JP5596573B2 - グラフィックパネル構造およびその構造を用いた筐体並びにグラフィックパネルの変更方法 - Google Patents

グラフィックパネル構造およびその構造を用いた筐体並びにグラフィックパネルの変更方法 Download PDF

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Description

本発明は、グラフィックパネル構造およびその構造を用いた筐体並びにグラフィックパ
ネルの変更方法に関する。より詳しくは、鉄道、路線バスその他の交通制御システムにお
ける制御盤、表示盤、燥作盤等に用いられるグラフィックパネルの構造等に関するもので
ある。
現在、鉄道等の交通制御システムにおける制御盤等に用いられるグラフィックパネルは
、1枚の板金を用いて次のようにして作成されている。
1.所望の大きさの板金に孔開け加工等を施す。
ここで開けられる孔は、交通制御システムの一部を構成する表示部材のための表示部材
用孔や、交通制御システムの一部を構成する操作部材のための操作部材用孔である。
表示部材としては、車両の位置を表すための照明部材(ランプ等。以下同じ)、信号機
等の状態を示すための照明部材、各種警告のための照明部材等を挙げることができる。
操作部材としては、信号機の操作スイッチ、転てつ機の切替レバー等を挙げることがで
きる。
2.上記板金の表面に下塗りを施す。
3.上記下塗りを乾燥させる。
4.下塗りされ、乾燥した表面に、手書きまたはシルク印刷にて図や文字を作成する。
5.上記の図や文字を乾燥させる。
以上により、現在のグラフィックパネルは完成する。
ところで、例えば鉄道の交通制御システムにおいては、その制御対象である軌道の数や
軌道の分岐点あるいは合流点が変更(増減を含む)されることが、しばしば生じる。
このような変更が生じると、それに合わせてグラフィックパネルも変更しなければなら
ない。
現在、グラフィックパネルの変更は、作業員が現場(例えば交通制御システムを管理・
実行している制御室)へ赴き、現場にて次のようにして行っている。
(i)変更に伴って、新たな表示部材用孔や操作部材用孔が必要となった場合には、当該
孔を板金に開ける。また、変更に伴って、不要となった孔がある場合には、当該孔を塞ぐ

孔開け作業は例えばドリル等を用いて行われるが、孔が大きな場合には、細いドリルか
ら始めて段階的に太いドリルを用いる必要があり、その作業には多大な時間と労力を要し
ている。また、不要となった孔は、パテを用いて塞いでおり、その作業には熟練を要し、
特に大きな穴を綺麗に塞ぐのには、多大な時間と労力を要している。
(ii)変更に伴って、不要となった図や文字がある場合には、当該図や文字を削除する
。また、変更に伴って、新たな図や文字が必要となった場合には、当該図や文字を新たに
作成する。
図や文字の削除は、手書きまたはシルク印刷されている塗料を削り、その箇所に新たに
下塗りを施して乾燥させることによって行われるが、この作業を綺麗に行うには熟練を要
し、かつ、多大な時間と労力を要している。また、新たな図や文字は、手書きまたはシル
ク印刷にてなされ、かつ乾燥も必要であるため、やはり、熟練を要し、かつ、多大な時間
と労力を要している。
上記(i)(ii)の変更作業は、車両等の運行が停止している夜間等の間に行う必要
があるため、作業完了まで何日もかかることもある。しかも、通常、上記の変更作業は、
システム管理者の立ち会いの下で行われるため、システム管理者にも多大な負担をかけて
いる。
すなわち、現在のグラフィックパネルの構造は、その変更の際、作業者および管理者に
多大な時間と労力をかけさせていることになる。
一方、特許文献1には、監視制御盤のイニシャルコストを安く抑え、また、監視制御盤
の印刷の製作期間を短縮することを目的とし、監視制御盤の筐体と、上記筐体に取り付け
られている板金と、上記板金に貼り着けられているシートであって、グラフィックデータ
が直接印刷されているシートとを有するトンネル防災設備における監視制御盤が記載され
ている。
また、同文献には、この監視制御盤によれば、ダイレクト印刷はシルク印刷のような版
が不要であるので、イニシャルコストを安く抑えることができ、パソコンの図面データを
直接印刷できるので、製作期間を短縮することができ、印刷内容に変更があっても、版を
変更するのではなく、パソコン上の図面データを変更するだけであるので、シルク印刷に
比べると容易に変更することができる旨の記載がある。
しかし、同文献記載の技術は、その0023段落に記載されている通り、「印刷された
シート30を、板金20に貼り着けてパネルプレート40とする」技術であるから、印刷
されたシート(30)は、板金(20)に対して着脱可能には構成されていない。同文献
記載の技術は、「トンネル防災設備等における監視制御盤およびその製造方法」を技術分
野としており(同0001段落)、トンネル防災設備等においては、鉄道等の交通制御シ
ステムとは異なり、その制御対象であるトンネルの数等が変更されることはほとんど想定
