JP5779848B2 - 液体吐出装置、液体吐出装置の駆動方法以上 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出装置の駆動方法以上 Download PDF

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Description

本発明は、微量の流体を低速で吐出する流体輸送装置と、この流体輸送装置の駆動方法に関する。
液体を低速で輸送する装置として蠕動駆動方式のポンプがある。蠕動駆動方式のポンプとしては、流体の輸送流路である弾性を有するチューブをカム手段を用いて複数のフィンガーを上流側から下流側に向かって順次押動し、複数のフィンガーによりチューブを圧閉して液体を押し出すように吐出する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特表2001−515557号公報
特許文献1のように複数のフィンガーでチューブを圧閉して流体を吐出するポンプは、カム手段の回転角度と吐出量の関係は非線形であり、回転角度だけで吐出量を制御する場合、吐出量に誤差が発生し高精度な吐出量管理ができないという課題があった。特に、薬液を生体に投与するような場合には、正確に吐出量を管理することが求められる。
また、プライミング(薬液の初期注入)のときに、カム手段が任意の回転位置から起動すると、正確な薬液の吐出量が得られないという課題がある。
さらに、弾性を有するチューブの内径(流体流動部の直径)は、製造上のばらつきがあり、このことから同一駆動条件で駆動してもチューブの内径の変動に起因する吐出量の変動が発生してしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る流体輸送装置は、流体を収容するリザーバーと、前記リザーバーに連通する弾性を有するチューブと、前記チューブを円弧状に保持するチューブ案内壁と、前記チューブの内側に配置され、外周部にn個の突起部を有する回転押圧板と、前記チューブと前記回転押圧板の間に、前記回転押圧板の回転中心方向から放射状に配置される複数の押圧軸と、を有し、前記突起部により前記複数の押圧軸を流体の流動方向に順次押動し、前記チューブの圧閉と開放を繰り返して流体を流動する流体輸送装置であって、前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、前記駆動ローターと前記回転押圧板とを連結する減速伝達機構と、前記回転押圧板の回転角度を検出する第1検出部と、前記駆動ローターと前記減速伝達機構のいずれか一つの回転角度を検出する第2検出部と、前記回転押圧板の回転角度に対する累積吐出量との関係を表すデータテーブルと、前記第1検出部及び前記第2検出部によって得られた前記回転押圧板の回転角度と、前記データテーブルとを照合して指定累積吐出量に相当する回転位置まで前記駆動ローターを駆動制御する制御部とを、さらに有していることを特徴とする。
このような流体輸送装置では、回転押圧板の回転により、突起部が複数の押圧軸を押動し、複数の押圧軸を蠕動運動させてチューブを圧閉し流体を吐出する。従って、突起部と押圧軸の係合が解除されチューブが元の形状に復帰するときに、僅かであるが流体が逆流するため、突起部が押圧軸を押動開始してから係合解除までの1サイクルの間で、回転押圧板の回転角度に対する流体吐出量は非線形となる。よって、回転押圧板の回転量を検出するだけでは吐出量を正確に制御することはできない。
そこで、本適用例では、予め実測した回転押圧板の回転角度と累積吐出量との関係を表すデータテーブルを備え、第1検出部及び第2検出部にて検出した回転押圧板の回転角度とを照合し、指定累積吐出量(希望する吐出量)に相当する回転位置まで回転押圧板を回転させることで、累積吐出量を正確に制御することができる。
また、駆動ローターと回転押圧板とは減速伝達機構により連結されている。例えば減速比を1/40とすると、駆動ローターの回転角度を第2検出部で検出する場合、駆動ローターの回転角度に対する回転押圧板の回転検出分解能は40倍となる。よって、回転押圧板の微小角度変化に対応する吐出量変化を制御することが可能となり、より高精度な吐出量を実現できる。
[適用例2]上記適用例に係る流体輸送装置は、前記第1検出部による検出タイミングと、前記第2検出部による検出タイミングとが一致した位置を回転基準位置とし、回転基準位置からの回転押圧板の回転角度を把握することが好ましい。
第1検出部による検出タイミングと第2検出部による検出タイミングとを一致させるには、第2検出部の回転検出分解能を第1検出部の回転検出分解能の整数倍にすればよい。このようにすることによって、第1検出部で検出した位置が回転基準位置となり、この位置から、第2検出部により駆動ローターの回転角度を検出すれば、回転押圧板の回転角度に対する累積吐出量を高い分解能で制御することができる。
[適用例3]上記適用例に係る流体輸送装置は、周方向に前記突起部と同数の前記回転基準位置を有し、前記データテーブルは、前記回転基準位置から360/n度の範囲で作成されていることが好ましい。
例えば、突起部の数が4個の場合、360/n=(90度)となる。よって、データテーブルで表す範囲は、回転押圧板の回転角度0度〜90度の範囲の累積吐出量を表せばよく、データテーブルを簡素化することができる。なお、回転角度が90度以上の場合には、90度の倍数+検出した回転角度とすればよい。360度(1回転)以上の場合も、90度の整数倍に検出した回転角度を加えればよい。
[適用例4]上記適用例に係る流体輸送装置は、前記データテーブルが前記チューブの基準内径と実測内径との差から累積吐出量を補正した値を用いることが好ましい。
