JP5777532B2 - オーディオ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、再生中の楽曲に関する曲情報を他の装置から無線通信により取得するオーディオ装置に関する。
従来から、ブルートゥース(登録商標)方式等の無線通信によって音声データ送信装置と音声出力装置とを接続し、音声出力装置において、音声データ送信装置から受信した音声データに対応する楽曲の音声を出力するとともに、音声データの最初の数秒間の音声波形データを用いて問い合わせを行ってアルバム名やトラック名等の曲情報を取得して表示するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−282348号公報
特許文献1に開示された構成では、音楽データ送信装置からは楽曲の音楽データしか送信されないことが前提となっており、このため、音楽データの受信側である音声出力装置においてその先頭部分の音声波形データを用いて曲情報を取得している。
ところで、ブルートゥース方式に対応した規格であるAVRCP(Audio Video Remote Control)ver1.4に対応し、さらにブラウジング(Browsing)機能をサポートしている場合には、音楽データ送信装置から、音楽データに対応する曲情報を取得することが可能となる。このようにして取得する曲情報は、利用者自身が編集している場合もあるため、特許文献1の構成において取得可能な曲情報よりも優先的に活用できれば、利用者の嗜好等を反映した表示等が可能となるため望ましい。ところが、特許文献1の構成ではそのような使い方はできない。
一方、上述したAVRCPver1.4に対応し、ブラウジング機能をサポートしている場合であっても、受信可能な曲情報の容量は音声出力装置毎に決まっており、音声データ送信装置に保持された曲情報のデータ量がこの受信可能な曲情報の容量よりも大きいと、保持された曲情報の一部しか音声出力装置によって受信できないことになり、曲情報の一部が欠落することになる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、楽曲再生に必要な音楽データを供給する他の装置(外部装置)から曲情報(付属情報)を取得するとともに、取得した曲情報が不完全な場合に曲情報を補完することができるオーディオ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明のオーディオ装置は、外部装置から無線通信により楽曲再生に必要な音楽データと楽曲に関する付属情報とを受信する受信手段と、受信手段によって受信した音楽データに基づいて楽曲の再生を行う楽曲再生手段と、受信手段によって受信した付属情報が不完全であるか否かを判定する付属情報判定手段と、付属情報判定手段によって付属情報が不完全であると判定されたときに、この不完全な付属情報を補完する付属情報補完手段とを備えている。これにより、楽曲再生に必要な音楽データを供給する外部装置から付属情報を取得することができるとともに、取得した付属情報が不完全なものである場合にこれを補完して完全な付属情報とすることができる。
また、上述した付属情報の送信を外部装置に対して要求する付属情報要求手段をさらに備え、受信手段が受信可能な付属情報の最大容量が設定されており、付属情報判定手段は、付属情報要求手段の要求に対応して最大容量と等しいデータ量の付属情報を受信手段で受信した場合に、この受信した付属情報が不完全であると判定している。オーディオ装置において受信可能な最大容量を超える付属情報については、この最大容量に等しいデータ量の付属情報を受信した場合にこの付属情報は不完全であると判定することができ、この不完全な付属情報に対する補完処理を行うことが可能となる。
また、上述した付属情報判定手段は、外部装置が保持する付属情報が存在しない場合であって、付属情報要求手段の要求に対応して、該当する付属情報が存在しない旨が外部装置から通知された場合にこの付属情報が不完全であると判定することが望ましい。これにより、本来存在するはずの付属情報が存在しない場合であっても不完全な付属情報と判定し、この不完全な付属情報に対する補完処理を行うことが可能となる。
また、複数の楽曲のそれぞれに対応する付属情報を、外部装置が保持する付属情報とは別に格納する付属情報格納手段をさらに備え、付属情報補完手段は、付属情報判定手段によって付属情報が不完全であると判定されたときに、この付属情報によって楽曲を特定し、特定した楽曲に対応する付属情報を付属情報格納手段から読み出して、不完全な付属情報に置き換えることが望ましい。これにより、最大容量を超えたり、内容が欠落している場合(付属情報が存在しない場合)であっても、完全な付属情報を確実に得ることができる。