されないことから、トンネル防災設備等における監視制御盤の完成後に、シート(30)
を交換する必要性はほとんどないためであると考えられる。
したがってまた、上記0023段落における「印刷内容に変更があっても、版を変更す
るのではなく、パソコン上の図面データを変更するだけであるので、シルク印刷に比べる
と容易に変更することができる」(下線は本願出願人代理人が付加。以下同じ)との記載
は、同0008段落に記載の「しかし、上記従来例において、シルク印刷する場合、その
印刷用の版を作成する必要があり、イニシャルコストが高いと言う問題があり、また、製
作期間が長いという問題がある。さらに、一度版を作成すると、その後は、その版を変更
することができないという問題がある。」との課題に対応した効果の記載であって、板金
への貼り付け前の変更に対する効果を意味していると解される。
すなわち、同文献には、グラフィックデータが直接印刷されているシートを板金に対し
て着脱可能に構成するという技術思想は記載されていない。
したがって、同文献記載の技術において、完成後の監視制御盤を、その後(例えば10
年後)に変更しようとすれば、印刷されたシート(30)を板金(20)に貼り着けてな
る板金(20)を含むパネルプレート(40)全体(すなわち板金(20)とシート(3
0))を初めから作り直す必要がある。
他方、特許文献2には、構造が簡単で製作費が安く、しかも警戒制御領域内のレイアウ
ト変更に迅速且つ容易に対応できる図形の表示部を備えた警戒地図表示式制御機器を実現
することを目的とした技術が記載され(同文献0009段落)、同文献の0029〜00
31段落には、建築物の階層の内部のレイアウトの変更があったときは、受信機(1)の
扉(4)を開けて、蝶ネジ(44)等を緩めて表示部(5)の取付板(56)を取り外し
、取付板(56)と一緒に取り外した発泡性樹脂(55)から、LED(54)を抜き取
って置き、扉(4)の内側に取り残された窓板(51)の裏に貼り付られた古い表示シー
ト(52)を剥がしてから廃棄する一方、新しいレイアウトのサンプル原紙を作り、その
原紙を基にして、フィルムの表示シート(52)にカラープリントし、その表示シート(
52)を普通の複写機で白黒にコピーして位置決めシート(53)を作り、次いで、変更
した図形(50)をカラープリントした表示シート(52)を、窓板(51)の裏にテー
プで貼り付け、位置決めシート(53)は、古い位置決めシート(53)の上に重ねて透
かし出た影で位置決めしながら貼り合わせ、重ね貼りされた位置決めシート53に、既に
取り外し済みのLED(54)を新しい位置に差し込み、その後、再び取付板(56)を
扉(4)の内側に取り付けられて、レイアウトの変更に対する改造作業をが終了する旨の
記載がある。なお、0031段落には、「レイアウトの変更が部分的なときは、サンプル
原紙52の交換のみでもよく、LED54の差し替えや、位置決めシート53には手を加
えなくとも良いケースもある。」との記載もある。
しかし、この特許文献2記載の技術では、表示シート(52)等の交換作業等は、窓孔
(41)および窓板(51)に対して、その裏側から行わなければならないから、作業が
やりにくいという難点がある。特に、窓板(51)や表示シート(52)等が大きくなれ
ばなるほど、交換作業はやりにくくなる。
したがって、例えば鉄道の交通制御システムにおけるグラフィックパネルのように、大
パネル化が要求されることのあるパネル構造には、上記特許文献2の技術は全く適してい
ない。
特開2006−119861号公報 特開平11−031283号公報
上述したように、特許文献1の技術では、完成後の監視制御盤を、その後変更しようと
すれば、印刷されたシート(30)を板金(20)に貼り着けてなるパネルプレート(4
0)全体を初めから作り直す必要があり、特許文献2の技術では、表示シート(52)等
の交換作業等がやりにくいという難点がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、完成後の変更を容易に行うことができ
るグラフィックパネル構造を提供することである。さらに、その構造を用いた筐体並びに
グラフィックパネルの変更方法を提供することである。
本発明の一態様に係るグラフィックパネル構造は、交通制御システムに用いられるグラ
フィックパネル構造であって、
前記交通制御システムの一部を構成する表示部材のための表示部材用孔、前記交通制御
システムの一部を構成する操作部材のための操作部材用孔のうち、少なくとも一つの孔が
設けられた板状のベース部材と、
前記少なくとも一つの孔に対応した文字および/または図形が印刷されたシートと、を
備え、
前記シートが、前記ベース部材に対し、該ベース部材の表面側から着脱可能に取り付け
られていることを特徴とする。
このようなグラフィックパネル構造は、交通制御システムの一部を構成する表示部材の
ための表示部材用孔、前記交通制御システムの一部を構成する操作部材のための操作部材
