JP5778884B2 - 樹脂組成物、ペンタエリスリトール誘導体組成物およびその製造方法 - Google Patents
樹脂組成物、ペンタエリスリトール誘導体組成物およびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
[1]下記一般式;
ペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールの脂肪酸モノエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸ジエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸トリエステル、およびペンタエリスリトールの脂肪酸テトラエステルを含むペンタエリスリトール誘導体組成物を1.0質量部以上3.0質量部以下含み、
前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルを構成する脂肪酸が、ステアリン酸又はパルミチン酸であり、
前記ペンタエリスリトール誘導体組成物の組成が、式(a)および(b);
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
60% ≦ A1+A2 ≦ 80% (b)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、前記ペンタエリスリトールの、前記ペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの合計質量を100質量%とする。
また、式(b)中、A1は、前記脂肪酸モノエステルのゲル浸透クロマトグラフ(GPC)法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示し、A2は、前記脂肪酸ジエステルのGPC法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示す。なお、式(b)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの各々のピークの合計面積をピーク面積100%とする。)
を満たすことを特徴とする樹脂組成物。
測定機器:HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:G2000HXL+G1000HXL
溶媒:THF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
サンプル濃度:0.3%
注入量:100μL
検出感度:0.100mV/分
検出器:RI
標準物質:ポリスチレン(東ソー社製、Mw=526、2630、10200)
0.2% ≦ [A0] ≦ 1% (a)
(式(a)中、[A0]は前記と同義である。)。
該誘導体組成物の組成が式(a)および(b)を満たし、かつエチレンとテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]-3-ドデセンとの共重合体またはその水素添加物、または8−エチルテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]−ドデカ−3−エンの開環重合体の水素添加物から選択される重合体用の添加剤として用いられることを特徴とするペンタエリスリトール誘導体組成物。
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
60% ≦ A1+A2 ≦ 80% (b)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、前記ペンタエリスリトールの、前記ペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの合計質量を100質量%とする。
また、式(b)中、A1は、前記脂肪酸モノエステルのゲル浸透クロマトグラフ(GPC)法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示し、A2は、前記脂肪酸ジエステルのGPC法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示す。なお、式(b)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの各々のピークの合計面積をピーク面積100%とする。)
測定機器:HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:G2000HXL+G1000HXL
溶媒:THF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
サンプル濃度:0.3%
注入量:100μL
検出感度:0.100mV/分
検出器:RI
標準物質:ポリスチレン(東ソー社製、Mw=526、2630、10200)
0.2% ≦ [A0] ≦ 1% (a)
(式(a)中、[A0]は前記と同義である。)。
前記工程において得られたエステル化物を濾過する工程と、を含むことを特徴とする[3]または[4]に記載のペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法。
ナトリウム含有量が100ppm以下のペンタエリスリトールを用いることを特徴とする[5]に記載のペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法。
本発明の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体(以下、単に「脂環族構造を有する重合体」ともいう)は、重合体の繰り返し単位の少なくとも一部に脂環族構造を有するものであればよく、具体的には一般式(2)で表される1種ないし2種以上の構造を有する重合体を含むことが好ましい。
nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の実数であり、好ましくは0である。
Raは、炭素原子数2〜20、好ましくは2〜12の炭化水素基よりなる群から選ばれる2+n価の基である。
Rbは、水素原子、又は、炭素原子数1〜28の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。
