JP5772617B2 - 蓄電装置、及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、正極と負極との間を絶縁してこれらを層状に形成してなる電極体を備えた蓄電装置、及び蓄電装置が搭載された車両に関する。
電極体を収容するケース内の温度が所定の作動温度以上に上昇した場合に電流を遮断する機構を備えたものとして、例えば特許文献1に開示されているものがある。図10に示すように、特許文献1の二次電池90は、図示しない正極、負極及びセパレータからなる電極体91が、電解液と共にケース92内に収容されることで構成されている。ケース92は、開口部を有するケース本体92aと、その開口部を塞ぐ蓋体92bとから構成されている。
ケース本体92aはニッケルメッキ鋼板製であって、電極体91の負極に接続された負極集電板93(負極側集電端子)が底部内面に接合されることによりケース本体92aが負極側の外部端子(負極端子)を兼ねるように構成されている。蓋体92bは、金属板からなる封口板94と、封口板94の外周部に固定された樹脂製の筒部95と、筒部95とは反対側に突出する正極側の外部端子96(正極端子)とを有する。この蓋体92bを筒部95側からケース本体92aの開口部に挿入し、絶縁封止材92cを介して封口板94の外周にケース本体92aの開口端をかしめることにより、封口板94とケース本体92aとの間を絶縁するとともに、ケース本体92aの開口部を気密に封止してケース92の密閉構造が構築されている。
筒部95の内側に位置する封口板94の内側面には、金属製の接続部材97が溶接部98により固定されている。接続部材97は、溶接部98を中心とする回転対称形状であって、長方形状の平面部97aと、その一方の長辺の一端側と他方の長辺の他端側からそれぞれ略垂直に立ち上がる係合部97bとを有している。接続部材97には、帯状の金属板からなるリード部材99の一端が溶接により固定されている。また、電極体91を構成する正極には正極集電板100(正極側集電端子)が接続されており、この正極集電板100にリード部材99の他端が溶接により固定されている。
このように、電極体91を構成する正極は、電極体91側から順に、正極集電板100、リード部材99、接続部材97及び封口板94により形成される導電経路を経て、正極側の外部端子96に電気的に接続されている。二次電池90の正常時には、上記導電経路を介して電極体91の正極と外部端子96との導通が確保されている。
また、二次電池90には、ケース92内の温度が所定の作動温度以上に上昇した場合に、導電経路を分断して電流を遮断する電流遮断機構101を備えている。この電流遮断機構101は、上記作動温度に対応する変態温度を有する形状記憶材料により形成された感熱変形部材102と、感熱変形部材102を支持する支持部103とから構成されている。感熱変形部材102は、二次電池90の正常時には丸リベット状をなすとともに、その頭部104の先端が接続部材97の係合部97bに当接するように配置されている。
そして、ケース92内の温度が感熱変形部材102の変態温度以上に上昇すると、感熱変形部材102の頭部104が棒状に伸びる。すると、頭部104が係合部97bを押圧することになり、その押圧力は溶接部98への回転せん断力として作用する。この回転せん断力が溶接強度に打ち勝つと、溶接部98を中心に接続部材97が回転するとともに溶接部98がねじ切られて、接続部材97と封口板94との電気的接続が遮断される。その結果、正極と外部端子96との電気的接続が遮断される。
特開2009−295565号公報
しかしながら、特許文献1の電流遮断機構101では、回転せん断力が溶接強度に打ち勝つためには、相当な回転せん断力が必要になるため、ケース92内の温度が所定の温度以上に上昇したとき、すなわち、ケース92内の温度が許容範囲を超えたときに、正極と外部端子96との電気的接続を速やかに遮断し難いという問題がある。二次電池90は、充放電に伴う電極体91の発熱によってケース92内の温度が許容範囲を超えると不具合が生じる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ケース内の温度が許容範囲を超えることで不具合が生じてしまうことを防止することができる蓄電装置、及び車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、正極と負極との間を絶縁してこれらを層状に形成してなる電極体を備え、前記正極には、正極側集電端子と接続される正極接続部が形成され、前記負極には、負極側集電端子と接続される負極接続部が形成され、前記電極体がケース内に収容されることで構成されている蓄電装置であって、前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