JP5656494B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
冷蔵庫を使用して貯蔵室内の温度が外気の温度よりも低くなったときに貯蔵室の扉の開閉が行われると、貯蔵室内の縦仕切り部材や側壁などに結露が生成することがある。この結露の生成を防止するために、例えば特許文献1では、貯蔵室の結露の生成しやすい場所の近傍に防露ヒータを設けている。
特開2004−353972号公報
しかしながら、従来では、結露が生成しにくい温度であるときでも防露ヒータが大きな出力で駆動することがある。そのため、無駄な消費電力が生じるという問題がある。
そこで、貯蔵室に結露が生成してしまうことを防止でき、且つ結露防止に使われる消費電力を極力削減することができる冷蔵庫を提供する。
本実施形態の冷蔵庫は、前面が開口した貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記貯蔵室の前面を開閉する貯蔵室用扉と、前記貯蔵室の温度を検出する貯蔵室温度センサと、前記冷蔵庫本体の外気の温度を検出する外気温センサと、圧縮機と凝縮器と前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷蔵用蒸発器とを有し、冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置と、前記冷凍サイクル装置の前記圧縮機と前記冷蔵用蒸発器との間に設けられ、弁の開閉によって前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給する冷蔵冷却運転の状態および前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給しない非冷蔵冷却運転の状態のいずれかに切り替える切替弁と、外気と接触可能な位置で且つ前記貯蔵室内または近傍の位置に設けられた外気接触部と、前記外気接触部を加熱する加熱手段と、前記貯蔵室温度センサの前記貯蔵室の検出結果が所定の温度範囲に収まるように、前記圧縮機の駆動の制御をすると共に前記切替弁の状態を切り替えて前記冷蔵用蒸発器に供給される冷媒の流れを調整する制御手段と、前記制御手段によって制御されて前記冷蔵用蒸発器で生成される冷気を前記貯蔵室に供給するための風を生成する冷蔵用送風ファンであって当該冷蔵用送風ファンの駆動中に前記貯蔵室用扉が開くとその駆動が停止されるよう構成された冷蔵用送風ファンと、を備えている。
前記制御手段は、前記外気温センサの検出結果に基づいて前記加熱手段の通電率を予め決められた値に設定し、前記冷蔵冷却運転中では前記加熱手段の通電率を前記外気接触部に結露が生成しない第1のモードの値に設定し、前記非冷蔵冷却運転中では前記加熱手段の通電率を前記外気接触部に結露が生成しない大きさで且つ同一の外気の温度の検出結果での第1のモードの値に比べて小さい第2のモードの値に設定し、前記冷蔵冷却運転の状態から前記非冷蔵冷却運転の状態に切り替わった後で且つ前記冷蔵用送風ファンが駆動状態から停止状態に切り替わるときに前記加熱手段の通電率を前記第1のモードの値から前記第2のモードの値に切り替える
第1実施形態による冷蔵庫全体の概略構成を示す縦断側面図 冷蔵室用扉付近を拡大して示す概略的な横断平面図であり、(a)は冷蔵室用扉が閉じた状態を示す図、(b)は冷蔵室用左扉が開いた状態の図、(c)は冷蔵室用右扉が開いた状態の図 冷凍サイクルを概略的に示す図 電気的構成を示すブロック図 外気の温度とヒータの通電率の関係を示す図 防露ヒータの制御を示すフローチャート 貯蔵室の温度と、各冷却運転と、冷蔵用送風ファンの駆動と、防露ヒータの通電率のモードとの関係を示す図 第2の実施形態の防露ヒータの制御を示す図6相当図
以下、複数の実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、冷蔵庫本体に対して扉側(例えば図1において左側)を前面として説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1に示すように、冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に上下方向に並んで配置された複数の貯蔵室を有している。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、前面が開口した貯蔵室として、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室(図示せず)と小冷凍室5が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室6が設けられている。図示しない製氷室内には、周知の自動製氷装置(図示せず)が設けられている。断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと、合成樹脂製の内箱2bと、外箱2aと内箱2bとの間に設けられた断熱材2cとから構成されている。
冷蔵室3および野菜室4は、いずれも例えば1〜4℃冷蔵温度帯の貯蔵室であり、冷蔵室3と野菜室4との間は、プラスチック製の仕切壁7により上下に仕切られている。
冷蔵室3の前面の開口部には、図2に示すように、冷蔵室3の前面の開口を開閉するヒンジ開閉式で、いわゆる観音開き式の冷蔵室用扉8が設けられている。すなわち、冷蔵室用扉8は、冷蔵室3の前面の開口の左右両側に回動自在に枢支されて当該前面の開口を開閉する扉である。冷蔵室用扉8は、貯蔵室用扉として機能するものであり、断熱性を有する冷蔵室用左扉9および断熱性を有する冷蔵室用左扉10を有している。冷蔵室用左扉9は冷蔵室3の前面の開口部の左半分を開閉する扉であり、冷蔵室用右扉10は冷蔵室3の前面の開口部の右半分を開閉する扉である。
冷蔵室用左扉9の左端部には、左扉用ヒンジ(図示せず)が設けられている。この図示しない左扉用ヒンジは、冷蔵室3の前面の開口部の左側の辺に取付けられている。これにより、冷蔵室用左扉9は、図2(a)および図2(b)に示すように、図示しない左扉用ヒンジを中心にして回転可能(回動自在)となっている。冷蔵室用左扉9の背面側すなわち冷蔵室3側の面の外周部には、枠状の左扉用パッキン11が設けられている。
冷蔵室用左扉9の背面側の面のうち左扉用パッキン11より内周側で且つ冷蔵室用左扉9の右端部側には、縦仕切り用ヒンジ12が設けられている。この縦仕切り用ヒンジ12には、縦仕切り部材13が設けられている。縦仕切り部材13は、観音開き式の扉である冷蔵室用扉8の一方の扉(この場合、冷蔵室用左扉9)の枢支側(図示しない左扉用ヒンジ側)とは反対側に取り付けられ、冷蔵室用左扉9の開閉動作に応じて回動することで、冷蔵室用左扉9と冷蔵室用右扉10との間を閉塞するものである。具体的には、縦仕切り部材13は、上下に長い板状をなし、上端部が冷蔵室3の前面の開口部の上端部まで延び、下端部が冷蔵室3の前面の開口部の下端部まで延びている。縦仕切り部材13の横幅は、図2(a)に示すように、冷蔵室用左扉9と冷蔵室用右扉10との間の隙間よりも大きく、且つ当該縦仕切り部材13の前面に枠状の左扉用パッキン11の右側の辺および後述する枠状の右扉用パッキン14の左側の辺が接することが可能な大きさである。