Rcは、炭素原子数2〜10、好ましくは2〜5の炭化水素基よりなる群から選ばれる4価の基である。
Qは、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基または−COORdである。Rdは、水素原子、又は炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。好ましくは、水素原子、又は炭素原子数1〜3の炭化水素基である。
なお、Ra、Rb、RcおよびQは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。
また、前記一般式(2)において、Rbの例としては水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基等が挙げられるが、好ましくは、水素原子および/またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子である。
また、重合のタイプは本発明において全く制限されるものではなく、付加重合、開環重合等の公知の様々な重合タイプを適用することができる。付加重合としては、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、交互共重合等を挙げることができる。本発明においては、光学性能の劣化を抑制する観点からランダム共重合体を用いることが好ましい。
前記一般式(2)で表される重合体を大きくわけると、以下の(i)〜(iv)の4種の重合体に大別される。
(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体
(ii)開環重合体またはその水素添加物
(iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体
(iv)その他の重合体
以下、順に説明する。
(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体は、一般式(7)で表現される環状オレフィン系共重合体である。例えば、エチレンまたは炭素原子数が3〜30の直鎖状または分岐状のα−オレフィン由来の構成単位(A)と、環状オレフィン由来の構成単位(B)とからなる。
Rbは、水素原子、又は炭素原子数1〜28、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。
なお、RaおよびRbは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。
x,yは共重合比を示し、5/95≦y/x≦95/5を満たす実数である。好ましくは50/50≦y/x≦95/5、さらに好ましくは、55/45≦y/x≦80/20である。x,yはモル基準である。
エチレンまたはα−オレフィン由来の構成単位(A)は、下記のようなエチレン、または炭素原子数が3〜30の直鎖状または分岐状のα−オレフィン由来の構成単位である。
環状オレフィン由来の構成単位(B)は、下記一般式(8)、一般式(9)および一般式(10)で表される環状オレフィン由来の構成単位よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなる。
一般式(8)で表される環状オレフィンは、以下の構造を有するものである。
ハロゲン原子としては、上記式(8)中のハロゲン原子と同じものを例示することができる。
一般式(10)で表される環状オレフィンは、以下の構造を有するものである。
(ii)開環重合体またはその水素添加物とは、前記一般式(2)における好ましい例として挙げた構造のうち、一般式(5)で表わされる構成単位を含む環式オレフィン重合体である。
ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクタデシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−プロペニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カルビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルオクタネイト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメチルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−フェニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3,7−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエン)、トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3−エン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,7−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3−エン、テトラシクロ〔7.4.0.110,13.02,7〕−トリデカ−2,4,6−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン)、テトラシクロ〔8.4.0.111,14.03,8〕−テトラデカ−3,5,7,12−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセン)、テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)、8−メチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ビニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−カルボキシ−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロペンチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−フェニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、ペンタシクロ〔6.5.1.13,6.02,7.09,13〕−ペンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシクロ〔7.4.0.13,6.110,13.02,7〕−ペンタデカ−4,11−ジエンなどのノルボルネン系単量体;
