JP5575196B2 - 材料切断システム、保持具及び材料切断方法 - Google Patents

材料切断システム、保持具及び材料切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、材料を切断する材料切断システム、材料を保持する保持具及び材料切断方法に関する。
従来、食品等の材料を、ウォーターカッターやバンドソー等を備えた切断装置によって切断する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、ノズル孔から高圧水ビームを噴射して固形食品を切断する装置が開示されている。
特許文献1に記載された技術では、所定間隔でノズル孔を配列したノズル杵を、ノズル孔の配列方向と材料の進行方向とを小角度(例えば7度)ずらして設置し、ノズル孔の配列間隔より狭い幅で材料を切断することとしている。
特開2007−296595号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術を含め、ウォーターカッターやバンドソー等によって材料を切断する従来の技術においては、不定形な材料から、目的とする形状や重さで切り出しを行うことが困難であった。
例えば、特許文献1に記載の技術では、所定の厚みで材料を切断することは可能であるものの、材料の当初の外形を一部に残しつつ、切り出された材料それぞれを目的とする重さに揃えることは困難である。
即ち、材料を切断する従来の技術においては、材料の切断加工における自由度が十分なものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、材料を切断する際の切断加工の自由度を向上させることを目的とする。
(1) 板状部材からなる基台部と、
前記基台部との距離が可変で、少なくとも2種類の腕の長さを有する複数の腕部材と、
前記腕部材に対して前記基台部に近づく方向の力を加える押圧部材と、
前記腕部材の先端部に設置され、前記基台部と対向して材料を支持する支持部材と、を備える保持具と、
前記保持具を保持して移動させるロボットアーム部と、
前記ロボットアーム部によって前記保持具と共に移動される前記材料を切断する切断ユニット部と、
を備えることを特徴とする材料切断システムとした。
(1)の材料切断システムでは、電動部品を備えていない保持具で材料を保持することから、保持具を軽量化でき、ロボットアームによる取り回しが容易となる。また、腕の長さが異なる複数の腕部材で材料を保持することができるため、材料をより確実に保持することができる。
したがって、より自由な姿勢で材料の切断作業を行うことができるため、材料を切断する際の切断加工の自由度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、材料を切断する際の切断加工の自由度を向上させることが可能となる。
材料切断システム1の全体構成を模式的に示す斜視図である。 材料切断システム1の全体構成を模式的に示す上面図である。 クランピングアセンブリ100の外観を示す斜視図である。 クランピングアセンブリ100の構造を示す3面図である。 基台ユニット110の構成を示す斜視図である。 基台ユニット110の構成を示す上面図である。 トップクランプユニット130aの構成を示す模式図(左側面図)である。 クランピングアセンブリ100が種々の形状の材料を保持した状態を模式的に示す図である。 ローディングユニット10の移送経路を示す模式図である。 ロボットアーム20の構成を示す図である。 切断加工ユニット30の切断機構を示す図である。 材料切断システム1において実行される材料切断処理のフローチャートを示す図である。 アキュムレータ機能を備えるノズル31aの一例を示す模式図である。 アキュムレータ機能を備えるノズル31aの他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した材料切断システム1の全体構成を模式的に示す斜視図である。また、図2は、材料切断システム1の全体構成を模式的に示す上面図である。
図1及び図2において、材料切断システム1は、ローディングユニット10と、ロボットアーム20と、切断加工ユニット30と、検査ユニット40と、クランピングアセンブリ100とを含んで構成される。これらのユニットのうち、ローディングユニット10におけるロボットアーム20とのインターフェース部分、ロボットアーム20及び切断加工ユニット30のウォーターカッター31については、防護壁Wで囲われている。また、ローディングユニット10、ロボットアーム20、切断加工ユニット30及び検査ユニット40は、各ユニット自身を制御する制御部をそれぞれ備えており、これらの制御部が連携して材料切断システム1の動作が実現される。
なお、本実施形態においては、材料切断システム1によって、冷凍された2枚おろしの魚の半身をより細かい切身に切断する場合を例に挙げて説明するが、固形物であれば他のものを切断加工の対象とすることができる。マイナス18度に冷凍された魚の半身を切断加工の対象とするため、本実施形態における材料切断システム1においては、材料の切断処理スピードと材料が仮置される状況(作業室に置かれる時間及び室温)を勘案し、エアコンや給排気設備(クリーンフィルタや除湿機等を含む空調システム)によって、作業環境は、室温15度以下,湿度45〜65%に保たれている。ただし、室温については、材料と同一のマイナス18度とすると品質及び衛生の観点から、より好ましい環境となる。
ローディングユニット10は、作業者が材料切断システム1に材料(魚の半身)を供給するためのインターフェース及びロボットアーム20がクランピングアセンブリ100(後述)のピックアップ及びリリースを行うインターフェースを構成している。即ち、ローディングユニット10は、作業者によって材料が設置されたクランピングアセンブリ100の供給を受け付けると共に、材料の切断加工が終了したクランピングアセンブリ100を作業者に受け渡す機能を有している。また、ローディングユニット10は、ロボットアームによってピックアップされるためにクランピングアセンブリ100を待機させると共に、ロボットアームによってリリースされたクランピングアセンブリ100を受容する機能を有している。
また、ローディングユニット10は、後述するスキャナを備えており、クランピングアセンブリ100に保持された材料の上面及び下面を走査することにより、上面及び下面それぞれの輪郭形状を取得する。そして、ローディングユニット10は、輪郭形状を示すデータから材料の3次元形状を生成し、切り出される材料に要求される形状及び重さを充足するように材料の切断位置(切断予定ライン)を決定する。さらに、ローディングユニット10は、切断予定ラインを示すデータに基づいて、材料の切断予定ラインが、固定して設置された切断加工ユニット30のウォーターカッター31の吐出位置を通過するようにロボットアーム20の動作を計算し、ロボットアーム20の動作を示すデータをロボットアーム20の制御部に出力する。
