JP5723043B1 - プラスチックシートの熱成型時用固定カセットを利用した熱成型装置 - Google Patents

プラスチックシートの熱成型時用固定カセットを利用した熱成型装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱成型装置内にセットするプラスチックシート材を固定カセットによって挟み込むことで簡単に支持固定でき、固定状態の儘で熱成型装置内に簡単、容易に装入できる。【解決手段】被試作物Bをかたどるべく、この被試作物Bに密着させるプラスチックシート材Pを挟み込む第1挟持部(11)を形成した第1枠体10と、第1挟持部(11)に対向状にした第2挟持部(21)を形成した第2枠体20とから固定カセット1を形成する。第1挟持部(11)、第2挟持部(21)それぞれの対向面に、プラスチックシート材Pに固定取付孔P1を穿孔させ、プラスチックシート材Pの位置決め、挟み込みを維持する穿孔手段15を設ける。また、器枠体31、加熱源32、真空吸引源35、台盤37を備え、前記固定カセット1を着脱自在に支持し、加熱源32と真空吸引源35との間で上下動されるカセット固定枠41を備える熱成型装置30を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば各種の型菓子成型時に使用されるプラスチックシート製の成型用型材、各種の被包装品を保持収納するプラスチックシート製の包装型材等を製作するに際し、そのプラスチックシートを簡単確実に保持して熱成型装置へのセット支持を容易にし、またプラスチックシート製の型材を簡易に制作できるようにしたプラスチックシートの熱成型時用固定カセットおよびこれを利用した熱成型装置に関する。
従来から、例えばチョコレート材料を型材に流し込むことで所定形状のチョコレート菓子を成型するに際し、その試作型材を例えば所定肉厚のプラスチックシート材によって構成することがある。また、近時では3Dプリンターによって成形品の見本、模型その他として製作された各種の立体物を元にして、それを型材によって試作成型すべく立体物である被試作物そのものにプラスチックシート材を被せて真空成型方法によって試作型材を同様に所定肉厚のプラスチックシート材によって構成することもある。
こうしたプラスチックシート材製の型材を形成するには、例えば特許文献1に示されるプラスチックシートの熱成型装置および熱成形方法が提案されている。この熱成型装置、方法は、プラスチックシートを加熱する熱板を有するプレスと、シート保持部を有してプレスに対して移動可能な成型ボックスとから成り、プレス下方に移動させた成型ボックス内に嵌め込んだ成形型の下方から排気し、加熱済のプラスチックシートを成形型に密着させることでプラスチックシートによる試作型材を製作できるとする。
特開平10−278907号公報
この特許文献1の熱成形装置、方法によると、成形ボックスに成形型を位置決めセットすると共に、成形ボックスの開口部に配した取付枠にプラスチックシートを取り付ける必要があるばかりでなく、成形型ボックスの移動機構、プレスにおける熱板の昇降機構等を備えるから、サンプル的な試作型材の製作に適するとしても装置自体としてやや大型化せざるを得ず、しかも高価なものとなっている。
また、近時の3Dプリンターの利用で比較的に小型のサンプル的な立体物の製作が容易になっていても、これを元にした試作型材の製作自体が特許文献1のような装置、方法によるとすれば試作型材の製作そのものも面倒である。こうしたことから、サンプル的な試作型材等の製作が容易であり、プラスチックシート自体の位置決めセットも容易に行える簡易な熱成型装置が望まれているのである。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は例えば試作型材となるプラスチックシート材を熱成型装置内にセットするに際し、そのプラスチックシート材を固定カセットによって挟み込むことで簡単に支持固定でき、その固定された状態の儘で熱成型装置内に簡単、容易に装入でき、また熱成型装置自体は例えば卓上に置ける程度に小型化できることで、取り扱いも容易であるようにしたプラスチックシートの熱成型時用固定カセットおよびこれを利用した熱成型装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、プラスチックシートの熱成型時用固定カセット1は、被試作物Bをかたどるべく、この被試作物Bに密着されるプラスチックシート材Pの周縁を挟み込み、この挟み込みを維持するようにしてある枠体(10,20)を備えて成ることを特徴とする。