縦仕切り部材13は、外気と接触可能な位置で且つ貯蔵室内または貯蔵室の近傍に設けられている。この実施形態の縦仕切り部材13は、冷蔵室用左扉9が閉じられているときに冷蔵室用扉8よりも冷蔵庫本体1の背面側、すなわち冷蔵室3内に位置し、且つ冷蔵室3の前面の開口部の左右方向の中心に位置している。この構成により、縦仕切り部材13は、冷蔵室3を冷却する冷気で冷却されやすい。また、縦仕切り部材13は、冷蔵室用左扉9および冷蔵室用右扉10の少なくとも一方が開くと、冷蔵室用左扉9および冷蔵室用右扉10が閉じられているときよりも、外気とより一層接触することとなる。なお、外気は、一般に、冷気よりも高温で多湿であるとする。このように、縦仕切り部材13は温度差が大きい場所に設けられているため、縦仕切り部材13の表面が冷えている状態のときに外気が接触すると、その表面では結露が生成しやすい。特に、外気が高温多湿であるほど、縦仕切り部材13には結露が生成しやすくなる。本実施形態では、縦仕切り部材13を外気接触部として説明する。
冷蔵室用右扉10の右端部には、右扉用ヒンジ(図示せず)が設けられている。この図示しない右扉用ヒンジは、冷蔵室3の前面の開口部の右側の辺に取付けられている。これにより、冷蔵室用右扉10は、図2(a)および図2(c)に示すように、図示しない右扉用ヒンジを中心にして回転可能(回動自在)となっている。冷蔵室用右扉10の背面側すなわち冷蔵室3側の面の周囲には、上述した右扉用パッキン14が設けられている。
上記冷蔵室用扉8の構成によれば、図2(a)に示すように、冷蔵室用左扉9が閉じられていると、左扉用パッキン11が縦仕切り部材13の前面に当たり、冷蔵室用左扉9と縦仕切り部材13との間が左扉用パッキン11の右側の辺で塞がれる構成となる。また、冷蔵室用右扉10が閉じられていると、右扉用パッキン14が縦仕切り部材13の前面に当たり、冷蔵室用右扉10と縦仕切り部材13との間が右扉用パッキン14の左側の辺で塞がれる構成となる。これにより、冷蔵室用左扉9と冷蔵室用扉10との隙間は、縦仕切り部材13、左扉用パッキン11および右扉用パッキン14とで密閉される。
冷蔵室用左扉9および冷蔵室用右扉10が閉じられている状態から冷蔵室用左扉9が開かれる、すなわち冷蔵室用左扉9が前方に引っ張られると、図2(b)に示すように、縦仕切り部材13は縦仕切り用ヒンジ12を中心に回転、図2(b)では反時計周りに回転するとともに、冷蔵室用左扉9は、図示しない左扉用ヒンジを中心に回転、図2(b)では時計回りに回転する。これにより、冷蔵室用左扉9は開いた状態となり、縦仕切り部材13は外気に一層接触するようになる。一方、冷蔵室用左扉9および冷蔵室用右扉10が閉じられている状態から冷蔵室用右扉10が前方に引っ張られると、図2(c)に示すように、冷蔵室用右扉10は、図示しない右扉用ヒンジを中心に回転、図2(c)では反時計周りに回転する。これにより、冷蔵室用右扉10は開いた状態となり、縦仕切り部材13は外気に一層接触するようになる。
冷蔵庫本体1の冷蔵室3の前面の開口部には、冷蔵室用扉開閉センサ15(図4参照)が設けられている。冷蔵室用扉開閉センサ15は、冷蔵室用扉8の開閉を検出するものであり、例えばマイクロスイッチ、リードスイッチなどから構成されている。冷蔵室用扉開閉センサ15がリードスイッチから構成される場合には、冷蔵室用扉8内にリードスイッチのオンオフ状態を切り替えるマグネットが設けられる。この実施形態では、冷蔵室用扉8が閉じているときに、冷蔵室用扉開閉センサ15がオンの信号を出力し、冷蔵室用扉8が開いているときに冷蔵室用扉開閉センサ15がオフの信号を出力するとして説明する。
縦仕切り部材13の内部のうち前面側の中央、すなわち冷蔵室用左扉9と冷蔵室用右扉10との間に対応する部分には、図2に示すように、外気接触部である縦仕切り部材13を加熱する加熱手段、例えば防露ヒータ16が上下方向に延びて設けられている。防露ヒータ16は、外気に接し易い部分として縦仕切り部材13、特に縦仕切り部材13の前面部に結露が生成されてしまうことを防止するヒータであり、例えば電熱線から構成されている。防露ヒータ16については後述する。
冷蔵室3内は、図1に示すように、複数の棚板21により上下に複数段に区切られている。冷蔵室3内の最下段、すなわち仕切壁7の上部において、右側にはチルド室22が設けられ、その左側には卵ケース(図示せず)、小物ケース(図示せず)などが設けられている。
野菜室4の前面の開口部には、断熱性を有する引出し式の野菜室用扉23が設けられている。野菜室用扉23の背面部には、貯蔵容器を構成する下部ケース24が連結されている。下部ケース24の上部の後部には、下部ケース24よりも小型の上部ケース25が設けられている。
小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室は、いずれも例えば−10〜−20℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。また、野菜室4と、小冷凍室5および図示しない製氷室との間は、図1に示すように断熱仕切壁26により上下に仕切られている。小冷凍室5の前面の開口部には、貯蔵容器が連結した断熱性を有する引出し式の小冷凍室用扉27が設けられている。冷凍室6の前面の開口部にも、貯蔵容器が連結された断熱性を有する引出し式の冷凍室用扉28が設けられている。また、図示しない製氷室の前面の開口部にも、断熱性を有する引出し式の製氷室用扉(図示せず)が設けられている。
冷蔵庫本体1の冷凍室6の前面の開口部には、冷凍室用扉開閉センサ29(図4参照)が設けられている。冷凍室用扉開閉センサ29は、冷凍室用扉28の開閉を検出するものであり、冷蔵室用扉開閉センサ15と同様の構成である。この実施形態では、冷凍室用扉28が閉じているときに、冷凍室用扉開閉センサ29がオンの信号を出力し、冷凍室用扉28が開いているときに冷凍室用扉開閉センサ29がオフの信号を出力するとして説明する。
各貯蔵室3〜6の温度設定などは、冷蔵室用扉8の前面に設けられた操作パネル31を操作することにより行われる。この操作パネル31には外気温センサ32が設けられている。外気温センサ32は、冷蔵庫外の外気の温度を測定するものであり、例えばサーミスタのような感温抵抗素子などから構成されている。
冷蔵庫本体1には、詳しく図示はしないが、冷蔵用蒸発器33および冷凍用蒸発器34を有し、冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置35が設けられている。冷蔵用蒸発器33は、冷蔵室3および野菜室4を冷却するための冷気を生成するものであり、冷蔵庫本体1の背面部に設けられている。冷凍用蒸発器34は、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室を冷却するための冷気を生成するものであり、冷蔵庫本体1の背面部であって冷蔵用蒸発器33の下方に設けられている。
