JP5573172B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents
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Description
ここで、図5に従来型の竪型粉砕機の図を参考として示すが、竪型粉砕機は、原料を効率的に微粉砕することができるという優れた特性を有している反面、原料の種類や粉砕条件によって、異常振動が発生するという問題点を有していた。竪型粉砕機に発生する異常振動は、様々な原因によって誘発されるために、その振動原因に応じた様々な対策を講じる必要がある。そのため、竪型粉砕機について、従来から数多くの異常振動防止対策が提案されている。
なぜなら、原料を微粉砕する場合には、竪型粉砕機内で繰り返し原料を粉砕する必要がある。そして、機内で繰り返し粉砕される原料は、循環原料と呼ばれるが、循環原料の粒径は、竪型粉砕機に新たに投入された粉砕前の原料に比較すれば、当然に小さい。
従って、嵩高い原料層を、粉砕ローラによって一挙に粉砕しようとすれば、回転テーブル上の原料層の上で、粉砕ローラが滑ってスリップしてしまい、粉砕ローラの回転が不規則になって、異常振動が発生するという問題が生じた。
しかし、特許文献1に開示された従来技術においては、粉砕ローラと補助ローラを、回転テーブルの同一円周上に配しているため、補助ローラと粉砕ローラを交互に並べて配さなければならない。そのため、例えば、補助ローラを設置しなければ、粉砕ローラを4個配することのできる回転テーブルにおいて、補助ローラを配した場合は、補助ローラにスペースを取られて、粉砕ローラが2個しか設置できないというケースがおこり、回転テーブルの大きさを効率的に生かすことができなかった。
しかし、例え、押圧力が小さくても、空気を多量に含んだ原料層を急激に圧密すれば、原料層中の空気が一気に脱気されて、補助ローラと原料層の間に、多量の空気が介在することになり、その結果、補助ローラと原料層の間にスリップが発生して、振動につながる。そのため、原料層と脱気用の補助ローラとの間に多量の空気を介在させないように注意する必要があった。
(1) 回転テーブル上に粉砕ローラを備えて、該回転テーブル上に投入した原料を、粉砕ローラによって粉砕する竪型粉砕機であって、
該粉砕ローラを配した回転テーブルの内周側の平面に、脱気用のボールをリング状に並べた脱気部を形成して、該脱気部を通過した原料を粉砕ローラで粉砕する構成とした。
そのため、従来技術のように脱気部の設置にスペースを取られて、粉砕ローラの個数を増やせないという問題が生じにくく、回転テーブルの大きさを効率的に使用することができる。また、本発明においては、脱気部が回転テーブル上で、リング状に、原料投入位置を周りから囲むようにして形成される。従って、構造上、脱気部を通過せずに、粉砕ローラで粉砕される原料はほとんど存在しなくなる。
従って、本発明は、前記構成によって、原料層が圧密される際に生じる多量の空気を、ガス抜き孔を介して、ボールの下方から速やかに排出する。
図1〜図4は本実施形態に係わり、図1は竪型粉砕機の全体構成を説明する要部断面図であり、図2は脱気部の構造と配置を説明する要部断面図であり、(1)がシリンダ機構とボールハウジングを説明する図であり、(2)が粉砕ローラと脱気用のボールを説明する図である。図3は脱気用のボールを説明する図であり、(1)が概観図であり、(2)が断面図である。図4は脱気部における原料とガスの挙動を説明する概念図である。
本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図1に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1B、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bと駆動モータ2Mによって駆動される回転テーブル2、コニカル型の粉砕ローラ5、及び原料を投入するための原料投入シュート等を備えているとともに、スプリング式の押圧シリンダ機構50、ボールハウジング52、及び脱気用のボール55等を備えている。
なお、本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、駆動モータ2Mの駆動用電源としてインバータ電源を備えて、運転中、回転テーブルの回転速度が任意の変更可能な可変速式の竪型粉砕機1である。
なお、図1に示した実施形態においては、分級機14の下方に、漏斗状のコーン16が配されている。詳細は後述するが、コーン16は、複数本の支持部材16Aによってケーシング1Bに固定されており、分級羽根14Aを通過して、機外に取り出されなかった原料が、コーン16内に上方から落下して、回転テーブル2の中心付近に再度投入される構成となっている。
図1に示した竪型粉砕機1は前述の構成によって、運転中に、ガス供給口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、回転テーブル2下方から分級機14を通過して上部取出口39へと流れるガスの気流が生じる構成となっている。
そして、分級機14を通過した径の小さな原料は、その多くが、上部取出口39から製品として取り出されるが、一部、取り出されなかった比較的径の大きな原料は、漏斗状のコーン16内に落下して、回転テーブル2の中心付近に再度投入される。
