、パワーコンディショナが生成する電圧波形が図5(b)に示すようになり、系統に出力される電流波形が歪んでしまう。なお、このような歪んだ電流波形は連系規定により許されない。
ここで、上述した従来のパワーコンディショナでは、コンバータ部bの効率を高めるためにHブリッジ回路fには共振型スイッチング方式が用いられるため、効率の低下を招くスイッチングによる出力電圧の制御ができず、コンバータ部bの出力電圧の制御は、基本的にトランスの巻数比によって制御される。
そのため、従来のパワーコンディショナにおいては、コンバータ部bへの入力電圧(発電部aの出力電圧)に基づいて、コンバータ部bがDCリンク電圧の目標値に相当する電圧を出力できる状態にないときは、コンバータ部b(パワーコンディショナ)が起動しないようにされている。換言すれば、コンバータ部bの入力電圧が所定値以上にならないとコンバータ部bを動作させることができないように構成されていた。
特開2009−48972号公報
しかしながら、このような従来のパワーコンディショナでは、以下のような問題があり、その改善が望まれている。
すなわち、たとえば、コンバータ部bのトランスの巻数比が2.2倍のパワーコンディショナにおいて、出力電圧範囲として100V〜160Vの発電部a(たとえば、燃料電池)を用いる場合には、発電部aの出力電圧が100V以上になることを条件にコンバータ部bを起動させるようにすれば、コンバータ部bは常にDCリンク電圧の目標値(たとえば、上述した390V)を出力することができる。
しかし、出力電圧範囲が70V〜180Vの発電部aにこのパワーコンディショナを用いようとすると、発電部aの出力電圧が70Vの場合には、コンバータ部bのトランスによる昇圧では70V×2.2=154Vしか得られないので、直並列回路gを直列(2倍)に切り替えたとしても308Vしか出力できず、DCリンク電圧の目標値(390V)に届かないこととなる。一方、コンバータ部bの入力電圧が180Vの場合には、コンバータ部bのトランスによる昇圧で180V×2.2=396Vになるが、DCリンク電圧の目標値である390Vに制御しようとするとHブリッジ回路fのスイッチングロスが生じ、効率の低下を招くこととなる。つまり、従来のパワーコンディショナでは、コンバータ部b(パワーコンディショナ)の動作入力電圧の範囲が制限され、出力電圧範囲の広い発電部aに対応できない場合があった。
そのため、たとえば、発電部aとして燃料電池を用いる場合には、燃料電池の経年劣化や雰囲気温度の低下(たとえば、冬季などの温度低下)による燃料電池の動作温度の低下などによって燃料電池の出力電圧が一時的または継続的に低下したような場合に、コンバータ部b(パワーコンディショナ)が停止され、燃料電池から系統に電力を供給できなくなるという問題があった。つまり、燃料電池がある程度発電可能な状態にある場合でも燃料電池で発電された電力を系統に供給できない(有効に利用できない)状態が生ずることがあった。なお、発電部aが太陽電池である場合においても、その経年劣化や日照の陰りなどで出力電圧が低下すると、これと同様の問題が生じていた。
この他、従来のパワーコンディショナでは、コンバータ部bでDCリンク電圧の目標値を出力できる場合であっても、コンバータ部bの入力電圧が、上記DCリンク電圧の目標値を出力できる最大電圧または最低電圧付近である場合には、直並列回路gは直列または並列に固定された状態となるので、入力リップル電流を抑制できずDCリンク電圧が安定しないという問題がある。なお、このような状態は燃料電池スタックに悪影響を与えることにもなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コンバータ部の効率低下を防ぎつつ、従来よりも動作入力電圧範囲の広いパワーコンディショナを提供することにある。そして、ひいては発電部の出力電圧が正常時より低下した場合でも発電部で発電された電力を系統に供給できる発電システムを提供できるようにする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るパワーコンディショナは、発電部から出力される直流電圧を所定電圧に変換するコンバータ部と、上記コンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換して系統に供給するインバータ部とを備えたパワーコンディショナにおいて、パワーコンディショナの動作開始入力電圧が上記発電部の出力電圧範囲内に設定され、制御部は、測定によって得られる系統電圧に基づいて上記インバータ部のDCリンク部の最小目標電圧値を設定するとともに、上記DCリンク部の耐圧値に基づいて設定される許容電圧値を上記DCリンク部の最大目標電圧値として設定し、上記コンバータ部の入力電圧が上記動作開始入力電圧以上になると、上記DCリンク部の目標電圧としてあらかじめ設定された初期値を用いてパワーコンディショナを起動し、その後は、上記コンバータ部の入力電圧が上記動作開始入力電圧未満となっても最小目標電圧を得るために必要な電圧値以上の入力電圧が得られていれば、上記最小目標電圧値から最大目標電圧値の範囲内において、上記コンバータ部の入力電圧値に応じて上記DCリンク部の目標電圧値を設定することを特徴とする。