冷蔵庫本体1の下部の背面部には、機械室36が設けられている。詳しく図示はしないが、この機械室36内には、上述の冷凍サイクル装置35を構成する圧縮機37、凝縮器38(図3参照)、圧縮機37および凝縮器38を冷却するための冷却ファン(図示せず)、除霜水蒸発皿39などが設けられている。
冷蔵庫本体1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイコン等を実装した制御手段をなす制御装置40が設けられている。制御装置40については後述する。なお、図示はしないが、冷蔵庫本体1に設けられる電気機器のアース線は、外箱2aなどを介して接地されている。
冷蔵庫本体1の冷凍室6の背面部には、冷凍用蒸発器室41が設けられている。冷凍用蒸発器室41には、冷凍用蒸発器34、除霜ヒータ42(図4参照)、冷凍用送風ファン43などが設けられている。除霜ヒータ42は、冷凍用蒸発器34に付着した霜の除去を行うものである。冷凍用送風ファン43は、ファンが回転することによる送風作用によって風を発生させて冷凍用蒸発器34によって生成した冷気を小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室に供給させるものであり、冷凍用蒸発器34の上方に設けられている。この冷凍用送風ファン43は、制御装置40からの入力信号によって定期的に駆動し、また、駆動しているときに冷凍室用扉28が開くと停止する構成となっている。
冷凍用蒸発器室41の前方には、冷気吹出口41aが設けられ、冷気吹出口41aの下方には、戻り口41bが設けられている。
この構成において、冷凍用送風ファン43の駆動および冷凍用蒸発器34に冷媒が供給されて冷凍サイクル装置35による冷凍サイクルの運転が行われると、冷凍用送風ファン43の送風作用によって風が生成され、冷凍用蒸発器34によって生成した冷気は、冷気吹出口41aから小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室内に供給され、戻り口41bから冷凍用蒸発器室41内に戻される循環をする。これにより、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室は冷却される。なお、冷凍用蒸発器34の下方には、当該冷凍用蒸発器34の除霜時の除霜水を受ける排水樋44が設けられている。その排水樋44によって受けられた除霜水は、機械室36内に設けられた除霜水蒸発皿39に導かれ、除霜水蒸発皿39の所で蒸発される。
そして、冷蔵庫本体1内における冷蔵室3および野菜室4の後方には、冷蔵用蒸発器33、冷気ダクト45、冷蔵用送風ファン46などが設けられている。すなわち、冷蔵庫本体1内における冷蔵室3の最下段のチルド室22の後方には、冷気ダクト45の一部を構成する冷蔵用蒸発器室47が設けられている。冷蔵用蒸発器室47内には、上述した冷蔵用蒸発器33が設けられている。冷気ダクト45は、冷蔵用蒸発器33によって生成した冷気を冷蔵室3および野菜室4に供給するための通路を形成するものである。冷蔵用送風ファン46は、ファンが回転することによる送風作用によって風を生成し冷蔵用蒸発器33によって生成した冷気を冷蔵室3および野菜室4に供給させるものであり、冷蔵用蒸発器33の下方に設けられている。冷蔵用送風ファン46は、制御装置40からの入力信号によって定期的に駆動し、また、駆動しているときに冷蔵室用扉8が開くと停止する構成となっている。
冷蔵用蒸発器室47の上方には、上方に延びる冷気供給ダクト48が設けられ、冷蔵用蒸発器室47の上端部が冷気供給ダクト48の下端部に連通している。この場合、冷蔵用蒸発器室47と冷気供給ダクト48とから冷気ダクト45が構成される。冷蔵用蒸発器室47の前面の側壁を形成する前部壁47aは、冷気供給ダクト48よりも前方に膨出している。冷気供給ダクト48の前部には、冷蔵室3内に開口する冷気供給口49が複数個設けられている。
冷蔵用蒸発器室47内であって冷蔵用蒸発器33の下方には、排水樋50が設けられている。排水樋50は、冷蔵用蒸発器33からの除霜水を受けるものである。この排水樋50に受けられた除霜水も、排水樋44で受けられた除霜水と同様に、機械室36内に設けられた除霜水蒸発皿39に導かれ、除霜水蒸発皿39の所で蒸発される。
野菜室4の後方には、送風ダクト51が設けられている。送風ダクト51は上下に延びている送風ダクト形成部材52と、内箱2bとから構成されている。送風ダクト51内には、上述した冷蔵用送風ファン46が設けられている。送風ダクト51は、吸込口52aを有している。吸込口52aは、冷蔵用送風ファン46を囲ようにして送風ダクト形成部材52に形成されている。送風ダクト51は、上端部が排水樋50をう回するようにして冷蔵用蒸発器室47(冷気ダクト45)に連通している。
送風ダクト51の前方には、上下に延びる給気ダクト53が設けられている。給気ダクト53は、上下に延びる給気ダクト形成部材54と、送風ダクト形成部材52とから構成されている。給気ダクト53は、上端部がチルド室22の後部底部と連結し、下端部が野菜室4の後部と連結している。また給気ダクト53の後部下端部には、送風ダクト51の吸込口52aが位置している。
この構成において、冷蔵用送風ファン46が駆動されると送風作用によって、風が発生する。すなわち、野菜室4内の空気は、吸込口52aから冷蔵用送風ファン46側に吸い込まれ、送風ダクト51側へ吹き出される。送風ダクト51側へ吹き出された空気は、冷気ダクト45の冷蔵用蒸発器室47および冷気供給ダクト48を通り、複数の冷気供給口49から冷蔵室3内に吹き出される。冷蔵室3内に吹き出された空気は、図示しない連通口を通して野菜室4内にも供給され、最終的に冷蔵用送風ファン46に吸い込まれる。また、冷蔵室3およびチルド室22内の空気は、給気ダクト53からも冷蔵用送風ファン46に吸い込まれる。
このように、冷蔵用送風ファン46の送風作用により風の循環が行われる。この風の循環の過程中に冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されて冷凍サイクルによる冷却運転が行われると、冷蔵用蒸発器室47内を通る空気が冷蔵用蒸発器33によって冷却されて冷気となり、その冷気が冷蔵室3および野菜室4に供給されることによって、冷蔵室3および野菜室4が冷蔵温度帯の温度に冷却される。
上記構成の冷凍サイクルについて、図3を参照して説明する。
図3に示す冷凍サイクル装置35において、圧縮機37の吐出口37aには、マフラ61および蒸発パイプ62を介して凝縮器38が接続されている。この凝縮器38の出口には、放熱パイプ63および防露パイプ64が直列に接続されている。なお、図示はしないが、放熱パイプ63は断熱箱体2の両側面や背面に位置し、防露パイプ64は各貯蔵室3〜6、図示しない製氷室の前面の開口部の周囲部に位置している。