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、シクロヘプテンなどの単環のシクロアルケン;
ビニルシクロヘキセンやビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体;
シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの脂環式共役ジエン系単量体;などが挙げられる。脂環式オレフィンは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシクロオレフィン;
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;等が挙げられる。これらの単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
(iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体は、ビニル芳香族炭化水素化合物を単量体として得られる(共)重合体の水素添加物またはビニル脂環式炭化水素化合物を単量体として得られる(共)重合体である。ビニル化合物としては、ビニル芳香族化合物、ビニル脂環式炭化水素化合物などを挙げることができる。
4−ビニルシクロヘキセン、4−イソプロペニルシクロヘキセン、1−メチル−4−ビニルシクロヘキセン、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキセン、2−メチル−4−ビニルシクロヘキセン、2−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキセンなどのビニルシクロヘキセン類等を挙げることができる。
シクロペンタジエン、1−メチルシクロペンタジエン、2−メチルシクロペンタジエン、2−エチルシクロペンタジエン、5−メチルシクロペンタジエン、5,5−ジメチルシクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンなどのシクロペンタジエン系単量体;
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどのモノ環状オレフィン系単量体;
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、フラン、チオフェン、1,3−シクロヘキサジエンなどの共役ジエン系単量体;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどのニトリル系単量体;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、などの(メタ)アクリル酸エステル系単量体;
アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸などの不飽和脂肪酸系単量体;
フェニルマレイミド;
メチルビニルエーテル;
N−ビニルカルバゾール、N−ビニル−2−ピロリドンなどの複素環含有ビニル化合物系単量体等が挙げられる。
(iv)その他の重合体としては、例えば、単環シクロアルケンの重合体、脂環式共役ジエン系単量体の重合体、芳香族オレフィン重合体などが挙げられるが、前記(i)〜(iii)に含まれない構造であっても、一般式(2)の範囲内において、任意に選択可能である。例えば、前記、(i)〜(iii)相互、あるいは、公知の共重合可能なモノマーを共重合せしめたものが挙げられる。
また本発明で用いられる、脂環族構造を有する重合体は、本発明の成形方法によって得られる製品の良好な物性を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能な単量体から誘導される繰り返し構造単位を有していてもよい。その共重合比は限定されないが、好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは0〜10モル%であり、共重合量が20モル%以下であれば、光学物性を損なうことなく、高精度の光学部品を得ることができる。また、共重合の種類は限定されない。
本発明で用いられる脂環族構造を有する重合体の分子量は限定されるものではないが、分子量の代替指標として極限粘度[η]を用いた場合、好ましくは、温度135℃のデカリン中で測定される極限粘度[η]が、0.03〜10dl/g、さらに好ましくは0.05〜5dl/gであり、最も好ましくは0.10〜2dl/gである。極限粘度[η]が上記範囲にあると、良好な成形性を得ることができるとともに、成形物の機械的強度が損なわれることがない。
本発明で使用される繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは、50〜240℃である。さらに好ましくは50〜160℃である。最も好ましくは、100〜150℃である。ガラス転移温度(Tg)が上記範囲であると、成形品を光学部品として使用する際に、十分な耐熱性を得ることができるとともに、良好な成形性を得ることができる。
このような脂環族構造を有する重合体の製造方法は限定されるものではないが、各々以下のようにして製造することができる。
さらに、脂環族構造を有する重合体の製造工程において、少なくとも一度、該重合体または該重合体および原料である単量体を含む系に、水素添加触媒および水素を接触させて、該重合体および/または単量体が持つ不飽和結合の少なくとも一部を水素化することで、該重合体の耐熱性、透明性等の光学性能を向上させることができる。なお、上記水素化いわゆる水素添加は、従来公知の方法で行うことができる。
脂環族構造を有する重合体の製造工程、または樹脂組成物を製造する工程には、未反応モノマー低減工程を含むことが好ましい。低減工程としては、溶融脱揮、ポリマー晶析、相分離プロセス、水添プロセスによる二重結合への水素付加反応を例示することができる。残留モノマーを低減することにより、樹脂の熱安定性の向上、成形時の外観不良の低減による光線透過率や回折効率の向上、成形作業時の発生ガスの低減の効果がある。残留モノマーの残留量は好ましくは5000ppm以下、さらに好ましくは1000ppm、最も好ましくは500ppm以下である。
