JP5709509B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置における画像形成工程では、給紙トレイから給紙されたシートに、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写部で転写した後、定着部で熱と圧力によりトナー像を定着させる。その後、トナー像が定着されたシートは、排紙トレイに排紙され、画像形成工程が終了する。
ところで、転写部でトナー像が転写されたシートは、その先端がシート搬送路から浮くようにカールしている場合がある。そのため、従来の画像形成装置には、カールによるシートの浮き上がりを押さ、シートを確実に定着部へ搬送するため、転写部と定着部との間のシート搬送路に拍車形状の押え部を設け、シートの浮き上がりを規制した画像形成装置が知られている。
しかし、上述の画像形成装置のようにシート搬送路に押え部を設けると、シートに押え部が強く接した場合に、シートに押え部の接触跡等が残ってしまうおそれがある。また、シートに押え部が強く接することにより転写部で転写されたシート上の未定着トナー像を押え部が剥ぎ取ってしまうおそれもある。このような状態は、画像形成における画像の品質を低下させることになり、好ましくない。
これに対しては、シート搬送路から押え部を退避可能に構成することにより、トナー像が定着される前のシートに押え部の接触跡等が形成されることを低減させた画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−301329公報
しかしながら、特許文献1に開示の画像形成装置は、押え部を上下方向に移動させる駆動機構とその制御が必要となる。そのため、コストが高く、画像形成装置が大型化してしまう。これにより、小型の画像形成装置には導入することができないという問題がある。また、例えば、1つのモータで全ての駆動を行う小型でコストを抑えた画像形成装置においては、定着部の発熱により加圧ローラが熱膨張すると、シートが定着部に引っ張られる。そのため、シートが押え部側に移動し、押え部にシートが強く接触する。これにより、シート上に押え部の接触跡が残り易い状態となる。
そこで、本発明は、簡単な構成で拍車形状の押え部による画像品質の低下を抑制可能であると共に、小型で低コストな画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像をシートの第1面に転写する転写部と、転写された画像をシートに定着させる定着部と、前記転写部から前記定着部にシートを搬送するためのシート搬送路と、を備えた画像形成装置において、前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面と反対側の第2面に接触してシートを前記定着部に案内するガイド部と、前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面に接触可能に設けられ、シートの浮き上がりを押さえながらシートを前記定着部に案内する拍車形状の押え部と、を備え、前記押え部は、所定の温度以上になると、シートの前記第1面と接触するシート接触部が前記ガイド部から離反する方向に変位する、ことを特徴とする画像形成装置に関する。
本発明は、画像をシートの第1面に転写する転写部と、転写された画像をシートに定着させる定着部と、前記転写部から前記定着部にシートを搬送するためのシート搬送路と、を備えた画像形成装置において、前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面と反対側の第2面に接触してシートを前記定着部に案内するガイド部と、前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面に接触可能に設けられ、シートの浮き上がりを押さえながらシートを前記定着部に案内する拍車形状の押え部と、前記押え部を支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、圧電素子を貼り合わせた合金により形成し、前記定着部の温度を検知する検知手段を設け、前記検知手段により前記定着部の温度を検知して、検知に基づいて前記圧電素子に加える電圧を制御することにより、前記ガイド部と離反する方向に変位して前記押え部をシートと離反する方向に移動させる、ことを特徴とする画像形成装置に関する。