ロボットアーム20は、6軸の関節を有するロボットアームであり、クランピングアセンブリ100に保持された材料をクランピングアセンブリ100ごと把持して3次元の移動制御を行う。ロボットアーム20は、制御部によって動作を制御される。ロボットアーム20の制御部は、ローディングユニット10から入力された動作を示すデータに基づいて、その動作を実現するための制御信号(各関節を駆動するアクチュエータの制御信号)をロボットアーム20に出力する。ロボットアーム20として、例えば、三菱電機製RV−12SQL/RV−12SDLシリーズ等の垂直多関節型ロボットを採用することができる。なお、ここではロボットアーム20がクランピングアセンブリ100をチャック等によって把持する場合を例に挙げて説明するが、材料を保持したクランピングアセンブリ100を安定して取り回すことができる方法であれば、電磁石等、他の保持手段を用いてクランピングアセンブリ100を保持することとしても良い。
切断加工ユニット30は、ポンプによって約600MPaに圧力を高められた水の供給を受け、高圧水を吐出して材料を切断するウォーターカッター31を備えている。切断加工ユニット30のウォーターカッター31は、不図示の高圧ポンプから配管を経由して高圧水の供給を受け、固定された位置で高圧水を継続的に吐出している。そして、切断位置に沿って高圧水が吐出されるようにロボットアームによって材料が移動されると、目的とする形状及び重さの切身が材料から切り落とされる。また、切断加工ユニット30によって切り落とされた切身は、ベルトコンベヤによって検査ユニット40へ搬送される。なお、切断加工ユニット30として、バンドソーを備えた切断装置を用いることも可能である。
検査ユニット40は、ベルトコンベヤによって搬送された切身の重量検査及び金属片の混入検査を行い、各切身の検査結果を逐次ローディングユニット10に出力する。重量検査の検査結果は、ロボットアームの動作に関するフィードバックデータとされる。
(各ユニットの具体的構成)
次に、図1及び図2に示すクランピングアセンブリ100及び各ユニットについて、具体的な構成を説明する。
(クランピングアセンブリ100の構成)
図3は、クランピングアセンブリ100の外観を示す斜視図であり、図4は、クランピングアセンブリ100の構造を示す3面図である。なお、図4において、図4(a)は右側面図、図4(b)は正面図、図4(c)は上面図である。
図3及び図4において、クランピングアセンブリ100は、基台ユニット110と、底板120a〜120cと、トップクランプユニット130a〜130cとを含んで構成される。
図5及び図6は、基台ユニット110の構成を示す図であり、図5は斜視図、図6は上面図を示している。
図5及び図6において、基台ユニット110は、上面視において六角形状の金属板からなる基台部110Aを有し、この基台部110Aは、頂辺部110aと、頂辺部110aより長く頂辺部110aと平行な基辺部110bと、基辺部110bの両端からそれぞれ直角に頂辺部110a側に延びる等長の側辺部110c,110dと、側辺部110c,110dにおける頂辺部110a側の端部と頂辺部110aの端部とを繋ぐ斜辺部110e,110fとを有している。頂辺部110aと基辺部110bとは垂直二等分線が重なる配置とされており、基台ユニット110は、上面視において、この垂直二等分線を軸として線対称な形状となっている。
図5及び図6に示すように、基台ユニット110は、チャック用支柱111と、クランプガイド112a〜112cと、底板受け溝113a〜113cと、エアシリンダ用挿通孔114a〜114fと、エアノズル用挿通孔115a,115bと、ストッパー116a,116bとを有している。
チャック用支柱111は、基台ユニット110における頂辺部110a側の端部領域に一端を固定された柱状部材であり、他端にはロボットアームによってチャックされるチャックインターフェース111aを有している。チャック用支柱111は、チャックインターフェース111aをロボットアームによって把持された場合に、冷凍の半身を保持したクランピングアセンブリ100の取り回しに耐える剛性を有している。
チャックインターフェース111aは、ロボットアームのチャッキングシリンダによってロボットアームに把持されるチャック構造を有している。
クランプガイド112a〜112cは、一端を基台ユニット110に固定された柱状部材によって構成される。クランプガイド112a〜112cは、基台ユニット110の側辺部110c,110dの中点を結ぶ線上に配列されている。クランプガイド112a〜112cは、トップクランプユニット130a〜130cいずれかのクランプガイド挿通孔に挿通される。そして、トップクランプユニット130a〜130cがクランプガイド112a〜112cにねじ止めされることにより、トップクランプユニット130a〜130cが基台ユニット110に固定される。なお、トップクランプユニット130a〜130cそれぞれをいずれのクランプガイド112a〜112cに設置するかは、切断対象の半身の形状によって適宜選択されるものとし、トップクランプユニット130a〜130cのクランプガイド112a〜112cにおける設置高さ(基台ユニット110表面からの距離)も、切断対象の半身の形状によって適宜選択される。
底板受け溝113a〜113cは、基台ユニット110表面における基辺部110b側端部に刻まれた略長方形の溝によって構成され、底板120a〜120cのいずれかを収容する。また、底板受け溝113a〜113cそれぞれの中央部分には、基台ユニット110の裏面側から底板120a〜120cをねじ止めするための貫通孔が形成されている。この貫通孔は、底板受け溝113a〜113c内において、基台ユニット110の基辺部110bと交差する方向を長手方向として形成されており、底板120a〜120cの設置位置を、基台ユニット110の基辺部110bと交差する方向において調整可能としている。なお、底板受け溝113a〜113cには、基辺部110bからの突出量をトップクランプユニット130a〜130cそれぞれのトップクランプ位置と対応させて、底板120a〜120cが設置される。また、基台ユニット110の表面には、底板受け溝113a,113cに設置された底板120a,120cから起立する姿勢の金属板(後述する材料受け部)を有するストッパー116a,116bがそれぞれ設置され、ストッパー116a,116bは、トップクランプユニット130a〜130cに設置された半身を受け止める。
エアシリンダ用挿通孔114a〜114fは、クランプガイド112a〜112cに設置されたトップクランプユニット130a〜130cの下支持板それぞれと対向する基台ユニット110の位置に形成された貫通孔である。クランピングアセンブリ100が、ローディングユニット10における予め定められた材料投入位置(材料の設置及び解放を行う規定の位置)に載置されることにより、材料投入位置に備えられている6つのエアシリンダACそれぞれが、エアシリンダ用挿通孔114a〜114fを通過可能な配置となっている。
