JP5593059B2 - 昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨物自動車等の車両後部に装着されて、平行リンク機構で駆動されるプラットホームの昇降動作により貨物の積み下ろしの便宜を図るための昇降装置に係り、とくに平行リンク機構のアーム構造に関する。
従来、貨物自動車に装着する昇降装置として、プラットホームを平行リンク機構で昇降させるものが知られている。そのような昇降装置の1例が下記特許文献1に記載されている。
特開2007−106142号公報
従来、プラットホームを昇降駆動するための平行リンクの一方のリンクを構成するメインアームは、治具を用いて一対のアームプレートを間隔をあけて支持し、一対のアームプレートの内側にスペーサを配して、一対のアームプレートの内側における溶接作業でアームプレートとスペーサとを連結一体化している。
この場合、一対のアームプレートの内側(アームプレートが対向する狭い間隔の内側)における溶接作業が必要で、溶接の作業性が悪く、また溶接時にスペーサの位置ずれが生じたり、溶接に伴ってアームプレートに歪みが発生したりする問題がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、昇降プラットホームを昇降駆動するための平行リンク機構のアームの溶接による組立作業を容易にし、かつ堅牢なアーム構造を実現した昇降装置を提供することにある。
本発明の態様は、昇降装置であり、車両側に設けられる本体フレームと、前記本体フレームに対して平行リンク機構を介して昇降駆動される昇降プラットホームとを備え、
前記平行リンク機構のアームの少なくとも一方は、相互に対向する一対のアームプレートと、
前記一対のアームプレート間に設けられる複数のスペーサプレートとを有し、
前記複数のスペーサプレートは前記一対のアームプレートの貫通穴にそれぞれ嵌合する凸片部を有し、かつ前記スペーサプレートの何れかが前記アームプレートの縁に沿って折れ曲がった部分を有し、
前記凸片部を前記貫通穴に嵌合して前記一対のアームプレート間に前記複数のスペーサプレートを配置した嵌合構造とし、前記複数のスペーサプレートを前記アームプレートに溶接一体化したことを特徴としている。
前記態様において、前記凸片部の高さは、前記貫通穴の深さよりも短く、前記凸片部が前記貫通穴の内壁に溶接されていてもよい。
前記態様において、前記凸片部の高さは、前記貫通穴の深さ以上であり、前記凸片部が前記貫通穴の周囲に溶接されていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、平行リンク機構を介して昇降プラットホームを昇降駆動する昇降装置において、平行リンクを構成するアームの溶接による組立作業を容易とし、堅牢なアーム構造を実現可能である。
本発明に係る昇降装置の実施の形態であって、左右のメインアームを連結した構成を示す平面図である。 同正面図である。 同側面図である。 図2のIV−IV拡大断面図である。 メインアームにおいて、アームプレート同士を連結するためのスペーサプレートの拡大平面図である。 メインアームにおいて、アームプレート同士を連結するための別のスペーサプレートであって、(A)は拡大平面図、(B)は拡大正面図である。 本発明に係る昇降装置の実施の形態の全体構成を示す正面図である。 本発明に係る昇降装置の他の実施の形態の要部構成を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1乃至図6は本発明に係る昇降装置の実施の形態において用いるメインアームの構造を示し、図7は本発明の実施の形態の全体構成を示す。
まず、図7の昇降装置の全体構成を説明すると、貨物自動車のシャーシ1上には例えば箱型等の車体2が載置、固定され、昇降装置の本体フレーム10は取付部材4を介して貨物自動車のシャーシ1の後部に固定されている。本体フレーム10は、連結部材としての角パイプ11とその両側にそれぞれ固着されたブラケット12,13とを有している。
昇降プラットホーム60は、平行リンク機構によって昇降駆動されるようになっている。すなわち、平行リンクをなすメインアーム20及びサブアーム30の基端部がブラケット12,13にピン21,31で枢着(回転自在に取り付け)され、先端部が昇降プラットホーム60側のブラケット61にピン22,32で枢着されている。また、ブラケット12の下部とメインアーム20の先端寄り途中位置間に昇降用油圧シリンダ27がピン28,29で枢着されている。
昇降駆動用リンク機構の一方のリンクであるメインアーム20の両端部のピン21,22及びサブアーム30の両端部のピン31,32はそれぞれ平行四辺形の頂点に位置し、昇降プラットホーム60は水平状態を維持して保持される。そして、昇降用油圧シリンダ27が縮動したときはメインアーム20の先端は下がり(プラットホーム60が下降した下降位置)、伸長したときにはメインアーム20の先端は上昇位置(プラットホーム60が床面3と同じ高さの上昇位置)となる。
図1乃至図6に示すように、メインアーム20は、相互に対向する一対のアームプレート40と、一対のアームプレート40間に設けられるスペーサプレート51,52,53,54と、ピン21が貫通する軸受部55と、ピン22が貫通する軸受部56とを有し、それらを溶接で一体化した構造である。
