ところで、上記した従来の直下型の照明装置では、同一の配光を持つLEDをライン状に搭載した基板が、バックライトシャーシの底板上で並んで配置されている。このようにLEDの配光が全て同じ構成では、各LEDの輝度ムラが、底板に沿った面内で互いに垂直な2方向の両方向において、広範囲に(例えばLED配置領域の一端側から他端側まで)一定間隔で連続して並ぶために、上記の輝度ムラが線状の輝度ムラ(輝線ムラ)や点状の輝度ムラ(輝点ムラ)として視認されやすくなるという問題がある。以下、この点について、より詳細に説明する。
図7(a)は、同一の配光Aを持つ複数のLED102(102a)をライン状に搭載したLED基板103を、バックライトシャーシ104の底板104a上に並べて配置した照明装置101の平面図であり、図7(b)は、図7(a)の照明装置101の外部から視認されるLED102aの輝度ムラを模式的に示す説明図である。また、図8(a)は、同一の配光B(配光Aとは異なる)を持つ複数のLED102(102b)をライン状に搭載したLED基板103をバックライトシャーシ104の底板104a上に並べて配置した照明装置101の平面図であり、図8(b)は、図8(a)の照明装置101の外部から視認されるLED102bの輝度ムラを模式的に示す説明図である。なお、LED102a・102bを図面上で区別するため、図8(a)では、LED102bをハッチング付きで示している。また、図7(b)および図8(b)における×印および黒丸印は、LED102a・102bに対応する輝度ムラをそれぞれ示しているものとする。
なお、以下での説明の便宜上、平面視で矩形の底板104aの長辺方向をH方向とし、短辺方向をV方向とする。また、図7と図8とで、LED102のH方向およびV方向の配列ピッチは同じであるとする。
ここで、配光Aとしては、例えば、LED102aのV方向の配列ピッチに対して、LED102aのV方向の配光(出射光)の広がり(放射角)が小さい場合の配光を考えることができる。また、配光Bとしては、例えば、LED102bのH方向およびV方向の配列ピッチに対して、LED102bのH方向およびV方向の配光の広がりが両方とも小さい場合、または、正面方向(光軸方向)に強い光が発生する場合の配光を考えることができる。
図7(a)に示すように、同一の配光Aを持つLED102aがH方向の広範囲にわたって一定間隔で連続して並ぶと、個々のLED102aの輝度ムラも、H方向の広範囲に一定間隔で連続して並ぶ。このとき、LED102aの配光の広がりがV方向で小さいため、図7(b)に示すように、個々のLED102aの輝度ムラは、H方向に線状の輝線ムラを形成する。そして、この線状の輝線ムラがV方向に広範囲わたって一定間隔で連続して並ぶと、V方向において輝線ムラがまとまって現れる範囲が広いために、その範囲内の輝線ムラが視認されやすくなる。
また、図8(a)に示すように、同一の配光Bを持つLED102bがH方向の広範囲にわたって一定間隔で連続して並ぶと、個々のLED102bの輝度ムラも、H方向の広範囲に一定間隔で連続して並ぶ。このとき、LED102bの配光の広がりがH方向およびV方向の両方で小さい、あるいは光軸付近の光の強度が強いために、図8(b)に示すように、H方向における個々のLED102bの輝度ムラは、点状の輝点ムラとなる。そして、この点状の輝点ムラがV方向に広範囲にわたって一定間隔で連続して並ぶと、V方向において輝点ムラがまとまって現れる範囲が広いために、その範囲内の輝点ムラが視認されやすくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、底板に沿った面内で互いに垂直な2方向の少なくとも一方向において、同一配光の点光源の輝度ムラによって生じる輝線ムラや輝点ムラが広範囲にまとまって現れるのを回避することができ、これによって、個々の点光源の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる照明装置と、その照明装置を備えた液晶表示装置とを提供することにある。
本発明の照明装置は、複数の点光源が底板上に2次元的に配置されて、前記底板と対向する方向に面状に光を出射する照明装置であって、前記複数の点光源は、配光の互いに異なる点光源を含んでおり、配光の互いに異なる各点光源は、前記底板に沿った面内で互いに垂直な第1の方向および第2の方向の少なくとも一方向において混在していることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の点光源に含まれる、配光の互いに異なる各点光源は、底板に沿った面内で互いに垂直な第1の方向および第2の方向の少なくとも一方向において混在している。ここで、配光の互いに異なる各点光源が第1の方向および第2の方向のどちらか一方向のみに混在し、他方向に同一配光の点光源が並んで配置されている場合には、上記他方向に同一の輝度ムラが連続することによる線状の輝線ムラが形成されたり、点状の輝度ムラ(輝点ムラ)が並ぶが、上記一方向に配光の異なる点光源による異なる輝度ムラが混在するため、そのような輝線ムラや輝点ムラが上記一方向に広範囲にわたって(例えば点光源の配置領域の一端側から他端側まで)まとまって並ぶことがない。これにより、同一配光の点光源の輝度ムラによって生じる輝線ムラや輝点ムラを、そのようなムラとして認識しにくくなる。
