JP5573743B2 - 車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、車両の状態の時系列的な推移を示す車両データを解析する車両データ解析装置であって、前記車両で取得された複数の車両データが解析すべきデータとして蓄積される記憶装置と、該記憶装置に蓄積されたそれぞれの車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する演算部と、該演算部による演算結果に基づく前記車両の異常の診断に際し、車両データに含まれるデータ変動からドライバの車両操作に起因するデータ変動を除外することによって診断対象とすべき車両データを認識する認識部とを備えることを要旨とする。
や制御的な異常に起因するデータ変動に伴うものであるか否かを判定する。これにより、データ変動の単位時間当たりの変化量から、車両制御系の機械的な異常や制御的な異常に起因するデータ変動を含んだ車両データを特定することができるようになる。
ータ変動を相殺することができる。一方、このように相関性を有するセンサデータと制御データとの間で差分が発生するときには、こうした差分が、人的要因とは異なる要素、すなわち車両制御系の機械的な異常や制御的な異常に起因して発生した蓋然性が高い。
請求項10に記載の発明は、前記車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する演算部と、該演算部による演算結果に基づいて前記車両の異常の診断に際して診断対象とすべき車両データを認識する認識部とを備え、前記車両データには、前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと該センサデータに対応するデータとして該当するセンサデータの推移が反映される制御データとが含まれ、それらセンサデータ及び制御データは、時系列的な推移が相関し、かつ、前記センサデータに対する前記制御データの遅延時間が前記センサデータにて示される前記車両のドライバの車両操作に対する車両挙動の応答時間以内であることを条件に相関性が高いとして対応付けられたものであることを要旨とする。
上記構成によれば、センサデータと制御データとの時系列的な推移と応答時間(遅延時
間)との2つの要素に基づいて、多種多様に存在する車両データの中から相関性の高いセンサデータと制御データとを的確に対応付けることができるようになる。
以下、本発明にかかる車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置を具体化した第1の実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。なお、本実施の形態の車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置は、診断対象とする自動車等の車両から収集した車両データを解析し、その異常の有無を診断するものである。また、本実施の形態の車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置は、車両から取得される車両データに対して統計的な処理を施すことによって、その解析を行うものである。
センサ群100は、例えば、車両Cのドライバのアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキセンサ、車両Cの加速度を検出する加速度センサ、及び車両Cの進行方向を検出するジャイロセンサによって構成されている。また、センサ群100は、例えば、ステアリングの操舵角の変化量を検出する操舵角センサ、車輪の回転速度を検出する車速センサ、及び車両Cの旋回方向への回転角の変化する速度であるヨーレートを検出するヨーレートセンサ等によって構成されている。なお、こうしたセンサ群100の検出値の時系列的な推移を示すデータが、センサ群100のセンサデータとなる。
異常診断部240は、認識部232から入力された制御データに基づいて、データ変動が発生した要因を特定する。すなわち異常診断部240は、データ変動の発生要因がCAN等の通信不良、各車両制御装置群110でのフィードバック異常、アイドル不安定等のいずれに該当するか等を特定する。
図2に示すように、データ解析部230は、まずステップS101にて、診断対象とする車両Cの制御データを上記解析データ記憶装置220から読み出す。この結果、図3に示すように、例えばイグニッションキーがオンとされて以降のエンジン制御装置の制御量の時系列的な推移を示す複数のパターンの制御データが読み出される。なお、同図3に示されるように、エンジン制御装置の制御量とは、車両Cのドライバによるアクセルの踏み込み量によってその周波数成分が大きく変動するようになっている。
作不良に起因する制御データの変動期間T2は「数ms」となっている。すなわち、車両制御系の機械的もしくは制御的な異常に起因するデータ変動Da2は、人的要因に起因するデータ変動Da1よりも約二桁小さい時間幅で発生するものとなっている。
踏み込み操作に対して該当する車両制御装置が応答することにより車両Cに挙動が生じるまでの時間を示している。
