JP5592062B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

この発明は、メダルやパチンコ球等の遊技媒体を用いて回胴(リール、ベルト等)停止遊技を行うスロットマシンに関する。
この種のスロットマシンでは、通常遊技時に所定枚数の遊技媒体(以下メダル使用の場合で説明する)をベットして遊技が行われ、役抽選に当選すると、例えばビッグボーナス(以下、BBという。)やレギュラーボーナス(以下、RBという。)など、メダルを獲得しやすくなる特別遊技状態に移行する。特別遊技状態では、遊技媒体が払い出される小役の当選確率が通常時よりも高くなり、BBはRBよりもメダル等の獲得量が数倍多いボーナス賞である。BBやRBに当選すると、これらの役を成立させる図柄を揃えて入賞させると移行することができる。
従来より、スロットマシンは1ゲームごとにボーナス抽選を実施する、所謂、完全確率方式のものが大半であった。完全確率方式では、ボーナス抽選確率が常に一定であり、期待値は変化せず、延々と同一の確率で抽選され、当選するボーナスも大小の違いだけであるため、遊技内容が画一化して飽きられやすい問題がある。
また、特許文献1等に示されるように、遊技の進行に伴ってボーナス当選を溜め込みながら、所定の放出契機に基づいて、溜め込んだボーナスを放出する、所謂、ボーナス蓄積型スロットマシンの場合、放出契機を種々変化させることができるため、射幸性が高くなってしまった。
そこで、特許文献2等に示されるように、完全確率方式のスロットマシンにおいて、ボーナスゲームを付与するほかに、獲得メダルが減りにくく、あるいは微増するARTを付与して、射幸性を抑制しながら遊技内容の多様化を図るものがある。ARTは、再遊技(リプレイ)の確率がアップして、メダル減りを少なくしたRT(リプレイタイム)状態において、更に当選した小役種別を報知(ナビ)して、目押し操作で役の成立をしやすくした遊技状態である。
特開2003−290436号公報 特開2007−215772号公報 特開平11−178979号公報
しかし、ART状態を付与するにしても、長期に遊技を行った場合には、完全確率方式を維持する限り、ボーナス抽選は一定の確率で常に行われるにすぎないため、通常遊技とボーナスゲーム又はART状態を行き来する単調な遊技性になってしまい、集客率ないしマシン稼働率が向上しないといった問題を生じていた。
一方、完全確率方式のスロットマシンにおいては、ボーナス種類を増やして、その選択性をスロット遊技にすることができる。この場合、ボーナスが当選して遊技者に報知しても、いずれのボーナス図柄で当選したかが不明である限り、その図柄を予測して停止操作する遊技になる。特許文献3には、スロットマシンからボーナスフラグが成立したことを報知してからボーナス遊技をスタートするまでの間においてはアウトメダル数及びセーフメダル数に基づいて浪費メダル数及び浪費ゲーム回数を求めて、遊技者に情報提供することが開示されている。しかし、このような情報提供は遊技者へのサービスにはなるものの、スロット遊技の興趣につながるものではなかった。
この発明の目的は、上記課題に鑑み、多種類のボーナスゲームのうちから、完全確率方式により発生する当選ボーナスを予測させるスロット遊技における画一化及び単調化をなくし、興趣の増大を図ることのできるスロットマシンを提供することである。
本発明に係る第1の形態は、複数の図柄を可変表示する複数の回胴による回胴表示部(例えば、リール、図柄ベルト)を備え、遊技者が回胴遊技を行うために必要な遊技媒体の賭け数を設定した後、前記回胴表示部の始動操作を抽選契機として、所定の抽選テーブルの抽選確率に基づいて抽選を行い、その抽選結果に応じて予め定められた複数の入賞役及び再遊技のうちの一つを決定する入賞役決定手段と、遊技者の停止操作に基づき前記回胴表示部の各回胴を停止させる停止制御を行う回胴停止制御手段と、前記回胴停止制御手段により停止された図柄の停止態様と前記入賞役決定手段により決定された前記入賞役に対応する図柄の表示態様とが一致したとき、前記入賞役の成立と判定する入賞判定手段とを有し、前記複数の入賞役には、複数種の一般入賞役の他に、それぞれ図柄の表示態様が異なり、入賞後に遊技者に有利な特別遊技(例えば、ボーナスゲーム)を付与する複数種の特別入賞役が含まれてなるスロットマシンにおいて、前記複数種の特別入賞役のいずれかが当選した内部当選状態において、所定の報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第1図柄を報知し、該第1図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第2図柄を報知し、該第2図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の全図柄を報知する報知手段と、前記報知手段による報知の実行及び当選特別入賞役の入賞に至るまでの遊技経過に基づき、当該当選特別入賞役に関連して、遊技者に有利となる特定遊技(例えば、小役の当選を支援する支援ゲーム等)を付与するか否かを決定し、第1図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、全図柄の報知以後に当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にする特定遊技付与手段とを有するスロットマシンである。
また、前記所定の報知条件が満たされる条件具備は、予め定めた報知抽選の当選に基づいて設定され、
前記所定の報知条件を、当該当選の前に発生した純増払出枚数及び抽選確率が異なる特別遊技役の種類に応じて、低い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率を高い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率よりも高くすることにより異ならしめたスロットマシンである。
本発明に係る第の形態は、前記第の形態において、特定の遊技条件が成立することに基づき、前記再遊技の当選確率を通常遊技時より高くした高確率再遊技状態にする高確率再遊技状態制御手段を有し、前記所定の報知条件は、前記高確率再遊技状態において有効としたスロットマシンである。
本発明に係る第の形態は、前記第1,2の形態において、前記特定遊技は、前記複数種の一般入賞役のうち、少なくとも一つが当選したとき、その種別を遊技者に報知する当選役報知手段からなるスロットマシンである。
本発明に係る第1の形態によれば、前記報知手段により、前記複数種の特別入賞役のいずれかが当選した内部当選状態において、所定の報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第1図柄を報知し、該第1図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第2図柄を報知し、該第2図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の全図柄を報知する遊技者への特別役の種別確定報知機能を有し、前記特定遊技付与手段によって、前記種別確定報知の実行及び当選特別入賞役の入賞に至るまでの遊技経過に基づき、当該当選特別入賞役に関連して、遊技者に有利となる特定遊技を付与するか否かを決定し、第1図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、全図柄の報知以後に当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にするので、特別入賞役が当選してボーナスフラグが成立した内部当選状態からその入賞(ボーナスイン)に至るまでの遊技期間やその当選ボーナス種の報知実行有無等に関連して、ボーナスゲーム内容(ボーナスゲーム中の目押し支援報知ゲームの付加有無)及び/又はボーナス後の特定遊技の付加有無あるいはその付加内容に差異を設けることができ、ボーナス抽選の完全確率方式によるスロット遊技における画一化及び単調化をなくし、興趣の増大を図ることができる。
従って、前記特別遊技の生起(入賞)に至る遊技過程において、前記特別遊技の当選からの期間(遊技回数)に基づいて、またその過程で前記特別遊技の表示態様種別(図柄組合せ)が識別される報知の実行に関連して、例えば、比較的早期に前記特別遊技の入賞を得られるか否かにより、あるいは、前記特別遊技種別の特定報知がされる前に入賞するか否かといった遊技過程が重要な遊技ポイントになって、遊技者に有利になる前記特定遊技の付加内容(付加有無を含む)が変化するので、たとえ当選しても、所謂目押しによってボーナス図柄を揃えて停止させる必要のあるスロット遊技の興趣を一層高めることができる。
