JP5776735B2 - 電池温調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース内部に収容した複数個の電池セルの温度を調整する電池温調装置に関する。
従来、電池を温調するための電池温調装置として、例えば、特許文献1、2に記載の装置が知られている。
特許文献1の装置は、複数個の電池セルの集合体である電池ブロックに接触する冷却プレートを有する。冷却プレートの中空部には、冷却液を充填し、熱交換器を設置している。熱交換器には、冷媒が供給される冷媒通路が接続されている。熱交換器は、供給された冷媒の気化熱によって冷却される。熱交換器は冷却液を冷却して、冷却プレートは電池セルを冷却する。
特許文献2の装置は、単電池間に熱媒体を通す熱媒体通路を設けて形成された電池組立体と、熱媒体を送給する送給手段と、熱媒体通路に対して熱媒体を供給、排出する送給通路及び排出通路と、を備える。電池組立体、送給手段、送給通路及び排出通路は、ケースの内部に設けられる。送給手段によって送給された熱媒体は、送給通路、熱媒体通路、排出通路を順に流れ、送給手段に戻ってくる。したがって、熱媒体は、閉じられた通路を流れて、上記のように各部を循環しながら、電池組立体を構成する複数個の単電池を冷却する。
特開2010−50000号公報 特開2004−288527号公報
特許文献1に記載の技術によると、冷凍サイクルによる冷媒の気化熱を利用して電池を冷却する方式であるため、電池温調装置全体のコストが高くなるという問題がある。また、電池を収容するケース内部に冷凍サイクルを設置する場合には、冷媒が流通する配管をケース内部に通す必要があり、このための構造も必要なため、製品コストの増加になる。
特許文献2に記載の技術によると、熱媒体を閉サイクルで循環させて電池の温度調整を行うため、ケース内部の密閉空間に電池を設置している。このような密閉空間に設置した電池を熱媒体の循環流のみで冷却する方式の場合、ケース内部から外部への放熱が、例えば自然対流等の放熱効果の低い手段でしか行われず、十分な電池の冷却効果が得られない。
また、ケース外部から取り入れた空気によってケース内部の電池を冷却し、電池を冷却した後の空気をケース外部に排出する非循環方式を採用した場合には、大量の空気がケースの内外を流通するため、騒音が外部へ伝播しやすい。また、ケース内部に塵埃が侵入し易く、ケース内部に結露が発生し易い。また、周囲への快適性を鑑みると、外部への排気風の影響を考慮する必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、冷凍サイクル等の大掛かりな装置を必要とせず、騒音の抑制及び電池の効果的な温度調整を可能とする電池温調装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、開示する電池温調装置に係る発明のひとつは、複数個の電池(3)と、複数の電池を冷却する空気を送風する送風手段(4)と、複数の電池及び送風手段を収容するケース(2)と、ケースの内部に形成される空気の循環通路であって送風手段により送風された空気が電池と熱交換した後、送風手段に吸い込まれる一連の空気の流通経路をなす循環通路(5)と、ケースの内部と外部とを連通する通路であって循環通路を循環する空気が電池と熱交換した後に、当該空気の一部がケースの外部に漏れ出る排出通路(620)と、循環通路の一部であり電池と熱交換した後の空気が送風手段に吸い込まれる第1の流入通路(54)と、ケースの内部と外部とを連通する通路であって送風手段に吸い込まれるケースの外部の空気が通る第2の流入通路(630)と、排出通路及び第2の流入通路の少なくとも一方の空気の流通を許可及び禁止する空気流通許否手段(7;107)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、ケース内に空気の循環流を形成できる程度に新鮮な空気を取り入れつつ、循環通路における空気の循環によって電池を冷却する。この構成により、冷却のために大量の空気を出し入れする方式に比べて、ケース外部への騒音伝搬を抑制できるとともに、電池からの十分な吸熱量を得るための循環流量を確保することができる。
さらに、ケース外部の新鮮な空気を第2の流入通路から循環通路に吸引し、吸引流量に対応した空気量を排出通路から排出する。これにより、電池の温度が高い場合には、循環空気流による継続的な吸熱作用によって空気に蓄積した熱を放出しつつ、新たに吸熱機能を発揮できる空気を獲得することができる。
さらに、ケース内部への空気の導入やケース外部への空気の排出は、空気流通許否手段の許可動作及び禁止動作によって行われる。これにより、電池の温度が低い場合には、禁止動作によって、外部への騒音の伝わりを抑制するとともに、ケース外部への放熱量を抑えてケース内部を保温することができる。したがって、電池の温度上昇を早めて早期の電池出力を可能にする。
また、ケース内に設けられた循環通路は、ケースを形成する壁に囲まれているため、循環通路を取り囲むケースの壁を放熱媒質として活用してケース外部へ放熱を促すことができる。これにより、電池の発熱を効果的にケース外部に排熱する熱経路を構築できる。すなわち、ケースの壁を放熱面積として活用する効果的な電池冷却を実施できる。
