JP5703246B2 - 液体吐出装置及び液体供給装置 - Google Patents
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供給側サブタンク40について説明するが、回収側サブタンク70も同様の構成である。ただし、必ずしも全く同等の特性を有している必要はない。なお、以下の説明において供給側を「IN側」、回収側を「OUT側」と表記する場合がある。また、可撓膜44、74を「膜」と表記する場合がある。
ここでは、ヘッドバー14がインクジェットプリンタのプリントヘッドとして用いられるインクジェットヘッドバーであり、液体20がインクであるとして説明する。
図3は、印字循環前の不感帯検知シーケンスのフローチャートである。この動作シーケンスは、印字動作用のインク循環前に行う。まず、各サブタンクの可撓膜の膜位置を初期位置に設定する膜位置初期化を実施する(ステップS12)。膜位置初期化の動作は、供給側サブタンク40、回収側サブタンク70のそれぞれについて実施される。各サブタンクについて同様の動作であるため、供給側サブタンク40の膜位置初期化の動作を説明する。
例えば、IN側目標圧力に達する前に不感帯外を検出した場合、より正圧側で不感帯での動作を行わせる必要あるため、次のように膜の初期位置を修正する。
図8は、不感帯の変化を調べるシーケンスのフローチャートである。また、図9は差圧を一定に保ちながら設定圧力を変化させていく様子を示した説明図である。
次に、インクジェット記録装置への適用例についてさらに詳細に説明する。
図10は実施形態に係るインクジェット記録装置に適用される循環型のインク供給装置200(「液体供給装置」に相当)の構成図である。なお、図10に示した構成のうち図1で説明した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
かかる構成を有するインク供給装置200は、供給側ポンプ34と回収側ポンプ64とを動作させて、供給側マニホールド54と回収側マニホールド84との間に差圧を設けてインクを循環させる。例えば、供給バルブ101と回収バルブ102を開いた状態で、供給側ポンプ34を正転動作させて供給側マニホールド54に負圧を発生させるとともに、回収側ポンプ64を動作させて回収側マニホールド84に供給側より低い負圧を発生させると、供給側マニホールド54からヘッド14を介して回収側マニホールド84へインクを流し、さらに回収側流路部60を介してインクを回収する(循環させる)ことができる。
図11は、供給側サブタンク40の構造例を示す断面図である。同図に示すように、供給側サブタンク40は、可撓膜44を用いて密閉容器42の内部を仕切り、可撓膜44の一方側を液体室46とし、他方側を気体室48としている。インク流出口46A及びインク流入口46Bは液体室46の可撓膜44と反対側の面(可撓膜44と対面する面)に設けられており、図11の上側から下方向へインクが供給される構造を有している。さらに、液体室46は、液体室46に溜まった気泡を排出させるための気泡排出口227を有し、気泡排出口227を介してドレイン流路228(図10参照)と連通している。気泡排出口227は気泡が上部から抜け易いため一番上部に設けられており、インク流出口46Aはヘッドに気泡が流れないように気泡が流れにくい一番下部に設けられている。インク流入口46Bからインクが流入すると、液体室46の圧力(インクの送液量)と気体室48内の圧力がつり合うように可撓膜44が気体室48側へ変形する。かかる構造によって、供給側流路部30に圧力変動が生じても供給側サブタンク40がダンパとして機能する。
図12は、本例に示すインク供給装置200の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すインク供給装置200は、制御系を統括制御するシステム制御部350と、システム制御部350から送られる制御信号に基づいて供給側ポンプ34の制御を行う供給側ポンプ制御部352と、供給バルブ101、ドレインバルブ230、エアコネクトバルブ234、エアバルブ118等の供給側のバルブ類の開閉を制御する供給側バルブ制御部354と、システム制御部350から送られる制御信号に基づいて回収側ポンプ64の制御を行う回収側ポンプ制御部362と、回収バルブ102、ドレインバルブ330、エアコネクトバルブ334、エアバルブ128等の回収側のバルブ類の開閉を制御する回収側バルブ制御部364と、装置各部に異常が発生した場合にその旨を報知するなどの各種の情報を提示する手段としての表示装置375と、を備えている。また、インク供給装置200は、パラメータ記憶部380と、プログラム格納部382と、気体圧力センサ110、120と、を具備している。
図13は本発明の実施形態に用いられるインクジェットヘッドバー14(以下、ヘッドバーという。)の斜視図である。図13では、ヘッドバー14の下方(斜め下方向)から吐出面を見上げた様子が図示されている。このヘッドバー14は、インクジェット印刷機の描画部に設置されるプリントヘッドであり、複数個のヘッドモジュール12を用紙幅方向に並べて繋ぎ合わせて長尺化したフルライン型のラインヘッド(シングルパス印字方式のページワイドヘッド)となっている。ここでは17個のヘッドモジュール12を繋ぎ合わせた例を示しているが、モジュールの構成、モジュールの個数及び配列形態については、図示の例に限定されない。図中の符号13は、複数のヘッドモジュール12を固定するための枠体となるハウジング(バー状のラインヘッドを構成するためのハウジング)、符号16は、各ヘッドモジュール12に接続されたフレキシブル基板である。