蠕動駆動式の流体輸送装置の単位時間当たりの流体吐出量は、チューブの内径(断面積)と回転押圧板の回転速度に依存する。チューブ内径は製造上のばらつきがあることが知られている。そこで、基準内径(設計値)と実測した測定内径との差から、実際の吐出量を補正した値をデータテーブルに用いることにより、チューブ内径の変動に伴う吐出量の変動を抑制できる。
[適用例5]上記適用例に係る流体輸送装置は、前記回転押圧板と、前記駆動ローターと、前記減速伝達機構と、前記第1検出部と、前記第2検出部と、を含んで一体化して駆動制御ユニットとし、前記チューブと、前記複数の押圧軸と、前記リザーバーと、を含んで一体化してチューブユニットとし、前記駆動制御ユニットと前記チューブユニットとが着脱可能に積み重ねて装着されていることが好ましい。
このような構成にすれば、駆動制御ユニットとチューブユニットとが着脱可能であることから、流体吐出終了後に新たに流体が収容されたチューブユニットを駆動制御ユニットに装着して流体吐出を短時間で再開することができる。
また、構成部品が多く高コストの駆動制御ユニットを繰り返し使用とし、構成部品が少なく駆動制御ユニットよりも低コストのチューブユニットを使い捨て使用とすることでランニングコストを低減することができる。
さらに、流体が治療用の薬液の場合は、チューブが血液等に接触することが考えられることから、チューブユニットを使い捨て使用とすることで安全性を高めることができる。
[適用例6]本適用例に係る流体輸送装置の駆動方法は、弾性を有するチューブと、前記チューブを円弧状に保持するチューブ案内壁と、前記チューブの内側に配置され、外周部にn個(nは複数の整数)の突起部を有する回転押圧板と、前記チューブと前記回転押圧板の間に、前記回転押圧板の回転中心方向から放射状に配置される複数の押圧軸と、前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、前記駆動ローターと前記回転押圧板とを連結する減速伝達機構と、前記回転押圧板の回転基準位置を検出する第1検出部と、前記駆動ローターと前記減速伝達機構のいずれか一つの回転角度を検出する第2検出部と、前記回転押圧板の回転角度に対する累積吐出量との関係を表すデータテーブルと、を有し、前記回転押圧板を回転し、前記回転押圧板の回転角度を第1検出部で検出した時点で回転を停止して前記累積吐出量と前記駆動ローターの回転角度とを初期化するステップと、前記回転押圧板を回転させて流体吐出を開始するステップと、第2検出部にて前記回転押圧板の回転角度を把握し、前記データテーブルと照合するステップと、指定累積吐出量に相当する回転角度まで前記回転押圧板を回転し、指定累積吐出量に相当する回転角度に達したときに流体吐出を停止するステップと、を含むことを特徴とする。
本適用例に係る駆動方法によれば、予め実測した回転押圧板の回転角度と累積吐出量との関係を表すデータテーブルを有し、第1検出部及び第2検出部にて検出した回転押圧板の回転角度とを照合し、指定累積吐出量に相当する回転位置まで回転押圧板を回転させることで、累積吐出量を正確に制御することができる。
また、上記適用例の流体輸送装置を薬液注入に用いる場合、プライング(薬液の初期注入)のときに、回転押圧板(突起部)を任意の回転位置から起動すると、回転押圧板の位置を認識できていないため、正確な吐出量が得られない。そこで、起動時には、予め設定された回転基準位置(回転角度0度、累積吐出量0μl)から起動させることにより、正確な吐出量が得られる。
また、初期起動時には、回転基準位置まで回転押圧板を回転させて停止し、回転基準位置から吐出開始することで、回転位置と累積吐出量との相関がデータテーブルの最初からとれるという利点がある。
また、駆動ローターと回転押圧板とは減速伝達機構により連結されている。従って、駆動ローターの回転角度に対する回転押圧板の回転検出分解能は減速比分だけ微小角度の回転角度を制御することができることになる。このことから、回転押圧板の微小角度変化に対応する吐出量変化を制御することが可能となり、より高精度な吐出量を実現できる。
[適用例7]上記適用例に係る流体輸送装置の駆動方法は、弾性を有するチューブと、前記チューブを円弧状に保持するチューブ案内壁と、前記チューブの内側に配置され、外周部にn個(nは複数の整数)の突起部を有する回転押圧板と、前記チューブと前記回転押圧板の間に、前記回転押圧板の回転中心方向から放射状に配置される複数の押圧軸と、前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、前記駆動ローターと前記回転押圧板とを連結する減速伝達機構と、前記回転押圧板の回転基準位置を検出する第1検出部と、前記駆動ローターと前記減速伝達機構のいずれか一つの回転角度を検出する第2検出部と、前記回転押圧板の回転角度に対する累積吐出量との関係を表すデータテーブルと、を有し、流体吐出途中で、吐出停止指令を入力し吐出を停止するステップと、吐出停止したときの前記回転基準位置からの前記駆動ローターの回転位置を記憶させるステップと、を有することを特徴とする。
所定の累積吐出量に達する前に、流体吐出を途中で停止させたい場合がある。このような場合、吐出停止したときの駆動ローターの回転位置を記憶しておくことで、吐出を再開した後の駆動ローターの回転角度とデータテーブルとを照合すれば、吐出再開後の累積吐出量を正確に把握、管理することができる。
[適用例8]上記適用例に係る流体輸送装置の駆動方法は、前記吐出を停止するステップの際、前記データテーブルと前記駆動ローターの回転角度を照合して累積吐出量を記憶させるステップを、さらに含むことが望ましい。