本発明における前記特定遊技は、例えば、再遊技(以下、リプレイという。)の当選確率を通常遊技時より高くした高確率リプレイ状態(以下、RT状態という。)、RT状態中に当選した小役の種別を報知する小役当選支援報知ゲーム付きRT(以下、ART状態という。)等である。ここで、RT状態では、リプレイ発生の頻度が増し、メダル消費が非RTの通常時より減少して遊技者に有利となる。更に、ART状態では、当選小役、特に、目押しにより成立させる必要のある小役が当選したことが報知されるので、小役獲得の機会が増し、結果的に遊技媒体の獲得量が増大して遊技者に有利になる。前記特定遊技は特別遊技中に実施されてもよく、例えば、ボーナス遊技状態中に当選した小役の種別を報知する小役当選支援報知付きボーナス(以下、スーパービッグボーナスSBBという。)等により実施することができる。また、SBBに対して、係る特定遊技が付加されない通常ボーナスゲームは、所謂ノーマルビッグボーナスNBBとなる。なお、以下の説明において、前記特定遊技として付加される遊技を単に付加遊技という。
殊に多種類のボーナス種別を有する限りにおいて、当選ボーナス図柄種別の確定報知自体が遊技性を帯びるので、当該当選ボーナスゲームの終了後における、ボーナス当選確定報知及び/又は当選ボーナス図柄組合せの確定報知のための報知抽選確率を大小に振り分け、その振分けた確率による報知態様を本発明における特定遊技にすることができる。
各特別遊技は少なくとも、図柄の表示態様、つまり図柄組合せが異なればよく、その価値内容は、メダル獲得量の異なるBB又はRB等でも、またBB又はRB単独形態でもよい。勿論、同一ボーナスフラグで異なる表示態様の特別遊技が混在してもよい。
前記第の形態に係る発明によれば、前記所定の報知条件が満たされる条件具備は、予め定めた報知抽選の当選に基づいて設定されるので、前記報知抽選に当選したとき、ボーナス種別の構成図柄を部分的ないし全部を確定報知し、これを契機にして前記付加遊技の有無を決定することができるし、前記所定の報知条件を、当該当選の前に発生した純増払出枚数及び抽選確率が異なる特別遊技役の種類に応じて、低い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率を高い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率よりも高くすることにより異ならしめたため、ボーナスゲーム間の関連が遊技者の有利・不利に反映して、ボーナス相互にまたがって興趣の増大を図ることができる
前記報知抽選は例えば、ボーナスフラグの成立もしくはボーナス当選報知を起点として、遊技ごとに実行することができる。前記報知時期は例えば、ボーナスフラグの成立もしくはボーナス当選報知を起点として遊技回数を計数し、所定遊技回数が経過したときに設定することができる。
前記第の形態に係る発明によれば、特定の遊技条件が成立することに基づき、前記再遊技の当選確率を通常遊技時(通常時のリプレイ抽選確率を例えば、1/7.3にする。)より高くしたRT状態(RT時のリプレイ抽選確率を例えば、1/1.2にする。)にするRT状態制御手段を有し、前記所定の報知条件は、RT状態において有効としたので、例えば、所定ボーナスゲーム後に付加するRT状態の間、ボーナスの当選が生じた場合には、前記報知を行って前記付加遊技の付加の決定を実行することができる。即ち、上記RTの例でいえば、前記特定の遊技条件は、RT付加ボーナスの当選あるいは入賞であり、RTもボーナス種別ごとに設けてもよい。従って、所定ボーナスゲーム後に付加するRT種別を多く持たせて、長い遊技期間又は短い遊技期間をRT状態に設定するとともに、当選したボーナス種別の報知を行って、遊技者が当選ボーナスを入賞させる時期が付加RT状態に応じて異なるようにして、興趣の増大を図ることができる。
前記第の形態に係る発明によれば、前記特定遊技は、前記複数種の一般入賞役のうち、少なくとも一つが当選したとき、その種別を遊技者に報知する当選役報知手段からなるので、前記付加遊技の実行決定に基づき、遊技者に有利となるART状態やAT状態をボーナスゲーム中ないしボーナスゲーム後に付与して、スロット遊技の興趣を高めることができる。当該報知の対象役はすべての小役及びリプレイでもよいが、少なくとも目押しを必要とする特定小役を主たる報知対象としてもよい。
本発明に係るスロットマシンの実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用したスロットマシンAを示す。スロットマシンAは、各種部材や各種基板を収納した筐体201に、回動自在に取り付けられた前扉202を有してなる。筐体201の上部には、筐体内部で発生した熱を外部に放出するための放熱孔h1〜h3が設けられている。放熱孔h1〜h3の内部には、それぞれに対応して、放熱孔から内部への異物、粉塵等の進入を防ぐためのネットn1〜n3が取り付けられている。
前扉202は、その一側にてヒンジ接合等により、筐体201に回動可能に取り付けられている。前扉202の上部中央には、多重液晶画面からなる演出表示装置203が設けられており、遊技の進行に応じてキャラクターや数字などを映し出し、当選役の報知演出等の各種表示演出を行えるようになっている。演出表示装置203の両側には、上部スピーカー204(左側上部スピーカー204a、右側上部スピーカー204b)が設けられており、演出表示装置203で行われる演出と同調して、各種の効果音等による音響演出を行えるようになっている。
図4は、演出表示装置203の概略構成を示す。演出表示装置203は、正面パネル15eの後方に積層配置した、透過型カラー液晶表示装置15aと透過型カラー液晶表示装置15bからなり、各液晶表示画面は所定の間隔(約2inch)を置いて前後方向に平行に配置されている。透過型カラー液晶表示装置15bの後方には、液晶画面を裏側から照明するためバックライト光源15dが配設され、また液晶表示装置15aと液晶表示装置15bとの間には、中間光源としての冷陰極管からなるエッジライト光源15cが配設されている。更に、最後尾側には後述の液晶駆動用ドライバ回路330が配設されている。これらの構成部材は表示ユニットケース(図示せず)に収納され、表示ユニットとして前扉上部に裏側から装着される。勿論、演出表示装置は、単一表示画面からなる液晶等で構成することができる。
なお、図示しないが、液晶表示装置15aと液晶表示装置15bとの間に、色ムラやモアレ縞等の画質低減を防止するための偏光パネルも装着されている。後方側液晶表示装置15bは必ずしも透過型でなくてもよく、また、表示装置としては、液晶に限らず、例えばカラーEL(エレクトロルミネッセンス)等を使用してもよい。特に、前方側の表示画面を透過型カラー液晶表示装置で、かつ後方側の表示画面をカラーELやカラープラズマディスプレイ装置等で構成するようにしてもよい。演出表示に使用する図柄には、1、2、3などの数字、アルファベットなどの文字やキャラクタ絵柄などを使用することができる。
図5は演出表示装置203及びドライバ回路330の制御構成の概略を示す。ドライバ回路330は、各液晶表示装置を駆動制御するための表示制御回路であり、演出表示及び可変表示用の画像データ処理プロセッサ(VDP:Video Display Processor)106a、106bからなる。VDP106a、106bは、画像の描画データをスプライト処理するためのスプライト回路、カラーデータ処理用パレット回路、背景処理用スクリーン回路等を有し、それぞれ液晶表示装置15a、15bの画像表示処理を行う。
VDP106a、106bには、それぞれ、画像制御用ROM106c、106g、画像データが記憶されているキャラクタROM106d、106h、画像データを記憶するバッファメモリとしてのVRAM106e、106i、カラーパレットRAM106f、106jが接続されている。 キャラクタROM106d、106hは、演出図柄の画像データ、背景画像データ、演出用画像データ等の各種の表示用画像データを記憶している。表示用画像データは各ドットの色をカラー番号で指定するデータからなる。カラーパレットRAM106f、106jにはカラー番号ごとにカラーデータが格納されている。VRAM106e、106iには、各VDPの画像作成エリアに設定された各領域に、いずれの番号の表示用画像データを配置するかを指定するデータが格納されている。