この固定カセット1の具体的一例は、被試作物Bをかたどるべく、この被試作物Bに密着されるプラスチックシート材Pの周縁を挟み込む第1挟持面(11)が周縁に形成された第1枠体10と、第1挟持面(11)と対向状で、この第1挟持面(11)と共にプラスチックシート材Pを挟み込む第2挟持面(21)が周縁に形成された第2枠体20とから成り、第1挟持面(11)、第2挟持面(21)それぞれが当接する対向面に、相互に嵌め合わされることで挟み込んだプラスチックシート材Pに固定取付孔P1を穿孔させると共に、プラスチックシート材Pの位置決め、挟み込みを維持する穿孔手段15を設けて成ることを特徴とする。
また、第1挟持面は、プラスチックシート材Pの周縁を挟み込む凹状の挟持段差凹部11として第1枠体10に構成でき、第2挟持面は、この挟持段差凹部11内に嵌め込まれる凸状の挟持段差凸部21として第2枠体20に構成することができ、第1枠体10の挟持段差凹部11の外側縁、第2枠体20の挟持段差凸部21の外側縁それぞれは、前記したプラスチックシート材Pの周囲縁にほぼ対応した大きさとなすことで構成することができる。
穿孔手段15は、第1挟持面(11)、第2挟持面(21)相互の対向面のいずれか一方に形成したピン状の雄刃16と、この雄刃16が嵌め入れられるものとしていずれか他方に形成した凹状の雌刃17とから成るものとして構成することができる。
一方、この固定カセット1を利用した熱成型装置30は、器枠体31と、この器枠体31内の上部に配装された加熱源32と、器枠体31内の下部に配装された真空吸引源35と、空気抜き孔38が開穿されて真空吸引源35上に設けられていて、被試作物Bが載置される台盤37と、プラスチックシート材Pが着脱自在に固定支持される前記固定カセット1を着脱自在に支持すると共に器枠体31内で加熱源32と真空吸引源35との間で上下動されるカセット固定枠41とを備えて成ることを特徴とする。
器枠体31には、カセット固定枠41を上下に案内して移動させる案内手段40が設けられることで構成することができる。
カセット固定枠41は、固定カセット1の左右枠部分がスライド装入される左右のスライド支持部42と、このスライド支持部42の前後でスライド支持部42相互間に連結した前後支持部43とから平面で四角枠状を呈すると共に、案内手段40に対応する案内部と、器枠体31の外側に配置した上下動操作用の作業ハンドル45を、例えばネジ止めで連結させる取付固定部44とを設けて構成することができる。
カセット固定枠41におけるスライド支持部42は、固定カセット1の左右枠部分がカセット固定枠41の前方からスライド自在に嵌め入れられるようにした断面溝形状に形成することができる。
以上のように構成された本発明に係るプラスチックシートの熱成型時用固定カセットおよびこれを利用した熱成型装置にあって、固定カセット1における第1枠体10、第2枠体20相互間にプラスチックシート材Pを挟み込むと、この固定カセット1によって位置決めさせた状態でプラスチックシート材Pを固定支持し、熱成型装置30のカセット固定枠41にスライド装入させることで、熱成型装置30内の所定位置にプラスチックシート材Pをセットさせる。
また、穿孔手段15によって、プラスチックシート材Pに固定取付孔P1を穿孔することで、挟み込み位置を確実に、固定的に維持し、固定カセット1内でのプラスチックシート材Pの位置ずれを防止させる。
