以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態による文字列検索装置は、操作部に対する操作入力に基づいて、表示部に表示される文字列検索の結果を遷移(スクロール等)させる際、検索した文字列が表示部に表示される時に、触感呈示部により触感を呈示する。
図1は、本発明の実施の形態に係る文字列検索装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、文字列検索装置1は、制御部10と、表示部20と、操作部30と、触感呈示部40と、記憶部50と、荷重検出部60と、を備えている。
制御部10は、文字列検索装置1の各機能部をはじめとして文字列検索装置1の全体を制御する。この制御部10は、検索処理部12を含んでいる。検索処理部12は、一般的な文字列の検索に必要な処理を行う。例えば、検索処理部12は、操作部30などから入力されたキーワードなどの検索ワードと一致する文字列が、テキストファイルなどの検索対象の中に存在するか否かを判定する。また、このようにして、検索対象の中に検索ワードと一致する文字列が存在する場合、検索処理部12は、当該検索対象における文字列の位置(データの存在する箇所)の情報を出力する。なお、検索処理部12にて用いる文字列検索のアルゴリズム等は、従来のOSやブラウザなどに搭載された検索機能に用いられるのと同様のものを適用することができるため、その詳細な説明は省略する。
表示部20は、検索対象から検索した文字列などの検索結果を表示する。この表示部20は、例えば、液晶表示パネル(LCD)や有機EL表示パネル等を用いて構成するディスプレイとすることができる。
操作部30は、操作者による操作入力を検出する。例えば、操作者が検索を所望するキーワードを入力したり、また検索した結果の表示を表示部20において遷移させる際などの操作入力を検出する。この操作部30は、機械式の押しボタンスイッチまたはタッチセンサなど、種々の入力デバイスで構成することができる。操作部30は、例えばキーボードを構成する機械式のキーや、PCの操作に用いるマウスのような入力デバイスとする場合には、表示部20とは別個に設けるのが通常である。一方、操作部30をタッチセンサで構成する場合には、通常は表示部20の前面に配置して、表示部20に表示したオブジェクトに対する操作者の指等(押圧対象)による押圧入力の際の接触を、対応するタッチセンサのタッチ面により検出する。このように、操作部30をタッチセンサとする場合、制御部10は、タッチ面に対する接触の位置を検出し、当該検出した接触の位置が、表示部30に表示されたボタンなどのオブジェクトの位置に対応するか否かを判定する。操作部30をタッチセンサで構成する場合、例えば抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の公知の方式のもので構成することができる。なお、以下の説明においては、操作部30をタッチセンサとして、この操作部30と表示部20とでタッチパネルを構成する態様を想定して説明するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
触感呈示部40は、例えば圧電振動子などを用いて構成し、操作部30を振動させる。この触感呈示部40は、操作部30を振動させることにより、操作部30を押圧している押圧対象に対して触感を呈示する。操作部30を押圧している押圧対象とは、例えば操作者の指やスタイラスなどである。
記憶部50は、フラッシュメモリ等の任意の記憶資源を用いて構成することができ、各種の情報(データ)を記憶することができる。図1に示す例においては、記憶部50には、アプリケーション記憶領域52と、データ記憶領域54とが設けてある。アプリケーション記憶領域52には、文字列検索装置1において起動するための各種アプリケーションを記憶する。特に、本実施の形態においては、アプリケーション記憶領域52には、OSやブラウザの機能として一般的に装備されている、文字列を検索対象から検索する機能を備えるプログラムを予め格納しておく。データ記憶領域54には、上述した各アプリケーションの起動に伴い使用するデータをはじめとして、各種のデータを記憶する。なお、記憶部50に設けることができる記憶領域は、上述した記憶領域に限定されるものではなく、記憶する情報に応じて種々の記憶領域を設けることができる。
荷重検出部60は、操作部30に対する押圧荷重を検出するもので、例えば、歪みゲージセンサや圧電素子等の、荷重に対してリニアに反応する素子を用いて構成する。この荷重検出部60は、操作部30をタッチセンサとする場合には、当該タッチセンサのタッチ面に対する押圧荷重を検出する。