本発明のように、画像形成装置の機内温度に基づいて拍車形状の押え部を変位させることにより、簡単な構成で押え部による画像品質の低下を抑制可能であると共に、小型で低コストな画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構造を示す断面図である。 第1実施形態に係る画像形成装置における画像形成部と定着部との間に位置するシート搬送部を示す断面図である。 (a)は、第1実施形態に係る画像形成装置に設けられる拍車の側面図であり、(b)は、(a)に示す拍車のA−A断面図である。 第1実施形態に係る画像形成装置に設けられる拍車本体の分解斜視図である。 図1に示すシート搬送部において、シートが定着部に引っ張られている状態を示す断面図である。 (a)は、図4(a)及び図4(b)に示す拍車本体が熱により変位した状態を示す側面図であり、(b)は(a)に示す拍車本体のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における画像形成部と定着部との間に位置するシート搬送部を示す断面図である。 第2実施形態に係る画像形成装置に設けられる拍車部の拍車及び回転支持部を示す図である。 図8に示す回転支持部における軸支持部材を示す図である。 第2実施形態に係る図1に示すシート搬送部において、シートが定着部に引っ張られている状態を示す断面図である。 図8に示す回転支持部の軸支持部材が熱により変位した状態を示す図である。 図11に示す回転支持部の軸支持部材の裏側にバネ部材を取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等を構成する画像形成装置である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1について、図1から図6(b)を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係る画像形成装置1の全体構造について、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る画像形成装置1の全体構造を示す断面図である。図2は、第1実施形態に係る画像形成装置1における画像形成部3と定着部4との間に位置するシート搬送部5を示す断面図である。図3(a)は、第1実施形態に係る画像形成装置1に設けられる拍車9の側面図である。図3(b)は、図3(a)に示す拍車9のA−A断面図である。図4は、第1実施形態に係る画像形成装置1に設けられる拍車本体91の分解斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る画像形成装置1は、シートPを給送するシート給送部2と、画像を形成する画像形成部3と、画像を定着させる定着部4と、シートPを画像形成部3から定着部4に搬送するシート搬送部5と、を備える。また、画像形成装置1は、画像が定着されたシートPを排紙する排紙トレイ6を備える。
シート給送部2は、シートPが収納される給紙カセット20と、給紙カセット20に収容されるシートPを画像形成部3に給送する給送ローラ21と、シートPを1枚ずつ分離する分離部(図示せず)と、を備える。シート給送部2は、給紙カセット20に収納されたシートPを、分離部で1枚ずつ分離しながら給送ローラ21で画像形成部3に給送する。
画像形成部3は、所定の画像情報に基づいてシートPに画像を形成する。画像形成部3は、プロセスカートリッジ30と、プロセスカートリッジ30と対向配置された転写部としての転写ローラ31と、を備える。プロセスカートリッジ30は、像担持体となる感光体ドラム32と、帯電部(図示せず)と、露光部(図示せず)と、現像部(図示せず)と、クリーニング部(図示せず)と、を備える。
感光体ドラム32は、帯電極性が負極性の感光層を表面に形成した金属円筒で構成されている。帯電部は、像担持体である感光体ドラム32の表面を均一に帯電する。露光部は、画像情報に基づいてレーザービームを照射し感光体ドラム32の表面に静電潜像を形成する。現像部は、感光体ドラム32の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する。転写ローラ31は、感光体ドラム32と圧接されており、感光体ドラム32の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する。なお、以下においては、転写ローラ31と感光体ドラム32とのニップ部を「転写部N」という。クリーニング部は、感光体ドラム32の表面に残ったトナーを除去する。
定着部4は、画像形成部3の転写部Nの下流に配置されており、シートPを加熱する加熱ローラ40と、シートPを加圧する加圧ローラ41と、を備える。定着部4は、シートPに転写されたトナー像を加熱ローラ40による熱と加圧ローラ41による圧力の作用によりシートPに定着させる。