また、配光の互いに異なる各点光源が第1の方向および第2の方向の両方向に混在している場合には、上記両方向において、配光の異なる点光源による異なる輝度ムラが混在するため、同一配光の点光源による輝度ムラが両方向に広範囲にわたってまとまって並ぶことはなく、上記輝度ムラによって生じる輝線ムラや輝点ムラが両方向に広範囲にわたってまとまって並ぶことはない。
よって、上記いずれの場合でも、個々の点光源の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる。
本発明の照明装置において、配光の互いに異なる各点光源は、前記第1の方向および前記第2の方向の少なくとも一方向において、交互に並ぶように配置されていてもよい。
第1の方向および第2の方向のうち、配光の異なる点光源が交互に並ぶ方向では、同一配光の点光源の輝度ムラが全て連続して並ぶことがない。これにより、個々の点光源の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを確実に困難にすることができる。
本発明の照明装置において、前記複数の点光源の各々は、複数の実装基板のいずれかを介して前記基板上に配置されており、前記複数の実装基板は、第1の配光を持つ複数の点光源が前記第1の方向に並んで実装される複数の第1の実装基板と、前記第1の配光とは異なる第2の配光を持つ複数の点光源が前記第1の方向に並んで実装される複数の第2の実装基板とを含み、前記複数の第1および第2の実装基板は、前記第2の方向に交互に並んで配置されていてもよい。
この場合、第1の実装基板と第2の実装基板との2種の実装基板を第2の方向に交互に並べるという簡単な構成によって、配光の異なる各点光源を第2の方向に交互に並べて、異なる輝度ムラを第2の方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラが視認されるのを困難にすることができる。
本発明の照明装置において、前記複数の点光源の各々は、複数の実装基板のいずれかを介して前記基板上に配置されており、前記複数の実装基板には、第1の配光を持つ点光源と、前記第1の配光とは異なる第2の配光を持つ点光源とが、前記第1の方向に全て同じ順序で交互に並ぶように配置されており、前記複数の実装基板は、前記第2の方向に並んで配置されていてもよい。
この場合、同一種類の実装基板を第2の方向に並べるという簡単な構成によって、配光の異なる各点光源を第1の方向に交互に並べて、異なる輝度ムラを第1の方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラが視認されるのを困難にすることができる。
本発明の照明装置において、前記複数の点光源の各々は、複数の実装基板のいずれかを介して前記基板上に配置されており、前記複数の実装基板は、第1の配光を持つ点光源と、前記第1の配光とは異なる第2の配光を持つ点光源とが、前記第1の方向に交互に並ぶように配置される複数の第1の実装基板と、前記第1の配光を持つ点光源と、前記第2の配光を持つ点光源とが、前記第1の方向に交互に並ぶように配置され、かつ、これらの点光源の配列順序が前記第1の実装基板とは逆である複数の第2の実装基板とを含み、前記複数の第1および第2の実装基板は、前記第2の方向に交互に並んで配置されていてもよい。
この場合、第1の実装基板と第2の実装基板との2種の実装基板を第2の方向に交互に並べるという簡単な構成によって、配光の異なる各点光源を第1および第2の方向の両方向に交互に並べて、異なる輝度ムラを両方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラが視認されるのを困難にすることができる。
本発明の照明装置において、前記複数の点光源の各々は、発光ダイオードで構成されていてもよい。
この場合、点光源としてLEDを用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明の照明装置において、前記発光ダイオードは、白色光を出射するものであってもよい。
この場合、点光源として、いわゆる白色ダイオードを用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。
本発明の照明装置は、前記複数の点光源の各々に対応して設けられ、各点光源から出射される光を拡散させる拡散レンズを備えていてもよい。