図2は、図1に示した文字列検索装置1の実装構造の一例を示すもので、図2(a)は要部断面図、図2(b)は要部平面図である。表示部20は、筐体91内に収納保持する。表示部20上には、弾性部材からなるインシュレータ92を介して、タッチセンサで構成する操作部30を保持する。なお、本実施の形態に係る文字列検索装置1は、表示部20および操作部30を、平面視で矩形状としてある。本実施の形態において、操作部30は、図2(b)に仮想線で示す表示部20の表示領域Aから外れた4隅に配設したインシュレータ92を介して表示部20上に保持する。
また、筐体91には、表示部20の表示領域から外れた操作部30の表面領域を覆うようにアッパカバー93を設け、このアッパカバー93と操作部30との間に、弾性部材からなるインシュレータ94を配設する。
なお、図2に示す操作部30は、タッチ面30aを有する表面部材を、例えば透明フィルムやガラスで構成し、裏面部材をガラスやアクリルで構成する。操作部30は、タッチ面30aが押圧されると、押圧部分が押圧力に応じて微少量撓む(歪む)、または構造体そのものが微少量撓む構造のものを用いる。
操作部30の表面上には、アッパカバー93で覆われる各辺の近傍に、操作部30に加わる荷重(押圧力)を検出するための歪みゲージセンサで構成する荷重検出部60をそれぞれ接着等により設ける。また、操作部30の裏面上には、対向する2つの辺の近傍に、操作部30を振動させるための圧電振動子で構成する触感呈示部40をそれぞれ接着等により設ける。すなわち、図2に示す文字列検索装置は、荷重検出部60を4つの歪みゲージセンサを用いて構成し、触感呈示部40を2つの圧電振動子を用いて構成している。そして、触感呈示部40により操作部30を振動させることにより、タッチ面30aを振動させるようにしている。なお、図2(b)は、図2(a)に示した筐体91、アッパカバー93およびインシュレータ94の図示を省略している。
次に、本実施の形態に係る文字列検索装置1の動作を説明する。図3は、文字列検索装置1の動作を示すフローチャートである。本実施の形態に係る文字列検索装置1は、複数種類の文字列の入力を受け付けて、操作者の押圧入力の荷重に応じて、対応する文字列を検索して当該文字列の箇所にジャンプして表示する。
図3に示す動作は、文字列検索装置1の表示部20上に例えば「検索ウインドウ」などを表示して、テキストファイルなどの検索対象の中から検索すべき文字列の操作者による入力を受け付ける準備が整った時点で開始する。この後、制御部10は、検索すべき文字列が操作者によって入力されるのを、例えば操作部30を介して受け付ける(ステップS11)。なお、この時、本実施の形態による文字列検索装置1は、検索すべき文字列を複数種類受け付けることができる。例えば、テキストファイルなどの検索対象の中から、「リンゴ」と「ミカン」と「ブドウ」の文字列を検索したい場合、文字列検索装置1は、これら3つの文字列を、スペースを空けたり、またはカンマで区切るなどして入力されたものを受け付ける。
このようにして検索すべき文字列の入力を受け付けた後、制御部10は、検索する文字列の操作者による入力が完了して、検索する文字列が確定したか否かを判定する(ステップS12)。ここで、操作者による検索文字列の入力が完了したことを判定するには、例えば、表示部20に「検索文字列確定」または「検索開始」等のボタンのオブジェクトを表示して、この位置に対応する操作部30のタッチセンサに接触が検出されたことをトリガとすることができる。
ステップS12において検索する文字列の入力が完了していない場合は、制御部10は、引き続き操作者による文字列の入力を受け付ける。一方、ステップS12において検索する文字列が確定した場合、制御部10は、複数種類の文字列と、押圧荷重の段階とを対応付けるテーブルを作成する(ステップS13)。
文字列検索装置1は、操作者が操作部30を操作する際の押圧力(押圧荷重)を荷重検出部60により検出する。したがって、文字列検索装置1は、この押圧荷重を利用して、複数の文字列を検索する際、操作者が操作部30を操作する際の押圧荷重の段階に応じて、当該押圧荷重の段階に対応する文字列を検索して表示する。このため、複数種類の文字列の入力が完了して、検索する複数種類の文字列が確定したら、制御部10は、ステップS13において、確定した複数の文字列と、押圧荷重の段階とを、それぞれ対応付けるテーブルを作成する。
この処理を行うにあたり、制御部10は、荷重検出部60が検出する荷重について、予め複数の段階の基準を定めておくようにする。すなわち、制御部10は、例えば押圧荷重が弱い段階から順に、第1段階の荷重、第2段階の荷重、第3段階の荷重、のように段階別の基準を設定する。例えば、制御部10は、3段階の基準を定める場合、操作者の弱い押圧力に第1段階の荷重が対応し、中間程度の押圧力に第2段階の荷重が対応し、強い押圧力に第3段階の荷重が対応するように設定を行う。