以上より、この発明によれば、冷凍サイクル等の大掛かりな装置を必要とせず、騒音の抑制及び電池の効果的な温度調整を可能とする電池温調装置を提供できる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
第1実施形態の電池温調装置について、電池冷却のための空気の流れを説明するための概要図である。 電池温調装置の制御について、セル温度と、弁開度及びファン出力との関係を示す制御仕様図である。 第2実施形態の電池温調装置について、電池冷却のための空気の流れを説明するための概要図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の電池温調装置1について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、電池温調装置1における電池冷却のための空気流れを示し、ケース2の内部の構成を示している。電池温調装置1は、例えば、内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車等に用いられる。電池温調装置1に含まれる複数個の電池セル3は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池である。
ケース2の内部には、複数の電池セル3と、送風機4とが収容されている。ケース2は、電気的に直列接続し、かつ積層設置された複数の電池セル3を収容する。ケース2の内部には、送風機4によって強制的に流れる空気の循環経路をなす循環通路5が形成されている。循環通路5は、ケース2の内部に形成される空気が循環する通路である。循環通路5は、送風機4により送風された空気が電池セル3と熱交換した後、送風機4に吸い込まれる一連の空気の流通経路をなす。図1に図示するように、循環通路5は、第1の流入通路54、吹出し通路50、天板側通路51、電池通路52及び集合通路53を結ぶ一連の通路で構成される。
複数の電池セル3は、充電及び放電または温度調節に用いられる電子部品(図示せず)によって制御される。当該電子部品は、例えば、DC/DCコンバータ、送風部材を駆動するモータ、インバータによって制御される電子部品、各種の電子式制御装置等である。この電子部品は、ケース2の内部に収容するようにしてもよい。また、当該電子部品は、ケース2の内部において循環通路5に設置されることにより、循環通路5における空気の循環によって電池セル3とともに冷却されうる。また、ケース2の内部に、電池セル3の少なくとも電圧と温度とを監視するセル監視ユニット、ジャンクションボックス、サービスプラグ等を内蔵するようにしてもよい。
ケース2は、内部の空間を包囲する複数の壁面からなる箱形を呈し、例えば、アルミニウム板または鉄板の成型品で形成されている。ケース2は、例えば、少なくとも6面を有する箱体である。ケース2は、複数のケース体を接合して組み立てることにより、内部に箱体状の空間を形成して作製することもできる。また、ケース2を形成する複数の壁面のうち、所定の壁面には、放熱面積を大きくするために凸部または凹部を形成するようにしてもよい。
複数の電池セル3は、ケース2の内部空間において複数のセル積層体を構成する。セル積層体は、図1に図示するように、ケース2の内部空間において所定の間隔をあけて設置され、それぞれ電池ケース60に周囲を囲まれるように収容されている。各電池ケース60は、ケース2の天板20側がケース2の内部空間に向けて開口し、ケース2の底板22側が集合ダクト61に接続される形状である。
これにより、循環通路5の一部をなす通路であって、各セル積層体が設置される電池ケース60内の通路は、天板20側でそれぞれ独立した空気の入口部を備え、底板22側で一つの集合通路53に集まる空気の出口部を備える。集合通路53は、所定の間隔をあけて並ぶすべてのセル集合体の下方部からケーシング43の吸込み口までにわたって底板22に沿って延び、第1の流入通路54に繋がっている。第1の流入通路54は、循環通路5の一部であり、ケース2の内部に設けられ、電池セル3と熱交換した後の空気が吸い込まれる通路である。
したがって、送風機4によって送風されて天板側通路51に達した空気は、電池ケース60上部の入口部から電池通路52に流入する。また、電池通路52は、隣り合う電池セルの間に形成したセル間通路とすることもできる。天板側通路51は、天板20と複数の電池セル3との間に位置する通路である。そして、空気は、電池通路52を流れるときに、各電池セル3の外表面から吸熱して各電池セル3を冷却する。各電池セル3を冷却した空気は、それぞれ、電池ケース60下部の出口部から流出して集合ダクト61内の集合通路53に集められ、第1の流入通路54を通って送風機4に吸入される。この場合に、電池セル3の放熱手段の一つは、セルの外装ケース面である。