第1枠体10、第2枠体20による挟み込み時では、第1挟持面(11)、第2挟持面(21)における雄刃16、雌刃17から成る穿孔手段15がプラスチックシート材Pの周縁に固定取付孔P1を開穿し、そのまま挟み込み状態を維持し、被試作物Bに対する熱成型時でもプラスチックシート材Pをずらすことなく、被試作物Bにしっくりと密着させる。
熱成型装置30内でのカセット固定枠41の上下動で、上部の加熱源32に対する近接によるプラスチックシート材Pを加熱およびこれによる軟性化、その後の下部の台盤37上に載置してある被試作物Bへのあてがいおよび真空吸引源35の吸引作動によって被試作物Bにプラスチックシート材Pを密着させ、それをかたどらせる。
固定カセット1における第1枠体10、第2枠体20相互間で挟み込んだプラスチックシート材Pに対する開穿形成した固定取付孔P1による固定位置決めで、プラスチックシート材Pは固定カセット1内でがたつかずに確実に固定支持され、台盤37上の被試作物Bにあてがった後の吸引作用時ではプラスチックシート材Pを被試作物Bの外形にしっくりと確実に密着させる。
熱成型装置30のカセット固定枠41のスライド支持部42は、プラスチックシート材Pを挟み込んだ固定カセット1をスライドさせることで装入支持させ、熱成型装置30における器枠体31の案内手段40によって円滑に上下動させる。また、器枠体31の外側に配置した上下動操作用の作業ハンドル45の取付固定部44に対する連結で、この作業ハンドル45によって、カセット固定枠41ひいては固定カセット1を円滑に上下動させ、加熱源32への近接、台盤37上での被試作物Bに対するあてがいセットを容易に行わせる。
本発明は以上説明したように構成されているため、例えば試作型材となるプラスチックシート材Pを熱成型装置30内にセットするに際し、そのプラスチックシート材Pを挟み込んだ固定カセット1自体によって固定状態で装入支持でき、しかも、プラスチックシート材Pは固定カセット1に強制的に挟み込むことで固定カセット1自体に簡単に位置決め固定でき、また、例えば卓上に置ける程度に小型化できる熱成型装置30とすることで取り扱いも容易であり、試作型材等を簡単に製作できる。
すなわちこれは、本発明に係る固定カセット1が、被試作物Bをかたどるべく、この被試作物Bに密着されるプラスチックシート材Pの周縁を挟み込み、この挟み込みを維持するようにしてある枠体(10,20)を備えて成るからである。また、本発明に係る熱成型装置30が、器枠体31、加熱源32、真空吸引源35、台盤37を備え、プラスチックシート材Pが着脱自在に固定支持される前記固定カセット1を着脱自在に支持すると共に器枠体31内で加熱源32と真空吸引源35との間で上下動されるカセット固定枠41とを備えて成るからである。これらによって、プラスチックシート材Pの確実な支持固定、熱成型装置30内への装入セット、プラスチックシート材Pの加熱・軟性化、被試作物Bに対する密着かたどり等を簡単、容易に行うことができる。
また、第1枠体10、第2枠体20からなる固定カセット1は、対向状に配置の第1枠体10の第1挟持面(11)と、第2枠体20の第2挟持面(21)との間でプラスチックシート材Pが挟み込まれることで、しかも、この挟み込みによってプラスチックシート材Pの周縁に固定取付孔P1を穿孔させてプラスチックシート材Pの位置決め、挟み込みを維持するようにしてあるから、プラスチックシート材Pを確実に支持固定できる。この固定カセット1における第1枠体10、第2枠体20相互を、揺動開閉自在となるよう例えば蝶番にて連結しておくことで、揺動開閉操作によってプラスチックシート材Pの位置決め、固定を一層簡単に行える。
第1挟持面としての第1枠体10の挟持段差凹部11内に、第2挟持面としての第2枠体20の挟持段差凸部21が嵌め込まれ、これらの対向面には雄刃16、雌刃17から成る穿孔手段15が設けられているから、プラスチックシート材Pを挟み込んで相互に嵌め合わせるだけでプラスチックシート材Pに固定取付孔P1を簡単に開穿でき、しかも、その支持固定状態は、熱成型装置30内での被試作物Bに被せてかたどるときでも維持されるので、写し取る被試作物Bの型取りを不鮮明とさせることもない。
