JP5773029B2 - 液晶層形成用組成物、円偏光分離シート及びその製造方法、輝度向上フィルム並びに液晶表示装置 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、以下の〔1〕〜〔8〕を要旨とする。
〔2〕 前記環状ケトン構造を有する溶媒がシクロペンタノンである〔1〕記載の液晶層形成用組成物。
〔3〕 前記環状エーテル構造を有する溶媒が1,3−ジオキソランである〔1〕又は〔2〕記載の液晶層形成用組成物。
〔4〕 環状ケトン構造を有する溶媒と環状エーテル構造を有する溶媒とが重量比で30/70以上90/10以下である〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の液晶層形成用組成物。
〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の液晶層形成用組成物を基材へ塗布し、硬化する工程を経て得られる円偏光分離シート。
〔6〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の液晶層形成用組成物を基材へ塗布して液晶層を得る工程と、前記液晶層を硬化する工程とを含む円偏光分離シートの製造方法。
〔7〕 〔5〕記載の円偏光分離シート及び位相差フィルムを備える輝度向上フィルム。
〔8〕 〔7〕記載の輝度向上フィルム及び液晶パネルを備える液晶表示装置。
本発明の液晶層形成用組成物は、1分子中に2つ以上の重合性官能基を有し且つ屈折率異方性が所定値以上である液晶性化合物(以下、適宜「高Δn重合性液晶性化合物」という。)と、環状ケトン構造を有する溶媒(以下、適宜「環状ケトン溶媒」という。)と、環状エーテル構造を有する溶媒(以下、適宜「環状エーテル溶媒」という。)とを含む組成物である。
高Δn重合性液晶性化合物は、1分子中に2つ以上の重合性官能基を有する。重合性官能基は、適切な条件下において重合反応を生じて高Δn重合性液晶性化合物を重合させる基である。高Δn重合性液晶性化合物が重合性官能基を2つ以上有することにより、液晶層形成用組成物を成膜して硬化させる場合に、高Δn重合性液晶性化合物を重合させて安定した硬化物を得ることができる。逆に、1分子中に重合性官能基が1つ以下であると、液晶層形成用組成物を成膜して硬化させた場合に、架橋した硬化物が得られないため円偏光分離シート等として実用に耐えうる膜強度が得られないことがある。後述する架橋剤を使用した場合でも、膜強度が不足し実用は困難になる傾向がある。
なお、実用に耐えうる膜強度とは、鉛筆硬度(JIS K5400)でHB以上、好ましくはH以上である。膜強度がHBより低いと傷がつきやすくハンドリング性に欠ける。好ましい鉛筆硬度の上限は、光学的性能や耐久性試験に悪影響を及ぼさなければ特に限定されない。
なお、化合物の屈折率異方性はセナルモン法により測定できる。
R1−C1−D1−C3−M−C4−D2−C2−R2 (1)
ここで、R3及びR4は、水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表す。R3及びR4がアルキル基である場合、当該アルキル基には、−O−、−S−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−O−、−NR5−C(=O)−、−C(=O)−NR5−、−NR5−、または−C(=O)−が介在していてもよい(ただし、−O−および−S−がそれぞれ2以上隣接して介在する場合を除く。)。ここで、R5は、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を表す。前記「置換基を有してもよい炭素原子数1〜10個のアルキル基」における置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素原子数1〜6個のアルコキシ基、炭素原子数2〜8個のアルコキシアルコキシ基、炭素原子数3〜15個のアルコキシアルコキシアルコキシ基、炭素原子数2〜7個のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜7個のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2〜7個のアルコキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