また、空気は、正極端子、負極端子からなる電池セル3の電極端子30や、異極端子間を電気的に接続するバスバーにも接触する。このため、電極端子30やバスバーも放熱手段の一つを構成しうる。電極端子30やバスバーは、電池ケース60内において、上部側、すなわち、空気流れの上流側に位置する。
送風機4は、複数の電池セル3を冷却する空気を循環通路5に循環させる送風手段の一例である。送風機4は、モータ41と、モータ41により回転されるシロッコファン40と、シロッコファン40を内蔵するケーシング43とを備える。送風機4は、電池セル3に蓄電された電力を用いて運転することができる。また、ケーシング43は、循環通路5の一部である第1の流入通路54を形成する。複数の電池セル3は、充電及び放電または温度調節に用いられる電子部品(図示せず)によって制御される。
送風機4は、セル監視ユニットに内蔵された制御装置8によって制御される。電池セル3は、電流が取り出される出力時及び充電される入力時に自己発熱する。温度センサ9は、所定の電池セル3について、その温度を電気信号として検出し、制御装置8に出力する。したがって、セル監視ユニットは、温度センサ9によって検出される電池セル3の温度を常時モニターする。
第1の流入通路54は、ケーシング43の吸込み口を含み、シロッコファン40の回転軸方向に延びる通路であり、シロッコファン40によって吸い込まれる空気が通る。シロッコファン40は、図1に図示するように、ケース2の内部空間の下部であってケース2の側板21に近接するように設置されている。モータ41は、側板21とシロッコファン40との間に設置されている。シロッコファン40の回転軸は、ケース2の天板20に平行となる姿勢で設置される。第1の流入通路54は、送風機4において電池セル3側に位置する通路であり、後述する集合通路53に接続される。すなわち、ケーシング43の吸込み口は、集合通路53を形成する集合ダクト61に接続される。
さらにケーシング43は、循環通路5の一部である吹出し通路50を形成する。吹出し通路50は、シロッコファン40の回転軸に直交するファンの遠心方向に延びる通路である。吹出し通路50は、第1の流入通路54に直交する方向に延びる通路である。したがって、吹出し通路50は、ケース2の内部空間において上方に延びる。ケーシング43の吹出し部は、上方に延びる送風ダクト44に接続される。送風ダクト44は、ケース2の天板20近くの部位で開口する。この構成により、吹出し通路50は、ケース2の内部空間において天板20近くの部位まで連通する。
循環通路5は、送風ダクト44、電池ケース60、集合ダクト61及びケーシング43によって形成された通路ではケース2の壁面に露出せず、天板側通路51においてケース2の壁面に対して露出する通路を構成する。循環通路5は、送風機4の運転によってケース2内を循環する循環空気が、ケース2を形成する複数の壁面のうち、少なくとも一つの壁面に接触しながら流れる通路部分を含む。
この空気循環の過程で空気が接触する壁面の一つが天板20であり、天板20に接触しながら空気が流れる通路部分の一つが天板側通路51である。送風機4の運転によって吹出し通路50を通って天板20近くに至った空気は、電池セル3に接触等して熱交換した後、天板側通路51を流れる空気である。この循環空気は、天板側通路51を流れ、さらに各電池ケース60の入口部から電池通路52に流入し、再び電池セル3と熱交換することになる。
循環空気は天板側通路51を流れる際に、電池セル3との熱交換時に吸熱した熱を天板20を通してケース2の外部に放熱する。天板20を通して放出された熱は、自然対流によってケース2の外部に放熱される。したがって、天板20の全体が、ケース2内に収容された電池セル3の熱を外部に放出する際の放熱面として機能することになる。
天板20は、循環通路5を循環する空気が天板側通路51を流れる際に接触する壁面を構成し、ケース2を形成する複数の壁面のうち、最も大きい表面積を有する壁面であることが好ましい。放熱面である天板20がケース2の壁面において表面積の最も大きい壁面であることにより、外部への放熱効果を大きくでき、電池の効果的な冷却を実施できるからである。例えば、ケース2が直方体である場合など、最も大きい表面積を有する壁面が複数ある場合には、その一つが天板20に相当する。
送風機4に吸い込まれる空気の流入通路には、第1の流入通路54及び第2の流入通路630の少なくとも二つが含まれる。すなわち、当該空気の流入通路は、第1の流入通路54の他に、少なくとも一つ設けられている。第2の流入通路630は、ケース2の外部と送風機4とを連通させる通路である。第2の流入通路630は、第1の流入通路54よりも通路横断面積が小さい通路である。第2の流入通路630は、ケーシング43の吸込み口とは反対側の背面側部分に接続された給気用ダクト63の内部通路である。
給気用ダクト63は、ケース2の側板21を貫通してケーシング43の背面側部分とケース2の外部とを接続する。第2の流入通路630は、循環通路5を循環する空気が天板側通路51を流れる際に接触する天板20を除く他の壁面に開口する通路である。