方を切断する切断部を有する切断手段が前記ケース内に配設されており、前記切断手段は、少なくとも一部に感熱変形部材で形成された変形部を有しており、前記切断部は、前記変形部の変形により前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方に侵入して、前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方を切断し、前記正極と前記正極側集電端子との電気的接続、及び前記負極と前記負極側集電端子との電気的接続のうちの少なくとも一方の電気的接続を遮断可能に配置されており、前記切断部により前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方が切断された際に、前記切断手段における前記正極と前記正極側集電端子との間に位置する部位、及び前記負極と前記負極側集電端子との間に位置する部位が少なくとも絶縁コーティングされていることを要旨とする。
この発明によれば、変形部の変形により、切断部が正極接続部及び負極接続部のうちの少なくとも一方を切断することで、正極と正極側集電端子との電気的接続、及び負極と負極側集電端子との電気的接続のうちの少なくとも一方の電気的接続が遮断される。よって、正極接続部及び負極接続部のうちの少なくとも一方を切断部により切断するため、従来技術のように、溶接部のような接続強度の強い部位をねじ切る場合に比べると、正極と正極側集電端子との電気的接続、及び負極と負極側集電端子との電気的接続のうちの少なくとも一方の電気的接続を容易に遮断することができる。その結果として、例えば、充放電に伴う電極体の発熱によってケース内の温度が所定の温度よりも上昇してしまうことを未然に防止することができ、ケース内の温度が許容範囲を超えることで二次電池に不具合が生じてしまうことを防止することができる。また、切断部により正極接続部及び負極接続部のうちの少なくとも一方を切断した後に、正極と正極側集電端子との電気的接続、及び負極と負極側集電端子との電気的接続のうちの少なくとも一方の電気的接続が再び接続状態になってしまうことを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切断部は前記感熱変形部材により形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、切断部を感熱変形部材により一体形成することができるため、切断部を感熱変形部材とは別の材料で形成するとともに、切断手段における感熱変形部材により形成された変形部の変形により切断部の切断動作を付与する切断手段の構成に比べると、切断手段の構成を簡素化することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の発明において、前記切断部は、前記正極接続部を切断することを要旨とする。
正極の母材となる金属箔はアルミニウム箔であるとともに、負極の母材となる金属箔は銅箔である。アルミニウム箔は銅箔よりも柔らかいため、アルミニウム箔は銅箔に比べて切断部により切断し易い。よって、正極接続部を切断部により切断することで、充放電に伴う電極体の発熱によってケース内の温度が所定の温度よりも上昇してしまうことを未然に防止し易くすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記正極接続部及び前記負極接続部には、前記切断部によって切断される切断部位に延びる切り込みが形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、正極接続部及び負極接続部に切り込みを形成することで、正極接続部及び負極接続部に強度の弱い部位を形成することができる。よって、正極接続部及び負極接続部における切断部によって切断される切断部位に切り込みが形成されていない場合に比べると、切断部によって正極接続部及び負極接続部を切断し易くすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記切断手段は帯状の感熱変形部材が渦捲き状に捲き回されることで形成されるとともに、前記切断手段の先端に前記切断部としての刃部が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、切断手段が、帯状の感熱変形部材が渦捲き状に捲き回されることで形成されている。よって、例えば、帯状の感熱変形部材が渦捲き状に捲き回されておらず、感熱変形部材が直線状に延びるように形成された切断手段がケース内に配設されている場合に比べると、ケース内における切断手段の配置スペースを省スペース化することができる。