本発明の液晶層形成用組成物は、溶媒として、環状ケトン溶媒と環状エーテル溶媒とを含む。通常、本発明の液晶層形成用組成物はこれらの溶媒に他の成分が溶解した溶液の状態で使用される。これらの環状ケトン溶媒及び環状エーテル溶媒を含むことにより、液晶層形成用組成物において高Δn重合性液晶性化合物の溶解性と溶媒の乾燥速度の制御性とを良好にして、欠陥のない均一な成膜が可能となる。
本発明の液晶層形成用組成物は、本発明の効果を著しく損なわない限り、上述した成分以外にその他の成分を含んでいてもよい。
例えば、本発明の液晶層形成用組成物は、下記一般式(2)で表される化合物を含んでいてもよい。
R6−A1−Z−A2−R7 (2)
また、前記ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、(メタ)アクリル基、エポキシ基、メルカプト基、イソシアネート基、アミノ基、及びシアノ基は、炭素原子数1〜2個のアルキル基及び/又はアルキレンオキサイド基と結合していてもよい。
光重合開始剤の例を挙げると、ベンゾイン、ベンジルメチルケタール、ベンゾフェノン、ビアセチル、アセトフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンジルイソブチルエーテル、テトラメチルチウラムモノ(ジ)スルフィド、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、メチルベンゾイルフォーメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、β−アイオノン、β−ブロモスチレン、ジアゾアミノベンゼン、α−アミルシンナックアルデヒド、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、pp′−ジクロロベンゾフェノン、pp′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−プロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル、ジフェニルスルフィド、ビス(2,6−メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、アントラセンベンゾフェノン、α−クロロアントラキノン、ジフェニルジスルフィド、ヘキサクロルブタジエン、ペンタクロルブタジエン、オクタクロロブテン、1−クロルメチルナフタリン、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(o−ベンゾイルオキシム)]や1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]エタノン1−(o−アセチルオキシム)などのカルバゾールオキシム化合物、(4−メチルフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート、3−メチル−2−ブチニルテトラメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニル−(p−フェニルチオフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート等が挙げられる。なお、所望する物性に応じて重合開始剤は1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。さらに、必要に応じて本発明の液晶層形成用組成物に公知の光増感剤や重合促進剤としての三級アミン化合物を含ませて、液晶層形成用組成物の硬化性をコントロールすることもできる。
界面活性剤の例を挙げると、疎水基部分にシロキサン、フッ化アルキル基を含有するノニオン系界面活性剤等が好適に使用できる。中でも、1分子中に2個以上の疎水基部分を持つオリゴマーが特に好適である。これらの界面活性剤としては、例えば、OMNOVA社PolyFoxのPF−151N、PF−636、PF−6320、PF−656、PF−6520、PF−3320、PF−651、PF−652;ネオス社フタージェントのFTX−209F、FTX−208G、FTX−204D;セイミケミカル社サーフロンのKH−40等を用いることができる。なお、界面活性剤は1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
なお、その他の成分は、1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
