JP5736722B2 - サスペンション用基板、サスペンション用基板の製造方法、サスペンション、素子付サスペンション、およびハードディスクドライブ - Google Patents
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Description
本発明のサスペンション用基板は、絶縁層および配線層の間に、拡散部を有することを大きな特徴とする。本発明のサスペンション用基板は、拡散部の態様により、2つの実施態様に大別することができる。
第一実施態様のサスペンション用基板は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された配線層と、を有するサスペンション用基板であって、上記絶縁層および上記配線層の間に、上記絶縁層上に形成された第一金属部と、上記第一金属部上に形成された第二金属部との金属成分が相互拡散してなる拡散部を有し、上記第二金属部は、上記第一金属部とは異なる金属成分を有することを特徴とするものである。
以下、第一実施態様のサスペンション用基板について、サスペンション用基板の部材と、サスペンション用基板の構成とに分けて説明する。
まず、第一実施態様のサスペンション用基板の部材について説明する。第一実施態様のサスペンション用基板は、金属支持基板、絶縁層、配線層および拡散部を有するものである。なお、拡散部については、後述する「(2)サスペンション用基板の構成」で詳細に説明する。
次に、第一実施態様のサスペンション用基板の構成について説明する。第一実施態様のサスペンション用基板は、絶縁層および配線層の間に、絶縁層上に形成された第一金属部と、第一金属部上に形成された第二金属部との金属成分が相互拡散してなる拡散部を有し、第二金属部は、第一金属部とは異なる金属成分を有することを大きな特徴とする。
次に、本発明のサスペンション用基板の第二実施態様について説明する。第二実施態様のサスペンション用基板は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された配線層と、を有するサスペンション用基板であって、上記絶縁層および上記配線層の間に、上記絶縁層上に形成された第一金属部と、上記配線層との金属成分が相互拡散してなる拡散部を有し、上記配線層は、上記第一金属部とは異なる金属成分を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のサスペンション用基板の製造方法について説明する。本発明のサスペンション用基板の製造方法は、三つの実施態様に大別することができる。
第一実施態様のサスペンション用基板の製造方法は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成され、第一金属部となる部分を有する第一金属層と、上記第一金属部上に形成され、上記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部と、上記第二金属部上に形成された配線層とを備える中間部材を準備する中間部材準備工程と、上記中間部材に対して熱処理を行い、上記第一金属部および上記第二金属部の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程と、上記拡散部形成工程後に、上記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、を有することを特徴とするものである。
以下、第一実施態様のサスペンション用基板の製造方法について、工程ごとに説明する。
第一実施態様における中間部材準備工程は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成され、第一金属部となる部分を有する第一金属層と、上記第一金属部上に形成され、上記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部と、上記第二金属部上に形成された配線層とを備える中間部材を準備する工程である。
セミアディティブ法による中間部材準備工程は、例えば、以下の2つの形態を挙げることができる。第一の形態は、中間部材準備工程が、金属支持基板上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、上記絶縁層上に、第一金属部となる部分を有する第一金属層を形成する第一金属層形成工程と、上記第一金属層上に、配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、上記レジストパターンから露出する上記第一金属部上に、上記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部を形成する第二金属部形成工程と、上記第二金属部上に、配線層を形成する配線層形成工程と、上記配線層形成工程後に、上記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程と、を有する形態である。
サブトラクティブ法による中間部材準備工程は、例えば、金属支持基板と、上記金属支持部材上に形成された絶縁部材と、上記絶縁部材上に形成された第一金属層と、上記第一金属層上に形成され、上記第一金属層とは異なる金属成分を有する第二金属層と、上記第二金属層上に形成された導体層とを有する積層部材を準備する積層部材準備工程と、上記積層部材の上記導体層上に、配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、上記レジストパターンから露出する上記導体層をエッチングし、配線層を形成する配線層形成工程と、上記第二金属層をエッチングし、第二金属部を形成する第二金属部形成工程と、上記第二金属部形成工程後に、上記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程と、を有するものを挙げることができる。
第一実施態様における拡散部形成工程は、上記中間部材に対して熱処理を行い、上記第一金属部および上記第二金属部の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する工程である。
第一実施態様における第一金属層エッチング工程は、上記拡散部形成工程後に、上記第一金属層をウェットエッチングする工程である。