この請求項1に係るパワーコンディショナでは、コンバータ部とインバータ部の間に設けられるDCリンク部(DCリンクコンデンサ)の目標電圧値は固定されずにコンバータ部の入力電圧値(つまり、発電部の出力電圧値)に応じて変動する。そのため、コンバータ部の入力電圧が低いときにはDCリンク部の目標電圧値を下げることができるので、たとえば、発電開始当初など発電部の出力電圧が上昇中である場合には早い段階でコンバータ部(パワーコンディショナ)を起動させることができる。また、コンバータ部(パワーコンディショナ)が動作中にコンバータ部の入力電圧が低下した場合であってもDCリンク部の目標電圧値を下げながらコンバータ部の動作を継続させることができる。したがって、この請求項1に係るパワーコンディショナによれば、DCリンク電圧の目標値が固定されている従来のパワーコンディショナに比べて、動作入力電圧範囲の広いパワーコンディショナを提供することができる。
また、コンバータ部の入力電圧に応じてDCリンク部の目標電圧値を下げることができるので、コンバータ部に共振型スイッチング方式を採用する場合であってもDCリンク部の目標電圧を出力できるようになる。
しかも、この請求項1に係るパワーコンディショナは、DCリンク部の目標電圧値を設定するにあたり、目標電圧の下限値が測定によって得られる系統電圧に基づいて設定されるので、設定される目標電圧値が系統電圧を下回ることがなく、系統には常に正常な電圧波形の電力を供給することができる。また、目標電圧の上限値は、DCリンク部の耐圧値に基づいて設定されるので、目標電圧を高くした場合でもDCリンク部が破損等することがない。
本発明の請求項2に係るパワーコンディショナは、請求項1に記載のパワーコンディショナにおいて、上記DCリンク部の目標電圧値が、上記コンバータ部の入力電圧値に比例して設定されることを特徴とする。
この請求項2に係るパワーコンディショナでは、たとえば、コンバータ部の入力電圧値が一時的に低下したような場合であっても、当該入力電圧値の低下に追随してDCリンク部の目標電圧値も低くなるので、DCリンク部の目標電圧を出力することができ、常に効率のよい状態を維持することができる。
本発明の請求項3に係るパワーコンディショナは、請求項2に記載のパワーコンディショナにおいて、上記DCリンク部の目標電圧値の時間当たりの変化量が所定値以下に制限されていることを特徴とする。
この請求項3に係るパワーコンディショナでは、DCリンク部の目標電圧値の時間当たりの変化量が所定値以下に制限されているので、DCリンク部の目標電圧値が急激に変化することがなく、発電部に急激な電流変化を生じさせることがない。したがって、たとえば固体酸化物型燃料電池(SOFC)のように急激な電流変動を嫌う発電部への適用に優れたパワーコンディショナを提供することができる。
本発明の請求項4に係るパワーコンディショナは、請求項1から3のいずれかに記載のパワーコンディショナにおいて、上記最小目標電圧値は、系統への供給が許容される電圧の最大値よりも低くなることが許容されていることを特徴とする。
すなわち、従来のパワーコンディショナでは、系統への供給が許容される電圧の最大値として、系統過電圧判定値を基にした電圧を設定しているが、実際に系統で使用される系統電圧はこの最大値を下回っていることが多い。請求項4に係るパワーコンディショナでは、DCリンク電圧の目標電圧の最小目標電圧値として、この系統への供給が許容される電圧の最大値よりも低い値を設定することが許容されるので、コンバータ部の入力電圧(発電部の出力電圧)を低い領域まで有効に利用することができる。
本発明の請求項5に係るパワーコンディショナは、請求項1から4のいずれかに記載のパワーコンディショナにおいて、上記DCリンク部の目標電圧としてあらかじめ設定される初期値が、系統過電圧判定値の最大値に所定のマージンを加算した値とされていることを特徴とする。
本発明によれば、DCリンク部の目標電圧値が一定の値に固定されることなくコンバータ部の入力電圧値が低いときにはDCリンク部の目標電圧値を下げることができるので、DCリンク部の目標電圧が固定されている従来のパワーコンディショナに比べて動作入力電圧範囲の広いパワーコンディショナを提供することができる。
また、コンバータ部の入力電圧に応じてDCリンク部の目標電圧値を下げることにより、共振型スイッチング方式を採用するコンバータ部を備えたパワーコンディショナであってもDCリンク部の目標電圧を出力することができる。