請求項に記載の発明は、車両において、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されていることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜請求項と同様な効果を得ることができる。
この発明によれば、ケース内の温度が許容範囲を超えることで不具合が生じてしまうことを防止することができる。
実施形態における二次電池の縦断面図。 電極体の一部を展開して示す斜視図。 (a)は二次電池の切断手段周辺を拡大した縦断面図、(b)は二次電池における切断手段周辺を上側から見た模式図。 切断手段により正極タブが切断されている状態を示す拡大断面図。 切断手段により正極タブが切断された状態を示す拡大断面図。 別の実施形態における二次電池の切断手段周辺を上側から見た模式図。 (a)は切断手段により正極タブが切断されている状態を上側から見た模式図、(b)は切断手段により正極タブが切断された状態を上側から見た模式図、(c)は切断手段により正極タブが切断された状態を示す拡大断面図。 別の実施形態における二次電池の切断手段周辺を上側から見た模式図。 (a)は切断手段により正極タブが切断されている状態を上側から見た模式図、(b)は切断手段により正極タブが切断された状態を上側から見た模式図、(c)は切断手段により正極タブが切断された状態を示す拡大断面図。 従来例における二次電池の縦断面図。
以下、本発明を車両としてのプラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両に搭載される二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、二次電池は、走行モータを駆動するために用いられる。
図1に示すように、二次電池10は、電極体11と、電極体11を収容するアルミニウム製のケース20とから構成されている。ケース20は、一面が開口する有底矩形箱状をなすケース本体21と、ケース本体21の開口を閉鎖する矩形板状の蓋22とから構成されている。ケース20の内部には電解液が注入されている。蓋22には、正極端子22a及び負極端子22bが外部に向けて突設されている。
図2に示すように、電極体11は、帯状の正極12と帯状の負極13との間に帯状のセパレータ14を介在させて正極12と負極13とを絶縁し、これらを積層した状態で捲回軸L周りに渦捲き状に捲回して構成されている。そして、電極体11は、正極12、負極13及びセパレータ14が渦巻き状に巻回された後、正極12、負極13及びセパレータ14を径方向両側から圧縮することにより扁平状に形成される。
電極体11は、長径方向(図2に示す矢印Y1の方向)両端に位置する弧状に湾曲するように折り曲げられる両折り曲げ部17a,17bと、長径方向に延びて両折り曲げ部17a,17b同士を繋ぐ連結部18とから形成されている。ここで、折り曲げ部17a,17bは、電極体11において、他の部分よりも曲率が大きくなっている部分をいう。すなわち、本実施形態の電極体11は、正極12、負極13及びセパレータ14それぞれが連続したものを層状に捲回してなる捲回型の電極体11である。
正極12は、活物質が塗布されている塗工部12aと、活物質が塗布されていない未塗工部12bとから形成されている。負極13は、活物質が塗布されている塗工部13aと、活物質が塗布されていない未塗工部13bとから形成されている。なお、正極12の母材となる金属箔はアルミニウム箔であるとともに、負極13の母材となる金属箔は銅箔である。
正極12には、未塗工部12bの一方の縁部121eから正極12の長手方向に間隔をおいて突出するタブ部12cが複数形成されている。また、負極13には、未塗工部13bの一方の縁部131eから負極13の長手方向に間隔をおいて突出するタブ部13cが複数形成されている。そして、各タブ部12c,13cが重なるようして、正極12、負極13及びセパレータ14を捲回することにより、電極体11の捲回軸L方向の一端側において同方向に突出する正極タブ12d及び負極タブ13dが形成されている。
図1に示すように、正極タブ12dには正極側集電端子19aの一端が接続されるとともに、正極側集電端子19aの他端は正極端子22aに接続されている。また、負極タブ13dには負極側集電端子19bの一端が接続されるとともに、負極側集電端子19bの他端は負極端子22bに接続されている。よって、正極タブ12dは、正極12における正極側集電端子19aとの正極接続部として機能するとともに、負極タブ13dは、負極13における負極側集電端子19bとの負極接続部として機能する。