また、上述した付属情報には、対応する楽曲の再生時間長(曲時間)が含まれており、付属情報補完手段は、再生時間長に基づいて楽曲を特定し、同じ再生時間長を有する楽曲に対応する付属情報を付属情報格納手段から読み出すことが望ましい。これにより、簡易な方法で楽曲を特定して付属情報を読み出すことができる。
また、上述した無線通信は、ブルートゥース方式を用いた通信であることが望ましい。これにより、ブルートゥース規格にしたがって取得した付属情報が不完全であるか否かを判定し、必要に応じて付属情報を補完することができる。
一実施形態のオーディオシステムの全体構成を示す図である。 車載オーディオ装置の構成を示す図である。 携帯オーディオ装置の構成を示す図である。 車載オーディオ装置と携帯オーディオ装置との間で送受信されるコマンドとレスポンスの内容を示す図である。 コマンドとレスポンスで用いられる曲情報のIDとその内容を示す図である。 コマンドの具体例を示す図である。 レスポンスの具体例を示す図である。 AVCTPの階層構造を示す図である。 車載オーディオ装置において曲情報を取得してその内容を表示するまでの動作手順を示す流れ図である。
以下、本発明を適用した一実施形態のオーディオシステムについて、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態のオーディオシステムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のオーディオシステムは、相互に無線通信によって接続された車載オーディオ装置100と携帯オーディオ装置200とを含んで構成されている。これらの間を接続する無線通信としてはブルートゥース方式が用いられ、しかも、両方の装置がAVRCPver1.4に対応し、ブラウジング機能をサポートしているものとする。これにより、車載オーディオ装置100は、携帯オーディオ装置200から送信される楽曲再生に必要な音楽データを受信して楽曲再生を行うとともに、携帯オーディオ装置200から再生対象の楽曲に関する付属情報としての曲情報を取得してその内容を表示することが可能となる。この曲情報は、楽曲に関するメタデータであって、曲名、アーティスト名、アルバム名等を含んでいる。
図2は、車載オーディオ装置100の構成を示す図である。図2に示すように、車載オーディオ装置100は、制御部110、通信インタフェース部(通信I/F)120、オーディオ処理部130、増幅器132、スピーカ134、表示処理部140、表示部142、操作部150、CDDB(Compact Disc DataBase)160を備えている。この車載オーディオ装置100としては、オーディオ再生に関する機能のみを有する場合の他、車載ナビゲーション装置やラジオ受信機、地上波デジタル放送受信機等の機能を併せ持つ場合が考えられる。
制御部110は、車載オーディオ装置100の全体を制御する。この制御部110は、CPUおよびRAM、ROM等によって構成されており、所定のプログラムを実行することにより各種の動作を行う。制御部110の詳細については後述する。通信インタフェース部120は、ブルートゥース方式によって携帯オーディオ装置200との間で無線接続を行って各種データの送受信を行う通信装置(ブルートゥース機器)である。本実施形態では、ブルートゥース方式による無線通信に必要なハードウエアがこの通信インタフェース部120によって実現され、ソフトウエアが制御部110によって実現されている。
オーディオ処理部130は、携帯オーディオ装置200から送られてきた音楽データを再生するためのものであり、データ形式毎の音声復号処理等を行ってオーディオ信号を出力する。このオーディオ信号は、増幅器132によって増幅され、スピーカ134から出力される。なお、実際には、2チャンネルあるいはそれ以上のチャンネル数のオーディオ信号が再生されて出力されるが、図2に示す構成では、簡略化して1つの増幅器132と1つのスピーカ134が図示されている。
表示処理部140は、再生対象となる楽曲を選択する画面や、再生中の楽曲に関する情報(曲情報)を表示するためのものであり、制御部110によって作成されたこれらの画像をLCD等の表示部142に表示する。操作部150は、利用者による各種操作を受け付けるためのものであり、各種のスイッチや操作つまみ等が備わっている。なお、表示部142の画面に重ねて配置されるタッチパネルを用いて操作部150を構成したり、リモートコントロールユニット等を用いて操作部150を構成するようにしてもよい。
