JP5582045B2 - 時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法 - Google Patents
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Description
この特許文献1では、衛星信号における時分秒(Zカウントという)の情報からなる第1情報を受信する第1モードと、時分秒の情報、年月日の週情報、衛星健康状態の情報からなる第2情報を受信する第2受信モードとの2つの受信モードを選択できる。
これにより、一度でも第2情報を受信して時計の内部時刻を修正すれば、その後は第1情報のみを受信すればよい。従って、第2情報を受信する場合に比べて短時間で時刻情報を取得でき、消費電力も低減できる。
前記特許文献1では、この累積うるう秒は固定値とされている。このため、UTCにおいて新たにうるう秒が挿入された後は、UTCと異なった内部時刻になり、正しい時刻を表示できないという問題があった。
しかしながら、上記うるう秒の情報は、12.5分毎にしか送信されておらず、時刻修正時にうるう秒情報まで受信する場合、最大で12.5分間、受信処理を継続しなければならない。
このため、受信処理時間が長くなり、消費電力も増大してしまい、腕時計のような電池容量が小さい携帯型の小型機器では持続時間が短くなるという問題がある。
一方、既に第1情報で時刻修正を行っている場合には、内部時刻の年月日も正しいデータに修正されているため、その後は、年月日まではずれることは少ない。このため、現在のうるう秒を含む第2情報で内部時刻を修正でき、この第2情報を受信するだけで内部時刻情報を修正することができる。なお、第2情報に時分秒の情報も含まれている場合には、この時分秒情報も用いて内部時刻情報を修正すればよい。一方、第2情報に時分秒の情報が含まれていない場合には、第1情報で受信した時分秒の情報で更新され、さらに基準信号で更新される内部時刻情報を、第2情報のうるう秒情報を用いて修正すればよい。
さらに、第1情報および第2情報で時刻修正を行っている場合には、現在のうるう秒の情報も取得できているので、第3情報つまり時分秒のみを受信すれば、取得済みのうるう秒情報を用いて正しい内部時刻情報に修正することができる。
このため、消費電力を低減でき、電源の持続時間を長くできる。従って、本発明の時刻修正装置が、腕時計のような携帯型の計時装置に組み込まれている場合に、計時装置の持続時間を長くでき、利便性を向上できる。
また、第1情報には、衛星健康状態の情報も含まれているので、受信した第1情報が正常な情報であるかも容易に判断でき、正しい時刻情報で内部時刻を修正できる。
さらに、初回以降は、第3情報のみを受信すればよい場合が多いため、受信処理時間を短くできる。このため、受信中、時刻修正装置を動かさずに静止する必要がある時でも、受信時間が短いため、利用者の利便性を損なうことがない。
UTCにおいて、うるう秒が挿入される時期は12月または6月の末日が第一優先とされている。従って、前記特定の日時に、第2情報で内部時刻が修正された記録を、修正無しに設定すれば、その後の受信処理時には、第2情報時刻修正手段が作動されて、第2情報が再度受信されることになる。このため、前記タイミングでうるう秒が挿入されていれば、その後に受信した第2情報の「現在のうるう秒」も最新データに更新されていることになる。従って、うるう秒の挿入時期に、第2情報を再度受信できるので、「現在のうるう秒」も最新データに更新でき、内部時刻も正しい時刻に修正できる。
さらに、前記特定の日時は、例えば、7/1または1/1のように、年2回程度であるため、消費電力の増加も抑制できる。
さらに、「現在のうるう秒」および「更新後のうるう秒」の情報が一致する場合には、実際にはうるう秒の挿入処理が行われないため、現在のうるう秒を用いた内部時刻修正を継続できる。
そして、本発明では、前記特定期間を、このうるう秒情報が更新される期間内に設定し、その期間になった場合に、第2情報を1回受信するように制御しているので、うるう秒情報が更新されていれば、その更新後の最新情報を取得でき、うるう秒が挿入された場合でも正しい時刻に修正できる。
これに対し、本発明によれば、前記特定の日時になった際に、第2情報で内部時刻が修正された記録を、修正無しに設定しているので、それ以降に再度第2情報を受信することができ、最新のうるう秒情報を取得して正しい時刻に修正できる。