しかも、DCリンク部の目標電圧の下限値が、測定によって得られる系統電圧に基づいて設定されるので、DCリンク部の目標電圧が低く設定される場合であっても系統電圧を下回ることがないので、系統には常に正常な電圧波形の電力を供給することができる。
また、DCリンク部の目標電圧値をコンバータ部の入力電圧値に比例して設定することにより、コンバータ部の入力電圧値の低下に追随してDCリンク部の目標電圧値も低くなるので、常に効率のよい状態を維持することができる。
また、DCリンク電圧の目標電圧は、系統への供給が許容される電圧の最大値よりも低くなることが許容されているので、発電部の出力電圧を電圧が低い領域でも有効に利用することができる。
本発明に係るパワーコンディショナを用いた発電システムの概略構成の一例を示す回路図である。 同パワーコンディショナにおいて、DCリンク部の目標電圧として設定可能な電圧範囲を示す説明図である。 同パワーコンディショナにおけるコンバータ部の入力電圧とDCリンク部の目標電圧との関係の一例を示した説明図である。 従来のパワーコンディショナを示す説明図であって、図4(a)は同パワーコンディショナの概略構成を示す回路図であり、図4(b)は、同パワーコンディショナにおけるコンバータ部の概略構成を示す回路図である。 パワーコンディショナにおけるコンバータ部の入力電圧と、DCリンク部の電圧と、系統電圧との関係を示す説明図であり、図5(a)は、系統に正常な電圧波形の電力供給をしているときのこれらの関係を示しており、図5(b)は、DCリンク部の電圧が不足したときに系統に供給される電圧波形を示している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明に係るパワーコンディショナを適用した発電システムの概略構成を示している。この発電システムは、図1に示すように、発電部となる燃料電池1と、この燃料電池1を商用電源系統(系統)2に連系させるためのパワーコンディショナ3と、発電部の補機6に対して電力を供給する補機電源部(補機6への電力供給手段)4とを主要部として備えている。
燃料電池1は、天然ガスなどの水素を含む燃料ガスと、空気などの酸素を含む酸化剤ガスとを供給し、水素と酸素を化学反応させて発電する発電装置であって、発電された電力は直流電圧として出力される。燃料電池1は、使用する電解質や運転温度(スタックの温度)などの相違により数種類に分類されるが、本実施形態では、電解質にイオン伝導性セラミックスを用いた固体酸化物型燃料電池(SOFC)を用いている。なお、燃料電池1の構造自体は公知であるので詳細な説明は省略し、以下においては、パワーコンディショナの構成を中心に説明する。
図1において、5は燃料電池1の発電部(スタック)を示している。SOFCは運転温度が数百度(たとえば、800〜1000℃程度)と高温であることから、この燃料電池1は、起動開始から発電開始に至るまでの起動準備に1時間以上を必要とするが、発電運転(定常運転)が開始されると、この発電部5からは、たとえば、70〜180Vの直流電圧が出力されるように構成されている。つまり、本実施形態では、出力電圧範囲が70〜180Vの燃料電池1が用いられている。
補機6は、燃料電池1を動作させるための周辺機器であり、燃料電池1の起動準備中や発電運転中に動作するブロワやポンプなどの電気負荷(図示せず)で構成されている。たとえば、直流電圧(たとえば、DC24V)で駆動されるモータなどである。なお、補機6を構成するブロワやポンプは、燃料電池1の起動中および起動準備中にはオン/オフを繰り返すことから、その動作中における動作電流の変動は極めて激しい。
FC制御部7は、マイコンを制御中枢として備えた制御装置であって、発電部5の出力電圧や出力電流、補機6の状態などを監視する各種センサ類(図示せず)から得られる情報と、後述するPC制御部15との通信によって得られる情報とに基づいて燃料電池1の各部(補機6を含む)の動作を制御する。
商用電源系統2は、商用電源8(たとえば、3相のAC200V)から供給される交流電力を家庭内の電気負荷に供給するための電源ラインや分電盤など(いずれも図示せず)を備えており、パワーコンディショナ3を介して燃料電池1と系統連系されている。
パワーコンディショナ3は、燃料電池1を商用電源系統2に連系させるための装置であって、図1に示すように、コンバータ部10と、インバータ部11と、DCリンク部12と、ACブリッジ回路部13と、スイッチ回路部14と、PC制御部15とを主要部として備えている。