CDDB160は、音楽CDのアーティスト名、アルバム名、収録楽曲数や各楽曲名、演奏時間長などの曲情報を収めたデータベースであり、過去に発売された多くの音楽CDの曲情報が含まれる。
次に、制御部110について説明する。図2に示すように、制御部110は、音楽データ取得部111、楽曲再生部112、曲情報要求部113、曲情報取得部114、曲情報判定部115、曲情報補完部116、曲情報表示処理部117を含んで構成されている。
音楽データ取得部111は、携帯オーディオ装置200から音楽データを受信して取得する。楽曲再生部112は、音楽データ取得部111によって取得した音楽データをオーディオ処理部130に送り、楽曲の再生動作を制御する。曲情報要求部113は、再生中の楽曲の曲情報の送信を携帯オーディオ装置200に対して要求する。曲情報取得部114は、曲情報要求部113の要求に応じて携帯オーディオ装置200から送られてきた曲情報を受信して取得する。
曲情報判定部115は、曲情報取得部114によって取得した曲情報が不完全であるか否かを判定する。本実施形態では、車載オーディオ装置100毎に受信可能な曲情報の最大容量が設定されており、携帯オーディオ装置200では、保持する曲情報のデータ量がこの最大容量を超えた場合にはこの最大容量に合わせて曲情報の送信が行われる。したがって、曲情報取得部114によって取得された曲情報のデータ量が最大容量に一致している場合には、携帯オーディオ装置200に保持された曲情報のデータ量が多くて、その一部が削除された曲情報が送信された可能性がある。この点を考慮し、曲情報判定部115では、曲情報取得部114によって取得された曲情報のデータ量と最大容量の一致/不一致を調べて曲情報が不完全であるか否かを判定し、一致している場合に曲情報が不完全であると判定している。なお、本実施形態では、携帯オーディオ装置200に曲情報が保持されていない場合についても、この曲情報が不完全であると判定することにしている。
曲情報補完部116は、取得した曲情報が不完全であると曲情報判定部115によって判定されたときに、この不完全な曲情報を補完する。具体的には、曲情報補完部116は、不完全な曲情報に対応する楽曲を特定し、この特定した楽曲に対応する曲情報をCDDB160を検索して読み出し、読み出した曲情報を不完全な曲情報に置き換える。曲情報表示処理部117は、曲情報取得部114によって取得された曲情報が完全なものであった場合にはこの曲情報の内容を、不完全なものであった場合には曲情報補完部116によって補完された後の曲情報の内容を表示する画像を作成する。この画像は表示処理部140に送られ、表示部142に表示される。
上述した音楽データ取得部111、曲情報取得部114、通信インタフェース120が受信手段に、楽曲再生部112、オーディオ処理部130が楽曲再生手段に、曲情報判定部115が付属情報判定手段に、曲情報補完部116が付属情報補完手段に、曲情報要求部113が付属情報要求手段にそれぞれ対応する。
図3は、携帯オーディオ装置200の構成を示す図である。図3に示すように、携帯オーディオ装置200は、制御部210、通信インタフェース部(通信I/F)220、オーディオ処理部230、増幅器232、スピーカ234、表示処理部240、表示部242、操作部250、楽曲記憶部260を備えている。
制御部210は、携帯オーディオ装置200全体を制御する。この制御部210は、CPUおよびRAM、ROM等によって構成されており、所定のプログラムを実行することにより各種の動作を行う。通信インタフェース部220は、ブルートゥース方式によって車載オーディオ装置100との間で無線接続を行って各種データの送受信を行う通信装置である。本実施形態では、ブルートゥース方式による無線通信に必要なハードウエアがこの通信インタフェース部220によって実現され、ソフトウエアが制御部210によって実現されている。
オーディオ処理部230は、楽曲記憶部260に記憶されている音楽データを再生するためのものであり、データ形式毎の音声復号処理等を行ってオーディオ信号を出力する。このオーディオ信号は、増幅器232によって増幅され、スピーカ234から、あるいはスピーカ234の代わりに接続されたイヤホン(図示せず)から出力される。
表示処理部240は、再生対象となる楽曲を選択したり、再生中の楽曲に関する情報を表示するためのものであり、制御部210によって作成されたこれらの画像をLCD等の表示部242に表示する。操作部250は、利用者による各種操作を受け付けるためのものであり、各種のスイッチや操作つまみ等が備わっている。なお、表示部242の画面に重ねて配置されるタッチパネルを用いて操作部250を構成するようにしてもよい。