本発明の時刻修正装置付き計時装置によれば、第1情報および第2情報を受信して時刻修正処理を行った後は、短時間で受信できる第3情報のみを受信して時刻修正処理を行うことができるので、平均的な受信処理時間を大幅に短縮できる。
このため、消費電力を低減でき、計時装置の持続時間を長くでき、腕時計のような携帯型の計時装置に適している。さらに、第3情報の受信時間が短いため、利用者の利便性を損なうことがない。従って、本発明は、特に腕時計や懐中時計のように、携帯可能な計時装置に適している。
以下、本発明の第1実施形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る時刻修正装置付き計時装置であるGPS付き腕時計100の平面図であり、図2はGPS付き腕時計100の概略断面図である。
図1から明らかなように、GPS付き腕時計100は、使用者の手首に装着される腕時計(電子時計)であり、文字板11及び指針12を備え、時刻を計時して表示する。
文字板11の大部分は、光及び1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。
指針12は、文字板11の表面側に設けられている。また、指針12は、回転軸13を中心に回転移動する秒針121、分針122及び時針123を含み、歯車を介してステップモーターで駆動される。
また、ボタン16が押されると、受信モード(測時モードまたは測位モード)を切り替える切替処理が実行される。この際、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。
なお、これらの秒針121による指示は受信中も行われる。測時モードで受信中は秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードで受信中は秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。また、GPS衛星が捕捉できない場合は秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
GPS受信回路30は、図示を略すが、主にRF(Radio Frequency:無線周波数)部
と、GPS信号処理部を含んで構成されている。RF部とGPS信号処理部は、1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻等の衛星情報を取得する処理を行う。
従って、本実施形態では、GPSアンテナ23およびGPS受信回路30によって、GPS衛星から送信される衛星信号を受信する受信部が構成されている。
図4(A)〜図4(C)は、航法メッセージの構成について説明するための図である。
図4(A)に示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレーム1〜5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星10から6秒で送信される。従って、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星10から30秒で送信される。
衛星健康状態は、その衛星に異常があるか否かを示すコードであり、このコードを確認することで、異常がある衛星の信号を利用することがないように制御できる。
すなわち、サブフレーム4および5により送信されるデータは、それぞれページ1〜25に分割されており、フレームごとに異なるページの内容が順番に送られている。すべてのページの内容を送信するには25フレームを必要とするため、航法メッセージの全情報を受信するには12分30秒の時間を要する。
従って、サブフレーム4のページ18を受信すれば、Zカウント(時分秒)と、うるう秒情報を含む第2情報を取得できる。
従って、システムリセット後などカレンダーが設定されていない状態では、30秒毎に送信されるサブフレーム1を受信し、第1情報(週番号および衛星健康状態)を取得して年月日の情報を把握する必要がある。
また、週番号とZカウントから算出されるGPS時刻からUTCを算出するために、12.5分毎に送信されるサブフレーム4、ページ18を受信し、第2情報を取得して「現在のうるう秒」の情報を把握する必要がある。