エアノズル用挿通孔115a,115bは、基台ユニット110におけるクランプガイド112a〜112cとチャック用支柱111との間の領域に基辺部110bと平行に配列して形成された貫通孔である。クランピングアセンブリ100が、ローディングユニット10における予め定められた材料投入位置に載置されることにより、材料投入位置に備えられている2つのエアノズルANそれぞれが、エアノズル用挿通孔115a,115bを通過可能な配置となっている。
ストッパー116a,116bは、基台ユニット110の表面に沿って設置される平板状の固定部と、固定部から起立する平板状の材料受け部とを有している。固定部には、クランプガイド112a,112cの直径より広い幅(例えば、クランプガイド112a,112cの直径より数mm〜1cm広い幅)を有し、材料受け部と離間する方向に所定の長さ(例えば、クランプガイド112a,112cの幅の数倍)を有する挿通孔が形成されている。挿通孔におけるクランプガイド112a,112cの挿通位置を変化させて固定部をねじ止め等によって固定することで、材料受け部の設置位置を材料の形状に合わせて調整することができる。
図3及び図4に戻り、底板120a〜120cは、底板受け溝113a〜113cに対応する形状の上面視略長方形の板状部材であり、一方の面(裏面)の中央にねじ穴が形成されている。そして、底板120a〜120cは、基台ユニット110裏面側からねじ止めされることにより、基台ユニット110に固定される。なお、上述したように、底板120a〜120cは、基辺部110bからの突出量をトップクランプユニット130a〜130cそれぞれのトップクランプ位置と対応させて、底板受け溝113a〜113cに設置される。
次に、トップクランプユニット130a〜130cの構成について説明する。
トップクランプユニット130a〜130cは、トップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cを除き、略同様の構成を有するため、代表としてトップクランプユニット130aを例に挙げて説明する。
図7は、トップクランプユニット130aの構成を示す模式図(左側面図)である。
なお、図7(a)は外力が加わっていない定常状態、図7(b)はエアシリンダACによってトップクランプ支持板1361aが突き上げられた状態を示している。
以下、図3,4及び図7を参照しつつ、トップクランプユニット130aの構成について説明する。
図3,4及び図7において、トップクランプユニット130aは、支持基体131aと、上支持板132aと、下支持板133aと、コイルばね支柱1341a〜1344aと、コイルばね1351a〜1354aと、トップクランプ支持板1361a,1362aと、トップクランプ1371a,1372aとを含んで構成される。
支持基体131aは、外観が直方体形状を有する中空の箱体によって構成され、正面視において、クランプガイド112aの直径よりも広い幅(例えば直径の1.2〜2倍)を有し、側面視において、縦方向に長い長方形状を有している。支持基体131aの上面中央から下面中央を貫いて、クランプガイド112aを挿通するクランプガイド挿通孔が形成されている。支持基体131aの正面にはねじ穴が形成されており、このねじ穴に通したねじよって、クランプガイド挿通孔に挿通されたクランプガイド112aに支持基体131aが固定される。なお、クランプガイド112aに対する固定位置を変化させることで、トップクランプユニット130aの設置高さを材料に合わせて調整することが可能である。
上支持板132aは、支持基体131aの上面に固定された板状部材であり、側面視において、支持基体131aと同様の横幅を有している。また、上支持板132aは、正面視において、支持基体131aの幅よりも広い幅を有し、上支持板132aは支持基体131aの左右両側から側方に突出した部分を有している。なお、以下、上支持板132aにおける支持基体131aの左右両側から側方に突出した部分を適宜「上支持板フランジ部」と称する。上支持板132aには、支持基体131aのクランプガイド挿通孔に連通する貫通孔が形成されている。
下支持板133aは、支持基体131aの下面に固定された板状部材であり、側面視において、支持基体131aと同様の横幅を有している。また、下支持板133aは、正面視において、支持基体131aの幅よりも広い幅を有し、下支持板133aは支持基体131aの左右両側から側方に突出した部分を有している。なお、以下、下支持板133aにおける支持基体131aの左右両側から側方に突出した部分を適宜「下支持板フランジ部」と称する。下支持板133aには、支持基体131aのクランプガイド挿通孔に連通する貫通孔が形成されている。また、左右両側の下支持板フランジ部における側面視中央部には、エアシリンダACが通過可能な貫通孔(エアシリンダ用挿通孔1311a,1312a)がそれぞれ形成されている。
コイルばね支柱1341a〜1344aは、上支持板フランジ部と下支持板フランジ部とに両端を固定された柱状部材であり、上支持板フランジ部と下支持板フランジ部の対向する四隅同士をそれぞれ連結している。
コイルばね1351a〜1354aは、コイルばね支柱1341a〜1344aそれぞれに挿通されたコイルばねであり、一端を上支持板フランジ部に固定され、他端を後述するトップクランプ支持板1361a,1362aに固定されている。なお、コイルばね1351a〜1354aは、設置状態において、トップクランプ支持板1361a,1362aを下支持板フランジ部に押し付ける弾性力を発生している。
トップクランプ支持板1361a,1362aは、一端にトップクランプ1371aあるいはトップクランプ1372aを備える四角柱状の腕部材であり、上支持板フランジ部と下支持板フランジ部との間において、コイルばね支柱1341a〜1344aを挿通して設置される。
具体的には、トップクランプ支持板1361aは、一端にトップクランプ1371aを備え、他端付近にコイルばね支柱1341aを挿通する貫通孔を有している。また、トップクランプ支持板1361aは、長手方向中央部にコイルばね支柱1342aを挿通する貫通孔を有している。トップクランプ支持板1361aにおけるコイルばね支柱1341a,1342aを挿通する貫通孔の上支持板フランジ部側には、コイルばね支柱1341a,1342aに挿通されたコイルばね1351a,1352aの端部がそれぞれ固定されている。
同様に、トップクランプ支持板1362aは、一端にトップクランプ1372aを備え、他端付近にコイルばね支柱1343aを挿通する貫通孔を有している。また、トップクランプ支持板1362aは、長手方向中央部にコイルばね支柱1344aを挿通する貫通孔を有している。トップクランプ支持板1362aにおけるコイルばね支柱1343a,1344aを挿通する貫通孔の上支持板フランジ部側には、コイルばね支柱1343a,1344aに挿通されたコイルばね1353a,1354aの端部がそれぞれ固定されている。
これらトップクランプ支持板1361a,1362aは、材料の非設置時及び材料の設置後には、コイルばね1351a〜1354aの弾性力によって下支持板フランジ部側に押し付けられた状態となり、材料の設置作業中(材料の投入時及び解放時)には、下支持板133a,133bにおけるエアシリンダ用挿通孔1311a,1312aを通過したエアシリンダACの突き上げ力によって、下支持板フランジ部から上支持板フランジ部側に移動される。