VDP106a、106bは、CPU327から供給される画像表示命令(制御コマンド)に応じて、キャラクタROM106d、106hから、演出図柄を示す演出図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データ等、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置に表示させる画像データを生成する。各VDPにより生成された画像データはVRAM106e、106iに記憶され、所定のタイミングでこれらの画像信号(画像フレーム)を液晶表示装置15a、15bに供給することにより画像を表示させる。
各VDPは、CPU327から供給される画像表示命令に基づいて表示処理を実行する。この表示処理により、VDP106a、106bがCPU327から1つの制御コマンドを受けるごとに1画像(1フレーム)分の画像信号が出力される。表示処理手順は、まず、入力された制御コマンドに基づいて、VRAM106e、106iに格納されているデータの中から、表示にかかるデータが特定され、その特定されたデータに基づいて、画像作成エリアを構成する各領域に、キャラクタROM106d、106hに格納されている表示用データが配置される。ついで、各液晶表示装置15a、15b個々に配置された表示用データの画像作成エリアから一本ずつ順に走査線を取り出し、その取り出した走査線を構成する表示用データのカラー番号をカラーパレットRAM106f、106jのデータを用いて画像信号に変換する。以上の処理を全走査線について実行し、VDP106a、106bは各液晶表示装置15a、15bに対して画像信号を出力する。
液晶表示装置15a、15bは図4に示したように、各表示画面が積層配置された多重映像画面を構成し、その積層画面を用いてドライバ回路330による多重映像の表示処理が行われる。多重映像は液晶表示装置15aの前方表示画面と、液晶表示装置15bの後方表示画面における画像表示を同期させて行われる。多重映像は例えば、前方と後方の表示画面に同一又は関連した図柄やキャラクタ画像を重なるように表示して奥行き感のある立体図柄を表示したり、前方表示画面から後方表示画面に、あるいはその逆方向に図柄やキャラクタ画像が移動するように表示図柄等の画面を切り換えて、図柄等の立体的な移動を表示することに使用される。液晶表示装置15a、15bを独立的にも使用され、例えば、演出表示は前方表示画面で主に行い、そのとき後方表示画面には背景画像を表示する場合等である。前方側の表示画面の透過又は半透過状態は、画像表示のない透視可能な表示態様、画面の一部の画像表示を除く表示領域を透視可能にした表示態様、画面全体を所定の色で表示するモノトーン画面にする表示態様等を含む。
本実施形態に係るスロットマシンAにおける、副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、複数種の特別入賞役(BB又はCBのボーナス役)、一般入賞役(小役)又はリプレイの当選役種別を所定の報知抽選確率で抽選して確定報知する報知手段を構成する。演出表示装置203は、抽選結果に基づき、ボーナス役、小役、リプレイ役等の当選予告演出表示、その役当選の可能性を報知するための擬似的演出表示、ボーナス役種別の図柄確定報知の演出表示を行う。
副制御部302のROM328は上記演出表示用表示パターンを複数種類記憶する演出表示記憶手段を構成する。副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、抽選結果に基づき、ROM328に記憶されている表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した演出表示を行い、この演出表示には、例えば、パチンコ変動を模した図柄変動表示などの演出が含まれる。CPU327は、演出表示の際に抽選結果に応じた、いずれかの表示パターン又はそれらの組み合わせパターンのひとつを選択して演出表示を実行する。なお、所定の表示パターンを主制御部101側で決定して、副制御部302に送信するようにしてもよい。
前記表示パターンには、演出表示装置203における表示として、前方の液晶画面を透過又は半透過状態にして、後方の液晶画面の表示を前方の液晶画面の表示と同時に見せるパターンあるいは後方の液晶画面の表示を単独で見せるパターンが含まれている。演出表示装置203の上部には、内部に複数のLEDやランプ等を有する発光部205が設けられており、上記演出と同調して明滅や順次点灯などの発光演出を行うようになっている。
演出表示装置203の下部には、正面パネル面DPが設けられている。正面パネル面DPには、筐体内部にあるリール(回胴)206a〜206cを視認できるように、透明な窓部207が設けられている。リール206a〜206cは、ステッピングモータ(図示せず)の回転軸に取り付けられ、そのモータ駆動により回転されるようになっている。リール206a〜206cには、その表面に所定数の図柄が回転方向に沿って設けられている。窓部207からは、それぞれのリール206a〜206c上の図柄のうち、所定数、例えば3個ずつの図柄が視認可能となっている。リール206a〜206cにより、窓部207に表示される図柄を変動させる回胴表示部が構成されている。この例では、リールの表面に図柄を配し、リールの回転によって図柄を変動する構成を示すが、これに限らず、回転体、例えばベルトの表面に図柄を配し、これを回転することにより図柄を変動する回胴表示部としてもよい。
窓部207には、各リールの停止図柄が3駒分視認される図柄停止有効領域が形成されている。図6は窓部207に設定される有効ラインL1〜L3を示す。リール206a〜206cのそれぞれの図柄停止位置はF11〜F13、F21〜F23、F31〜F33の合計9駒である。有効ラインL1はF12−F22−F31の停止位置の配置からなる。有効ラインL2はF12−F22−F32の停止位置の配置からなる。有効ラインL3はF12−F22−F33の停止位置の配置からなる。これらの有効ラインは3本全体として箒型の変則形態を形成するが、本発明は通常の5ライン(縦横及び斜め)等からなる有効ラインを使用することができる。正面パネル面DPには、有効ライン、つまり1遊技に供するメダル数が投入された場合に入賞とするラインが有効であるかを点灯等により表示する有効ライン表示器(図示せず)が正面パネル面DPに配されている。
図3の(3A)、(3B)及び(3C)はそれぞれ、リール206a〜206cに付された図柄配列を示す。本実施形態においては、4種類のボーナス用図柄MB1(左リールの図柄No.5〜7、中リールの図柄No.5〜7、右リールの図柄No.1、19、21:「赤7」)、MB2(左リールの図柄No.15〜17、中リールの図柄No.15〜17、右リールの図柄No.12、14、15:「緑7」)、MB3(左リールの図柄No.10〜12、中リールの図柄No.10〜12、右リールの図柄No.5、7、8:「黄7」)及びMB4(左リールの図柄No.21、中リールの図柄No.21:「青7」)を使用している。「青7」のボーナス用図柄MB4だけが左リールには設けられていない。
窓部207の下方には、遊技者が操作する操作部を設けた操作パネルが設けられている。この操作パネルは、上側操作パネル面PN1と、前側操作パネル面PN2からなる。上側操作パネル面PN1上には、1遊技に供する遊技媒体としてのメダルの数を設定するための賭け数設定スイッチ208(1ベットスイッチ208a、MAXベットスイッチ208b)、メダル数等に関する表示を行う表示器209、メダルを投入するためのメダル投入口210などが設けられている。1ベットスイッチ208aは、このスイッチを操作することにより、1遊技において賭けるメダル数を1枚ずつ加算する為のものである。MAXベットスイッチ208bは、1遊技において賭けるメダル数として最大数を設定する為のものである。MAXベットスイッチ208bを押下した場合、メダル残数が充分ある場合は、賭け枚数が最大賭け枚数、つまり3枚に設定される。また、メダル残数が最大賭け枚数に満たない場合は、メダル残数全てが賭け枚数に加算される。本実施形態において1回の遊技状態は3枚賭けで行われる。