上述した実施形態に係るインクジェットヘッドバー14及びインク供給装置200を適用したインクジェット記録装置の例を説明する。
給紙部612には、給紙トレイ650が設けられ、この給紙トレイ650から記録媒体624が一枚ずつ処理液付与部614に給紙される。本例では、記録媒体624として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
処理液付与部614は、記録媒体624の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部616で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
描画部616は、描画ドラム670、用紙抑えローラ674、及びインクジェットヘッド672M,672K,672C,672Yを備えている。描画ドラム670は、処理液ドラム654と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)671を備える。描画ドラム670に固定された記録媒体624にインクジェットヘッド672M,672K,672C,672Yからインクが付与される。
乾燥部618は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、乾燥ドラム676、及び溶媒乾燥装置678を備えている。乾燥ドラム676は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)677を備え、この保持手段677によって記録媒体624の先端を保持できるようになっている。
定着部620は、定着ドラム684、ハロゲンヒータ686、定着ローラ688、及びインラインセンサ690で構成される。定着ドラム684は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)685を備え、この保持手段685によって記録媒体624の先端を保持できるようになっている。
排紙部622は、排出トレイ692を備えており、この排出トレイ692と定着部620の定着ドラム684との間に、これらに対接するように渡し胴694、搬送ベルト696、張架ローラ698が設けられている。記録媒体624は、渡し胴694により搬送ベルト696に送られ、排出トレイ692に排出される。搬送ベルト696による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録媒体624は無端状の搬送ベルト696間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト696の回転によって排出トレイ692の上方に運ばれてくる。
上述した実施形態には次のような利点がある。
上記実施形態では、タンク22からヘッドモジュール12に供給した液体を回収側流路部60を介して再びタンク22に戻す構成を説明したが、本発明の実施に際しては、ヘッドモジュール12から回収した液体を別のタンク(供給側のタンクとは別に設けた回収側のタンク)に収容する構成も可能である。
また、上記実施形態では、記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッドを用いたインクジェット記録装置(1回の副走査によって画像を完成させるシングルパス方式の画像形成装置)を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、シリアル型(シャトルスキャン型)ヘッドなど、短尺の記録ヘッドを移動させながら、複数回のヘッド走査により画像記録を行うインクジェット記録装置についても本発明を適用できる。
インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らない。圧電素子の他、静電アクチュエータ、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や他の方式による各種アクチュエータなど様々な圧力発生素子(吐出エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
上述の実施形態では、停止したヘッドに対して記録媒体を搬送する構成を例示したが、本発明の実施に際しては、停止した記録媒体(被描画媒体)に対してヘッドを移動させる構成も可能であり、また、両者を移動させる構成も可能である。
「記録媒体」は、液体吐出ヘッドから吐出された液滴によってドットが記録される媒体の総称であり、印字媒体、被記録媒体、被画像形成媒体、受像媒体、被吐出媒体、印刷用紙など様々な用語で呼ばれるものが含まれる。本発明の実施に際して、記録媒体の材質や形状等は、特に限定されず、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フィルム、布、不織布、配線パターン等が形成されるプリント基板、ゴムシート、その他材質や形状を問わず、様々な媒体に適用できる。
上記の実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェット記録装置への適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを描画するインクジェット装置に広く適用できる。
Claims (9)
- 液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給側流路部に設けられた供給側ポンプと、