なお、トップクランプ支持板1361a,1362aは、トップクランプ1371a,1372aを支持する腕の長さが等しく、下支持板フランジ部からの突出長が等しい構成となっている。一方、トップクランプユニット130a〜130cのトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cの腕の長さは、互いに異なっており、下支持板フランジ部からの突出長は、トップクランプユニット130a〜130cそれぞれにおいて異なる構成となっている。即ち、トップクランプ1371a,1372aとトップクランプ1371b,1372bとトップクランプ1371c,1372cとは、上面視において、支持基体131a〜131cから互いに異なる距離に配置されている。
即ち、トップクランプ1371a,1372aとトップクランプ1371b,1372bとトップクランプ1371c,1372cとは、材料を片持ちで支持する際に、材料の一端から他端に向かう方向において、互いに異なる距離の位置を作用点として支持することができる。したがって、材料の形状が種々異なる場合であっても、トップクランプユニット130a〜130cの配列を異ならせて設置することにより、材料の形状に合わせて、より適切に材料を支持することが可能となる。例えば、材料として魚の半身を保持する場合に、カマを切り落としている場合(カマなしの場合)及びカマを有している場合(カマありの場合)に応じて、トップクランプユニット130a〜130cの配列を異ならせたり、右側の半身であるか左側の半身であるかに応じて、トップクランプユニット130a〜130cの配列を異ならせたりすることができる。
トップクランプ1371a,1372aは、直方体形状を有する部材からなり、トップクランプ支持板1361a,1362aの先端にそれぞれ固定されている。トップクランプ1371a,1372aは、トップクランプユニット130aを基台ユニット110に設置した状態において底板120aと対向する面に、2つのピンpnをそれぞれ備えている。これら2つのピンpnは、上面視において、長方形状のトップクランプ1371a,1372aの対角の位置に配置されている。また、各ピンpnの付け根部分には、円柱状のカラー部材Cが設置されている。即ち、各ピンpnは、トップクランプ1371a,1372aに固定されたカラー部材Cの中心を貫通して、先端がカラー部材Cから所定長さ突出している。カラー部材Cからのピンpnの突出量(所定長さ)は、材料の硬さに応じて定められる。
例えば、材料として魚の半身を切断する場合のカラー部材Cの高さは7mm、カラー部材Cからのピンpnの突出量は5mmとすることで、適切に材料を保持することができる。
カラー部材Cが設置されていることにより、カラー部材Cの端面によって材料を面で支えることができる。また、カラー部材Cは、ピンpnの材料に対する侵入量を規制するためのストッパーとして機能する。
このような構成によって、クランピングアセンブリ100は、種々の形状の材料をより確実に保持することが可能である。
例えば、材料として魚の半身を保持する場合、魚の半身がカマを有しているか否か及び左右いずれの半身であるかに応じて、トップクランプユニット130a〜130cの配置を変更することで、材料の一端をより適切に保持することができる。また、材料の厚みも背側及び腹側等、部位によって異なるが、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cの高さは、コイルばね1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354cの収縮長によって材料の部位に応じたものとなる。
図8は、クランピングアセンブリ100が種々の形状の材料を保持した状態を模式的に示す上面図及び正面図であり、図8(a)は、カマつきの魚の右半身を保持した状態、図8(b)は、カマつきの魚の左半身を保持した状態、図8(c)は、カマなしの魚の右半身を保持した状態、図8(d)は、カマなしの魚の左半身を保持した状態を示している。
図8(a)〜図8(d)に示すように、保持する材料の形状に合わせて、腕の長さが異なるトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cの配置が選択され、トップクランプユニット130a〜130cの取り付け位置が変更される。
また、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cは、それぞれが支持する材料の高さに合わせて、コイルばね1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354cが収縮した状態となり、材料を適確に支持している。
なお、材料の高さの変化に合わせて、トップクランプユニット130a〜130cをクランプガイド112a〜112cに取り付ける高さを調整することで、より適切な圧力でトップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cによって材料を保持することが可能となる。
以上のようなクランピングアセンブリ100の構成により、クランピングアセンブリ100には電動部品を備えることなく、外部からエアシリンダACによってコイルばね1351a〜1354aを押し上げることで、材料の投入及び解放を行うことができる。そのため、クランピングアセンブリ100を軽量化でき、ロボットアーム20による取り回しがより容易となる。また、腕の長さが異なるトップクランプ支持板1361a,1362a、トップクランプ支持板1361b,1362b、トップクランプ支持板1361c,1362cを材料の形状に合わせて配置すると共に、トップクランプユニット130a〜130cの設置高さも材料の形状に合わせて異ならせることができるため、材料をより確実に保持することができる。これにより、材料の一端を片持ちで保持し、クランピングアセンブリ100ごとロボットアーム20が把持して3次元的な移動を行うことができるため、より自由な姿勢でウォーターカッター31による材料の切断作業を行うことが可能となる。
(ローディングユニット10の構成)
次に、ローディングユニット10の構成について説明する。
ローディングユニット10は、ローディングユニット10全体を制御する制御部(不図示)によって制御され、クランピングアセンブリ100を移送する移送機構を有している。また、ローディングユニット10は、クランピングアセンブリ100の機構を動作させるエアシリンダACと、材料の3次元形状を取得するためのスキャナとを有している。そして、ローディングユニット10は、移送機構によって移送された各位置において、材料の設置及び解放のためにクランピングアセンブリ100を動作させたり、スキャナによって取得された材料の3次元形状を基に、材料の切断予定ラインを算出したりする。なお、ローディングユニット10によって算出された材料の切断予定ラインを示すデータは、ロボットアーム20を制御する制御部に出力される。