電池温調装置1は、第2の流入通路630における空気の流通を許可及び禁止する空気流通許否手段を備える。空気流通許否手段は、例えば、第2の流入通路630を開放及び閉鎖する開閉弁7で構成することができる。開閉弁7は、電池セル3に蓄電された電力を用いて駆動することができる。
開閉弁7は、給気用ダクト63の内部に設けられ、ケース2の外部から第2の流入通路630を開放及び閉鎖する。開閉弁7は、図1の図示によると、回動軸部を中心として角変位するドア部を有する弁である。開閉弁7は、この形態以外の構成としてもよく、例えば、第2の流入通路630に対してスライド動作することにより開放及び閉鎖する方式のドア等に置き換えることもできる。
開閉弁7の作動は、制御装置8によって制御される。制御装置8は、開閉弁7のドア部を駆動するサーボモータ等の装置の作動を制御することにより、ドア部の角変位を制御する。
給気用ダクト63は、ケース2の外部で側板21に沿って上方に延びる。したがって、給気用ダクト63の空気流入の入口端部は、例えば、天板20と同程度の高さに位置する。開閉弁7によって第2の流入通路630が開放され、送風機4が運転している場合に、当該部位から給気用ダクト63内に吸い込まれた空気は、第2の流入通路630を通して循環経路5に導入され、ケース2の内部空間に取り込まれる。
電池温調装置1は、ケース2内で循環する空気の一部がケース2の外部に漏れ出る排出通路620を有する。排出通路620は、ケース2の内部と外部とを連通する通路である。ケース2の外部の空気は、開閉弁7により第2の流入通路630が開放されているときに、送風機4の吸引力に伴って第2の流入通路630を介して循環通路5に吸い込まれる。
排出通路620は、循環する空気が天板側通路51を流れる際に接触する天板20を除く他の壁面に開口する通路である。排出通路620は、例えば、集合ダクト61の下方に位置する底板22を貫通してケース2の内部と外部とを連通する。排出通路620は、ケース2を貫通する小径の穴によって形成される。さらにこの穴の周囲には、他の部分よりも薄肉の円環部が形成されている。この小径の穴は、開閉弁7により第2の流入通路630が閉鎖されており、ケース2の内部空気が循環通路5を循環し続ける状況では、排出通路620を通して空気が外部に排出されない大きさに設定されている。排出通路620は、底板22に接続された排気用ダクト62の内部通路とすることもできる。
排出通路620は、循環通路5のうち、送風機4から送風された空気が電池セル3と熱交換するときに通る電池通路52よりも下流に位置し、かつ第1の流入通路54よりも上流に位置する。したがって、排出通路620は、循環通路5を循環する空気が電池セル3と熱交換した後に、その一部が循環通路5からあふれて漏れ出る通路である。排出通路620からケース2の外部に漏れ出る空気の量は、第2の流入通路630を通してケース2の外部から取り入れられた空気量と同量である。したがって、ケース2の内部空間は、排出通路620及び第2の流入通路630を除き、密閉された空間を形成する。
制御装置8は、内蔵する演算部、記憶装置等に予め記憶された演算プログラムを用いた演算結果にしたがい、送風機4の回転数、開閉弁7の開度位置等を制御する。また、制御装置8は、温度検出手段である温度センサ9によって検出される電池セル3の温度情報に応じて、送風機4の運転、開閉弁7の作動を制御する。
次に、図2を参照しながら、制御装置8による送風機4及び開閉弁7の制御を説明する。図2は、電池セル3の温度に対する、開閉弁7の開度状態及びファン出力との関係を示しており、電池温調制御の特徴的な仕様を表している。
電池セル3は放電時や充電時に自己発熱してセル温度が上昇する。電池が有する所定の機能を発揮するためにも、セル温度を適正な温度範囲に制御する必要がある。図2に図示するように、セル温度が低温である場合、例えば温度センサ9の検出温度が30℃未満である場合には、制御装置8は、第2の流入通路630を閉じるように開閉弁7の開度位置を制御するとともに、送風機4への印加電圧を0Vに制御する。したがって、この場合は、送風機4は運転しないため、循環通路5を循環する空気流れは生じない。つまり、冷却用流体による積極的な電池冷却は行われないため、電池セル3の自己発熱によってケース2の内部空間が少しずつ上昇し、内部空間を保温する効果がある。
そして、セル温度が上昇して30℃を検出するようになると、制御装置8は、第2の流入通路630を閉じたままで、送風機4への印加電圧を0Vから第1段階のL1に上げる制御を行う。つまり、送風機4に対する電圧のデューティ比をL1に上げるのである。例えば、送風機4には、最大出力の18%の電圧が印加される。これにより、送風機4の運転によって生じる循環風量は、最大風量の18%の風量になる。ごく低風量の空気が循環通路5を循環するようになるため、セル温度が30℃未満であるときよりも、電池セル3を冷却する効果が得られる。
さらにセル温度が上昇すると、制御装置8は、第2の流入通路630を閉じたままで、送風機4への印加電圧をL1から第2段階のL2に上げる制御を行う。つまり、送風機4に対する電圧のデューティ比をL2に上げるのである。例えば、送風機4には、最大出力の36%の電圧が印加される。これにより、送風機4の運転によって生じる循環風量は、最大風量の36%の風量になる。