このようにすれば、吐出開始してから吐出停止までの累積吐出量を認識しているため、前述したように、停止したときの駆動ローターの回転位置も認識していることから、駆動開始初期に設定した累積吐出量に対する不足吐出量を算出し、不足分の吐出を行うことができる。または、吐出停止した後に、追加吐出量をあらたに設定し、正確に追加分を吐出量を吐出させることができる。
実施形態1に係る流体輸送装置の概略構成を示す平面図。 図1のA−A切断面を示す部分断面図。 制御部及び第1検出部、第2検出部の1例を示す構成説明図。 カムの回転基準位置を表す検出マーカーを示す平面図。 駆動ローターの回転角度を表す検出マーカーを示す平面図。 カムの回転角度と累積吐出量の関係を表すグラフ。 実施形態1に係る流体輸送装置の駆動方法の主要なステップを示す説明図。 途中停止がある場合の駆動方法の一部を示す説明図。 実施形態2に係る流体輸送装置の主要部を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明は、微量の流体を低速で吐出する用途に広く適用可能であるが、以下の実施の形態は、薬液を生体内に注入するために用いられる流体輸送装置、及びこの流体輸送装置の駆動方法の1例を例示して説明する。よって、ここで用いられる流体は薬液等の液体である。
なお、以下の説明で参照する図は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
(実施形態1)
(流体輸送装置)
図1は、実施形態1に係る流体輸送装置の概略構成を示す平面図、図2は図1のA−A切断面を示す部分断面図である。図1、図2において、流体輸送装置1は、液体を収容するリザーバー14と、リザーバー14に連通し弾性を有するチューブ50と、チューブ50を圧閉する複数の押圧軸としてのフィンガー40〜46と、フィンガー40〜46をチューブ50に向かって押動する回転押圧板としてのカム20と、カム20の駆動源としての駆動ローター120と、カム20と駆動ローター120とを連結する減速伝達機構2と、これらを保持する第1機枠15と第2機枠16と、から構成されている。
チューブ50は、第1機枠15に形成された円弧形状のチューブ案内壁15cによって部分的に円弧形状に成形され、一方の端部はリザーバー14に連通し、他方の端部は外部に延在されている。チューブ案内壁15cの円弧中心はカム20の回転中心P1と一致しており、チューブ50とカム20との間にフィンガー40〜46が配設されている。フィンガー40〜46は、カム20の回転中心P1方向から等角度で放射状に配置されている。
フィンガー40〜46は同じ形状をしており、フィンガー43を例示し図2を参照して形状を説明する。フィンガー43は、棒状の軸部43aと、軸部43aの一方の端部に鍔状に形成される鍔部43bと、他方の端部に半球状に形成されるカム当接部43cとから構成されており、本例では金属材料または剛性の高い樹脂材料からなる。なお、フィンガー43の軸方向に垂直な断面形状は円形または四角形である。
カム20は図2に示すように、カム軸26と、カム軸26に軸止されるカム歯車28とカム体21と、から構成され、第1機枠15及び第2機枠16とによって軸支されている。カム体21は図1に示すように、外周部に4箇所の突起部22,23,24,25を有している。突起部22,23,24,25の周方向のピッチ、各形状は同じである。突起部22〜25がフィンガー40〜46を上流側から下流側に順次押動していく押動部である。よって以降、フィンガー押動部と表記する。なお、リザーバー14に近い方を上流側、遠い方を下流側とする。
また、カム体21には、フィンガー40〜46を開放(つまり、チューブ50を開放)する領域から、フィンガー押動部22,23,24,25それぞれに緩やかに連続する斜面部22a,23a,24a,25aが形成されている。
続いて、減速伝達機構2の構成について図1、図2を参照して説明する。減速伝達機構2は、カム歯車28と、伝達車110と、ローター軸121に軸止されるローターピニオン122と、から構成されている。伝達車110は、ピニオン113が形成される伝達車軸111と伝達歯車112とから構成されている。駆動ローター120は、ローター軸121とローターピニオン122と、ローター軸121に軸止される検出板123とを有する。伝達車110と駆動ローター120は、カム20と共に第1機枠15と第2機枠16によって軸支されている。ここで、駆動ローター120の回転は、上述した減速伝達機構2によって所定の減速比でカム20に伝達される。本例では、減速比を40として説明する。つまり、駆動ローターの1回転は、カム20の1/40回転に相当する。なお、駆動ローター120の回転中心をP2とする。
駆動ローター120を回転する駆動源は振動体130である。振動体130は、圧電素子131と、腕部132と、ローター軸121の側面に当接される凸部133と、から構成されている。振動体130は、第1機枠15に植立された固定軸135に腕部132が螺子で螺着固定される。なお、振動体130の構成及び駆動方法は、特開2003−35281号公報(図3、図4、参照)に記載の振動体を適用できるので説明を省略する。振動体130の駆動は、制御部140(図1、参照)に含まれるドライバー141によって制御される。
続いて、制御部140及び第1検出部、第2検出部の構成について図2、図3を参照して説明する。
図3は、制御部及び第1検出部、第2検出部の1例を示す構成説明図である。第1検出部は、カム20の回転位置を検出する第1検出センサー151と、第1検出回路142とから構成される。第1検出センサー151は、発光素子と受光素子(共に図示は省略)とからなる光学式センサーである。また、第1検出センサー151に対向するカム歯車28の表面には、回転位置を表す検出マーカー30が設けられており、発光素子から射出された光を検出マーカー30で反射し、この反射光を受光素子で検出する。