このように段階別の基準をあまり細かく設定すると、操作者が押圧力の加減を調節するのが困難になってくる。しかしながら、例えば3段階〜4段階程度の荷重であれば、操作者は容易に押圧力を区別して操作を行うことができるものと想定される。また、同時に検索することが望まれる文字列の種類も、多くとも3つ〜4つ程度の場合がほとんどであると想定される。
図4は、ステップS13において制御部10が作成したテーブルの例を示す図である。図4においては、一例として、操作者が図3のステップS11にて検索する文字列を「リンゴ」、「ミカン」、「ブドウ」の順に検索ウインドウにまとめて入力し、それぞれに対応する3段階の基準が設定された様子を示している。すなわち、図4は、第1段階の基準P1には第1の検索する文字列「リンゴ」が、第2段階の基準P2には第2の検索する文字列「ミカン」が、第3段階の基準P3には第3の検索する文字列「ブドウ」が、それぞれ設定された様子を示している。
図4に示す例においては、操作者がまとめて入力した3種類の文字列のうち、入力した順番に応じて、弱い押圧力から徐々に強い押圧力を対応させて設定してある。これは、操作者により入力された順序が先の文字列の方が、操作者にとって重要度(優先度)が高い文字列であると想定され、このように重要度が高いものから順に軽い押圧荷重によって検索できるようにするためである。なお、図4においては、入力された3種類の文字列について3段階の基準が設定された様子を示したが、当然、3つ以上の文字列に対して、それぞれの基準を設定することもできる。しかしながら、上述したとおり、実用性を考慮する場合、複数の基準を区別する段階をあまりに多く設定すると、操作者が押圧入力を区別して行うことが困難になることに留意すべきである。なお、ステップS13において上述したテーブルが作成されたら、制御部10は、作成したテーブルを記憶部50に記憶する。
ステップS13において荷重と文字列との対応付けをしたテーブルが作成されたら、制御部10は、荷重検出部60(または操作部30)が、操作者による押圧入力を検出したか否かを判断する(ステップS14)。すなわち、ステップS14において、制御部10は、検索すべき文字列の入力が完了して確定された後で、文字列の検索結果を表示させるための入力を待機する。ステップS14において、荷重検出部60(または操作部30)によって操作者の押圧入力が検出されたら、制御部10は、押圧荷重の段階Pnの判定処理を行う(ステップS15)。ステップS15において行う押圧荷重の段階Pnの判定処理とは、荷重検出部60が検出する押圧荷重が、複数段階設定された基準のうち何段階目の基準を満たしたかを判定する処理である。
図5は、ステップS15において行う押圧荷重の段階Pnの判定処理の詳細を説明するフローチャートである。本処理が開始すると、まず、制御部10は、荷重検出部60が現在検出している押圧荷重に対応する段階として、n=0を設定する(ステップS21)。すなわち、P0とは、まだ第1段階の基準を満たす押圧荷重を検出していない段階である。
ステップS21の後、制御部10は、荷重検出部60により検出される押圧荷重が、操作者による操作部30の押圧によって増加しながら、予め設定した押圧荷重の段階P(n+1)(この場合P1)を満たしたか否かを判定する(ステップS22)。なお、荷重検出部60は、例えば、4つの歪みゲージセンサで構成し、これらの出力の平均値から荷重を検出する。ここで、第1の押圧荷重の段階P1を満たす荷重は、操作者が通常の押圧操作を行う際の押圧荷重に基づいて、例えば1N(ニュートン)などの値を予め設定し、その後も適宜設定変更できるようにするのが好適である。また、この段階P1を満たす荷重は、操作者の意図に基づく押圧入力の際の押圧荷重を考慮して(例えば平均値など)、過度に低い基準を設定しないようにする。これは、操作者が意図せずに軽く触れてしまったような場合の操作は入力として認識しないようにするため、および後述するリアルな触感のための圧覚を操作者に与えるための措置である。
ステップS22において押圧荷重が第1の段階P1を満たしたと判定された場合、制御部10は、触感呈示部60を所定の駆動信号で駆動することにより、予め設定した所定の振動パターンで操作部30を振動させて触感を呈示する(ステップS23)。この時、触感呈示部60は、例えば、2つの圧電振動子を同相で駆動する。なお、ステップS23において呈示する触感は、満たされた押圧荷重の段階に応じて異なる種類や強度などの触感とするのが好適である。