楽曲記憶部260は、複数の楽曲について、各楽曲の再生に必要な音楽データと、各楽曲の楽曲に関する付属情報としての曲情報が格納される。例えば、通信インタフェース220あるいはその他の図示しない通信インタフェース(USBインタフェースや無線LANインタフェース等)を介して接続されたパーソナルコンピュータを用いてCDから音楽データを取り込み(Ripping)、同時にこのパーソナルコンピュータに備わったCDDBあるいはインターネットを介して接続したサーバに備わったCDDBから音楽データ(楽曲)に対応する曲情報を取り込む場合などが考えられる。曲情報については、このような取り込み動作の後に、あるいは、このような取り込み動作を行わずに、利用者自身が適宜編集する場合が考えられる。例えば、英語表記の曲名やアーティスト名、アルバム名などを日本語表記に置き換える場合である。なお、上述した楽曲記憶部260への音楽データや曲情報の取り込み方法は一例であって、他の方法を用いるようにしてもよい。
ところで、携帯オーディオ装置200は、単独で動作するオーディオプレーヤとしての機能を有しており、楽曲記憶部260に格納された音楽データをオーディオ処理部230に入力して楽曲の再生を行ったり、再生中の楽曲に対応する曲情報の内容を表示処理部240によって表示部242に表示することができる。
これに加えて、車載オーディオ装置100と携帯オーディオ装置200は互いに連係して動作する機能を有しており、車載オーディオ装置100からの指示に応じて携帯オーディオ装置200から各楽曲の音楽デーや曲情報を車載オーディオ装置100に送信し、車載オーディオ装置100において楽曲の再生や曲情報の表示を行うことができる。本実施形態では、この機能は、車載オーディオ装置100および携帯オーディオ装置200のそれぞれが、ブルートゥース端末の音楽フォルダのフォルダ構成(フォルダー名、トラック名などの曲情報)の取得に対応したAVRCPver1.4に対応し、ブラウジング機能をサポートすることにより実現している。これにより、車載オーディオ装置100の制御部110内の音楽データ取得部111は、携帯オーディオ装置200に対して楽曲を指定して音楽データを取得することが可能となる。
次に、車載オーディオ装置100によって再生中の楽曲の曲情報を取得する動作について説明する。本実施形態では、車載オーディ装置100から携帯オーディオ装置200に向けて曲情報の送信を要求するコマンドを送り、このコマンドに対するレスポンスとして曲情報を受信することにより、曲情報を取得している。
図4は、車載オーディオ装置100と携帯オーディオ装置200との間で送受信されるコマンドとレスポンスの内容を示す図である。図4に示すように、車載オーディオ装置100から携帯オーディオ装置200に向けて送信されるコマンド(Command)としては、「GetItemAttribute」コマンドが用いられる。このコマンドの内容(Command Parameters)としては、Scope、UID、UID Counters、Number of Attributes、AttributeID listが含まれている。この中で、「Number of Attributes」は送信を要求する曲情報の数であり、「AttributeID list」は送信を要求する曲情報のIDリストである。
また、このコマンドに対応して携帯オーディオ装置200から車載オーディオ装置100に向けて送り返されてくるレスポンスの内容(Response Parameters)としては、Status、Number of Attributes、Attribute Value Listが含まれている。「Status」はエラーの有無を示す。「Number of Attributes」は携帯オーディオ装置200から送信する曲情報の数であるが、必ずしもコマンドで指定された曲情報の数と同じであるとは限らず、これよりも少ない場合がある。「Attribute Value List」は曲情報のリストであり、曲情報の具体的な内容が含まれる。
図5は、コマンドとレスポンスで用いられる曲情報のIDとその内容を示す図である。図5において、「AttributeID」は曲情報のID(識別番号)を、「Description」はその内容を、「Mandatory/Optional」はその項目が必須(Mandatory)であるか任意(Optional)であるかをそれぞれ示している。各IDに対応して、メディア名(Title of the media)、アーティスト名(Name of the artist)、アルバム名(Name of the album)、例えばCDの場合にトラック番号を示すメディア番号(Number of the media)、例えばCDの場合にトラック総数を示すメディア総数(Total number of the media)、ジャンル(Genre)、ミリ秒単位の曲時間(Playing time in millisecond)などが含まれている。「GetItemAttribute」コマンドを用いることにより、これら複数の曲情報の中から取得を希望する曲情報を任意に選択することが可能となる。なお、これらの曲情報は一例であって、適宜追加や変更を行うようにしてもよい。