第2検出部は、駆動ローター120の回転角度を検出する第2検出センサー152と、第2検出回路143とから構成される。第2検出センサー152は、発光素子と受光素子(共に図示は省略)とからなる光学式センサーである。また、第2検出センサー152に対向する検出板123の表面には、駆動ローター120の回転角度を表す検出マーカー35が設けられており、発光素子から射出された光を検出マーカー35で反射し、この反射光を受光素子で検出する。
なお、検出マーカー30及び検出マーカー35については、図4、図5を参照して後述する。また、第1検出センサー151及び第2検出センサー152は、反射型のセンサーを例示したが透過型のセンサーでもよく、磁気センサーや超音波センサー等の被接触式センサー、接点式センサーを採用することもできる。
制御部140は、上述した第1検出回路142、第2検出回路143で検出したデータと、データテーブルとを格納する記憶部144と、データテーブルと検出データとを照合し、指定累積吐出量(希望累積吐出量)に相当する回転位置にカム20を回転させるための駆動ローター120の回転角度を算出する演算部145と、振動体130を所定の周波数及び算出された時間だけ駆動するドライバー141と、を有する。
次に、検出マーカー30及び検出マーカー35の1例について図4、図5を参照して説明する。
図4は、カムの回転基準位置を表す検出マーカーを示す平面図である。なお、図4は第1検出センサー151に対向する面を表示している。検出マーカー30は、カム歯車28の表面に回転中心P1から等距離、等角度間隔で放射状に形成されている。本例では、周方向に4等分割した場合を例示し、カム体21には4箇所のフィンガー押動部としての突起部22〜25の位置を検出マーカー30で示している。従って、突起部の数と検出マーカー30の数(分割数)は一致し、検出マーカー間の角度は90度である。
なお、カム体21の突起部22〜25の頂点部は、回転中心P1を中心とする同心円で形成され、D領域はチューブ50を圧閉する範囲であり、この領域ではチューブ圧閉状態を維持するため液体を送液しない。また、E領域は、フィンガーが突起部22〜25との係合が解除される範囲である。つまり、チューブ50を開放する領域である。なお、検出マーカー30の位置は、4等分割された位置であれば図4に図示した位置には限定されない。
図5は、駆動ローターの回転角度を表す検出マーカーを示す平面図である。検出マーカー35は、検出板123の表面に回転中心P2から等距離、等角度間隔で放射状に形成されている。なお、本例では検出マーカー35は、周方向に12等分割した場合を例示している。よって、隣り合う検出マーカー間の角度は30度である。
ここで、駆動ローター120とカム20までの減速比を1/40とすると、駆動ローター120の1回転でカム20は1/40回転(9度回転)することになる。検出マーカー35は12分割されているので駆動ローターの回転分解能は30度であり、カム20の回転分解能は30/40=0.75度となる。
なお、検出マーカー35の分割数は12分割に限らず、カム20の角度分解能の要求に応じて、または減速比、または第2検出センサーの角度検出分解能に応じて適切に設定される。検出マーカー30の分割は、突起部の数に対応する分割数にするか、または1個にする。1個の場合は、カム20の1回転に1回の検出となる。また、検出マーカー35の数(分割数)は検出マーカー30の数の整数倍とする。
また、第2検出部を設ける位置は、駆動ローター120に限定されず、減速伝達機構2のいずれかに設けることができる。例えば、伝達車110の伝達歯車112位置に検出マーカーを形成し、この検出マーカーに対向する位置に第2検出センサー152を配置してもよい。この場合には、減速比が変化するため、カム20の回転速度と減速比と検出マーカーの分割数を適宜設定する。
なお、検出マーカー30,35は、光を反射するか、光を吸収する材料にする。あるいは、カム歯車28、検出板123を貫通する孔を設ける構造でもよい。
(液体吐出作用)
次に、液体吐出作用について図1を参照して説明する。ドライバー141から駆動信号が圧電素子131に入力されると、振動体130の凸部133が楕円振動し、駆動ローター120を時計回りに回転させる。駆動ローター120の回転力は、減速伝達機構2を介して減速比1/40でカム20を時計回りに回転する。図1で示す状態は、突起部23がフィンガー44を押動し、チューブ50を圧閉している状態を示している。フィンガー45,46は、カム体21の斜面部23aにあるためチューブ50を完全には圧閉していない。
また、フィンガー41,42,43は、カム体21の斜面部22aに達していないためチューブ50は開放されている。フィンガー40は斜面部22aにかかり始めている状態で、まだチューブ50は開放状態である。チューブ50の圧閉されていない領域には流体が入り込んでいる。
さらにカム20を時計回りに回転させることにより、フィンガー40〜46をカム20の回転方向に上流側から下流側に向かって押動し、チューブ50の圧閉〜開放〜圧閉を繰り返し、これらフィンガーの蠕動運動により液体をカム20の回転方向に輸送し吐出する。なお、複数のフィンガーのうち少なくとも一つ、好ましくは二つが、チューブ50を常時圧閉するように構成されている。
次に、カム20の回転角度と累積吐出量の関係について説明する。