用孔のうち、少なくとも一つの孔が設けられた板状のベース部材に対し、前記少なくとも
一つの孔に対応した文字および/または図形が印刷されたシートを、前記該ベース部材の
表面側から着脱可能に取り付けることによって完成させることができる。
そして、前記シートは、前記ベース部材に対し、該ベース部材の表面側から着脱可能に
取り付けられているので、完成後のグラフィックパネルを変更する際には、ベース部材に
取り付けられている変更前のシートを変更後のシートに交換することで行うことができる
。しかも、この作業は、ベース部材の表面側から行うことができるので、容易に行うこと
ができる。
すなわち、このグラフィックパネル構造によれば、完成後の変更を容易に行うことがで
きる。
したがって、仮に、変更が頻繁に行われたとしても、その変更に容易に対処することが
可能である。
本発明の一態様では、前記操作部材は、前記ベース部材の操作部材用孔に対して、前記
シート側に位置する取付部材にて着脱可能に取り付けられる操作部材とし、前記シートに
は、前記取付部材に対応する位置に、当該取付部材よりも大きな開口を設けた構成とする
ことができる。
このようにすると、操作部材をベース部材に対して着脱可能とすることができると同時
に、操作部材の取付部材を外すことなく、シートを交換することが可能となる。
したがって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるようにな
る。
本発明の一態様では、前記ベース部材は、前記シートによって塞がれ、当該シートの代
わりに前記ベース部材に取り付けられる他のシートが備える開口と対応する位置に設けら
れた、前記少なくとも一つの孔とは別の孔を有している構成とすることができる。
このようにすると、上記「別の孔」は、前記シート(交換前のシート)によって塞がれ
ているが、交換前のシートが他のシート(交換後のシート)に交換されると、他のシート
が備える開口と対応する位置に開口することとなる。
したがって、ベース部材の作成時に、上記「別の孔」を、将来的な変更時に必要になる
であろう位置に予め設けておくことにより、変更の際の現場における穴開け作業を不要と
することができる。
これによって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるように
なる。
本発明の一態様では、前記ベース部材の前記少なくとも一つの孔は、前記シートが備え
る開口と対応する位置に設けられていて、当該シートの代わりに前記ベース部材に取り付
けられる他のシートによって塞がれる孔とすることができる。
このようにすると、シートを上記他のシートに交換した際、前記「少なくとも一つの孔
」が、当該他のシートによって塞がれるため、グラフィックパネルの変更時に、前記「少
なくとも一つの孔」が不要となった場合でも、当該「少なくとも一つの孔」をパテ等で塞
ぐ必要がなくなる。
これによって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるように
なる。
本発明の一態様では、前記シートは、前記文字および/または図形がプリンタにて印刷
された印刷シートと、この印刷シートが貼り付けられた、当該印刷シートよりも厚い基材
シートとを備えている構成とすることができる。
一般に、プリンタにて印刷される印刷シートは、その厚さが0.1mm程度と薄いため
、取扱性がよいとはいえない。
したがって、ベース部材に取り付けられるシートを印刷シートのみで構成した場合、こ
の印刷シートをベース部材に取り付ける作業を、工場で行ったり、あるいは熟練した作業
員が行う場合はよいのであるが、グラフィックパネルの変更時に、変更現場において、熟
練者とは言えない作業員が行うと、ベース部材と印刷シートとの間に空気が入り込みやす
くなり、その空気が気泡として盤面に残りやすくなることが考えられる。
これに対し、本発明の一態様によると、前記シートは、前記文字および/または図形が
プリンタにて印刷された印刷シートと、この印刷シートが貼り付けられた、当該印刷シー
トよりも厚い基材シートとを備えているので、印刷シートが当該印刷シートよりも厚い基
材シートによって裏打ちされた状態とすることができる。
したがって、印刷シートのみで構成した場合に比べて、シートの取扱性を格段に向上さ
せることができる。
印刷シートと基材シートとの接合作業を、工場で行ったり、あるいは熟練した作業員が
行っておけば、グラフィックパネルの変更時の、変更現場におけるシートの交換作業は、
熟練者とは言えない作業員によっても容易に行うことができるようになる。
本発明の一態様では、前記表示部材の上部を前記ベース部材の表面よりも突出させ、こ
の突出部と嵌り合う開口を前記シートに設けた構成とすることができる。
このようにすると、シートをベース部材に取り付ける際、シートの開口を表示部材上部
の突出部に嵌め合わせることによって、ベース部材上に容易に位置決めすることができる
。しかも、表示部材の上部をベース部材の表面よりも突出させることにより、表示部材の
