JP5832013B2 - 芳香族水酸化物の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明で使用する光触媒は、紫外光以上のエネルギーで励起できる光触媒であれば使用可能である。好ましくは、酸化チタン、酸化タングステン、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化亜鉛、およびこれらの混合物を使用できる。
本発明で使用する貴金属または貴金属酸化物部分酸化触媒は、周期表第8類〜第11類の貴金属の金属単体、酸化物、およびそれらの混合物を用いることができる。好ましくは、金、銀、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、インジウム等の金属単体、酸化物、およびそれらの混合物からなる群から選択される。さらに好ましくは、金、銀、または白金の金属単体、酸化物、およびそれらの混合物である。
本発明で使用するコバルト化合物は、二価および三価のコバルトを含む化合物であれば利用することができるが、好ましくは酸化コバルト(II,III)または酸化コバルト(II,III)を含むコバルト化合物を使用することができる。
他の実施態様において、本発明は、固体触媒を使った不均一反応のほか、溶媒に可溶なコバルト化合物または貴金属化合物を使った均一反応であってもよい。本発明の均一系触媒は、水または有機溶媒に溶解する化合物であればよい。均一系触媒としては、コバルト化合物、パラジウム化合物、ルテニウム化合物、ロジウム化合物、およびこれらの混合物を使用できる。詳細には、酢酸コバルト、硝酸コバルト、硝酸パラジウム等の金属塩、テトラアンミンパラジウム硝酸塩、テトラアンミン白金(II)等の金属錯体を用いることができる
本発明では、酸化剤から芳香族化合物の部分酸化に必要な酸素が供給される。酸化剤として、分子状酸素、過酸化水素、亜酸化窒素が利用可能である。これらの中でも、分解後に有害な副生物を生成しない過酸化水素、分子状酸素が好ましい。また、これらの酸化剤は、反応溶液中の芳香族化合物と等モル当量以上の含有量であることが好ましい。一方、酸化剤の添加量は、経済的観点から、芳香族化合物の10モル当量程度までが好ましい。
本発明は反応溶媒に水を含む。水は酸化剤として反応に寄与してもよい。また、過酸化水素および水等の水溶性の化合物を酸化剤として使用する場合、酸化剤がベンゼン等の芳香族化合物に溶解しないため、相溶性の溶媒をさらに添加してもよい。相溶性溶媒の種類は、特に制限はされないが、酢酸、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が利用できる。
本発明に用いられる芳香族化合物は、分子内に少なくとも一つのベンゼン環を有し、当該ベンゼン環に水酸基を導入可能な未置換部位を有するベンゼン系芳香族化合物を包含している。ここに、ベンゼン系芳香族化合物は、単一のベンゼン環を有する芳香族系化合物(以下、単環式芳香族化合物という。)と、二以上のベンゼン環を多価基を介して連結された芳香族化合物(以下、多価式芳香族化合物という。)と二以上のベンゼン環を縮合状態で有する芳香族系化合物(以下、縮合環式芳香族化合物という。)と二以上のベンゼン環が直接連結した芳香族系化合物(以下、環集合式芳香族化合物という。)とを包含している。単環式芳香族化合物としては、ベンゼンの他、一置換ベンゼン、二置換ベンゼン、多置換ベンゼンを挙げることができる。置換基としては、特に限定しないで、各種官能基を含む置換基で置換されていてもよい。アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などの各種の直鎖状及び分岐状の飽和あるいは不飽和炭化水素基、シクロアルキル基などの環状の飽和及び不飽和炭化水素基、さらに、ヒドロキシ基、カルボニル基、オキシ基、カルボキシル基、エステル基などの含酸素官能基を有する置換基、シアノ基、イミド基などの含窒素官能基を有する置換基などであってもよい。また、複素環系官能基を有する置換であってもよい。これらの置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、カルボキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、アセトキシ基、ハロゲン元素、チオアルコキシ基等を挙げることができる。
なお、本発明の方法には、本発明の目的を妨げない範囲で他の成分を含ませることができる。例えば、無機酸や無機アルカリなど、副生成物の生成あるいは増加に関与しない範囲で含ませることもできる。また、反応溶液中での触媒粒子の分散性を向上させるために、分散剤を添加してもよい。
本発明の方法により得られる芳香族ヒドロキシ化合物とは、芳香族化合物のベンゼン環を形成する炭素に直接ヒドロキシル基が少なくとも1個結合した化合物である。本発明方法に則していえば、前記芳香族化合物のベンゼン環を形成する炭素における炭素−水素結合の少なくとも1つが炭素−ヒドロキシ結合に変換された化合物である。したがって、分子中に、芳香族環の炭素原子に結合した水酸基を一つのみならず、2以上有する芳香族ヒドロキシ化合物も含まれる。例えば、ベンゼンからは、フェノール、カテコール、レソルシノール、ヒドロキノン、レゾルシン等が生成し、ナフタレンからは、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等が生成し、トルエンからは、モノ及びポリヒドロキシトルエン等が生成する。
次に、本発明のプロセスについて説明する。本発明では、芳香族化合物、水、酸化剤、および光触媒、貴金属粒子もしくは貴金属酸化物粒子、またはコバルト化合物粒子を含む部分酸化触媒を含む反応溶液に、放射線を照射することにより、芳香族化合物の水酸化を行うことができる。
