JP5720941B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、電動モータの回転軸に設けられた入力プーリと、ラック軸のねじ軸部にボールを介して嵌合するボールナットに設けられた出力プーリとの間に、ベルトが掛け渡されている。電動モータの駆動力によってベルトを介してボールナットが回転され、これに伴って、ねじ軸部を含むラック軸が軸方向に駆動され、操舵が補助される。
そこで、Oリングを廃止し、一体型の弾性部材を用いることが考えられる。すなわち、一体型の弾性部材は、軸受の外輪の外周およびハウジングの内周の間に介在する円筒部(Oリングの代替えに相当)と、その円筒部の一対の端部から、それぞれ、径方向内方に延びる一対の環状フランジとを単一の材料で一体に形成する。
請求項2のように、アシスト時の前記ベルトの張力によって、前記出力プーリが前記入力プーリ側へ付勢される付勢力によって、前記一対の弾性体の前記円筒部が弾性圧縮された状態で、前記径方向ストッパの前記内周の所定部と前記外輪の前記外周の前記所定部との間の隙間量がゼロになってもよい。
また、アシスト時において、ベルトの張力が増大したときには、弾性体の円筒部が圧縮されて、軸受の外輪の外周の前記所定部と径方向ストッパの内周の前記所定部との間の前記隙間がゼロとなり、軸受の外輪の外周の前記所定部が、径方向ストッパによって受けられる。したがって、両プーリの中心間距離が過度に短縮することがないので、作動音が小さく、また、ベルトの歯飛びも生じない。また、弾性体の円筒部の最大圧縮量が規制されるので、耐久性を向上することができる。また、軸受の組込み前に、Oリングを収容溝に嵌合させる作業がなくなり、組立性が向上する。
図1は車両用操舵装置の全体構成を示す模式図である。電動パワーステアリング装置1は、車体に固定されたステアリングコラム2によって回転可能に支持されたステアリングシャフト3を備えている。ステアリングシャフト3の上端3aには、ステアリングホイール4が取り付けられ、ステアリングシャフト3の下端3bは、自在継手5A、中間軸6及び自在継手5Bを介してピニオン軸7に接続されている。
ハウジング9は、軸方向X1の一方側に偏った位置にピニオンハウジング10を有しており、そのピニオンハウジング10に、前記ピニオン軸7が回転可能に支持されている。
ハウジング9は、前記ピニオンハウジング10を有する筒状の第1ハウジング51と、筒状の第2ハウジング52とを組み合わせて構成されている。具体的には、第1ハウジング51の端部を拡径して設けられた第1拡径ハウジング53および第2ハウジング52の端部を拡径して設けられた第2拡径ハウジング54が、フランジ状の端部53a,54aを互いに対向するように有している。これら対向する端部53a,54aが突き合わされて、図示しない連結ねじにより、両拡径ハウジング53,54が連結されている。
図2に示すように、電動パワーステアリング装置1は、前記電動モータ14と、電動モータ14の回転を減速する減速機構としてのプーリ・ベルト機構15と、プーリ・ベルト機構15の出力回転を転舵軸8の軸方向X1の移動に変換する変換機構としてのボールねじ機構16と、プーリ・ベルト機構15およびボールねじ機構16を収容する前記機構収容ハウジング17とを備えている。
また、ボールねじ機構16は、機構収容ハウジング17の軸受保持部24によって保持され、ボールナット23を回転可能に支持する軸受25と、その軸受25の外輪26の第1端部27および第2端部28をそれぞれ受けることにより、外輪26を軸方向X1および径方向Y1に弾性支持する第1弾性体29および第2弾性体30と、第1弾性体29および第2弾性体30の間に配置され、軸受保持部24に嵌合保持された環状の径方向ストッパ31とを備えている。軸受保持部24は、第1拡径ハウジング53の外周壁の内周に設けられている。
ボールナット23の一端に、径方向外方に延びる環状フランジ32が設けられている。ボールナット23の外周23aに、筒状のボールナットカバー33が一体回転可能に連結され、そのボールナットカバー33の外周33aに、出力プーリ19が一体回転可能に連結されている。
ボールナットカバー33の大径部35の内周のねじ部にねじ込まれた環状のねじ部材37と、前記段部36との間に、ボールナット23の環状フランジ32が挟持されることにより、ボールナット23およびボールナットカバー33が、一体回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。また、ボールナットカバー33の外周33aにおいて、小径部34および大径部35の間には、段部38が形成されている。
ボールナットカバー33の小径部34の外周には、出力プーリ19の小径部39と、軸受25の内輪41とが嵌合され、また、ナット42がねじ嵌合されている。これにより、出力プーリ19の小径部39および軸受25の内輪41が、ボールナットカバー33の段部38とナット42との間に挟持されている。その結果、ボールナットカバー33に、出力プーリ19および軸受25の内輪41が、一体回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。
第1弾性体29の第1環状フランジ部29bは、第1拡径ハウジング53の段部53bと軸受25の外輪26の第1端面261との間に介在している。また、第2弾性体30の第2環状フランジ部30bは、環状のスペーサ43と、軸受25の外輪26の第2端面262との間に介在している。スペーサ43は、第1拡径ハウジング53の内周にルーズに嵌合され、且つ、スペーサ43の端面43aが、第2拡径ハウジング54の端面に突き当てられている。
Claims (3)
- 操舵補助力を発生する電動モータと、
前記電動モータの回転を減速する減速機構と、
前記減速機構の出力回転を転舵軸の軸方向の移動に変換する変換機構と、
前記変換機構を収容するハウジングと、を備え、
前記減速機構は、前記電動モータにより駆動される入力プーリと、前記転舵軸を取り囲んで配置された出力プーリと、前記入力プーリと前記出力プーリの間を連結するベルトと、を含み、
前記変換機構は、前記転舵軸の一部に形成されたねじ軸と、前記ねじ軸とボールを介して螺合し前記出力プーリを一体回転可能に連結したボールナットと、前記ハウジングの軸受保持部によって保持され、前記ボールナットを回転可能に支持する軸受と、前記軸受の外輪の一対の端部をそれぞれ受けることにより、前記外輪を軸方向および径方向に弾性支持する一対の弾性体と、前記一対の弾性体間に配置され、前記軸受保持部に保持された環状の径方向ストッパと、含み、
各弾性体は、前記外輪の外周に沿う円筒部と、各前記円筒部の端部から径方向の内方に延び前記外輪の対応する端面に沿う環状フランジ部とを含み、
前記径方向ストッパは、前記一対の弾性体の前記円筒部間に介在し、
非アシスト時の前記ベルトの張力によって前記出力プーリが前記入力プーリ側へ付勢される付勢力によって、前記一対の弾性体の前記円筒部が弾性圧縮された状態で、前記径方向ストッパの内周の所定部と前記外輪の前記外周の所定部との間に、所定の隙間量の隙間が形成されている電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、アシスト時の前記ベルトの張力によって前記出力プーリが前記入力プーリ側へ付勢される付勢力によって、前記一対の弾性体の前記円筒部が弾性圧縮された状態で、前記径方向ストッパの前記内周の前記所定部と前記外輪の前記外周の前記所定部との間の隙間量がゼロになる電動パワーステアリング装置。
- 請求項1または2において、前記非アシスト時における前記所定の隙間量は、20μm〜70μmの範囲内に設定されている電動パワーステアリング装置。
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