本発明のペンタエリスリトール誘導体組成物は、一般式(1);
で表される。
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
60% ≦ A1+A2 ≦ 100% (b)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、一般式(1)においてn=0である構造を有する化合物の、一般式(1)で表されるペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、一般式(1)のn=0〜4である構造を有する全ての化合物の合計質量を100質量%とする。
また、式(b)中、A1は、一般式(1)においてn=1である構造を有する化合物のGPC法におけるピーク面積%を示し、A2は、一般式(1)においてn=2である構造を有する化合物のGPC法におけるピーク面積%を示す。なお、式(b)において、一般式(1)のn=1〜4である構造を有する化合物の各々のピーク面積の合計をピーク面積100%とする。)
を満たす。本発明のペンタエリスリトール誘導体組成物は、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体用添加剤として用いられ、光学性能に優れ、さらに高温高湿時における光学性能の劣化が抑制された透明熱可塑性成形物を得ることができる。
本発明の樹脂組成物に用いられる前記一般式(1)で表されるペンタエリスリトール誘導体組成物は、その組成において、式(a);
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、一般式(1)においてn=0である構造を有する化合物(ペンタエリスリトール)の、一般式(1)で表されるペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、一般式(1)のn=0〜4である構造を有する全ての化合物の合計質量を100質量%とする。)
を満たす。
0.3% ≦ [A0] ≦ 1% (a')
(但し、式(a')中、[A0]は前記式(a)と同様である。)
を満たすことが好ましい。
ペンタエリスリトールの含有量は、ペンタエリスリトール(和光純薬工業(株)製)などにより、検量線を作成し、ガスクロマトグラフィーにより定量する。
測定機器:6890N(Agilent Technologies)
カラム:DB−1HT(J&W社製)
キャリヤーガス:He(コンスタントフローモード)
検出器:FID
60% ≦ A1+A2 ≦ 100% (b)
(式(b)中、A1は、一般式(1)においてn=1である構造を有する化合物のGPC法におけるピーク面積%を示し、A2は、一般式(1)においてn=2である構造を有する化合物のGPC法におけるピーク面積%を示す。なお、式(b)において、一般式(1)のn=1〜4である構造を有する化合物の各々のピーク面積の合計をピーク面積100%とする。)
を満たす。
65% ≦ A1+A2 ≦ 100% (b')
(但し、式中、A1、A2は前記に同じ。)
の範囲にあることが好ましい。
本発明のペンタエリスリトール誘導体組成物中のモノエステルおよびジエステルの量比は、ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)を用い、以下の条件で分析チャートから計算することができる。
HLC−8220GPC(東ソー(株)製)、カラム:G2000HXL+G1000HXL(東ソー(株)製)、溶媒:THF、サンプル濃度:0.3%。検出器:RI
本発明で用いられるペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法は、以下の工程を含む。
工程(a):ペンタエリスリトール 1モルに対し、炭素原子数12乃至22の脂肪酸を1.0モル以上1.7モル以下の量で反応させて、ペンタエリスリトールをエステル化する。
工程(b):工程(a)において得られたペンタエリスリトールのエステル化物を濾過する。
上記モル比および、好ましくは220〜240℃、より好ましくは230〜240℃で反応させることにより、モノエステルおよびジエステルの含有量は上記式(b)を満たすことができる。
濾過は、得られたペンタエリスリトールのエステル化物を、好ましくは70〜90℃、より好ましくは70〜80℃の温度に調整し、該温度を保持しつつ、ラヂオライト(昭和化学工業株式会社製)などの濾過助剤を用い、好ましくは60kPa以下、より好ましくは40kPa以下の減圧濾過、又は、好ましくは100〜600kPa、より好ましくは200〜510kPaの加圧濾過の条件下において行うことができる。これにより、ペンタエリスリトール誘導体組成物中のペンタエリスリトール含有質量%が、上記式(a)を満たすことができる。
上述のようにペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法は、ペンタエリスリトールと脂肪酸のエステル化反応工程を含んでいる。そのため、このエステル化反応時に着色が発生する場合がある。また、反応により得られたエステルは溶融状態でエステル交換して組成変化が生じることがあり、着色が発生する場合がある。
本発明の樹脂組成物は、前記の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体100質量部に対し、前記一般式(1)で表されるペンタエリスリトール誘導体組成物を1.0質量部以上3.0質量部以下、好ましくは1.2質量部以上2.7質量部以下で含む樹脂組成物である。
樹脂組成物には、前記の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体、前記一般式(1)で表されるペンタエリスリトール誘導体組成物の他に、本発明の樹脂組成物の良好な物性を損なわない範囲内で任意成分として公知の添加剤を用いることができる。
添加できる添加剤としては、公知の酸化防止剤、二次抗酸化剤、滑剤、離型剤、防曇剤、耐候安定剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、金属不活性化剤が例示される。
このなかでも、本発明の樹脂組成物の良好な光学物性が成形時に損なわれることがないように、酸化防止剤を添加することが好ましい。酸化防止剤としては、フェノール系安定剤が好適に用いられる。