本発明の一実施態様において、芳香族化合物、水、酸化剤、および光触媒、貴金属もしくは貴金属酸化物、またはコバルト化合物粒子を含む部分酸化触媒を含む反応溶液を容器に封入し、放射線を照射することにより、芳香族化合物の水酸化を行うことができる。光触媒、貴金属もしくは貴金属酸化物粒子、またはコバルト化合物粒子単独を反応溶液に添加して使用してもよい。また、貴金属粒子または貴金属酸化物粒子を担体上に固定した触媒を反応溶液に懸濁して使用してもよい。この時、粒径100μm以下の担体を使用することが好ましい。
本発明の別の実施態様おいて、芳香族化合物、水、および酸化剤を含む反応溶液を、光触媒、貴金属もしくは貴金属酸化物、またはコバルト化合物粒子を含む触媒を充填したカラムを流通させながら放射線を照射することにより、芳香族化合物の水酸化を行うことができる。このとき、直径1μmから100μmの光触媒、直径1μmから100μmの担体上に貴金属もしくは貴金属酸化物を担持させた触媒、または直径1μmから100μmのコバルト化合物粒子を利用することが好ましい。カラムの直径は制限されないが、ガンマ線を利用する場合は、透過性が高いので、直径を大きくすることにより処理量を多くすることができる。また、高エネルギー電子線(200keV以上)を利用する場合は、金属製のキャピラリーカラムまたは金属カラムが好ましい。金属管の肉厚は、電子線が透過できる厚さにする必要がある。
低エネルギー電子線(200keV未満)を利用する場合は、電子線の透過力が非常に弱いため、深さ100μm未満のマイクロリアクター流路で反応させることが好ましい。
放射線の照射によりベンゼンおよび過酸化水素が活性化され、ベンゼンラジカルおよび水酸基ラジカル(OHラジカル)が生成する。
生成したベンゼンラジカルおよびOHラジカルが反応して、フェノールが生成する。
ベンゼンラジカル同士が2量化して、ビフェニルが生成する。
光触媒、貴金属触媒、またはコバルト触媒上で過酸化水素が活性化され、水酸基ラジカル(OHラジカル)が生成する。
OHラジカルとベンゼンとの反応によるヒドロキシシクロヘキサジエニルラジカルが生成し、このヒドロキシシクロヘキサジエニルラジカルからフェノールが生成される。
実施例1
(金粒子担持触媒の調製)
酸化チタン(石原産業製ST-01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準に金として0.5重量%含有するように塩化金酸水溶液を含浸させた。乾燥後、得られた混合物10gを10重量%炭酸水素ナトリウム水溶液1Lに入れて、30分以上攪拌した。このときの懸濁液のpHは、9.5以上であった。さらに、還元剤として1重量%水素化ホウ素ナトリウム水溶液20mlを添加した。この懸濁液をろ過洗浄して、110℃で乾燥して、0.5重量%金担持酸化チタン触媒とした。酸化チタン担体上の金粒子を電子顕微鏡で観察した結果、金粒子の粒径は、10nm以下であった。
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加し、さらに0.5重量%金担持酸化チタン触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(白金粒子担持触媒の調製)
USY型ゼオライト(東ソー製、HSZ−350HUA)10.0gに、ゼオライトの重量を基準に白金として1.0重量%含有するように塩化白金酸水溶液を含浸させた。これを110℃で乾燥後、さらに空気中、450℃で焼成して1重量%白金担持ゼオライト触媒とした。ゼオライト上の白金粒子を電子顕微鏡で観察した結果、白金粒子の粒径は、10nm以下であった。
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加し、さらに1重量%白金担持ゼオライト触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(銀粒子担持触媒の調製)
酸化チタン(石原産業製ST−01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準に銀として1.0重量%含有するように硝酸銀水溶液を含浸させた。これを乾燥後、多量の10重量%炭酸水素ナトリウム水溶液に入れて、30分以上攪拌した。このときの懸濁液のpHは、9.5以上であった。さらに、還元剤として1重量%水素化ホウ素ナトリウム水溶液を20ml添加した。この懸濁液をろ過洗浄して、110℃で乾燥し、1重量%銀担持酸化チタン触媒とした。酸化チタン担体上の銀粒子を電子顕微鏡で観察した結果、銀粒子の粒径は、10nm以下であった。
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加し、さらに1重量%銀粒子担持酸化チタン触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(ベンゼンの水酸化工程)
酢酸10mlおよび純水10mlの混合液に、ベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mllを添加し、さらに実施例1の0.5重量%金粒子担持酸化チタン触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(ベンゼンの水酸化工程)