さらにセル温度が上昇して45℃を検出するようになると、制御装置8は、第2の流入通路630を開くように開閉弁7の開度位置を制御し、送風機4への印加電圧をL2から第3段階のL3に上げる制御を行う。つまり、送風機4に対する電圧のデューティ比をL3に上げるのである。例えば、送風機4には、最大出力の54%の電圧が印加される。これにより、送風機4の運転によって生じる風量は、最大風量の54%の風量になる。
この場合には、ケース2の外部に空気が第2の流入通路630を通して循環通路5に取り込まれ、空気が循環通路5を循環しつつ、循環通路5を循環する空気の一部が排出通路620を通してケース2の外部に漏れ出るようになる。これにより、循環空気によって電池セル3を冷却する効果が得られるとともに、電池セル3から吸熱した空気の熱を外部に放出しつつ、外部の新鮮な空気の導入によって新たに吸熱機能を発揮できる空気を取り込むことができる。
電池セル3の自己発熱が大きく空気の冷却効果を上回ると、さらにセル温度が上昇していく。この場合、制御装置8は、第2の流入通路630を開いたままで、送風機4への印加電圧(電圧のデューティ比)をL3から第4段階のL4、第5段階の90%レベルに順次引き上げる制御を行う。これに伴い、送風機4の運転によって生じる循環風量、給気風量、排気風量は、それぞれ増加する。この制御により、電池セルからの吸熱量は、前の段階よりも大きくなる。
ここまでセル温度が上昇していく場合の電池温調制御の方法について説明したが、セル温度が低下していく場合にも、図2に示す仕様にしたがって、送風機4、開閉弁7の作動は制御される。すなわち、開閉弁7は、セル温度が40℃以下になると、第2の流入通路630を開く状態から閉じる状態に制御される。送風機4は、セル温度に低下に応じて、第5段階から第1段階まで順次印加電圧が低下するように制御され、30℃よりも低い温度になると、印加電圧が0Vになり運転が停止するようになる。セル温度が上昇する場合と低下する場合とでは、開閉弁7及び送風機4について動作変化する温度に所定の温度差を設けている。これは、セル温度の変動によって、開閉弁7及び送風機4の動作が頻繁に変化するハンチングを防止するためである。
上記によると、開閉弁7が第2の流入通路630を開いて空気の流通を許可する流通許可温度は、45℃または40℃に設定されている。予め定める流通許可温度は、製造者が電池の寿命を保証するために設定した寿命保証温度よりも低い温度に設定される。つまり、流通許可温度は、電池が著しく劣化しないように、余裕を見て、寿命保証温度よりも所定温度低い温度に設定される。
以下に、第1実施形態の電池温調装置1がもたらす作用、効果について説明する。電池温調装置1は、電池セル3と、送風機4と、ケース2の内部に形成される空気の循環通路5と、循環通路5を循環する空気が電池セル3と熱交換した後に、当該空気の一部がケース2の外部に漏れ出る排出通路620と、を備える。電池温調装置1は、循環通路の一部であり電池セル3と熱交換した後の空気が送風機4に吸い込まれる第1の流入通路54と、ケース2の内外を連通する通路であり送風機4に吸い込まれるケース2外の空気が通る第2の流入通路630と、を備える。さらに電池温調装置1は、排出通路620及び第2の流入通路630の少なくとも一方の空気の流通を許可及び禁止する空気流通許否手段としての開閉弁7を備える。
この構成によれば、開閉弁7によって空気流通を許可することにより、ケース2内に空気の循環流を形成できる程度に新鮮な空気を取り入れつつ、循環通路5における空気の循環によって電池を冷却することができる。これにより、冷却のために大量の空気を出し入れして電池を冷却する従来の方式に比べて、ケース2の外部への騒音伝搬を抑制できるとともに、電池からの十分な吸熱量を得るための循環流量を確保することができる。
さらに、開閉弁7による空気流通の許可により、ケース2の外部の新鮮な空気を第2の流入通路630から循環通路5に吸引し、吸引流量に対応した空気量を排出通路620から排出する。これにより、電池の温度が高い場合には、循環空気流による継続的な吸熱作用によって空気に蓄積した熱を放出しつつ、新たに吸熱機能を発揮できる空気を獲得することができる。
さらに、電池の温度が低い場合には、開閉弁7による空気流通の禁止によって、外部への騒音の伝わりを抑制するとともに、外部への放熱量を抑制してケース2の内部を保温することができる。したがって、電池の温度上昇を早めて、電池からの出力を早期に実施することができる。
また、ケース2内に設けられた循環通路5は、ケース2を形成する壁に囲まれているため、循環通路5を取り囲むケース2の壁を放熱媒質として活用してケース2の外部へ放熱を促すことができる。これにより、電池の発熱を効果的にケース2の外部に排熱する熱経路を構築できる。すなわち、ケース2の壁を放熱面積として活用する効果的な電池冷却を実現できる。