図9は、ローディングユニット10の移送経路を示す模式図である。
図9に示すように、ローディングユニット10は、クランピングアセンブリ100を停止させるための材料投入位置P1、走査開始位置P2、ピックアップ位置P3、受容位置P4を有している。
材料投入位置P1は、クランピングアセンブリ100に作業者が材料を設置するための停止位置である。ローディングユニット10の材料投入位置P1下部には、停止されたクランピングアセンブリ100のエアシリンダ用挿通孔114a〜114fと対向する位置に挿通孔が形成されており、これら挿通孔それぞれを挿通するエアシリンダACが設置されている。そして、材料の設置及び解放を行う場合、これらエアシリンダACが、クランピングアセンブリ100のエアシリンダ用挿通孔114a〜114f及びエアシリンダ用挿通孔1311a〜1311c,1312a〜1312cを貫通し、トップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cを突き上げる。これにより、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cの位置が上方に変異し、材料の設置及び解放を行うことが可能となる。
なお、材料投入位置P1の上方には、クランピングアセンブリ100の上端(例えばクランプガイド112a〜112cの頂部)を下方向に支持する支持用アクチュエータが設置されており、エアシリンダACの突き上げ力に対して、クランピングアセンブリ100を固定している。
走査開始位置P2は、上下それぞれに設置されたスキャナによる走査領域の上流側の停止位置である。即ち、ローディングユニット10は、クランピングアセンブリ100に設置された材料を上面側及び下面側からそれぞれ走査するスキャナ(例えばラインスキャナ等)を備えており、これらスキャナに挟まれた空間として形成された走査領域を材料が通過することにより、材料の上面及び下面の3次元形状が計測される。なお、ローディングユニット10は、スキャナの動作に同期してパルス信号を発生するロータリーエンコーダを備えており、2つのスキャナによって取得された上面側及び下面側の3次元形状は、材料上の位置を基準として対応付けられる。
ピックアップ位置P3は、ロボットアーム20によってクランピングアセンブリ100がピックアップされるために待機する停止位置である。材料を保持した状態でピックアップ位置P3からピックアップされたクランピングアセンブリ100は、ロボットアーム20によって材料の切断が行われた後、ロボットアーム20によって受容位置P4に載置される。
受容位置P4は、ロボットアーム20によってローディングユニット10に戻されるクランピングアセンブリ100を受容する位置である。即ち、受容位置P4には、切断加工が終了した材料を保持した状態のクランピングアセンブリ100が、ロボットアーム20によって移送される。
なお、ローディングユニット10は、クランピングアセンブリ100を載置する不図示の台座部材を備えており、台座部材にクランピングアセンブリ100を載置した状態で各位置を移送させる。ただし、ピックアップ位置P3から受容位置P4については、上述のように、クランピングアセンブリ100はロボットアーム20によって移送され、台座部材はクランピングアセンブリ100を載置していない状態で、ピックアップ位置P3から受容位置P4に移送される。
(ロボットアーム20の構成)
次に、ロボットアーム20の構成について説明する。
図10は、ロボットアーム20の構成を示す図である。
ロボットアーム20は、6軸R1〜R6を有する多関節型ロボットであり、アーム先端に、クランピングアセンブリ100のチャックインターフェース111aを把持するチャッキングシリンダを有している。ロボットアーム20は、チャッキングシリンダによってチャックインターフェース111aをロボットアーム20にロックすることにより、ロボットアーム20がクランピングアセンブリ100を把持した状態となる。
なお、ロボットアーム20は、不図示の制御部によって動作を制御され、ローディングユニット10から入力された切断予定ラインを示すデータを基に、各関節を駆動するアクチュエータの制御信号を生成し、切断予定ラインに沿って材料がウォーターカッター31の位置を通過するように動作する。
(切断加工ユニット30の構成)
次に、切断加工ユニット30の構成について説明する。
図11は、切断加工ユニット30の切断機構を示す図である。
切断加工ユニット30は、高圧ポンプ(不図示)によって約600MPaに圧力を高められた水が配管を介して供給されるウォーターカッター31と、材料の切断時に材料の移動をガイドするガイド部材32と、ウォーターカッター31から吐出された高圧水をタンク(不図示)に導く排水管33と、切断された材料をベルトコンベヤに誘導する材料案内板34とを有している。
ウォーターカッター31には、ウォーターカッター31における高圧水の吐出口を形成するノズル31aが備えられている。ノズル31aは、材料の切断に必要な水量及び圧力を実現する形状に設計されており、高圧ポンプから供給された高圧水を継続的に同一の位置で吐出する。なお、ノズル31aにおいて、吐出する水の圧力を一定に保つためにアキュムレータ機能を内部に備えることで、高圧ポンプから供給される水の圧力をより安定させ、より低い圧力で材料を切断することが可能となる(変形例1参照)。
また、本実施形態において、ノズル31aは、高圧水の流路が形成されるシャフト部31sと、高圧水の吐出口を備えたオリフィス31bとを備えている。シャフト部31sは管状の部材によって構成され、高圧ポンプからの高圧水が流入する流入口31fを外周面に備えている。また、シャフト部31sは、流入口31fから流入した高圧水を管軸に沿ってオリフィス31bに流出させる流路を有している。オリフィス31bは、シャフト部31sの先端部に設置され、先端が小径の円、底面(根元側の面)が大径の円からなる円錐台状の構造(先端ほど外径が小さくなる構造)を有している。なお、オリフィス31bは、例えば、頂角が60度の円錐の一部として構成することができる。そして、オリフィス31bは、先端の小径の円の中心に、予め設計された径(例えば、0.01〜0.1mm程度)の貫通口からなる吐出口を有している。また、オリフィス31bは、吐出口と同心で、シャフト部31sの内径(高圧水の流路の径)と同径の貫通口を有しており、シャフト部31sの先端に固定されている。即ち、高圧ポンプから供給された高圧水は、ノズル31aのシャフト部31sに流入すると、シャフト部31s内部に形成されている流路を通過した後、オリフィス31bの吐出口から吐出される。
本実施形態におけるノズル31aは、オリフィス31bが円錐台状となっていることにより、高圧水を種々の入射角度に設定して材料を切断する際に、オリフィス31bの周縁部が材料と干渉する事態を抑制できる。そのため、後述するように、オリフィス31bの吐出口を材料により近接させて切断することができる。なお、ノズル31aの先端には、オリフィス31bをより確実に保持するためのリテーナを適宜備えることができる。この場合、リテーナの形状をオリフィス31bと同様に、円錐台状とすることで、リテーナの周縁部が材料と干渉する事態を抑制できる。