表示器209は、セグメント表示装置等からなり、遊技中には、払い出されるメダル枚数(払出枚数)や、投入されて電子的に記憶されたメダル枚数(クレジット枚数)などを表示する。投入口210は、遊技メダルを1枚ずつ投入可能なように形成されている。また、メダル投入口210に至るメダル案内溝は、投入口に向かって昇り傾斜となるように、また、後方に向かって外側に斜めに設けられている。
前側操作パネル面PN2上には、リール206a〜206cの回転を開始させるための始動スイッチ211と、各リール206a〜206cに対応して設けられた、リール停止用停止スイッチ212(212a〜212c)が配設されている。前側操作パネル面PN2の周辺には、メダル投入口210から投入されたメダルを選別するためのメダル選別装置内に残ったメダルを排出させるための返却ボタン213が設けられており、前扉202の開放側端には、前扉202の施錠状態を切り替えるための錠装置214が設けられている。
前扉202の下部には、スロットマシンAのモチーフなどに基づいた意匠面を形成する意匠パネル215が取り付けられており、内部に設けられた照明により発光するようになっている。意匠パネル215の下部には、賞として、あるいは返却操作により払い出されるメダルを排出するためのメダル払出口216が設けられている。メダル払出口216は、上辺と比較して下辺が短い逆台形形状に設けられている。メダル払出口216の左右には、下部スピーカー217(左側上部スピーカー217a、右側上部スピーカー217b)が設けられている。前扉202の最下部には、灰皿218及び、メダル払出口216から排出されたメダルを貯留するためのメダル貯留皿219が設けられている。
次に、スロットマシンAの遊技時の動作について説明する。遊技する際、遊技者はまず、メダル投入口210から所定枚数のメダルを投入した後、始動スイッチ211を操作する。この始動操作が遊技機内部で行う抽選の契機となる。また、始動操作により各リール206a〜206cが回転して、一定の速度に達した後、停止スイッチ212a〜212cの操作が有効となる。各停止操作のタイミングに基づき、遊技機内部の抽選結果に応じた位置に各リールは停止制御される。リプレイを除く、いずれかの入賞役に当選しているときには、タイミングよく、有効ライン上に当選役の図柄組み合わせが成立したとき、所定枚数のメダルの払出が行われる。スロットマシンAは、メダル投入口210から投入されたメダルの枚数を、所定枚数、例えば50枚を上限として、遊技機内部の記憶部に電子的に記憶し、表示器209にてこの枚数を表示する機能を備えている。そして、賭け数設定スイッチを押下することにより、所定枚数ずつ上記記憶部から減算し、同時に次回遊技の賭け数として設定して遊技に供することが可能になっている。なお、遊技媒体として、メダルに代えてパチンコ球を使用してもよい。
図2は、スロットマシンAの電気的なブロック構成を示する。スロットマシンAの制御部300は、主制御部301、第1副制御部302、第2副制御部303を有する。主制御部301は、遊技機の遊技動作全般を制御する。第1副制御部302は演出表示装置等を駆動することにより、リール始動時、回転中、停止時において演出表示制御を行う。第2副制御部303は、上下のスピーカーや、演出ランプを駆動することにより、演出表示装置等における演出と協働して、演出効果を創出するものである。
主制御部301は、CPU305、プログラム等を記憶したROM306、読み出した情報や、状態等を一時的に記憶するRAM307を有する。CPU305は、乱数値(乱数域:0〜65535)を発生可能な乱数発生装置を備えてなり、この乱数により遊技中に抽選を行う抽選手段としても働くものである。ROM306は、CPU305による抽選処理に用いるために、乱数値と当否結果とを対応付けた抽選テーブルを記憶する抽選テーブル記憶部311を備えている。抽選テーブル記憶部311は、乱数値は同じであるが、当否結果の異なる複数のテーブルを備えており、これを確率設定値として記憶している。抽選テーブル記憶部311には、各種ボーナスの当選確率が異なる6通りの抽選テーブルが記憶されており、これを出玉率の異なる設定値として6段階に切り替え可能になっている。ROM306には、遊技機の各所で起こった異常を表示するための異常情報表示プログラムやリールの停止位置を決定するための停止データテーブルも備えている。RAM307には、投入されたメダル数を電子的に記憶するクレジット枚数記憶部317等を備えている。
主制御部301には、インターフェイス318を介して操作部319からの信号が入力される。操作部319において、遊技者によって入力操作された操作信号が、接続端子部342を介して主制御部301に送信される。操作部319には、停止スイッチ212a〜212c、賭け数設定スイッチ208、始動スイッチ211が含まれる。また、メダル投入口210から投入されたメダルを検知し、選別するメダル選別装置(図示せず)内に設置されるメダル検出センサ320からの信号も、同様に、主制御部301に対して入力され、この信号により、クレジット枚数記憶部317の記憶枚数が更新される。主制御部301は、所定の入賞役又は再遊技を抽選で決定する入賞役決定手段と、抽選結果に基づき、停止操作タイミングに応じたリール停止制御を行う回胴停止制御手段と、所定役に当選時、停止操作タイミングにより入賞成立を判定する入賞判定手段からなる、スロットマシンAの制御手段を構成する。
主制御部301には、インターフェイス318を介して、主制御部基板上に設けられるキースイッチ326、設定変更スイッチ327からなる設定変更部321からの信号が入力されるようになっている。主制御部では、これらの信号を受けて、上記設定値の変更を行う。また、前扉開放センサSW、第1開放角度検出センサ352、第2開放角度検出センサ353からなる前扉開放検知部322からの信号も、インターフェイス318を介して主制御部301に入力される。主制御部基板上に設けられる打ち止め選択スイッチ328a、精算選択スイッチ328b、扉部開放センサ329aからの信号もインターフェイス318を介して入力される。
主制御部301は、ドライバ回路323を介して表示器209、リール駆動部324、払出装置337、扉部開放報知器325、異常報知ランプ326等を駆動制御する。表示器209には、遊技中にはクレジット枚数が表示されるが、設定変更モードでは設定値が表示されるようになっている。また、この表示器209には、遊技機の各部で起こった異常の情報がエラーとしてコード表示されるようになっており、異常が起こった際には、前記クレジット枚数や設定値の表示に優先してエラーコードの表示が行われるように、主制御部によって制御されている。
リール駆動部324は、リール206a〜206cにそれぞれ対応して設けられる左リール駆動部324a、中リール駆動部324b、右リール駆動部324cを含む。各リール駆動部324a〜324cは、リール駆動用ステッピングモータをそれぞれ有してなり、始動スイッチの操作に応じてリールを回転させ、停止スイッチの操作に応じてリール上の所定の図柄を、図6に示したように、窓部207における図柄停止位置(F11〜F13、F21〜F23、F31〜F33)に停止するように、ステッピングモータを駆動制御する。扉部開放報知器325は、扉部225が開いていることを報知するためのLED等からなる。扉部開放報知器325の点灯により、扉部225の締め忘れ等を防止できる。異常報知ランプ326は、遊技機内で起こった制御上の異常あるいは遊技状態の異常を報知するLED等からなる。
第1副制御部302は、中継基板304を介して主制御部301に接続されており、主制御部301からの信号(リール始動に関わる遊技開始信号や抽選情報)を受けて、演出表示装置203等の制御を行う。第1副制御部302は、第1副制御部302全体の動作を制御するCPU327、演出表示データ等を記憶したROM328、実行中の演出の状態を一時的に記憶するRAM329等を含む。第1副制御部302には、ドライバ回路330を介して演出表示装置203が接続されており、演出表示装置203は、第1副制御部302からの駆動信号を受けて、液晶に表示する画像フレームを順次読み出すように制御される。この制御により、主制御部の抽選結果に関連した演出表示を行うようになっている。各種演出には、リール始動時、リール回転中、又はリール停止時に行う当選役の表示、入賞役の成立時の祝福表示、ボーナス中の進行表示等の遊技演出が含まれる。