この構成では、各点光源から出射される光が拡散レンズにて拡散されるので、各点光源の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にする本発明の効果がさらに高まる。
本発明の照明装置は、前記複数の点光源の各々に対応する前記拡散レンズを介して入射する光を拡散させる拡散板をさらに備えていてもよい。
この場合、拡散板を用いた構成において、上述した本発明の効果を得ることができる。例えば、薄型の照明装置では、点光源と拡散板との距離が短いため、拡散板を用いても入射光を十分に拡散しきれず、輝線ムラや輝点ムラが生じやすくなるので、このような場合には、輝線ムラや輝点ムラが視認されにくくなる本発明の構成が非常に有効となる。
本発明の液晶表示装置は、上述した本発明の照明装置と、前記照明装置から供給される光を変調して表示を行う液晶パネルとを備えていてもよい。
輝線ムラや輝点ムラが視認されにくい、本発明の照明装置で液晶パネルを照明する構成とすることにより、液晶パネルにて良好な表示品位を得ることができる。
本発明によれば、底板に沿った面内で互いに垂直な第1の方向および第2の方向の少なくとも一方向において、配光の異なる各点光源の異なる輝度ムラが混在するので、同一配光の点光源の輝度ムラによって生じる輝線ムラや輝点ムラが少なくとも一方向に広範囲にまとまって並ぶことがない。したがって、個々の点光源の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる。
〔実施の形態1〕
図1は、本実施形態の液晶表示装置1の概略の構成を示す断面図である。液晶表示装置1は、液晶パネル2と、バックライト3とを有している。
液晶パネル2は、バックライト3から供給される光を変調して映像を表示する液晶表示素子であり、一対の基板で液晶層を挟持して構成されている。一方の基板には、互いに直交するように配置されるソース配線およびゲート配線、隣接するソース配線およびゲート配線で囲まれる画素の駆動をON/OFFするためのスイッチング素子(例えばTFT;Thin Film Transistor)、およびそのスイッチング素子と接続される画素電極等が配置されている。他方の基板には、各画素に対応して設けられるR(赤)、G(緑)、B(青)の色フィルタからなるカラーフィルタや、各画素に共通の共通電極等が設けられている。また、各基板の液晶層側には、液晶分子を配向させるための配向膜が設けられており、各基板の外側(液晶層とは反対側)には、所定の偏光のみ透過させる偏光板が設けられている。
バックライト3は、液晶パネル2の背面直下に配置されて、液晶パネル2を面状に照明する直下型の面光源装置(照明装置)である。このバックライト3は、バックライトシャーシ11と、LED12と、LED基板13と、拡散レンズ14と、拡散板15と、光学シート16と、反射シート17と、図示しない回路基板とを備えている。上記の回路基板は、LED12の発光を制御するための回路基板であるが、液晶パネル2を駆動するための回路基板やその他の基板(電源基板、制御基板)を含んでいてもよい。
バックライトシャーシ11は、1枚の板金を所定形状に折り曲げることによって形成されるシャーシ部材であり、底板11aと側板11bとを有している。底板11aは、平面視で矩形の形状に形成されており、その一方の面(液晶パネル2側の面)には、複数のLED12がLED基板13を介して配置される。側板11bは、底板11aに対して略垂直に立ち上がるように、底板11aの外周部(底板11aの4つの側辺部)と連結されている。
なお、以下での説明の便宜上、底板11aに沿った面内で互いに垂直な2方向を、H方向(第1の方向)およびV方向(第2の方向)と称する。H方向は底板11aの長辺方向に対応しており、V方向は底板11aの短辺方向に対応している。
図2(a)は、バックライト3の平面図である。なお、図2(a)では、便宜上、拡散レンズ14、拡散板15、光学シート16および反射シート17の図示を省略している。また、図1におけるバックライト3の断面図は、図2(a)におけるA−A’線矢視断面図に対応する。図2(b)は、バックライト3を拡散板15側から見たときの輝度ムラを模式的に示す説明図であるが、この輝度ムラについては後述する。
LED12は、点光源としての発光ダイオードであり、実装基板としてのLED基板13にH方向にライン状に搭載されている。なお、図2(a)では、1枚のLED基板13上に6個のLED12が搭載されているが、LED12の搭載数はこの数に限定されるわけではない。
各LED12は、白色光を出射する白色ダイオードで構成されている。この白色ダイオードは、例えば、青色LEDと、青色光で励起されて黄色光を出射する蛍光体とを有して構成されていてもよいし、青色LEDと、青色光で励起されて緑色光を出射する蛍光体と、青色光で励起されて赤色光を出射する蛍光体とを有して構成されていてもよい。いずれにしても、青色光と他の色光との混色により、白色光を得ることができる。