上記コンバータ部10は、燃料電池1から出力される直流電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータで構成されており、燃料電池1の発電部5から出力される直流電力を、インバータ部11において商用電源系統2に供給可能な電力(たとえば、AC200V)の生成ができる状態にまで昇圧して、DCリンク部12に供給する。
具体的には、このコンバータ部10は、上述した従来のパワーコンディショナにおけるコンバータ部と同様のハード構成、つまり、Hブリッジ回路と直並列回路とを備えて構成されており(図4(b)参照)、Hブリッジ回路は共振型スイッチング方式のスイッチング素子と2個の昇圧トランスが備えられ、これら各トランスの巻数比に応じて昇圧された2つの直流電圧出力が、直並列回路における直列・並列の回路切り替えによって1つの直流電圧出力の1〜2倍の範囲で昇圧されるように構成されている。つまり、このコンバータ部10は、発電部5からの入力電圧を、トランスの巻数比(本実施形態では、2.2倍)と、直並列回路の回路切り替え(並列は1倍、直列は2倍であるので、1〜2倍の範囲内で制御できる)とによって昇圧するように構成されている。なお、このコンバータ部10は、トランスを備えた絶縁型のDC/DCコンバータであり、燃料電池1と商用電源系統2とはこのコンバータ部10によって縁切りされている。
インバータ部11は、DCリンク部12を介してコンバータ部10と接続される系統連系用のインバータであって、上記コンバータ部10から出力される直流電圧を所定の交流電圧(たとえば、AC200V)に変換して商用電源系統2に供給する正動作と、商用電源系統2から供給される交流電圧を所定の直流電圧に変換してDCリンク部12に出力する逆動作とが可能なDC/ACインバータで構成されている。
インバータ部11の商用電源系統側にはスイッチ回路部14が設けられており、インバータ部11はこのスイッチ回路部14の接点A側に接続され、スイッチ回路部14を介して商用電源系統2との連系ができるように構成されている(詳細は後述する)。また、このインバータ部11のコンバータ部側(つまり、インバータのDCリンク)には、大容量のDCリンクコンデンサ12aがコンバータ部10と並列に接続されており、これによりDCリンク部12が形成されている。
ACブリッジ回路部13は、商用電源系統2(商用電源8)から供給される交流電圧を所定の直流電圧(たとえば、DC280V)に変換してDCリンク部12に供給するための整流回路であって、図1に示すように、その入力側がスイッチ回路部14の接点B側に接続されるとともに、その出力側が上記DCリンク部12に接続されている。なお、このACブリッジ回路13には平滑回路が備えられていてもよい。
スイッチ回路部14は、商用電源系統2とパワーコンディショナ3の接続部に介装され、インバータ部11またはACブリッジ回路部13のいずれを商用電源系統2に接続するかを選択する切り替えスイッチで構成される。このスイッチ回路部14の接点は後述するPC制御部15によって制御可能とされ、スイッチ接点をA側に接続することで商用電源系統2とインバータ部11とが接続される。また、スイッチ接点をB側に接続することで商用電源系統2とACブリッジ回路部13とが接続される。
本実施形態では、このスイッチ回路部14は、燃料電池1の発電システムと商用電源系統2とを連系させる系統連系スイッチとして機能するものとされ、系統連系させないとき(系統の解列時)はスイッチ接点を接点B側に接続するように構成されている。スイッチ回路部14の接点を構成するリレーは、リレー駆動回路(図示せず)に非通電のときには接点をB側に接続するように構成されており、リレー回路に通電することによって接点がA側に接続される構成とされている。
なお、本実施形態では、このスイッチ回路部14を系統連系スイッチとして用いることとしているが、系統連系スイッチはこのスイッチ回路部14とは別に設けることも可能である。つまり、このスイッチ回路部14と直列に別途系統連系を解列可能なスイッチ回路(系統連系リレー)を設けることも可能である。
PC制御部15は、マイコンを制御中枢として備えた制御装置であって、燃料電池1(発電部5)からの入力電圧、入力電流、スタック温度などを監視する各種センサ類(図示せず)から得られる情報、燃料電池1のFC制御部7から得られる情報、さらには、図示しない発電システムのリモコン(操作部)から得られる情報などに基づいてパワーコンディショナ3の各部の動作を制御するとともに、発電システム全体の制御も行うように構成されている。
具体的には、このPC制御部15は、上記コンバータ部10、インバータ部11の動作または動作停止の制御や、スイッチ回路部14のスイッチ接点の切替制御などを行うほか、燃料電池1のFC制御部7に対して各種指令(たとえば、燃料電池1の起動開始や起動停止の指令など)を行うように構成されている。なお、このPC制御部15は、後述する補機6と同様に、燃料電池1が発電を行っていないときでも動作できるように、その駆動電源は上記DCリンク部12から供給される。