図6は、カムの回転角度と累積吐出量の関係を表すグラフである。横軸にカム20の回転角度、縦軸に累積吐出量(μl:マイクロリットル)を表す。なお、グラフはカム回転速度が一定の場合であって、カム回転角度と累積吐出量は実測値を表し、チューブ内径が基準内径(設計値)の場合である。このグラフが、後述するデータテーブル作成の基礎となるものである。
カム20が回転基準位置(検出マーカー30が検出された位置:0度)から回転していくと、累積吐出量は徐々に増加していく。そして、65度回転したときの累積吐出量は1.67μlであり、それ以降85度の位置までのD領域では累積吐出量は増減せずほぼ一定である。これは、フィンガー46がカム20の突起部23に乗り上げている状態で、チューブ50を圧閉している状態が継続している範囲(図4のD領域)である。
さらに、カム20が回転され85度を超えた回転位置から90度に達する回転位置までに累積吐出量は1.5μlまで減少する。この状態は吐出された液体が0.17μl逆流していることを示している。この現象は、最下流側のフィンガー46がカム20の突起部との係合が解除されてチューブ50が開放されると、フィンガー46によって圧閉されていたチューブ50の容積部分が負圧となり液体の逆流が発生するためである。カム20をさらに回転すると、回転基準位置から90度まで回転したときと同様な勾配の累積吐出量となる。
従って、1.5μlの累積吐出量を得るためには、カム20を回転基準位置から90度回転させる必要があり、図中ピークの1.67μl吐出させるには回転基準位置から96度まで回転させる必要がある。このような考え方によれば、回転基準位置を第1検出センサー151でカウントした数と90度未満のカム回転角度から読み取った吐出量とで、累積吐出量を算出できる。例えば、回転基準位置のカウント数をN、さらにカム20が回転基準位置から17度回転した位置での累積吐出量Vは、V=1.5N+0.4(μl)である。
実際には、指定累積吐出量(希望吐出量)に対してカム20をどれくらい回転させるかという管理になる。そして、カム回転角度は駆動ローター120の回転数(回転角度)によって律せられる。そこで、図6から累積吐出量に対するカム回転角度を読み取り、そのカム回転角度まで回転させるのに必要な駆動ローターの回転角度を算出してデータテーブルを作成する。続いて、データテーブルを表1に表し説明する。
(データテーブル)
表1は、データテーブルの1例を示す。前述したように、累積吐出量は、カム回転角度を回転基準位置(0度)から90度までを1サイクルとして表すことが可能である。
Figure 0005779848
データテーブルは、本例では累積吐出量を0.1μl毎に、各累積吐出量に必要なカム回転角度と、そのカム回転角度だけ回転させるための駆動ローター回転角度を示している。例えば、0.1μl吐出する場合の回転基準位置からのカム回転角度は5度である。そして、カム20を5度回転させるためには、減速比を1/40とすると駆動ローター120を200度回転させる必要がある。しかし、駆動ローター120の検出マーカー35は30度単位に附していることから、200度は検出できず、検出可能な回転角度は180度と210度となる。そこで、200度に対して直近の210を選択して、駆動ローター120を210度回転させる。この場合、算出した回転角度より10度余分に回転させることになるが、減速比が1/40のため、カム回転角度に換算すると0.25度となり、吐出量は1/100μl以下であって無視することができる。
従って、データテーブル中のローター回転角度は、30度の整数倍で、且つカム回転角度と減速比から算出した回転角度の直近の角度を表示している。
また、チューブを圧閉する蠕動駆動式の流体輸送装置の単位時間当たりの液体吐出量は、チューブの内径(断面積)と回転押圧板の回転速度に依存する。そして、チューブ内径は製造上のばらつきがあることが知られている。表1で表すデータテーブルは、チューブ内径が基準内径(設計値)の場合である。
基準内径がd1mm、実測値がd2mmの場合、吐出量は(d2/d1)2だけ多くなる。よって、データテーブル中の累積吐出量を(d2/d1)2分補正し、この補正値に対応するカム回転角度、このカム回転角度に必要な駆動ローター回転角度にデータテーブルを書き換える。これは、演算部145にチューブ内径の実測値を外部入力手段(図示せず)から入力し、データテーブルと指定累積吐出量の照合の際、駆動ローターの回転角度を補正することで実現可能である。または、演算部にチューブ内径の実測値を外部入力手段から入力し、補正値を加味してデータテーブルを書き換えてもよい。また、記憶部144にチューブ内径の実測値か補正値を入力して、データテーブルを書き換えてもよい。
(流体輸送装置の駆動方法)
続いて、本実施形態に係る流体輸送装置の駆動方法について図面を参照して説明する。
図7は、実施形態1に係る流体輸送装置の駆動方法の主要なステップを示す説明図である。なお、図1〜図6も参照する。まず、指定累積吐出量を制御部140に入力し、駆動ローター120を回転させる(S10)。そして、第1検出センサー151によりカム20の検出マーカー30の一つを検出した位置で駆動ローター120を停止する(S20)。このときのカム20の位置を回転基準位置(0度)とし、演算部145は累積吐出量を0μl、カム回転位置を0度に初期化する(S30)。なお、指定累積吐出量の入力はステップS30(S30)の後に行ってもよい。
この状態で流体輸送装置1を被注入対象物(生体等)に装着し、駆動ローター120を起動し液体吐出を開始する(S40)。液体吐出を開始した時点(回転基準位置)からカム20の回転角度を把握する(S50)。カム20の回転角度は、駆動ローター120に附した検出マーカー35を第2検出センサー152で検出、検出数をカウントして角度換算し、減速比を乗じて算出する。