2,6−ジ−第3ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−第3ブチル−4−エチルフェノール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2'−メチレン−ビス(4−メチル−6−第3ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス(6−第3ブチル−m−クレゾール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−第3ブチルフェノール)、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、3,9−ビス(2−(3−(3−第3ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3',5'−ジ−第3ブチル−4'−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタン[すなわち、ペンタエリスリメチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート))、トリエチレングリコールビス(3−(3−第3ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート)、トコフェノールなどのアルキル置換フェノール系化合物;
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−第3ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5−ジ−第3ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5−トリアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;などが挙げられる。これらの中でも、テトラキス(メチレン−3−(3',5'−ジ−第3ブチル−4'−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタンは耐熱性、安定性に優れるため、好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定されず、公知の方法で製造することができる。具体的には、脂環族構造を有する重合体およびヒンダートアミン系化合物、また目的に応じてリン系安定剤および親水性安定剤、さらに本発明の目的を損なわない範囲で上記その他の安定剤を添加して混合した後フラッシュ乾燥、または、各成分をヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、メルトブレンダー、ホモミキサー等を用いて混合した後、押出機を用いてペレット化することで、ペレット状の樹脂組成物として得ることができる。さらに、目的とする成形物の形状に応じて、射出成形法、押出成形法、吹込成形法、真空成形法、スラッシュ成形法等により、成形物として得ることができる。
本発明の樹脂組成物を光学用途に使用する場合、光線を透過させることが必須であるので、光線透過率が良好であることが好ましい。光線透過率は用途に応じて分光光線透過率または全光線透過率により規定される。
(ペンタエリスリトール量の測定方法)
測定方法
測定機器:6890N(Agilent Technologies)
カラム:DB−1HT(J&W社製)
(30m×250μm×0.1μm)
キャリヤーガス:He(コンスタントフローモード)
スプリット比:50:1
検出器:FID
注入口温度:330℃
検出器温度:330℃
測定温度条件:100℃→10℃/minで昇温→380℃で27分保持
検出感度:取り込み速度、20Hz
最小ピーク幅、0.01min
注入量:1μl(スプリット法)
(1)ペンタエリスリトール(和光純薬:試薬)を約0.5mg、1.0mg、2.0mgを各10ccのスクリュー管に精秤する。 (採取量:下一桁mgまで記録)
(2)工程(1)の後、スクリュー管内にTMS化剤を1ccいれ蓋を閉める。(TMS化剤:TMSI−H:GLサイエンス社製:試薬)
(3)工程(2)の後、スクリュー管を80℃の温浴中で軽く振り、反応を進行させる。(10分程度)
(4)工程(3)の後、スクリュー管内にイオン交換水を5ccいれTMSの活性を無くす。
(5)工程(4)の後、スクリュー管内にヘキサンを1.00ccいれ、よく振った後、スクリュー管を静置する。 (ホールピペット使用)
(6)工程(5)の後、スクリュー管内において水/ヘキサンが分離するので、ヘキサン層を採取し、ガスクロのサンプルとする。
(7)工程(6)で得られたサンプルを上記条件にて測定し、検量線を作成する
(a)ペンタエリスリトール誘導体組成物を約20mg、10ccのスクリュー管に量りとる。(採取量:下一桁mgまで記録)
(b)工程(a)の後、スクリュー管内にTMS化剤を1cc入れ、蓋を閉める。(TMS化剤:TMSI−H:GLサイエンス社製:試薬:)
(c)工程(b)の後、スクリュー管を80℃の温浴中で軽く振り、反応を進行させる。(約10分程度)
(d)工程(c)の後、スクリュー管内にイオン交換水を5cc入れTMSの活性を無くす。
(e)工程(d)の後、スクリュー管内にヘキサンを1.00cc入れ、よく振った後、静置する。(ホールピペット使用)
(f)工程(e)の後、水/ヘキサンが分離するので、ヘキサン層を採取し、ガスクロのサンプルとする。
(g)工程(f)で得られたサンプルを用いて測定を行い、検量線よりペンタエリスリトール誘導体組成物中のペンタエリスリトール量を定量する。
次の条件にてGPC法を行った。
測定機器:HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:G2000HXL+G1000HXL
溶媒:THF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
サンプル濃度:0.3%
注入量:100μL
検出感度:0.100mV/分
検出器:RI
標準物質:ポリスチレン(東ソー社製、Mw=526、2630、10200)