酢酸10mlおよび純水10mlの混合液に、ベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlを添加し、さらに実施例1の0.5重量%金粒子担持酸化チタン触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを(財)日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所のコバルト60照射施設にて照射線量が60kGyになるようにガンマ線照射を行った。
(ベンゼンの水酸化工程)
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加し、さらに酸化チタンを20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線で照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(ベンゼンの水酸化工程)
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加して、触媒を添加せずに25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線で照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
(ベンゼンの水酸化工程)
20mlの酢酸にベンゼン0.5ml、30%過酸化水素水2mlおよび純水5mlを添加し、さらに実施例1の0.5重量%金粒子担持酸化チタン触媒を20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを3日間静置した。この時、特に光を遮断する処置はしていなかった。
反応終了後の各反応溶液に内部標準としてナフタレンを加えて、ガスクロマトグラフ法(装置:島津GC−2001、カラム:ZB−WAX、0.25mm×30m)によりフェノールおよびビフェニルの定性および定量分析を行った。このようにして得られたフェノールおよびビフェニルの反応液中の濃度ならびに初期ベンゼン濃度から、下式によりベンゼンのフェノールまたはビフェニルへの転化率を計算した。その結果を表1に示す
フェノールへの転化率(%)=(フェノール濃度(mol/L))/(初期ベンゼン濃度(mol/L))×100
ビフェニルへの転化率(%)=(ビフェニル濃度(mol/L))×2/(初期ベンゼン濃度(mol/L))×100
実施例7〜9、比較例3
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。これを反応液として、電子線アシスト型マイクロリアクターで反応を行った。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。これを反応液として、電子線アシスト型マイクロリアクターで反応を行った。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlとなるように、酢酸を添加した。これを反応液として、電子線アシスト型マイクロリアクターで反応を行った。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように、酢酸を添加した。これを反応液として、紫外線を照射しながらマイクロリアクターで反応を行った。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で100mlになるように、酢酸を添加した。これを反応液として、紫外線を照射しながらマイクロリアクターで反応を行った。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水50mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlとなるように、酢酸を添加した。これを反応液として、紫外線を照射しながらマイクロリアクターで反応を行った。
分析例1と同様の方法で実施例7〜15および比較例3〜8で得られた反応後の液を分析した。結果を表5に示す。
(酸化コバルト触媒の調製)
硝酸コバルト六水和物10.0gを純水1Lに溶解し、10重量%炭酸水素ナトリウム水溶液をpHが9以上になるまで添加し、水酸化コバルトの沈殿を生成させた。この沈殿を1晩静置して熟成させた後、ろ過・洗浄した。さらに、ろ過物を120℃で乾燥後、空気中300℃で焼成した。得られた粉末は、黒色であり、非表面積が84m2/gであった。
(金粒子担持酸化コバルト触媒の調製)
実施例16で調製した酸化コバルト10.0gに、酸化コバルトの重量を基準に金として0.5重量%含有するように塩化金酸水溶液を含浸させた。乾燥後、得られた混合物10gを10重量%炭酸水素ナトリウム水溶液1Lに入れて、30分以上攪拌した。このときの懸濁液のpHは、9.5以上であった。さらに、還元剤として1重量%水素化ホウ素ナトリウム水溶液20mlを添加した。この懸濁液をろ過洗浄して、110℃で乾燥して、0.5重量%金担持酸化コバルト触媒とした。酸化コバルト担体上の金粒子を電子顕微鏡で観察した結果、金粒子の粒径は、10nm以下であった。
(1.0重量%銀担持酸化チタンの調製)
酸化チタン(石原産業製ST−01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準に銀として1.0重量%含有するように硝酸銀水溶液を含浸させた。乾燥後、得られた混合物10gを10重量%炭酸水素ナトリウム水溶液1Lに入れて、30分以上攪拌した。このときの懸濁液のpHは、9.5以上であった。さらに、還元剤として1重量%水素化ホウ素ナトリウム水溶液20mlを添加した。この懸濁液をろ過洗浄して、110℃で乾燥して、1.0重量%銀担持酸化チタン触媒とした。酸化チタン担体上の銀粒子を電子顕微鏡で観察した結果、銀粒子の粒径は、10nm以下であった。