本実施形態に係るスロットマシンAにおいて、第1副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、抽選結果に応じて、ROM328に記憶されている遊技演出の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した遊技演出表示を行う演出表示制御手段を構成する。
第2副制御部303は、中継基板304、第1副制御部302を介して主制御部301に接続されており、第1副制御部302からの信号を受けて、スピーカーやランプ等の制御を行う機能を有している。第2副制御部303は、CPU331、演出データ等を記憶したROM332、実行中の演出の状態を一時的に記憶するRAM333等を含む。第2副制御部303には、ドライバ回路334を介して上部スピーカー204、下部スピーカー217、演出ランプ335が接続されており、第2副制御部303は、これらを駆動して演出制御を行う。
次に、スロットマシンAの遊技制御動作について以下に説明する。図8は、通常遊技時の主制御部による遊技処理を示すフローチャートである。まず、遊技を開始するために、賭け数設定処理(ステップS1)を行う。賭け数が設定されることにより、始動スイッチの操作が有効となる。なお、遊技状態に応じて、1回の遊技の実行に必要なメダル枚数は異なる。
賭け数が設定されていない未遊技状態から、新たにメダルを投入した場合は、このメダルがメダルセンサ320によって検知され、例えば、通常遊技状態であれば、投入したメダル枚数が3枚まで自動的に賭け数として設定される。前回の遊技によって再遊技が成立している場合は、賭け数が自動的に設定されているので、賭け数設定処理は行われない。上記以外の場合は、遊技者が賭け数設定スイッチ208を押下することによって、クレジット枚数記憶部から操作した分のメダル枚数が減算されるとともに、この枚数分が賭け数として設定される。そして、残りのクレジット枚数が表示器209に表示される。同時に、賭け枚数に応じた入賞ラインが有効になり、その旨が有効ライン表示器にて表示される。賭け枚数の変更は、始動スイッチの操作までは可能となっている。
賭け数設定処理(ステップS1)の後、始動スイッチ211の操作待機状態になる(ステップS2)。始動スイッチ211が操作された場合には、抽選処理(ステップS3)、リール回転処理(ステップS4)を行う。この抽選処理は、主制御部のCPUが有する乱数発生器によって発生した乱数を始動スイッチ211の操作タイミングで抽出し、主制御部のROMの抽選テーブル記憶部311に記憶されている抽選テーブルに基づいて当否を判定するメイン抽選処理である。この抽選において使用される抽選テーブルは、設定値一時記憶部315の値によって異なる。抽選テーブルに基づいて決定される抽選結果としては、所定枚数のメダルを払い出す小役、新たな遊技媒体の投入を行わずに次ゲームを実行可能となる再遊技、次ゲームから所定ゲーム数小役の当選確率を上昇させるボーナスゲームを開始するボーナス役、及びはずれが含まれる。ボーナス当選時には、BB又はCBのいずれかの当選ボーナスフラグが主制御部のRAMに記憶される。そして、それぞれのボーナス役に応じて、有効ライン上に整列させる図柄組み合わせ(特別入賞役の表示態様種別)が定められている(後掲の図9参照)。なお、以下の記述では、抽選によりそれぞれの役が決定されることを「当選」、定められた有効ライン上に役に応じた図柄組み合わせが整列することを「入賞」と称する。また、以下、主制御部及び副制御部による処理をそれぞれ、メイン処理、サブ処理と称する。
図7は抽選処理(ステップS3)の詳細を示す。始動スイッチ211の操作実行を契機に乱数を取得し(ステップS40)、その取得乱数により役当選の判定が行われる(ステップS41)。ボーナス当選時にはボーナスフラグが上記RAMに記憶され、内部当選状態時には無効になる(ステップS43、S44)。同様に、いずれかの小役又は再遊技に当選すると、それぞれのフラグが記憶され、はずれの場合には、これらの役フラグは不成立となる(ステップS45〜S48)。
ステップS4のリール回転処理は、リール駆動部324に駆動信号を送信することにより、各リール206a〜206cを回転させる処理である。このリール回転処理により、リールの回転速度が一定となった後に、停止スイッチ操作が有効となる。続いて、ステップS5で停止スイッチ12に操作が行われたか否かを検出する。そして、停止操作が行われた場合には、停止操作に対応するリールを停止する停止制御処理(ステップS6)を行う。この停止制御処理は、各リールについて停止操作を行った位置である停止操作位置と抽選処理の抽選結果に基づいて、ROM306内に記憶されたリール停止テーブルを参照して、該当リール停止位置でリールの回転を停止させることにより行われる。リール停止位置は、停止操作タイミングの位置からみて、図柄の駒数で所定の駒数、つまり、遊技規則に定められた4駒以内で引き込んで停止するように決定される。そして、停止操作タイミングの位置から4駒以内に抽選結果に対応する図柄が有る場合には、当選役図柄が有効ライン上に揃うように停止制御される。特に、再遊技の停止制御処理においては、通常遊技時だけでなく、ボーナスフラグ持ち越し状態においても再遊技が当選している場合には、再遊技が必ず有効ライン上に整列するように優先的引き込み制御が行われる。また、同様に、ボーナスフラグ持ち越し状態で小役当選が生じた時もその小役の優先引き込みが可能になっている。
次に、ステップS7で全てのリール206a〜206cが停止したか否かを判定する。未停止の場合には、ステップS5に戻り、停止制御処理を行う。全てのリールが停止している場合(ステップS7)には、ステップS8にて、有効ライン上に当選した図柄が入賞しているか否かを判定する。入賞が成立し(ステップS8)、成立役が小役の場合(ステップS9)、払出装置337を駆動して所定枚数のメダルを払い出す(ステップS10)。一方、再遊技が成立した場合には(ステップS11)、今回のゲームで設定されていた賭け数を、次回ゲームの賭け数として自動的に再設定する自動賭け数設定処理がステップS12で行われる。この場合、クレジットからの枚数減算は行われないため、新たな遊技媒体の投入(クレジットの消費も含む)を行うことなしに、次ゲームを行うことが可能になる。そして、自動的に次ゲームの賭け数設定処理が行われるため、次ゲームにおいては賭け数設定処理は行われない。ボーナス入賞時には、ボーナスゲーム処理に移行する(ステップS13)。
図9は、スロットマシンAにおける当選役の図柄組合せ(役種類No.1〜54)及び配当表を示す。ボーナス図柄MB1〜MB4の組合せにより、BB又はCBのボーナス役が設定されている。BB役は、ボーナス図柄MB4、MB4及びMB1の組合せ(役種類No.1)からなる。CB役は、左リール及び中リールがそれぞれ、ボーナス図柄MB1〜MB4のいずれかと、右リールがボーナス図柄MB1〜MB3のいずれかの組合せ(役種類No.2〜48)からなる、47種類のCBボーナスとなっている。なお、BB役は、第1種ビッグボーナス遊技状態(第1種特別役物に係る役物連続作動装置)に移行させるための役である。CB役は、単位遊技の遊技状態をチャレンジボーナス遊技状態(第2種特別役物)に移行させるための役である。BB役及びCB役はそれぞれ、100枚、50枚(純増払出枚数の制限値)を超えると終了する。
役種類No.49がリプレイ役RP、役種類No.50〜53は所謂、フルーツ役と呼ばれる小役(FR1〜FR5)である。小役(FR1〜FR4)は単独入賞により7枚の払出が生ずる。小役(FR1〜FR3)の抽選乱数域幅が同時に当選可能に設定されており、小役(FR1〜FR3)の同時当選時には、小役成立時の引き込み制御によって、左から停止操作すると、チェリー図柄(右リールの図柄No.18等)の有効ラインへの重複停止により14枚の払出が生じる。また、右から停止操作すると、単独入賞となって、7枚の払出が生じ、更に、中から停止操作すると、停止タイミングによって7枚又は15枚の払出が生ずる。同様に、小役(FR1〜FR4)は抽選により、同時に当選可能になっており、小役(FR1〜FR4)の同時当選時には、小役成立時の引き込み制御によって、右から停止操作すると、チェリー図柄(右リールの図柄No.18等)の有効ラインへの重複停止により14枚の払出が生じる。また左から停止操作すると、単独入賞となって、7枚の払出が生じ、更に、中から停止操作すると、7枚又は15枚の払出が生ずる。上記のように、小役(FR1〜FR4)に関しては同時当選の可能性があるので、ボーナス後に付与されるART遊技においては、獲得枚数が増えるように、当選内容に応じて停止操作順序が報知(ナビ)される。最も高い設定段階で、BB役及び単一CB役のボーナス抽選確率はそれぞれ、1/1200、1/50である。リプレイ確率は1/7.3であり、RT中は1/1.2に向上する。小役(FR1〜FR5)の抽選確率は1/21である。これらの抽選確率はボーナスの各段階設定の各種抽選テーブルとともに、前記抽選テーブル記憶部311に格納されている。チェリーFR2等の特定小役とボーナス役が同時に抽選可能なように当選乱数域幅を設定してもよい。