補機電源部4は、燃料電池1の補機6に供給する直流電圧(たとえば、DC24V)を生成する電源装置であって、本実施形態では、この補機電源部4としてコンバータ部10とは別体として構成された絶縁型のDC/DCコンバータが用いられている。具体的には、補機電源部4は、その入力側が上記DCリンク部12に接続され、DCリンク部12から直流電力の供給を受けるように構成されており、その出力側が補機6に接続されている。また、この補機電源部4は、上述したように絶縁型のDC/DCコンバータを用いているので、この補機電源部4によって補機6(燃料電池1)と商用電源系統2とは縁切りされている。
なお、本実施形態では、上記DCリンクコンデンサ12aとして、素子の耐圧が450Vである540μFのコンデンサが用いられている。また、補機電源部4の入力側のコンデンサ(図示せず)には150μFのコンデンサ、上記DCリンク部12とPC制御部15との間に介在するPC制御部用の電源(図示せず)の入力側コンデンサには15μFのコンデンサが用いられている。
次に、このように構成された発電システムの動作について(具体的には、パワーコンディショナ3の動作を中心に)説明する。
パワーコンディショナ3は、燃料電池1の発電部5の化学反応が安定し、当該発電部5からの出力電圧(コンバータ部10の入力電圧Vcon in)が予め設定された動作開始入力電圧V1以上になったことを条件に起動するように、PC制御部15のプログラムが設定されている。発電部5の化学反応が安定しているか否か、発電部5の出力電圧が動作開始入力電圧以上であるか否かの判断は、燃料電池1のFC制御部7との通信によってPC制御部15が行う。
ここで、パワーコンディショナの動作開始入力電圧V1は、燃料電池1の出力電圧範囲に基づいて設定される。本実施形態では、発電部5の出力電圧範囲(発電部の定常運転時の出力範囲)が70〜180Vであるので、この範囲内で動作開始入力電圧V1が設定される。具体的には、この動作開始入力電圧V1は、燃料電池1の出力電圧範囲の下限値に近い値に設定される(本実施形態では、動作開始入力電圧V1は100Vに設定されている)。このようにパワーコンディショナの動作開始入力電圧V1を燃料電池1の出力電圧範囲の下限値近傍に設定することで、燃料電池1が発電運転(定常運転)の起動準備を開始してから早い段階でパワーコンディショナを起動させることができる。なお、燃料電池1は、燃料電池1のFC制御部7に発電運転の開始指令信号が与えられることを条件に、補機6を動作させて発電運転の起動準備を開始するように構成されている。
そして、コンバータ部10の入力電圧Vcon inが動作開始入力電圧V1以上になると、次に、PC制御部15は、DCリンク部12の目標電圧値V2の設定を行う。この目標電圧値V2は、コンバータ部10の起動開始当初は予め設定されている初期値を使用する。この初期値は、たとえば、従来のパワーコンディショナにおけるDCリンク電圧の目標値の決定と同様の手法で決定される。すなわち、本実施形態のように、商用電源系統2として3相AC200Vが用いられる場合、DCリンク部12の目標電圧値V2の初期値は、たとえば、系統過電圧判定値の最大値である系統最大電圧(240√2V≒340V)にマージンα(たとえば50V)を加算した値(390V)に設定される。
このように、本実施形態のパワーコンディショナは、コンバータ部10の起動開始当初はDCリンク部12の目標電圧値V2として予め設定された初期値を用いるが、パワーコンディショナの起動後(動作開始後)は、PC制御部15が、コンバータ部10の入力電圧Vcon inの値に応じてDCリンク部12の目標電圧値V2を設定する。つまり、コンバータ部10の入力電圧Vcon inの値に応じてDCリンク部12の目標電圧値V2を可変させるように構成されている。
具体的には、DCリンク部12の目標電圧V2は、測定によって得られる系統電圧とDCリンク部12の部品耐圧値とに基づいて設定される電圧範囲内で可変するように構成される。図2は、この電圧範囲の一例を示す説明図である。図2の縦軸はコンバータ部10の出力電圧Vcon out(DCリンク部12の入力電圧)を示し、横軸はコンバータ部10の入力電圧Vcon inを示している。
この図2に示すように、DCリンク部12の目標電圧V2として設定可能な電圧範囲の下限値(最小目標電圧値V2min)は、DCリンク部12の電圧が系統への電力供給にあたり不足することがないように、測定によって得られる系統電圧にマージンαを加算した値とされる。つまり、最小目標電圧値V2minは、系統最大電圧のような仮定の数値に基づいて設定するのではなく、実際に系統で使用される系統電圧を測定し、その測定値にマージンαを加算することで、DCリンク部12の目標電圧V2が系統電圧よりも高くなるようにしている。つまり、本実施形態のパワーコンディショナでは、系統への供給が許容される電圧の最大値である系統最大電圧の電圧値を出力するために必要な電圧よりもDCリンク部12の目標電圧を低く設定することが許容されている。