図2に示すように、シート搬送部5は、転写部Nと定着部4の間に設けられており、シート搬送路50と、ガイド部としての搬送ガイド51と、シートPを押える拍車部8と、を備える。シート搬送路50は、画像形成部3でトナー像が転写されたシートPを定着部4に搬送するための搬送路である。搬送ガイド51は、シート搬送路50に沿って配置されており、シート搬送路50を移動するシートPの一方の表面(トナー像が転写されていない面)に接触して、シートPを画像形成部3から定着部4に案内する。
拍車部8は、シート搬送路50における搬送ガイド51と反対側に設けられており、搬送ガイド51と共にシートPを定着部4に案内する拍車形状の押え部としての拍車9と、拍車9を回転支持する回転支持部10とを備える。拍車9は、転写部Nでトナー像が転写されたシートPの他方の表面に接触可能に設けられていて、シートPが搬送ガイド51から浮き上がった場合にシートSの浮き上がりを規制する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、拍車9は、外周部にシート接触部としての複数の突起部90を有する略円盤状に形成された拍車本体91と、拍車本体91を回転させる回転軸92と、を備える。回転支持部10は、拍車9の回転軸92を回転自在に支持する。図4に示すように、拍車本体91は、熱膨張率の異なる2枚の金属板91a、91bを貼り合わせて形成された、いわゆるバイメタル構造を有しており、所定の温度以上になると熱膨張率の低い金属板側に湾曲する。つまり、温度変化により複数の突起部90が搬送ガイド51から離間する方向に変位する。
バイメタルを構成する金属板91a、91bとしては、鉄とニッケルの合金に、マンガン、クロム、銅などを添加したものが例示でき、拍車9は、これら2種類の熱膨張率の異なる金属板91a、91bを、冷間圧延等で貼り合わせて形成される。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置1の動作について、図1及び図2に加え、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、図1に示すシート搬送部5において、シートPが定着部4に引っ張られている状態を示す断面図である。図6(a)は、図4(a)及び図4(b)に示す拍車本体91が熱により変位した状態を示す側面図である。図6(b)は、図6(a)に示す拍車本体91のB−B断面図である。
図1に示すように、給紙カセット20に収容されたシートPは、分離部で1枚ずつ分離されながら給送ローラ21でレジストローラ対22まで搬送される。レジストローラ対22に搬送されたシートPは、レジストを合わせた状態で画像形成部3に搬送される。
画像形成部3では、感光体ドラム32の表面に形成されたトナー像を、転写ローラ31でシートPに転写する。トナー像が転写されたシートPは、シート搬送路50を移動して定着部4に搬送される。ここで、シート搬送路50のシート搬送方向における一方側の側部には、搬送ガイド51が設けられている。搬送ガイド51は、シートPの一方側(画像が転写されていない側)の表面に接触することによりシートPの動作を規制してシートPを定着部4に案内する。そのため、シートPは、容易に定着部4に移動可能となる。
一方、シート搬送路50の搬送ガイド51が設けられている側と反対側(トナー像が転写されているシートの表面に対向する側)には、拍車9が設けられている。そのため、シートPは、例えば、トナー像の転写によりシートPが浮き上がり(カール)を起こした場合においても、カールによるシートPの浮き上がりを拍車9が押さえるため、ジャム等を起すことなく定着部4に案内可能となる。
ここで、図2に示すように、拍車9は、通常、突起部90がカールによるシートPの浮き上がりを規制可能な位置に位置するように配置されている。なお、シートPの浮き上がりを規制可能な位置とは、感光体ドラム32と転写ローラ31とのニップ部(転写部N)のニップ接線と、加熱ローラ40と加圧ローラ41とのニップ部のニップ接線との交線位置近傍における所定の位置(図2で示す位置)である。以下、これを「初期位置」ともいう。
そのため、定着部4で熱と加圧によりシートPのトナー像が定着されるにあたり、加熱ローラ40の熱により加圧ローラ41が膨張すると、図5に示すように、定着部4におけるシートPの搬送速度が速くなる。これにより、シートPは、定着部4に引っ張られる状態で搬送され、シートPが拍車9側に移動する。そして、シートPが初期位置に有る拍車9に強く接した場合には、シートPに拍車9の突起部90の接触跡が残りやすい状態になる。