このため、第1情報および第2情報の取得後は、第3情報のみを取得する構成としておくことで、受信側の受信動作を短時間で行え、低消費電力とすることができる。
制御回路40は、GPS付き腕時計100を制御するためのCPUで構成されている。この制御回路40は、後述するように、GPS受信回路30を制御して受信処理を実行する。また、制御回路40は、時計部60の動作を制御する。
この制御回路40は、図3に示すように、時刻情報生成部41と、受信制御部42と、時刻情報修正部43とを備える。
これらの制御回路40の各構成の詳細は、後述する。
記憶部50は、前記GPS受信回路30で得られた時刻データ(衛星時刻情報)が記憶される。
すなわち、記憶部50は、図5に示すように、時刻データ記憶部500と、都市名−タイムゾーンデータ記憶部550と、内部時刻修正記録記憶部560とを備えている。
うるう秒更新データ515には、少なくとも現在のうるう秒のデータが記憶される。すなわち、衛星信号のサブフレーム4、ページ18には、うるう秒に関するデータとして、「現在のうるう秒」、「うるう秒の更新週」、「うるう秒の更新日」、「更新後のうるう秒」の各データが含まれる。このうち、本実施形態では、少なくとも「現在のうるう秒」のデータを、うるう秒更新データ515に記憶している。
次に、制御回路40の各構成の詳細を説明する。
時刻情報生成部41は、図示しない水晶振動子、発振回路で生成される基準信号をカウントして受信時刻データ510および内部時刻データ520を更新するものである。
受信制御部42は、GPS受信回路30を制御してGPS信号の受信処理を行う。
第2情報時刻修正手段432は、受信制御部42を介してGPS受信回路30を第2受信モードで制御し、GPS信号のサブフレーム4、ページ18に含まれる第2情報(Zカウントと現在のうるう秒情報)を受信し、受信したZカウントで受信時刻データ510の時分秒と現在のうるう秒情報でうるう秒更新データ515を修正する。同時に、受信時刻データ510と、うるう秒更新データ515の「現在のうるう秒」データを用いて内部時刻データ520も修正される。
第3情報時刻修正手段433は、受信制御部42を介してGPS受信回路30を第3受信モードで制御し、GPS信号に含まれる第3情報(Zカウント)を受信し、受信時刻データ510の時分秒を修正する。同時に、受信時刻データ510と、うるう秒更新データ515の「現在のうるう秒」データを用いて内部時刻データ520も修正される。
次に、GPS付き腕時計100の動作について、図6のフローチャートも参照して説明する。第1実施形態は、第2情報として「現在のうるう秒」のデータを用いて時刻修正を行うものである。
また、GPS付き腕時計100は、リューズ14やボタン15,16を手動操作することで強制的に受信して時刻修正動作を行う強制修正モード(強制受信モード)も実行可能とされている。
同様に、手動操作による強制受信処理が行われた場合も、GPS付き腕時計100は、図6に示す時刻修正処理を実行する。
例えば、受信タイミングとしては、午前2時や午前3時、あるいは午前7時や午前8時が設定される。
午前2時や午前3時に設定するのは、GPS付き腕時計100をユーザーが使用しておらず、GPS付き腕時計100が外されていて屋内に置かれている場合に、電気製品などの使用が少なく、電波受信環境が最も良好な可能性が高いためである。
また、午前7時や午前8時に設定するのは、GPS付き腕時計100をユーザーが使用しており、GPS付き腕時計100の使用環境が屋外である可能性が高い通勤時間帯であるためである。すなわち、勤務時間中はビルや工場内などの衛星信号が届きにくい場所にいる場合でも、通勤時間中は屋外にいる可能性が高く、その分、衛星信号を受信できる可能性が高まり、電波受信環境が良好となるためである。
ここで、第1情報時刻修正手段431は、以下の3つの条件のいずれかが該当した場合、サブフレーム1を受信できたと判定する。
すなわち、第1条件は、複数の衛星から信号を受信し、その信号の年月日時分秒が一致した場合である。複数の衛星信号で同じ時刻データを受信した場合には、正しい時刻データを受信していると判断できるためである。