防露パイプ64の出口は、ドライヤ65に接続されている。ドライヤ65の出口は、切替弁として機能する三方弁66の入口ポート66aに接続されている。この三方弁66の一方の出口ポート66bは冷蔵用キャピラリチューブ67を介して冷蔵用蒸発器33の入口に接続されている。他方の出口ポート66cは、冷凍用キャピラリチューブ68を介して冷凍用蒸発器34の入口に接続されている。すなわち、三方弁66は、冷凍サイクルの圧縮機37と冷蔵用蒸発器33との間に設けられている。冷蔵用キャピラリチューブ67、冷凍用キャピラリチューブ68として、膨張弁を用いてもよい。
冷蔵用蒸発器33の出口は、T字管69の入口ポート69aと接続されている。一方、冷凍用蒸発器34の出口は、アキュームレータ70と逆止弁71を介して、T字管69の他方の入口ポート69bに接続されている。
T字管69の出口ポート69cは、サクションパイプ72に接続されている。このサクションパイプ72の出口は、圧縮機37の吸入口37bに接続されている。
次に、上記構成の電気的構成について、図4を参照して説明する。
この図4において、制御装置40は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御装置40は、ROM40a、RAM40b、不揮発性記憶媒体としての例えばEPPROM40c、タイマ40dなどを備えている。ROM40aには各種制御プログラムが格納されている。RAM40bには、冷却運転中に必要に応じてデータが書き込まれるものである。また、EEPROM40cには、ROM40aのプログラムに用いられるデータの一部、例えば温度のしきい値などのデータが格納されている。EEPROM40cにデータを格納する構成により、しきい値を冷蔵庫の容量、外気接触部(縦仕切り部材13)の大きさに対応して容易に変更することができる。
制御装置40には、操作パネル31、外気温センサ32、貯蔵室温度センサをなす冷蔵室温度センサ74、貯蔵室温度センサをなす冷凍室温度センサ75、蒸発器温度センサ76、冷蔵室用扉開閉センサ15、冷凍室用扉開閉センサ29、図示しない除霜センサなどからの信号が入力されるようになっている。冷蔵室温度センサ74は、図1に示すように、冷蔵室3の下部後方に設けられ、冷蔵室3内の温度を測定するものであり、外気温センサ32と同様の構成である。冷凍室温度センサ75は、冷凍室6の後方に設けられ、冷凍室6内の温度を測定するものであり、外気温センサ32と同様の構成である。蒸発器温度センサ76は、冷蔵用蒸発器33の上面に設けられ冷蔵用蒸発器33の温度を測定するものであり、外気温センサ32と同様の構成である。
制御装置40は、それら入力信号に基づき、必要に応じてEEPROM40cのデータ、RAM40bに書き込まれたデータを用いて、ROM40aに格納されているプログラムを実行する。制御装置40は、例えば、図4に示す圧縮機37の駆動・停止・回転数の制御、弁を開閉して冷媒の供給先を冷蔵用蒸発器33および冷凍用蒸発器34の少なくとも一方へ切替える三方弁66の状態の切替え、冷凍用送風ファン43の駆動・停止、冷蔵用送風ファン46の駆動・停止、除霜ヒータ42の駆動・停止、図示しない放熱ファンの駆動・停止などを、図示しない駆動回路を介して制御している。そして、制御装置40は、冷蔵室3および野菜室4の温度が冷蔵温度帯の温度範囲に収まるように、また、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室の温度が冷凍温度帯の温度範囲に収まるように、上記制御を行っている。
制御装置40は、冷蔵冷却運転および非冷蔵冷却運転の制御を行っている。冷蔵冷却運転では、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室3および野菜室4の冷却が行われる。非冷蔵冷却運転では、冷蔵温度帯の貯蔵室以外の貯蔵室、すなわち冷凍温度帯の貯蔵室である小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室の冷却が行われる。
冷蔵冷却運転では、制御装置40は、図3に示すように、圧縮機37を駆動させると共に、冷蔵室3および野菜室4の温度が冷蔵温度帯の温度範囲に収まるように三方弁66の出口ポート66bを開き、出口ポート66cを閉じる。これにより、圧縮機37の吐出口37aから吐出された冷媒は、マフラ61、蒸発パイプ62、凝縮器38、放熱パイプ63、防露パイプ64、ドライヤ65、三方弁66、冷蔵用キャピラリチューブ67、冷蔵用蒸発器33、T字管69、サクションパイプ72を通って吸入口37bから圧縮機37内に戻される。これにより、冷蔵用蒸発器33によって冷気が生成される冷蔵冷却運転が行われる。
冷蔵室3および野菜室4の温度が設定温度以下に達すると、制御装置40は、非冷蔵冷却運転を行う。非冷蔵冷却運転では、制御装置40は、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室の温度が冷凍温度帯の温度範囲に収まるように、図3に示すように、圧縮機37を駆動させると共に、三方弁66の出口ポート66cを開き、出口ポート66bを閉じる。これにより、圧縮機37の吐出口37aから吐出された冷媒は、マフラ61、蒸発パイプ62、凝縮器38、放熱パイプ63、防露パイプ64、ドライヤ65、三方弁66、冷凍用キャピラリチューブ68、冷凍用蒸発器34、アキュームレータ70、逆止弁71、T字管69、サクションパイプ72を通って吸入口37bから圧縮機37内に戻される。これにより、冷凍用冷却器34によって冷気が生成される非冷蔵冷却運転、すなわち冷凍冷却運転が行われる。
このように、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室の温度が設定温度以下に達すると、制御装置40は、冷蔵冷却運転と非冷蔵冷却運転の制御とを繰り返し実行する。なお、いずれの貯蔵室3〜6および製氷室が設定温度以下に達すると、圧縮機37の運転を停止させ冷凍サイクルの運転を停止又は圧縮機37の回転数を低くする制御を行ってもよい。この実施形態では、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない状態の運転を非冷蔵冷却運転とする。また、制御装置40は、三方弁66の出口ポート66bおよび出口ポート66cの両方を開け、冷蔵用蒸発器33および冷凍用蒸発器34の両方に冷媒を供給して、各貯蔵室3〜6および図示しない製氷室を同時に冷却する制御を行ってもよい。この場合は、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されているので、冷蔵冷却運転である。
さらに、制御装置40は、上述したように、冷蔵室用扉開閉センサ15の信号に基づいて、冷蔵用送風ファン46の駆動・停止を制御する。具体的には、冷蔵室用扉8が閉じられていると、制御装置40は、冷蔵室用扉開閉センサ15からのオンの信号に基づいて、冷蔵用送風ファン46を定期的に駆動する制御を行う。また、冷蔵用送風ファン46が駆動しているときに冷蔵室用扉8が開かれると、制御装置40は、冷蔵室用扉開閉センサ15からのオフの信号に基づいて、冷蔵用送風ファン46を停止する制御を行う。