本発明の液晶層形成用組成物の製造方法は、特に限定されず、上記各成分を混合することにより製造することができる。
本発明の液晶層形成用組成物は、前記のように欠陥なく均一な液晶層及び液晶硬化物層を形成できるという優れた利点を有する。これを利用して、本発明の液晶層形成用組成物を用い、円偏光分離シートを製造できる。以下、この円偏光分離シートの製造方法について説明する。
本発明の液晶層形成用組成物を用いて円偏光分離シートを製造する場合、少なくとも、液晶層形成用組成物を基材へ塗布して液晶層を得る塗布工程と、得られた液晶層を硬化して液晶硬化物層を得る硬化工程とを行う。また、前記の塗布工程及び硬化工程に加えて更に別の工程を行ってもよく、例えば、塗布工程と硬化工程との間に配向処理工程を行ってもよい。
基材は、本発明の液晶層形成用組成物を塗布する対象となる部材である。この基材は、液晶硬化物層の形成後に剥がしてもよいが、剥がさずに液晶硬化物層と共に円偏光分離シートの一部として用いてもよい。基材を円偏光分離シートの一部として用いる場合、基材として通常は透明基材を用いる。透明基材の具体的な光線透過率は円偏光分離シートの用途に応じて一様ではないが、例えば1mm厚で全光線透過率が80%以上の基材を使用できる。
本発明の液晶層形成用組成物を基材へ塗布する塗布工程を行うことにより、液晶層が得られる。基材表面に配向膜を形成している場合、配向膜上に本発明の液晶層形成用組成物を塗布するようにする。通常は、塗布後、一定時間の経過により塗膜から溶媒が乾燥除去され、高Δn重合性液晶性組成物を含む液晶層が基材上に形成される。この際、環状ケトン溶媒及び環状エーテル溶媒を含む混合溶媒が高Δn重合性液晶性化合物を良好に溶解させているため、高Δn重合性液晶性化合物の析出による液晶層の欠陥を防止できる。また、環状ケトン溶媒及び環状エーテル溶媒を含む混合溶媒の乾燥速度は過度に速すぎないため、塗膜に厚みムラが生じることがなく、ひいては液晶層及び液晶硬化物層の厚みムラの発生を防止できる。
塗布工程により液晶層を形成した後、硬化工程の前に、必要に応じて、配向処理を施してもよい。配向処理は、例えば液晶層を50℃〜150℃で0.5〜10分間加温することにより行えばよい。配向処理を施すことにより、液晶層中の液晶性化合物を良好に配向させることができる。
液晶層の形成後、液晶層を硬化させる硬化工程を行う。硬化工程を行うことにより重合性官能基が反応して高Δn重合性液晶性化合物等が重合し、液晶層が硬化して液晶硬化物層が得られる。
硬化工程において行う具体的な処理の内容は、前記の重合性官能基の重合を進行させるものであればよく、例えば、少なくとも1回の加熱処理及び/又は光照射処理を行うようにすればよい。
前記の塗布工程、配向処理工程及び硬化工程は、1回だけ行い液晶硬化物層を1層だけ形成するようにしてもよく、2回以上繰り返して2層以上の液晶硬化物層を形成することもできる。ただし、塗布工程及び硬化工程をそれぞれ1回のみ行った場合であっても、良好に配向した高Δn重合性液晶性化合物の重合物を含み、例えば5μm以上といった十分な厚みの液晶硬化物層を容易に形成することはできる。
以上のようにして形成される液晶硬化物層は、通常、コレステリック樹脂層である。コレステリック樹脂層は、一平面上では分子軸が一定の方向に並んでいるが、次の平面では分子軸の方向が少し角度をなしてずれ、さらに次の平面ではさらに角度がずれるという具合に、分子が一定方向に配列している平面を進むに従って分子軸の角度がずれて(ねじれて)いく構造を有する。このように分子軸の方向がねじれてゆく構造は光学的にカイラルな構造となる。
コレステリック樹脂層としては、円偏光分離機能を可視光の全波長領域にわたって発揮するものが好ましい。具体的には、400nm〜750nmの波長領域の光について円偏光分離機能を有するコレステリック樹脂層が好ましい。例えば、青色(波長410〜470nm)、緑色(波長520〜580nm)、赤色(波長600〜660)nmのいずれの波長域の光についても円偏光分離機能を有するコレステリック樹脂層が好ましい。
このようなタイプのコレステリック樹脂層を製造するには、例えば、各ピッチに対応したコレステリック樹脂層を上述した製造方法で製造して張り合わせたり、あるピッチに対応したコレステリック樹脂層の上に別のピッチに対応したコレステリック樹脂層を積み重ねるようにして上述した方法で製造したりすればよい。