第2条件は、1つの衛星から複数回数分のZカウント(時分秒)を受信し、それらのZカウント値が所定間隔のデータに設定されている場合である。すなわち、Zカウントは6秒間隔で送信されるため、1つの衛星から連続して受信した複数のZカウントの時分秒が6秒毎の値であれば、正しい時刻データを受信していると判断できるためである。
第3条件は、サブフレーム1に含まれる衛星健康状態が正常である衛星からの信号を受信した場合である。衛星健康状態は、そのGPS衛星が、現在、正常であるかどうかを知らせるものであり、正常であるとされた衛星からの信号であれば、正しい時刻データを受信していると判断できるためである。
この設定時間は、上記各条件を判断できる時間であればよく、例えば、1〜3分程度に設定される。すなわち、サブフレーム1は、30秒毎に送信されるため、第1条件、第3条件を判定するには、少なくとも1つのサブフレーム1を取得できる時間、受信すればよい。また、Zカウントは6秒間隔で送信されるため、複数のZカウントを受信する場合でも、30秒〜1分程度受信を行えばよい。
そして、設定時間、受信処理を行って前記いずれの条件にも該当せず、信号を受信できなかったと判定された場合は、第1情報時刻修正手段431はS3で「No」と判定し、今回の受信処理を終了する。
そして、時刻修正記録手段434は、第1情報による内部時刻修正が行われたことを記録するため、内部時刻修正記録記憶部560に記憶されるフラグA1を「1」に設定する(S4)。このフラグA1が第1情報修正記録であり、時刻情報修正部43は、S1において、A1が「1」であるか否かで、第1情報による内部時刻修正が過去に行われたか否かを判断している。
特に、S2〜S4で第1情報を受信した直後に第2情報を受信する場合には、第1情報を受信した時点で、うるう秒の送信タイミングも明確に把握できるので、受信タイミングも正確に設定できる。
なお、S1で「Yes」と判定されたために、今回はまだ受信処理を行っておらず、かつ、GPS付き腕時計100の内部時刻データ520がずれている場合には、上記タイミングではうるう秒情報を受信できない可能性もあるが、Zカウントを受信すれば、前述のとおり、次にうるう秒情報が送信されるタイミングも把握できるので、そのタイミングで再度受信すればよい。すなわち、S5,S6の間に、うるう秒情報の受信タイミングを把握するため、Zカウントの受信処理を行ってもよい。
そして、第2情報時刻修正手段432は、設定時間内にサブフレーム4、ページ18を受信したかを判定する(S8)。設定時間は、例えば、30秒〜1分など、サブフレーム4、ページ18のデータを受信するのに十分な時間を設定すればよい。なお、実際にサブフレーム4、ページ18を受信したかは、受信したサブフレームのZカウントの値やサブフレーム内のページIDの値から判断することができる。
一方、S8で「Yes」と判定された場合、第2情報時刻修正手段432は、受信した「現在のうるう秒」で内部時刻を修正する(S9)。また、第2情報時刻修正手段432は、受信した「現在のうるう秒」のデータを、うるう秒更新データ515に記憶する。
さらに、時刻修正記録手段434は、第2情報による内部時刻修正が行われたことを記録するため、内部時刻修正記録記憶部560に記憶されるフラグA2を「1」に設定する(S9)。
さらに、S2において、第1モードで受信を行った場合、衛星信号の送信タイミングによっては、第1情報(サブフレーム1)を受信する前に、うるう秒情報が含まれる第2情報(サブフレーム4、ページ18)を受信できる場合もある。その場合には、第2情報も同時に取得できているので、S4で内部時刻を修正する際に、「現在のうるう秒情報」による修正も同時に行えばよい。この場合、第2情報も用いて時刻修正を行っており、再度、第2モードで受信する必要がないため、フラグA2を「1」に設定し、S5において「Yes」と判定されるようにすればよい。また、この場合、直前に、第1,2情報を取得して時刻修正を行っているので、S10〜S12の処理を行わずに、S13の表示の更新処理を行えばよい。
そして、第3情報時刻修正手段433は、設定時間内に第3情報つまりZカウントを受信したかを判定する(S11)。この設定時間も、例えば、30秒など、6秒間隔で送信されるZカウントのデータを受信するのに十分な時間を設定すればよい。