また、開閉弁7は、電池の温度またはこれに関連する温度が予め定めた流通許可温度未満である場合(例えば、45℃未満である場合)は、第2の流入通路630を閉じて空気の流通を禁止する。これによれば、流通許可温度未満である場合には、ケース2の内部を出入りする空気の流れを停止することができる。このため、電池冷却効果を過剰に発揮させることなく、電池温度を適正な状態に維持することができる。
また、送風機4は、電池セル3の温度またはこれに関連する温度が、流通許可温度(例えば45℃)よりも低い温度に設定された運転開始温度以上になるまで(例えば30℃以上になるまで)は運転を開始しない。したがって、運転開始温度未満では送風機4による送風は行われない。
これによれば、電池の温度が低い場合には、開閉弁7による空気流通の禁止動作によって、外部への騒音を抑制できる。さらに送風機4による送風が停止するため、ケース2内に循環流が形成されないので、ケース2内の空気を撹拌しない。これにより、ケース2の壁面からの外部への放熱量を抑え、ケース2の内部を保温することができる。したがって、送風によって電池の温度が低下しすぎることを防ぎ、次の電池出力時に電池の温度上昇を早めることができ、電池の出力性能を早期に発揮させることができる。
また、送風機4は、電池セル3の温度またはこれに関連する温度が、運転開始温度以上になって送風を開始したときの送風風量を、開閉弁7が第2の流入通路630を開放して空気の流通を許可するときの送風風量よりも小さい値となるように制御する。
これによれば、電池温度またはこれに関連する温度が低い運転開始時には、送風風量を抑えることにより、ケース2内の空気を撹拌する効果を抑えることができるため、過剰な電池冷却を防ぐことができる。このため、次の電池出力時に電池の温度上昇を早めることができ、電池の出力性能を早期に発揮させることができる。さらに運転開始時には、送風風量を抑えることにより、外部に伝搬する騒音を抑制することもできる。
また、電池温調装置1によれば、ケース2には大きな流入口及び流出口がなく、また空気の排出に伴って外部へ音が伝搬することがない。したがって、送風機4等から発生する騒音がケース2の外部へ伝搬することを抑制することができる。さらに電池セル3の熱を十分に吸熱するための空気の循環流量を確保することも可能である、また、循環流によって、ケース2の内部を十分にかき混ぜることができるため、電池セル3に対する吸熱効果を高めることが可能である。
さらに、ケース2の内部に設けられた循環通路5は、ケース2を形成する複数の壁面に囲まれている。このように、循環通路5を取り囲むケース2の複数の壁面を放熱媒質として活用することができるので、外部への放熱面積を大きくでき、ケース2の外部へ放熱を促進することができる。これにより、電池の発熱を効果的にケース2の外部に排熱する熱経路を構築するこができる。すなわち、ケース2の壁面全体を放熱面積として活用する効果的な電池冷却を実現できるのである。
さらに、開閉弁7による空気流通の許可動作によって、ケース2の外部の新鮮な空気を第2の流入通路630から循環通路5に吸引し、吸引流量に対応した空気量を排出通路620から排出する。これにより、空気循環の継続に伴う継続的な吸熱作用によって空気に蓄積した熱を確実に放出しつつ、新たに吸熱機能を発揮し得る新鮮な空気を獲得することができる。したがって、この電池温調装置1によれば、従来技術のように冷凍サイクル等の大掛かりな装置を必要とすることなく、騒音の抑制と電池セル3の効果的な空冷とを両立することができる。
また、排出通路620は、循環通路5のうち、送風機4から送風された空気が電池セル3と熱交換するときに通る通路(電池通路52)よりも下流に位置し、かつ第1の流入通路54よりも上流に位置する。この構成によれば、電池セルから吸熱した後の温度上昇した空気を確実に排出通路620から外部に排出することができる。これにより、空気循環の継続に伴う継続的な吸熱作用によって空気に蓄積した熱を確実に放出することができる。
また、循環通路5は、循環する空気が、ケース2を形成する複数の壁面のうち、少なくとも一つの壁面(例えば、天板20)に接触しながら流れる通路部分(例えば、天板側通路51)を含んでいる。この構成によれば、例えば、天板側通路51が循環通路5の一部を構成するため、循環空気が天板側通路51を流れる際に、天板20を通じてケース2の外部に放熱させることができる。このようにケース2の少なくとも一つの壁面を放熱媒質として活用することができるので、外部への放熱面積を確保でき、電池の発熱を効果的にケース2の外部に排熱する熱経路を構築するこができる。
さらに、排出通路620は、循環する空気が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面を除く他の壁面(例えば、底板22)に開口する通路である。この構成によれば、ケース2の放熱面である天板20においては外部への放熱を実施し,他の壁面においては、排出通路620から排気する。これにより、放熱を促進させる壁面と排気を行う壁面とを区別し、ケース2における排気場所と放熱場所とをケース2の周囲環境に適合させることができる。これにより、周囲の環境に応じて、効果的な排気、放熱を実施できる電池温調装置1を提供できる。