ここで、最小目標電圧値V2minを決定するために用いる系統電圧の測定値としては、系統電圧の実効値、平均値またはピーク電圧値のいずれを用いてもよい。系統電圧のピーク電圧値は、系統電圧の実効値×√2または系統電圧の平均値×π/2として求めることができる。また、マージンαを加算する方法としては、測定値に一定の定数を乗じる方法と測定値に一定の数値を上乗せする方法などがある。
これに対して、DCリンク部12の目標電圧値V2の最大値(最大目標電圧値V2max)は、DCリンク部12の部品耐圧値(具体的には、DCリンクコンデンサ12aの耐圧値、本実施形態では450V)を超えない値とされる。すなわち、DCリンクコンデンサ12aの耐圧値を超えてDCリンク部12の目標電圧V2を設定するとDCリンク部12の破損を招くからである。
ところで、本実施形態では、コンバータ部10は、トランスの巻数比と直並列回路の回路切替(直列(2倍)・並列(1倍)の切り替え)とによって入力電圧Vcon inを昇圧するように構成されているので、DCリンク部12の目標電圧V2として設定できる電圧は、コンバータ部10の入力電圧Vcon inとの関係でも制限される。つまり、図2に示すように、「入力電圧Vcon in×トランスの巻数比×2」を超えて大きな値を設定することはできず、また、「入力電圧Vcon in×トランスの巻数比×1」を超えて小さな値を設定することもできない。その結果、DCリンク部12の目標電圧V2として設定可能な電圧範囲は、図2にハッチングを付した範囲Zとなる。
本実施形態のパワーコンディショナは、コンバータ部10の起動後は、上記電圧範囲Zの範囲内において、コンバータ部10の入力電圧値Vcon inに応じてDCリンク部12の目標電圧値V2を設定するが、その設定は、たとえば、図3に示すように、DCリンク部12の目標電圧値V2がコンバータ部10の入力電圧値Vcon inに比例して増加するように設定される。
具体的には、この制御においては、コンバータ部10の入力電圧Vcon inが、上記動作開始入力電圧V1(100V)以上あるときは、DCリンク部12の目標電圧V2として上記初期値(390V)を維持する。これに対し、入力電圧Vcon inが動作開始入力電圧V1未満となった場合、従来のパワーコンディショナはその時点でパワーコンディショナの動作を停止(系統と解列)させていたが、本実施形態のパワーコンディショナでは、入力電圧Vcon inが動作開始入力電圧V1未満となっても、上記最小目標電圧値V2minを得るために必要な電圧値以上の入力電圧Vcon inが得られていれば、入力電圧Vcon inに比例した電圧値をDCリンク部12の目標電圧V2として、コンバータ部10に入力電圧Vcon inの昇圧動作を行わせる。なお、その際の目標電圧V2は、たとえば、V2=A×Vcon in+B(A,Bは定数)として設定される。
つまり、本実施形態のパワーコンディショナでは、コンバータ部10の起動が開始された後は、たとえ、コンバータ部10の入力電圧Vcon inが低下しても、上記最小目標電圧値V2min未満にならない限り、PC制御部15は、入力電圧Vcon inに応じてDCリンク部12の目標電圧V2を下げながらパワーコンディショナの動作を継続させて、商用電源系統2に対して電力の供給を継続するように構成されている。
そのため、本実施形態のパワーコンディショナによれば、DCリンク部12の目標電圧が固定されている従来のパワーコンディショナに比べて、動作入力電圧範囲(パワーコンディショナが動作可能なコンバータ部10の入力電圧範囲)の広いパワーコンディショナを提供することができる。そして、コンバータ部10の入力電圧Vcon inが低下した場合には、それに応じてDCリンク部12の目標電圧値V2を下げるので、コンバータ部10に共振型スイッチング方式のHブリッジ回路を採用する場合であってもDCリンク部12に目標電圧V2を供給することができる。しかも、DCリンク部12の目標電圧は、実際の系統電圧を下回ることがないので、商用電源系統2には常に正常な電流波形の電力を供給することができる。
なお、DCリンク部12の目標電圧V2の設定方法(制御方法)は上述した図2に示す電圧範囲Zの範囲内であれば適宜設計変更可能である。たとえば、DCリンク部12の目標電圧V2を一定周期(たとえば、10m秒間隔)で設定(再設定)するように構成したり、目標電圧V2の値の時間当たりの変化量を所定値以下に制限することができる。具体的には、10m秒間隔でDCリンク部12の目標電圧V2を設定する場合に、現在設定中の目標電圧と新たに設定する目標電圧との差が所定値X(たとえば3V、具体的には、燃料電池1で許容される電流変化に応じて許容値を超えないように設定する)未満となるようにするなど、燃料電池1の発電部5に急激な電流変化が生じないようにすることができる。