図2に示すように、正極12の各タブ部12cには切り込み形成部25aが形成されている。各切り込み形成部25aは、正極12、負極13及びセパレータ14が捲回されたときに、各切り込み形成部25aが電極体11の短径方向に沿って並ぶ位置に形成されている。そして、各切り込み形成部25aにより、正極タブ12dには、正極タブ12dにおける負極タブ13dと対向する側から電極体11の長径方向(電極体11の捲回軸L方向)に沿って延びる切り込み25が形成されている。切り込み25は、正極タブ12dにおける電極体11の短径方向全体に亘って形成されている。正極タブ12dにおける切り込み25が形成されている部位は、正極タブ12dにおける強度の弱い部位になっている。
図3(a)及び(b)に示すように、ケース20内における電極体11と蓋22との間の空間Kには、切断手段30が配設されている。切断手段30全体は、帯状の感熱変形部材(形状記憶合金)が渦捲き状に捲き回されることで形成されている。切断手段30全体は絶縁コーティングされている。切断手段30の先端30aには切断部としての刃部32が形成されている。刃部32は、感熱変形部材により形成されるとともに、正極タブ12dの切り込み25に対向配置されている。図3(b)に示すように、切断手段30の短手方向の長さL1は、電極体11の短径方向の長さL2よりも長くなっている。切断手段30は、蓋22におけるケース20の内側の面である裏面221に固着された一対の支持部33に支持されている。
そして、正極タブ12dと正極端子22aとが正極側集電端子19aを介して電気的に接続されるとともに、負極タブ13dと負極端子22bとが負極側集電端子19bを介して電気的に接続された電極体11をケース20に収容し、蓋22によりケース本体21の開口を閉鎖することで二次電池10が構成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
二次電池10において、充放電に伴う電極体11の発熱によって、ケース20内の温度が上昇する。ケース20内の熱は切断手段30に伝わる。そして、図4に示すように、ケース20内の温度が所定の温度(本実施形態では約60℃)に達したときに、ケース20内の熱によって感熱変形部材が変形する。具体的には、変形部に相当する感熱変形部材の一部が伸びて刃部32が正極タブ12dの切り込み25に向かうように変位する。すると、刃部32が正極タブ12dの切り込み25を通過して正極タブ12dに侵入して、正極タブ12dの切断部位のみを切断する。ここで、「所定の温度」とは、ケース20内の温度において、二次電池10が正常に動作しなくなることが無い許容範囲内に存在する温度であり、その許容範囲内において上限に近い温度のことである。
図5に示すように、正極タブ12dが切断されると、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続が遮断され、二次電池10における充放電が行われなくなる。これによれば、充放電に伴う電極体11の発熱によってケース20内の温度が所定の温度よりも上昇してしまうことが未然に防止され、ケース20内の温度が許容範囲を超えることで二次電池10に不具合が生じてしまうことが防止される。その結果として、本実施形態の二次電池10を搭載した車両の走行性能に不具合が生じてしまうことが防止される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)二次電池10において、正極12の正極タブ12dを切断する刃部32が形成された感熱変形部材によりなる切断手段30をケース20内に配設した。そして、ケース20内の温度が所定の温度に達したときに、感熱変形部材が変形することで刃部32により正極タブ12dを切断することで、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続を遮断するようにした。よって、正極12の正極タブ12dを刃部32により切断するため、従来技術のように、溶接部のような接続強度の強い部位をねじ切る場合に比べると、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続を容易に遮断することができる。その結果として、例えば、充放電に伴う電極体11の発熱によってケース20内の温度が所定の温度よりも上昇してしまうことを未然に防止することができ、ケース20内の温度が許容範囲を超えることで二次電池10に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
(2)切断部を、切断手段30の先端に感熱変形部材により形成された刃部32とした。よって、切断部を感熱変形部材により一体形成することができるため、切断部を感熱変形部材とは別の材料で形成するとともに、切断手段における感熱変形部材により形成された部位の変形により切断部の切断動作を付与する切断手段の構成に比べると、切断手段30の構成を簡素化することができる。