また、制御装置40は、冷凍室用扉開閉センサ29の信号に基づいて、冷凍用送風ファン43の駆動・停止を制御する。具体的には、冷凍室用扉28が閉じられていると、制御装置40は、冷凍室用扉開閉センサ29からのオンの信号に基づいて、冷凍用送風ファン43を定期的に駆動する制御を行う。また、冷凍用送風ファン43が駆動しているときに冷凍室用扉28が開かれると、制御装置40は、冷凍室用扉開閉センサ29からのオフの信号に基づいて、冷凍用送風ファン43を停止する制御を行う。
さらに、制御装置40は、図5に示すように、外気温センサ32の検出結果に基づいて防露ヒータ16の通電率を予め決められた値、すなわち後述する第1のモードの値または第2のモードの値に設定する制御している。通電率とは、防露ヒータ16が加熱する定められた電流値で単位時間加えた場合の出力を100%としたときの防露ヒータ16の実際の出力の割合を示している。この実施形態では、電流値はいずれも同じであり、印加する電圧の時間の割合、すなわち電圧が印加される時間のデューティ比を変えて通電率の大きさを変えている。例えば、防露ヒータ16の通電率が90%である場合、制御装置40は、防露ヒータ16が加熱する定められた電流値において、電圧を単位時間中の9割の時間を印加、残り1割の時間を印加しない制御を繰り返し行っている。
図5中の防露ヒータ16の通電率の実線の波形は、第1のモードの通電率の値を示しており、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合に縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことが防止できる最小限の防露ヒータ16の通電率の値を示している。図5中の防露ヒータ16の通電率の破線の波形は、第2のモードの通電率の値を示しており、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合に縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことが防止できる最小限の防露ヒータ16の通電率の値を示している。
この実施形態では、制御装置40は、通電率が第1のモードの値のとき、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が15℃未満である場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合には、防露ヒータ16の通電率を20%に設定する。また、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が15℃以上35℃以下である場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合には、制御装置40は、外気の温度の増加とともに防露ヒータ16の通電率も大きな値に設定する。さらに、制御装置40は、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が35℃を超える場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合には、防露ヒータ16の通電率を90%に設定する。外気の温度が15℃未満であると、外気の温度と冷蔵室3との温度差は小さいため、縦仕切り部材13にも結露が生成しにくい。よって、防露ヒータ16の通電率は一定の小さな値でよい。外気の温度が35℃を超えると、外気の温度と冷蔵室3の温度との差が大きくなるため、縦仕切り部材13に結露が生成しやすくなる。よって、防露ヒータ16の通電率の値を大きくすることにより、縦仕切り部材13に結露が生成しないようになる。
また、制御装置40は、通電率が第2のモードの値のとき、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が15℃未満である場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合には、防露ヒータ16の通電率を10%に設定する。また、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が15℃以上35℃以下である場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合には、制御装置40は、外気の温度の増加とともに防露ヒータ16の通電率も大きな値に設定する。さらに、制御装置40は、外気温センサ32からの信号に基づき外気の温度が35℃を超える場合であって冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合には、防露ヒータ16の通電率を80%に設定する。通電率が第2のモードの値においても、外気の温度が15℃未満であると、外気の温度と冷蔵室3の温度との差が小さいため、縦仕切り部材13には結露が生成しにくい。よって、防露ヒータ16の通電率は一定の小さな値でよい。外気の温度が35℃を超えると、外気の温度と冷蔵室3との温度差が大きくため、縦仕切り部材13の前面に結露が生成しやすくなる。よって、防露ヒータ16の通電率の値を大きくすることにより、縦仕切り部材13に結露が生成しないようになる。
ここで、制御装置40は、外気の温度が任意のある温度において、第2のモードの通電率の値を第1のモードよりも防露ヒータ16の通電率の値よりも低く、例えば図5の場合、外気のすべての温度帯において10%低く設定している。外気の温度が同一である場合においては、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合の方が、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合よりも、外気の温度と冷蔵室3の温度との差が小さく、縦仕切り部材13に結露が生成しにくいためである。これにより、防露ヒータ16の消費電力は、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されていない場合に、冷蔵用蒸発器33に冷媒が供給されている場合よりも10%削減される。
次に、制御装置40による防露ヒータ16の制御を、図6を参照して説明する。
操作パネル31の図示しない「電源」のスイッチが押されると、制御装置40は、各貯蔵室の冷却運転を行う。まず、制御装置40は、図6に示すように、外気温センサ32、冷蔵室温度センサ74、冷凍室温度センサ75、蒸発器温度センサ76などによって各温度を検出する(ステップS1)。そして、検出した冷蔵室温度センサ74の温度が所定温度、具体的には冷蔵室3の温度が例えば3℃以下でないとき(ステップS2:No)、制御装置40は、タイマ40dをスタートさせ(ステップS3)、冷蔵温度帯の貯蔵室での冷却、すなわち冷蔵冷却運転を開始する(ステップS4)。