以上の条件でGPC測定を行い、チャートの面積比でエステル化度の分布を求めた。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)122.4g(0.9モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)248.4g(0.9モル)を秤取り、窒素を吹き込みながら反応系内を235℃で酸価2.0以下になるまで脱水エステル化反応を行った。その後、反応系内を70〜80℃まで冷却し、該温度に保持しつつ、濾過助剤(ラヂオライト#700)を用い、減圧濾過(30.1kPa)を行い合成例1のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)81.6g(0.6モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)215.3g(0.78モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行い、合成例2−1のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。その後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例2−2のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
これらのペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)81.6g(0.6モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)248.4g(0.9モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行い、合成例3−1のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。さらにその後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例3−2のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)68.0g(0.5モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)234.6g(0.85モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行った。その後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例4のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)68.0g(0.5モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)276.0g(1.0モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行った。その後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例5のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)68.0g(0.5モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)234.6g(0.85モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行った。その後、60℃で1昼夜放置し、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例6のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。
500mlのガラス製四つ口フラスコにペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)81.6g(0.6モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)248.4g(0.9モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行った。その後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例7のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。得られたペンタエリスリトール誘導体組成物のモノエステル面積%は26%、ジエステルの面積%は42%、ペンタエリスリトールの質量%は0.4%であった。また、以下の方法で測定したb値は3.8であった。
ペンタエリスリトール誘導体組成物70質量部、イソプロパノール27質量部、イオン交換水3質量部を50〜60℃の温水槽に均一に溶解したあと、直ちに東京電色工業製Spectro Color Meterを用い、透過法により測定した。
ペンタエリスリトール誘導体組成物を窒素吹き込み下、70〜85℃で溶融し、次いでペンタエリスリトール誘導体組成物100質量部に対し過酸化水素が0.1質量部となるように35%過酸化水素水添加して1時間攪拌を続け、その後真空度5〜10mmHgで脱水を行い、ペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。
500mlのガラス製四つ口フラスコにナトリウム含有量75ppmのペンタエリスリトール(広栄化学(株)製 工業用)81.6g(0.6モル)とステアリン酸(花王(株)製 ルナックS−40)248.4g(0.9モル)を秤取り、合成例1と同様の反応条件でエステル化反応を行った。その後、合成例1と同様の方法で、減圧濾過を行い合成例8−1のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た。ペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。また、b値は3.8であった。
ナトリウム含有量200ppmのペンタエリスリトールを使用した以外は合成例8−1と同様の方法で合成例8−2を行った。得られたペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。また、b値は5.5であった。