前記供給側ポンプに連通され前記供給側流路部に設けられた供給側サブタンクであって、第1容器の内部が第1可撓膜によって第1液体室と第1気体室とに仕切られて構成され、前記第1液体室が前記液体吐出ヘッドに連通される供給側サブタンクと、
前記第1気体室内の気体の圧力を検出する第1気体圧力検出手段と、
前記液体吐出ヘッドに供給された液体の一部又は全部を前記液体吐出ヘッドから回収する回収側流路部に設けられる回収側ポンプと、
前記回収側ポンプに連通され前記回収側流路部に設けられた回収側サブタンクであって、第2容器の内部が第2可撓膜によって第2液体室と第2気体室とに仕切られて構成され、前記第2液体室が前記液体吐出ヘッドに連通される回収側サブタンクと、
前記第2気体室内の気体の圧力を検出する第2気体圧力検出手段と、
前記第1気体圧力検出手段及び前記第2気体圧力検出手段で検出した情報を用いて、前記供給側ポンプ及び前記回収側ポンプの駆動を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1気体圧力検出手段及び前記第2気体圧力検出手段で検出される各気体室の圧力値と前記供給側流路部から前記液体吐出ヘッドを経由して前記回収側流路部に流れる液体の流量との関係から、前記第1可撓膜及び前記第2可撓膜のそれぞれが不感帯での動作であるか不感帯外での動作であるかを検知する液体吐出装置。 - 前記制御手段は、前記供給側ポンプ及び前記回収側ポンプの駆動によって前記供給側流路部から前記液体吐出ヘッドを経由して前記回収側流路部に流れる液体の流量と、前記第1気体圧力検出手段から得られる第1気体室の圧力値との関係を用いて、前記第1可撓膜の不感帯での動作か否かを検知し、
前記流量と、前記第2気体圧力検出手段から得られる第2気体室の圧力値との関係を用いて、前記第2可撓膜の不感帯での動作か否かを検知する請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記制御手段は、前記供給側ポンプ及び前記回収側ポンプからそれぞれポンプ回転数の情報を取得し、前記流量は、前記供給側ポンプ及び前記回収側ポンプの少なくとも一方のポンプ回転数によって把握される請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 前記制御手段は、前記第1気体室及び前記第2気体室の設定圧力を段階的に変えながら前記第1気体室及び前記第2気体室の圧力を検出し、圧力に対する流量の変化の情報から前記不感帯での動作であるか否かを判定する請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記制御手段は、前記流量を段階的に変えながら前記第1気体室及び前記第2気体室の圧力を検出し、圧力の増分に対する流量の変化量が基準値を超える場合に前記不感帯外の動作であると検知する請求項4に記載の液体吐出装置。
- 前記制御手段は、前記第1気体室と前記第2気体室との間の設定圧力差を一定の差圧に保ちつつ前記第1気体室及び前記第2気体室の設定圧力を段階的に変えて、前記第1気体室及び前記第2気体室の圧力を検出し、その設定圧力における流量が基準値を超える場合に前記不感帯外の動作であると検知する請求項4に記載の液体吐出装置。
- 前記不感帯外の動作であると検知した場合に、当該不感帯外と検知された可撓膜の初期位置を変更する初期位置修正手段を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記液体を貯留しておくタンクを有し、
前記液体吐出ヘッドは前記供給側流路部を介して前記タンクに接続されるとともに、前記回収側流路部を介して前記タンクに接続されており、
前記タンクから前記供給側流路部を通って前記液体吐出ヘッドに液体が供給され、前記液体吐出ヘッドから前記回収側流路部を通って前記タンクに液体が戻される循環型の流路構造を有する請求項1から7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。 - 液体を使用する流路構造物に対して液体を供給する供給側流路部に設けられた供給側ポンプと、
前記供給側ポンプに連通され前記供給側流路部に設けられた供給側サブタンクであって、第1容器の内部が第1可撓膜によって第1液体室と第1気体室とに仕切られて構成され、前記第1液体室が前記流路構造物に連通される供給側サブタンクと、
前記第1気体室内の気体の圧力を検出する第1気体圧力検出手段と、
前記流路構造物に供給された液体の一部又は全部を前記流路構造物から回収する回収側流路部に設けられる回収側ポンプと、
前記回収側ポンプに連通され前記回収側流路部に設けられた回収側サブタンクであって、第2容器の内部が第2可撓膜によって第2液体室と第2気体室とに仕切られて構成され、前記第2液体室が前記流路構造物に連通される回収側サブタンクと、
前記第2気体室内の気体の圧力を検出する第2気体圧力検出手段と、
前記第1気体圧力検出手段及び前記第2気体圧力検出手段で検出した情報を用いて、前記供給側ポンプ及び前記回収側ポンプの駆動を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1気体圧力検出手段及び前記第2気体圧力検出手段で検出される各気体室の圧力値と前記供給側流路部から前記流路構造物を経由して前記回収側流路部に流れる液体の流量との関係から、前記第1可撓膜及び前記第2可撓膜のそれぞれの不感帯での動作であるか不感帯外での動作であるかを検知する液体供給装置。
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