冷蔵冷却運転では、制御装置40は、圧縮機37を駆動するとともに、三方弁66の出口ポート66bを開けて、冷媒を冷蔵用蒸発器33に供給する。また、制御装置40は、冷蔵用送風ファン46を定期的に駆動する。これにより、冷蔵用蒸発器33によって生成された冷気は冷蔵用送風ファン46の送風作用によって発生した風によって、冷気供給ダクト48を通り、複数の冷気供給口49から冷蔵室3およびチルド室22に供給される。さらに、冷蔵室3およびチルド室22に供給された冷気は、食品などの貯蔵物の冷却に寄与した後、合流して、図示しない連通口から野菜室4にも供給される。野菜室4に供給された冷気は、野菜などの貯蔵物の冷却に寄与した後、吸込口52aから冷蔵用送風ファン46側に吸い込まれ、再び冷蔵用蒸発器33により冷却されるという循環を繰り返す。
次に、制御装置40は、外気の温度および図5に示す実線の波形に基づいて、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの当該外気の温度に相当する値に設定する(ステップS5)。防露ヒータ16の通電率が第1のモードの値であるので、冷蔵室用扉8を開いた場合において縦仕切り部材13の表面の温度と冷蔵室3外気の温度との差が小さく、縦仕切り部材13に結露が生成されない。
次に、制御装置40は、ステップS1と同様に、外気温センサ32、冷蔵室温度センサ74、冷凍室温度センサ75、蒸発器温度センサ76などによって各温度を検出する(ステップS6)。そして、制御装置40は、冷蔵冷却運転を終了する場合(ステップS7:Yes)、タイマ40dをリセットし(ステップS8)、冷蔵冷却運転を終了し(ステップS9)、非冷蔵冷却運転の制御を行うかの判断を行う(ステップS10)。冷蔵冷却運転の終了の条件は、例えば冷蔵室3の温度が所定温度以下例えば1℃以下のとき、またはタイマ40dが所定時間以上経過したときである。制御装置40は、冷蔵室3の温度が所定温度以上例えば1℃より高く且つタイマ40dが所定時間経過していないとき、冷蔵冷却運転を繰り返し行う(ステップS7:No)。
ステップS2の判断において冷蔵室3の温度が3℃以下である場合(ステップS2:Yes)、又は上述のステップS9が終了した場合、制御装置40は、次に示す制御を行う。蒸発器温度センサ76によって検出した冷蔵用蒸発器33の温度が、所定温度、例えば−18℃よりも高いのとき(ステップS10:No)、制御装置40は、タイマ40dをスタートさせ(ステップS11)、非冷蔵冷却運転を開始する(ステップS12)。
非冷蔵冷却運転では、制御装置40は、引き続き圧縮機37を駆動するとともに、三方弁66の出口ポート66bを閉じて冷媒を冷蔵用蒸発器33に供給しないようにし、且つ三方弁66の出口ポート66cを開けて、冷媒を冷凍用蒸発器34に供給する。また、制御装置40は、冷凍用送風ファン43を定期的に駆動する。これにより、冷凍用蒸発器34によって生成された冷気は冷凍用送風ファン43の送風作用によって発生した風によって、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室に供給される。さらに、小冷凍室5、冷凍室6および図示しない製氷室に供給された冷気は、食品などの貯蔵物の冷却に寄与した後、合流して、冷凍用送風ファン43側に吸い込まれ、再び冷凍用蒸発器34により冷却されるという循環を繰り返す。
次に、制御装置40は、タイマ40dが所定時間経過、すなわち非冷蔵冷却運転が所定時間行われたときに(ステップS13:Yes)、外気の温度および図5に示す破線の波形に基づいて、防露ヒータ16の通電率を第2のモードの値に切り替える(ステップS14)。このとき、冷蔵用蒸発器33には冷媒が供給されていないので、冷蔵室3の温度と外気の温度の差は、非冷蔵冷却運転中の方が冷蔵冷却運転中に比べて小さい。ここで、防露ヒータ16の通電率が第2のモードの値であるので、第1のモードの値よりも消費電力を削減でき、且つ縦仕切り部材13に結露が生成されない。ステップS13においてタイマ40dが所定時間経過していない場合でも(ステップS13:No)、非冷蔵冷却運転中に冷蔵用送風ファン46が駆動状態から停止状態に切り替わった場合には(ステップS19:Yes)、制御装置40は、外気の温度および図5に示す破線の波形に基づいて、防露ヒータ16の通電率を第2のモードの値に切り替える(ステップS14)。これにより、冷蔵用蒸発器33が十分に冷えている場合において、冷蔵用送風ファン46が駆動していないので、冷蔵室3が冷えすぎない。そのため、冷蔵室3の温度と外気の温度との差は小さく、防露ヒータ16の通電率が第2のモードの値でも縦仕切り部材13に結露は生成されない。なお、ステップS13においてタイマ40dが所定時間経過していない場合であり(ステップS13:No)、且つ非冷蔵冷却運転中に冷蔵用送風ファン46が駆動している場合には、冷蔵用蒸発器33がまだ十分に冷えているため、この冷気が冷蔵室3に供給されても縦仕切り部材13に結露が生じないように、制御装置40は、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値にしたまま、引続き非冷蔵冷却運転を繰り返し行う(ステップS19:No)。
次に、制御装置40は、ステップS1と同様に、外気温センサ32、冷蔵室温度センサ74、冷凍室温度センサ75、蒸発器温度センサ76などによって各温度を検出する(ステップS15)。そして、制御装置40は、非冷蔵冷却運転を終了する場合(ステップS16:Yes)、タイマ40dをリセットし(ステップS17)、非冷蔵冷却運転を終了し(ステップS18)、ステップS1に移行する。非冷蔵冷却運転の終了の条件は、例えば冷凍室6の温度が所定温度以下例えば−20℃以下のとき、またはタイマ40dが所定時間以上経過したときである。制御装置40は、冷凍室6の温度が所定温度以上例えば−20℃より高く且つタイマ40dが所定時間経過していないとき、非冷蔵冷却運転を繰り返し行う(ステップS16:No)。
なお、冷蔵冷却運転および非冷蔵冷却運転の運転中および終了においては、必要に応じてデータの書き込み、次の運転のデータの読み込みなどが行われる。また、図示はしないが、制御装置40は、必要に応じて図示しない除霜センサに基づいて除霜ヒータ42を駆動し、冷凍用蒸発器34に付着した霜の除去を行っている。
次に、各温度(冷蔵室3の温度・冷凍室6の温度・冷蔵用蒸発器33の温度)と、冷蔵冷却運転および非冷蔵冷却運転と、冷凍用送風ファン43の駆動・停止と、防露ヒータ16の通電率のモードとの関係を、図7を参照して説明する。
図7(a)は、時間と上記の各温度の関係を概略的に示すものであり、A線の波形は冷蔵室3の温度すなわち冷蔵室温度センサ74の検出温度の変化を示し、B線の波形は冷凍室6の温度すなわち冷凍室温度センサ75の検出温度の変化を示し、C線の波形は冷蔵用蒸発器33の温度すなわち蒸発器温度センサ76の検出温度の変化を示している。
図7(b)は、冷蔵冷却運転又は非冷蔵冷却運転のどちらの冷却運転をしているかを示している。図7(b)に示すように、制御装置40は、冷蔵室3の温度が所定温度を超えたときおよび非冷蔵冷却運転が所定条件を満たしたときに冷蔵冷却運転を行っている。そして、この制御装置40は、冷蔵冷却運転が所定条件を満たし、冷凍室6の温度が所定温度を超えたときに非冷蔵冷却運転を行っている。