LED基板13は、底板11a上で、H方向およびV方向に並んで設けられている。なお、H方向に並ぶ複数のLED基板13を1枚のLED基板13で構成し、これをV方向に並べて配置するようにしてもよい。このようにLED基板13を底板11a上に配置することにより、複数のLED12は、各LED基板13のいずれかを介して、底板11a上に2次元的に配置されることになり、底板11aと対向する方向に面状に光を出射して、照明対象である液晶パネル2をその直下から面状に照明することが可能となる。
図1に示す拡散レンズ14は、複数のLED12の各々に対応してLED基板13上に設けられており、各LED12から出射される光を拡散させる。なお、拡散レンズ14の詳細な構造については後述する。拡散レンズ14を設けることにより、拡散レンズ14によってLED12からの光が拡散されるため、隣り合うLED12同士の間隔が大きい場合でも、各LED12による輝度分布に点状のムラが生じにくくなる。その結果、LED12の搭載数を削減して低コスト化を図ることができる。なお、拡散レンズ14を省いた構成としてもよいが、LED12の輝度ムラを低減する観点では、拡散レンズ14を設けた構成とすることが望ましい。
拡散板15は、複数のLED12の各々に対応する拡散レンズ14を介して入射する光をさらに拡散させて均一化するものであり、平板状に形成されて、拡散レンズ14よりもさらに液晶パネル2側に配置されている。光学シート16は、拡散板15を通過した光を面状の光として出射するものであり、レンズシート、プリズムシート、再帰反射シート等を含んで構成されている。拡散板15および光学シート16の各端部は、反射シート17の端部を介して、バックライトシャーシ11の側板11bで支持されている。
反射シート17は、各LED12が露出する開口部17aを有して、LED基板13を覆うように底板11a上に配置されており、LED12から出射されて直接入射する光、およびLED12から出射されて拡散板15等で反射されて入射する光を、再度、液晶パネル2側に反射させる。これにより、LED12から出射される光の利用効率を向上させることができる。
この反射シート17は、LED12(LED基板13)の配置領域の外側で、底板11aに対して斜めに立ち上がる縁部17bを有している。縁部17bの端部(外周部)は、バックライトシャーシ11の側板11bで下方から支持されている。
反射シート17を設けることにより、LED12を底板11aの周辺部に配置しなくても、LED12から出射されて反射シート17の縁部17bで反射される光によって、液晶パネル2の画面周辺を照明することができる。したがって、LED12を底板11aの周辺部に配置しなくても済む分、LED12の搭載数をさらに削減して低コスト化を図ることができる。
次に、上記した拡散レンズ14の構造の詳細について説明する。図3は、拡散レンズ14の断面図である。
拡散レンズ14は、レンズ部14aと、レンズ部14aをLED基板13上で支持するための複数(例えば3つ)の脚部14bとを有しており、全体として回転体形状(平面的に見て円形状)に形成されている。脚部14bは、レンズ部14aの外周に沿う方向に等間隔(例えば120度間隔)で設けられており、LED基板13の所定の位置に、例えば接着剤(図示せず)によって取り付けられる。各脚部14bの長さを調節することにより、LED基板13に対する拡散レンズ14の搭載角度を調節することができるが、本実施形態では、各脚部14bの長さは全て同じになっている。この結果、拡散レンズ14の中心軸(光軸)Cは、底板11aに垂直となっている。
レンズ部14aは、光出射面(上面)14cと、下面14dとを有している。光出射面14cは、中心軸Cに近い中央領域(中心軸Cを含む)では、LED12側に凹み、上記中央領域に対してレンズ半径方向外側の周辺領域では、LED12とは反対側に凸となる形状で形成されている。また、下面14dにおいて、LED12と対向する部分は、LED12とは反対側に凹んだ凹部14eとなっている。
このような拡散レンズ14の構成により、LED12から出射される光は、凹部14eおよび光出射面14cで進行方向が外側に変更され(拡散され)、光の広がり角が大きくなる。
なお、拡散レンズ14の光出射面14cおよび下面14dの形状は、上記の形状に限定されるわけではなく、LED12から出射される光が拡散される形状(光の広がり角が大きくなる形状)であれば、どのような形状であってもよい。したがって、例えば、光出射面14cの中央領域にLED12側に凹む凹部を設けずに拡散レンズ14を構成することもできるし、下面14dに凹部14eを形成せずに拡散レンズ14を構成することもできる。