図6は、コマンドの具体例を示す図である。例えば、送信を要求する曲情報のIDリストには、メディア名(CDの場合にはCDのタイトル)、アーティスト名、メディア番号を示す3つのIDが含まれている。図7は、レスポンスの具体例を示す図である。図6に示すコマンドに対応して携帯オーディオ装置200から車載オーディオ装置100に向けて送られるレスポンスが示されている。
なお、図6および図7に示した例は、送受信されるコマンドとレスポンスの内容を理解するためのものであり、曲情報の1つである「曲時間」が含まれていない。しかし、本実施形態では、取得した曲情報が不完全なものであるか否かを判定するために楽曲を特定する必要があり、楽曲の特定に「曲時間」を用いるため、「GetItemAttribute」コマンドで指定する曲情報の中には「曲時間」を含める必要がある。但し、曲時間を含めずに、別のコマンドを発行して曲時間を取得するようにしてもよい。
ところで、上述したコマンドやレスポンスは、AVデバイスの制御メッセージを伝送するための通信プロトコルであるAVCTP(Audio/Video Control Transport Protocol)上で使用されるものである、さらに、このAVCTPは、ブルートゥースにおいて接続する機器同士のデータ伝送路(論理チャンネル)を設定する通信プロトコルであるL2CAP(Logical Link Control and Adaptive Protocol)上で定義されたプロトコルである(図8)。このため、L2CAPで定義された制約が、上述したコマンドやレスポンスにも適用される。その結果、L2CAPに規定されている、各デバイスが接続相手に通知する最大受信サイズ(MTU)により、完全な曲情報ではなく、接続相手のMTUに収まるサイズの曲情報しか送信できないことになる。例えば、車載オーディオ装置100からMTUが50バイトであることが携帯オーディオ装置200に通知された場合を考えると、車載オーディオ装置100から携帯オーディオ装置200に送られるコマンドによって50バイトに収まらないサイズ(データ量)の曲情報が要求された場合であっても、実際に携帯オーディオ装置200から送られてくるレスポンスは50バイトまでであり、これを超える分について削除される。また、ブルートゥースの規格上、曲情報の送受信回数は1回に限られており、レスポンスを複数回に分けて送ることはできない。
図9は、車載オーディオ装置100において曲情報を取得してその内容を表示するまでの動作手順を示す流れ図である。例えば、音楽データ取得部111によって取得した音楽データを用いて楽曲再生部112による再生動作中にこの楽曲に対応する曲情報を取得する場合について説明する。
曲情報要求部113は、図4に示した「GetItemAttribute」コマンドを通信インタフェース120を介して携帯オーディオ装置200に送り、曲情報の送信を要求する(ステップ100)。携帯オーディオ装置200内の制御部210は、通信インタフェース220を介してこのコマンドを受信すると、このコマンドによって指定された1あるいは複数の曲情報を含むレスポンスを車載オーディオ装置100に向けて送り返す。曲情報取得部114は、通信インタフェース120を介してこのレスポンスを受信し、このレスポンスに含まれる曲情報を取得する(ステップ102)。
次に、曲情報判定部115は、レスポンスに曲情報が含まれているか否かを判定する(ステップ104)。なお、図5に示した曲情報としての「曲時間(Playing time in millisecond)」はリッピング等により音楽データを取得した際に自動的に生成されるものであるとともに、楽曲の特定に用いるものであるため、少なくとも曲時間は含まれていることを前提としている。したがって、ステップ104ではこの曲時間以外の曲情報が含まれるか否かが判定される。
曲情報が含まれている場合にはステップ104の判定において肯定判断が行われる。次に、曲情報判定部115は、受信可能な最大容量(最大受信サイズMTU)と受信した曲情報(レスポンス)のデータ量とが一致しているか否かを判定する(ステップ106)。一致していない場合(受信したレスポンスのデータ量がMTUよりも小さい場合)には否定判断が行われ、次に、曲情報表示処理部117は、取得した曲情報の内容を表示する(ステップ108)。