しかしながら、本実施形態においては、拍車9がバイメタル構造により形成されている。そのため、加熱ローラ40の熱により定着部4の温度が上昇すると共に、画像形成装置1の機内温度が上昇し、拍車9が所定の温度に達すると、拍車9は、図6(b)の破線に示すように、熱膨張率の低い金属板側に湾曲する。これにより、拍車9の突起部90の先端がシートPから離間する方向(搬送ガイド51から離間する方向)にα寸法移動し、シートPとの接触量が少なくなる(接触圧が小さくなる)。その結果、シートPが拍車9に強く接することが抑制され、シートPに突起部90の接触跡が残ることを低減させることができる。
一方、シートPへのトナー像の定着が終了し、加圧ローラ41の熱膨張が治まると共に、定着部4の温度が低下し、画像形成装置1の機内温度が所定の温度以下になると、拍車9を構成する金属板91a、91bの熱膨張も治まり、拍車9が元の形状に戻る。つまり、拍車9の突起部90が、シートSのカールによる浮き上がりを規制可能な初期位置に戻る。
以上のような構成を有する第1実施形態に係る画像形成装置1によれば、以下のような効果を奏する。第1実施形態に係る画像形成装置1は、カールによるシートPの浮き上がりを規制する拍車9を備える。そのため、トナー像の転写によりシートPの端部がカールした場合においても、ジャム等を起すことなく定着部4に移動可能となる。
また、拍車9は、互いに熱膨張率の異なる2枚の金属板91a,91bとを貼り合わせたバイメタル構造を備える。そのため、画像形成装置1の内部に生じる熱(例えば、定着部4の加熱ローラ40等による熱)により、拍車9を変形(変位)させることができる。これにより、簡単な構成で拍車9のシート搬送路50への突起部90の突出量を変化させることができる。
例えば、加熱ローラ40の熱により加圧ローラ41が膨張し、図5に示すように、定着部4の引張りが強くなった場合、機内温度の上昇に伴い拍車9の温度も上昇して変形し、突起部90の先端の位置がシート搬送路50への突出量が小さくなる位置に変位する。そのため、定着部4に引っ張られた場合に生じるシートPへの接触跡を低減させることができる。同様に、シートPに拍車9が強く接することにより画像形成部3で転写されたシートP上に転写された未定着のトナー像を拍車9の突起部90が剥ぎ取ってしまうことを抑制することができる。
また、機内の温度が冷える(所定の温度以下となる)と、拍車9の突起部90が再びシート搬送路50に近づいた初期位置に変位するため、拍車9は、カールによるシートPの端部の浮きを好適に規制することができる。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1によれば、拍車9を駆動させる複雑な駆動機構やその制御が必要ないため、簡単な構成で拍車9を移動させることができる。そのため、例えば、1モータで全ての駆動を行う小型で低コストな画像形成装置においても好適に使用することができる。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1によれば、加圧ローラの膨張により徐々に定着部4によるシートの搬送速度が速くなる時、それに追従してシート搬送路50への拍車9の突出量を少なくさせる。そのため、シートPに残る接触跡を低減させ、画像品質の良い画像形成装置を提供することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1Aについて、図1に加え、図7から図12を参照しながら説明する。まず、第2実施形態に係る画像形成装置1Aの全体構造について、図1及び図7から図9を参照しながら説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1Aにおける画像形成部3と定着部4との間に位置するシート搬送部5を示す断面図である。図8は、第2実施形態に係る画像形成装置1Aに設けられる拍車部8Aの拍車9A及び回転支持部10Aを示す図である。図9は、図8に示す拍車9Aの回転支持部10Aにおける軸支持部材101を示す図である。
第2実施形態に係る画像形成装置1Aは、拍車部8Aの拍車9A及び拍車9Aを回転支持する回転支持部10Aが第1実施形態に係る画像形成装置1と相違する。具体的には、第1実施形態においては、拍車本体91を湾曲させて突起部90を搬送ガイド51から離反させる構成としたが、第2実施形態においては、回転支持部10Aを変形させて拍車形状の押え部自体をシートPから離反させる。つまり、拍車本体91をシートPから離反させる。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、すなわち、回転支持部10Aを中心に説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態に係る画像形成装置1と同様の構成のものについては、図1を援用し、同じ符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成のものについては、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図1及び図7に示すように、第2実施形態に係る画像形成装置1Aは、シートPを給送するシート給送部2と、画像を形成する画像形成部3と、画像を定着させる定着部4と、シートPを画像形成部3から定着部4に搬送するシート搬送部5Aと、を備える。また、画像形成装置1は、画像が定着されたシートPを排紙する排紙トレイ6を備える。