熱成型装置30におけるカセット固定枠41は、固定カセット1の左右枠部分がスライド装入される左右のスライド支持部42の前後で前後支持部43を連結することにより平面で四角枠状に形成してあるから、固定カセット1の溝形状のカセット固定枠41内へのスライド支持でプラスチックシート材Pを熱成型装置30内に簡単に位置決めセットできる。更に固定カセット1で支持固定したプラスチックシート材Pを加熱源32に近接させた加熱、軟性化、台盤37上の被試作物Bに対する被せ後の真空吸引源35によるプラスチックシート材P下方の吸引作用での型取りを円滑にする。
カセット固定枠41のスライド支持部42には、器枠体31に形成した案内手段40に対応する案内部を設けてあるから、この案内手段40によってカセット支持枠41を器枠体31内で上下方向に円滑に移動でき、固定カセット1に固定支持したプラスチックシート材Pの加熱源32への近接、台盤37上の被試作物Bに対するあてがい等の作業を迅速に行わせる。
しかも、このカセット固定枠41の上下動操作は、このカセット固定枠41に設けた取付固定部44に連結した作業ハンドル45が、器枠体31の外側に配置されていることで、この作業ハンドル45によって器枠体31外部からカセット固定枠41、固定カセット1を上下動操作でき、器枠体31内部での加熱源32による高温雰囲気、真空吸引源35による真空雰囲気の影響を受けずに、手動によっても安全に作業できる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明に係る着脱式固定カセットによってプラスチックシート材を支持し、成型するときを示す一部の拡大図を含む一部切欠の分解斜視図である。 同じくプラスチックシート材を挟み込むときの固定カセットの要部分解断面図である。 本発明に係る熱成型装置の一例における正断面図である。 同じく熱成型装置の一例における側断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は、所定の後述する熱成型装置30、例えば机上に載置可能な程度に小型化したいわゆる卓上型の熱成型装置30における成型部に着脱式に位置決めセットされる本発明に係る着脱カセット式構造の固定カセットである。この固定カセット1は、例えば試作型材となる所定肉厚の例えばA4版程度の大きさとしたプラスチックシート材Pを、固定取付孔P1の穿孔と同時に挟み込むようにして固定支持できるように挟持するもので、熱成型装置30内に組み込まれ使用されるときの加熱時の耐熱性、被試作物Bに対する押さえ時の堅牢性等を考慮して例えばアルミニウム材等の金属材にて形成されている。
具体的には、例えば塩化ビニル樹脂等のプラスチックシート材Pの周縁を挟み込む第1挟持面としての凹状の挟持段差凹部11が内周縁に形成された平面で四角枠状を呈する第1枠体10と、第2挟持面として、挟持段差凹部11内に嵌め込まれる凸状の挟持段差凸部21が内周縁に形成された同じく平面で四角枠状を呈する第2枠体20とから成り、挟持段差凹部11、挟持段差凸部21それぞれが当接する対向面に、相互に嵌め合わされることで挟み込んだプラスチックシート材Pに固定取付孔P1を穿孔させると共に、プラスチックシート材Pの位置決め、挟み込みを維持する穿孔手段15を設けて形成される。
第1枠体10の挟持段差凹部11の外側縁、第2枠体20の挟持段差凸部21の外側縁それぞれは、前記したプラスチックシート材Pの周囲縁にほぼ対応した大きさとなっており、処理されるべきプラスチックシート材Pを挟持段差凹部11内にがたつくことなく、しっくりと嵌め入れた状態で位置決めさせるようにしてある。
また、第1枠体10の挟持段差凹部11内にプラスチックシート材Pが嵌め入れられて配置された状態で、同じく第2枠体20の挟持段差凸部21が挟持段差凹部11内に嵌め入れられるもので、挟持段差凸部21が挟持段差凹部11内に嵌め入れられたときには、第1枠体10と第2枠体20とが一体状の四角枠体として組み合わせられるようにしてある。