液体吐出を継続しながらカム20の回転角度をデータテーブルと照合する(S60)。例えば、指定累積吐出量を1μlとした場合、カム20の回転角度を17度(駆動ローター120の回転角度が690度=1回転と330度に相当)と検出したとすると、データテーブルから現時点の累積吐出量は0.4μlと読み取ることができる。
データテーブルとカムの回転角度とを照合して指定累積吐出量に相当するカム回転角度に達したかを判定する(S70)。本例では、指定累積吐出量1.0μlに相当するカム回転角度36度に対して19度回転不足(累積吐出量は0.6μl不足)と判定する。この場合は、そのまま流体吐出を継続して、S50,S60,S70のステップを繰り返す。具体的には、カム回転角度36度に相当する駆動ローター120の回転角度は1440度であることから不足分は750度(2回転と30度)と算出し、駆動ローター120を750度分さらに回転すればよい。
なお、指定累積吐出量が1.5μl以上の場合にもデータテーブルを用いて必要なカム回転角度を算出できる。例えば、指定累積吐出量を1.9μlとする場合、カム回転角度90度で累積吐出量が1.5μlであるから0.4μl不足することになる。よって、データテーブルの0.4μlに相当するカム回転角度17度を読み取り、そのときの駆動ローター120の回転角度690度に3600度を加えた4290度(11回転と330度)まで駆動ローター120を回転すればよい。指定累積吐出量が数百μlの場合も、カム回転角度が回転基準位置(0度)から90度までを1サイクルとして、端数分の回転角度をデータテーブルから読み取り、その回転角度を加えればよい。つまり、データテーブルは、1サイクル分作成しておけばよいことになる。
カム回転角度が指定累積吐出量に相当するデータテーブル上のカム回転角度に達したと判定したところで、駆動ローター120の駆動を停止し、液体吐出を停止する(S80)し、液体吐出を終了する。
なお、所定の累積吐出量に達する前に、流体吐出を停止させたい場合がある。このような場合の駆動方法について図面を参照して説明する。
図8は、途中停止がある場合における駆動方法に係るステップの一部を示す説明図である。まず、流体輸送装置1を起動し液体吐出を継続する(S110、図7のステップS40に相当)。液体吐出継続中に外部より吐出停止指令を入力して液体吐出を停止させる(S120)。このときの回転基準位置からの駆動ローター120の回転位置を認識し記憶させる(S130)。つまり、カム20の回転基準位置を基点とする駆動ローター120の回転角度を記憶させる。
その後、外部から吐出指令を入力して液体吐出を再開する(S140)。このステップ(S140)以降は、図7のステップS40からステップS80まで、つまり所定の累積吐出量に達するまでの吐出動作を継続する。
さらに、液体吐出を停止したときのカム20の回転角度と駆動ローター120の回転角度と、データテーブルとを照合して吐出停止までの累積吐出量を記憶させておく。具体的には、表1を参照し、カム20の検出マーカー30のカウント数×1.5μlと、回転基準位置から停止したときの駆動ローター120の回転角度とからデータテーブルに基づき累積吐出量を読み取り、その和を求めればよい。
従って、前述した構成の流体輸送装置及び駆動方法によれば、カム20の回転により、突起部22〜25が複数のフィンガーを押動し、フィンガーを蠕動運動させてチューブ50を圧閉し液体を吐出する。従って、突起部とフィンガーの係合が解除されチューブ50が元の形状に復帰するときに、僅かであるが液体が逆流するため、突起部がフィンガーを押動開始してから係合解除までの1サイクルの間で、カム20の回転角度に対する流体吐出量は非線形となる。よって、カム20の回転量を検出するだけでは吐出量を正確に制御することはできない。
そこで、本例では、予め実測したカムの回転角度と累積吐出量との関係を表すデータテーブルを備え、第1検出部及び第2検出部にて検出したカム20の回転角度とを照合し、指定累積吐出量(希望する吐出量)に相当する回転位置までカム20を回転させることで、累積吐出量を正確に制御することができる。
また、駆動ローター120とカム20とは減速伝達機構2により連結されている。例えば減速比を1/40とすると、駆動ローター120の回転角度を第2検出センサー152で検出する場合、駆動ローター120の回転角度に対するカム20の回転検出分解能は40倍となる。よって、カム20の微小角度変化に対応する吐出量変化を制御することが可能となり、より高精度な吐出量を実現できる。
また、回転基準位置からのカム20の回転角度を把握することによって、第1検出センサー151で検出した位置が回転基準位置となり、この位置から、第2検出センサー152により駆動ローター120の回転角度を検出すれば、カム20の回転角度に対する累積吐出量を高い分解能で制御することができる。
また、突起部の数が4個の場合、360/n=(90度)となる。よって、データテーブルで表す範囲は、カム20の回転角度0度〜90度の範囲の累積吐出量を表せばよく、データテーブルを簡素化することができる。
また、チューブ50の基準内径と実測内径との差から累積吐出量を補正した値を用いたデータテーブルとすることが好ましい。このようにすれば、チューブ内径の変動に伴う吐出量の変動を抑制できる。
また、流体輸送装置1の起動時には、回転基準位置までカム20を回転させて停止し、回転基準位置から吐出開始することで、カム回転角度と累積吐出量との相関がデータテーブルの最初からとれるという利点がある。
また、液体吐出を途中停止したときの回転基準位置を基点とする駆動ローター120の回転角度を記憶しておき、吐出を再開した後のカム20の回転角度とデータテーブルとを照合すれば、吐出再開後の累積吐出量を正確に把握、管理することができる。