また、ガイド部材32は、ノズル31aから吐出された高圧水の吐出先に配置され、ロボットアーム20が材料を切断する際に、材料を摺動させて移動及び姿勢を安定させる機能を有している。なお、ガイド部材32は、油圧あるいは電動アクチュエータ等によってガイド部材32を上下方向に移動させる昇降機構32bを備えており、昇降機構32bは、ロボットアーム20の動きと連動して上下方向の位置を制御される。具体的には、ロボットアーム20がガイド部材32に材料を摺動させて移動させた時に、材料表面とノズル31aとの距離が可能な限り所定距離以内(ここでは3mm以内とする)となるように、昇降機構32bによって、ガイド部材32の高さが制御される。本実施形態においては、ロボットアーム20の制御部が、1つの切断予定ラインにおける材料の凹凸形状を取得し、切断予定ラインとして設定した位置に、予め設定した入射角となるように高圧水を吐出する条件の下、材料の最も突出した部分においてノズル31a(オリフィス31b)と材料との距離を3mm以内でより近い距離となるようにガイド部材32を位置決めする。
このとき、ロボットアーム20の制御部は、切断予定ラインに沿って材料を移動させた際に、ノズル31a(オリフィス31b)と材料表面とが干渉しない距離となるように、ローディングユニット10によって取得された材料の3次元形状に基づいてガイド部材32の位置を決定する。上述のように、ノズル31aの先端に設置されているオリフィス31bは円錐台状であるため、材料表面とノズル31a(オリフィス31b)とを所定距離以内とすることがより容易な形状となっている。
そして、昇降機構32bがガイド部材32の位置を維持したまま、ロボットアーム20がガイド部材32に沿って材料を一方向(切断予定ラインに沿う方向)に移動させる。
これにより、水圧がより強く切断能力の高い位置でウォーターカッター31を材料に作用させることができ、ウォーターカッター31の水圧をより効率的に利用することができる。
ガイド部材32における高圧水の進路に当たる位置には、吐出された高圧水を流入させる流入口32aが形成されている。流入口32aに流入した高圧水は、排水管33を介してタンクに蓄積される。
ノズル31aから吐出された高圧水によって切断された材料は、ガイド部材32の位置から、ガイド部材32を挟んでロボットアーム20と逆側に落下する。ガイド部材32には、ロボットアーム20と逆側に、鉛直下方よりも水平方向に所定角度(例えば30度)傾斜して設置された板状部材からなる材料案内板34が備えられている。材料案内板34の傾斜角度は、切断された材料が、材料案内板34の下方に位置するベルトコンベヤへ落下する角度に調整されている。そのため、ノズル31aによって切断された材料は、材料案内板34に沿って滑落し、切断された部分毎に、順次、ベルトコンベヤによって検査ユニット40へと移送される。
(検査ユニット40の構成)
次に、検査ユニット40の構成について説明する。
検査ユニット40には、ベルトコンベヤによって、切断加工ユニット30で切断された材料の部分(切身)が順次搬送される。検査ユニット40には、重量計及びX線異物検査装置が設置されており、ベルトコンベヤによって搬送された材料の部分について、重量と異物混入の有無とが検査される。検査の結果、重量が目的とする範囲から外れているものや、異物の混入が検出されたものについては、異常がある旨が作業者に報知される。また、重量検査の結果は、ローディングユニット10に逐次フィードバックされ、ローディングユニット10において切断予定ラインを決定するためのパラメータに反映される。
(材料切断システム1の制御)
次に、材料切断システム1における制御について説明する。
(材料切断処理)
図12は、材料切断システム1において実行される材料切断処理のフローチャートを示す図である。
材料切断処理は、材料切断システム1において、作業者が処理の開始を指示入力することに対応して起動される。
図12において、材料切断処理が開始されると、ローディングユニット10は、クランピングアセンブリ100を載置した台座部材を材料投入位置P1に移送し、クランピングアセンブリ100に材料の設置を受け付ける状態となる(ステップS1)。
次に、ローディングユニット10は、作業者によるクランピングアセンブリ100の解放を指示する操作に対応して、エアシリンダACを駆動し、クランピングアセンブリ100のトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cを突き上げる(ステップS2)。このとき、支持用アクチュエータが駆動され、エアシリンダACの突き上げ力に対し、クランピングアセンブリ100が下方向に押さえられる。なお、材料は、カマの部分をクランピングアセンブリ100が保持するように、作業者によって設置される。
そして、ローディングユニット10は、作業者による搬送開始を指示する操作入力に対応して、材料を保持したクランピングアセンブリ100を走査開始位置P2に移送する(ステップS3)。
次に、材料を保持したクランピングアセンブリ100が走査開始位置P2からピックアップ位置P3に移送され、スキャナによって材料の上面及び下面の3次元形状が取得される(ステップS4)。
材料の3次元形状が取得されると、ローディングユニット10は、目的とする重量及び大きさの範囲で材料を切断するために切断予定ラインを決定し、当該材料についての切断予定ラインをロボットアーム20の制御部に出力する(ステップS5)。
このとき、ローディングユニット10は、材料を微小な立体(例えば1辺1mm以下の微小な四面体等)の集合として表現し、切断後の形状変化を逆算して、切断予定ラインを決定する。例えば、材料として、冷凍された魚の半身を切断する場合、冷凍状態では材料のねじれやそりがあり、解凍されると材料が柔らかくなるため、このねじれやそりが解消される。そのため、魚の半身であれば、内側(背骨側)の面が平坦になることを前提として、微小な立体の位置の変化を連立方程式等で算出し、形状が変化した後に目的とする形状となるように、切断予定ラインが決定される。
なお、ステップS5において、ローディングユニット10は、切断予定ライン毎の材料の3次元形状をロボットアーム20の制御部に出力する。
次に、切断予定ラインが入力されたロボットアーム20の制御部は、切断予定ラインに沿ってウォーターカッター31の位置を材料が通過するように、ロボットアーム20の各関節に設置されたアクチュエータの制御量を算出する(ステップS6)。
このとき、ロボットアーム20の制御部は、切断予定ライン毎の材料の3次元形状に基づいて、切断予定ラインに沿って材料を移動させた際に、ノズル31a(オリフィス31b)と材料表面とが干渉しない距離で、より近い距離となるようにガイド部材32の位置決めを行い、その位置を維持するよう昇降機構32bを制御する。
次に、ロボットアーム20の制御部は、ピックアップ位置P3に載置されているクランピングアセンブリ100を、チャッキングシリンダを駆動してロボットアーム20に把持させる(ステップS7)。