なお、ステップS23において触感呈示部60が押圧対象に対して呈示する触感は、押しボタンスイッチを実際に押下した際に操作者に呈示されるような触感とするのが好適である。操作者に対してリアルな触感を呈示するためには、文字列検索装置1は、以下のような動作を行うことにより、操作者の圧覚を刺激した状態で触覚を刺激する。すなわち、文字列検索装置1は、操作部30を構成するタッチセンサに加わる荷重が、触感を呈示する基準(例えば1N)を満たすまでは、圧覚を刺激するようにする。そして、荷重が当該基準を満たすと、文字列検索装置1は、触感呈示部40を構成する圧電振動子を所定の駆動信号で駆動してタッチ面30aを振動させて触覚を刺激する。これにより、文字列検索装置1は、押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)のようなボタンスイッチを押した際に得られるのと同様な触感を、操作者に呈示することができる。したがって、操作者は、タッチセンサ上部に描画された押しボタンスイッチであっても、現実の押しボタンスイッチを操作した場合と同様のリアルな触感を得ながら、タッチセンサに対して入力操作を行うことができるので、違和感を覚えることがない。また、タッチセンサを「押した」という意識との連動で入力操作を行うことができるので、単なる接触による入力ミスも防止することができる。
上述した触感を呈示する際の駆動信号、すなわち触覚を刺激する一定周波数、周期(波長)、波形、振幅は、呈示する触感に応じて適宜設定することができる。例えば、携帯端末に使用されているメタルドームスイッチに代表される触感を呈示する場合、例えば、170Hzの一定周波数のSin波からなる1周期分の駆動信号により触感呈示部40を駆動する。このような駆動信号により触感呈示部40を駆動させて、タッチ面30aを、基準の押圧荷重Pthが加わった状態で、約15μm振動させる。これにより、実際のキーを押し下げた場合のような、リアルな触感を操作者に呈示することができる。
ステップS23において触感が呈示されたら、制御部10は、荷重検出部60が検出する押圧荷重が次の段階を満たすか否かを判定するために、値nを1増大させた後(ステップ24)、ステップS22に戻って処理を続行する。すなわち、次のステップS22においては、制御部10は、荷重検出部60により検出される押圧荷重が、操作者による操作部30の押圧によって増加しながら、予め設定した押圧荷重の次の段階P2を満たしたか否かを判定する。以降、上述同様に、荷重検出部60により検出される押圧荷重が予め設定した押圧荷重の次の段階を満たすごとに(ステップS22)触感を呈示して(ステップS23)、押圧荷重がさらに次の段階(ステップS24)を満たすか否かを判定する(ステップS22)。
一方、ステップS22において次の段階P(n+1)を満たす押圧荷重が検出されない場合、制御部10は、荷重検出部60(または操作部30)に対する操作者の押圧入力が検出されなくなったか否かを判定する(ステップS25)。すなわち、ステップS25においては、操作者が操作入力を行う指先が操作部30からリリースされた(ボタンから離れた)か否かを判定する。また、ステップS25において、制御部10は、所定の時間が経過してタイムアウトになったか否かを判定してもよい。
ステップS25においてリリースが検出されず、タイムアウトにもなっていない場合、制御部10は、ステップS22に戻って処理を続行する。一方、ステップS25においてリリースが検出された、またはタイムアウトになったと判定された場合、制御部10は、その時点で満たされていた荷重の段階P(n)を、押圧荷重の段階Pnとして確定して(ステップS26)、本処理を終了する。すなわち、押圧荷重がP1を満たしたがP2を満たさずにリリースまたはタイムアウトとなった場合、制御部10は押圧荷重の段階をP1として確定する。同様に、押圧荷重がP2を満たしたがP3を満たさずにリリースまたはタイムアウトとなった場合、制御部10は押圧荷重の段階をP2として確定する。
以上のようにして、図3のステップS15において行う押圧荷重の段階Pnの判定処理が完了したら、制御部10の検索処理部12は、段階Pnに対応する文字列を検索する(ステップS16)。具体的には、例えば、検索処理部12は、ステップS13にて作成したテーブルを参照して、押圧荷重の段階Pnに対応する文字列を読み込み、当該文字列を検索対象から検索する処理を行う。この検索の際には、検索処理部12は、入力された文字列が検索対象の中に存在するか否かを判定し、存在する場合には、検索対象の中で当該文字列が存在する位置(データの存在する箇所)の情報を取得する。このようにして、制御部10は、操作者により入力された文字列が検索対象の中に存在する場合、検索した文字列が検索対象の中で存在する位置(箇所)を把握することができる。