なお、液体吐出を一旦停止し再吐出させる場合、停止したときのカム回転角度(検出マーカー30のカウント数)と回転基準位置からの駆動ローター120の回転角度が記憶されているため、データテーブルから累積吐出量を読み取り、指定累積吐出量との差を算出して、指定累積吐出量に達するまで吐出を継続すればよい。
さらに、吐出量をさらに追加する場合、追加吐出量のみを管理する場合は、停止したときの累積吐出量が記憶されていることから、追加吐出総量とすでに吐出された分の差を算出し、差分の吐出量に相当するカム回転角度分をデータテーブルから読み取り、駆動ローター120を回転することで可能である。
このように、液体吐出を停止するステップ(S120)の際、カム20の回転検出位置を基準とした駆動ローター120の回転位置を記憶させることにより、吐出再開の際に特別な操作なしで吐出開始でき、カム回転角度と累積吐出量とをデータテーブルと照合して吐出再開後の正確な累積吐出量を制御できる。
(実施形態2)
続いて、実施形態2について図面を参照して説明する。前述した実施形態1が構成要素を第1機枠15の上方にほぼ並列に配設されている構成に対し、実施形態2は流体輸送装置1を駆動制御ユニットとチューブユニットの二つにユニット化してこれらユニットを積み重ねて構成していることを特徴とする。
図9は、実施形態2に係る流体輸送装置の主要部を示す断面図である。流体輸送装置1は、駆動制御ユニット200の上方にチューブユニット300を積み重ねて構成されている。駆動制御ユニット200とチューブユニット300とは着脱可能である。
駆動制御ユニット200は、カム20と、駆動ローター120と、振動体130と、減速伝達機構2とを第1機枠15と第2機枠16とで保持して構成さている。なお、カム20、駆動ローター120、振動体130、減速伝達機構2は、前述した実施形態1(図2、参照)と同じ構成となっている。
チューブユニット300は、チューブ50と、フィンガー40〜46(フィンガー43を例示している)と、リザーバー14とを第3機枠17と第4機枠18と第4機枠とで保持して構成される。チューブ50及びフィンガー40〜46の構成は、前述した実施形態1と同じ構成となっている。
図9に表すように、チューブ50及びフィンガー40〜46はカム20の外周方向に並設されると共に、リザーバー14の大部分が駆動制御ユニット200の上部にわたって配設されている。
カム20を構成する回転押圧板としてのカム体21の外周上面には組み立て時にフィンガー40〜46を摺動案内する案内斜面部21aが形成されている。図9にて図示する状態は、カム体21の突起部23(フィンガー押動部に相当)によりフィンガー43がチューブ50に向かって押動されている状態であって、チューブ50はチューブ案内壁17aとフィンガー43との間で圧閉されている。
第1機枠15には案内軸160が植立されている。案内軸160は、第1機枠15の外周方向に2本または3本離間して設けられており、第2機枠16、第4機枠18、第5機枠19を貫通する。つまり、駆動制御ユニット200に対してチューブユニット300の平面位置を正確に規制する機能を有する。
第2機枠16の外周面には複数のフック係合部16aが形成されている。また、第5機枠19の外周面には、フック係合部16aに対応する位置にフック19aが形成されている。
次に、駆動制御ユニット200とチューブユニット300の装着方法について図9を参照して説明する。駆動制御ユニット200の上方からチューブユニット300を案内軸160に挿着する。チューブユニット300が単体のときには、図中二点鎖線で表すようにフィンガー40〜46は、チューブ50の弾性によりカム20側に押動されている(図示、フィンガー43’の位置)。従って、チューブユニット300が装着途中においては、フィンガー40〜46の先端部は、カム体21の案内斜面部21aに当接する。さらに、チューブユニット300を駆動制御ユニット200に向かって押し下げると、フィンガー40〜46は案内斜面部21aに沿って摺動して、突起部23(フィンガー押動部)に至る。このときに、チューブユニット300は駆動制御ユニット200に対して所定の位置にある。
なお、チューブユニット300の装着時においてフィンガー43の鍔部43bは、第3機枠17の壁部17bに当接するまで(図示、フィンガー43’で示す位置)動くことが可能であり、案内斜面部21aは、フィンガーの可動範囲よりも大きくしておく。
チューブユニット300を駆動制御ユニット200に装着したときに、チューブユニット300に設けられているフック19aが、駆動制御ユニット200に形成されているフック係合部16aに係止され、チューブユニット300と駆動制御ユニット200とが一体化され、流体輸送装置1として駆動可能な状態となる。
チューブユニット300を駆動制御ユニット200から取り外す場合は、治具等を用いて、フック19aをフック係合部16aとの係合を解除すればよい。
従って、上述した実施形態2の構成によれば、駆動制御ユニット200とチューブユニット300とが着脱可能であることから、液体吐出終了後に新たに液体が収容されたチューブユニット300を駆動制御ユニット200に装着して液体吐出を短時間で再開することができる。
また、構成部品が多く高コストの駆動制御ユニット200を繰り返し使用とし、構成部品が少なく駆動制御ユニット200よりも低コストのチューブユニット300を使い捨て使用とすることでランニングコストを低減することができる。
さらに、液体が治療用の薬液等の場合は、チューブ50が血液等に接触することが考えられることから、チューブユニット300を使い捨て使用とすることで安全性を高めることができる。