また、第一実施態様のサスペンション用基板の製造方法は、第一金属層エッチング工程の後に、配線層を覆うカバー層を形成するカバー層形成工程を有していても良い。カバー層の形成方法は、カバー層の材料に応じて適宜選択することが好ましい。例えばカバー層の材料が感光性材料である場合には、その感光性材料を配線層を覆うように塗工した後に、所定の露光現像を行うことにより、パターン状のカバー層を得ることができる。一方、カバー層の材料が非感光性材料である場合には、その非感光性材料を配線層を覆うように塗工した後に、ドライフィルムレジスト(DFR)等を用いて、所定のレジストパターンを形成し、そのレジストパターンから露出する部分をエッチングすることにより、パターン状のカバー層を得ることができる。
次に、本発明のサスペンション用基板の製造方法の第二実施態様について説明する。第二実施態様のサスペンション用基板の製造方法は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成され、第一金属部となる部分を有する第一金属層と、上記第一金属部上に形成され、上記第一金属部とは異なる金属成分を有する配線層とを備える中間部材を準備する中間部材準備工程と、上記中間部材に対して熱処理を行い、上記第一金属部および上記配線層の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程と、上記拡散部形成工程後に、上記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のサスペンション用基板の製造方法の第三実施態様について説明する。第三実施態様のサスペンション用基板の製造方法は、金属支持基板上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、上記絶縁層上に、第一金属部となる部分を有する第一金属層を形成する第一金属層形成工程と、上記第一金属層上に、配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、上記レジストパターンから露出する上記第一金属部上に、上記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部を形成する第二金属部形成工程と、上記第二金属部上に、配線層を形成する配線層形成工程と、上記配線層形成工程後に、上記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程と、上記レジストパターン除去工程後に、上記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、を有し、上記第二金属部形成工程、上記配線層形成工程、または、上記レジストパターン除去工程の後であり、かつ、第一金属層エッチング工程の前に、熱処理により、上記第一金属部および上記第二金属部の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のサスペンションについて説明する。本発明のサスペンションは、上述したサスペンション用基板を含むことを特徴とするものである。
次に、本発明の素子付サスペンションについて説明する。本発明の素子付サスペンションは、上述したサスペンションと、上記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のハードディスクドライブについて説明する。本発明のハードディスクドライブは、上述した素子付サスペンションを含むことを特徴とするものである。
まず、厚さ20μmのSUS304(金属支持基板1)を用意した(図7(a))。次に、SUS上に感光性ポリイミド樹脂を塗工し、マスク露光、現像、硬化を行い、厚さ10μmの絶縁層2を形成した(図7(b))。次に、絶縁層2の全面に、スパッタリング法により、厚さ0.05μmのCr膜(第一金属層6A)を形成した(図7(c))。次に、第一金属層6Aの表面に、DFRをラミネートし、露光、現像を行い、レジストパターン7を形成した(図7(d))。次に、レジストパターン7から露出する第一金属部6a上に、ストライクめっきにより、厚さ0.2μmのCu層(第二金属部6b)を形成した(図7(e))。次に、第二金属部6b上に、電解めっきにより、厚さ10μmのCu層(配線層3)を形成した(図7(f))。次に、アルカリ溶液により、レジストパターン7を剥離した(図7(g))。
まず、厚さ20μmのSUS304(金属支持基板1)を用意した(図8(a))。次に、SUS上に感光性ポリイミド樹脂を塗工し、マスク露光、現像、硬化を行い、厚さ10μmの絶縁層2を形成した(図8(b))。次に、絶縁層2の全面に、スパッタリング法により、厚さ0.05μmのCr膜(第一金属層6A)および厚さ0.2μmのCu膜(第二金属層6B)を形成した(図8(c))。次に、第二金属層6Bの表面に、DFRをラミネートし、露光、現像を行い、レジストパターン7を形成した(図8(d))。次に、レジストパターン7から露出する第二金属部6b上に、電解めっきにより、厚さ10μmのCu層(配線層3)を形成した(図8(e))。次に、アルカリ溶液により、レジストパターン7を剥離した(図8(f))。
熱処理を行わなかったこと以外は、実施例2と同様にしてサスペンション用基板を得た(図9)。得られたサスペンション用基板の断面を観察したところ、図9(i)におけるL3は2.0μmであり、第一金属部6aはアンダーカット部を有することが確認された。なお、L3は、第二金属部6bの下端部と、第一金属部6aの上端部との距離である。
本実施例は、実施例1と基本的には同様であるが、第一金属部の上に第二金属部を介さずに配線層を形成した。まず、厚さ20μmのSUS304(金属支持基板)を用意した。次に、SUS上に感光性ポリイミド樹脂を塗工し、マスク露光、現像、硬化を行い、厚さ10μmの絶縁層を形成した。次に、絶縁層の全面に、スパッタリング法により、厚さ0.01μmのCr膜(第一金属層)を形成した。次に、第一金属層の表面に、DFRをラミネートし、露光、現像を行い、レジストパターンを形成した。次に、レジストパターンから露出する第一金属部上に、電解めっきにより、厚さ10μmのCu層(配線層)を形成した。次に、アルカリ溶液により、レジストパターンを剥離した。
まず、厚さ20μmのSUS304(金属支持基板1)上に非感光性ポリイミド樹脂を塗工、硬化を行って、厚さ10μmの絶縁部材2Xを形成し、次に、絶縁部材2Xの全面に、スパッタリング法により、厚さ0.05μmのCr膜(第一金属層6A)および厚さ0.2μmのCu膜(第二金属層6B)を形成し、更に、全面に電解めっきにより、厚さ10μmのCu層(導体層3X)を形成し、積層部材を得た(図10(a))。次に、積層部材の導体層3Xの表面に、DFRをラミネートし、露光、現像を行い、レジストパターン7を形成した(図10(b))。