視認性も向上させることができる。
本発明の一態様に係る筐体は、前記交通制御システムに用いられる筐体であって、
請求項1〜6のうちのいずれかのグラフィックパネル構造を用いたことを特徴とする。
この筐体によれば、上記効果を有する筐体が得られる。
本発明の一態様に係るグラフィックパネルの変更方法は、交通制御システムに用いられ
るグラフィックパネルの変更方法であって、
前記交通制御システムの一部を構成する表示部材のための表示部材用孔、前記交通制御
システムの一部を構成する操作部材のための操作部材用孔のうち、少なくとも一つの孔が
設けられた板状のベース部材と、前記少なくとも一つの孔に対応した文字および/または
図形が印刷されたシートと、を備え、前記シートが、前記ベース部材に対し、該ベース部
材の表面側から着脱可能に取り付けられているグラフィックパネル構造を用い、グラフィ
ックパネルを変更するに際しては、前記ベース部材に取り付けるべきシートを、印刷が異
なる他のシートに交換することによって変更することを特徴とする。
このようなグラフィックパネルの変更方法によれば、前記シートは、前記ベース部材に
対し、該ベース部材の表面側から着脱可能に取り付けられるので、完成後のグラフィック
パネルを変更する際には、ベース部材に取り付けられている変更前のシートを変更後の他
のシートに交換することで行うことができる。しかも、この交換作業は、ベース部材の表
面側から行うことができるので、容易に行うことができる。
すなわち、このグラフィックパネルの変更方法によれば、グラフィックパネル完成後の
変更を容易に行うことができる。
したがって、仮に、変更が頻繁に行われたとしても、その変更に容易に対処することが
可能である。
本発明の一態様では、前記他のシートは、前記シートにはない開口を備え、
前記ベース部材には、前記少なくとも一つの孔とは別の孔を、前記他のシートが備える
前記開口と対応する位置に予め設けておき、
前記他のシートに交換することで前記ベース部材の前記別の孔と前記他のシートの前記
開口とを対向させることができる。
このようにすると、上記「別の孔」は、前記シート(交換前のシート)によって塞がれ
ているが、交換前のシートが他のシート(交換後のシート)に交換されると、他のシート
が備える開口と対応する位置に開口することとなる。
したがって、ベース部材の作成時に、上記「別の孔」を、将来的な変更時に必要になる
であろう位置に予め設けておくことにより、変更の際の現場における穴開け作業を不要と
することができる。
これによって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるように
なる。
本発明の一態様では、前記ベース部材に形成されていて前記変更後に不要となる孔を、
前記他のシートによって塞ぐようにすることができる。
このようにすると、シートを上記他のシートに交換した際、不要となる孔が、他のシー
トによって塞がれるため、グラフィックパネルの変更時に、不要となった孔をパテ等で塞
ぐ必要がなくなる。
したがって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるようにな
る。
本発明に係るグラフィックパネル構造およびその構造を用いた筐体の一実施の形態を示す部分省略分解者視図。 ベース部材20の一例を示す平面図。 表示部材用孔25への表示部材50の取付例を示す概略断面図。 操作部材用孔26への操作部材60の取付例を示す概略断面図。 シートの一例を示す平面図。 変更後のシートの一例を示す平面図。 変更後のシート他の例を示す平面図。 ベース部材およびシートの拡大断面図。 ベース部材の筐体への取付構造の一例を示す部分省略平面図。 図9における部分省略X−X断面図。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。なお以下に説明す
る本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく
、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない
主として図1に示すように、この実施の形態のグラフィックパネル構造10は、交通制
御システムの一例である鉄道車両の制御システムに用いられるグラフィックパネル構造で
あって、板状のベース部材20と、シート30とを備え、シート30が、ベース部材20
に対し、該ベース部材20の表面側から着脱可能に取り付けられる。
ベース部材20は、板金で構成することができる。ベース部材20には、交通制御シス
テムの一部を構成する表示部材50(図3参照)のための(表示部材50を利用するため
の)表示部材用孔25と、交通制御システムの一部を構成する操作部材60(図4参照)
のための(操作部材60を利用するための)操作部材用孔26が設けられている。
図1および図2に示すベース部材20には、複数の表示部材用孔25と、複数の操作部