一方、S11で「Yes」と判定された場合、第3情報時刻修正手段433は、受信したZカウント(時分秒)で受信時刻データ510を更新し、さらにこの受信したGPS時刻と、以前の第2モードで受信し、うるう秒更新データ515に記憶していた「現在のうるう秒」で内部時刻データ520の内部時刻情報を修正する(S12)。なお、S12の時刻修正処理と、S13の表示の更新処理は、受信したZカウント(時分秒)と、受信時刻データ510において基準信号で更新されていたGPS時刻との差が所定時間(例えば1分)以下の場合のみ行うことが好ましい。受信したZカウントと、受信時刻データ510との差が所定時間以上と大きい場合には、受信したZカウントが誤っている可能性があるためである。この場合、指針12による時刻表示は更新されないが、時刻表示が大きくずれていれば、利用者が手動で受信処理を行うはずであり、時刻表示が大きくずれていなければ、次回の受信時に表示を更新すれば十分であり、実用上は問題ない。
以上に説明したように、S13で表示を更新した場合と、S3,8,11で各データを受信できなかった場合に、受信処理を終了する。
(1)システムリセット後に第1情報で時刻修正を行っていない場合、つまりシステムリセット後に最初に受信を行った場合に、S1〜S4の処理を行っているので、サブフレーム1を受信して、内部時刻データの年月日時分秒を修正できる。
このため、内部時計がずれている可能性が高いシステムリセット直後に、Zカウントによる時分秒のデータだけでなく、週番号による年月日のデータまで受信し、これらのデータに基づいて内部時刻データを修正できるため、正確な時刻に確実に修正できる。
その上、第2情報(サブフレーム4、ページ18に含まれる時分秒および現在のうるう秒)も続けて受信して内部時刻を修正しているので、うるう秒の情報を含めて正確な時刻に確実に修正することができる。
このため、第1情報(サブフレーム1)を受信するのは、過去に第1情報で時刻修正を行っていない場合(S1で「No」と判断された場合)であり、第2情報(サブフレーム4、ページ18)を受信するのは、過去の第2情報で時刻修正を行っていない場合(S5で「No」と判断された場合)のみである。
クオーツ時計の精度を考えると、通常は、1日あたりの時刻情報と内部時刻データとの差は1秒未満程度である。このため、図6の受信処理を1日に1回行う通常の時刻修正時には、Zカウントのみを受信すればよく、短時間の受信によって内部時刻データを正しく修正することができる。よって、例えば、1日に1回など定期的に行われる時刻修正時の消費電力を低減できる。
また、GPS信号の受信時には、GPS付き腕時計100を静止させておけば受信性能が向上する。但し、長時間静止させておくと利用者に不便である。一方、本実施形態では、通常は、Zカウントのみの短時間の受信でよいため、静止状態に維持する時間も短縮でき、利用者の利便性を向上できる。
このため、電池で駆動されるGPS付き腕時計100においても、従来のようなサブフレーム1等を常時受信する場合に比べて持続時間を延長でき、利用者の利便性を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の受信処理(図6の処理)の前に、図8の特定日確認処理を追加した点のみが相違する。従って、この相違点のみ説明する。
一方、S21で「Yes」の場合、時刻修正記録手段434は、フラグA2を「0」に設定する(S22)。すなわち、過去に第2情報で内部時刻を修正していても、第2情報修正記録を修正無し(A2=0)に設定する。
なお、うるう秒更新の第二優先は3月か9月の末日であり、第三優先は任意の月の末日であるため、4/1、10/1、あるは残りの各月の1日にも図8の処理を行って、第2情報を再度受信してもよい。
次に、本発明の第3実施形態を図9,10のフローチャートに基づいて説明する。
第1実施形態では、第2情報として「現在のうるう秒」を受信し、現在の時刻を修正していたが、第3実施形態では、第2情報として「現在のうるう秒」に加えて、「うるう秒更新日」と「更新後のうるう秒」の情報も受信し、第3情報で内部時刻を修正する際に、内部時刻がうるう秒更新日時前であれば「現在のうるう秒」で修正し、うるう秒更新日時後であれば「更新後のうるう秒」で修正するものである。なお、うるう秒の挿入は、うるう秒更新日の最終秒であるため、うるう秒更新日が特定できれば、うるう秒更新日時も自動的に特定される。