挟持段差凹部11の深さ、挟持段差凸部21の高さそれぞれはほぼ同一のものとしてあって、プラスチックシート材Pを挟み込んだときの固定カセット1自体の高さは、熱成型装置30における後述するカセット固定枠41にスライド自在に嵌め入れ可能になるように設定されている。
また、穿孔手段15は、挟持段差凹部11、挟持段差凸部21の相互の対向面のいずれか一方に形成したピン状の雄刃16と、この雄刃16が嵌め入れられるものとしていずれか他方に形成した凹状の雌刃17とから成り、好ましくは雄刃16の上端面周縁は上方にやや鋭利状にとがらせて形成しておくと良い。この雄刃16端面と雌刃17周縁との間でプラスチックシート材Pが挟み込まれた状態で雄刃16、雌刃17両者相互間の嵌め合いによってプラスチックシート材Pに雄刃16の外形あるいは雌刃17の内形に沿った固定取付孔P1を切り抜き状に開穿すると同時に、この固定取付孔P1が雄刃16に噛み合い状に嵌め合わされたものとなるようにしている。
図示にあって、雄刃16は挟持段差凹部11面に、雌刃17は挟持段差凸部21面にそれぞれ配置形成されているも、これらを逆に配置形成しても良く、いずれも任意に選定できる。
また、この固定カセット1は、図示を省略したが第1枠体10、第2枠体20を、そのいずれかの側縁で蝶番にて連結することによって揺動開閉可能に構成することも可能であり、揺動開閉の連結構成によって、固定カセット1自体の取り扱いを容易にすることができる。更には、例えば後述する熱成型装置30におけるカセット固定枠41内へのスライド装入、取り出しに便なるように、例えば下側に位置される第1枠体10に取っ手を付設することも可能である。尚、第1挟持面(11)、第2挟持面(21)は、互いに対向状となってプラスチックシート材Pの周縁を挟み込めばよいので、図示のような凹凸の嵌合構成によらずにフラットな面として構成することもできる。
一方、以上のように構成された固定カセット1を使用して、所定の被試作物B、すなわち例えば凝固化される流動性素材の型材へのいわゆる流し込みによって造形が予定されるものとしての例えば手工芸品として制作されたものであったり、あるいは3Dプリンター等によって制作されたものであったりする被試作物Bをかたどるように、加熱・軟性化したプラスチックシート材Pを被試作物Bに真空成形によって密着状にあてがい、そのプラスチックシート材P自体を試作型材として製作する熱成型装置30は、例えば以下のように構成される。
この熱成型装置30は、例えば机上に載置可能な程度に小型化された容量を有するほぼ直方体状の器枠体31と、この器枠体31内の上部に配装された加熱源32と、器枠体31内の下部に配装された真空吸引源35と、空気抜き孔38が開穿されて真空吸引源35上に設けられていて、被試作物Bが載置される台盤37と、プラスチックシート材Pが着脱自在に固定支持される固定カセット1を着脱自在に支持すると共に器枠体31内で加熱源32と真空吸引源35との間で上下動されるカセット固定枠41とを備えて成る。
器枠体31は、平面では、例えば前記A4版程度のプラスチックシート材Pが前方からスライド装入されてほぼ水平状態のままでセットされるよう、そのプラスチックシート材Pの大きさに対応させて、これよりやや大きめとなる程度のものとされ、加熱源32と真空吸引源35との間で前記被試作物Bが装入載置されるに足りる高さ空間を備えて成る。また、図示のように、器枠体31の前面は、被試作物Bの載置セット、前記固定カセット1のスライド装入等のために開口・開放されていると共に、同じく側面には、カセット固定枠41を外部から上下動させるためにこのカセット固定枠41に器枠体31外から連結される上下動操作用の作業ハンドル45を挿通させるガイドスリット39が、案内手段40を兼ねて設けられている。