(1)車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する演算を実行するとともに、この演算結果に基づき車両Cの異常の診断に際して診断対象とすべき車両データを認識することとした。このため、車両Cから取得された多種多様な車両データの中から、車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を含んだ車両データを的確に認識することができるようになる。これにより、診断対象とすべき車両データを高精度に特定することができるようになる。また、これにより、異常要素を含んだ車両データを特定する上でデータモデルを用いる必要もなく、車両Cの多種多様な走行状態や走行環境等が反映される車両データが如何なる推移を示す場合であれ、その推移のパターンを事前に把握することなく異常要素を含んだ車両データを特定することができるようにもなる。
。これにより、ドライバによる異常な車両操作に起因するデータ変動がセンサデータや制御データに含まれていたとしても、人的要因に起因するデータ変動を含んだ車両データが、上記異常診断部240にて診断対象とすべき車両データとして誤って特定されることもない。これにより、ドライバの車両操作の影響が大きく反映される車両データを診断対象としながらも、その診断対象を的確に特定することができるようになる。
以下、本発明にかかる車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置を具体化した第2の実施の形態を図6〜図10を参照して説明する。なお、この第2の実施の形態は、車両データの統計分布を求める演算を通じて、車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化するものであり、その基本的な構成は先の第1の実施の形態と共通になっている。
て特定された制御データとは、正規分布の中で中央値付近に位置する確率密度の高いセンサデータ、換言すれば、ドライバによる異常な車両操作に起因するばらつきが除外されたものである。したがって、中央値選定部312にて特定された制御データの中で発生する偏差とは、車両Cのドライバの車両操作とは異なる要素によって発生した蓋然性が高い。そこで、本実施の認識部320は、同特定された制御データの中で偏差の大きい制御データを、人的要因以外の異常、すなわち、車両制御系の機械的もしくは制御的な異常に起因する偏差を含んだ制御データとして特定する。そして、認識部320は、この特定した制御データを解析データ記憶装置220から抽出するとともに、この抽出した制御データを異常診断部240に出力する。こうして、異常診断部240は、認識部320から入力された制御データに基づいて、同制御データに偏差が発生した要因を特定する。
以下、本実施の形態の車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置の作用について、図8〜図10を参照して説明する。
される(ステップS203)。次いで、この選定されたセンサデータに対応する制御データ、すなわち、同センサデータが入力されて同センサデータをもとに制御量が決定される車両制御装置の制御データが先の対応テーブル313の参照を通じて特定される(ステップS204)。なお、この特定された制御データのうち、該当するセンサデータに対する遅延時間が「数百ms」を超えている制御データについては、同センサデータに対して応答した制御データではないとして同特定された制御データの中から除外される。同様に、上記特定された制御データのうち、該当するセンサデータに対する遅延時間が存在しない制御データについても同特定された制御データの中から除外される。また、該当するセンサデータ及び制御データが対応テーブル313に登録されていないときには、センサデータと時系列的な推移が類似し、かつ同センサデータに対する遅延時間が「数百ms」以内の制御データが特定される。
以下、本発明にかかる車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置を具体化した第3の実施の形態を図11〜図13を参照して説明する。なお、この第3の実施の形態は、センサデータと同センサデータとの相関性を有する制御データとの差分を求める演算を通じて、車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化するものであり、その基本的な構成は先の第1の実施の形態と共通になっている。
1に示した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
応付部411から順次入力されるセンサデータ及び制御データを順次周波数解析し、この周波数解析したセンサデータ及び制御データを、差分算出部415に順次出力する。
以下、本実施の形態の車両データ解析装置、車両データ解析方法、及び故障診断装置の作用について、図12及び図13を参照して説明する。
御データとの差分を求める(ステップS303)。こうして、例えば図13(b)に例示するように、周波数解析されたセンサデータと該当する制御データとの差分が適宜求められるようになる。