そして、ロボットアーム20の制御部は、ステップS6で算出した各アクチュエータの制御量にしたがって関節を動作させ、切断予定ラインに沿ってウォーターカッター31で材料を切断する(ステップS8)。このとき切断された材料の部分(切身)は、ベルトコンベヤによって検査ユニット40に移送され、重量及び異物混入の検査が行われる。
材料の切断が終了すると、ロボットアーム20の制御部は、カマの部分のみを保持したクランピングアセンブリ100をローディングユニット10の受容位置P4に移送する(ステップS9)。
すると、ローディングユニット10は、カマの部分のみを保持したクランピングアセンブリ100を材料投入位置P1に移送する(ステップS10)。
そして、クランピングアセンブリ100が材料投入位置P1に移送されると、ローディングユニット10は、エアシリンダACによってトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cを突き上げると共に、エアノズルANをクランピングアセンブリ100のエアノズル用挿通孔115a,115bから表出させ、クランピングアセンブリ100の保持から解放されたカマを、風圧によってクランピングアセンブリ100の前方(作業者側)に押し出す(ステップS11)。
このような処理により、1つの材料(魚の半身)の切断加工が終了する。
(作用)
次に、材料切断システム1におけるクランピングアセンブリ100の作用を説明する。
クランピングアセンブリ100は、腕の長さが異なるトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cを備えており、材料の形状に合わせて、作業者がこれらの配置を変更する。
また、各トップクランプユニット130a〜130cの設置高さも、材料の形状に合わせて、作業者が調整して設置する。
即ち、クランピングアセンブリ100においては、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cについて、材料を片持ちで支持する際の材料の一端からの距離と、高さの初期位置とを調整可能に構成されている。
そして、トップクランプユニット130a〜130cが設置され、材料を保持していない状態では、クランピングアセンブリ100は、コイルばね1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354cの作用により、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cが下方に押し下げられた状態となっている。
材料を設置する場合、クランピングアセンブリ100のトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cをエアシリンダACによって突き上げ、カマ側をクランピングアセンブリ100に載置する。
そして、エアシリンダACによるトップクランプ支持板1361a〜1361c,1362a〜1362cの突き上げを解除すると、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cがコイルばね1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354cによって下方向に押し下げられ、材料を保持した状態となる。
このとき、トップクランプ1371a〜1371c,1372a〜1372cのピンpnは、カラー部材Cによって材料への侵入量が規制されると共に、カラー部材Cの端面が材料を面で支えるため、材料をより適切な状態で保持することができる。
このように材料を保持した状態で、クランピングアセンブリ100のチャックインターフェース111aがロボットアーム20によって把持されると、ロボットアーム20によってクランピングアセンブリ100ごと材料を取り回すことが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る材料切断システム1では、クランピングアセンブリ100には電動部品を備えることなく、外部からエアシリンダACによってコイルばね1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354cを押し上げることで、材料の投入及び解放を行うことができる。
そのため、クランピングアセンブリ100を軽量化でき、ロボットアーム20による取り回しがより容易となる。また、腕の長さが異なるトップクランプ支持板1361a,1362a、トップクランプ支持板1361b,1362b、トップクランプ支持板1361c,1362cを材料の形状に合わせて配置することができると共に、トップクランプユニット130a〜130cの設置高さも材料の形状に合わせて異ならせることができる。
そのため、材料をより確実に保持することができることから、材料の一端を片持ちで保持し、クランピングアセンブリ100ごとロボットアーム20が把持して3次元的な移動を行うことができることとなる。
したがって、より自由な姿勢でウォーターカッター31による材料の切断作業を行うことが可能となる。
即ち、本実施形態に係る材料切断システム1によれば、材料を切断する際の切断加工の自由度を向上させることが可能となる。
(変形例1)
上記実施形態において、切断加工ユニット30におけるノズル31aにアキュムレータ機能を備えることで、より低い高圧水の圧力で材料を切断することができる。
具体的には、ノズル31aにおける高圧水の流入口31fからオリフィス31bの吐出口までの流路の径及び長さを、流入口31fから流入した高圧水が乱流から層流に変化することを条件として定めることで、アキュムレータ機能を実現することができる。流入口31fから流入した高圧水が乱流から層流に変化するための具体的な流路の径及び長さは、実験あるいはシミュレーションによって取得することができる。
図13は、アキュムレータ機能を備えるノズル31aの一例を示す模式図であり、図13(a)は高圧水の流路を表す断面図、図13(b)は外観図である。
図13において、ノズル31aは、高圧水の流路が形成されるシャフト部31sと、オリフィス31bとを備えており、シャフト部31sには、高圧ポンプからの高圧水が流入する流入口31fが形成されている。
図13に示す例では、シャフト部31sの内径(流路の径)は4mm、流入口31fから吐出口までの長さ(流路の長さ)は130mm〜530mm程度とすることができる。
このようなノズル31aの構造とすることにより、高圧ポンプから供給する高圧水の圧力を600MPaよりも低く抑えることができる。
また、ノズル31aの流路の径をより拡大することで、高圧ポンプから供給する高圧水の圧力をさらに低く抑えることが可能となる。
図14は、アキュムレータ機能を備えるノズル31aの他の例を示す模式図であり、図14(a)は高圧水の流路を表す断面図、図14(b)は外観図である。
図14において、ノズル31aは、図13の例と同様に、高圧水の流路が形成されるシャフト部31sと、オリフィス31bとを備えており、シャフト部31sには、高圧ポンプからの高圧水が流入する流入口31fが形成されている。