加熱源32は、電熱ヒーターのもので、これの直下に持ち上げられて位置されるプラスチックシート材Pに対して、被試作物Bをかたどる際に被試作物Bの外形に沿うよう密着させるに足りる柔軟性が与えられるように加熱させるのであり、加熱温度を例えば200℃に設定調整できるよう熱感知器によって制御されるようにしてある。この設定温度は、器枠体31における前面に配した例えばデジタル表示式の温度計33によって表示されるように例えば器枠体31の前面に設けたヒータースイッチ34で制御されるようにしてある。また、この加熱源32は、器枠体31の上部天壁を山形状に上方に膨出させ、内部上面に熱反射材等を設けることで形成した加熱室内に配置することもでき、こうすることで加熱効率性を高めることもできる。
真空吸引源35は、例えば器枠体31の下部に内蔵させた真空ポンプ・モーターのもので、台盤37上の器枠体31内のエアを空気抜き孔38を経て強制排気するのであり、器枠体31の前面に配した、あるいは足踏み式の排気スイッチ36によってON−OFFされるようにしてある。
台盤37は、器枠体31におけるほぼ中央高さ位置で器枠体31内を上下に区画した位置で器枠体31内に固定されており、この台盤37上に被試作物Bが載置セットされるようにしてある。そして、台盤37自体に開穿されている空気抜き孔38を経た真空吸引源35の吸引作用で、台盤37上にセットされた被試作物B上に被せられるプラスチックシート材P下方のエアが強制排気されることで、プラスチックシート材Pを被試作物Bに密着させる。
また、この台盤37は、図示のように周縁部分から所定高さとなるように段差状に形成されており、段差分で高く形成された台盤37の本体部分に載置セットされた被試作物Bに対してプラスチックシート材Pが被せられ、真空吸引源35による吸引作動でプラスチックシート材Pがこの台盤37の本体部分にも密着されるよう、押し下げられた固定カセット1の第1枠体10、第2枠体20が台盤37の本体部分の周囲に位置決めされるようにしてある(図3,図4参照)。すなわち、この台盤37の本体部分の周囲大きさは、固定カセット1の第1枠体10、第2枠体20の内形大きさに比し、大きくはないものとしてある。
尚、空気抜き孔38は、台盤37の盤面全域に開穿されており、台盤37が例えばパンチングボードによって形成されることで、その多数の小孔を空気抜き孔38とすることができる。
カセット固定枠41は、固定カセット1の左右枠部分がスライド装入される左右のスライド支持部42と、このスライド支持部42の前後でスライド支持部42相互間に連結した前後支持部43とから平面で四角枠状を呈すると共に、左右のスライド支持部42には、器枠体31の側面に形成した前記ガイドスリット39を挿通させてスライド支持部42に連結させる作業ハンドル45を固定させる取付固定部44を設けて成り、例えば角筒状、アングル状、溝形状等の所定断面の型材を組み合わせることで形成してある。また、このカセット固定枠41内に支持される固定カセット1は、カセット固定枠41内で所定の位置に位置決めされるもので、例えば後支持部43に設けた位置決め片46に突き当たるまで固定カセット1をスライド装入することで、所定位置に位置決め収納されるようにしてある。
このカセット固定枠41におけるスライド支持部42は、固定カセット1の左右枠部分がカセット固定枠41の前方からスライド自在に嵌め入れられるようにした断面溝形状に形成されている。図示を省略したが、例えば平面で四角枠状を呈する下板材と、前面が開放されている平面でコ字枠状を呈する上板材とを、固定カセット1の高さ間隔に対応したスペーサーを介在させて上下で一体化することで、左右における溝形状のスライド支持部42、後部における位置決め部分がある溝形状の後支持部43、下板材の前縁による前支持部43それぞれを構成することができる。
取付固定部44は、例えば棒状の作業ハンドル45をガイドスリット39に挿通させてスライド支持部42に例えばネジ止めさせるために、スライド支持部42にナット材を設けたものとしてある。そして、器枠体31内に配置したカセット固定枠41のスライド支持部42における取付固定部44をガイドスリット39部位に合致させておいて、器枠体31の左右外部から挿通させた作業ハンドル45の基部を取付固定部44にネジ止めすることで、カセット固定枠41自体は器枠体31外部の作業ハンドル45によって、ガイドスリット39たる案内手段40に沿って上下動できるようにしている。