従って、図9において、第1実施形態と同じ処理は、同符号を付し、説明を略す。
一方、第2情報(サブフレーム4,ページ18)を受信してS8で「Yes」と判定された場合、第1実施形態では、うるう秒更新データ515に「現在のうるう秒」を記憶し、かつ、この「現在のうるう秒」で内部時刻を修正し、フラグA2を「1」に設定していた(S9)。
これに対し、第3実施形態では、うるう秒更新データ515に、「現在のうるう秒」、「うるう秒更新日(うるう秒の更新週および更新日)」、「更新後のうるう秒」を記憶して更新し、「現在のうるう秒」で内部時刻を修正するとともに、フラグA2を「1」に設定する(S31)。
すなわち、「うるう秒更新日」、「更新後のうるう秒」もうるう秒更新データ515に記憶している点が第1実施形態と相違する。
一方、第3実施形態の時分秒の内部時刻修正処理(S32)は、図10に示すような処理を行っている。すなわち、S32の処理が実行されると、第3情報時刻修正手段433は、内部時刻データ520およびうるう秒更新データ515を参照し、内部時刻よりも「うるう秒更新日時」が未来(将来)であるかを判断する(S321)。
一方、S321で「No」の場合、つまり内部時刻が「うるう秒更新日時」を過ぎている場合には、第3情報時刻修正手段433は、受信した第3情報(Zカウント)と「更新後のうるう秒」とを用いて内部時刻を修正する(S323)。
次に、本発明の第4実施形態を図11のフローチャートに基づいて説明する。
第4実施形態は、第3実施形態の処理に加えて、うるう秒の更新日の候補となる7/1や1/1の前の特定期間に、第2情報を受信する処理を追加したものである。従って、図11において、第3実施形態と同じ処理は、同符号を付し、説明を略す。
一方、第4実施形態では、時刻情報修正部43は、S5の判定処理前に、内部時刻が特定期間(7/1または1/1以前の所定期間)であるか否かを判定する(S41)。
一方、S41で「Yes」と判定された場合には、時刻情報修正部43は、その特定期間に既に第2情報を受信しており、「うるう秒の更新日」や「更新後のうるう秒」を更新済みであるか否かを判定する(S42)。
一方、S42で「No」と判定された場合には、時刻情報修正部43は、第2情報時刻修正手段432を作動し、S6以降の第2モードの受信処理を行う。
すなわち、特定期間に第2情報を受信するため、新しい「うるう秒の更新日」や「更新後のうるう秒」のデータを取得でき、うるう秒の挿入が行われた時でも正しい時刻に修正することができる。
すなわち、うるう秒の更新日や更新後のうるう秒のデータは、うるう秒の挿入が決められてから予告される。このため、通常は、うるう秒を更新する日の6ヶ月前程度から衛星信号に、次の「うるう秒の更新日」、「更新後のうるう秒」の情報が含まれる。このため、それ以前に第2情報を受信しても、これらの情報を取得することができない。
ところで、前記第3実施形態では、一度、第2情報を受信して内部時刻を修正すると、それ以降は、第2情報を受信することがない。このため、新しい「うるう秒の更新日」や「更新後のうるう秒」の情報が含まれていない第2情報を受信後に、これらの情報が更新されたとしても、それ以降は第2情報を受信しないため、新しい情報を取得できない。
一方、第4実施形態では、特定期間になったら、それ以前に第2情報を受信していても、第2情報を受信するように処理しているので、新しいうるう秒の更新情報を確実に取得でき、うるう秒の更新日以降に第2情報を受信しなくても、正しい時刻に修正することができる。
次に、本発明の第5実施形態を図12のフローチャートに基づいて説明する。
第5実施形態は、第4実施形態と同様に、うるう秒の更新日の候補となる7/1や1/1の前の特定期間における処理を追加したものである。
S54で「Yes」の場合、次の特定日にはうるう秒の挿入が実施されないと判断できるので、時刻情報修正部43は特定期間の処理を終了する。その後は、図6の処理を実行し、S12においては「現在のうるう秒」を用いて内部時刻を修正すればよい。
そして、S55で「Yes」の場合、時刻情報修正部43は、「更新後のうるう秒」で内部時刻を修正し(S56)、時刻表示を更新する(S57)。
また、特定期間内にうるう秒情報を受信した場合、S54によってうるう秒の挿入が行われるかを判断でき、挿入が行われない場合には、図6に示す受信処理を行った際に、特定期間に受信した「現在のうるう秒」で内部時刻を修正できる。