次に、各LED12の輝度ムラについて説明する。図4は、1個のLED12から出射された光の、対応する拡散レンズ14および拡散板15を通過した後の輝度分布を模式的に示している。なお、同図では、縦軸の輝度を、LED12の光軸上の輝度を基準(100%)にして規格化している。LED12から出射された光の輝度は、拡散レンズ14および拡散板15の通過後において、LED12の光軸上で最大となり、出射角の絶対値が増大するにつれて低下する。このような輝度分布は、LED12の輝度ムラとなって現れる。
このようなLED12の輝度ムラは、LED12の配光によって異なる。例えば、LED12の配光(放射角)がより狭くなると、図4で示した輝度分布の半値幅がより狭くなり、配光がより広くなると、輝度分布の半値幅が図4の状態よりも広くなる。したがって、例えば、LED12の配光がH方向よりもV方向で狭くなると、V方向でLED12の輝度変化が大きくなるため、このようなLED12がH方向に並んだときに、個々のLED12の輝度ムラがH方向に線状の輝度ムラ(輝線ムラ)となって現れる。また、LED12の配光がH方向およびV方向の両方で狭くなると、両方向でLED12の輝度変化が大きくなるため、個々のLED12の輝度ムラが点状の輝度ムラ(輝点ムラ)となって現れる。複数のLED12の全てが同一配光であると、上記の輝線ムラまたは輝点ムラが広範囲にまとまって現れるため、輝線ムラまたは輝点ムラを視認しやすくなるのは前述した通りである。
そこで、本実施形態では、輝線ムラや輝点ムラが視認されるのを困難にするため、複数のLED12を、配光の異なるLEDで構成している。以下、この点について説明する。
図2(a)に示すように、複数のLED12は、配光の異なるLED12a・12bを含んでいる。なお、LED12a・12bを図面上で区別するため、図2(a)では、LED12bをハッチング付きで示している。また、説明の便宜上、LED12a・12bの配光を、それぞれ配光A・Bとする。
ここで、配光A(第1の配光)としては、例えば、LED12aのV方向の配列ピッチに対するV方向の配光の広がりが、LED12aのH方向の配列ピッチに対するH方向の配光の広がりよりも小さくなるような配光を考えることができる。また、配光B(第2の配光)としては、例えば、LED12bのH方向およびV方向の配列ピッチに対してH方向およびV方向の配光の広がりが両方とも小さくなるような配光(例えばLED12bのH方向およびV方向の配光の広がりが配光AのV方向の広がりと同じになるような配光)や、正面方向(LED12bの光軸方向)に強い光が発生する場合の配光を考えることができる。
また、本実施形態では、複数のLED基板13は、複数のLED基板13a(第1の実装基板)と、複数のLED基板13b(第2の実装基板)とを含んで構成されている。LED基板13aには、配光Aを持つ複数のLED12aがH方向に並んで実装されており、LED基板13bには、配光Bを持つ複数のLED12bがH方向に並んで実装されている。そして、各LED基板13a・13bが、V方向に交互に並んで配置されている。これにより、各LED基板13a・13bに実装された各LED12a・12bは、V方向に交互に並ぶように底板11a上に配置されることになり、V方向に混在することになる。一方、H方向には、同一配光の複数のLED12aまたは同一配光の複数のLED12bが所定のピッチで連続して並ぶ。
LED12aの配光の広がりは、H方向よりもV方向で狭いので、H方向に同一配光のLED12aが並んで配置されると、個々のLED12aの輝度ムラがH方向に線状の輝度ムラを形成する(図2(b)参照)。一方、LED12bの配光の広がりは、H方向およびV方向の両方向で狭いので、H方向に同一配光のLED12bが並んで配置されると、個々のLED12aの輝度ムラが点状の輝点ムラとなって現れる。なお、図2(b)の×印および黒丸印は、LED12a・12bに対応する輝度ムラをそれぞれ示している(このような図示の仕方は他の図面でも同様とする)。
しかし、配光の互いに異なる各LED12a・12bが、V方向に混在していることにより、上記の輝線ムラや輝点ムラがV方向に広範囲に(例えばLED12の配置領域の一端側から他端側まで)連続して並ぶことがない。これにより、LED12を全て同一配光のLEDで構成する場合に比べて、V方向において、上記の輝線ムラまたは輝点ムラがまとまって現れる範囲が狭くなるので、上記の輝線ムラや輝点ムラを、そのようなムラとして認識しづらくすることができる。つまり、配光の異なるLED12a・12bをV方向に混在させることにより、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる。