また、レスポンスに曲情報が含まれておらずにステップ104の判定において否定判断が行われた場合や、MTUとレスポンスのデータ量とが一致してステップ106の判定において肯定判断が行われた場合には、次に、曲情報補完部116は、不完全な曲情報に対応する楽曲を特定し、この特定した楽曲に対応する曲情報をCDDB160から検索して読み出し、読み出した曲情報を不完全な曲情報に置き換える補完処理を行う(ステップ110)。一般に、CD等から読み込んだ楽曲の曲時間は1/100秒単位で設定されており、レスポンスに含まれる曲時間(1/1000秒単位なので1/100秒単位までの値を用いる)と同じ値を有する楽曲をCDDB160内において特定することができ、この特定した楽曲の曲情報を用いることで上記の補完処理を行うことができる。その後、曲情報表示処理部117によって、補完後の曲情報の内容表示が行われる(ステップ108)。
このように、本実施形態の車載オーディオ装置100では、楽曲再生に必要な音楽データを供給する外部装置としての携帯オーディオ装置200から曲情報を取得することができるとともに、取得した曲情報が不完全なものである場合にこれを補完して完全な曲情報とすることができる。特に、受信可能な曲情報の最大容量(最大受信サイズ(MTU))が設定されている場合に、このMTUを超える曲情報については、MTUに等しいデータ量の曲情報を受信した場合にこの曲情報が不完全であると判定することができ、この不完全な曲情報に対する補完処理を行うことが可能となる。また、本来存在するはずの曲情報が存在しない場合についても不完全な曲情報と判定し、この不完全な曲情報に対する補完処理を行うことが可能となる。
また、車載オーディオ装置100にCDDB160を備えることにより、MTUを超えたり、内容が欠落している場合(曲情報が存在しない場合)であっても、完全な曲情報を確実に得ることができる。さらに、曲時間を用いることにより、簡易な方法で楽曲を特定して曲情報をCDDB160から読み出すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、曲時間に基づいて楽曲を特定してCDDB160から対応する曲情報を読み出すようにしたが、楽曲の特定はそれ以外の方法を用いるようにしてもよい。例えば、携帯オーディオ装置200から取得した曲情報とCDDB160に格納された各楽曲の曲情報とを比較し、複数種類の曲情報(アーティスト名やアルバム名など)の一致/不一致に基づいて楽曲を特定したり、携帯オーディオ装置200から取得した曲情報に対応する音楽データの波形情報を抽出し、同じ波形情報を有する楽曲を特定するようにしてもよい(この場合にはCDDB160等に各楽曲の波形情報も格納しておく必要がある)。
また、携帯オーディオ装置200から送られてくるレスポンスに曲時間が含まれない場合(コマンドで要求したがMTUによる制限からレスポンスに曲時間が含まれなかった場合)には、曲情報取得部114は、曲時間を取得するための別のコマンドを携帯オーディオ装置200に送り、このコマンドに対するレスポンスとして曲時間を取得するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、車載オーディオ装置100にCDDB160を備えたが、ネットワークを介して接続可能なサーバ等にこのCDDB160を備え、必要に応じてこのサーバ等に接続して、必要な曲情報を読み出すようにしてもよい。あるいは、車載オーディオ装置100にCDDB160を備えるとともに、ネットワークを介して接続可能なサーバ等に最新の曲情報を含むCDDB160’を備え、CDDB160に含まれない曲情報についてはサーバ等のCDDB160’を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、携帯オーディオ装置200の楽曲記憶部260に格納された曲情報のデータ量が多い場合であって、レスポンスのデータ量がMTUを超える場合にはこの超えた分を削除してレスポンスが作成される場合について説明したが、携帯オーディオ装置200の仕様によっては、このように一部が欠落する曲情報の全体を削除する場合も考えられる。例えば、アーティスト名全体を加えるとMTUを超えてしまうが、アーティスト名を削除するとMTUに収まる場合に、アーティスト名全体を削除する場合である。このようなレスポンスのデータ量はMTUよりも少なくなって図9のステップ106の判定において否定判断されることになり、一部の曲情報が削除されたにもかかわらず、曲情報の全体が完全であると判定されて補完処理が行われない。