図5のように、スペーサプレート51は両縁にアームプレート40の矩形貫通穴41に嵌合する凸片部51aを有する。同様に、スペーサプレート52は図6(A),(B)のように両縁にアームプレート40の貫通穴41に嵌合する凸片部52aを有する。その他のスペーサプレート53,54についても同様である。図4に示すように、各凸片部の高さTは、貫通穴41の深さDよりも短く、貫通穴41の深さDの1/3〜1/2程度に設定されることが好ましい。
そして、スペーサプレート51〜54の一方の縁の凸片部51a〜54aを一方のアームプレート40の貫通穴41に嵌合し、他方の縁の凸片部51a〜54aを他方のアームプレート40の貫通穴41に嵌合し、各貫通穴41の内側において凸片部51a〜54aとアームプレート40とを溶接で一体化する。つまり、各凸片部51a〜54aの高さは、貫通穴41の深さよりも短いため、凸片部51a〜54aは貫通穴41の内壁に溶接される。なお、各凸片部51a〜54aの高さが、貫通穴41の深さの1/2より大きいと、溶接部Wが貫通穴41からはみ出す割合が大きくなり、貫通穴41の深さの1/3未満では、凸片部の貫通穴41への嵌合長さが短くなる。
アームプレート40の基端側には軸受部55が、先端側には軸受部56がそれぞれ溶接で固着されて、メインアーム20となり、さらに、車両シャーシの両側に位置することになる左右のメインアーム20間に連結パイプ58が溶接で固着されている。
また、各アームプレート40には昇降用油圧シリンダ27の一端部を連結するためのピン29が貫通する貫通穴45が形成されており、その周囲に補強板46が固着されている。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 平行リンク機構を介して昇降プラットホーム60を昇降駆動する昇降装置において、平行リンクの一方のリンクを構成するメインアーム20の溶接による組立作業を容易とし、堅牢なアーム構造を実現可能である。
(2) すなわち、メインアーム20は、一対のアームプレート40と、それらの間に設けられるスペーサプレート51,52,53,54との嵌合構造と、溶接構造の併用であり、嵌合構造となっていない従来のメインアーム構造に比較して、機械的な強度を増大させることが可能である。
(3) さらに、溶接作業は、一対のアームプレート40とスペーサプレート51,52,53,54とを嵌合させた状態でアームプレート40外側から行うことが可能であり、作業性を改善可能である。また、一部のスペーサプレートが折れ曲がっているため、水平配置のメインアーム20に対してスペーサプレートが自立状態となるから、組立用治具も不要となる。
図8は、本発明に係る昇降装置の他の実施の形態の要部構成を示す拡大断面図であり、スペーサプレート51等に形成された各凸片部51aの高さは、貫通穴41の深さよりも大きく、凸片部51aは貫通穴41の周囲に溶接されている。これにより、アームプレート40とスペーサプレート51等が溶接一体化される。その他の構成は前述の第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。
なお、本発明が適用可能な昇降装置は、図7に示した平行リンク機構で昇降プラットホームを昇降駆動するものであればよい。また、平行リンク機構の一方のリンクをなすメインアームに加えて、他方のリンクをなすサブアームもメインアームと同様の構造を採用することも可能である。
また、車両側の本体フレームを車両に対してスライド自在(床下奥に引き込み自在)とし、かつ昇降プラットホームを折り畳み自在とした床下格納式の昇降装置にも本発明は適用可能である。
1 シャーシ
2 車体
3 床面
10 本体フレーム
12,13,61 ブラケット
20 メインアーム
21,22,31,32 ピン
30 サブアーム
40 アームプレート
41 矩形貫通穴
45 貫通穴
46 補強板
51〜54 スペーサプレート
51a〜54a 凸片部
55,56 軸受部
58 連結パイプ

Claims (3)

  1. 車両側に設けられる本体フレームと、前記本体フレームに対して平行リンク機構を介して昇降駆動される昇降プラットホームとを備え、
    前記平行リンク機構のアームの少なくとも一方は、相互に対向する一対のアームプレートと、
    前記一対のアームプレート間に設けられる複数のスペーサプレートとを有し、
    前記複数のスペーサプレートは前記一対のアームプレートの貫通穴にそれぞれ嵌合する凸片部を有し、かつ前記スペーサプレートの何れかが前記アームプレートの縁に沿って折れ曲がった部分を有し、
    前記凸片部を前記貫通穴に嵌合して前記一対のアームプレート間に前記複数のスペーサプレートを配置した嵌合構造とし、前記複数のスペーサプレートを前記アームプレートに溶接一体化した、昇降装置。
  2. 請求項1記載の昇降装置において、前記凸片部の高さは、前記貫通穴の深さよりも短く、前記凸片部が前記貫通穴の内壁に溶接されている、昇降装置。
  3. 請求項1記載の昇降装置において、前記凸片部の高さは、前記貫通穴の深さ以上であり、前記凸片部が前記貫通穴の周囲に溶接されている、昇降装置。
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