なお、本実施形態における粉砕ローラ5は、回転テーブル2上において、その外周部分に位相を90度ずらしたような形で4個配されている。
なお、本実施形態に用いることのできる竪型粉砕機1の型式は、前述したものに限らないことは勿論であり、本発明の技術思想を逸脱しないで変更が可能である。
本実施形態による押圧シリンダ機構50は、スライド式の中空管のケースの中に強力なスプリングが挿入された構造であって、その上端が、連結バー60を介してコーン16に連結されており、その下端が、ボールハウジング52に連結されている。
そして、ボールハウジング52の下方には、複数個の脱気用のボール55をリング状に並べて配している。
本実施形態による押圧シリンダ機構50によれば、押圧シリンダ機構50の全体長さを調整する、或いは、挿入されたスプリングの種類、或いは長さを変更することによって、ボールハウジング52を介して脱気用のボール55を回転テーブル2に押し付けることができ、さらにその押し付ける力(ボール押圧力)を調節することができる。
図3(2)を見ればわかるように、本実施形態において貫通孔55Aは、ボールの中心部を通過して、反対側に達するよう構成している。ここで、ガスが抜けるために必要な貫通孔55Aの大きさについて説明すれば、あまり小さすぎると、ガスを排出するための隙間が小さくなりすぎて空気が十分に排出させることができない。また、あまり寸法が大きすぎると、かえって原料が詰まって、その結果、返ってガスの排出が悪くなる。従って、孔径で、φ2mmからφ15mmの範囲とすることが好ましい。
回転テーブル2の中央付近に投入された原料は、図4に示すように、渦巻き状の軌跡を描きながら、回転テーブルの外周側に移動して、脱気用のボール55と回転テーブル2の間(脱気ゾーンD)を通過するが、回転テーブル上の原料層は脱気ゾーンDを通過する際に脱気用のボール55で脱気されて圧密される。
そして、脱気ゾーンDを通過して脱気された原料は、回転テーブル2と粉砕ローラ5の間(粉砕ゾーンF)に噛み込まれ粉砕される。
そして、回転テーブル2と粉砕ローラ5に噛み込まれて粉砕された原料は、回転テーブル2の外縁部に周設されたダムリング15を乗り越えて、回転テーブル上面2の外周部とケーシングとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かう。
また、コーン16は、図示しない支持部材によってケーシング1Bに固定されており、分級羽根14Aを通過して、機外に取り出されなかった原料が、コーン16内に落下して、回転テーブルの中心付近に再度投入される構成となっている。
一方、所定の粒径まで小さく粉砕された原料は、分級機14を通過することにより、上部取出口39より粉砕品として取り出される。
しかしながら、本実施形態によれば、回転テーブル2の原料投入位置付近を周りから囲むようにして、リング状の脱気ゾーンDを形成することによって、脱気ゾーンDを通過せずに、粉砕ゾーンFに到達する原料の割合を激減させることができ、嵩高い原料を効果的に圧密することができる。
また、従来技術においては、粉砕ローラと補助ローラを、回転テーブルの同一円周上に配して、脱気ゾーンと粉砕ゾーンを回転テーブルの同一円周上に形成しているのに対して、本実施形態においては、脱気ゾーンDを粉砕ゾーンFの内周側に配しているので、脱気ゾーンの形成にスペースを取られて、粉砕ゾーンのスペースが取りにくいといったことがおこりにくく、その結果、回転テーブルの大きさを効率的に使用できる。
本実施形態においては、脱気用のローラ55にガス抜きのための貫通孔を複数箇所に形成している。そのため、原料層が圧密される際に生じる多量の空気を、該貫通孔を介して速やかに排出させることができる。従って、原料層と脱気用のボールとの間で多量の空気が滞留しないので、異常振動が抑制される。
2 回転テーブル
5 粉砕ローラ
6 スイングレバー
8 油圧シリンダ
8A ピストンロッド
13 原料投入シュート
14 分級機
15 ダムリング
35 原料投入口
39 上部取出口
50 押圧シリンダ機構
52 ハウジングケース
55 脱気用のボール
60 連結バー
D 脱気ゾーン
F 粉砕ゾーン
Claims (3)
- 回転テーブル上に粉砕ローラを備えて、該回転テーブル上に投入した原料を、粉砕ローラによって粉砕する竪型粉砕機であって、
該粉砕ローラを配した回転テーブルの内周側の平面に、脱気用のボールをリング状に並べた脱気部を形成して、該脱気部を通過した原料を粉砕ローラで粉砕する竪型粉砕機。 - 前記脱気用のボールに、ガスが通過するための脱気孔を複数箇所に形成し、該脱気孔はボール内部を貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項1記載の竪型粉砕機。
- 前記脱気用のボール上に、リング状のボールハウジングを配して、該ボールの上方部分をハウジングで覆うと共に、
該ボールハウジング上に、スプリングが挿入されているシリンダ機構を複数個を配して、該シリンダ機構の内部に挿入したスプリングの反発力によって、脱気用のボールを回転テーブルに押し付けることを特徴とする請求項1又は2記載の竪型粉砕機。
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|---|---|---|---|
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