さらに、S54によってうるう秒の挿入が行われることが判断できた場合には、S55〜S57で、うるう秒更新日時後は、更新後のうるう秒で内部時刻を修正できるので、正しい時刻に修正できる。
なお、本発明は前記各実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、受信処理を行う際に、受信環境を検出し、受信環境が良好な場合のみ受信処理を実行するようにしてもよい。例えば、前記実施形態のGPS付き腕時計100は、ソーラーセル22を備えている。そして、GPS衛星の信号は、建物内よりも屋外のほうが受信しやすい。従って、ソーラーセル22の開放電圧や、二次電池24への充電電流、短絡電流などを測定して、ソーラーセル22に太陽光が照射しているか、つまりGPS付き腕時計100が屋外に配置されているか、あるいは屋内に配置されているのかを判定し、屋外に配置されていると判定された場合のみ受信処理を行うようにしてもよい。同様に、ソーラーセル22の出力(開放電圧、短絡電流、充電電流)が所定の閾値以上の状態が所定時間継続した場合に、屋外に配置されていると判定して受信処理を行うようにしてもよい。
このような受信環境を検出するようにすれば、衛星信号の受信に成功する確率を向上でき、時刻情報を取得して内部時刻データ520を正しく修正できる。
さらに、時分秒の内部時刻修正処理(S32)では、図13に示すように、S321で「No」と判定された場合に、うるう秒更新データ515の「現在のうるう秒」と「更新後のうるう秒」の差が0であるか否かを判定し(S324)、「Yes」の場合にS322の処理を行い、「No」の場合にS323の処理を行ってもよい。
すなわち、「現在のうるう秒」と「更新後のうるう秒」に差がなければ同じ値であるため、うるう秒更新日時を過ぎていても、「現在のうるう秒」を用いて内部時刻を修正できるためである。
Claims (8)
- 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、
内部時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
前記内部時刻情報を修正する時刻情報修正部と、
前記受信部の動作を制御する受信制御部と、を有する時刻修正装置であって、
前記衛星信号には、前記位置情報衛星で計時されている衛星時刻情報が含まれ、
前記受信部は、
前記衛星信号の時分秒の情報、年月日の週情報、衛星健康状態の情報からなる第1情報を受信する第1受信モードと、
前記衛星信号のうるう秒情報を含む第2情報を受信する第2受信モードと、
前記衛星信号の時分秒の情報からなる第3情報を受信する第3受信モードと、を選択可能に構成され、
前記第2情報のうるう秒情報には、少なくとも現在のうるう秒の情報が含まれ、
前記時刻情報修正部は、
前記受信制御部によって前記受信部を第1受信モードで制御して前記第1情報を受信し、受信した第1情報で内部時刻情報の年月日時分秒を修正する第1情報時刻修正手段と、
前記受信制御部によって前記受信部を第2受信モードで制御して前記第2情報を受信し、受信した第2情報で内部時刻情報を修正する第2情報時刻修正手段と、
前記受信制御部によって前記受信部を第3受信モードで制御して前記第3情報を受信し、受信した第3情報および前記うるう秒情報で内部時刻情報の時分秒を修正する第3情報時刻修正手段と、
前記内部時刻情報が初期化された後に、前記第1情報で内部時刻情報が修正されたか否かと、前記第2情報で内部時刻情報が修正されたか否かを記憶部に記録する時刻修正記録手段と、を有し、
前記記憶部に第1情報で内部時刻情報が修正された記録が無い場合に第1情報時刻修正手段を作動し、
前記記憶部に第1情報で内部時刻情報が修正された記録があり、かつ、第2情報で修正された記録が無い場合に第2情報時刻修正手段を作動し、
前記記憶部に第1情報および第2情報で内部時刻情報が修正された記録がある場合に第3情報時刻修正手段を作動する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項1に記載の時刻修正装置において、