Claims (12)
- 金属支持基板と、前記金属支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された配線層と、を有するサスペンション用基板であって、
前記絶縁層および前記配線層の間に、前記絶縁層上に形成された第一金属部と、前記第一金属部上に形成された第二金属部との金属成分が相互拡散してなる拡散部を有し、
前記第二金属部は、前記第一金属部とは異なる金属成分を有することを特徴とするサスペンション用基板。 - 金属支持基板と、前記金属支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された配線層と、を有するサスペンション用基板であって、
前記絶縁層および前記配線層の間に、前記絶縁層上に形成された第一金属部と、前記配線層との金属成分が相互拡散してなる拡散部を有し、
前記配線層は、前記第一金属部とは異なる金属成分を有することを特徴とするサスペンション用基板。 - 前記拡散部がアンダーカット部を有しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサスペンション用基板。
- 前記第一金属部の材料が、Cr、Ti、または、これらの金属元素の少なくとも一種を含有する合金であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 前記第二金属部の材料が、CuまたはCu合金であることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
- 前記配線層の材料が、CuまたはCu合金であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板。
- 金属支持基板と、前記金属支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成され、第一金属部となる部分を有する第一金属層と、前記第一金属部上に形成され、前記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部と、前記第二金属部上に形成された配線層とを備える中間部材を準備する中間部材準備工程と、
前記中間部材に対して熱処理を行い、前記第一金属部および前記第二金属部の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程と、
前記拡散部形成工程後に、前記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、
を有するサスペンション用基板の製造方法であって、
前記中間部材準備工程は、前記配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程を有し、
前記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程が、前記拡散部形成工程よりも前に、もしくは、後に行われることを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 金属支持基板と、前記金属支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成され、第一金属部となる部分を有する第一金属層と、前記第一金属部上に形成され、前記第一金属部とは異なる金属成分を有する配線層とを備える中間部材を準備する中間部材準備工程と、
前記中間部材に対して熱処理を行い、前記第一金属部および前記配線層の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程と、
前記拡散部形成工程後に、前記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、
を有するサスペンション用基板の製造方法であって、
前記中間部材準備工程は、前記配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程を有し、
前記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程が、前記拡散部形成工程よりも前に、もしくは、後に行われることを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 金属支持基板上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
前記絶縁層上に、第一金属部となる部分を有する第一金属層を形成する第一金属層形成工程と、
前記第一金属層上に、配線層を形成するためのレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
前記レジストパターンから露出する前記第一金属部上に、前記第一金属部とは異なる金属成分を有する第二金属部を形成する第二金属部形成工程と、
前記第二金属部上に、配線層を形成する配線層形成工程と、
前記配線層形成工程後に、前記レジストパターンを除去するレジストパターン除去工程と、
前記レジストパターン除去工程後に、前記第一金属層をウェットエッチングする第一金属層エッチング工程と、を有し、
前記第二金属部形成工程、前記配線層形成工程、または、前記レジストパターン除去工程の後であり、かつ、第一金属層エッチング工程の前に、熱処理により、前記第一金属部および前記第二金属部の金属成分が相互拡散してなる拡散部を形成する拡散部形成工程を有することを特徴とするサスペンション用基板の製造方法。 - 請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板を含むことを特徴とするサスペンション。
- 請求項10に記載のサスペンションと、前記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とする素子付サスペンション。
- 請求項11に記載の素子付サスペンションを含むことを特徴とするハードディスクドライブ。
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