合成例8−1のペンタエリスリトール誘導体組成物を得た後、反応系内を72〜78℃に保持しつつ、噴霧冷却器に供給圧19kg/cm2、ノズル入り口圧 25kg/cm2でペンタエリスリトール誘導体組成物を供給し、冷風温度 11〜13℃で噴霧冷却を行なった。得られたペンタエリスリトール誘導体組成物のエステル組成とペンタエリスリトール量を表−1に示す。また、b値は3.8であった。
<製造例1:樹脂A(エチレン−環状オレフィン共重合体)>
特開平3-220211の実施例に記載された方法と同様にしてフラッシュ乾燥された環状オレフィンランダム共重合体を得た。すなわち、以下のような方法で環状オレフィンランダム共重合体を得た。
軟化点[TMA];デュポン社製Thermomechanical Analyserを用いて1.0mm厚さシートの熱変形挙動により測定した。すなわち、シート上に石英製針をのせ、荷重50gをかけ、5℃/分で昇温していき、針が0.1mm侵入した温度をTMAとした。
GPC Alliance2000(Waters社)を用い、
カラム:TSKgel GMH6-HT×2+TSKgel GMH6-HTL×2(計30cm×4本、東ソー社)
検出器:示差屈折計
測定溶媒:o-ジクロロベンゼン
測定流量:1mL/mi
n測定温度:140℃
試料注入量:500μL
標準試料:単分散ポリスチレン×16(東ソー社製)
により分析した。
SEIKO電子工業(株)製DSC−20を用いて窒素中10℃/min.の昇温条件で250℃まで昇温させた後、一旦サンプルを急冷し、その後に昇温速度10℃/分で測定した。
溶融流れ指数(MFR)
ASTM D1238に準じ260℃、荷重2.16kgで測定。
製造例1で得られた樹脂Aをシクロヘキサンに溶解し、濃度15重量%に調製した。その溶液300gにラニーニッケル触媒(ニッケル含有量40重量%)1.3gを加え、水素分圧3MPa、温度100℃で4時間反応した。触媒を濾過した後、反応液をアセトン中に加えて、重合体を析出させ、ろ過・乾燥により樹脂Bを得た。樹脂Bの水素添加率はほぼ100%、極限粘度は0.5dl/g、TMAは143℃であった。
窒素で置換した200リットルの水媒を使用した熱交換設備を有した反応器に、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−ドデカ−3−エン(以下、ETCDと略す)1,000質量部とシクロヘキサン24,000質量部を加え、重合触媒としてトリ−i−ブチルアルミニウム[iBu3Al]68質量部、反応調製剤としてイソブチルアルコール26質量部とアセトン14質量部、分子量調整剤としてシクロヘキサン2,000質量部で希釈した1−ヘキセン188質量部を添加した。なお、1−ヘキセンの添加の誤差は1%であった。この段階での反応溶液の温度を40℃とした後に、水媒の温度を25℃に設定して、六塩化タングステン18質量部とシクロヘキサン15,200質量部との混合液を添加した。反応開始時からの反応熱の上昇は、4.3℃と確認され、その温度で、5分間攪拌した。次いで、水媒の温度をコントロールしながら、反応系を45℃に保持しつつ、ETCD19,000質量部と、六塩化タングステン26質量部とシクロヘキサン22,000質量部との混合溶液をそれぞれ系内に連続的に2時間をかけて滴下した。滴下終了後、さらに30分間、45℃にて攪拌して開環重合を終了させた。得られた開環重合体の、重量平均分子量(Mw)は14,100、分子量分布(MWD)は2.15、分子量30万以上の成分は検出されなかった。また、この反応溶液のガスクロマトグラフィーの分析により、未反応モノマーのピークが検出されないことから、反応率は100%であることを確認した。
窒素置換したステンレス製耐圧容器に、スチレン76.8質量部とイソプレン3.2質量部を添加して混合攪拌し混合モノマーを調整した。次に、窒素置換した電磁撹拌装置を備えたステンレス鋼製オートクレーブに、脱水シクロヘキサン320質量部、混合モノマー4質量部及びジブチルエーテル0.1質量部を仕込み、50℃で撹拌しながらn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(濃度15%)0.454質量部を添加して重合を開始し、重合させた。重合開始から0.5時間経過(この時点での重合転化率は約96%であった)後、混合モノマー76質量部を1時間かけて連続的に添加した。混合モノマーの添加終了(この時点での重合転化率は約95%であった)から0.5時間経過後、イソプロピルアルコール0.1質量部を添加して反応を停止させ、スチレン−イソプレンランダム共重合体が溶解した重合反応溶液を得た。
実施例および比較例における測定方法は次の通りである。
測定にあたっては、シリンダー温度260℃、金型温度125℃に設定された射出成形機(東芝機械(株)製IS-50EP)により、射出成形された45mmφ×3mm(厚さ)の光学面を持つテストピースを用いた。
◇ヘイズ:ASTM D1003に基づいて測定した。ヘイズは1.0%以下を合格とした。
(環境試験後の光学品質(RMS値)の評価)
RMS値が、0.05λ以下である場合を合格と判定した。
(環境試験後のヘイズの評価)
ヘイズが、1.0%以下である場合を合格と判定した。
◇370nm,450nm 分光光線透過率:島津製作所製UV-2450型紫外・可視分光光度計を使用し、環境試験前後の370nm,450nm 分光光線透過率を測定した。
製造例で得られた樹脂A乃至Dと、合成例または市販の添加剤とを溶融状態で直接、押出機に装入し、樹脂組成物を得た。使用した樹脂と合成例または市販の添加剤の種・混合質量比は表−2、表−3に示したとおりである。なお、表中の混合質量比は樹脂100質量部に対する添加剤の添加量(質量部)で示した。
得られた樹脂組成物の評価結果を表−2、表−3にあわせて示す。
Claims (6)
- 下記一般式;
(式中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦95/5を満たす実数である。)で表される、エチレンとテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]-3-ドデセンとの共重合体またはその水素添加物、または8−エチルテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]−ドデカ−3−エンの開環重合体の水素添加物である重合体100質量部に対し、
ペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールの脂肪酸モノエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸ジエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸トリエステル、およびペンタエリスリトールの脂肪酸テトラエステルを含むペンタエリスリトール誘導体組成物を1.0質量部以上3.0質量部以下含み、
前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルを構成する脂肪酸が、ステアリン酸又はパルミチン酸であり、
前記ペンタエリスリトール誘導体組成物の組成が、式(a)および(b);
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
60% ≦ A1+A2 ≦ 80% (b)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、前記ペンタエリスリトールの、前記ペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの合計質量を100質量%とする。
また、式(b)中、A1は、前記脂肪酸モノエステルのゲル浸透クロマトグラフ(GPC)法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示し、A2は、前記脂肪酸ジエステルのGPC法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示す。なお、式(b)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの各々のピークの合計面積をピーク面積100%とする。)
を満たすことを特徴とする樹脂組成物。
測定機器:HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:G2000HXL+G1000HXL
溶媒:THF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
サンプル濃度:0.3%
注入量:100μL
検出感度:0.100mV/分
検出器:RI
標準物質:ポリスチレン(東ソー社製、Mw=526、2630、10200) - 前記式(a)は以下のように表されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物;
0.2% ≦ [A0] ≦ 1% (a)
(式(a)中、[A0]は前記と同義である。)。 - ペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールの脂肪酸モノエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸ジエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸トリエステル、およびペンタエリスリトールの脂肪酸テトラエステルを含み、これらのエステルを構成する脂肪酸が、ステアリン酸又はパルミチン酸である、ペンタエリスリトール誘導体組成物であって、
該誘導体組成物の組成が式(a)および(b)を満たし、かつエチレンとテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]-3-ドデセンとの共重合体またはその水素添加物、または8−エチルテトラシクロ[4.4.0.1 2,5 .1 7,10 ]−ドデカ−3−エンの開環重合体の水素添加物から選択される重合体用の添加剤として用いられることを特徴とするペンタエリスリトール誘導体組成物。
0.2% ≦ [A0] ≦ 2% (a)
60% ≦ A1+A2 ≦ 80% (b)
(但し、式(a)中、[A0]は、ガスクロマトグラフィー法において定量された、前記ペンタエリスリトールの、前記ペンタエリスリトール誘導体組成物中の含有質量%を示す。なお、式(a)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの合計質量を100質量%とする。
また、式(b)中、A1は、前記脂肪酸モノエステルのゲル浸透クロマトグラフ(GPC)法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示し、A2は、前記脂肪酸ジエステルのGPC法における、下記条件で測定されたピーク面積%を示す。なお、式(b)において、前記ペンタエリスリトール、前記脂肪酸モノエステル、前記脂肪酸ジエステル、前記脂肪酸トリエステル、および前記脂肪酸テトラエステルの各々のピークの合計面積をピーク面積100%とする。)
測定機器:HLC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:G2000HXL+G1000HXL
溶媒:THF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
サンプル濃度:0.3%
注入量:100μL
検出感度:0.100mV/分
検出器:RI
標準物質:ポリスチレン(東ソー社製、Mw=526、2630、10200) - 前記式(a)は以下のように表されることを特徴とする請求項3に記載のペンタエリスリトール誘導体組成物;
0.2% ≦ [A0] ≦ 1% (a)
(式(a)中、[A0]は前記と同義である。)。 - ペンタエリスリトール 1モルに対し、ステアリン酸又はパルミチン酸を1.0モル以上1.7モル以下の量で反応させてペンタエリスリトールをエステル化する工程と、
前記工程において得られたエステル化物を濾過する工程と、を含むことを特徴とする請求項3または4に記載のペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法。 - ペンタエリスリトールをエステル化する前記工程において、
ナトリウム含有量が100ppm以下のペンタエリスリトールを用いることを特徴とする請求項5に記載のペンタエリスリトール誘導体組成物の製造方法。
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