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記第2及び第3の実施の形態では、センサデータと制御データとの相関性を、センサデータに対する制御データの遅延時間が約「数百ms」、一例として「500ms程度」以内であるか否かを基準に判定した。これに限らず、センサデータに対する制御データとの相関性を判断する遅延時間とは、センサデータにて示される車両Cのドライバの車両操作に対する車両挙動の応答時間に基づいた時間であればよく、車両制御装置群110を構成する各種車両制御装置の特性を踏まえて適宜変更することが可能である。
同センサデータが入力されてその推移が反映されるエンジン制御装置の制御量の推移を示す制御データとを規定した。また、対応テーブル313、412の登録内容として、ステアリングセンサの検出値の推移を示すセンサデータと、同センサデータが入力されてその推移が反映されるVSC制御装置の制御量の推移を示す制御データとを規定した。これに限らず、対応テーブルの登録内容とは、相関性が高いセンサデータ及び制御データの対応関係を示すものであればよく、例えば、共通する車両制御装置に入力されるセンサデータと、同車両制御装置から出力される制御データとの対応関係を示すものであってもよい。
車両データの統計分布の代表的な例として、車両データのカイ二乗分布を求めるようにしてもよく、車両データの統計分布を求めるものであれば本発明の適用は可能である。
常に伴うデータ変動を顕在化した。これに限らず、例えば、第1の車両制御装置の制御量が、或るセンサのセンサデータをもとに制御量が決定される第2の車両制御装置の制御量に基づいて決定されるときには、第1の車両制御装置の入力データとなる第2の車両制御装置の制御データと、第1の車両制御装置の出力データとなる同第1の車両制御装置の制御データとに基づいて上記データ変動を顕在化する演算を実行することもできる。またこの場合には、第2の車両制御装置に入力されるセンサデータと、第1の車両制御装置の出力データとなる同第1の車両制御装置の制御データとに基づいて、上記データ変動を顕在化する演算を実行することもできる。これにより、複数のセンサや複数の車両制御装置が連携して各種車載機器やシステムが制御される車両制御系の中で授受される車両データに含まれる異常なデータ変動を、車両制御装置の制御量の決定基準となる入力系データと、同データのもとに決定された制御量の推移を示す出力系データとに基づいて顕在化することが可能となる。なお、この場合には、これら入力系データ及び出力系データが、上記車両データとなる。
Claims (17)
- 車両の状態の時系列的な推移を示す車両データを解析する車両データ解析装置であって、
前記車両で取得された複数の車両データが解析すべきデータとして蓄積される記憶装置と、該記憶装置に蓄積されたそれぞれの車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する演算部と、該演算部による演算結果に基づく前記車両の異常の診断に際し、車両データに含まれるデータ変動からドライバの車両操作に起因するデータ変動を除外することによって診断対象とすべき車両データを認識する認識部とを備える
ことを特徴とする車両データ解析装置。 - 前記車両データには、前記車両のドライバの車両操作態様が反映されるデータとして前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと、該センサデータの推移が反映される制御データとが少なくとも含まれ、
前記認識部は、前記演算部による演算の結果に基づき、前記診断対象として前記車両のドライバの車両操作とは異なる要素に基づくデータ変動を含んだ車両データを特定する
請求項1に記載の車両データ解析装置。 - 前記演算部は、前記演算として、前記車両データの単位時間当たりの変化量を求め、該求めた変化量が前記車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動に伴う変化量以上である車両データを特定する演算を実行する
請求項1または2に記載の車両データ解析装置。 - 請求項1または2に記載の車両データ解析装置において、
前記演算部は、前記演算として前記記憶装置に記憶された車両データの統計分布を求める演算を実行し、前記認識部は、該求めた統計分布のうち中央値付近の車両データを認識するとともに該認識した車両データの中で相対的に偏差の大きい車両データを前記診断対象とすべき車両データとして前記記憶装置の中から抽出する処理を実行する
ことを特徴とする車両データ解析装置。 - 前記演算部は、前記演算として前記センサデータと該センサデータとの相関性を有する
制御データとの差分を求め、前記認識部は、該求められた差分に基づいて前記診断対象とすべき車両データを認識する
請求項2に記載の車両データ解析装置。 - 前記演算部は、前記センサデータ及び該当する制御データとの差分を、各々周波数解析したセンサデータ及び制御データに基づいて算出する
請求項5に記載の車両データ解析装置。 - 前記車両データには、前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと該センサデータに対応するデータとして該当するセンサデータの推移が反映される制御データとが含まれ、それらセンサデータ及び制御データは、時系列的な推移が相関し、かつ、前記センサデータに対する前記制御データの遅延時間が前記センサデータにて示される前記車両のドライバの車両操作に対する車両挙動の応答時間以内であることを条件に相関性が高いとして対応付けられたものである