なお、本実施の形態においては、検索処理部12が検索の処理に必要なアプリケーションをアプリケーション記憶領域52から読み出して実行する場合について説明する。この場合、検索処理部12は、記憶部50のデータ記憶領域54に保存されている検索対象のテキストファイルなどのデータを読み出して、当該データにおいて検索を行うことができる。しかしながら、後述するように、検索処理に必要なアプリケーションおよび検索対象のデータの双方ともに、通信部を経て外部から受信することもできる。
本実施の形態において、特定の文字列を検索対象から検索する際の処理そのものは、従来技術によるOSやブラウザの処理と同様に行うことができるため、その構成および処理の詳細については説明を省略する。検索に用いるアルゴリズムなどは、既存の種々のものを用いることきができ、具体的な処理の態様は、必ずしも上述した方式に限定されるものではない。
このようにしてステップS16において検索の処理を行った後、制御部10は、検索対象において検索した文字列までジャンプして、当該検索した文字列を表示するように表示部20を制御する(ステップS17)。なお、このように検索した文字列を表示部20に表示する場合、検索した文字列の表示を操作者が一見して見つけることができるように、背景色とは異なる色を付してハイライト表示するのが好適である。ステップS17において検索した文字列が表示されたら、制御部10は、荷重検出部60(または操作部30)が操作者の押圧入力をまだ検出しているか否かを判定する(ステップS18)。
ステップS18において荷重検出部60(または操作部30)が操作者の押圧入力をもはや検出していない場合は、制御部10は、本処理を終了する。一方、ステップS18において荷重検出部60(または操作部30)により操作者の押圧入力がまだ検出されている場合、制御部10は、ステップS15に戻って、以後の処理を続行する。ステップS15からステップS18までの処理を繰り返すことにより、文字列検索装置1は、操作者による押圧荷重の段階に応じて、対応する複数種類の文字列を連続して検索して表示することができる。例えば、次に第2段階の押圧荷重が検出されれば、文字列検索装置1は、第2段階の押圧荷重に対応する文字列を検索して表示し、さらに第3段階の押圧荷重が検出されれば、文字列検索装置1は、第3段階の押圧荷重に対応する文字列を検索して表示する。
次に、本実施の形態による文字列検索装置1の動作の具体例を説明する。
図6は、本実施の形態による文字列検索装置1を、タッチセンサを備えた小型の電子機器に適用した例を示す図である。図6に示す文字列検索装置1は、図2において説明したように、その前面に文字列の検索結果などを表示する表示部20を配置し、さらにその前面にタッチセンサで構成した操作部30を配置する。この操作部30または表示部20の縁辺部または裏面などには、操作部30に振動を発生させる触感呈示部40(図示せず)を設置する。この触感呈示部40が振動することにより、操作部30を押圧している操作者の指などの押圧対象に対して触感を呈示することができる。また、この操作部30の縁辺部または裏面などには、操作部30に対する操作入力の押圧荷重を検出する荷重検出部60(図示せず)を配置してある。
図6においては、例として、テキストファイルなどの検索対象の中から、特定の文字列「リンゴ」、「ミカン」、「ブドウ」を並行して検索する場合について説明する。
図6(A)は、文字列検索装置1の表示部20上に表示された「検索ウインドウ」に対して、操作者が「リンゴ」、「ミカン」、「ブドウ」の文字列を、この順番で連続してまとめて入力した状態を示している。このような文字列の入力は、文字列検索装置1の表示部20に文字入力に係るキー(キーボード)を表示して、当該表示されたキーに対する操作者の操作入力を検出することにより行うことができる。その他、文字列検索装置1に備えられているテンキー(数字キー)を介した入力を検出したり、または外部接続したキーボードを介した入力を検出するなど、種々の方法により当該文字列の入力を受け付けることができる。
図6(A)に示すように、操作者が検索を希望する文字列の入力が完了したら、次に、文字列検索装置1は、操作部30を構成するタッチパネル上の任意の位置における押圧入力を検出する。なお、図6(A)において文字列の入力が完了した時点で、各段階の基準と、入力された文字列の順番とが対応付けられる。すなわち、第1段階の基準P1には第1の検索する文字列「リンゴ」が、第2段階の基準P2には第2の検索する文字列「ミカン」が、第3段階の基準P3には第3の検索する文字列「ブドウ」が設定される。