このような場合を考慮して、曲情報判定部115は、コマンドによって送信が要求された複数の種類の曲情報(図4のAttributeID listで指定された複数の曲情報)の少なくとも1つが欠落したレスポンスを曲情報取得部114で取得した場合に、この受信したレスポンスに含まれる曲情報が不完全であると判定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、音楽データ取得部111によって取得した音楽データを用いて楽曲再生部112による再生動作中にこの楽曲に対応する曲情報を取得する場合について説明したが、再生中でない音楽データに対応する曲情報を取得する場合についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、ブルートゥース方式を用いた無線通信によって相互に接続された車載オーディオ装置100と携帯オーディオ装置200からなるオーディオシステムについて説明したが、車載オーディオ装置100において受信可能なデータの最大容量が設定されているものであれば、ブルートゥース方式以外の無線方式を介して相互接続された構成についても本発明を適用することができる。
上述したように、本発明によれば、楽曲再生に必要な音楽データを供給する外部装置から付属情報を取得することができるとともに、取得した付属情報が不完全なものである場合にこれを補完して完全な付属情報とすることができる。
100 車載オーディオ装置
110、210 制御部
111 音楽データ取得部
112 楽曲再生部
113 曲情報要求部
114 曲情報取得部
115 曲情報判定部
116 曲情報補完部
117 曲情報表示処理部
120、220 通信インタフェース部(通信I/F)
130、230 オーディオ処理部
140、240 表示処理部
142、242 表示部
150、250 操作部
160 CDDB
200 携帯オーディオ装置
260 楽曲記憶部

Claims (5)

  1. 外部装置から無線通信により楽曲再生に必要な音楽データと楽曲に関する付属情報とを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信した前記音楽データに基づいて楽曲の再生を行う楽曲再生手段と、
    前記受信手段によって受信した前記付属情報が不完全であるか否かを判定する付属情報判定手段と、
    前記付属情報判定手段によって前記付属情報が不完全であると判定されたときに、この不完全な前記付属情報を補完する付属情報補完手段と、
    前記付属情報の送信を前記外部装置に対して要求する付属情報要求手段と、
    を備え、前記受信手段が受信可能な前記付属情報の最大容量が設定されており、
    前記付属情報判定手段は、前記付属情報要求手段の要求に対応して前記最大容量と等しいデータ量の前記付属情報を前記受信手段で受信した場合に、この受信した付属情報が不完全であると判定することを特徴とするオーディオ装置。
  2. 請求項1において、
    前記付属情報判定手段は、前記外部装置が保持する前記付属情報が存在しない場合であって、前記付属情報要求手段の要求に対応して、該当する前記付属情報が存在しない旨が前記外部装置から通知された場合にこの付属情報が不完全であると判定することを特徴とするオーディオ装置。
  3. 請求項1または2において、
    複数の楽曲のそれぞれに対応する付属情報を、前記外部装置が保持する付属情報とは別に格納する付属情報格納手段をさらに備え、
    前記付属情報補完手段は、前記付属情報判定手段によって前記付属情報が不完全であると判定されたときに、この付属情報によって楽曲を特定し、特定した楽曲に対応する付属情報を前記付属情報格納手段から読み出して、不完全な付属情報に置き換えることを特徴とするオーディオ装置。
  4. 請求項3において、
    前記付属情報には、対応する楽曲の再生時間長が含まれており、
    前記付属情報補完手段は、前記再生時間長に基づいて楽曲を特定し、同じ再生時間長を有する楽曲に対応する付属情報を前記付属情報格納手段から読み出すことを特徴とするオーディオ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記無線通信は、ブルートゥース方式を用いた通信であることを特徴とするオーディオ装置。
JP2012010544A 2012-01-21 2012-01-21 オーディオ装置 Expired - Fee Related JP5777532B2 (ja)

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