また、第2の流入通路630は、循環する空気が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面を除く他の壁面(例えば、側板21)に開口する通路である。
この構成によれば、ケース2の放熱面である天板20においては外部への放熱を実施し,他の壁面においては、第2の流入通路630から新鮮な空気を導入する。これにより、放熱を促進させる壁面と給気を行う壁面とを区別し、ケース2における給気場所と放熱場所とをケース2の周囲環境に適合させることができる。また、放熱面に第2の流入通路630を設けた場合には、排熱された周辺の空気を給気することになり、電池セル3から吸収した熱が再び循環通路5に戻ってしまうことになりかねない。このような状況となることを回避でき、効果的な給気、放熱を実施できる電池温調装置1を提供できる。
また、循環する空気が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面(例えば、天板20)は、ケース2を形成する複数の壁面のうち、最も大きい表面積を有する壁面であることが好ましい。この構成によれば、放熱面を構成する壁面がケース2の壁面において表面積の最も大きい壁面であることにより、外部への放熱効果を大きくでき、電池冷却の効果を大きくできる。このケース2には、最も大きい表面積を有する壁面が複数ある場合も含まれる。
また、循環する空気が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面は、ケース2を形成する複数の壁面のうち、ケース2の上部に位置し側板21に対して直交する面をなす上壁面(例えば、天板20)であることが好ましい。
発明者の検証によれば、電池の熱がケース2の外部に放出される一つの放熱態様として、循環通路5を流通する空気と当該空気が接触するケース2の壁面とを介した輻射伝熱によるものであることがわかっている。さらに、この輻射伝熱については、ケース2を形成する複数の面のうち、上部に位置する上壁面を介した放熱量が顕著であることがわかっている。そこで、上記構成によれば、循環通路5を循環する空気をケース2の上壁面(例えば、天板20)に接触させることにより、輻射伝熱を促進して、効果的なケース外部への放熱を実施することができる。
また、第2の流入通路630は、車室内と送風機4とを連通させる通路であることが好ましい。すなわち、第2の流入通路630は、送風機4から車室内まで延びる通路である。この構成によれば、車室内の空気が第2の流入通路630を通して循環通路5へ導入される。これにより、空調されている車室内の空気を利用して電池セル3を冷却することができる。例えば、ケース2が、その周囲温度が車室内温度よりも高い環境に設置されている場合であっても、上記構成によれば、周囲温度よりも低温である空調空気を導入することにより、電池セル3から吸熱する効果を高めることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の他の形態である電池温調装置101について図3を参照して説明する。図3において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。また、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成を有するものは、第1実施形態で説明した同様の作用、効果を奏するものとする。
電池温調装置101は、排出通路620における空気の流通を許可及び禁止する空気流通許否手段を備える。空気流通許否手段は、例えば、排出通路620を開放及び閉鎖する開閉弁107で構成することができる。開閉弁107は、電池セル3に蓄電された電力を用いて駆動することができる。
また、温度センサ109は、天板20の温度を電気信号として検出し、制御装置8に出力する。したがって、セル監視ユニットは、温度センサ109によって検出される天板20の温度を、電池セル3の温度に関連する温度として常時モニターする。
制御装置8は、内蔵する演算部、記憶装置等に予め記憶された演算プログラムを用いた演算結果にしたがい、送風機4の回転数、開閉弁107の開度位置等を制御する。また、制御装置8は、温度検出手段である温度センサ109によって検出される、電池セル3の温度に関連する温度情報に応じて、送風機4の運転、開閉弁107の作動を制御する。
温度センサ109は、第1実施形態の温度センサ9に書き換えることができる。したがって、第1実施形態で図2を参照した制御の説明において、温度センサ9の記載を温度センサ9に置き換え、温度センサ9が検出する電池温度を温度センサ10が検出する天板20の温度に置き換えることができる。
開閉弁107は、排気用ダクト62の内部に設けられ、ケース2の外部から排出通路620を開放及び閉鎖する。開閉弁107は、図3の図示によると、回動軸部を中心として角変位するドア部を有する弁である。開閉弁107によって排出通路620が開放され、送風機4が運転している場合に、給気用ダクト63内に吸い込まれた空気は、第2の流入通路630を通して循環経路5に導入される。そして、空気は循環通路5を循環しつつ、循環通路5を循環する空気の一部が排出通路620を通してケース2の外部に漏れ出るようになる。