シート搬送部5Aは、画像形成部3と定着部4の間に設けられており、シート搬送路50と、ガイド部としての搬送ガイド51と、シートPを押える拍車部8Aと、を備える。図7に示すように、拍車部8Aは、シート搬送路50における搬送ガイド51と反対側に設けられている。拍車部8Aは、搬送ガイド51と共にシートPを定着部4に案内する拍車状の拍車9Aと、拍車9Aを回転支持する回転支持部10Aとを備える。拍車9Aは、画像形成部3でトナー像が転写された、シートPの他方の表面に接触して、シートPの浮き上がりを規制する。
拍車9Aは、外周部に複数の突起部90Aを有する略円盤状に形成された拍車本体91Aと、拍車本体91Aを回転させる回転軸92と、を備える。拍車本体91Aは、2枚の金属板を張り合わせて形成されている。
図8に示すように、回転支持部10Aは、拍車9Aの回転軸92を回転自在に支持する。また、回転支持部10Aは、片持ち構造の軸支持部材101を備え、軸支持部材101は、所定温度以上になると変形する材料により形成されている。すなわち、回転支持部10Aは、画像形成装置1Aの機内温度(定着部4の温度)に基づいて所定温度以上になると変形することにより、拍車9Aの回転軸92が移動して、拍車9Aが移動する。
図9に示すように、軸支持部材101は、熱膨張率の異なる2枚の金属板101a、101bを貼り合わせて形成された、いわゆるバイメタル構造を有しており、所定の温度以上になると熱膨張率の低い金属板側に湾曲する。本実施形態においては、拍車9Aの先端が搬送ガイド51から離間する方向に変位する。
バイメタルを構成する金属板101a、101bとしては、鉄とニッケルの合金に、マンガン、クロム、銅などを添加したものが例示でき、軸支持部材101は、これら2種類の熱膨張率の異なる金属板101a、101bを、冷間圧延等で貼り合わせて形成される。
次に、第2実施形態に係る画像形成装置1Aの拍車部8Aの動作について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態に係る図1に示すシート搬送部5Aにおいて、シートPが定着部4に引っ張られている状態を示す断面図である。図11は、図8に示す回転支持部10Aの軸支持部材101が熱により変位した状態を示す図である。
画像形成部3でトナー像が転写されたシートPは、シート搬送路50を移動して定着部4に搬送される。ここで、シート搬送路50のシート搬送方向における一方側の側部には、搬送ガイド51が設けられている。搬送ガイド51は、トナー像が転写されている、シートPの一方の表面に接触することによりシートPを規制してシートPを定着部4に案内する。
一方、シート搬送路50の搬送ガイド51が設けられている側と反対側(トナー像が転写されているシートの表面に対向する側)には、拍車部8Aが設けられている。そのため、シートPは、例えば、トナー像の転写によりシートPが浮き上がり(カール)を起こした場合においても、カールによるシートPの浮き上がりを拍車部8Aが押さえるため、ジャム等を起すことなく定着部4に案内可能となる。
ここで、拍車部8Aは、通常、拍車9Aの突起部90がカールによるシートPの浮き上がりを規制可能な位置に位置するように初期位置に配置されている。そのため、定着部4で熱と加圧によりシートPのトナー像が定着されるにあたり、加熱ローラ40の熱により加圧ローラ41が膨張すると、図10に示すように、定着部4におけるシートPの搬送速度が速くなる。これにより、シートPは、定着部4に引っ張られる状態で搬送され、シートPが拍車9A側に移動する。そして、シートPが拍車9Aに強く接した場合には、シートPに拍車9Aの突起部90の接触跡が残りやすい状態になる。
しかしながら、第2実施形態に係る拍車部8Aは、回転支持部10Aの軸支持部材101がバイメタル構造により形成されている。そのため、加熱ローラ40の熱により定着部4の温度が上昇すると共に、画像形成装置1の機内温度が上昇し、軸支持部材101が所定の温度に達すると、軸支持部材101は、図11に示すように、熱膨張率の低い金属板側に湾曲する。これにより、拍車9の突起部90の先端がシートPから離間する方向(搬送ガイド51から離間する方向)に移動し、シートPとの接触量が少なくなる(接触圧が小さくなる)。その結果、シートPが拍車9に強く接することが抑制され、シートPに突起部90の接触跡が残ることを低減させることができる。