請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両データ解析装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両データ解析装置において、
複数種の車両データの対応関係を示す対応テーブルをさらに備え、該対応テーブルには、前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと、該センサデータとの相関性が高い制御データとが各々関連付けられてなる
ことを特徴とする車両データ解析装置。 - 前記対応テーブルには、相関性が高いセンサデータ及び制御データとして、少なくとも、前記車両のアクセルペダルの検出値の推移を示すデータ及び前記車両に搭載されるエンジンを制御するエンジン制御装置の制御量の推移を示すデータ、並びに、前記車両のステアリングの操作量の推移を示すデータ及び前記車両のスタビリティーコントロールを実行するVSC制御装置の制御装置の制御量の推移を示すデータが各々対応付けられて登録されてなる
請求項8に記載の車両データ解析装置。 - 車両の状態の時系列的な推移を示す車両データを解析する車両データ解析装置であって、
前記車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する演算部と、該演算部による演算結果に基づいて前記車両の異常の診断に際して診断対象とすべき車両データを認識する認識部とを備え、
前記車両データには、前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと該センサデータに対応するデータとして該当するセンサデータの推移が反映される制御データとが含まれ、それらセンサデータ及び制御データは、時系列的な推移が相関し、かつ、前記センサデータに対する前記制御データの遅延時間が前記センサデータにて示される前記車両のドライバの車両操作に対する車両挙動の応答時間以内であることを条件に相関性が高いとして対応付けられたものである
ことを特徴とする車両データ解析装置。 - 車両の状態の時系列的な推移を示す車両データを解析する車両データ解析装置を備え、該車両データ解析装置によって解析された車両データに基づいて前記車両の異常の有無を診断する故障診断装置であって、
前記車両データ解析装置として請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両データ解析装置を備える
ことを特徴とする故障診断装置。 - 車両の状態の時系列的な推移を示す車両データを解析する車両データ解析装置を用いて車両データを解析する方法であって、
前記車両データ解析装置が、
前記車両で取得された複数の車両データを解析すべきデータとして記憶装置に蓄積するステップと、
該蓄積したそれぞれの車両データに含まれる車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化するステップと、
前記車両の異常の診断に際し、車両データに含まれるデータ変動からドライバの車両操作に起因するデータ変動を除外することによって診断対象とすべき車両データを特定するステップと、
を実行する
ことを特徴とする車両データ解析方法。 - 前記車両データには、少なくとも、前記車両のドライバの車両操作態様が反映されるデータとして前記車両の状態を検出するセンサの検出値の推移を示すセンサデータと、該センサデータの推移が反映される制御データとが含まれ、
前記特定するステップにて、前記診断対象として前記車両のドライバの車両操作とは異なる要素に基づくデータ変動を含んだ車両データを特定する
請求項12に記載の車両データ解析方法。 - 前記顕在化するステップにて、前記車両データの単位時間当たりの変化量を求め、前記特定するステップはさらに、前記求めた前記車両データの単位時間当たりの変化量が前記車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動に伴う変化量以上である車両データを選定するステップを含む
請求項12または13に記載の車両データ解析方法。 - 請求項12または13に記載の車両データ解析方法において、
前記顕在化するステップにて、前記蓄積した車両データの統計分布を求め、前記特定するステップにて、前記統計分布として示される車両データのうち中央値付近の車両データを認識するとともに該認識した車両データの中で相対的に偏差の大きい車両データを前記診断対象とすべき車両データとして前記蓄積した車両データの中から特定する
ことを特徴とする車両データ解析方法。 - 前記顕在化するステップにて、前記センサデータと該センサデータとの相関性を有する制御データとの差分から前記車両制御系の機械的もしくは制御的な異常の発生に伴うデータ変動を顕在化する
請求項13に記載の車両データ解析方法。 - 前記顕在化するステップにて、センサデータ及び該当する制御データを周波数解析し、この周波数解析したセンサデータ及び該当する制御データに基づいてそれらの差分を算出する
請求項16に記載の車両データ解析方法。
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