図6(B)は、図6(A)に示す状態の次に、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を検出することにより、図6(B)に示すように、文字列検索装置1は、検索対象において、第1段階の基準P1に対応する第1の検索する文字列「リンゴ」の存在する箇所までジャンプする。このように、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を検出することにより、第1の検索する文字列「リンゴ」が検索されて表示される。
なお、図6(B)に示すように、文字列検索装置1は、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を検出すると、対応する触感を呈示する。これにより、操作者は、自らの押圧荷重が第1段階の基準P1を満たしたことを認識することができる。
図6(C)は、図6(A)または図6(B)に示す状態の次に、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、第2段階の基準P2を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第2段階の基準P2を満たす押圧荷重を検出することにより、図6(C)に示すように、文字列検索装置1は、検索対象において、第2段階の基準P2に対応する第2の検索する文字列「ミカン」の存在する箇所までジャンプする。このように、第2段階の基準P2を満たす押圧荷重を検出することにより、第2の検索する文字列「ミカン」が検索されて表示される。
なお、上記同様に、文字列検索装置1は、第2段階の基準P2を満たす押圧荷重を検出すると、対応する触感を呈示する。これにより、操作者は、自らの押圧荷重が第2段階の基準P2を満たしたことも認識することができる。この際に呈示される触感は、例えば、図6(B)において呈示されたのと同じ触感が2度呈示されるようにしてもよいし、あるいは図6(B)において呈示されたのとは異なる触感が呈示されるようにしてもよい。いずれにしても、押圧荷重が各段階の基準を満たした際に、文字列検索装置1は、他の段階の基準を満たした際に呈示される触感とは操作者が区別できるような触感が呈示されるようにする。
図6(D)は、図6(C)に示す状態の後で、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、第3段階の基準P3を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第3段階の基準P3を満たす押圧荷重を検出することにより、図6(D)に示すように、文字列検索装置1は、検索対象において、第3段階の基準P3に対応する第3の検索する文字列「ブドウ」の存在する箇所までジャンプする。このように、第3段階の基準P3を満たす押圧荷重を検出することにより、第3の検索する文字列「ブドウ」が検索されて表示される。
図7は、本実施の形態による文字列検索装置1の動作の他の具体例を説明する図である。なお、図7においては、図6と場合と同様に、文字列検索装置1の表示部20上に表示された「検索ウインドウ」に対して、操作者が「リンゴ」、「ミカン」、「ブドウ」の文字列を、この順番でまとめて既に入力したものとする。
図7(A)は、検索する文字列の入力が完了した後で、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を検出することにより、文字列検索装置1は、検索対象において、第1段階の基準P1に対応する第1の検索する文字列「リンゴ」の存在する箇所までジャンプするのは図6に示した例と同じである。
図7(B)は、図7(A)に示す状態の次に、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、再び第1段階の基準P1を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を再び検出することにより、図7(B)に示すように、文字列検索装置1は、検索対象において、第1段階の基準P1に対応する第1の検索する文字列「リンゴ」が次に存在する箇所までジャンプする。このように、本実施の形態による文字列検索装置1は、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を再び検出することにより、第1の検索する文字列「リンゴ」のみを次々に検索して表示することもできる。
図7(C)は、検索する文字列の入力が完了した後で、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、最初に第2段階の基準P2を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第2段階の基準P2を満たす押圧荷重を検出することにより、文字列検索装置1は、検索対象において、第2段階の基準P2に対応する第1の検索する文字列「ミカン」の存在する箇所までジャンプする。