特別入賞役(BB又はCB)のボーナスゲーム終了後にはRT状態が付与される。BB役の場合には次回のボーナス当選まで継続するRT状態が付与される。各CB役の場合にはボーナス終了後の50ゲーム間がRT状態となる。本実施形態においては、特別入賞役が当選してボーナスフラグが成立した内部当選状態からその入賞(ボーナスイン)に至るまでの遊技期間及びその当選ボーナス種の報知実行有無に関連して、ボーナスゲーム後のRT状態で付与する目押し支援報知ゲーム(所謂、アシストタイムAT)の付加有無及び回数が決定される。RT状態でATが付加されたARTは、再遊技(リプレイ)の確率がアップして、メダル減りを少なくしたRT(リプレイタイム)状態において、当選したボーナスや小役を報知(ナビ)して、目押し操作で役の成立をしやすくして遊技者の有利な遊技状態となる。
BB又はCBに当選しても入賞しなかったときはボーナス持ち越し処理に移行する(ステップS8、S14、S15)。つまり、ステップS8の判定がNO(非入賞)の場合は、ステップS14において、抽選ではボーナスが当選しているが停止制御の結果、有効ライン上に引き込めずに入賞しなかった場合を判定し、YESの場合、ステップS15にて、ボーナスフラグの持ち越し処理を行う。ボーナス持ち越し処理(ステップS15)においては、通常遊技時と同様に小役等の抽選は実行されるが、BB又はCBの抽選処理は行われず、当選したBB又は各CBのフラグに応じてボーナス入賞を成立させる、ボーナスフラグ成立時のリール停止制御処理が行われる。即ち、ボーナス持ち越し処理においては、主制御部のRAMにボーナスフラグの成立を記憶することによって行われ、ボーナスフラグ成立中のゲームでは、ボーナスが当選してもボーナスフラグの成立数が加算されることは無い。このボーナスフラグの記憶は、ボーナス役の入賞が発生するまで継続される。本実施形態では、48種類のボーナス(BB又はCB)を発生可能にしており、かつボーナス種類数に相当するボーナス図柄の組合せが存在する。従って、いずれかのボーナスフラグが成立しても、偶然揃う場合を除き、その図柄組合せ(ボーナス種別)が報知されない限り、上記ボーナス持ち越し処理が継続しやすくなっている。
BB又はCBのボーナスゲーム(ステップS13)では、特定小役(FR1〜FR4)に対応する乱数幅を変更して、特定小役の当選確率を大きく向上させた、ボーナスゲーム状態時の高確率小役抽選テーブルに切り替えられることにより、特定小役を頻繁に当選させて遊技者がメダルを速やかに獲得できる有利な状態になっている。即ち、ボーナスゲーム状態においては、例えば、フルーツ役のうちFR1〜FR4の抽選確率値は、通常遊技時より格段に向上し、略1/1.1になって、ボーナス遊技の間、極めて当選しやすくなっており、しかも1回のFR1入賞による払出枚数も、通常時7枚から15枚にアップさせている。
図10は、ボーナスゲーム(ステップS13)処理を示す。ステップS20からステップS26までの処理は、図8のステップS1からステップS7までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。リール始動操作を契機に、ボーナスゲーム状態時の前記高確率小役抽選確率テーブルに基づく抽選を行う。全部のリールが停止したか否かの判定(ステップS26)がYESの場合、ステップS27で、抽選に応じた入賞が有効ライン上に成立しているかどうかを判定する。入賞役が無い場合、ステップS20に戻って次ゲームを行う。入賞があった場合は、ステップS28にて成立役を判定し、再遊技の場合は、ステップS30で自動賭け数設定処理を行ってステップS20に戻り、次ゲームを行う。小役の場合、ステップS29で払出装置337を駆動して相当する枚数のメダルの払出を行った後、ステップS31でボーナスゲームの終了契機かどうかを判定する。このボーナスゲームの終了契機は、ここでは払出枚数の加算値が規定枚数、例えばBBであれば101枚に達したことによる。このため、小役の成立毎に、主制御部のRAMでは払出枚数をカウントし、一定枚数に達した時点で、上記のボーナスゲームを解除し、通常遊技状態に戻る。ボーナスゲームの終了した後は、RT状態で所定回数のATナビが行われるART遊技が実行される(ステップS32)。
図11は通常遊技時におけるART設定処理を模式的に示す図である。通常遊技時にいずれかのボーナスに内部当選Fしたとき(P1)からボーナス入賞P2に至るまでの遊技過程(内部当選状態)において、ボーナス当選に関わる種々の報知A〜Dが行われる。図11の(11A)に示すように、これらの報知には、ボーナスフラグ成立によるボーナス当選報知A、ボーナス図柄組合せを構成する第1図柄(左リール図柄)の報知B、第2図柄(中リール図柄)の報知B及び全図柄の報知Dが含まれる。これらの報知A〜Dは抽選により実行されるが、例えば、ボーナスフラグ成立を起点にして、所定ゲーム経過時に報知するようにしてもよい。報知A〜Dの実行時期を固定的に設定せずに、経過ゲーム数を抽選により決定するようにしてもよい。更に、報知A〜Dは順番に実行されるが、抽選により報知Aから報知Dにジャンプ可能にして報知するようにしてもよい。なお、報知B以降の報知により遊技者にボーナス確定を知らせることができるので、報知Aの処理を省略してもよい。
図12は当選ボーナス役の図柄報知の抽選確率テーブルを示す。この抽選確率テーブルは第1副制御部302のROM328に格納されている。この抽選確率テーブルは前回のボーナス種別によって振り分けて使用される。前回のボーナス種がCBのときはG1の確率テーブルが使用され、BBのときはG2の確率テーブルが使用される。確率テーブルG1はG2と比べて、報知確率が全体に低く設定されている。即ち、BB役の終了後は報知間隔が比較的早期に行われ、CB役の終了時より有利になっている。例えば、ボーナス当選報知Aにおいては、BB役の終了後はボーナスフラグ成立時以降、7/8の高確率で報知処理されるのに対して、CB役終了後は1/3の低確率で報知処理される。また、全図柄の報知Dでみても、BB役の場合、報知Cの後、3/4の高確率で報知処理されるのに対して、CB役の場合には、BB役より低い5/8の確率で報知処理される。BB役は当選確率がCB役と比べてかなり低いが、その分、当選ボーナス役の図柄報知の確率が高いので、ボーナス図柄の確定報知が比較的早期に行われ、遊技者からみると比較的連続ボーナスの機会が得られやすいプレミアボーナスとして扱われる。なお、図柄報知の抽選確率テーブルの確率値はボーナス抽選確率の設定段階で一定であってもよいし、異なるようにしてもよい。
ボーナス入賞P2によってボーナスゲームP4を実行した後、ART遊技P5に移行する。このART遊技における付与ART設定条件は、ボーナス入賞時点と報知A〜Dの実行時期との関係で決定される(P3)。図11の(11B)はART付与決定条件テーブルを示す。このART付与決定条件テーブルは第1副制御部302のROM328に格納されている。
ボーナス内部当選Fからボーナス当選報知AまでのFA期間においてボーナスインさせると、上記小役ナビを当選時に100%報知する完全ART状態に設定される。完全ART状態では、特にBB役当選時にはRT回数が50回以上に及ぶことができるので、その場合には断然、遊技者に有利になる。ボーナス当選報知Aから第1図柄報知BまでのAB期間においてボーナスインさせると、上記小役ナビを当選25回だけ報知するART状態に設定される。以下、報知BCの期間、報知CDの期間、報知D以降においてボーナスインさせると、上記小役ナビの最大回数が20、15、10回に漸減していく。従って、ボーナスフラグ成立してからは報知段階が進行しないうちに早期に、当選役の図柄組合せを予測して揃えるようにすればするほど、より有利なボーナス後のART状態を得ることができる。