一方、シートPへのトナー像の定着が終了し、加圧ローラ41の熱膨張が治まると共に、定着部4の温度が低下し、画像形成装置1の機内温度が所定の温度以下になると、軸支持部材101の金属板101a、101bの熱膨張も治まる。つまり、軸支持部材101が元の形状に戻り、拍車9Aの突起部90が、シートSのカールによる浮き上がりを規制可能な初期位置に戻る。
以上のような構成を有する第2実施形態に係る画像形成装置1Aによれば、以下のような効果を奏する。第2実施形態に係る画像形成装置1Aは、拍車9Aを回転支持する軸支持部材101が互いに熱膨張率の異なる2枚の金属板101a,101bを貼り合わせたバイメタル構造を備える。そのため、画像形成装置1の内部に生じる熱(例えば、定着部4の加熱ローラ40等による熱)により、軸支持部材101を変位させ、拍車9Aを搬送ガイド51から離反する方向に移動させることができる。これにより、簡単な構成で拍車9Aのシート搬送路50への突起部90の突出量を変化させることができる。
例えば、加熱ローラ40の熱により加圧ローラ41が膨張し、図10に示すように、定着部4の引張りが強くなった場合、機内温度の上昇に伴い軸支持部材101が変形し、拍車9Aの突起部90の位置がシート搬送路50への突出量が小さくなる位置に変位する。そのため、定着部4に引っ張られた場合に生じ得るシートPへの接触跡を低減させることができる。同様に、シートPに拍車9Aが強く接することにより画像形成部3で転写されたシートP上に転写された未定着のトナー像を拍車9Aの突起部90が剥ぎ取ってしまうことを抑制することができる。
また、機内の温度が冷える(所定の温度以下となる)と、拍車9Aの突起部90が再びシート搬送路50に近づいた初期位置に変位するため、拍車9Aは、カールによるシートPの端部の浮きを好適に規制することができる。
また、第2実施形態に係る画像形成装置1Aによれば、拍車9Aを駆動させる複雑な駆動機構やその制御が必要ないため、簡単な構成で拍車9Aを移動させることができる。そのため、例えば、1モータで全ての駆動を行う小型で低コストな画像形成装置においても好適に使用することができる。
また、第2実施形態に係る画像形成装置1Aによれば、加圧ローラ41の膨張により徐々に定着部4によるシートの搬送速度が速くなる時、それに追従してシート搬送路50への拍車9Aの突出量を変化させる。そのため、シートPに残る接触跡を低減させ、画像品質の良い画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、第1実施形態においては、バイメタル構造の拍車9を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。拍車は、形状記憶合金により形成されたものであってもよい。形状記憶合金は、合金組成が支配的であり、例えば、ニッケルとチタンの合金を使用する場合、1%の組成変化で変態点が100℃変わる。なお、ニッケルとチタンの合金の変態温度は、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、一酸化炭素などの合金元素を添加、又は置換することにより容易に変化させることができる。また、形状記憶合金を使用した場合においては、安価に拍車の製造を行うことができる。
また、拍車は、例えば、互いに熱膨張率の異なる2枚のセラミックス板を貼り合わせて形成されたものであってもよい。形状記憶セラミックスは、バイメタルよりも耐食性が高く、未定着トナーの静電吸着が発生しない点で有効となる。
また、例えば、第2実施形態においても、バイメタル構造の軸支持部材101を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。軸支持部材は、形状記憶合金により形成されたものであってもよい。形状記憶合金は、合金組成が支配的であり、例えば、ニッケルとチタンの合金を使用する場合、1%の組成変化で変態点が100℃変わる。なお、ニッケルとチタンの合金の変態温度は、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、一酸化炭素などの合金元素を添加、又は置換することにより容易に変化させることができる。また、形状記憶合金を使用した場合においては、安価に拍車の製造を行うことができる。