図7(D)は、図7(C)に示す状態の次に、操作者が、操作部30を構成するタッチパネル上で、再び第2段階の基準P2を満たす押圧荷重により押圧入力を行った状態を示している。この第2段階の基準P2を満たす押圧荷重を再び検出することにより、図7(D)に示すように、文字列検索装置1は、検索対象において、第2段階の基準P2に対応する第2の検索する文字列「ミカン」が次に存在する箇所までジャンプする。このように、本実施の形態による文字列検索装置1は、第1段階の基準P1を満たす押圧荷重を再び検出することにより、第2の検索する文字列「ミカン」のみを次々に検索して表示することもできる。
このように、本実施の形態による文字列検索装置1は、検出する押圧荷重の段階と検索する複数の種類の文字列とをそれぞれ対応付け、所定の段階の基準を満たす押圧荷重を検出することにより、押圧荷重に対応する文字列を表示することかできる。したがって、操作者は、複数種類の文字列をまとめて入力した後で、単に操作部30を押圧するという極めて簡単な操作入力により、検索した文字列を区別して表示させることができる。このため、本発明によれば、複数種類の文字列を一度に入力して、当該複数種類の文字列を用いて並行的に検索を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上述した実施の形態においては、検索処理に必要なアプリケーションおよび検索対象のデータともに、記憶部50に保存されたものを読み出して用いたが、文字列の検索の態様は、このような形態に限定されるものではない。
例えば、図8に示す文字列検索装置2は、上述した文字列検索装置1に、さらに通信部70を設けたものである。この通信部70は、外部のネットワークと通信を行うことにより、各種データの送受信を行う。この文字列検索装置2を用いて文字列の検索を行う際には、検索処理に必要なアプリケーションおよび検索対象のデータともに、通信部を経て外部から受信することができる。この場合、文字列検索装置2は、予めアプリケーション記憶領域52またはデータ記憶領域54に必要なデータ等を記憶していない場合であっても、外部との通信により、これらを受信することで、文字列の検索を行うことができる。あるいは、検索処理そのものは文字列検索装置2の外部で行い、その検索結果のみを、文字列検索装置2が受信部70を介して受信するようにもできる。この場合、文字列検索装置2は、外部から供給された検索処理の結果に基づいて、検索結果に含まれる文字列の検索を行うことができる。
また、上述した実施の形態および各実施例において、検索した文字列を表示部20に表示する際に、触感の呈示とともに、適当な音を発生させることにより、さらに操作者に注意を促すこともできる。さらに、検索した文字列を表示部20に表示する際は、当該検索した文字列に色を付すなどして表示してもよい。これにより、操作者は、触感が呈示された際に表示部20をひと目見るだけで、検索した文字列が表示された位置を容易に見出すことができる。
さらに、図6および図7に示したような文字列検索の動作を行っている最中は、表示部20の端部などに、例えば[1段目:リンゴ 2段目:ミカン 3段目:ブドウ]などの表示を行うようにしてもよい。このような表示により、操作者は、現在、押圧の段階に応じた検索を行うことができるモードであることを明確に認識することができる。
また、図3のステップS13において作成したテーブルを、次に検索する文字列の入力が行われるまで記憶部50に保存しておくようにもできる。当該テーブルを保存することにより、例えば、インターネットのサイト検索において複数のキーワードをまとめて入力した後で(AND検索の後)、各サイトに移動してからも、そのままの状態でさらに複数の文字列の検索を行うことができる。
また、触感呈示部は、任意の個数の圧電振動子を用いて構成したり、タッチセンサの全面に透明圧電素子を設けて構成したり、触感を呈示する振動を表現できるのであれば、偏心モータを駆動信号の1周期で1回転させるようして構成したり、種々の態様の構成とすることもできる。さらに、本発明において、荷重検出部60と触感呈示部40とを圧電素子で構成する場合、当該圧電素子を荷重検出部兼触感呈示部とすることもできる。
なお、上述した説明において、荷重検出部60により検出される押圧荷重が所定の「基準を満たす」とは、荷重検出部60により検出される押圧荷重が入力として認識される所定値に達した際であってもよいし、荷重検出部により検出される押圧荷重が入力として認識される所定値を超えた際でもよいし、荷重検出部により入力として認識される所定値が検出された際でもよい。