(0.5重量%ルテニウム担持酸化チタンの調製)
酸化チタン(石原産業製ST−01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準にルテニウムとして0.5重量%含有するように塩化ルテニウム水溶液を含浸させた。乾燥後、空気中300℃で2時間加熱処理して、0.5重量%ルテニウム担持酸化チタン触媒とした。
(0.5重量%ルテニウム担持USYゼオライトの調製)
USY型ゼオライト(東ソー製、HSZ−350HUA)10.0gに、ゼオライトの重量を基準にルテニウムとして0.5重量%含有するように塩化ルテニウム水溶液を含浸させた。乾燥後、空気中300℃で2時間加熱処理して、0.5重量%ルテニウム担持ゼオライト触媒とした。
(0.5重量%金−0.5重量%ルテニウム担持酸化チタンの調製)
酸化チタン(石原産業製ST−01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準に金として0.5重量%含有するように塩化金酸水溶液およびルテニウムとして0.5重量%含有するように塩化ルテニウム水溶液を含浸させた。乾燥後、空気中300℃で3時間加熱処理して、0.5重量%ルテニウム担持酸化チタン触媒とした。
(0.5重量%白金−0.5重量%ルテニウム担持酸化チタンの調製)
酸化チタン(石原産業製ST−01)10.0gに、酸化チタンの重量を基準に白金として0.5重量%含有するように塩化白金酸水溶液およびルテニウムとして0.5重量%含有するように塩化ルテニウム水溶液を含浸させた。乾燥後、空気中300℃で3時間加熱処理して、0.5重量%ルテニウム担持酸化チタン触媒とした。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水5ml、純水80mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。この反応液20mlおよび表6に示す触媒20mgを添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
反応終了後の各反応溶液を分析例1と同様の方法で、フェノール、ビフェニルおよびベンゾキノンの定性および定量分析を行った。ただし、ベンゾキノンへの転嫁率はベンゾキノンの反応液中の濃度ならびに初期ベンゼン濃度から、下式により計算した。定性・定量分析の結果を表7に示す。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水5ml、純水80mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。この反応液20mlおよび表7の金属化合物を金属として20mg添加して25ml瓶容器(デュランねじ口瓶)に封入した。これを原子燃料工業(株)NFI照射サービスにて10MeVの加速電子線により照射線量が合計90kGyになるように電子線照射を行った。
反応終了後の各反応溶液を分析例1と同様の方法で、フェノール、ビフェニルおよびベンゾキノンの定性および定量分析を行った。定性・定量分析の結果を表9に示す。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水5ml、純水80mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。これを反応液として、電子線アシスト型マイクロリアクターで反応を行った。
反応終了後の各反応溶液を分析例1と同様の方法で、フェノール、ビフェニルおよびベンゾキノンの定性および定量分析を行った。定性・定量分析の結果を表11に示す。
ベンゼン5ml、30%過酸化水素水5ml、純水80mlを200mlメスフラスコに入れ、全体で200mlになるように酢酸を添加した。この反応液200mlに、表12の金属化合物を金属として200mg溶解して電子線アシスト型マイクロリアクターで反応を行った。
反応終了後の各反応溶液を分析例1と同様の方法で、フェノール、ビフェニルおよびベンゾキノンの定性および定量分析を行った。定性・定量分析の結果を表13に示す。
1b ポンプ部
2 マイクロリアクター流路部
3 電子線照射部
4 ペルチェ温度制御部
5 流路カバー
6 流路カバー押さえ
Claims (5)
- (a)芳香族化合物、(b)水、(c)酸化剤、(d)金担持酸化チタン、白金担持ゼオライト、銀担持酸化チタン、ルテニウム担持酸化チタン、金―ルテニウム担持酸化チタン、白金−ルテニウム担持酸化チタン、酸化コバルト(II)、金担持酸化コバルト(II)、酢酸コバルト(II)、ギ酸コバルト(II)、硫酸コバルト(II)、およびコバルト(II)アセチルアセトナトからなる群から選択される触媒、および(e)酢酸を含む反応溶液に放射線を照射し、前記芳香族化合物を部分酸化させて芳香族水酸化物を得ることを特徴とする芳香族水酸化物の製造方法。
- 前記触媒が、粒径50nm以下の粒子であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記酸化コバルトが、比表面積が50m2/g以上であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記酸化剤が、過酸化水素、亜酸化窒素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記芳香族化合物がベンゼンであり、さらに芳香族水酸化物がフェノールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
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