また、上述した図3では、DCリンク部12の目標電圧V2は、390Vを上限とした場合を示したが、最大目標電圧値V2max以内であれば適宜その上限を変更することもできる。
また、上述した実施形態では、DCリンク部12の目標電圧V2の設定にあたり、最小目標電圧値V2minを設定して目標電圧V2を制御する場合を示したが、この最小目標電圧値V2minの設定は、コンバータ部10の入力電圧Vcon inが、パワーコンディショナにおいて商用電源系統2への供給が許容される電圧の最大値(系統最大電圧)を出力するのに必要な電圧以下となった場合に設定するように構成することもできる。つまり、パワーコンディショナが系統最大電圧を出力できる場合には、DCリンク部12の目標電圧V2の設定にあたり系統電圧以外に基づいて設定される目標電圧V2を用い、系統最大電圧を出力できなくなるまでにコンバータ部10の入力電圧Vcon inが低下したときに系統電圧に基づいて目標電圧V2を設定するように構成することもできる。たとえば、コンバータ部10の入力電圧Vcon inに基づいてパワーコンディショナが商用電源系統2への供給が許容される電圧の最大値(系統最大電圧)を出力することができる場合は、DCリンク部12の目標電圧V2として固定値を用い、系統最大電圧の出力ができない場合にのみ系統電圧に基づいて目標電圧V2を設定するように構成することもできる。なお、コンバータ部10の入力電圧Vcon inがパワーコンディショナにおいて商用電源系統2への供給が許容される電圧の最大値(系統最大電圧)を出力するのに必要な電圧以下である場合、その時に検出される系統電圧に基づいてDCリンク部12の目標電圧V2を設定するが、この場合、DCリンク部12の目標電圧V2は、その時に検出される系統電圧以上の電圧をインバータ部11が生成するために必要な電圧以上であれば、必ずしもコンバータ部10の入力電圧Vcon inに比例させる必要はない。
なお、このパワーコンディショナにおいては、燃料電池1の補機6への電力供給は以下のようにして行われる。
すなわち、燃料電池1が発電運転(定常運転)を行っていない場合(燃料電池1が停止中または起動準備中の場合)には、補機6は商用電源系統2側から電力の供給を受けるように構成されている。この場合、PC制御部15は、スイッチ回路部14の接点をB側に接続し、商用電源8からの交流電力がACブリッジ回路部13を介してDCリンク部12に与えられるようにし、補機電源部4にはDCリンク部12を介して電力が供給される。
これに対して、燃料電池1が発電運転(定常運転)の状態にある場合には、補機6にはコンバータ部10から出力される電力、すなわち、発電部5で発電された電力が与えられるように構成されている。すなわち、この場合、PC制御部15は、スイッチ回路部14の接点をA側に接続し、インバータ部11と商用電源系統2とを連系状態にする。この状態では、コンバータ部10から出力される電力がDCリンク部12に接続された電源ラインを介して補機電源部4に供給される。つまり、この場合、DCリンク部12と補機電源部4とを接続する電源ラインが補機6に電力を供給するための電力供給手段として機能する。
実施形態2
次に、このパワーコンディショナの他の実施形態について説明する。この実施形態は、上述した実施形態1のパワーコンディショナにおいて、補機6への電力供給の制御について改変している。
すなわち、この実施形態では、コンバータ部10の入力電圧Vcon inの値が所定値以上であるときは、DCリンク部12からインバータ部11と電力供給手段に電力を供給するとともに、コンバータ部10の入力電圧Vcon inの値が上記所定値未満であるときには、DCリンク部12から補機電源部4(上記電力供給手段)にのみ電力を供給するように構成している。
具体的には、この実施形態に示すパワーコンディショナにおいては、コンバータ部10が動作中の状態において、DCリンク部12の電圧が系統電圧に上記マージンαを加算した電圧値を生成するのに必要とする入力電圧Vcon inの電圧値を上記所定値YとしてPC制御部15に記憶させておき、PC制御部15は、入力電圧Vcon inの値がこの所定値Y以上であるときは、スイッチ回路部14の接点をA側に維持して、DCリンク部12からインバータ部11と補機用電源部4に電力が供給されるようにする。一方、コンバータ部10の入力電圧Vcon inの値が上記所定値Y未満であるときには、コンバータ部10の動作は継続させながら、インバータ部11を停止させるとともにスイッチ回路部14の接点をB側に切り替えて系統との連系を解列する。つまり、コンバータ部10の出力電力が補機電源部4にのみ供給されるようにする。