本発明の輝度向上フィルムは、少なくとも、上述した円偏光分離シート及び位相差フィルムを備える。輝度向上フィルムは、通常、光源側から円偏光分離シート及び位相差フィルムがこの順になるようにして、液晶表示装置などに設けられる。液晶表示装置等において、バックライト等の光源からの光が輝度向上シートを透過する際、円偏光分離シートにより所定の偏光のみが選択的に反射し、残りの光が透過される。透過した光はさらに位相差フィルムを透過することにより所定の偏光に変換され、液晶セルに入射する。一方、円偏光分離シートにより反射された光は、液晶表示装置の他の構成要素(反射板等)により反射されて偏光状態を変化させながら再度円偏光分離シートに入射し、円偏光分離シートを透過する所定の偏光となったものは円偏光分離シートを透過し、位相差フィルムにより所定の偏光に変換され、液晶セルに入射する。このように、輝度向上シートにより、液晶セルによる表示に必要な所定の偏光を増加させて液晶セルに供給することができるようになっている。
なお、前記正面方向のリターデーションRe及び厚み方向のリターデーションRthは、市販の位相差測定装置を用いて、1/4波長板を長手方向及び幅方向に100mm間隔(長手方向又は横方向の長さが200mmに満たない場合は、その方向へは等間隔に3点指定する)で、全面にわたり、格子点状に測定を行い、その平均値とする。
本発明の液晶表示装置は、本発明の輝度向上フィルム及び液晶パネルを備える。液晶パネルは、特に限定されず液晶表示装置に用いられているものを適宜用いることができる。例えば、TN(Twisted Nematic)型液晶パネル、STN(Super Twisted Nematic)型液晶パネル、HAN(Hybrid Alignment Nematic)型液晶パネル、IPS(In Plane Switching)型液晶パネル、VA(Vertical Alignment)型液晶パネル、MVA(Multiple Vertical Alignment型液晶パネル、OCB(Optical Compensated Bend)型液晶パネルなどが挙げられる。
(配向膜を有する透明樹脂基材の調製)
脂環式オレフィンポリマーからなるフィルム(株式会社オプテス製、商品名「ゼオノアフィルムZF14−100」)の両面をコロナ放電処理した。5重量%のポリビニルアルコール水溶液を当該フィルムの片面に♯2のワイヤーバーを使用して塗布し、塗膜を乾燥し、膜厚0.1μmの配向膜を形成した。次いで当該配向膜をラビング処理し、配向膜を有する透明樹脂基材を調製した。
表1に示す配合割合(重量比)で各成分を混合して、液晶層形成用組成物としてコレステリック液晶組成物を調製した。
なお、コレステリック液晶組成物に含まれる各成分の詳細は、以下の通りである。
重合開始剤としては、商品名イルガキュアOXE02(チバ・ジャパン社製)を用いた。
界面活性剤としては、フッ素系界面活性剤(商品名フタージェント209F、ネオス社製)を用いた。
温度23℃において、上記で調製した配向膜を有する透明樹脂基材の配向膜を有する面に、前記のように調製したコレステリック液晶組成物を♯10のワイヤーバーを使用して塗布し、塗膜として液晶層を成膜した。この塗膜を100℃で5分間配向処理し、当該塗膜に対して0.1〜45mJ/cm2の微弱な紫外線の照射処理と、それに続く100℃で1分間の加温処理からなるプロセスを2回繰り返した後、窒素雰囲気下で2000mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させ、乾燥膜厚5μmのコレステリック樹脂層(液晶硬化物層に相当する。)を有する円偏光分離シートを作製した。
上記で作製した円偏光分離シートについて、温度23℃、湿度50%の環境下でライトボックス上に該円偏光分離シートを設置し、偏光板を通して色ムラ、結晶析出に由来する点欠陥を目視観察した。評価結果を表1に示す。
ここで、実施例1,2と実施例3とを比較すると、環状ケトン溶媒としてシクロペンタノンを用いた場合に、特に色ムラが少ない円偏光分離シートが得られることが分かる。また、実施例1,2と実施例4,5とを比較すると、環状エーテル溶媒として1,3−ジオキソランを用いた場合に、特に色ムラが少ない円偏光分離シートが得られることが分かる。さらに、実施例1,2と実施例6とを比較すると、環状ケトン構造を有する溶媒と環状エーテル構造を有する溶媒との比率には、好適な範囲があることが分かる。
メタクリル酸メチル97.8重量%とアクリル酸メチル2.2重量%とからなるモノマー組成物を、バルク重合法により重合させ、樹脂ペレットを得た。