材用孔26とが設けられているが、これらの孔は、一つだけ設けられることもあり得る。
ベース部材20は、筐体40の取付開口41に固定される。ベース部材20の取付開口
41への取付構造は、公知の構造を用いることができる。例えば、図2に仮想線で示すよ
うに、ベース部材20の四隅にネジ挿通用の穴21を有する取付用舌片22を一体的に設
け、その舌片22を、穴21に挿入したネジ(例えばビス)で、筐体40の裏側から取付
開口41の四隅に固定することで、固定することができる。また、例えば図9,図10に
示すように、ベース部材20の裏面周辺部適所にスタッドボルト23bを設け、このスタ
ッドボルト23bに対し、該スタッドボルト23bの軸線方向へ移動可能な固定金具23
を装着し、スタッドボルト23bにナット23nを装着して、該ナット23nを締めるこ
とで、固定金具23とベース部材20の縁部20eとの間で、筐体40における取付開口
41の縁部41eを挟み込むことによって取り付けることもできる。
ベース部材20の表示部材用孔25には、表示部材50が設けられる。
図3は表示部材用孔25への表示部材50の取付例を示す概略断面図である。
図示の表示部材50は、LED51と、このLED51を収納しているケース52と、
このケース52とベース部材20との間に設けられていて、ベース部材20の表示部材用
孔25に嵌り合うレンズ53とを備えている。
表示部材50は、ケース52が適宜の固定手段でベース部材20の裏面側に固定される
ことで、ベース部材20に取り付けられる。
ケース52には開口52bが設けられており、LED51からの光が、開口52bおよ
びレンズ53を通してベース部材20およびシート30の表面側に照射される。
なお、51bはLED51を発光させるための電線である。
ベース部材20の操作部材用孔26には、操作部材60が設けられる。
図4は操作部材用孔26への操作部材60の取付例を示す概略断面図である。
図示の操作部材60は、ロータリースイッチであり、本体61と、この本体61に回転
可能に支持された横断面D字形の回転軸62と、この回転軸62に対して着脱可能に取り
付けられる操作用レバー63と、前記本体61をベース部材20に取り付けるための取付
部材としてのナット64と、ナット65とを備えている。
この操作部材60は、例えば、本体61にナット65を装着した状態で、本体61を操
作部材用孔26に裏側から挿入した後、本体61にナット64を装着し、両ナット64、
65でベース部材20を挟み込むことでベース部材20に着脱可能に装着される。操作用
レーバー63はベース部材20に本体61を装着した後に、回転軸62に取り付けること
ができる。
操作用レーバー63を操作して回転軸62を回動させると、図示しない接点が接離し、
その信号が、信号線61bを通じて、図示しない制御部に送信される。
なお、図示の操作部材60はロータリースイッチであるが、操作部材60としては、他
の公知の種々のスイッチを採用することができる。
図1、図5に示すように、シート30には、ベース部材20に設けられた各表示部材用
孔25および各操作部材用孔26に対応した文字および/または図形が印刷されている。
図示のシート30には、複数の表示部材用孔25および操作部材用孔26に対応した文
字および/または図形が印刷されているが、ベース部材20に設けられた孔が一つだけの
場合、当該一つの孔に対応した文字および/または図形が印刷される。
図示のシート30には、複数の表示部材用孔25および操作部材用孔26に対応した孔
35および36が設けられていて、操作部材用孔26に対応した孔36からは、操作部材
60における操作部が突出する(例えば図4における回転軸62参照)。
しかし、ベース部材20に設けられる孔は全て表示部材用孔25であることもあり得、
その場合、ベース部材20の表示部材用孔25に対応するシート30の部位を透明にすれ
ば、必ずしも表示部材用孔25に対応する孔をシート30に設ける必要はない。
シート30は、図3、図4に矢印Yで示すように、ベース部材20に対し、該ベース部
材20の表面側から着脱可能に取り付けられる。
シート30のベース部材20への取付手段は適宜の手段を採用し得る。例えば、ベース
部材20の表面に載置するだけでもよいし、図1に示す両面吸盤シート(または剥離性の
ある両面テープ等)70を用いて貼り付けてもよい。四隅をベース部材20に対してネジ
固定してもよい。
この実施の形態のグラフィックパネル構造10は、交通制御システムの一部を構成する
表示部材50のための表示部材用孔25、前記交通制御システムの一部を構成する操作部
材60のための操作部材用孔26のうち、少なくとも一つの孔が設けられた板状のベース
部材20に対し、前記少なくとも一つの孔に対応した文字および/または図形が印刷され
たシート30を、該ベース部材20の表面側から着脱可能に取り付けることによって完成
させることができる。
そして、シート30は、ベース部材20に対し、該ベース部材20の表面側から着脱可
能に取り付けられているので、完成後のグラフィックパネル(10)を変更する際には、