尚、案内手段40は、図示を省略したが、器枠体31の前後左右の隅部等に案内ポールを立脚配置しておく一方、カセット固定枠41において、前記上板材あるいは下板材を、同じく前記下板材あるいは上板材に比し、例えば左右あるいは前後で突出するようにやや広幅状に形成しておき、その突出部分に案内ポールに嵌め合うよう開穿形成した案内孔および案内筒体による案内部を設けることで構成することができる。こうすることで、案内ポールに嵌め合う案内孔、案内筒体による案内部が案内ポールに沿ってカセット固定枠41自体を傾かせることなく円滑にがたつかせずに上下に案内させることができる。
カセット固定枠41を上下動させるに際し、加熱源32の直下位置で一時的な仮止め状態に維持させる停止凹部をガイドスリット39自体の上部に形成しておくことも可能であり、また適当なスプリング材によってカセット固定枠41自体を例えば上昇移動傾向に弾撥付勢させておくこともでき、いずれも操作性を向上できる。
いずれにしても、このような器枠体31、加熱源32、真空吸引源35、台盤37、カセット固定枠41等を備えて成る熱成型装置30自体は、図示例による構成に限定されず、プラスチックシート材Pを固定支持した状態の前記固定カセット1がカセット固定枠41に支持された状態で上下動して、加熱源32に近接させての加熱・軟性化、台盤37上の被試作物Bに対するプラスチックシート材Pのあてがい等の操作を手動的に行えるものであればたり、具体的構成例は以上の説明、図示例等に限定されるものではない。
次に、固定カセット1およびこれを利用した熱成型装置30における、例えば試作型材の製作の一例を説明する。先ず、事前に、試作型材として製作すべく、その外形をかたどるべき所定の被試作物Bを予め用意するのであり、この被試作物Bは例えば手作り的に制作された各種の造形物例えば模型品、造形されたチョコレート菓子形物品、3Dプリンターによって制作されたサンプル品その他であり、これらの被試作物Bを熱成型装置30における台盤37上に載置セットしておく。
その一方、所定肉厚のプラスチックシート材Pを固定カセット1に固定支持するのであり、互いに離反した第1枠体10の第1挟持面(11)と、第2枠体20の第2挟持面(21)との間に位置合わせしてプラスチックシート材Pを挟み込んだ状態で第1枠体10、第2枠体20それぞれを強制的に重ね合わせるよう、例えば嵌め合わせる。重ね合わせるよう嵌め合わせることで、穿孔手段15における雄刃16と雌刃17とでプラスチックシート材Pの周縁に固定取付孔P1を開穿し、そのまま雄刃16にプラスチックシート材Pを嵌め合わせた状態として、プラスチックシート材Pを固定カセット1にて挟み込み固定する。
次いで、固定カセット1にて挟み込み固定したプラスチックシート材Pを熱成型装置30内に装入セットするのであり、作業ハンドル45によって器枠体31内で上下動が可能になっているカセット固定枠41に固定カセット1をスライド装入位置決めさせて支持させる。装入支持後は、通電することで加熱状態にした加熱源32側にカセット固定枠41を案内手段40を介して作業ハンドル45によって持ち上げ、カセット固定枠41に固定カセット1を介して支持したプラスチックシート材Pを加熱し、軟性化させる。
十分に軟性化した後のプラスチックシート材Pを、作業ハンドル45の操作でカセット固定枠41の下方への移動によって被試作物B上に押し当てると共に、真空吸引源35を作動させる。真空吸引源35の作動によって、台盤37とプラスチックシート材Pとの間に存するエアは空気抜き孔38を経て台盤37下方から排気され、これと共にプラスチックシート材Pは被試作物Bの外形に沿って密着すると同時に台盤37上面にも密着する。このとき、真空吸引源35の吸引作動によるプラスチックシート材Pの吸引に伴い、固定カセット1はカセット固定枠41と共に下降するとき、作業者自身の作業ハンドル45に対する手動操作でカセット固定枠41を更に押し下げても良いものである。そして、その密着状態で所定時間で放置し、プラスチックシート材Pの硬化を待ってプラスチックシート材Pを被試作物Bから離反させるよう、再び作業ハンドル45にてカセット固定枠41を持ち上げる。