(3)切断手段30全体を絶縁コーティングした。よって、切断手段30により正極タブ12dを切断した後に、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続が、切断手段30を介して再び接続状態になってしまうことを防止することができる。
(4)切断手段30により正極12の正極タブ12dのみを切断した。正極12の母材となる金属箔はアルミニウム箔であるとともに、負極13の母材となる金属箔は銅箔である。アルミニウム箔は銅箔よりも柔らかいため、アルミニウム箔は銅箔に比べて切断手段30により切断し易い。よって、正極12の正極タブ12dを切断手段30により切断することで、充放電に伴う電極体11の発熱によってケース20内の温度が所定の温度よりも上昇してしまうことを未然に防止し易くすることができる。
(5)正極タブ12dに切り込み25を形成した。よって、正極タブ12dに切り込み25を形成することで、正極タブ12dに強度の弱い部位を形成することができる。したがって、正極タブ12dに切り込み25が形成されていない場合に比べると、切断手段30の刃部32によって正極タブ12dを切断し易くすることができる。
(6)切断手段30を、帯状の感熱変形部材を渦捲き状に捲き回すことで形成するとともに、その先端30aに刃部32を形成した。よって、例えば、帯状の感熱変形部材が渦捲き状に捲き回されておらず、感熱変形部材が直線状に延びるように形成された切断手段がケース20内に配設されている場合に比べると、ケース20内における切断手段30の配置スペースを省スペース化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図6及び図7に示すような切断手段60としてもよい。図6及び図7に示すように、切断手段60は、直線状に延びる平板状の金属板を平面視U字状に屈曲形成した感熱変形部材により形成されている。切断手段60の屈曲部60aよりも基端側は、蓋22の裏面221に固着された支持部63により支持されている。また、切断手段60の屈曲部60aよりも先端側には、切断部としての刃部62が形成されている。
そして、充放電に伴う電極体11の発熱によって、ケース20内の温度が上昇すると、ケース20内の熱は切断手段60に伝わる。さらに、ケース20内の温度が所定の温度(本実施形態では約60℃)に達したときに、ケース20内の熱によって切断手段60が変形する。具体的には、図7(a)に示すように、屈曲部60aが屈曲した状態から直線状に延びた状態になろうとする。このとき、切断手段60の刃部62が正極タブ12dの切り込み25を通過して正極タブ12dのみを切断する。そして、図7(b)及び(c)に示すように、正極タブ12dが切断されると、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続が遮断され、二次電池10における充放電が行われなくなる。
○ 図8及び図9に示すような切断手段80としてもよい。図8及び図9に示すように、切断手段80は、紐状をなす感熱変形部材により形成されている。切断手段80は、正極タブ12dの周りを一周するように配設されている。切断手段80の一端は、蓋22の裏面221に固着された支持部83により支持されている。
そして、充放電に伴う電極体11の発熱によって、ケース20内の温度が上昇すると、ケース20内の熱は切断手段80に伝わる。さらに、ケース20内の温度が所定の温度(本実施形態では約60℃)に達したときに、ケース20内の熱によって切断手段80が変形する。具体的には、図9(a)に示すように、切断手段80が正極タブ12dを締め付けるように変形しようとする。そして、図9(b)及び(c)に示すように、切断手段80における正極タブ12dへの締め付け力により、正極タブ12dが切断手段80により分断(切断)される。これにより、正極12と正極側集電端子19aとの電気的接続が遮断され、二次電池10における充放電が行われなくなる。よって、図8及び図9に示す別例では、切断手段80における正極タブ12dを締め付ける部位が切断部として機能している。
○ 実施形態において、正極12の各タブ部12cに切り込み形成部25aを形成せずに、正極12、負極13及びセパレータ14が捲回して正極タブ12dが形成された後に、正極タブ12dに切り込み25を形成してもよい。
○ 実施形態において、正極タブ12dに切り込み25が形成されていなくてもよい。
○ 実施形態において、正極12の正極タブ12dのみを切断手段30の刃部32により切断したが、これに限らず、負極13の負極タブ13dのみを切断手段30の刃部32により切断してもよい。このとき、負極タブ13dに切り込み25が形成されていてもよい。