ベース部材20に取り付けられている変更前のシート30を変更後のシートに交換するこ
とで行うことができる。
例えば、図5に示すシート30はグラフィックパネル構造10の完成時(初期制作時)
におけるシートの一例を示しており、図6に示すシート30Bは変更後のシートの一例を
示している。
図5と図6とを対比すると分かるように、図6に示すシート30Bにおいては、下り本
線である2番線に対して、待避線としての3番線が増えている。また、3番線の増加に伴
い、3番線内における列車の状態を示す表示部(表示用の孔および印刷を含む。以下同じ
)33t、3番線の信号機の状態を示す表示部33s、その信号のための操作部材(図示
せず)用の表示部33oが増えている。さらに、2番線から3番線への分岐部2bが増え
たことに伴う、当該分岐部2bにおける転てつ機の操作および状態を表示する表示部33
p、および3番線から2番線への合流部2jが増えたことに伴う、当該合流部2jにおけ
る転てつ機の操作および状態を表示する表示部32pも増えている。
一方、図5に示す変更前のシート30における、2番線内における列車の状態を示す表
示部32t、2番線に設けられた信号機の状態を示す表示部32s、およびその信号のた
めの操作部材(図示せず)用の表示部32oは、いずれも図6に示す変更後のシート30
Bにおいては、図において左方に移動している。
すなわち、例えば上の例における3番線のように、鉄道の交通制御システムにおいて、
その制御対象である軌道の数や軌道の分岐点あるいは合流点が変更された場合、それに合
わせてグラフィックパネルも変更しなければならないが、この実施の形態の構造ないし変
更方法によれば、変更前のシート30を変更後のシート30Bに交換することで容易に行
うことができる。なお、新たに必要となる表示部材50や操作部材60は、新たに取り付
ける。
図7に示すシート30Cは変更後のシートの他の例を示している。
図5と図7とを対比すると分かるように、図7に示すシート30Cにおいては、上り本
線である1番線に対して、材料線としての0番線が増えている。また、0番線の増加に伴
い、0番線内における列車の状態を示す表示部30t、0番線の信号機の状態を示す表示
部30s、その信号のための操作部材(図示せず)用の表示部30oが増えている。さら
に、0番線から1番線への合流部1jが増えたことに伴う、当該合流部1jにおける転て
つ機の操作および状態を表示する表示部31pも増えている。
一方、図5に示す変更前のシート30における、1番線内における列車の状態を示す表
示部31t、1番線に設けられた信号機の状態を示す表示部31s、およびその信号のた
めの操作部材(図示せず)用の表示部31oは、いずれも図7に示す変更後のシート30
Cにおいては、図において右方に移動している。
すなわち、例えば上の例における0番線のように、鉄道の交通制御システムにおいて、
その制御対象である軌道の数や軌道の分岐点あるいは合流点が変更された場合、それに合
わせてグラフィックパネルも変更しなければならないが、この実施の形態によれば、変更
前のシート30を変更後のシート30Cに交換することで容易に行うことができる。
さらに、図5を参照して説明した状態から、図6(または図7)を参照した状態へと変
更され、さらにその後、図7(または図6)を参照した状態へと変更されることもあり得
るが、そのような場合においても、この実施の形態によれば、シート30B(または30
C)をさらにシート30C(または30B)に交換することで容易に対応することができ
る。
交通制御システムが変更された場合、前述したように、従来であれば、作業員が現場(
例えば交通制御システムを管理・実行している制御室)へ赴き、現場にて、必要になった
穴開け加工や、不要になった孔の、パテによる閉じ作業、および不要となった図や文字の
削除と下塗り、乾燥、さらには、新たに必要となった図や文字の手書きまたはシルク印刷
による作成と乾燥、という、熟練を要し、かつ、多大な時間と労力を要する作業が必要で
あったのに対し、この実施の形態(グラフィックパネル構造10およびその構造を用いた
筐体ないしグラフィックパネルの変更方法)によれば、変更前のシート30等を変更後の
シート30B等に交換することで容易に行うことができる。変更後のシートは、現場では
なく、例えば、工場等において予め作成しておくことができる。
交換作業は、ベース部材20の表面側から行うことができるので、容易に行うことがで
きる。したがって、仮に、変更が頻繁に行われたとしても、その変更に容易に対処するこ
とが可能である。この実施の形態による交換作業は、一日程度で十分に行うことが可能で
ある。
図4に示したように、この実施の形態では、操作部材60は、ベース部材20の操作部
材用孔26に対して、シート30側に位置する取付部材64にて着脱可能に取り付けられ
る操作部材となっており、シート30には、前記取付部材64に対応する位置に、当該取
付部材64よりも大きな開口36を設けてある。