図7(c)は、冷蔵用送風ファン46のオン(駆動)およびオフ(停止)の状態を示している。制御装置40は、上述したように、冷蔵用送風ファン46を定期的に駆動・停止を繰り返し、冷蔵温度帯の貯蔵室の空気の循環を行っている。また、制御装置40は、冷蔵室用扉8が開いたときに、冷蔵用送風ファン46を停止させる制御を行っている。これにより、冷蔵室用扉8が開いても、冷蔵温度帯の貯蔵室内の冷気が当該貯蔵室(冷蔵室3)内にできるだけ留まるようになる。
図7(d)は、防露ヒータ16の通電率のモードを示している。制御装置40は、上述したように冷蔵冷却運転の開始とともに防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値に設定している。第1のモードによる設定の終わりの時点は、図6のステップS13およびステップS19に示すように、非冷蔵冷却運転開始から所定時間経過したとき、または非冷蔵冷却運転中に冷蔵用送風ファン46が駆動状態から停止状態に切り替わるときまでである。ここで、図7(d)において、非冷蔵冷却運転開始から所定時間経過までの時間を「t」として示している。第2のモードによる設定の終わりの時点は、冷蔵冷却運転が開始されるまでである。
上記した第1実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
制御装置40は、外気温センサ32の検出結果に基づいて防露ヒータ16の通電率を予め決められた値に設定し、冷蔵冷却運転中では防露ヒータ16の通電率を縦仕切り部材13に結露が生成しない第1のモードの値に設定し、非冷蔵冷却運転中では防露ヒータ16の通電率を縦仕切り部材13に結露が生成しない大きさで且つ同一の外気の温度の検出結果での第1のモードの値に比べて小さい第2のモードの値に設定している。第2のモードの通電率は外気温が同一な場合において第1のモードの通電率よりも小さいため、縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことを防止できるとともに、常に第1のモードで防露ヒータ16を駆動するよりも、消費電力を削減することができる。
制御装置40は、冷蔵冷却運転状態から非冷蔵冷却運転状態に切り替わった後に、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値から第2のモードの値に切り替える制御を行っている。すなわち、縦仕切り部材13に結露が生成しやすい冷蔵冷却運転中においては、防露ヒータ16の通電率は第1のモードの値としている。これにより、縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことを確実に防止することができる。
制御装置40は、冷蔵冷却運転状態から非冷蔵冷却運転状態に切り替わった後(非冷蔵冷却運転中)で、且つ冷蔵用送風ファン46が駆動状態から停止状態に切り替わるときに、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値から第2のモードの値に切り替える制御を行っている。すなわち、縦仕切り部材13に結露が生成しやすい冷蔵冷却運転中においては、防露ヒータ16の通電率は第1のモードの値としている。これにより、冷蔵冷却運転から非冷蔵冷却運転に切り替わった直後において冷蔵用蒸発器33がまだ冷たい状態のときに冷蔵用送風ファン46の送風作用によって冷気が縦仕切り部材13に供給されて当該縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことを確実に防止することができる。
観音開き式の扉である冷蔵室用扉8と、冷蔵室用扉8の冷蔵室用左扉9と冷蔵室用右扉10との間を閉塞する縦仕切り部材13とを備えた冷蔵庫において、上記制御によって縦仕切り部材13に結露が生成されることを防止することができ、消費電力を削減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図8を参照して説明する。
第2実施形態では、防露ヒータ16の制御が第1実施形態と異なる。すなわち、第2実施形態の制御装置40は、図8に示すように、第1実施形態の防露ヒータ16の制御のフローチャートのステップS13(図6参照)の代わりにステップS20を行っている。
次に、制御装置40がステップS20を行う制御について説明する。なお、第2実施形態のステップS20以外のステップは、第1実施形態のステップと同一であるので、同一のステップについては説明を省略する。
制御装置40は、第1実施形態と同様に非冷蔵冷却運転を開始した後(ステップS12)、冷蔵用蒸発器33の温度が所定温度以上、例えば−20℃以上である場合(ステップS20:Yes)、防露ヒータ16の通電率を第2のモードの値に切り替える(ステップS14)。また、ステップS20において冷蔵用蒸発器33の温度が所定温度以上、例えば−20℃よりも低い場合でも(ステップS20:No)、非冷蔵冷却運転中に冷蔵用送風ファン46が駆動状態から停止状態に切り替わるときには(ステップS19:Yes)、制御装置40は、防露ヒータ16の通電率を第2のモードの値に切り替える(ステップS14)。なお、ステップS20において冷蔵用蒸発器33の温度が所定温度以上、例えば−20℃よりも低い場合であり(ステップS20:No)、且つ非冷蔵冷却運転中に冷蔵用送風ファン46が駆動している場合には、制御装置40は、第1のモードの通電率の値で、非冷蔵冷却運転を繰り返し行う(ステップS19:No)。
次に、第2実施形態の効果について説明する。
制御装置40は、蒸発器温度センサ76の冷蔵用蒸発器33の検出結果が所定温度以上になったときに、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値から第2のモードの値に切り替える制御を行っている。冷蔵用蒸発器33で生成された冷気は冷蔵用送風ファン46の送風作用によって冷蔵室3および野菜室4に供給される。よって、冷蔵室3の温度に基づいて冷蔵冷却運転から非冷蔵冷却運転に切り替わった場合、非冷蔵冷却運転中も冷蔵用蒸発器33が十分に冷やされていると冷蔵用蒸発器33から冷気が冷蔵室3および野菜室4に供給され、防露ヒータ16の出力が小さいときに縦仕切り部材13に結露が生成することがある。この実施形態では、非冷蔵冷却運転が開始されても、冷蔵用蒸発器33の温度が所定温度以上にならない場合は、防露ヒータ16の通電率は第1のモードの値としている。これにより、縦仕切り部材13に結露が生成してしまうことを確実に防止することができる。
制御装置40は、冷蔵冷却運転状態から非冷蔵冷却運転状態に切り替わった後(非冷蔵冷却運転中)であって、蒸発器温度センサ76の冷蔵用蒸発器33の検出結果が所定温度以上になったとき、および冷蔵用送風ファン46が駆動状態から停止状態に切り替わるときのいずれか早いときに、防露ヒータ16の通電率を第1のモードの値から第2のモードの値に切り替える制御を行っている。これにより、第2のモードによる通電率の設定の開始が早まり、消費電力の削減時間を長くすることができる。