○ 実施形態において、正極12の正極タブ12d及び負極13の負極タブ13dの両方を切断手段30の刃部32により切断してもよい。この場合、正極12の正極タブ12dを切断するための切断手段と、負極13の負極タブ13dを切断するための切断手段とをそれぞれ別途設けるとよい。
○ 実施形態において、切断手段30全体を絶縁コーティングしなくてもよい。また、例えば、切断手段30により正極タブ12dを切断した後に、切断手段30における正極12と正極側集電端子19aとの間に位置する部位のみが、最低限、絶縁コーティングされているようにしてもよい。
○ 実施形態において、切断部を感熱変形部材とは別の材料で形成してもよい。そして、切断手段における感熱変形部材により形成された変形部の変形により切断部の切断動作を付与するような切断手段の構成としてもよい。
○ 実施形態において、正極タブ12d及び負極タブ13dが、電極体11の捲回軸L方向において互いに反対側に突出するように形成されていてもよい。
○ 実施形態では、帯状の正極12と負極13との間に帯状のセパレータ14を介在させて、これらを捲回軸L周りに渦捲き状に捲回して構成された捲回型の電極体11を用いたが、これに限らない。例えば、正極と負極との間にセパレータを介在させて、これらを一定方向に複数積層して構成された積層型の電極体を用いてもよい。ここで、積層型の電極体とは、正極、負極及びセパレータそれぞれが不連続となったものを一定方向に積層してなる電極体のことである。
○ 実施形態において、二次電池10はプラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両に搭載されていたが、これに限らず、例えば、電気自動車に搭載されていてもよい。
○ 本発明を、車両用の二次電池10に具体化したが、これに限らず、車両用以外の二次電池に具体化してもよい。
○ 本発明を、電気二重層コンデンサ等の蓄電装置に具体化してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、11…電極体、12…正極、12d…正極接続部としての正極タブ、13…負極、13d…負極接続部としての負極タブ、19a…正極側集電端子、19b…負極側集電端子、20…ケース、25…切り込み、30,60,80…切断手段、30a…先端、32,62…切断部としての刃部。

Claims (6)

  1. 正極と負極との間を絶縁してこれらを層状に形成してなる電極体を備え、前記正極には、正極側集電端子と接続される正極接続部が形成され、前記負極には、負極側集電端子と接続される負極接続部が形成され、前記電極体がケース内に収容されることで構成されている蓄電装置であって、
    前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方を切断する切断部を有する切断手段が前記ケース内に配設されており、
    前記切断手段は、少なくとも一部に感熱変形部材で形成された変形部を有しており、
    前記切断部は、前記変形部の変形により前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方に侵入して、前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方を切断し、前記正極と前記正極側集電端子との電気的接続、及び前記負極と前記負極側集電端子との電気的接続のうちの少なくとも一方の電気的接続を遮断可能に配置されており、前記切断部により前記正極接続部及び前記負極接続部のうちの少なくとも一方が切断された際に、前記切断手段における前記正極と前記正極側集電端子との間に位置する部位、及び前記負極と前記負極側集電端子との間に位置する部位が少なくとも絶縁コーティングされていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記切断部は前記感熱変形部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記切断部は、前記正極接続部を切断することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の蓄電装置。
  4. 前記正極接続部及び前記負極接続部には、前記切断部によって切断される切断部位に延びる切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記切断手段は帯状の感熱変形部材が渦捲き状に捲き回されることで形成されるとともに、前記切断手段の先端に前記切断部としての刃部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されていることを特徴とする車両。
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