特に、配光の異なるLED12a・12bは、V方向に交互に並ぶように配置されているので、V方向では、同一配光のLED12(LED12aまたはLED12b)の輝度ムラが全くとして連続して並ぶことがなく、V方向において、輝線ムラまたは輝点ムラがまとまって現れる範囲が確実に狭くなる。これにより、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを確実に困難にすることができる。
また、2種のLED基板13、すなわち、複数のLED12aを実装したLED基板13aと、複数のLED12bを実装したLED基板13bとを用いることにより、これらの基板をV方向に交互に並べて配置するという簡単な構成で、配光の異なるLED12a・12bをV方向に交互に並べて、異なる輝度ムラをV方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラを視認されにくくするという上記の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、底板11a上に配置される複数の点光源として、白色光を出射するLED12を用いている。LED12は輝度ムラを有するため、上記した輝線ムラや輝点ムラが視認されやすい。したがって、輝線ムラや輝点ムラの視認を困難にさせる本実施形態の構成は、特に、点光源としてLED12を用いた構成において非常に有効となる。
また、本実施形態では、複数のLED12の各々に対応して拡散レンズ14が設けられており、各LED12から出射される光が拡散レンズ14にて拡散されるので、各LED12の輝度ムラを拡散レンズ14によって低減することができる。したがって、各LED12の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にする本実施形態の効果がさらに高まる。
また、各LED12の各々に対応する拡散レンズ14を介して入射する光は、拡散板15によって拡散され、輝度分布の均一化が図られる。このとき、例えば、薄型のバックライト3では、LED12と拡散板15との距離が短いため、拡散板15を用いても入射光を拡散して十分に均一化することができず、輝線ムラや輝点ムラが生じやすくなる。したがって、各LED12の輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にする本実施形態の構成は、特に、拡散板15を用いた薄型のバックライト3に非常に有効となる。
また、輝線ムラや輝点ムラが視認されにくい、本実施形態のバックライト3を、液晶パネル2の照明装置として用いることにより、液晶パネル2にて良好な表示品位を得ることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図5(a)は、本実施形態の液晶表示装置1のバックライト3の平面図であり、図5(b)は、上記バックライト3を拡散板15側から見たときの輝度ムラを模式的に示す説明図である。なお、図5(a)では、便宜上、拡散レンズ14、拡散板15、光学シート16および反射シート17の図示を省略している。
本実施形態では、複数のLED基板13は、1種類のLED基板13c(実装基板)で構成されている。LED基板13cには、配光Aを持つLED12aと、配光Bを持つLED12bとが、H方向に全て同じ順序で交互に並ぶように配置されている。そして、複数のLED基板13cが、V方向に並んで配置されている。これにより、各LED基板13cに実装された各LED12a・12bは、H方向に交互に並ぶように底板11a上に配置されることになり、H方向に混在することになる。一方、V方向には、同一配光の複数のLED12aまたは同一配光の複数のLED12bが所定のピッチで連続して並ぶ。
なお、本実施形態では、配光Aとして、例えば、LED12aのH方向の配列ピッチに対するH方向の配光の広がりが、LED12aのV方向の配列ピッチに対するV方向の配光の広がりよりも小さくなるような配光を考えることができる。また、配光Bについては、実施の形態1と同様の配光を考えることができる。したがって、本実施形態においても、配光Aと配光Bとは、互いに異なっている。
本実施形態のように、LED12aの配光の広がりは、V方向よりもH方向で狭いので、V方向に同一配光のLED12aが並んで配置されると、個々のLED12aの輝度ムラがV方向に線状の輝度ムラを形成する(図5(b)参照)。一方、LED12bの配光の広がりは、H方向およびV方向の両方向で狭いので、V方向に同一配光のLED12bが並んで配置されると、個々のLED12aの輝度ムラが点状の輝点ムラとなって現れる。
しかし、配光の互いに異なる各LED12a・12bが、H方向に混在していることにより、上記の輝線ムラや輝点ムラがH方向に広範囲に連続して並ぶことがない。これにより、LED12を全て同一配光のLEDで構成する場合に比べて、H方向において、上記の輝線ムラまたは輝点ムラがまとまって現れる範囲が狭くなるので、上記の輝線ムラや輝点ムラを、そのようなムラとして認識しづらくすることができる。つまり、配光の異なるLED12a・12bをH方向に混在させることによっても、実施の形態1と同様に、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる。