開閉弁107は、この形態以外の構成としてもよく、例えば、排出通路620に対してスライド動作することにより開放及び閉鎖する方式のドア等に置き換えることもできる。
開閉弁107の作動は、制御装置8によって制御される。制御装置8は、開閉弁107のドア部を駆動するサーボモータ等の装置の作動を制御することにより、ドア部の角変位を制御する。
開閉弁107は、第1実施形態の開閉弁7に書き換えることができる空気流通許否手段である。したがって、第1実施形態において図2を参照しながら説明した制御は、開閉弁7の記載を開閉弁107に置き換えることで、第2実施形態の電池温調装置101において、第1実施形態の同様の作用効果を奏するものである。また、第1実施形態において説明した作用効果は、開閉弁7の記載を開閉弁107に置き換えることで、第2実施形態の電池温調装置101においても、そのまま適用することができる。
また、電池温調装置101は、第2の流入通路630を開放及び閉鎖する開閉弁7を有していないが、空気流通許否手段として開閉弁107と開閉弁7とを併せ持つものであってもよい。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
本発明に含まれる空気流通許否手段は、上記の実施形態で開示する開閉弁7,107に限定されない。空気流通許否手段には、排出通路620や第2の流入通路630、またはこれら両方の通路を流通する空気の流れを許可及び停止することができる、あらゆる手段を採用することができる。
上記の実施形態において、制御装置8は、温度センサ9,109によって検出される温度情報に基づいて、送風機4や、開閉弁7,107の作動を制御する。送風機4や、開閉弁7,107の作動のトリガとなる温度情報は、電池セル3の温度または電池セル3の温度に関連する温度である。したがって、当該温度情報は、電池セル3の温度と相関関係のある温度であればよい。例えば、当該温度情報は、ケース2における所定の箇所の温度、循環通路5を流れる空気の温度、バスバーの温度、電池ケース60の温度、循環通路5に設けられる部材の温度とすることができる。
空気流通許否手段の一例である開閉弁7、開閉弁107は、上記の実施形態で説明する位置において、第2の流入通路630、排出通路620を開放及び閉鎖するものに限定されない。
上記の実施形態で説明する図1及び図3において、送風機4に吸い込まれる空気の流入通路は、第1の流入通路54の他に、一つの第2の流入通路で構成されているが、二つ以上であってもよい。
上記の実施形態において、ケース2の内部に設けられる送風機4には、シロッコファンの他、軸流ファン、ターボファン等を用いることができる。
また、上記のケース2において、最も表面積の大きい壁面は、各ケースの天面に相当するが、当該壁面は、天面や底面に限定されず、側面やその他の面であってもよい。
1,101…電池温調装置
2…ケース
3…電池セル(電池)
4…送風機(送風手段)
5…循環通路
54…第1の流入通路
620…排出通路
630…第2の流入通路
7,107…開閉弁(空気流通許否手段)

Claims (4)

  1. 複数の電池(3)と、
    前記複数の電池を冷却する空気を送風する送風手段(4)と、
    前記複数の電池及び前記送風手段を収容するケース(2)と、
    前記ケースの内部に形成される空気の循環通路であって、前記送風手段により送風された空気が前記電池と熱交換した後、前記送風手段に吸い込まれる一連の空気の流通経路をなす循環通路(5)と、
    前記ケースの内部と外部とを連通する通路であって、前記循環通路を循環する空気が前記電池と熱交換した後に、当該空気の一部が前記ケースの外部に漏れ出る排出通路(620)と、
    前記循環通路の一部であり、前記電池と熱交換した後の空気が前記送風手段に吸い込まれる第1の流入通路(54)と、
    前記ケースの内部と外部とを連通する通路であって、前記送風手段に吸い込まれる前記ケースの外部の空気が通る第2の流入通路(630)と、
    前記排出通路及び前記第2の流入通路の少なくとも一方の空気の流通を許可及び禁止する空気流通許否手段(7;107)と、
    を備えることを特徴とする電池温調装置。
  2. 前記空気流通許否手段は、前記電池の温度またはこれに関連する温度が予め定めた流通許可温度未満である場合は、前記空気の流通を禁止することを特徴とする請求項1に記載の電池温調装置。
  3. 前記送風手段は、前記電池の温度またはこれに関連する温度が、前記流通許可温度よりも低い温度に設定された運転開始温度以上になるまでは前記送風を行わないことを特徴とする請求項2に記載の電池温調装置。
  4. 前記送風手段は、前記運転開始温度以上になって前記送風を開始したときの送風風量を、前記空気流通許否手段が前記空気の流通を許可するときの送風風量よりも小さい値となるように制御することを特徴とする請求項3に記載の電池温調装置。
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