特公昭55−27576号公報の実施例3に準じて、ゴム粒子を製造した。このゴム粒子は、内側から順に芯内層、内層及び外層を備えた球形3層構造を有し、芯内層がメタクリル酸メチル及び少量のメタクリル酸アリルの架橋重合体であり、内層が主成分としてのアクリル酸ブチルとスチレン及び少量のアクリル酸アリルとを架橋共重合させた軟質の弾性共重合体であり、外層がメタクリル酸メチル及び少量のアクリル酸エチルの硬質重合体である。また、内層の平均粒子径は0.19μmであり、外層をも含めた粒径は0.22μmであった。
上記メタクリル酸エステル重合体組成物A(b層)、及びスチレン無水マレイン酸共重合体(ガラス転移温度130℃)(a層)を温度280℃で共押出成形することにより、b層/a層/b層の三層構造で、各層が45/70/45(μm)の平均厚みを有する複層フィルムを得た。この積層フィルムを、テンター延伸機で、遅相軸がMD方向(machine direction、製造ラインにおけるフィルムの流れ方向であり、長尺のフィルムの長手方向)に対して45°傾いた方向になるように、延伸温度134℃、延伸倍率1.8倍で斜め延伸し、光学異方性素子を得た。
光学異方性素子の正面方向のリターデーションReは140nm、厚み方向のリターデーションRthは−85nm(各数値は斜め延伸後の測定値である。)であった。さらにこの光学異方性層の片面を、濡れ指数が56dyne/cmになるようにコロナ放電処理を施した。
ポリエチレンテレフタレートセパレータ(商品名「PET50AL」、リンテック(株))社製)に、ベース樹脂(商品名「SKダイン2094」、綜研化学(株)製、アクリル酸エステル共重合体、固形分率25%、溶媒:酢酸エチル/2−ブタノン=93/7))400部、多官能エポキシ架橋剤(商品名「E−AX」、綜研化学(株)製)1.1部及び微粉体(商品名「ケミスノーMX300」、綜研化学(株)製)4.3部からなる組成を有する粘着性組成物を、ギャップ200μmのブレードを用いて塗布した。100℃にて2分乾燥し、膜厚20μmの粘着層を形成し、セパレータ−拡散粘着層の層構成を有する積層体を得た。
前記の光学異方性素子のコロナ放電処理面と、前記のセパレータ−拡散粘着層の層構成を有する積層体の拡散粘着層側の面とを貼り合わせ、光学異方性素子−拡散粘着層−セパレータの層構成を有する積層体Aを得た。
上述したように作製した円偏光分離シートのコレステリック樹脂層の表面に、濡れ指数60mN/mになるようにコロナ放電処理を施した。積層体Aのセパレータを拡散粘着層から剥離し、露出した拡散粘着層と、上記の円偏光分離シートのコロナ放電処理面とを貼り合わせ、光学異方性素子−拡散粘着層−円偏光分離シートの層構成を有する輝度向上フィルムを得た。
市販の液晶テレビ(ソニー(株)製 BRAVIA KDL32J5000)を分解し、拡散シート及び輝度向上フィルムを取り出し、代わりに、作製した輝度向上フィルムを、表示面に適合する適当な寸法にカットして組み込み、再び組み立てた。得られたテレビを駆動させ、表示面のムラと円偏光分離シートに存在していた点欠陥の視認可否を目視で観察し評価した。結果を表2に示す。
本発明の円偏光分離シート及び輝度向上フィルムは、光学素子として任意の用途に使用できるが、中でも液晶表示装置に用いて好適である。
本発明の液晶表示装置は、表示装置として任意の装置において好適に設けることができる。
Claims (6)
- 1分子中に2つ以上の重合性官能基を有し、且つセナルモン法により測定された屈折率異方性が0.20以上である液晶性化合物と、
環状ケトン構造を有する溶媒と、
環状エーテル構造を有する溶媒とを含み、
前記環状ケトン構造を有する溶媒がシクロペンタノンであり、
環状ケトン構造を有する溶媒と環状エーテル構造を有する溶媒とが重量比で30/70以上90/10以下である、液晶層形成用組成物。 - 前記環状エーテル構造を有する溶媒が1,3−ジオキソランである請求項1記載の液晶層形成用組成物。
- 請求項1又は2に記載の液晶層形成用組成物を基材へ塗布し、硬化する工程を経て得られる円偏光分離シート。
- 請求項1又は2に記載の液晶層形成用組成物を基材へ塗布して液晶層を得る工程と、
前記液晶層を硬化する工程と
を含む円偏光分離シートの製造方法。 - 請求項3記載の円偏光分離シート及び位相差フィルムを備える輝度向上フィルム。
- 請求項5記載の輝度向上フィルム及び液晶パネルを備える液晶表示装置。
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