前記時刻情報修正部は、内部時刻情報が予め設定された特定の日時になった場合に、前記記憶部の第2情報で内部時刻が修正された記録を、修正無しに設定する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項1に記載の時刻修正装置において、
前記第2情報のうるう秒情報は、現在のうるう秒情報に加えて、うるう秒更新日と、更新後のうるう秒の情報とを含み、
前記第2情報時刻修正手段は、前記現在のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正し、
前記第3情報時刻修正手段は、内部時刻情報がうるう秒更新日時前であれば前記現在のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正し、内部時刻情報がうるう秒更新日時以降であれば前記更新後のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項1に記載の時刻修正装置において、
前記第2情報のうるう秒情報は、現在のうるう秒情報に加えて、うるう秒更新日と、更新後のうるう秒の情報とを含み、
前記第2情報時刻修正手段は、前記現在のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正し、
前記第3情報時刻修正手段は、
内部時刻情報がうるう秒更新日時前であれば前記現在のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正し、
内部時刻情報がうるう秒更新日時以降であり、かつ、現在のうるう秒および更新後のうるう秒の情報が同じ場合には現在のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正し、
内部時刻情報がうるう秒更新日時以降であり、かつ、現在のうるう秒および更新後のうるう秒の情報が異なる場合には更新後のうるう秒の情報を用いて内部時刻情報を修正する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項3または請求項4に記載の時刻修正装置において、
前記時刻情報修正部は、内部時刻情報が予め設定された特定の日時の前の特定期間内の場合、その特定期間に第2情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には第2情報を受信する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項5に記載の時刻修正装置において、
前記時刻情報修正部は、前記特定期間内に第2情報を受信できなかった場合、内部時刻情報が予め設定された特定の日時になった際に、前記記憶部の第2情報で内部時刻が修正された記録を、修正無しに設定する
ことを特徴とする時刻修正装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の時刻修正装置と、
前記内部時刻情報を表示する時刻表示部と、
を有することを特徴とする時刻修正装置付き計時装置。 - 内部時刻情報を生成する時刻情報生成工程と、
位置情報衛星から送信される衛星信号の時分秒の情報、年月日の週情報、衛星健康状態の情報からなる第1情報を受信し、受信した第1情報で内部時刻情報を修正する第1情報時刻修正工程と、
前記衛星信号のうるう秒情報を含む第2情報を受信し、受信した第2情報で内部時刻情報を修正する第2情報時刻修正工程と、
前記衛星信号の時分秒の情報からなる第3情報を受信し、受信した第3情報で内部時刻情報を修正する第3情報時刻修正工程と、
前記内部時刻情報が初期化された後に、前記第1情報で内部時刻情報が修正されたか否かと、前記第2情報で内部時刻情報が修正されたか否かを記憶部に記録する時刻修正記録工程と、を有し、
前記第2情報のうるう秒情報には、少なくとも現在のうるう秒の情報が含まれ、
前記記憶部に第1情報で内部時刻情報が修正された記録が無い場合は、前記第1情報時刻修正工程を実行し、
前記記憶部に第1情報で内部時刻情報が修正された記録があり、かつ、第2情報で修正された記録が無い場合は、前記第2情報時刻工程を実行し、
前記記憶部に第1情報および第2情報で内部時刻情報が修正された記録がある場合は、前記第3情報時刻修正工程を実行する
ことを特徴とする時刻修正方法。
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