また、軸支持部材は、例えば、互いに熱膨張率の異なる2枚のセラミックス板を貼り合わせて形成されたものであってもよい。形状記憶セラミックスは、バイメタルよりも耐食性が高く、未定着トナーの静電吸着が発生しない点で有効となる。
また、軸支持部材は、例えば、ユニモルフ型等の圧電素子を貼り合わせた合金により形成されたものであってもよい。ユニモルフ構造は、圧電素子に加える電圧の大きさによって変位量が定まり、例えば、図示しない検知手段としてのサーミスタで定着部4の温度を検知し、それを圧電素子にフィードバックするように制御する。そのため、軸支持部材が第2実施形態に係る軸支持部材101と同様の動きをし、加圧ローラ41の温度上昇に伴い、拍車のシート搬送路への突出量が小さくなる。また、軸支持部材に定着部4の温度をフィードバックするため、突出量の精度を高めることができる。
また、第2実施形態においては、バイメタル構造の軸支持部材101を用いて拍車9Aを変位させる構造としたが、例えば、図12に示すように、軸支持部材101の裏側にばね11を配置してもよい。軸支持部材101の裏側にばね11を配置して矢印C方向に荷重を与えることで、軸支持部材101の形状変化後、軸支持部材101を容易に元の形に戻すことができる。
1、1A 画像形成装置
3 画像形成部
4 定着部
5、5A シート搬送部

8、8A 拍車部
9、9A 拍車(シート押え部)
10、10A 回転支持部
30 プロセスカートリッジ
31 転写ローラ(転写部)
50 シート搬送路
51 搬送ガイド
90、90A 突起部
91、91A 拍車本体
P シート

Claims (6)

  1. 画像をシートの第1面に転写する転写部と、転写された画像をシートに定着させる定着部と、前記転写部から前記定着部にシートを搬送するためのシート搬送路と、を備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面と反対側の第2面に接触してシートを前記定着部に案内するガイド部と
    前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面に接触可能に設けられ、シートの浮き上がりを押さえながらシートを前記定着部に案内する拍車形状の押え部と、を備え、
    前記押え部は、所定の温度以上になると、シートの前記第1面と接触するシート接触部が前記ガイド部から離反する方向に変位する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記押え部は、所定の温度以上になると、前記ガイド部と離反する方向に変形する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記押え部は、熱膨張率の異なる2枚の金属板を貼り合わせ、温度変化により一方の金属板側に湾曲するバイメタルにより形成される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記押え部は、該押え部を回転自在に支持する支持部材に支持されており、
    前記支持部材は、所定の温度以上になると前記ガイド部と離反する方向に変位して前記押え部をシートと離反する方向に移動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記支持部材は、熱膨張率の異なる2枚の金属板を貼り合わせ、温度変化により一方の金属板側に湾曲するバイメタルにより形成される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 画像をシートの第1面に転写する転写部と、転写された画像をシートに定着させる定着部と、前記転写部から前記定着部にシートを搬送するためのシート搬送路と、を備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面と反対側の第2面に接触してシートを前記定着部に案内するガイド部と
    前記シート搬送路を移動するシートの前記第1面に接触可能に設けられ、シートの浮き上がりを押さえながらシートを前記定着部に案内する拍車形状の押え部と、
    前記押え部を支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、圧電素子を貼り合わせた合金により形成し、前記定着部の温度を検知する検知手段を設け、前記検知手段により前記定着部の温度を検知して、検知に基づいて前記圧電素子に加える電圧を制御することにより、前記ガイド部と離反する方向に変位して前記押え部をシートと離反する方向に移動させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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