図13〜図16は副制御部における報知A〜Dの処理フローを示す。報知A〜Dの実行の際には、演出表示装置203による演出表示と効果音演出等により演出報知が行われる。遊技開始信号をメイン側から受信すると、ボーナスフラグの成立有無を確認し(ステップS50)、ボーナスフラグがオンしていないときは通常遊技を実行する(ステップS51、S52)。通常遊技状態では、小役等の当選を契機にボーナス当選の可能性を擬似的に演出表示する、所謂ガセ演出がガセ演出抽選によって実行される。ボーナスフラグが成立している内部当選状態においては(ステップS51)、ボーナスフラグ成立によるボーナス当選報知A、ボーナス図柄組合せを構成する第1図柄報知B、第2図柄報知B及び全図柄報知Dが順次実行される。
まず、ボーナスフラグ成立によるボーナス当選報知Aは、遊技者の停止操作の狙いずれを警告するアラーム報知により実行される(ステップS53)。ボーナスフラグの成立後、所定ゲーム数Cn(例えば3ゲーム)をゲームカウンタ(図示せず)でカウントするとともにメイン側からの停止出目情報を取得していき(ステップS54、S55)、カウンタ値がCnに達したときそのCn回のゲームにおいて遊技者の停止操作の傾向パターンを判断する。停止操作の傾向パターンは第1リールに停止したボーナス図柄MB1〜MB4の種別により決定する。最も多く停止したボーナス図柄種別をそのときの停止操作傾向パターンとして記憶する(ステップS56)。このとき、遊技者の操作に偏りがなくばらついている場合には、最後の操作内容を評価して報知する。ついで、報知Aの実行抽選を実施するが、このときの報知抽選は、図12の抽選テーブルに基づき実行される。即ち、前回のボーナス種別に応じて、報知抽選確率テーブルG1又はG2により抽選される。当選したときは、停止操作パターンをアラーム報知して、当選確定を知らせた後、カウンタをリセットしてアラーム報知済みフラグをオンする(ステップS57〜S59)。即ち、停止操作パターンによるアラーム報知はボーナス当選報知を兼ねており、1回報知した後は行われない。なお、停止操作パターン報知は随時、報知Aの実行以降も報知可能にしてもよい。
図17の(17B)は演出表示装置203によるアラーム報知の画面表示例を示す。この画面例では、ゲーム数Cnの停止傾向として、赤色のボーナス図柄MB4(「赤7」)が多く停止しており、かつ当選ボーナスの第1図柄が赤図柄でないことを報知している。当選図柄の第1図柄と停止操作傾向の図柄が一致している場合には、単にボーナス当選だけを報知する。報知Aに不当選の場合には、カウンタをリセットしてステップS63に移る(ステップS57、S65、S63)。この段階で当選ボーナス図柄が成立した場合にはボーナスゲーム処理に移り(ステップS63)、この場合のART付与は図11に示したように、FA期間での入賞処理として設定される。図17の(17A)は演出表示装置203によるボーナスイン祝福報知の画面表示例を示す。ボーナス非入賞の場合にはステップS50に戻る。
上記アラーム報知済みフラグがオンの場合には、報知A終了と判断して(ステップS53、S60)、図14に示す報知Bの実行処理に移る。報知Bの報知抽選も図12の抽選テーブルに基づき実行される。当選したときは、当選ボーナスの第1図柄を確定報知する(ステップS70〜S72)。報知後は第1図柄確定報知済みフラグをオンする(ステップS76)。図17の(17C)は演出表示装置203による第1図柄を確定報知の画面表示例を示す。この画面例では、青色のボーナス図柄が当選ボーナスの第1図柄であることを報知している。報知Bに不当選の場合にはステップS63に移る(ステップS71、S63)。報知Bの実行段階で当選ボーナス図柄が成立した場合にはそれに応じたART付与設定を行ってボーナスゲーム処理に移る(ステップS73〜S75)。この場合のART付与は図11に示したように、AB期間での入賞処理として設定される。報知B不当選時にボーナス入賞すれば、上記FA期間のART付与になる。ボーナス非入賞の場合にはステップS50に戻る。なお、処理上省略しているが、ボーナス入賞した以降は、それまでに処理して必要でなくなった記憶内容はリセットされる。
上記第1図柄確定報知済みフラグがオンの場合には、報知B終了と判断して(ステップS53、S61)、図15に示す報知Cの実行処理に移る。報知Cの報知抽選も図12の抽選テーブルに基づき実行される。当選したときは、当選ボーナスの第2図柄を確定報知する(ステップS80〜S82)。報知後は第2図柄確定報知済みフラグをオンする(ステップS86)。第2図柄の確定報知も図17の(17C)と同様に行われる。報知Cに不当選した場合にはステップS63に移る(ステップS81、S63)。報知Cの実行段階で当選ボーナス図柄が成立した場合にはそれに応じたART付与設定を行ってボーナスゲーム処理に移る(ステップS83〜S85)。この場合のART付与は図11に示したように、BC期間での入賞処理として設定される。報知C不当選時にボーナス入賞すれば、上記AB期間のART付与になる。
上記第2図柄確定報知済みフラグがオンの場合には、報知C終了と判断して(ステップS53、S62)、図16に示す報知Dの実行処理に移る。報知Dの報知抽選も図12の抽選テーブルに基づき実行される。当選したときは、当選ボーナスの全図柄組合せを確定報知する(ステップS90〜S92)。報知後はボーナス全図柄確定報知済みフラグをオンする(ステップS96)。全図柄確定報知も図17の(17D)と同様に行われる。図17の(17D)は演出表示装置203によるボーナス全図柄確定報知の画面表示例を示す。この画面例では、赤7・青7・赤7の組合せのボーナスCBが当選したことを報知している。報知Dに不当選した場合にはステップS63に移る(ステップS91、S63)。報知Dの実行段階で当選ボーナス図柄が成立した場合にはそれに応じたART付与設定を行ってボーナスゲーム処理に移る(ステップS893〜S95)。この場合のART付与は図11に示したように、報知D以降での入賞処理として設定される。報知D不当選時にボーナス入賞すれば、上記BC期間のART付与になる。ボーナス非入賞の場合にはステップS50に戻る。
以上のように、スロットマシンAにおいては、ボーナス役BB又はCBの生起(入賞)に至る遊技過程において、前記特別遊技の当選からの期間(遊技回数等)に基づいて、かつその過程でボーナス役の種別(図柄組合せ)が識別される報知の実行に関連して、比較的早期に前記特別遊技の入賞を得られるか否かにより、あるいは、特別遊技種別の特定報知がされる前に入賞するか否かといった遊技過程が重要な遊技ポイントになって、遊技者に有利になる付加遊技(ART)の内容が変化するので、たとえ当選しても、所謂目押しによってボーナス図柄を揃えて停止させる必要のあるスロット遊技の興趣を一層高めることができる。
上記実施形態においては、ボーナス確定報知抽選を通常遊技時もRT状態(ART状態)中も同じ確率で行うが、RT状態と通常遊技時で報知抽選確率を異ならせてもよい。図19はボーナス当選報知確率をRT状態と通常遊技状態とで異ならせた場合のサブ報知処理を示す。例えば、BB役の後に付与されるRT遊技においては、通常遊技時、1/12の報知抽選確率に対して、7/8の高確率で報知される。CB役に付与されるRT遊技においては、BB役より低いが通常時より大きい3/8の確率で報知される。CB役の種類で、更に報知抽選確率を異ならせてもよい。
サブ側で、ボーナスフラグの成立を確認すると、RT状態か否か判断する(ステップS100、S101)。ついで、RT状態又は通常遊技状態における報知抽選確率に基づいて、ボーナス当選確定の報知抽選を実行する(ステップS102〜S104)。当選時には上記ステップS53と同様にボーナス当選を確定報知する(ステップS104、S105)。この場合、ボーナスゲーム後の付与RTによって当選確定報知の時期が変動するので、多種類のボーナス種における入賞ボーナスの種別(BB又はCB)に期待感が高まり、興趣の増大を図ることができる。
上記実施形態では、報知A〜Dの実行時期(期間FA、AB、BC、CD、D以降)に関連してART付与内容を決定したが(図11の(11B)参照)、ボーナスフラグ成立からボーナス入賞までのゲーム数Gによって決定するようにしてもよい。図18の(18A)は、ボーナスフラグ成立Fから3ゲーム以内に(G<4)ボーナス入賞した場合には、100%ナビのARTが付与される。以下、同様に、4≦G<8、8≦G<12、12≦G<20、20≦Gの各条件に応じて、最大ナビ回数が25、20、15、10になる。