その他、第2実施形態は第1実施形態と同様の効果を奏する。
以上のように本実施形態の冷蔵庫の制御手段は、外気温センサの検出結果に基づいて加熱手段の通電率を予め決められた値に設定し、冷蔵冷却運転中では加熱手段の通電率を外気接触部に結露が生成しない第1のモードの値に設定し、非冷蔵冷却運転中では加熱手段の通電率を外気接触部に結露が生成しない大きさで且つ同一の外気の温度の検出結果での第1のモードの値に比べて小さい第2のモードの値に設定している。これにより、防露ヒータの通電率は、結露が生じにくい非冷蔵冷却運転のときに第1のモードの値よりも通電率の小さい第2のモードの値となる。したがって、貯蔵室に結露が生成してしまうことを防止でき、且つ結露防止に使われる消費電力を極力削減することができる。
以上説明した冷蔵庫は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適宜変更して適用可能である。
扉開閉センサは冷蔵室の扉および冷凍室の扉の開閉を検出するものとして説明したが、野菜室、小冷凍室、製氷室の各扉の開閉も検出する構成としてもよい。また、野菜室の扉が開いたときに冷蔵用送風ファンが停止し、小冷凍室、製氷室の扉が開いたときに冷凍用送風ファンが停止するようにしてもよい。
本実施形態の外気接触部としては、一例として縦仕切り部材を用いて説明したが、貯蔵室内のうち、貯蔵室用扉が開いた状態のときに外気と接触可能な位置で且つ冷蔵用蒸発器によって生成された冷気が影響するような位置(例えば冷気が外気接触部の裏側に接触する位置)にある貯蔵室内、またはその貯蔵室の近傍の位置であって結露が生じる可能性がある部位であれば、縦仕切り部材以外のところでもよい。例えば貯蔵室を構成する側壁のうち結露が生じやすい部分を外気接触部としてもよく、あるいは縦仕切り部材の前端部(扉と接触するところ)や箱体の上壁(図1に2dで示す)の前端などを外気接触部としてもよく、これらの外気接触部に防露ヒータを設け、本実施形態と同様な制御をする構成としてもよい。
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室(貯蔵室)、6は冷凍室(貯蔵室)、8は冷蔵室用扉(貯蔵室用扉)、13は縦仕切り部材(外気接触部)、16は防露ヒータ、32は外気温センサ、33は冷蔵用蒸発器、35は冷凍サイクル装置、37は圧縮機、38は凝縮器、40は制御装置(制御手段)、46は冷蔵用送風ファン(冷蔵用送風手段)、66は三方弁(切替弁)、74は冷蔵室温度センサ(貯蔵室温度センサ)、75は冷凍室温度センサ(貯蔵室温度センサ)、76は蒸発器温度センサを示す。

Claims (4)

  1. 前面が開口した貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    前記貯蔵室の前面を開閉する貯蔵室用扉と、
    前記貯蔵室の温度を検出する貯蔵室温度センサと、
    前記冷蔵庫本体の外気の温度を検出する外気温センサと、
    圧縮機と凝縮器と前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷蔵用蒸発器とを有し、冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置と、
    前記冷凍サイクル装置の前記圧縮機と前記冷蔵用蒸発器との間に設けられ、弁の開閉によって前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給する冷蔵冷却運転の状態および前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給しない非冷蔵冷却運転の状態のいずれかに切り替える切替弁と、
    外気と接触可能な位置で且つ前記貯蔵室内または近傍の位置に設けられた外気接触部と、
    前記外気接触部を加熱する加熱手段と、
    前記貯蔵室温度センサの前記貯蔵室の検出結果が所定の温度範囲に収まるように、前記圧縮機の駆動の制御をすると共に前記切替弁の状態を切り替えて前記冷蔵用蒸発器に供給される冷媒の流れを調整する制御手段と、
    前記制御手段によって制御されて前記冷蔵用蒸発器で生成される冷気を前記貯蔵室に供給するための風を生成する冷蔵用送風ファンであって当該冷蔵用送風ファンの駆動中に前記貯蔵室用扉が開くとその駆動が停止されるよう構成された冷蔵用送風ファンと、を備え、
    前記制御手段は、前記外気温センサの検出結果に基づいて前記加熱手段の通電率を予め決められた値に設定し、前記冷蔵冷却運転中では前記加熱手段の通電率を前記外気接触部に結露が生成しない第1のモードの値に設定し、前記非冷蔵冷却運転中では前記加熱手段の通電率を前記外気接触部に結露が生成しない大きさで且つ同一の外気の温度の検出結果での第1のモードの値に比べて小さい第2のモードの値に設定し、前記冷蔵冷却運転の状態から前記非冷蔵冷却運転の状態に切り替わった後で且つ前記冷蔵用送風ファンが駆動状態から停止状態に切り替わるときに前記加熱手段の通電率を前記第1のモードの値から前記第2のモードの値に切り替える冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵用蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを更に備え
    前記制御手段は、前記非冷蔵冷却運転中において前記蒸発器温度センサの検出結果が予め決められた所定の温度以上なったときに、前記加熱手段の通電率を前記第1のモードの値から前記第2のモードの値に設定する請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵用蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを更に備え、
    前記制御手段は、前記非冷蔵冷却運転中において、前記蒸発器温度センサの検出結果が予め決められた所定の温度以上なったときおよび前記冷蔵用送風ファンが駆動状態から停止状態に切り替わるときのいずれか早いときに、前記加熱手段の通電率を前記第1のモードの値から前記第2のモードの値に設定する請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室用扉は、前記貯蔵室の前面の開口の左右両側に回動自在に枢支されて当該前面の開口を開閉する観音開き式の扉であって、
    前記外気接触部は、前記観音開き式の扉の一方の扉の枢支側とは反対側に取り付けられ、前記観音開き式の扉の開閉動作に応じて回動することで、前記観音開き式扉の間を閉塞する縦仕切り部材である請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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