持ち上げ後は、被試作物Bを台盤37から取り出す一方、カセット固定枠41から固定カセット1を抜き出し、第1枠体10、第2枠体20相互を離反させて、かたどり成型後のプラスチックシート材Pを取り外すのである。取り外し後のプラスチックシート材Pには、被試作物Bの外形に沿った凹みが形成されており、これによって例えば試作品を製作等するための試作型材として利用する。
B…被試作物 P…プラスチックシート材
P1…固定取付孔
1…固定カセット
10…第1枠体 11…挟持段差凹部(第1挟持部)
15…穿孔手段 16…雄刃
17…雌刃
20…第2枠体 21…挟持段差凸部(第2挟持部)
30…熱成型装置 31…器枠体
32…加熱源 33…温度計
34…ヒータースイッチ 35…真空吸引源
36…排気スイッチ 37…台盤
38…空気抜き孔 39…ガイドスリット
40…案内手段
41…カセット固定枠 42…スライド支持部
43…前後支持枠 44…取付固定部
45…作業ハンドル 46…位置決め片

Claims (8)

  1. 器枠体と、この器枠体内の上部に配装された加熱源と、器枠体内の下部に配装された真空吸引源と、空気抜き孔が開穿されて真空吸引源上に設けられていて、被試作物が載置される台盤と、プラスチックシート材が着脱自在に固定支持される固定カセットを着脱自在に支持すると共に器枠体内で加熱源と真空吸引源との間で上下動されるカセット固定枠とを備えて成り、カセット固定枠は、固定カセットの左右枠部分がスライド装入される左右のスライド支持部と、このスライド支持部の前後でスライド支持部相互間に連結した前後支持部とから平面で四角枠状を呈すると共に、案内手段に対応する案内部と、器枠体の外側に配置した上下動操作用の作業ハンドルを連結させる取付固定部とを設けてあることを特徴とする熱成型装置。
  2. カセット固定枠におけるスライド支持部は、固定カセットの左右枠部分がカセット固定枠の前方からスライド自在に嵌め入れられるようにした断面溝形状に形成してある請求項1に記載の熱成型装置。
  3. 器枠体には、カセット固定枠を上下に案内して移動させる案内手段が設けられている請求項1または2に記載の熱成型装置。
  4. 前記固定カセットは、被試作物をかたどるべく、この被試作物に密着されるプラスチックシート材の周縁を挟み込み、この挟み込みを維持するようにしてある枠体を備えて成る請求項1乃至3のいずれかに記載の熱成型装置。
  5. 前記固定カセットは、被試作物をかたどるべく、この被試作物に密着されるプラスチックシート材の周縁を挟み込む第1挟持面が周縁に形成された第1枠体と、第1挟持面と対向状で、この第1挟持面と共にプラスチックシート材を挟み込む第2挟持面が周縁に形成された第2枠体とから成り、第1挟持面、第2挟持面それぞれが当接する対向面に、相互に嵌め合わされることで挟み込んだプラスチックシート材に固定取付孔を穿孔させると共に、プラスチックシート材の位置決め、挟み込みを維持する穿孔手段を設けて成る請求項1乃至3のいずれかに記載の熱成型装置。
  6. 第1挟持面は、プラスチックシート材の周縁を挟み込む凹状の挟持段差凹部として第1枠体に構成でき、第2挟持面は、この挟持段差凹部内に嵌め込まれる凸状の挟持段差凸部として第2枠体に構成してある請求項5に記載の熱成型装置。
  7. 第1枠体の挟持段差凹部の外側縁、第2枠体の挟持段差凸部の外側縁それぞれは、前記したプラスチックシート材の周囲縁にほぼ対応した大きさとなしてある請求項6に記載の熱成型装置。
  8. 穿孔手段は、第1挟持面、第2挟持面相互の対向面のいずれか一方に形成したピン状の雄刃と、この雄刃が嵌め入れられるものとしていずれか他方に形成した凹状の雌刃とから成る請求項5乃至7のいずれかに記載の熱成型装置。
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