特に、配光の異なるLED12a・12bは、H方向に交互に並ぶように配置されているので、H方向では、同一配光のLED12(LED12aまたはLED12b)の輝度ムラが全くとして連続して並ぶことがなく、H方向において、輝線ムラまたは輝点ムラがまとまって現れる範囲が確実に狭くなる。これにより、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを確実に困難にすることができる。
また、同一種類のLED基板13、すなわち、LED12a・12bをこの順でH方向に交互に実装したLED基板13cを用いることにより、複数のLED基板13cをV方向に並べるという簡単な構成で、配光の異なるLED12a・12bをH方向に交互に並べて、異なる輝度ムラをH方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラを視認されにくくするという上記の効果を得ることができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1または2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図6(a)は、本実施形態の液晶表示装置1のバックライト3の平面図であり、図6(b)は、上記バックライト3を拡散板15側から見たときの輝度ムラを模式的に示す説明図である。なお、図6(a)では、便宜上、拡散レンズ14、拡散板15、光学シート16および反射シート17の図示を省略している。
本実施形態では、複数のLED基板13は、複数のLED基板13d(第1の実装基板)と、複数のLED基板13e(第2の実装基板)とを含んで構成されている。LED基板13dには、配光Aを持つLED12aと、配光Bを持つLED12bとがH方向に交互に並ぶように配置されている。なお、配光Aおよび配光Bは、実施の形態1または2で示したものと同様とする。
LED基板13eには、LED12aと、LED12bとがH方向に交互に並ぶように配置されているが、これらのLED12a・12bの配列順序がLED基板13dとは逆になっている。そして、各LED基板13d・13eは、V方向に交互に並んで配置されている。これにより、各LED基板13d・13eに実装された各LED12a・12bは、H方向およびV方向の両方向に交互に並ぶように底板11a上に配置されることになり、H方向およびV方向の両方向に混在することになる。
本実施形態のように、配光の互いに異なる各LED12a・12bが、H方向およびV方向の両方向に混在していることにより、各LED12a・12bによる異なる輝度ムラが上記両方向に混在する。このため、同一配光のLED12a(またはLED12b)による輝度ムラが上記両方向に広範囲に連続して並ぶことはなく、上記の輝度ムラによって生じる輝線ムラや輝点ムラが上記両方向に広範囲に連続して並ぶことはない。したがって、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを困難にすることができる。
特に、配光の異なるLED12a・12bは、H方向およびV方向の両方向に交互に並ぶように配置されているので、上記両方向に、同一配光のLED12a(またはLED12b)の輝度ムラが全くとして連続して並ぶことがない。これにより、個々のLED12a・12bの輝度ムラが輝線ムラや輝点ムラとして視認されるのを確実に困難にすることができる。
また、各LED12a・12bのH方向の配列順序が逆である2種のLED基板13、すなわち、LED基板13dとLED基板13eとを用いることにより、これらのLED基板13d・13eをV方向に交互に並べるという簡単な構成によって、配光の異なる各LED12a・12bをH方向およびV方向の両方向に交互に並べて、異なる輝度ムラを両方向に交互に形成し、輝線ムラや輝点ムラを視認されにくくするという上記の効果を得ることができる。
なお、以上の各実施の形態では、配光の互いに異なるLED12a・12bを、H方向およびV方向の少なくとも一方向に混在させるにあたり、各LED12a・12bを1つずつ交互に並べて混在させているが、例えば、これらのLED12a・12bを2つずつ交互に並べて混在させてもよいし、一方のLED12aの2つおきに他方のLED12bを1つずつ混在させるというようにしてもよい。
なお、以上の各実施の形態では、配光の互いに異なる点光源として、配光の種類が2種類のLED12a・12bを用いているが、配光の種類が3種類以上のLEDを用いて、これらをH方向およびV方向の少なくとも一方向に混在させてもよい。