そして、図14に示す例では、シャフト部31sの内径(流路の径)は6mm、流入口31fから吐出口までの長さ(流路の長さ)は130mm〜530mm程度となっている。
このようなノズル31aの構造とした場合、高圧ポンプから供給する高圧水の圧力を380MPa程度まで抑えることが可能となる。
(変形例2)
上記実施形態において、ロボットアーム20の制御部が、1つの切断予定ラインにおける材料の凹凸形状を取得し、切断予定ラインとして設定した位置に、予め設定した入射角となるように高圧水を吐出する条件の下、材料の最も突出した部分においてノズル31a(オリフィス31b)と材料との距離を3mm以内でより近い距離となるようにガイド部材32を位置決めすることとしている。そして、この後、ガイド部材32の位置を維持したまま、ロボットアーム20がガイド部材32に沿って材料を一方向に移動させることとした。
これに対し、1つの切断予定ラインで材料を切断する際に、材料の凹凸形状に応じて、昇降機構32bによってガイド部材32を昇降させ、ノズル31a(オリフィス31b)と材料との距離がより広い範囲にわたって所定距離以内となるように制御することができる。
これにより、ウォーターカッター31の水圧がより強く切断能力の高い状態を維持して材料を切断できるため、より効率的に材料を切断することが可能となる。
1 材料切断システム、10 ローディングユニット(ローディングユニット部)、20 ロボットアーム(ロボットアーム部)、30 切断加工ユニット(切断ユニット部)、31 ウォーターカッター、31a ノズル(ノズル)、31b オリフィス、31s シャフト部(アキュムレータ部)、32 ガイド部材(ガイド部材)、31f,32a 流入口(流入口)、32b 昇降機構、33 排水管(排水管)、34 材料案内板、40 検査ユニット、100 クランピングアセンブリ(保持具)、110 基台ユニット、110A 基台部(基台部)、111 チャック用支柱、111a チャックインターフェース、112a〜112c クランプガイド、113a〜113c 底板受け溝、114a〜114f,1311a〜1311c,1312a〜1312c エアシリンダ用挿通孔、115a,115b エアノズル用挿通孔(貫通孔)、116a,116b ストッパー、120a〜120c 底板、130a〜130c トップクランプユニット、131a〜131c 支持基体、132a〜132c 上支持板、133a〜133c 下支持板、1341a〜1344a,1341b〜1344b,1341c〜1344c コイルばね支柱、1351a〜1354a,1351b〜1354b,1351c〜1354c コイルばね(押圧部材)、1361a〜1361c,1362a〜1362c トップクランプ支持板(腕部材)、1371a〜1371c,1372a〜1372c トップクランプ(支持部材)、pn ピン(ピン)、C カラー部材(柱状部材)、AC エアシリンダ(移動手段)、AN エアノズル(エアノズル)

Claims (9)

  1. 板状部材からなる基台部と、
    前記基台部との距離が可変で、少なくとも2種類の腕の長さを有する複数の腕部材と、
    前記腕部材に対して前記基台部に近づく方向の力を加える押圧部材と、
    前記腕部材の先端部に設置され、前記基台部と対向して材料を支持する支持部材と、を備える保持具と、
    前記保持具を保持して移動させるロボットアーム部と、
    前記ロボットアーム部によって前記保持具と共に移動される前記材料を切断する切断ユニット部と、
    を備えることを特徴とする材料切断システム。
  2. 前記保持具を、前記材料を設置するための材料投入位置から前記ロボットアーム部に保持されるための待機位置に移送するローディングユニット部を備え、
    前記ローディングユニット部は、前記材料投入位置に置かれた前記保持具の前記腕部材を、前記押圧部材によって加えられる力に対向して移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の材料切断システム。
  3. 前記基台部は、前記材料が保持される位置と隣接する部分に貫通孔を有し、
    前記ローディングユニット部は、前記材料投入位置に置かれた前記保持具の当該貫通孔を挿通して前記基台部の表面から表出し、前記材料を前記基台部から押し出す方向に空気を吐出するエアノズルを備えることを特徴とする請求項2に記載の材料切断システム。
  4. 前記支持部材は、
    前記腕部材に設置された柱状部材と、
    前記柱状部材から突出したピンと、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の材料切断システム。
  5. 前記切断ユニット部は、
    圧縮された高圧水を吐出するノズルと、
    前記ノズルから吐出された高圧水が流入する流入口を有し、前記ロボットアーム部によって移動される前記材料を案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材に連結し、前記流入口に流入した高圧水を排水する排水管と、
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の材料切断システム。
  6. 前記ガイド部材は、前記ノズルとの距離を変化させる昇降機構を備え、
    前記ノズルは、先端ほど外径が小さくなる構造を有することを特徴とする請求項5に記載の材料切断システム。
  7. 前記ノズルは、流入した高圧水を乱流から層流に変化させる径と長さとを有する流路からなるアキュムレータ部を備えることを特徴とする請求項5に記載の材料切断システム。
  8. 板状部材からなる基台部と、
    前記基台部との距離が可変で、少なくとも2種類の腕の長さを有する複数の腕部材と、
    前記腕部材に対して前記基台部に近づく方向の力を加える押圧部材と、
    前記腕部材の先端部に設置され、前記基台部と対向して材料を支持する支持部材と、
    前記材料を支持した当該保持具を、前記材料を切断する切断ユニット部に移動させるロボットアーム部によって把持され、前記基台部に固定されたインターフェース部と、
    を備える保持具。
  9. 板状部材からなる基台部と、
    前記基台部との距離が可変で、少なくとも2種類の腕の長さを有する複数の腕部材と、
    前記腕部材に対して前記基台部に近づく方向の力を加える押圧部材と、
    前記腕部材の先端部に設置され、前記基台部と対向して材料を支持する支持部材と、
    前記材料を支持した当該保持具を、前記材料を切断する切断ユニット部に移動させるロボットアーム部によって把持され、前記基台部に固定されたインターフェース部と、
    を備える前記保持具によって、固体の前記材料の一端を保持し、当該保持具の前記インターフェース部をロボットアームによって把持し、材料を切断する切断ユニット部の位置で前記保持具ごと3次元方向に移動させて材料を切断することを特徴とする材料切断方法。
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