このようにすると、操作用レーバー63を回転軸62から外して操作部材60をベース
部材20に対して着脱可能とすることができると同時に、操作部材60の取付部材64を
外すことなく、シート30を矢印Yで示すように交換することが可能となる。
したがって、グラフィックパネル完成後のシート30の変更を一層容易に行うことがで
きるようになる。
例えば、図2、図5、図6に示すように、この実施の形態では、ベース部材20は、シ
ート30によって塞がれ、当該シート30の代わりにベース部材20に取り付けられる他
のシート(この場合30B)が備える開口35、36と対応する位置に設けられた、「別
の孔」としての孔25B・・・、26B・・・を有している。これらの孔25B、26B
は、図5において、対応する箇所が破線で描かれている。図示のものは、シート30によ
って塞がれ、当該シート30の代わりにベース部材20に取り付けられる他のシート(こ
の場合30B)が備える開口35、36と対応する位置に設けられた孔を複数有している
が、一つだけのこともあり得る。
また、図2、図5、図7に示すように、図5に示すシート30によって塞がれ、当該シ
ート30の代わりにベース部材20に取り付けられる図7に示す他のシート30Cが備え
る開口35、36と対応する位置に設けられた「別の孔」としての孔25C・・・、26
C・・・と対応する箇所が図5に破線で描かれている。
このようにすると、上記「別の孔」は、シート(交換前のシート)30によって塞がれ
ているが、交換前のシートが他のシート(交換後のシート30B、または30C)に交換
されると、図6または図7に示すように他のシート30Bまたは30Cが備える開口と対
応する位置に開口することとなる。
したがって、ベース部材20の作成時に、上記「別の孔」25B、26B、25C、2
6Cを、将来的な変更時に必要になるであろう位置に予め設けておくことにより、変更の
際の現場における穴開け作業を不要とすることができる。
これによって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるように
なる。
例えば、図2、図5、図6に示すように、この実施の形態では、ベース部材20の孔の
うち一部の孔25A1、26A1は、シート30が備える開口と対応する位置に設けられ
ていて、当該シート30の代わりにベース部材20に取り付けられる他のシート30Bに
よって塞がれる孔となっている。この塞がれる孔は、一つだけのこともあり得る。
また、図2、図5、図7に示すように、ベース部材20の孔のうち一部の孔25A2、
26A2は、シート30が備える開口と対応する位置に設けられていて、当該シート30
の代わりにベース部材20に取り付けられる他のシート30Cによって塞がれる孔となっ
ている。この塞がれる孔は、一つだけのこともあり得る。なお、例えば図6に示す状態か
ら図7に示す状態へと変更がなされた場合、図7において、上半分に破線で描かれている
孔25B、26Bも上記「塞がれる孔」となる。
このようにすると、シート30を上記他のシート30B、30Cに交換した際、「少な
くとも一つの孔」としての25A1等が、当該他のシート30B、30Cによって塞がれ
るため、グラフィックパネルの変更時に、前記「少なくとも一つの孔」25A1等が不要
となった場合でも、当該「少なくとも一つの孔」25A1等をパテ等で塞ぐ必要がなくな
る。
これによって、グラフィックパネル完成後の変更を一層容易に行うことができるように
なる。
主として図8に示すように、この実施の形態では、シート30は、文字および/または
図形がプリンタにて印刷された印刷シート31と、この印刷シート31が貼り付けられた
、当該印刷シート31よりも厚い基材シート32とを備えている。
一般に、プリンタにて印刷される印刷シート31は、その厚さが0.1mm程度と薄い
ため、取扱性がよいとはいえない(なお、プリンタによらず手書きによる場合であっても
、シート31が0.1mm程度の薄さであると、取扱性がよいとはいえないため、「印刷
シート」は「文字および/または図形が手書きされたシート」と読み替えることも可能で
ある)。
したがって、ベース部材20に取り付けられるシートを印刷シート31のみで構成した
場合、この印刷シート31をベース部材20に取り付ける作業を、変更現場において、熟
練者とは言えない作業員が行うと、ベース部材20と印刷シート31との間に空気が入り
込みやすくなり、その空気が気泡として盤面に残りやすくなることが考えられる。
これに対し、この実施の形態によると、シート30は、文字および/または図形がプリ
ンタにて印刷された印刷シート31と、この印刷シート31が貼り付けられた、当該印刷
シート31よりも厚い基材シート32とを備えているので、印刷シート31が当該印刷シ
ート31よりも厚い基材シート32によって裏打ちされた状態とすることができる。
したがって、シートを印刷シート31のみで構成した場合に比べて、シートの取扱性を
格段に向上させることができる。