図18の(18A)の場合には、ボーナスフラグ成立Fからのゲーム数Gにより付与される最大ナビ回数が漸減していくが、抽選により当選したとき最大回数50が付与されるとしてもよい。最大回数50が付与されると、発生確率は極めて低いが、仮に50回のRT状態ですべて小役に当選したときはすべてナビされることになる。即ち、図18の(18B)に示すように、ボーナスフラグ成立Fから3ゲーム以内に(G<4)ボーナス入賞した場合には、最大ナビ回数の付与抽選確率は100%となり、自動的に50回のARTが付与されることになる。以下、同様に、4≦G<8、8≦G<12、12≦G<20、20≦Gの各条件に応じて、最大ナビ回数の付与抽選確率(%)は75、40、25、10になる。例えば、75%の抽選確率は3/4の確率値を意味する。なお、BB役の場合には、ゲームGに関係なく無制限に、又は上限150回のARTが付与される。
図18に示したように、ボーナスフラグ成立からボーナスインするまでのゲームGに基づいてART付与内容を決定するので、ボーナス確定後に早期にボーナス入賞させるか否かといった、興趣に富んだ遊技性を創出することができる。例えば、ボーナス当選確定報知後に、ゲームカウント表示を開始し、遊技回数の進行に応じて、付与ARTの獲得可能性や付与可能ナビ回数を逐次報知すれば、遊技者の期待感を一層高めることができる。
上記スロットマシンAにおいては48種類のボーナス種別を有するので、当選ボーナス図柄種別の確定報知自体が遊技性を帯びている。従って、当該当選ボーナスゲームの終了後における、ボーナス当選確定報知及び/又は当選ボーナス図柄組合せの確定報知のための報知抽選確率を大小に振り分け、その振分けた確率による報知態様自体を本発明に係る付加遊技にしてもよい。例えば、ボーナスフラグ成立以降、報知抽選によりボーナス図柄組合せを確定報知するスロットマシンとして、上記ゲームGに適用すれば、例えば、G<4、4≦G<8、8≦G<12、12≦G<20、20≦Gの各条件に応じて、当該ボーナス図柄組合せの確定報知抽選確率(%)を100、50、25、15、10になる。この場合、電源投入時に前回の遊技内容がリセットされているときは、確定報知抽選確率を最低の10%より低く設定して、一旦ボーナス当選することにより、高確報知状態に移行可能にして、当選ボーナス図柄組合せの確定報知による、所謂確変状態に類似した遊技性を実現することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されず、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンAの外観斜視図である。 スロットマシンAの電気的なブロック構成を示した図である。 スロットマシンAのリール206a〜206cに付された図柄配列を示す図である。 スロットマシンAの演出表示部203の概略構成図である。 スロットマシンAの演出表示制御部の概略ブロック図である。 スロットマシンAの有効ラインを示す図である。 スロットマシンAの抽選処理の詳細を示すフローチャートである。 スロットマシンAの通常遊技処理を示すフローチャートである。 スロットマシンAにおける当選役の図柄組合せ及び配当表を示す図である。 スロットマシンAのBB又はCBのボーナスゲーム処理を示すフローチャートである。 通常遊技時におけるART設定処理を模式的に示す図である。 当選ボーナス役の図柄報知の抽選確率テーブルを示す図である。 副制御部における報知処理を示すフローチャートである。 図13に関連したフローチャートである。 図13に関連した別のフローチャートである。 図13に関連した、更に別のフローチャートである。 前記報知処理における報知画面例を示す図である。 本発明に係る別のART設定例を示す図である。 ボーナス当選報知をRT状態と通常遊技状態とで異ならせた場合の報知処理を示すフローチャートである。
符号の説明
A スロットマシン、201 筐体、202 前扉、203 演出表示装置、
204 上部スピーカー、205 発光部、206a〜206c リール、
207 窓部、208 賭け数設定スイッチ、208a 1ベットスイッチ、
208b MAXベットスイッチ、209 表示器、210 メダル投入口、
211 始動スイッチ、212a〜212c 停止スイッチ、
216 メダル払出口、217 下部スピーカー、218 灰皿、
219 メダル貯留皿、300 制御部、301 主制御部、
302 第1副制御部、303 第2副制御部、304 中継基板、
305 CPU、306 ROM、307 RAM、
311 抽選テーブル記憶部、317 枚数記憶部、
318 インターフェイス、318A インターフェース、319 操作部、
320 メダル検出センサ、321 設定変更部、322 前扉開放検知部、323 ドライバ回路、324 リール駆動部、324a 左リール駆動部、324b 中リール駆動部、324c 右リール駆動部、
325 扉部開放報知器、326 異常報知ランプ、
328a 打ち止め選択スイッチ、328b 精算選択スイッチ、
329a 扉部開放センサ、330 ドライバ回路、331 CPU、
332 ROM、333 RAM、334 ドライバ回路

Claims (3)

  1. 複数の図柄を可変表示する複数の回胴による回胴表示部を備え、遊技者が回胴遊技を行うために必要な遊技媒体の賭け数を設定した後、前記回胴表示部の始動操作を抽選契機として、所定の抽選テーブルの抽選確率に基づいて抽選を行い、その抽選結果に応じて予め定められた複数の入賞役及び再遊技のうちの一つを決定する入賞役決定手段と、遊技者の停止操作に基づき前記回胴表示部の各回胴を停止させる停止制御を行う回胴停止制御手段と、前記回胴停止制御手段により停止された図柄の停止態様と前記入賞役決定手段により決定された前記入賞役に対応する図柄の表示態様とが一致したとき、前記入賞役の成立と判定する入賞判定手段とを有し、前記複数の入賞役には、複数種の一般入賞役の他に、それぞれ図柄の表示態様が異なり、入賞後に遊技者に有利な特別遊技を付与する複数種の特別入賞役が含まれてなるスロットマシンにおいて、
    前記複数種の特別入賞役のいずれかが当選した内部当選状態において、所定の報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第1図柄を報知し、該第1図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の一部を構成する第2図柄を報知し、該第2図柄の報知以後の遊技において前記報知条件が満たされることを条件に当選した特別入賞役の図柄の表示態様の全図柄を報知する報知手段と、
    前記報知手段による報知の実行及び当選特別入賞役の入賞に至るまでの遊技経過に基づき、当該当選特別入賞役に関連して、遊技者に有利となる特定遊技を付与するか否かを決定し、第1図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第1図柄の報知後に第2図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にし、かつ、第2図柄の報知後に全図柄の報知がされるまでに当選特別入賞役を入賞させたときは、全図柄の報知以後に当選特別入賞役を入賞させたときよりも前記特定遊技の内容を遊技者に有利にする特定遊技付与手段とを有し、
    前記所定の報知条件が満たされる条件具備は、予め定めた報知抽選の当選に基づいて設定され、
    前記所定の報知条件を、当該当選の前に発生した純増払出枚数及び抽選確率が異なる特別遊技役の種類に応じて、低い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率を高い抽選確率の特別遊技役についての前記報知抽選の当選確率よりも高くすることにより異ならしめたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 特定の遊技条件が成立することに基づき、前記再遊技の当選確率を通常遊技時より高くした高確率再遊技状態にする高確率再遊技状態制御手段を有し、前記所定の報知条件は、前記高確率再遊技状態において有効とした請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記特定遊技は、前記複数種の一般入賞役のうち、少なくとも一つが当選したとき、その種別を遊技者に報知する当選役報知手段からなる請求項1又は2記載のスロットマシン。
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