1…流体輸送装置、2…減速伝達機構、20…カム、40〜46…フィンガー、50…チューブ、120…駆動ローター、140…制御部、151…第1検出センサー、152…第2検出センサー。

Claims (8)

  1. 流体を吐出する流体吐出装置であって、
    チューブと、
    回転押圧板と、
    前記回転押圧板に設けられn個(nは1以上の整数)の突起部と、
    前記チューブと前記回転押圧板との間に配置され、前記突起部に押される複数の押圧軸と、
    前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、
    前記回転押圧板に、前記回転押圧板の周方向に分割するように設けられた第1のマーカーと、
    前記第1のマーカーを検出する第1検出部と、
    前記駆動ローターに、前記駆動ローターの周方向に分割するように設けられた第2のマーカーと、
    前記第2のマーカーを検出する第2検出と、
    前記回転押圧板の回転角度と前記流体の累積吐出量との関係を表すデータテーブルと、
    前記第1検出部による検出及び前記第2検出部による検出によって得られた前記回転押圧板の回転角度と、前記データテーブルとを照合して、前記流体の累積吐出量に応じた回転角度まで前記駆動ローターを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記第1のマーカーは前記回転押圧板に前記突起部に対応して設けられ、
    前記第2のマーカーの数は前記第1のマーカーの数より多い、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  2. 流体を吐出する流体吐出装置であって、
    チューブと、
    回転押圧板と、
    前記回転押圧板に設けられn個(nは1以上の整数)の突起部と、
    前記チューブと前記回転押圧板との間に配置され、前記突起部に押される複数の押圧軸と、
    前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、
    前記駆動ローターと前記回転押圧板とを連結する減速伝達機構と、
    前記回転押圧板に、前記回転押圧板の周方向に分割するように設けられた第1のマーカーと、
    前記第1のマーカーを検出する第1検出部と、
    前記減速伝達機構に、前記減速伝達機構の周方向に分割するように設けられた第2のマーカーと、
    前記第2のマーカーを検出する第2検出と、
    前記回転押圧板の回転角度と前記流体の累積吐出量との関係を表すデータテーブルと、
    前記第1検出部による検出及び前記第2検出部による検出によって得られた前記回転押圧板の回転角度と、前記データテーブルとを照合して、前記流体の累積吐出量に応じた回転角度まで前記駆動ローターを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記第1のマーカーは前記回転押圧板に前記突起部に対応して設けられ、
    前記第2のマーカーの数は前記第1のマーカーの数より多い、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体吐出装置において、
    前記制御部は、
    前記第1検出部による検出に基づいて前記回転押圧板の回転基準位置を定め、前記第2検出部による検出に基づいて前記回転基準位置からの前記回転押圧板の回転角度を求める、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体吐出装置において、
    前記データテーブルが、前記回転押圧板の回転角度における0度から360/n度の範囲で作成されている、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体吐出装置において、
    前記データテーブルが前記チューブの基準内径と実測内径との差から前記流体の累積吐出量を補正した値を用いる、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体吐出装置において、
    前記流体の吐出の途中で前記吐出を停止した場合に、前記第2検出部で検出された回転角度を記憶する記憶部を有する、
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  7. 請求項6に記載の流体吐出装置において、
    前記記憶部は、前記流体の累積吐出量をさらに記憶する
    ことを特徴とする流体吐出装置。
  8. チューブと、回転押圧板と、前記チューブと前記回転押圧板との間に配置される複数の押圧軸と、前記回転押圧板に設けられ、前記押圧軸を押すn個(nは1以上の整数)の突起部と、前記回転押圧板に回転力を与える駆動ローターと、を有する、流体を吐出する液体吐出装置の駆動方法であって、
    前記回転押圧板の回転位置を検出するステップと、
    前記回転押圧板の回転位置の検出に基づいて前記回転押圧板の回転基準位置を定めるステップと、
    前記駆動ローターの回転位置を検出するステップと、
    前記駆動ローターの回転位置の検出に基づいて前記回転押圧板の前記回転基準位置からの回転角度を求めるステップと、
    前記求められた前記回転押圧板の前記回転基準位置からの回転角度に基づいて前記流体の吐出量を求めるステップと、
    前記流体の吐出量に応じた前記回転押圧板の回転角度まで前記回転押圧板を回転させるステップと、を含む、
    ことを特徴とする流体吐出装置の駆動方法。
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