このように、本実施形態では、補機電源部4にのみコンバータ部10の出力電力を供給する場合には、DCリンク部12の目標電圧V2を実施形態1のときよりもさらに下げてパワーコンディショナの動作を継続させることができるので、コンバータ部10への入力電圧Vcon inを低い領域まで有効に利用することができる。また、その際、インバータ部11は停止させているので、インバータ部11による電力消費がなく、省電力でパワーコンディショナを動作させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、パワーコンディショナの動作開始入力電圧V1として、従来のパワーコンディショナにおける動作開始入力電圧と同じ値を用いたが、動作開始入力電圧の値を低く設定し、パワーコンディショナの立ち上がりを早めることもできる。
また、上述した実施形態では、燃料電池1として固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用いた場合を示したが、燃料電池1には他の形式の燃料電池、たとえば、固体高分子形燃料電池(PEFC)などを用いることも可能である。また、燃料電池以外の発電部(たとえば、太陽電池など)にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、発電システム単体の構成について説明したが、この発電システムは、燃料電池1で発生する排熱を排熱回収手段(たとえば、熱交換器)で回収して温水生成用の熱源として利用するなど、コージェネレーションシステムの構成要素としても適用可能である。
また、上述した実施形態では、PC制御部15が燃料電池1の出力電圧やスタック温度の監視を行う場合を示したが、PC制御部15とFC制御部7とが受け持つ制御(両者の役割分担)は適宜変更可能である。すなわち、たとえば、スタックに関する監視をすべてPC制御部15で行うように構成したりすることもできる。
1 燃料電池
2 商用電源系統
3 パワーコンディショナ
4 補機電源部(電力供給手段)
5 発電部(燃料電池スタック)
6 補機
7 FC制御部
8 商用電源
10 コンバータ部
11 インバータ部
12 DCリンク部
13 ACブリッジ回路部
14 スイッチ回路部
15 PC制御部
V2 DCリンク部の目標電圧値
V2min 最小目標電圧値
V2max 最大目標電圧値

Claims (5)

  1. 発電部から出力される直流電圧を所定電圧に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換して系統に供給するインバータ部とを備えたパワーコンディショナにおいて、
    パワーコンディショナの動作開始入力電圧が前記発電部の出力電圧範囲内に設定され、
    制御部は、測定によって得られる系統電圧に基づいて前記インバータ部のDCリンク部の最小目標電圧値を設定するとともに、前記DCリンク部の耐圧値に基づいて設定される許容電圧値を前記DCリンク部の最大目標電圧値として設定し、
    前記コンバータ部の入力電圧が前記動作開始入力電圧以上になると、前記DCリンク部の目標電圧としてあらかじめ設定された初期値を用いてパワーコンディショナを起動し、その後は、前記コンバータ部の入力電圧が前記動作開始入力電圧未満となっても最小目標電圧を得るために必要な電圧値以上の入力電圧が得られていれば、前記最小目標電圧値から最大目標電圧値の範囲内において、前記コンバータ部の入力電圧値に応じて前記DCリンク部の目標電圧値を設定する
    ことを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 前記DCリンク部の目標電圧値が、前記コンバータ部の入力電圧値に比例して設定されることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記DCリンク部の目標電圧値の時間当たりの変化量が所定値以下に制限されていることを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記最小目標電圧値は、系統への供給が許容される電圧の最大値よりも低くなることが許容されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記DCリンク部の目標電圧としてあらかじめ設定される初期値が、系統過電圧判定値の最大値に所定のマージンを加算した値とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
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