印刷シート31と基材シート32との接合作業を、工場で行ったり、あるいは熟練した
作業員が行っておけば、グラフィックパネルの変更時の、変更現場におけるシート30の
交換作業は、熟練者とは言えない作業員によっても容易に行うことができるようになる。
なお、印刷シートの色は適宜の色(透明を含む)を採用し得る。この実施の形態では、
印刷シート31は乳白色のものを採用する。印刷シートへの31への印刷は表裏どちらで
も可能である。
基材シート32としては、例えば0.5mmのペット板を用いることができる。
図3に示すように、この実施の形態では、表示部材50の上部50t(図示のものはレ
ンズ53の上部)がベース部材20の表面20sよりも突出しており、この突出部50t
と嵌り合う開口35がシート30に設けられている。
表示部材50の上部50tはベース部材20の表面20sよりも突出させないようにす
ることも可能であるが、この実施の形態のようにすると、シート30をベース部材20に
取り付ける際、シート30の開口35を表示部材上部の突出部50tに嵌め合わせること
によって、ベース部材20上に容易に位置決めすることができる。しかも、表示部材50
の上部50tをベース部材20の表面20sよりも突出させることにより、表示部材50
の視認性も向上させることができる。
表示部材50の上部50tに対し、これと嵌り合う開口35は、大きくして緩く嵌り合
うようにすることが望ましい。このようにすると、ベース部材20とシート30との熱膨
張差を、表示部材上部50t外周部と開口35内周面との隙間Cによって吸収することが
可能になり、シート30のゆがみを防止することができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効
果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるも
のである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例え
ば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に
記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換
えることができる。
10:グラフィックパネル構造, 20:ベース部材, 25:表示部材用孔, 25
B、26B、25C、26C:別の孔, 26:操作部材用孔, 30:シート, 30
B,30C:他のシート, 31:印刷シート, 32:基材シート, 35,36:開
口,40:筐体, 50:表示部材, 50t:上部, 60:操作部材, 64:取付
部材

Claims (4)

  1. 交通制御システムに用いられるグラフィックパネル構造であって、
    前記交通制御システムの一部を構成する表示部材のための表示部材用孔、前記交通制御システムの一部を構成する操作部材のための操作部材用孔のうち、少なくとも一つの操作部材用孔を含む孔が設けられた板状のベース部材と、
    前記ベース部材に設けられた孔に対応した文字および/または図形が印刷され、前記ベース部材に対し、該ベース部材の表面側から着脱可能に取り付けられたシートと、
    を備え、
    前記操作部材は、前記ベース部材の操作部材用孔に対して、前記シート側に位置する取付部材にて着脱可能に取り付けられ、前記シートには、前記取付部材に対応する位置に、当該取付部材よりも大きな開口が設けられている、
    グラフィックパネル構造。
  2. 請求項において、
    前記表示部材の上部を前記ベース部材の表面よりも突出させ、この突出部に対応する位置に、当該突出部よりも大きな開口を前記シートに設けたことを特徴とするグラフィックパネル構造。
  3. 前記交通制御システムに用いられる筐体であって、
    請求項1または2のグラフィックパネル構造を用い筐体。
  4. 交通制御システムに用いられるグラフィックパネルの変更方法であって、
    前記交通制御システムの一部を構成する表示部材のための表示部材用孔、前記交通制御システムの一部を構成する操作部材のための操作部材用孔のうち、少なくとも一つの操作部材用孔を含む孔が設けられた板状のベース部材と、前記ベース部材に設けられた孔に対応した文字および/または図形が印刷され、前記ベース部材に対し、該ベース部材の表面側から着脱可能に取り付けられたシートと、を備え、前記操作部材が、前記ベース部材の操作部材用孔に対して、前記シート側に位置する取付部材にて着脱可能に取り付けられ、前記シートには、前記取付部材に対応する位置に、当該取付部材よりも大きな開口が設けられているグラフィックパネル構造を用い、グラフィックパネルを変更するに際しては、変更しない既に取り付けられた操作部材の前記取付部材を外すことなく、印刷が異なる他のシートに交換することによって変更することを特徴とするグラフィックパネルの変更方法。
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